JP7324421B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成図である。
図1を参照すると、本実施形態の画像形成装置1は、装置本体(プリンタ部)100と、その装置本体が載せられた記録材供給部である給紙テーブル200と、装置本体100上に取り付けられた画像読取装置としてのスキャナ300とを備える。更に、本実施形態の画像形成装置1は、スキャナ300の上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400を備える。
なお、ここでは、K(黒)の画像形成部18Kについて説明するが、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の各画像形成部18Y,18M,18Cも同様の構成をしている。
本実施形態の定着装置25は、駆動支持回転部材である定着ローラ26Aと従動支持回転部材である加熱ローラ26Bとに掛け渡された定着ベルト26に、加圧ローラ27が押し当てられた構成となっている。また、本実施形態の定着装置25は、誘導加熱方式(IH方式)による非接触加熱方式で加熱ローラ26Bを加熱する誘導加熱装置26Cを備えている。誘導加熱装置26Cは、加熱ローラ26Bの発熱層を誘導発熱させるための交流磁界を発生させる励磁コイルを備えている。
図5は、定着ローラ26A及び加熱ローラ26Bの軸部を支持する定着フレーム81並びにこれに取り付けられる第二定着フレーム86及びサブ面板87を示す上面図である。
定着フレーム81は、定着ベルト26が巻き付いた状態の定着ローラ26A及び加熱ローラ26Bを、そのローラ軸の軸方向に対して直交する軸直交方向へ着脱可能とするために、定着ローラ26A及び加熱ローラ26Bの各軸部83,84を軸直交方向へ移動可能(着脱可能)とする着脱通路81aを備えている。定着ベルト26が巻き付いた状態の定着ローラ26A及び加熱ローラ26Bをこのように着脱できることで、定着ローラ26A又は加熱ローラ26Bを軸方向に引き抜いてから定着ベルト26を取り出すというような従来の作業と比較して、作業手順が少なく、作業が容易になる。
本実施形態においては、支持回転部材である加熱ローラ26Bの軸部83を2つの挟持部材である第一板金88Aと第二板金88Bとで挟持し、これらの第一板金88A及び第二板金88Bを加熱ローラ26Bの変位方向へ移動可能なように、支持基材としての定着フレーム81で支持する構成となっている。
[第1態様]
第1態様は、無端状ベルト(例えば定着ベルト26)を支持する複数の支持回転部材(例えば定着ローラ26A及び加熱ローラ26B)の各軸部83,84を着脱可能に支持する支持部材(例えば定着フレーム81)を備えたベルト装置(例えば定着装置25)であって、前記支持部材は、前記複数の支持回転部材の各軸部が、前記支持部材に形成された同一の着脱通路81aを通って軸方向に対して直交する軸直交方向へ着脱可能なように、該各軸部を支持することを特徴とするものである。
本態様によれば、支持部材に支持される複数の支持回転部材の各軸部を、支持部材に形成された同一の着脱通路を通って軸直交方向へ着脱することができる。これによれば、無端状ベルトが巻き付いたままの複数の支持回転部材の各軸部を、当該着脱通路から一緒に取り出すことが可能となる。よって、一部の支持回転部材を軸方向へ引き抜くというような作業を行わずに済むので、無端状ベルト及び複数の支持回転部材を取り外す作業が簡易になる。
特に、本態様においては、複数の支持回転部材の各軸部が同一の着脱通路を通って軸直交方向へ取り外されるので、当該着脱通路の出入口側で支持される1つの支持回転部材を把持して引き出すという作業だけで、無端状ベルトと一緒に他の支持回転部材の軸部も当該着脱通路から引き出される。複数の支持回転部材の各軸部が別々の着脱通路を通って軸直交方向へ取り外される構成であると、各軸部をそれぞれの着脱通路から個別に引き出す作業が必要になるが、本態様によれば、1つの軸部を着脱通路から引き出す作業だけで、無端状ベルト及び複数の支持回転部材を取り外すことができ、作業が容易になる。
第2態様は、第1態様において、前記複数の支持回転部材のうちの少なくとも1つの支持回転部材(例えば加熱ローラ26B)は、当該軸部83が前記着脱通路に沿って軸直交方向へ変位可能に前記支持部材に支持され、前記無端状ベルトにテンションを付与するテンション部材であることを特徴とするものである。
複数の支持回転部材の各軸部が同一の着脱通路を通って軸直交方向へ取り外される構成としたことで、少なくとも1つの支持回転部材は、支持部材によって規制されることなく、着脱通路に沿って他の支持回転部材側へと変位可能である。そのため、当該少なくとも1つの支持回転部材を、無端状ベルトにテンションを付与するテンション部材として利用することが可能となる。そして、当該少なくとも1つの支持回転部材をテンション部材とすることで、当該複数の支持回転部材と別個にテンション部材を設ける必要がなくなり、構成の簡素化、省スペース化などの点で有利となる。
第3態様は、第2態様において、前記複数の支持回転部材のうちの他の支持回転部材(例えば定着ローラ26A)の軸部84が前記無端状ベルトのテンションによって前記着脱通路内を移動することを規制する規制部材(例えば第二定着フレーム86)が、前記支持部材に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするものである。
複数の支持回転部材の各軸部が同一の着脱通路を通って軸直交方向へ取り外される構成としたことで、当該他の支持回転部材における前記少なくとも1つの支持回転部材(テンション部材)側には、着脱通路の空間が存在する。そのため、当該他の支持回転部材の軸部が無端状ベルトのテンションによってテンション部材側へ移動しないように、当該軸部に当接して位置決めするための支持部材の領域を十分に確保することが難しい。
そこで、本態様では、当該他の支持回転部材の軸部が無端状ベルトのテンションによって着脱通路内を移動することを規制する規制部材を設け、当該他の支持回転部材の当該軸部を位置決めするようにしている。この規制部材は、支持部材に対して着脱可能に構成されているため、複数の支持回転部材が当該着脱通路を通って軸直交方向へ着脱される際には、規制部材を取り外すことができ、着脱の邪魔にはならない。
第4態様は、第3態様において、前記支持部材の所定位置に位置決めされて固定される固定部材(例えばサブ面板87)を有し、前記規制部材は、前記固定部材に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴とするものである。
規制部材を支持部材に直接固定する構成とすると、例えば当該他の支持回転部材を交換した場合、寸法誤差などによって、交換後の支持回転部材の軸部を適切に位置決めできなくなるおそれがある。これに対応するためには、支持部材に、規制部材の固定位置を調整するための長孔などを形成する必要があるが、支持部材の強度を落とすなどの問題を引き起こすおそれがある。
本態様においては、固定部材を介して規制部材を支持部材に固定するようにし、規制部材が固定部材に対して位置調整可能に取り付けられるようになっている。この構成によれば、支持部材の強度を落とすなどの問題を引き起こすことなく、交換後の支持回転部材についても、その支持回転部材の軸部を適切に位置決めすることが可能となる。
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記着脱通路の出入口に対向して配置される対向部材(例えば加圧フレーム82)と、軸方向に沿って延びる回動軸回りで前記支持部材を前記対向部材に対して回動させる回動機構(例えば軸支持部81d及び回動軸82a)とを有し、前記支持部材は、前記回動機構による回動によって、前記出入口が前記対向部材に対向する出入口閉塞状態と前記出入口が前記対向部材に対向しない出入口開放状態とに切り替わることを特徴とするものである。
これによれば、支持部材の着脱通路の出入口に対向して対向部材が配置される構成においても、無端状ベルト及び複数の支持回転部材を容易に取り外すことができる。
第6態様は、第5態様において、前記対向部材は、前記複数の支持回転部材のうちの前記着脱通路の出入口側で支持される出入口側支持回転部材(例えば定着ローラ26A)上の前記無端状ベルトの部分に当接する当接回転部材(例えば加圧ローラ27)の軸部85を、軸直交方向へ着脱可能に支持することを特徴とするものである。
支持部材が回動機構による回動によって出入口開放状態となることで、当接回転部材も軸直交方向へ着脱可能となる。これにより、当接回転部材を交換する場合には、支持部材に支持されている複数の支持回転部材や無端状ベルトを支持部材から取り外すことなく、支持部材を回動機構によって回動して出入口開放状態とするだけで、当接回転部材を交換することが可能となり、その交換作業が容易になる。
第7態様は、第6態様において、前記支持部材は、前記当接回転部材から前記出入口側支持回転部材へ伝わる当接力を受ける位置で、該出入口側支持回転部材の軸部に接触して位置決めする位置決め部(窪み部81c)を有することを特徴とするものである。
これによれば、前記出入口側支持回転部材が当接回転部材から当接力を受ける構成であっても、当該出入口側支持回転部材の軸部を支持部材によって位置決めすることができる。
第8態様は、第6又は第7態様において、前記当接回転部材の軸部は、該当接回転部材の回転軸が圧入された玉軸受で構成されることを特徴とするものである。
これによれば、当接回転部材の回転軸と玉軸受との間の摺擦がなく、当接回転部材の寿命を延ばすことが可能となる。
第9態様は、第1乃至第8態様のいずれかにおいて、前記複数の支持回転部材の軸部は、当該支持回転部材の回転軸が圧入された玉軸受で構成されることを特徴とするものである。
これによれば、支持回転部材の回転軸と玉軸受との間の摺擦がなく、支持回転部材の寿命を延ばすことが可能となる。
第10態様は、画像形成装置であって、第1乃至第9態様のいずれかベルト装置を備えることを特徴とするものである。
これによれば、無端状ベルト及び複数の支持回転部材を取り外す作業が容易なベルト装置を備える画像形成装置を提供できる。
10 :中間転写ベルト
18 :画像形成部
20 :タンデム画像形成部
21 :露光装置
22 :二次転写装置
25 :定着装置
26 :定着ベルト
26A :定着ローラ
26B :加熱ローラ
26C :誘導加熱装置
27 :加圧ローラ
27A :加圧レバー
27B :レバー回動軸
40 :感光体
60 :帯電装置
61 :現像装置
62 :一次転写装置
81 :定着フレーム
81a :着脱通路
81b :末端部
81c :窪み部
81d :軸支持部
81e :回動軸
81f :バネ取付部
82 :加圧フレーム
82a :回動軸
83 :加熱ローラの軸部
84 :定着ローラの軸部
85 :加圧ローラの軸部
86 :第二定着フレーム
87 :サブ面板
88A :第一板金
88B :第二板金
88C :挟持バネ
88D :テンションバネ
Claims (10)
- 無端状ベルトを支持する複数の支持回転部材の各軸部を着脱可能に支持する支持部材を備えたベルト装置であって、
前記支持部材は、前記複数の支持回転部材の各軸部が、前記支持部材に形成された同一の着脱通路を通って軸方向に対して直交する軸直交方向へ着脱可能なように、該各軸部を支持するものであり、
前記着脱通路の出入口に対向して配置される対向部材と、
軸方向に沿って延びる回動軸回りで前記支持部材を前記対向部材に対して回動させる回動機構とを有し、
前記支持部材は、前記回動機構による回動によって、前記出入口が前記対向部材に対向する出入口閉塞状態と前記出入口が前記対向部材に対向しない出入口開放状態とに切り替わることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1に記載のベルト装置において、
前記複数の支持回転部材のうちの少なくとも1つの支持回転部材は、当該軸部が前記着脱通路に沿って軸直交方向へ変位可能に前記支持部材に支持され、前記無端状ベルトにテンションを付与するテンション部材であることを特徴とするベルト装置。 - 請求項2に記載のベルト装置において、
前記複数の支持回転部材のうちの他の支持回転部材の軸部が前記無端状ベルトのテンションによって前記着脱通路内を移動することを規制する規制部材が、前記支持部材に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするベルト装置。 - 請求項3に記載のベルト装置において、
前記支持部材の所定位置に位置決めされて固定される固定部材を有し、
前記規制部材は、前記固定部材に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベルト装置において、
前記対向部材は、前記複数の支持回転部材のうちの前記着脱通路の出入口側で支持される出入口側支持回転部材上の前記無端状ベルトの部分に当接する当接回転部材の軸部を、軸直交方向へ着脱可能に支持することを特徴とするベルト装置。 - 請求項5に記載のベルト装置において、
前記支持部材は、前記当接回転部材から前記出入口側支持回転部材へ伝わる当接力を受ける位置で、該出入口側支持回転部材の軸部に接触して位置決めする位置決め部を有することを特徴とするベルト装置。 - 請求項5又は6に記載のベルト装置において、
前記当接回転部材の軸部は、該当接回転部材の回転軸が圧入された玉軸受で構成されることを特徴とするベルト装置。 - 無端状ベルトを支持する複数の支持回転部材の各軸部を着脱可能に支持する支持部材を備えたベルト装置であって、
前記支持部材は、前記複数の支持回転部材の各軸部が、前記支持部材に形成された同一の着脱通路を通って軸方向に対して直交する軸直交方向へ着脱可能なように、該各軸部を支持するものであり、
前記複数の支持回転部材のうちの少なくとも1つの支持回転部材は、当該軸部が前記着脱通路に沿って軸直交方向へ変位可能に前記支持部材に支持され、前記無端状ベルトにテンションを付与するテンション部材であり、
前記複数の支持回転部材のうちの他の支持回転部材の軸部が前記無端状ベルトのテンションによって前記着脱通路内を移動することを規制する規制部材が、前記支持部材に対して着脱可能に設けられており、
前記支持部材の所定位置に位置決めされて固定される固定部材を有し、
前記規制部材は、前記固定部材に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト装置において、
前記複数の支持回転部材の軸部は、当該支持回転部材の回転軸が圧入された玉軸受で構成されることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のベルト装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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