JP7324382B1 - ロールプレス設備 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007324382000001
【課題】
本発明の目的は、被プレス材の搬送機構を単純な構造にすることができるロールプレス設備を提供することにある。
【解決手段】
本発明のロールプレス設備は、上下一対の大径ロール11,12と上下一対の小径ロール13,14とは、鉛直方向において、上下一対の小径ロール13,14が上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に位置するように配置され、上側大径ロール11、上側小径ロール12、下側小径ロール13及び下側大径ロール14は、それぞれの側面円の中心O11,O12,O13,O14が、同一の鉛直線VL上に配置され、鉛直線VL上に構成される3つのプレス位置P1,P2,P3で電極材2を多段プレスする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極材(電極材料)を圧縮加工するロールプレス設備に関する。
特許文献1には、2つのプレスローラーと2つのバックアップローラーとを備え、一方のプレスローラーが一方のバックアップローラーによりバックアップされ、他方のプレスローラーが他方のバックアップローラーによりバックアップされたロールプレス機が記載されている(段落0025参照)。このロールプレス機では、2つのプレスローラー同士の間、一方のプレスローラーと一方のバックアップローラーとの間、及び他方のプレスローラーと他方のバックアップローラーとの間の合計3か所において、被プレス材をプレスすることができる(段落0026参照)。特許文献1では、2つのプレスローラーと2つのバックアップローラーとは、3つのプレス位置が水平方向に並ぶように配置されている(図2参照)。
特開2017-213583号公報
特許文献1のロールプレス機では、3つのプレス位置が水平方向に並ぶように配置されることで、ロールプレス機が水平方向に大きくなり、装置が大型化する。
本発明の目的は、小型化が可能なロールプレス機(以下、ロールプレス設備という)を提供することにある。
また上記目的を達成するために、本発明のロールプレス設備は、
二次電池の電極材をプレスする多段プレス方式のロールプレス設備において、
駆動機構を備えて個別に回転速度を設定可能な上側大径ロールと駆動機構を備えて個別に回転速度を設定可能な下側大径ロールとにより構成される上下一対の大径ロールと、
前記大径ロールよりロール径の小さい上側小径ロール及び下側小径ロールにより構成される上下一対の小径ロールと、
前記上側大径ロールの前記駆動機構及び前記下側大径ロールの前記駆動機構を制御する制御部と、を含み、
前記上下一対の大径ロールと前記上下一対の小径ロールとは、鉛直方向において、前記上下一対の小径ロールが前記上側大径ロールと前記下側大径ロールとの間に位置するように配置され、
前記上側大径ロール、前記上側小径ロール、前記下側小径ロール及び前記下側大径ロールは、それぞれの側面円の中心が、同一の鉛直線上に配置され、前記鉛直線上に構成される3つのプレス位置で前記電極材を多段プレスし、
前記制御部は、当該ロールプレス設備の本運用の前段階において、前記電極材のプレス条件に基づいてテスト運用して、本運用の開始時に前記上側大径ロール及び前記下側大径ロールの回転速度として設定する初期回転速度を求め、前記初期回転速度を内部の記憶部に記憶し、当該ロールプレス設備の本運用において、前記上側大径ロール及び前記下側大径ロールに前記初期回転速度を設定して運転を開始し、
さらに前記制御部は、前記電極材の延びを検出した場合に、前記上側大径ロールにおいては前記初期回転速度により運転を継続するように制御すると共に、前記下側大径ロールにおいては前記記憶部に記憶した基準信号と前記電極材の延び量に関する情報であるセンサ信号との偏差を算出し、前記偏差がゼロとなるように回転速度を補正して運転を継続するよう制御する。
本発明によれば、ロールプレス設備において、大径ロール及び小径ロールを含む複数のプレスロールが同一の鉛直線上に配置されることで、設備の小型化が可能なロールプレス装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るロールプレス設備の概略を示すシステム構成図。 図1のロールプレス設備におけるロールプレス機本体を電極材の搬送方向から見た図。 本発明の一実施例に係るロールプレス設備を制御する制御装置のブロック図。 図2に示すロールプレス機本体の変更例(第1変更例)を示す図。 図4に示すロールプレス機本体を備えたロールプレス設備の概略を示すシステム構成図。
以下、図面を用いて、本発明に係る実施例について説明する。本実施例では、主に二次電池の電極材(電極材料)2などの薄膜材料をプレス加工(圧縮加工)するロールプレス設備1について説明する。すなわち、本実施例のロールプレス設備1では、被プレス材は電極材2である。しかし、被プレス材は電極材2に限定される訳ではく、電極材2以外の薄膜材料であってもよい。また電極材2は、アルミ箔や銅箔などの帯状基材の両面に電極活物質を塗工したものであり、リチウムイオン二次電池などの電極材の他にキャパシタ等の電極材としても用いることができる。
図1は、本発明の一実施例に係るロールプレス設備1の概略を示すシステム構成図である。
図1において、VLは鉛直線を、HLは水平線を示す。水平線HLは鉛直線VLに垂直な線であり、特に断らない限り、水平線HLは電極材2の搬送方向に沿う方向に延伸する線である。また、鉛直線VLに沿う方向を鉛直方向と呼び、水平線HLに沿う方向を水平方向と呼ぶ。
本実施例のロールプレス設備1は、電極材2をプレスするロールプレス機本体10と、シート状の電極材2がコイル状に巻回されたプレス前コイルを装着する巻出機21と、プレス後の電極材2を巻回しプレス後コイルとする巻取機22と、ロールプレス設備1に設けられた各種の駆動機構の制御を行う制御部(制御装置)30と、を備える。巻出機21はロールプレス機本体1に対して入り側に設けられ、電極材2の搬送方向においてロールプレス機本体1の上流側に位置する。巻取機22はロールプレス機本体10に対して出側に設けられ、電極材2の搬送方向においてロールプレス機本体10の下流側に位置する。
ロールプレス機本体10の入側には、巻出機21とロールプレス機本体10との間に、電極材2に対する張力を一定に制御し、電極材2を搬送するための入側張力制御・搬送機構41が設けられており、ロールプレス機本体10の出側には、ロールプレス機本体10と巻取機22との間に、電極材2に対する張力を一定に制御し、電極材2を搬送するための出側張力制御・搬送機構42が設けられている。入側及び出側の張力制御・搬送機構41,42には、図示しない、複数のガイドロールが設けられている。ガイドロールには、通常のガイドロールの他に、張力を制御する働きを有するダンサーロールや、電極材2がロールプレス機本体10において急加熱されるのを抑制するとともにロールプレス機本体10が電極材2より抜熱されるのを抑制する予熱ロール等が含まれる。
ダンサーロールは、例えば、下側に一定の力が付与され、電極材2に所定の張力(例えば10~200N)が付与される。ロールプレス機本体10の入側に配置されるダンサーロールは、ダンサーロールの上下の位置情報に基づき、巻出機21の巻出し速度が調整され、ダンサーロールが所定範囲内の位置に保持される。ロールプレス機本体10の出側のダンサーロールも同様にダンサーロールの上下の位置情報に基づき、巻取機22の巻取り速度が調整され、ダンサーロールが所定範囲内の位置に保持される。
引き続き図1を用いて、ロールプレス機本体10について説明する。
図1に示すように、ロールプレス機本体10は、上側大径ロール11と下側大径ロール12とにより構成される上下一対の大径ロール11,12と、上側小径ロール13と下側小径ロール14とにより構成される上下一対の小径ロール13,14と、を備える。一対の小径ロール13,14は、大径ロール11,12よりもロール径が小さく、一対の大径ロール11,12の間に配置される。
ロールプレス機本体10は、供給された電極材2を、最初に上側大径ロール11と上側小径ロール13との間に構成されるプレス位置(第1プレス位置)P1において、電極材2の進行方向D1に通して1回目のプレス加工を実施する。その後、第1折り返し部において進行方向をD1から反対方向D2に折り返し、上側小径ロール13と下側小径ロール14との間に構成されるプレス位置(第2プレス位置)P2において、電極材2を進行方向D2に通して2回目のプレス加工を実施する。その後、第2折り返し部において進行方向をD2から反対方向D3に折り返し、下側小径ロール14と下側大径ロール12との間に構成されるプレス位置(第3プレス位置)P3において、電極材2を進行方向D3に通して3回目のプレス加工を実施する。このようにして、本実施例のロールプレス設備1は、電極材2に対して3パスの多段プレス加工を実施する。
圧縮荷重を調整する圧下装置16は下側大径ロール12の側に設けられ、圧下装置16による圧縮荷重は、下側大径ロール12から下側小径ロール14、上側小径ロール13を介して、3つのプレス位置P1,P2,P3に加えられる。なお、圧下装置16は上側大径ロール11の側に設けてもよい。しかし、圧下装置16は大きな圧縮荷重を各プレスロール11,12,13,14に作用させるため、重量も重く、また支持台に大きな強度も必要になる。そのため、本実施例のように、圧下装置16は下側大径ロール12の側に設けられることが好ましい。
大径ロール11,12及び小径ロール13,14は、上側大径ロール11の側面円の中心O11と下側大径ロール12の側面円の中心O12と上側小径ロール13の側面円の中心O13と下側小径ロール14の側面円の中心O14とが、同一の鉛直線VL上に存するように配設される。これにより、第1プレス位置P1、第2プレス位置P2及び第3プレス位置P3は、鉛直線VL上において、一列に並ぶ。すなわち電極材2は、巻出機21と巻取機22との間において、水平方向の同じ位置P1,P2,P3で、多段プレスされる。
ロールプレス機本体10では、大径ロール11と小径ロール13との間に電極材2を搬送しつつプレス加工を行う搬送経路(第1パス:P1で示す搬送経路)が構成され、小径ロール13と小径ロール14との間に電極材2を搬送しつつプレス加工を行う搬送経路(第2パス:P2で示す搬送経路)が構成され、小径ロール14と大径ロール12との間に電極材2を搬送しつつプレス加工を行う搬送経路(第3パス:P3で示す搬送経路)が構成される。電極材2は、図1上において、第1搬送経路では左から右に水平方向に搬送され、第2搬送経路では右から左に水平方向に搬送され、第3搬送経路では左から右に水平方向に搬送される。この場合、第1プレス位置P1から上流側における電極材2の搬送経路は、巻出機21から第1プレス位置P1に向かって水平方向にほぼ直線状に構成することができ、第3プレス位置P3から下流側における電極材2の搬送経路は、第3プレス位置P3から巻取機22に向かって水平方向にほぼ直線状に構成することができる。
なお、入側及び出側の張力制御・搬送機構41,42において、搬送経路に曲り部(ベンド部)等が生じる。また、第1プレス位置P1から上流側における電極材2の搬送経路と、第3プレス位置P3から下流側における電極材2の搬送経路とは、水平方向に直線状に構成する必要はない。しかし、本実施例のロールプレス設備1では、電極材2を巻出機21からロールプレス機本体10に供給するために、ロールプレス機本体10の上流側で電極材2の搬送方向を大きく変える必要がない。また、ロールプレス機本体10から巻取機22に電極材2を送るために、ロールプレス機本体10の下流側で電極材2の搬送方向を大きく変える必要がない。このため、電極材2の搬送経路を単純な構成にすることができる。
特許文献1のロールプレス機では、2つのプレスローラーと2つのバックアップローラーとが水平方向に並ぶように配置されている。この場合、3つのプレス位置では被プレス材(電極材)は鉛直方向に搬送され、3つのプレス位置に対して巻き出し装置の側では被プレス材は水平方向に搬送される。このため、3つのプレス位置に対して巻き出し装置の側において、被プレス材の搬送方向を水平方向から鉛直方向に変えるガイドローラーが必要になる。また、3つのプレス位置に対して巻き取り装置の側では、被プレス材は水平方向に搬送されるため、3つのプレス位置に対して巻き取り装置の側において、被プレス材の搬送方向を鉛直方向からに水平方向変えるガイドローラーが必要になる。このように、特許文献1のロールプレス機のような構成では、被プレス材の搬送経路及び搬送機構の構造が複雑になる。
本実施例のロールプレス機本体10では、上側大径ロール11、上側小径ロール13、下側小径ロール14及び下側大径ロール12が同一の鉛直線VL上に並ぶ。これらのプレスロール11,12,13,14が鉛直方向ではなく、水平方向に並べられた場合、これらのプレスロール11,12,13,14を配置するために大きなスペースが必要になる。一方、これらのプレスロール11,12,13,14が鉛直方向に並べられた場合、ロールプレス機本体10の上方はもともと空きスペースになる場合が多く、ロールプレス設備1の大型化にはつながらない。
ロールプレス機本体10における電極材2の搬送経路において、第1搬送経路と第2搬送経路との間の第1折り返し部には、自在に回転するガイドロール(第1折り返しガイドロールまたは第1ガイドロール)15aが配置され、第2搬送経路と第3搬送経路との間の第2折り返し部には、自在に回転するガイドロール(第2折り返しガイドロールまたは第2ガイドロール)15bが配置されている。ガイドロール15a,15bにより、各折り返し部において、電極材2の折り返しがスムースになる。
ガイドロール15a,15bのロール径は、第1搬送経路、第2搬送経路及び第3搬送経路において、電極材2が平行な間隔を保つことができるように、上側小径ロール13及び下側小径ロール14のロール径と同じ大きさとすることが望ましい。しかし、小径ロール13,14よりもロール径の小さいガイドロールを用いる場合は、2つのガイドロール15a,15bのそれぞれに対して複数のガイドロールを用いることにより、電極材2が各折り返し点においてコの字を描いて折り返すようにしても良い。
本実施例では、電極材2を最初にプレスする第1プレス位置P1は、電極材2を2番目にプレスする第2プレス位置P2の上側に、第2プレス位置P2は電極材2を3番目にプレスする第3プレス位置P3の上側に、位置するように配置されている。しかし、この構成に限らず、3つのプレス位置P1,P2,P3の中で、第1プレス位置P1を最下部に配置し、第2プレス位置P2を第1プレス位置P1の上側に、第3プレス位置P3を第2プレス位置P2の上側に配置してもよい。この場合、大径ロール12と小径ロール14との間に第1プレス位置P1が構成され、小径ロール14と小径ロール13との間に第2プレス位置P2が構成され、小径ロール13と大径ロール11との間に第3プレス位置P3が構成される。さらに、電極材2の搬送経路も変わり、ガイドロール15a,15bの配置も変わる。
電極材2を一対の作業ロールの間に通してプレス加工を1回行う、1パス方式のロールプレス設備では、プレス線圧を大きくするためには、大きなプレス線圧に耐え得るように作業ロールのロール径を大きくする必要がある。ロール径を大きくするということは、周辺の器具類も大きくなり、装置全体が大きくなる。従って、コストアップの要因となる。更に設置スペースも大きくなる。
本実施例のロールプレス設備1の多段プレス方式(3パス方式、3段プレス方式)は、このような課題を解決するために、下記2つの特徴(1)(2)を有している。
(1)作業ロール(小径ロール13,14)のロール径を小さくし、電極材2との接触弧長を小さくすることでプレス線圧を大きくする。しかし、小径の作業ロールではロールの撓みが大きくなり、電極材2の均一の厚み精度が確保できない。それを補うために補強ロール(大径ロール11,12)を設ける。作業ロール(小径ロール13,14)のロール径は補強ロール(大径ロール11,12)よりも小さい。言い換えると、補強ロール(大径ロール11,12)のロール径は作業ロール(小径ロール13,14)のロール径よりも大きい。
(2)小径ロール13,14と大径ロール11,12とを用いて3つのプレス位置P1,P2,P3を構成し、巻出機21と巻取機22とを結ぶ水平方向の同じ位置において、多段プレス(3段プレス)する。これにより、接触弧長が同じ場合であっても、1パス方式のプレスよりも3パス方式のプレスの方が、プレス効果をより高めることができる。また、水平方向の同じ位置で多段プレスを行わない場合は、プレスロールを水平方向に3段配列することとなり、大きなロールプレス設備となってしまう。しかし、本実施例のロールプレス設備1は、水平方向の同じ位置で多段プレス(3段プレス)を行うため、設備の小型化が可能になる。
本実施例の場合、小径ロール13,14は作業ロールであり、大径ロール11,12は作業ロールと小径ロール13,14に対する補強ロールとを兼ねる。言い換えると、補強ロール11,12を作業ロールとして利用することにより、一対の作業ロール13,14の間に構成される1つのプレス位置P2に加えて、補強ロール11と作業ロール13との間、及び補強ロール12と作業ロール12との間にそれぞれ1つずつ、計2つのプレス位置P1,P3を構成する。
次に、図2を用いて、電極材2の搬送機構について説明する。図2は、図1のロールプレス設備1におけるロールプレス機本体10を電極材2の搬送方向から見た図である。
上側大径ロール11は軸箱111により軸方向AL11の両端部を回転自在に軸支され、下側大径ロール12は軸箱121により軸方向AL12の両端部を回転自在に軸支されている。上側小径ロール13は軸箱131により軸方向AL13の両端部を回転自在に軸支され、下側小径ロール14は軸箱141により軸方向AL14の両端部を回転自在に軸支されている。
圧下装置16は下側大径ロール12の軸箱121を介して下側大径ロール12に荷重を作用させるように配置されている。また、上側大径ロール11には上側大径ロール11を回転駆動する駆動機構112が設けられ、下側大径ロール12には下大径ロール12を回転駆動する駆動機構122が設けられている。
本実施例のロールプレス機本体10は、上側大径ロール11と下側大径ロール12とに個別の駆動機構112,122を備え、制御部30から回転速度の指令信号をそれぞれの駆動機構112,122に付与することによって上側大径ロール11及び下側大径ロール12の回転速度を個別に設定することが可能な構成となっている。
また、上側小径ロール13および下側小径ロール14はそれぞれ自在に回転する構成となっており、上側小径ロール13は上側大径ロール11に連動して回転し、下側小径ロール14は下側大径ロール12に連動して回転する。上側小径ロール13は上側大径ロール11と同一周速度で回転し、下側小径ロール14は下側大径ロール12と同一周速度で回転する。
ロールプレス設備1を運用する場合、本運用する前段階において、電極材2のプレス条件に基づいてテスト運用をし、本運用を開始する際に大径ロール11,12の回転速度として設定する初期回転速度を決定し、この初期回転速度を基準信号として制御部30内の記憶部31(図3参照)に記憶する。
ロールプレス設備1の本運用において、制御部30は、上側大径ロール11及び下側大径ロール12のそれぞれに同一の初期回転速度を設定して、運転を開始する。しばらく運転を継続すると、発明者らは電極材2に延びが生じることを確認した。この状態で運転を継続すると電極材2に弛みが発生するおそれがある。ロールプレス設備1においては、この課題を次のように解決する。
図3は、本発明の一実施例に係るロールプレス設備1を制御する制御部30のブロック図である。
この課題を解決するためには、電極材2の延び量に応じて下側大径ロール12の回転速度を補正する必要がある。具体的には次のようにする。
制御部30は、第2折り返し部の第2ガイドロール15b(図1参照)の近傍に設けたセンサ17から電極材2の延びに関する情報(センサ信号)S2を取得する。電極材2の延びに関する情報S2は、例えば、第2折り返しガイドロール15bの近傍に配置したセンサ17から、第2折り返しガイドロール15bに作用する張力情報、または第2折り返しガイドロール15bの位置情報として、取得することができる。
制御部30は、記憶部31に記憶した基準信号S1とセンサ信号S2との偏差S3を偏差算出部(加算器)32で算出し、偏差S3がゼロとなるように補正信号生成部33で補正信号S4を生成して、下側大径ロール12を駆動する下側駆動機構122に出力する。下側駆動機構122は入力した補正信号S4で、下側大径ロール12の回転速度を補正する。このように制御部30は、いわゆるフィードバック制御を行い、下側大径ロール12の回転速度を補正する。なお、上側大径ロール11は、初期回転速度で運転を継続する。
センサ信号S2は、第2折り返しガイドロールにおける張力信号または位置信号の何れかとする。張力信号の場合、例えばロードセルを用いて第2折り返しガイドロールに作用する張力を検出することができる。この場合、基準信号S1となる初期回転速度は張力に対応した情報として記憶されるか、記憶した初期回転速度を張力に対応した情報に変換して使用する。また位置信号の場合、例えば第2折り返しガイドロールのアームにエンコーダを設け、アームの回動(位置)をエンコーダで検出することができる。この場合、基準信号S1となる初期回転速度はこの位置に対応した情報として記憶されるか、記憶した初期回転速度をこの位置に対応した情報に変換して使用する。いずれの場合も、第2折り返しガイドロールをセンサ17の一部として利用でき、センサ信号S2を得るための機構の部品点数の増加を抑制することができる。
本実施例では、上側大径ロール11と下側大径ロール12とに個別の駆動機構112,122が設けられ、上側大径ロール11の回転速度と下側大径ロール12の回転速度とを個別に設定することが可能な構成となっていることで、上側大径ロール11のロール径と下側大径ロール12のロール径とを異なる大きさにすることができる。このため、本実施例のロールプレス設備1では、設計自由度が向上する。
また本実施例では、上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に2つの小径ロール13,14が配置されているため、上側大径ロール11の回転速度と下側大径ロール12の回転速度との差を、2つの小径ロール13,14で吸収することができる。このため、電極材2の延びに基づく下側大径ロール12の回転速度の補正は、上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に2つの小径ロール13,14が介在することにより、行い易くなる。
次に、図4及び図5を用いて、ロールプレス機本体10の変更例(第1変更例)について説明する。図4は、図2に示すロールプレス機本体10の変更例(第1変更例)を示す図である。図5は、図4に示すロールプレス機本体10を備えたロールプレス設備の概略を示すシステム構成図である。
本例は、上述した実施例に対して、下側小径ロール14を省略した構成を備える。本例では、上側小径ロール13と下側小径ロール14との間に構成される第2プレス位置P2が存在せず、上側大径ロール11と上側小径ロール13(この場合、単に小径ロール13という)との間に構成される第1プレス位置P1と、下側小径ロール14と下側大径ロール12との間に構成される第2プレス位置P2と、において、2段プレスを実施する構成となる。すなわち本比較例では、プレス位置が、上述した実施例と比べて、1つ少なくなる。
すなわち本例では、上側大径ロール11と小径ロール13との間に第1プレス位置P1が構成され、小径ロール13と下側大径ロール12との間に第2プレス位置P2が構成される。この場合も、第1プレス位置P1及び第2プレス位置P2は、同一の鉛直線VL(図1参照)の上に並ぶ。
本例の場合、小径ロール13には、上側大径ロール11及び下側大径ロール12の両方から駆動力が伝達される。この場合、上側大径ロール11と下側大径ロール12との回転速度の差を1つの小径ロール13で吸収する必要がある。
また本例では、電極材2の搬送経路を図5のように変更することが必要になる。
すなわち本例の場合、複数のプレスロールを含み、電極材2を多段プレスするロールプレス設備1において、プレスロールは、上側大径ロール11と下側大径ロール12とにより構成される上下一対の大径ロール11,12と、上下一対の大径ロール11,12よりロール径の小さい1つの小径ロール13と、を含む。
上下一対の大径ロール11,12と小径ロール13とは、鉛直方向において、小径ロール13が上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に位置するように配置されると共に、それぞれの側面円の中心O11,O12,O13が、同一の鉛直線VL上に配置され、鉛直線VL上に構成される複数のプレス位置P1,P2で電極材2を多段プレスする。
この場合、電極材2は、上側大径ロール11と小径ロール13との間の第1プレス位置P1を通過してプレス加工され、その後、第1折り返し部において進行方向が反対方向に折り返され、小径ロール13と下側大径ロール12との間の第2プレス位置P2を通過してプレス加工され、その後、第2折り返し部において進行方向が反対方向に折り返される。
第1折り返し部には自在に回転する第1折り返しガイドロール15aが配置され、第2折り返し部には自在に回転する第2折り返しガイドロール15bが配置される。第1折り返しガイドロール15aのロール径は、上述した様な理由から、小径ロール13のロール径と等しいことが好ましい。
上側大径ロール11及び下側大径ロール12は、それぞれに駆動機構112,122を備え、個別に回転速度を設定可能である。一方、小径ロールは自在に回転可能であり、上側大径ロール11及び下側大径ロール12から伝達される回転力を受けて回転する。
本例のロールプレス機本体10は、上側大径ロール11の駆動機構112及び下側大径ロール12の駆動機構122を制御する制御部30を備える。制御部30は、ロールプレス設備1の本運用の前段階において、電極材2のプレス条件に基づいてテスト運用して、本運用の開始時に上側大径ロール11及び下側大径ロール12の回転速度として設定する初期回転速度を求め、この初期回転速度を内部の記憶部に記憶し、ロールプレス設備1の本運用において、上側大径ロール11及び下側大径ロール12にこの初期回転速度を設定して運転を開始する。
さらに制御部30は、電極材2の延びを検出した場合に、電極材2の延び量に応じて下側大径ロール12の回転速度を補正して運転を継続し、上側大径ロール11は前記初期回転速度により運転を継続する。
本例のロールプレス設備1においては、制御部30は、電極材2の延び量に関する情報を、第1折り返しガイドロール15aの近傍に配置したセンサ17から、第1折り返しガイドロール15aに作用する張力情報、または第1折り返しガイドロール15aの位置情報として、センサ信号を取得する。制御部30は、基準信号と前記センサ信号との偏差を求め、この偏差がゼロとなるように補正信号を生成して下側大径ロール12の駆動機構122に出力し、下側大径ロール12の回転速度を補正する。
その他の構成は、上述した実施例と同様に構成され、本例は上述した実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、上述した実施例及び変更例では、それぞれ小径ロールが2本(符号13,14)及び1本(符号13)の例を説明したが、小径ロールは3本以上としてもよい。小径ロールを奇数本とした場合は、最後のプレス後にガイドロールを設けて方向転換することにより、巻出機21と巻取機22とがロールプレス機本体10を挟んで反対側に位置するように配置されることが好ましい。
本明細書において多段プレスは、少なくとも2回、好ましくは3回、或いは4回以上のプレス加工を行うことを意味する。
上述した実施例及びその変更例は、下記の特徴を有する。
(1)電極材2をプレスする多段プレス方式のロールプレス設備1において、
上側大径ロール11と下側大径ロール12とにより構成される上下一対の大径ロールと、
前記大径ロールよりロール径の小さい上側小径ロール13及び下側小径ロール14により構成される上下一対の小径ロールと、を含み、
上下一対の大径ロール11,12と上下一対の小径ロール13,14とは、鉛直方向において、上下一対の小径ロール13,14が上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に位置するように配置され、
上側大径ロール11、上側小径ロール12、下側小径ロール13及び下側大径ロール14は、それぞれの側面円の中心O11,O12,O13,O14が、同一の鉛直線VL上に配置され、鉛直線VL上に構成される3つのプレス位置P1,P2,P3で電極材2を多段プレスする。
(2)電極材2は、上側大径ロール11と上側小径ロール13との間の第1プレス位置P1を通過してプレス加工され、その後、第1折り返し部(第1折り返しガイドロール15aが配置される位置)において進行方向が反対方向に折り返され、上側小径ロール13と下側小径ロールと14の間の第2プレス位置P2を通過してプレス加工され、その後、第2折り返し部(第2折り返しガイドロール15bが配置される位置)において進行方向が反対方向に折り返され、下側小径ロール14と下側大径ロール12との間の第3プレス位置P3を通過してプレス加工される。
(3)前記第1折り返し部に、自在に回転する第1折り返しガイドロール15aが配置され、前記第2折り返し部に、自在に回転する第2折り返しガイドロールが配置される。
(4)第1折り返しガイドロール15a及び第2折り返しガイドロール15bのロール径は、上側小径ロール13及び下側小径ロール14のロール径と等しい。
(5)上側大径ロール11及び下側大径ロール12は、それぞれに駆動機構112,122を備え、個別に回転速度を設定可能であり、
上側小径ロール13及び下側小径ロール14は、それぞれ自在に回転可能であり、
上側小径ロール13は、上側大径ロール11に連動して回転し、
下側小径ロール14は、下側大径ロール12に連動して回転する。
(6)上側大径ロール11の駆動機構112及び下側大径ロール12の駆動機構122を制御する制御部30を備え、
制御部30は、当該ロールプレス設備1の本運用の前段階において、電極材2のプレス条件に基づいてテスト運用して、本運用の開始時に上側大径ロール11及び下側大径ロール12の回転速度として設定する初期回転速度を求め、前記初期回転速度を設定して運転を開始する。
(7)制御部30は、電極材2の延びを検出した場合に、電極材2の延び量に応じて下側大径ロール12の回転速度を補正して運転を継続し、上側大径ロール11は前記初期回転速度により運転を継続する。
(8)制御部30は、
電極材2の延びに関する情報を、前記第2折り返しガイドロールの近傍に配置したセンサから、前記第2折り返しガイドロールに作用する張力情報、または前記第2折り返しガイドロールの位置情報として、センサ信号を取得し、
基準信号S1とセンサ信号S2との偏差S3を求め、
偏差S3がゼロとなるように補正信号を生成して下側大径ロール12の駆動機構122に出力し、
下側大径ロール12の回転速度を補正する。
(9)複数のプレスロールを含み、電極材2を多段プレスするロールプレス設備1において、
前記プレスロールは、上側大径ロール11と下側大径ロール12とにより構成される上下一対の大径ロールと、上下一対の大径ロール11,12よりロール径の小さい少なくとも1つの小径ロール13と、を含み、
上下一対の大径ロール11,12と小径ロール13とは、鉛直方向において、小径ロール13が上側大径ロール11と下側大径ロール12との間に位置するように配置されると共に、それぞれの側面円の中心O11,O12,O13が、同一の鉛直線VL上に配置され、鉛直線VL上に構成される複数のプレス位置P1,P2で電極材2を多段プレスする。
(10)電極材2は、上側大径ロール11と小径ロール13との間の第1プレス位置P1を通過してプレス加工され、その後、第1折り返し部において進行方向が反対方向に折り返され、小径ロール13と下側大径ロール12との間の第2プレス位置P2を通過してプレス加工され、その後、第2折り返し部において進行方向が反対方向に折り返される。
(11)第1折り返し部に、自在に回転する第1折り返しガイドロール15aが配置され、第2折り返し部に、自在に回転する第2折り返しガイドロール15bが配置される。
(12)第1折り返しガイドロール15aのロール径は、小径ロール13のロール径と等しい。
(13)上側大径ロール11及び下側大径ロール12は、それぞれに駆動機構112,122を備え、個別に回転速度を設定可能であり、小径ロール13は自在に回転可能である。
(14)上側大径ロール11の駆動機構112及び下側大径ロール12の駆動機構122を制御する制御部30を備え、
制御部30は、ロールプレス設備1の本運用の前段階において、電極材2のプレス条件に基づいてテスト運用して、本運用の開始時に上側大径ロール11及び下側大径ロール12の回転速度として設定する初期回転速度を求め、この初期回転速度を内部の記憶部に記憶し、ロールプレス設備1の本運用において、上側大径ロール11及び下側大径ロール12に前記初期回転速度を設定して運転を開始する。
(15)制御部30は、電極材2の延びを検出した場合に、電極材2の延び量に応じて下側大径ロール12の回転速度を補正して運転を継続し、上側大径ロール11は前記初期回転速度により運転を継続する。
(16)制御部30は、
電極材2の延び量に関する情報を、前記第1折り返しガイドロールの近傍に配置したセンサから、前記第1折り返しガイドロールに作用する張力情報、または前記第1折り返しガイドロールの位置情報として、センサ信号を取得し、
基準信号と前記センサ信号との偏差を求め、
この偏差がゼロとなるように補正信号を生成して下側大径ロール12の駆動機構122に出力し、
下側大径ロール12の回転速度を補正する。
(17)電極材2は、二次電池の電極材として用いられる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…ロールプレス設備、2…電極材、11,12,13,14,18…プレスロール、11,12…上下一対の大径ロール、11…上側大径ロール、12…下側大径ロール、13,14…上下一対の小径ロール、13…上側小径ロール、14…下側小径ロール、15a…第1折り返しガイドロール、15b…第2折り返しガイドロール、17…センサ、30…制御部、112…上側大径ロール11の駆動機構、122…下側大径ロール12の駆動機構、O11…上側大径ロールの側面円の中心、O12…下側大径ロールの側面円の中心、O13…上側小径ロールの側面円の中心、O14…下側小径ロールの側面円の中心、P1…第1プレス位置、P2…第2プレス位置、P3…第3プレス位置、S1…基準信号、S2…センサ信号、S3…基準信号S1とセンサ信号S2との偏差、VL…鉛直線。

Claims (6)

  1. 二次電池の電極材をプレスする多段プレス方式のロールプレス設備において、
    駆動機構を備えて個別に回転速度を設定可能な上側大径ロールと駆動機構を備えて個別に回転速度を設定可能な下側大径ロールとにより構成される上下一対の大径ロールと、
    前記大径ロールよりロール径の小さい上側小径ロール及び下側小径ロールにより構成される上下一対の小径ロールと、
    前記上側大径ロールの前記駆動機構及び前記下側大径ロールの前記駆動機構を制御する制御部と、を含み、
    前記上下一対の大径ロールと前記上下一対の小径ロールとは、鉛直方向において、前記上下一対の小径ロールが前記上側大径ロールと前記下側大径ロールとの間に位置するように配置され、
    前記上側大径ロール、前記上側小径ロール、前記下側小径ロール及び前記下側大径ロールは、それぞれの側面円の中心が同一の鉛直線上に配置され、前記鉛直線上に構成される3つのプレス位置で前記電極材を多段プレスし、
    前記制御部は、当該ロールプレス設備の本運用の前段階において、前記電極材のプレス条件に基づいてテスト運用して、本運用の開始時に前記上側大径ロール及び前記下側大径ロールの回転速度として設定する初期回転速度を求め、前記初期回転速度を内部の記憶部に記憶し、当該ロールプレス設備の本運用において、前記上側大径ロール及び前記下側大径ロールに前記初期回転速度を設定して運転を開始し、
    さらに前記制御部は、前記電極材の延びを検出した場合に、前記上側大径ロールにおいては前記初期回転速度により運転を継続するように制御すると共に、前記下側大径ロールにおいては前記記憶部に記憶した基準信号と前記電極材の延び量に関する情報であるセンサ信号との偏差を算出し、前記偏差がゼロとなるように回転速度を補正して運転を継続するよう制御すること、
    を特徴とするロールプレス設備。
  2. 請求項1に記載のロールプレス設備において、
    前記電極材は、前記上側大径ロールと前記上側小径ロールとの間の第1プレス位置を通過してプレス加工され、その後、第1折り返し部において進行方向が反対方向に折り返され、前記上側小径ロールと前記下側小径ロールとの間の第2プレス位置を通過してプレス加工され、その後、第2折り返し部において進行方向が反対方向に折り返され、前記下側小径ロールと前記下側大径ロールとの間の第3プレス位置を通過してプレス加工されること、
    を特徴とするロールプレス設備。
  3. 請求項2に記載のロールプレス設備において、
    前記第1折り返し部に、自在に回転する第1折り返しガイドロールが配置され、
    前記第2折り返し部に、自在に回転する第2折り返しガイドロールが配置されること、
    を特徴とするロールプレス設備。
  4. 請求項3に記載のロールプレス設備において、
    前記第1折り返しガイドロール及び前記第2折り返しガイドロールのロール径は、前記上側小径ロール及び前記下側小径ロールのロール径と等しいこと、
    を特徴とするロールプレス設備。
  5. 請求項2に記載のロールプレス設備において
    記上側小径ロール及び前記下側小径ロールは、それぞれ自在に回転可能であり、
    前記上側小径ロールは、前記上側大径ロールに連動して回転し、
    前記下側小径ロールは、前記下側大径ロールに連動して回転すること、
    を特徴とするロールプレス設備。
  6. 請求項に記載のロールプレス設備において、
    前記制御部は、
    前記電極材の延び量に関する情報を、前記第2折り返しガイドロールの近傍に配置したセンサから、前記第2折り返しガイドロールに作用する張力情報、または前記第2折り返しガイドロールの位置情報として、センサ信号を取得し、
    基準信号と前記センサ信号との偏差を算出し
    前記偏差がゼロとなるように補正信号を生成して前記下側大径ロールの駆動機構に出力し、
    前記下側大径ロールの回転速度を補正すること、
    を特徴とするロールプレス設備。
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