JP7325083B2 - 膨張弁及びその製造方法 - Google Patents
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Description
流体が通過する流路内に配置され、弁座とオリフィス部とを備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を制限し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記オリフィス部に挿通され、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有し、
前記弁本体は、前記オリフィス部より下流側に配置された中間室と、前記中間室と外部とを連通する出口側流路と、前記出口側流路と前記中間室との間の境界部とを有し、
前記出口側流路の軸線をX1としたときに、前記中間室の前記軸線X1に直交する断面は、前記境界部の前記軸線X1に直交する断面よりも大きく、
前記軸線X1から上方における前記境界部までの距離D1は、前記軸線X1から上方における、前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2より小さく、
前記軸線X1から上方における前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2は、前記軸線X1から上方における前記出口側流路の内周までの距離より大きい、ことを特徴とする。
本発明の膨張弁の製造方法は、
流体が通過する流路内に配置され、弁座とオリフィス部とを備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を制限し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記オリフィス部に挿通され、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有する膨張弁の製造方法であって、
前記弁本体は、前記オリフィス部より下流側に配置された中間室と、前記中間室と外部とを連通する出口側流路と、前記出口側流路と前記中間室との間の境界部とを有し、
前記出口側流路の軸線をX1としたときに、前記中間室の前記軸線X1に直交する断面は、前記境界部の前記軸線X1に直交する断面よりも大きく、
前記軸線X1から上方における前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2は、前記軸線X1から上方における前記出口側流路の内周までの距離より大きく、
第1のドリルを用いて前記弁本体に出口側流路を形成し、
前記第1のドリルの径よりも小径の第2のドリルを用いて、前記出口側流路の底面に仮穴を形成し、
前記仮穴に挿入した切削工具を用いて前記弁本体に対して中ぐり加工を施すことで、前記中間室と前記境界部を形成し、
前記中ぐり加工は、前記切削工具に取り付けられたチップを回転させて、前記出口側流路側の前記仮穴の内周寸法に対しそれより奥側の前記仮穴の内周寸法が大きくなるように前記仮穴の内周面を切削して前記中間室を形成するように行われる、ことを特徴とする。
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁1の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
図1を参照して、本実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。本実施例では、膨張弁1は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに流体接続されている。膨張弁1の軸線をLとする。
中間室221を中ぐり加工で形成することにより、図1のA矢視方向(第2流路22の軸線X1の方向)に見た図3において、点線で示す中間室221の軸線X1に直交する断面は、絞り部222の軸線X1に直交する断面よりも、ハッチングで示す領域分、大きくなっている。以下、中間室221の形成手法について説明する。
その後、別工程で作動棒挿通孔28、環状凹部29等が切削加工で形成される。
このとき、パワーエレメント8と弁本体2との間には、パッキンPKが介装され、弁本体2にパワーエレメント8を取り付けた際の凹部2aからの冷媒のリークを防止する。かかる状態で、パワーエレメント8の下部空間LSは戻り流路23と連通し、すなわち同じ内圧となる。
図1を参照して、膨張弁1の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁1(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。このとき、エバポレータ104を通過することで、第2流路22内の流体圧は、戻り流路23の流体圧より大きくなる。
図5は、第1変形例にかかる膨張弁1Aを示す図3と同様な側面図である。本変形例において、点線で示す中間室221Aの、第2流路22の軸線X1(図6)に直交する断面は、絞り部222Aの軸線X1に直交する断面よりも、ハッチングで示す領域分、大きくなっている。以下、第1変形例の中ぐり加工について説明する。
図7は、第2変形例にかかる膨張弁1Bを示す図3と同様な側面図である。本変形例は、中ぐり工具のチップTP(図4)のスパンを小さくし、例えば第2のドリルの直径の半分として中ぐり加工した例である。点線で示すように、中間室221Bは弁本体2B内で絞り部222Bに対して上方に向かってのみ拡張しており、中間室221Bの下方側は図7の方向に見て絞り部222Bの形状に一致する。それ以外の構成は上述した実施形態と同様であるので、同じ符号を付して重複説明を省略する。
2、2A、2B :弁本体
3 :弁体
4 :付勢装置
5 :作動棒
6 :リングばね
8 :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
221、221A、222B :中間室
222、222A、222B :絞り部
23 :戻り流路
26 :ボルト穴
27 :オリフィス部
28 :作動棒挿通孔
29 :環状凹部
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
100 :冷媒循環システム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室
Claims (5)
- 流体が通過する流路内に配置され、弁座とオリフィス部とを備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を制限し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記オリフィス部に挿通され、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有し、
前記弁本体は、前記オリフィス部より下流側に配置された中間室と、前記中間室と外部とを連通する出口側流路と、前記出口側流路と前記中間室との間の境界部とを有し、
前記出口側流路の軸線をX1としたときに、前記中間室の前記軸線X1に直交する断面は、前記境界部の前記軸線X1に直交する断面よりも大きく、
前記軸線X1から上方における前記境界部までの距離D1は、前記軸線X1から上方における、前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2より小さく、
前記軸線X1から上方における前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2は、前記軸線X1から上方における前記出口側流路の内周までの距離より大きい、
ことを特徴とする膨張弁。 - 前記出口側流路と前記中間室との間に、流路断面積が絞られる絞り部材を設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。 - 流体が通過する流路内に配置され、弁座とオリフィス部とを備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を制限し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記オリフィス部に挿通され、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有する膨張弁の製造方法であって、
前記弁本体は、前記オリフィス部より下流側に配置された中間室と、前記中間室と外部とを連通する出口側流路と、前記出口側流路と前記中間室との間の境界部とを有し、
前記出口側流路の軸線をX1としたときに、前記中間室の前記軸線X1に直交する断面は、前記境界部の前記軸線X1に直交する断面よりも大きく、
前記軸線X1から上方における前記境界部に隣接する前記中間室の内周までの距離D2は、前記軸線X1から上方における前記出口側流路の内周までの距離より大きく、
第1のドリルを用いて前記弁本体に出口側流路を形成し、
前記第1のドリルの径よりも小径の第2のドリルを用いて、前記出口側流路の底面に仮穴を形成し、
前記仮穴に挿入した切削工具を用いて前記弁本体に対して中ぐり加工を施すことで、前記中間室と前記境界部を形成し、
前記中ぐり加工は、前記切削工具に取り付けられたチップを回転させて、前記出口側流路側の前記仮穴の内周寸法に対しそれより奥側の前記仮穴の内周寸法が大きくなるように前記仮穴の内周面を切削して前記中間室を形成するように行われる、
ことを特徴とする膨張弁の製造方法。 - 前記第2のドリルの軸線を、前記出口側流路の軸線に対して上方にシフトする、
ことを特徴とする請求項3に記載の膨張弁の製造方法。 - 前記切削工具は、軸線X4回りに回転するアームに対し前記軸線X4からシフトして取り付けられ、前記アームと一体で前記軸線X4回りに公転するとともに自転可能な回転軸を有し、前記チップは前記回転軸から径方向に突出して取り付けられている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の膨張弁の製造方法。
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Citations (2)
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