JP2007118760A - 車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 配管の接続工程を削減するとともに、設置スペースをコンパクトにすることができる車両用空気調和機を提供する。
【解決手段】 冷媒を貯留する貯留部27と、吸熱器9から延びる配管と接続する接続部29と、を備え、接続部29には、冷媒を吸熱器9から貯留部27に流入させる流入流路33が設けられた車両用空気調和機1のアキュムレータ11であって、流入流路33の開口部が形成された接続部29の端面31が、貯留部27の外縁よりも外側に突出していることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 冷媒を貯留する貯留部27と、吸熱器9から延びる配管と接続する接続部29と、を備え、接続部29には、冷媒を吸熱器9から貯留部27に流入させる流入流路33が設けられた車両用空気調和機1のアキュムレータ11であって、流入流路33の開口部が形成された接続部29の端面31が、貯留部27の外縁よりも外側に突出していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、超臨界サイクルに適した車両用空気調和機、例えば二酸化炭素を冷媒として用いる車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機に関する。
近年の地球温暖化防止の観点から、自然冷媒である二酸化炭素(以後、「CO2」と表記する。)が車両用空気調和機の冷媒に用いられることが予想されている。
二酸化炭素(CO2)を冷媒とした冷凍サイクルでは、安定した運転が可能であること、容器の耐圧性能を低減できることから、低圧レシーバを用いた方式が有効とみなされている。さらに、上述の冷凍サイクルでは、成績係数向上を図るため、放熱器下流側の高圧ラインの冷媒と圧縮機の上流側の低圧ラインの冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けることも行われている。
二酸化炭素(CO2)を冷媒とした冷凍サイクルでは、安定した運転が可能であること、容器の耐圧性能を低減できることから、低圧レシーバを用いた方式が有効とみなされている。さらに、上述の冷凍サイクルでは、成績係数向上を図るため、放熱器下流側の高圧ラインの冷媒と圧縮機の上流側の低圧ラインの冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けることも行われている。
しかしながら、上述の低圧レシーバとともに内部熱交換器を用いる冷凍サイクルにおいては、蒸発器の出入口コネクタや内部熱交換器の蒸発器側の出入口コネクタは近接しているにもかかわらず、膨張装置やレシーバが個別独立して配置されていた。そのため、膨張装置に接続する配管とレシーバに接続する配管とを別々に引き回して接続する必要があり、配管の接続工程が複雑になるとともに、接続作業の効率が悪くなるという問題があった。
そのため、上記問題を解決するためにさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−333241号公報(第3−4頁、第2図等)
そのため、上記問題を解決するためにさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上述の特許文献1においては、膨張装置と一体化されたアキュムレータ(レシーバ)が開示されている。当該アキュムレータのボディー部には、圧力制御弁の上流側に位置する入口通路と、圧力制御弁の下流側に位置する出口通路と、が設けられている。同時に、ボディー部には、低圧ラインの冷媒をアキュムレータの内部に導入する導入通路と、アキュムレータ内の気相冷媒を圧縮機側へ導出する導出流路と、が設けられている。
かかる構成を備えたアキュムレータを用いることにより、膨張装置に接続する配管とアキュムレータに接続する配管とを分離して引き回すことなく、一回の接続工程で接続することができると記載されている。
かかる構成を備えたアキュムレータを用いることにより、膨張装置に接続する配管とアキュムレータに接続する配管とを分離して引き回すことなく、一回の接続工程で接続することができると記載されている。
しかしながら、車両に用いられる空調装置においては、接続工程の削減の他にも、エンジンルーム等の限られた空間内に空調装置を搭載する必要があった。上述の特許文献1に記載された発明に係る空調装置は、車両内の限られた空間内への搭載が考慮されておらず、車両に搭載することが困難であったという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、配管の接続工程を削減するとともに、設置スペースをコンパクトにすることができる車両用空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の車両用空気調和機のアキュムレータは、冷媒を貯留する貯留部と、吸熱器から延びる配管と接続する接続部と、を備え、該接続部には、冷媒を前記吸熱器から前記貯留部に流入させる流入流路が設けられた車両用空気調和機のアキュムレータであって、前記流入流路の開口部が形成された前記接続部の端面が、前記貯留部の外縁よりも外側に突出していることを特徴とする。
本発明の車両用空気調和機のアキュムレータは、冷媒を貯留する貯留部と、吸熱器から延びる配管と接続する接続部と、を備え、該接続部には、冷媒を前記吸熱器から前記貯留部に流入させる流入流路が設けられた車両用空気調和機のアキュムレータであって、前記流入流路の開口部が形成された前記接続部の端面が、前記貯留部の外縁よりも外側に突出していることを特徴とする。
本発明によれば、接続部の端面が貯留部の外縁よりも外側に突出しているため、例えば、吸熱器が配置される車室内とアキュムレータが配置されるエンジンルームとを区切るトーボードの面と、吸熱器から延びる配管の接続面とが略同一面上に配置されていても、アキュムレータを直接接続させることができる。つまり、吸熱器から延びる配管とアキュムレータとを、他の接続継手を間に挟むことなく直接接続させることができるため、配管の接続工程を削減することができるとともに、アキュムレータを配置するスペースをコンパクトにすることができる。また、アキュムレータをトーボードに近接して配置させることができるため、エンジンルーム内におけるアキュムレータの配置スペースをコンパクトにすることができる。
上記発明においては、前記接続部には、放熱器から前記吸熱器に冷媒を導く接続流路が設けられ、該接続流路における前記吸熱器側の開口部が、前記流入流路の開口部が設けられた端面に設けられていることが望ましい。
本発明によれば、接続部に放熱器から吸熱器に冷媒を導く接続流路が設けられ、接続流路における吸熱器側の開口部が流入流路の開口部と同一の端面に設けられているため、接続部を吸熱器から延びる配管と接続させることにより、流入流路と接続流路とを同時に吸熱器から延びる配管に接続させることができる。つまり、配管の接続工程を削減することができる。
上記発明においては、前記接続流路には、前記貯留部から冷媒を圧縮機に向けて流出させる流出流路が設けられ、該流出流路の開口部と、前記接続流路における前記放熱器側の開口部とが、前記接続部の他の端面に設けられていることが望ましい。
本発明によれば、接続部の他の面に流出流路の開口部と、接続流路における放熱器側の開口部とが設けられているため、圧縮機から延びる配管と放熱器から延びる配管とを同時にそれぞれ流出流路と接続流路とに接続させることができる。つまり、配管の接続工程を削減することができる。
上記発明においては、前記接続流路には、冷媒の圧力を減圧させる膨張部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、接続流路に膨張部が設けられているため、アキュムレータを吸熱器から延びる配管に接続させることにより、同時に膨張部を吸熱器に接続させることができる。つまり、膨張部を個別に接続させる場合と比較して、接続工程を削減することができる。
本発明の車両用空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を外部に放出させる放熱器と、放熱した冷媒の圧力を低減させる膨張部と、減圧された冷媒に外部の熱を吸収させる吸熱器と、吸熱した冷媒を一時的に貯留するアキュムレータと、を備えた車両用空気調和機であって、前記アキュムレータが、上記本発明のアキュムレータであることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のアキュムレータを用いることにより、車両用空気調和機にアキュムレータを接続させる際の接続工程を削減することができる。アキュムレータの配置スペースをコンパクトにすることにより、車両用空気調和機の配置スペースをコンパクトにすることができる。
本発明の車両用空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を外部に放出させる放熱器と、放熱された冷媒に外部の熱を吸収させる吸熱器と、吸熱した冷媒を一時的に貯留するアキュムレータと、を備えた車両用空気調和機であって、前記アキュムレータが請求項4に記載のアキュムレータであることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のアキュムレータを用いることにより、車両用空気調和機にアキュムレータを接続させる際の接続工程を削減することができる。アキュムレータの配置スペースをコンパクトにすることにより、車両用空気調和機の配置スペースをコンパクトにすることができる。
また、上記本発明のアキュムレータを用いることにより、アキュムレータの配置スペース内に膨張部を配置することができるため、車両用空気調和機の配置スペースをコンパクトにすることができる。
また、上記本発明のアキュムレータを用いることにより、アキュムレータの配置スペース内に膨張部を配置することができるため、車両用空気調和機の配置スペースをコンパクトにすることができる。
本発明の車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機によれば、接続部の端面が貯留部の外縁よりも外側に突出しているため、吸熱器から延びる配管とアキュムレータとを、他の接続継手を間に挟むことなく直接接続させることができ、配管の接続工程を削減することができるという効果を奏するとともに、アキュムレータを配置するスペースをコンパクトにするという効果を奏する。また、アキュムレータをトーボードに近接して配置させることができるため、エンジンルーム内におけるアキュムレータの配置スペースをコンパクトにすることができるという効果を奏する。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用空気調和機について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用空気調和機の全体構成を説明する回路図である。
本実施形態に係る車両用空気調和機は、超臨界サイクルが用いられている空気調和機であって、冷媒として自然冷媒であるCO2が用いられている空気調和機である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用空気調和機について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用空気調和機の全体構成を説明する回路図である。
本実施形態に係る車両用空気調和機は、超臨界サイクルが用いられている空気調和機であって、冷媒として自然冷媒であるCO2が用いられている空気調和機である。
車両用空気調和機1は、図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機3と、圧縮された冷媒の熱を外部に放出する車室外熱交換器(放熱器)5と、放熱した冷媒の圧力を減圧させる膨張部7と、減圧された冷媒に外部の熱を吸熱させる車室内熱交換器(吸熱器)9と、吸熱した冷媒を一時的に貯留するアキュムレータ11と、を備えている。また、車両用空気調和機1には、車室外熱交換器5から流出した冷媒と圧縮機3に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器13が配置されている。
車両用空気調和機1は、車の車室15およびエンジンEが配置されたエンジンルーム17に渡って配置されている。車室15とエンジンルーム17とはトーボード19により仕切られている。
車室15内には車室内熱交換器9が配置され、エンジンルーム17には残りの圧縮機3や車室外熱交換器5や膨張部7や内部熱交換器13などが配置されている。
車室15内には車室内熱交換器9が配置され、エンジンルーム17には残りの圧縮機3や車室外熱交換器5や膨張部7や内部熱交換器13などが配置されている。
圧縮機3は、冷媒であるCO2を吸入して所定圧力に圧縮して吐出するものであり、例えば、スクロール型圧縮機などを適用することができる。車室外熱交換器5は、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒の熱を外気に放熱させる熱交換器である。膨張部7は、車室外熱交換器5で放熱した高圧冷媒の圧力を膨張・減圧させるものであり、例えば、他の部分の配管より内径が小さい細径チューブからなるオリフィスチューブなどの固定絞りを適用することができる。
車室内熱交換器9は、減圧された低温低圧の冷媒に車室15内空気の熱を吸収させる熱交換器である。車室内熱交換器9には、車室内熱交換器9に冷媒を導入する導入配管21および導出する導出配管23が設けられ、導入配管21および導出配管23の先端には配管継手25が設けられている。配管継手25はトーボード19を貫通して配置され、配管継手25におけるエンジンルーム17に露出した面に導入配管21および導出配管23の開口部が形成されている。
アキュムレータ11は、吸熱した冷媒を一時的に貯留する容器であり、車室内熱交換器9の配管継手25と接続されている。
アキュムレータ11は、吸熱した冷媒を一時的に貯留する容器であり、車室内熱交換器9の配管継手25と接続されている。
図2は、図1のアキュムレータ11の構成を説明する斜視図である。
アキュムレータ11は、図2に示すように、内部に冷媒を貯留する略円筒状の貯留部27と、配管継手25と接続される接続部29とを備えている。
接続部29は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面(図2の上方の端面)に設けられ、配管継手25と接続する接続面(端面)31が貯留部27の円周面より外側に突出するように形成されている(図1参照)。
接続部29には、車室内熱交換器9から流出した冷媒を貯留部27内に導く流入流路33と、膨張部7から車室内熱交換器9に向かう冷媒が流れる接続流路35が設けられている。接続面31には流入流路33の流入開口部(開口部)33Aと接続流路35の一方の開口部35Aとが形成されている。流入開口部33Aと開口部35Aとは、接続部29と配管継手25とを接続することにより、それぞれ導出配管23の開口部と導入配管21の開口部と接続される。
アキュムレータ11は、図2に示すように、内部に冷媒を貯留する略円筒状の貯留部27と、配管継手25と接続される接続部29とを備えている。
接続部29は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面(図2の上方の端面)に設けられ、配管継手25と接続する接続面(端面)31が貯留部27の円周面より外側に突出するように形成されている(図1参照)。
接続部29には、車室内熱交換器9から流出した冷媒を貯留部27内に導く流入流路33と、膨張部7から車室内熱交換器9に向かう冷媒が流れる接続流路35が設けられている。接続面31には流入流路33の流入開口部(開口部)33Aと接続流路35の一方の開口部35Aとが形成されている。流入開口部33Aと開口部35Aとは、接続部29と配管継手25とを接続することにより、それぞれ導出配管23の開口部と導入配管21の開口部と接続される。
接続部29における接続面31と反対側の面には、接続流路35の他方の開口部35Bが形成されている。開口部35Bには、膨張部7により減圧された冷媒を車室内熱交換器9に導く配管が接続されている。
貯留部27の上端面には、ガス冷媒を流出させる流出部37が設けられ、流出部37のジョイントには冷媒を圧縮機3に導く配管が接続されている。
貯留部27の上端面には、ガス冷媒を流出させる流出部37が設けられ、流出部37のジョイントには冷媒を圧縮機3に導く配管が接続されている。
貯留部27の円周面には、アキュムレータ11を固定するブラケット39が設けられている。ブラケット39は、貯留部27から半径方向に延びる板状の部材であり、ボルトなどの固定部材を用いてエンジンルーム17内の他の部材に固定される。
ブラケット39を用いてアキュムレータ11をエンジンルーム17内の他の部材に固定することにより、接続部29と配管継手25とに働く応力やアキュムレータ11に接続されている配管に働く応力を低減することができる。
ブラケット39を用いてアキュムレータ11をエンジンルーム17内の他の部材に固定することにより、接続部29と配管継手25とに働く応力やアキュムレータ11に接続されている配管に働く応力を低減することができる。
内部熱交換器13は、車室外熱交換器5から流出した冷媒と圧縮機3に吸入される冷媒とを熱交換させるものである。内部熱交換器13は、例えば一対の継手部43と二重管部45とを備えた二重管式の熱交換器に適用することができる。車室内熱交換器9側の継手部43にはアキュムレータ11と接続される配管と接続部29に接続される配管とが設けられている。また、車室外熱交換器5側の継手部43には車室外熱交換器5と接続される配管と圧縮機3の吸入部と接続される配管とが設けられている。
次に、上記の構成からなる車両用空気調和機1における作用について、図1および図2を参照しながら説明する。
冷房時において車両用空気調和機1は次のように動作する。
圧縮機3において圧縮されて高圧となった冷媒は、図1に示すように、車室外熱交換器5に流入する。ここで、冷媒は超臨界状態又は過熱ガス状態となっている。高圧冷媒は、車室外熱交換器5において外気との間で熱交換することにより冷却される。すなわち、車室外熱交換器5は放熱器として動作する。
冷房時において車両用空気調和機1は次のように動作する。
圧縮機3において圧縮されて高圧となった冷媒は、図1に示すように、車室外熱交換器5に流入する。ここで、冷媒は超臨界状態又は過熱ガス状態となっている。高圧冷媒は、車室外熱交換器5において外気との間で熱交換することにより冷却される。すなわち、車室外熱交換器5は放熱器として動作する。
車室外熱交換器5で放熱された高圧冷媒は、内部熱交換器13へと導かれる。高圧冷媒は、内部熱交換器13において圧縮機3吸入側の低圧冷媒と熱交換され、高圧冷媒は更に冷却される。
内部熱交換器13から流出した高圧冷媒は、膨張部7を通過することにより膨張・減圧させられ、気液二相の低圧冷媒となる。低圧冷媒は、アキュムレータ11の接続部29および車室内熱交換器9の配管継手25を介することによりエンジンルーム17内から車室15内へ流れ、車室内熱交換器9へと導かれる。
内部熱交換器13から流出した高圧冷媒は、膨張部7を通過することにより膨張・減圧させられ、気液二相の低圧冷媒となる。低圧冷媒は、アキュムレータ11の接続部29および車室内熱交換器9の配管継手25を介することによりエンジンルーム17内から車室15内へ流れ、車室内熱交換器9へと導かれる。
低圧冷媒は、車室内熱交換器9において車室内空気と熱交換して、低圧の液冷媒が蒸発する。すなわち、車室内熱交換器9は蒸発器として動作する。車室内空気は液冷媒の蒸発潜熱によって熱量を奪われて冷却される。
車室内熱交換器9で蒸発した冷媒は低圧ガス冷媒となり、配管継手25および接続部29介することにより車室15内からエンジンルーム17内へ流れる。エンジンルーム17内に流入した冷媒は、図2に示すように、アキュムレータ11の流入流路33を介して貯留部27に流入する。冷媒は貯留部27において気液が分離され、ガス冷媒が流出部37を介してアキュムレータ11から流出する。
アキュムレータ11から流出した冷媒は、図1に示すように、内部熱交換器13において高圧冷媒から熱を奪い、圧縮機3の吸入部へと導かれる。
アキュムレータ11から流出した冷媒は、図1に示すように、内部熱交換器13において高圧冷媒から熱を奪い、圧縮機3の吸入部へと導かれる。
上記の構成によれば、接続部29の接続面31が貯留部27の外縁よりも外側に突出しているため、トーボード19の面と配管継手25の接続面とが略同一面上に配置されていても、アキュムレータ11を直接接続させることができる。つまり、車室内熱交換器9から延びる配管とアキュムレータ11とを、他の接続継手を間に挟むことなく直接接続させることができるため、配管の接続工程を削減することができるとともに、アキュムレータ11を配置するスペースをコンパクトにすることができる。また、アキュムレータ11をトーボード19に近接して配置させることができるため、エンジンルーム17内におけるアキュムレータ11の配置スペースをコンパクトにすることができる。
接続部29に車室外熱交換器5から車室内熱交換器9に冷媒を導く接続流路35が設けられ、接続面31には、接続流路35における一方の開口部35Aと流入流路33の流入開口部33Aと、が設けられている。そのため、接続部29を配管継手25に接続させることにより、流入流路33と接続流路35とを同時に車室内熱交換器9から延びる導入配管21および導出配管23に接続させることができる。つまり、車両用空気調和機1における配管の接続工程を削減することができる。
また、車室内熱交換器9とアキュムレータ11との接続に一体式の継手である配管継手25を用いているため、本実施形態の車室内熱交換器9と高圧レシーバ方式の車両用空気調和機における車室内熱交換器9とを共用することができる。
高圧レシーバ方式の車両用空気調和機はR134aなどのフロン系の冷媒を用いており、車室内熱交換器9には一体式の配管継手が設けられ、ブロックタイプ膨張弁が接続されている。そのため、本実施形態のアキュムレータ11を用いる車両用空気調和機1に係る車室内熱交換器9は、高圧レシーバ方式の車両用空気調和機に係る車室内熱交換器と共用することができる。
また、車室内熱交換器および配管継手を高圧レシーバ方式と低圧レシーバ方式とで共用できるため、トーボード19の形状も同一となり、方式の違いによりトーボードを変更する必要がなくなる。
高圧レシーバ方式の車両用空気調和機はR134aなどのフロン系の冷媒を用いており、車室内熱交換器9には一体式の配管継手が設けられ、ブロックタイプ膨張弁が接続されている。そのため、本実施形態のアキュムレータ11を用いる車両用空気調和機1に係る車室内熱交換器9は、高圧レシーバ方式の車両用空気調和機に係る車室内熱交換器と共用することができる。
また、車室内熱交換器および配管継手を高圧レシーバ方式と低圧レシーバ方式とで共用できるため、トーボード19の形状も同一となり、方式の違いによりトーボードを変更する必要がなくなる。
なお、本実施形態においては、車両用空気調和機1を冷房運転のみ行う空気調和機に適用して説明したが、冷房運転のみを行う空気調和機に限ることなく、冷房暖房運転を行うことができる空気調和機に適用することもできる。
図3は、図1の車両用空気調和機1の他の実施形態を説明する図である。
なお、車両用空気調和機1は、上述のように、膨張部7としてオリフィスチューブなどの固定絞りを用いた冷凍サイクルに適用してもよいし、図3に示すように、膨張部7として放熱器として働く車室外熱交換器5から流出した冷媒温度に基づいて制御される温度式膨張弁7Aを用いた冷凍サイクルに適用してもよく、特に限定するものではない。
なお、車両用空気調和機1は、上述のように、膨張部7としてオリフィスチューブなどの固定絞りを用いた冷凍サイクルに適用してもよいし、図3に示すように、膨張部7として放熱器として働く車室外熱交換器5から流出した冷媒温度に基づいて制御される温度式膨張弁7Aを用いた冷凍サイクルに適用してもよく、特に限定するものではない。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施形態の車両用空気調和機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、アキュムレータの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図4を用いてアキュムレータの構成のみを説明し、圧縮機等の説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る車両用空気調和機におけるアキュムレータの構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施形態の車両用空気調和機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、アキュムレータの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図4を用いてアキュムレータの構成のみを説明し、圧縮機等の説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る車両用空気調和機におけるアキュムレータの構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
車両用空気調和機101のアキュムレータ111は、図4に示すように、内部に冷媒を貯留する略円筒状の貯留部27と、配管継手25と接続される接続部129とを備えている。
接続部129は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面に設けられ、配管継手25と接続する接続面31が貯留部27の円周面より外側に突出するように形成されている。
接続部129は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面に設けられ、配管継手25と接続する接続面31が貯留部27の円周面より外側に突出するように形成されている。
接続部129には、冷媒を貯留部27内に導く流入流路33と、車室内熱交換器9に向かう冷媒が流れる接続流路135が設けられている。接続面31には流入流路33の流入開口部33Aと接続流路135の一方の開口部135Aとが形成されている。流入開口部33Aと開口部135Aとは、接続部129と配管継手25とを接続することにより、それぞれ導出配管23の開口部と導入配管21の開口部と接続される。
接続流路135内には、オリフィスチューブなどの固定絞りからなる膨張部107が配置されている。接続流路135と膨張部107との間は冷媒が流れないよう隙間が詰められ、冷媒は、オリフィスチューブの細径管内を流れる。また、接続流路135には、配管継手25に向かって内径が小さくなる段差部137が形成されている。膨張部107は、段差部137と接触することにより配管継手25方向への移動が規制されている。
上記の構成からなる車両用空気調和機101の動作は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、接続流路135に膨張部107が設けられているため、アキュムレータ111を配管継手25に接続させることにより、同時に膨張部107を配管継手25に接続させることができる。つまり、膨張部107を個別に接続させる場合と比較して、接続工程を削減することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図5を参照して説明する。
本実施形態の車両用空気調和機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、アキュムレータの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図5を用いてアキュムレータの構成のみを説明し、圧縮機等の説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る車両用空気調和機におけるアキュムレータの構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について図5を参照して説明する。
本実施形態の車両用空気調和機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、アキュムレータの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図5を用いてアキュムレータの構成のみを説明し、圧縮機等の説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る車両用空気調和機におけるアキュムレータの構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
車両用空気調和機201のアキュムレータ211は、図5に示すように、内部に冷媒を貯留する略円筒状の貯留部227と、配管継手25と接続される接続部229とを備えている。
接続部229は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面に設けられ、配管継手25と接続する接続面31が貯留部227の円周面より外側に突出するように形成されている。
接続部229は、ブロック状に形成されているとともに貯留部27の上端面に設けられ、配管継手25と接続する接続面31が貯留部227の円周面より外側に突出するように形成されている。
接続部229には、冷媒を貯留部227内に導く流入流路33と、車室内熱交換器9に向かう冷媒が流れる接続流路35と、ガス冷媒のみを貯留部227から流出させる流出流路237と、が設けられている。
接続面31に対して反対側に形成された他の接続面(他方の端面)233には、流出流路237の流出開口部(開口部)237Aと接続流路35の他方の開口部35Bとが形成されている。
流出開口部237Aと開口部35Bとは、継手部43から延びる配管が繋がる配管継手225を接続部229に接続することにより、それぞれ圧縮機3の低圧部と繋がる配管の開口部と車室外熱交換器5と繋がる配管の開口部と接続される。
接続面31に対して反対側に形成された他の接続面(他方の端面)233には、流出流路237の流出開口部(開口部)237Aと接続流路35の他方の開口部35Bとが形成されている。
流出開口部237Aと開口部35Bとは、継手部43から延びる配管が繋がる配管継手225を接続部229に接続することにより、それぞれ圧縮機3の低圧部と繋がる配管の開口部と車室外熱交換器5と繋がる配管の開口部と接続される。
上記の構成からなる車両用空気調和機101の動作は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、接続部229の他の接続面233に流出流路237の開口部と、接続流路35における開口部35Bとが設けられているため、圧縮機3から延びる配管と車室外熱交換器5から延びる配管とを同時にそれぞれ流出流路237と接続流路35と、に接続させることができる。つまり、車両用空気調和機201における配管の接続工程を削減することができる。
1,101,201 車両用空気調和機
3 圧縮機
5 車室外熱交換器(放熱器)
7,7A,107 膨張部
9 車室内熱交換器(吸熱器)
11,111,211 アキュムレータ
27,227 貯留部
29,129,229 接続部
33 流入流路
33A 流入開口部(開口部)
31 接続面(端面)
33 流入流路
35,135 接続流路
35A,35B,135A 開口部
233 他の接続面(他方の端面)
237 流出流路
237A 流出開口部(開口部)
3 圧縮機
5 車室外熱交換器(放熱器)
7,7A,107 膨張部
9 車室内熱交換器(吸熱器)
11,111,211 アキュムレータ
27,227 貯留部
29,129,229 接続部
33 流入流路
33A 流入開口部(開口部)
31 接続面(端面)
33 流入流路
35,135 接続流路
35A,35B,135A 開口部
233 他の接続面(他方の端面)
237 流出流路
237A 流出開口部(開口部)
Claims (6)
- 冷媒を貯留する貯留部と、
吸熱器から延びる配管と接続する接続部と、を備え、
該接続部には、冷媒を前記吸熱器から前記貯留部に流入させる流入流路が設けられた車両用空気調和機のアキュムレータであって、
前記流入流路の開口部が形成された前記接続部の端面が、前記貯留部の外縁よりも外側に突出していることを特徴とする車両用空気調和機のアキュムレータ。 - 前記接続部には、放熱器から前記吸熱器に冷媒を導く接続流路が設けられ、
該接続流路における前記吸熱器側の開口部が、前記流入流路の開口部が設けられた端面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機のアキュムレータ。 - 前記接続流路には、前記貯留部から冷媒を圧縮機に向けて流出させる流出流路が設けられ、
該流出流路の開口部と、前記接続流路における前記放熱器側の開口部とが、前記接続部の他の端面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空気調和機のアキュムレータ。 - 前記接続流路には、冷媒の圧力を減圧させる膨張部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空気調和機のアキュムレータ。
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、
圧縮された冷媒の熱を外部に放出させる放熱器と、
放熱した冷媒の圧力を低減させる膨張部と、
減圧された冷媒に外部の熱を吸収させる吸熱器と、
吸熱した冷媒を一時的に貯留するアキュムレータと、を備えた車両用空気調和機であって、
前記アキュムレータが、請求項1から請求項3のいずれかに記載のアキュムレータであることを特徴とする車両用空気調和機。 - 冷媒を圧縮する圧縮機と、
圧縮された冷媒の熱を外部に放出させる放熱器と、
放熱された冷媒に外部の熱を吸収させる吸熱器と、
吸熱した冷媒を一時的に貯留するアキュムレータと、を備えた車両用空気調和機であって、
前記アキュムレータが請求項4に記載のアキュムレータであることを特徴とする車両用空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005312843A JP2007118760A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005312843A JP2007118760A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007118760A true JP2007118760A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38143076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005312843A Withdrawn JP2007118760A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 車両用空気調和機のアキュムレータおよび車両用空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007118760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246791A1 (ko) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 한온시스템 주식회사 | 열관리 시스템 |
-
2005
- 2005-10-27 JP JP2005312843A patent/JP2007118760A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246791A1 (ko) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 한온시스템 주식회사 | 열관리 시스템 |
US20220288998A1 (en) * | 2019-06-03 | 2022-09-15 | Hanon Systems | Thermal management system |
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