JP7323984B2 - 飲食品組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、式(I):
Figure 0007323984000001
[式中、ここで、式中、R~Rは、各々独立して、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシである]の化合物及びω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物に関する。本発明の組成物は、脳機能の低下を予防及び/又は改善するために使用することができる。
現代の高齢化社会において、認知症の患者が増大し、社会問題となっている。しかしながら、認知症の主な原因疾患であるといわれるアルツハイマー病および脳血管疾患に対する根治療法や予防法は未だ確立されていない。そのため、認知症を発症する危険性が増大している現代において、認知症の予防または発症遅延のための方法を見出だすことが重要な課題となっている。また、認知症ではないが正常とも言い難い軽度の認知機能低下を有する状態は、軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)と呼ばれており、今後さらに増大することが懸念されている。
記憶は3つの過程、すなわち記憶の獲得(encoding)、保持(retention)および想起(recall)の過程からなり、アルツハイマー病の中核症状である学習・記憶障害では、特に記憶の保持および想起過程に支障をきたしていると考えられている。そしてこの原因のひとつは、NMDA受容体の機能を低下させるアミロイドβ(Aβ)の重合および蓄積による神経変性であると理解されている。また、心理学や脳科学では人間の記憶、思考、予測などを支える機能を「ワーキングメモリ」と呼ぶ。日本語ではこれを作業記憶ともいい、次々と入る作業情報を判断しながら優先順位を付けたり、計画を考えたりする機能である。しかしながら、覚える情報が多すぎたり別のことを同時にしたりすると、一時的に容量を超え、うっかり忘れが生じることも知られている。
一方、フラボノイドは、植物に含まれている色素、苦味、辛味成分であり、ポリフェノールのひとつである。フラボノイドのうちの一つのカテゴリーであるフラボン類は、種類によって特徴や作用が異なり、サプリメントなどに広く利用されている。
フラボン類の一つとして、ノビレチンは、神経細胞に対して神経突起伸長作用を有することが知られている(特許文献1)。また、学習・記憶障害および運動障害などを伴う中枢神経変性疾患を改善するノビレチン等を含む柑橘類の果皮の抽出物が知られている(特許文献2)。
ω-3脂肪酸は、不飽和脂肪酸の分類の一つで、一般にω-3位に炭素-炭素二重結合を持つものを指す。ニシンやイワシの魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)はω-3脂肪酸の一種であり、このDHAとリン脂質の混合物を有効成分として含有する脳機能改善組成物により脳機能を増強することが知られている(特許文献3)。
しかしながら、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸を組み合わせて使用することによって、ω-3脂肪酸による脳機能改善効果が増強されるということは知られていない。
特開2002-060340号公報 特開2014-111664号公報 特開平7-17855号公報
本発明が解決しようとする課題は、ω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物であって、脳機能の低下を予防及び/又は改善するためのより優れた該組成物を提供することである。
また、本発明が解決しようとする課題は、ω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物の問題点(におい、カプセルのひび割れ)を解決することである。
さらに、本発明者らは、ω-3脂肪酸に神経細胞毒性、活性酸素発生促進作用があることを見出し、これらの問題点を解決すること、すなわちω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物において、ω-3脂肪酸の神経細胞毒性、活性酸素発生促進作用を抑制でき、神経保護作用を有する飲食品組成物を提供することも本発明の課題とした。
すなわち、本発明は、以下に関する。
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸の組み合わせが、顕著な神経保護作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明により、顕著な神経保護作用を有する、前記式(I)の化合物及びω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物を提供することができる。本発明の飲食品組成物は、脳機能の低下を予防及び/又は改善するために好適に用いることができる。また、ω-3脂肪酸と共に前記式(I)の化合物を配合することで、ω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物の問題点である、におい、カプセルのひび割れ等を解決することもできる。
以下に、本発明について詳細に説明する。
<組成物>
本発明の一態様は、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸を含有する飲食品組成物などの組成物である。
<式(I)の化合物>
本発明において、式(I):
Figure 0007323984000002
[式中、ここで、式中、R~Rは、各々独立して、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシである]の化合物は、その立体異性体、位置異性体、及びそれらの塩を含む。また、前記式(I)の化合物は、植物、動物、微生物等の天然物から抽出されたものや化学合成品を用いることができ、例えば、柑橘系の皮から得ることができる。天然物からの抽出物は、その原料種類、産地及び製造方法は特に限定されない。
本発明において、前記式(I)の化合物は、式中、
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシであり;
は、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシであり、好ましくはH、OH又はC1-6アルコキシであり、更に好ましくはH、OH、又はメトキシである。
本発明において、前記式(I)の化合物は、例えば、ポリメトキシフラボン(3,5,6,7,8,3’,4’-ヘプタメトキシフラボン;ノビレチン、3,5,6,7,3’,4’-ヘキサメトキシフラボン;タンゲレチン、シネンセチン、3,5,7,3’,4’-ペンタメトキシフラボン;5,6,7,4’-テトラメトキシフラボン、5,7,3’,4’-テトラメトキシフラボン、5-ヒドロキシ-3,7,3’,4’-テトラメトキシフラボン;5,7,4’-トリメトキシフラボン、5-ヒドロキシ-3,7,4’-トリメトキシフラボン;5,7-ジメトキシフラボン、5-ヒドロキシ-3,7-ジメトキシフラボン)、メトキシフラボン(5-ヒドロキシ-7-メトキシフラボン)又はフラボン(ルテオリン、ケルセチン等)であり、好ましくはノビレチン、タンゲレチン、ルテオリン、ケルセチンであり、最も好ましくはノビレチン、タンゲレチンである。前記式(I)の化合物は、一種以上を組み合わせて使用することができる。
ノビレチンは、以下:
Figure 0007323984000003
の構造を有するポリメトキシフラボンである。
タンゲレチンは、以下:
Figure 0007323984000004
の構造を有するポリメトキシフラボンである。
5,7-ジメトキシフラボンは、以下:
Figure 0007323984000005
の構造を有するポリメトキシフラボンである。
ルテオリンは、以下:
Figure 0007323984000006
の構造を有するフラボンである。
ケルセチンは、以下:
Figure 0007323984000007
の構造を有するフラボンである。
本発明において、前記式(I)の化合物の塩は、生理学的にとして許容される塩であれば特に制限はなく、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機塩基等との塩が挙げられ、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、またはジエタノールアミン、エチレンジアミン等との塩が挙げられる。これらの塩は、たとえば、フコイダン等に存在する硫酸基やカルボキシル基を公知の方法により塩に変換することで得られる。さらには、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、エタノールアミン、N-メチルグルカミン、L-グルカミン等のアミンの塩;又はリジン、δ-ヒドロキシリジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸との塩などが挙げられる。また、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸の塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、ケイ皮酸、乳酸、グリコール酸、グルクロン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サリチル酸等の有機酸との塩;又はアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸等との塩なども挙げられる。
本発明において、式(I)の化合物及びその塩は、各種植物のエキスに含まれるそれぞれの成分を使用することができる。例えば、ノビレチンの場合の一例として、以下の方法により得られる植物エキスから得られる乾燥粉末を用いることができる。すなわち、シークヮーサー、ダイダイ、キジツ等の柑橘類の乾燥未熟果実を粉砕し、粉砕した果実に70%エタノールを加える。50℃~100℃、好ましくは80℃~100℃、より好ましくは90℃~100℃に加熱しながら0.5~72時間、好ましくは1~24時間、より好ましくは1.5~10時間抽出する。その抽出液を、シリカゲルのカラムに通し、水(室温)等で洗浄し、その後20~50、30~40%エタノール等で(I)の化合物及びその塩を溶出する。その溶出液を、真空乾燥および熱風乾燥を用いて、水分を除去する。得られた乾燥物を破砕し、ノビレチン含有エキスとする。ノビレチン含有エキスには通常、式(I)の化合物及びその塩を1~80重量%、好ましくは3~60重量%、特に好ましくは5~30重量%含有する。なお、本発明において、式(I)の化合物及びその塩は、市販品されている製品を適宜用いてもよい。
本発明において、前記式(I)の化合物又はその塩は、本発明の組成物の総量に対して、例えば0.00001~60重量%、0.0001~50重量%、0.001~30重量%、好ましくは0.005~20重量%、更に好ましくは0.005~10重量%、特に好ましくは0.01~2重量%、最も好ましくは0.05~0.5重量%で使用することができる。
本発明において、前記式(I)の化合物又はその塩としてノビレチン、タンゲレチンが最も好ましいため、本発明の組成物の総量に対して、式(I)の化合物又はその塩として、例えばノビレチン及びタンゲレチンを共に0.005~30重量%、好ましくは0.02~5重量%、最も好ましくは0.1~2重量%で使用することができる。本発明の組成物には、式(I)の化合物又はその塩として、ノビレチン及びタンゲレチンを共に合成品として含有してもよく、またノビレチン含有エキス中にノビレチン及びタンゲレチンを含有していてもよい。本発明の組成物には、式(I)の化合物又はその塩として、例えばノビレチン1重量部に対して、タンゲレチン0.01~10重量部、好ましくはノビレチン1重量部に対して、タンゲレチン0.1~2重量部、特に好ましくはノビレチン1重量部に対して、タンゲレチン0.3~1重量部で使用することができる。
<ω-3脂肪酸>
本発明において、ω-3脂肪酸は、ω-3位に炭素-炭素二重結合を有する脂肪酸であり、その立体異性体、位置異性体、及びそれらの塩を含む。また、ω-3脂肪酸は、植物、動物、微生物等の天然物から抽出されたものや化学合成品を用いることができ、例えば、マグロ、カツオ、イワシ等の魚油から得ることができる。天然物からの抽出物は、その原料種類、産地及び製造方法は特に限定されない。
本発明において、ω-3脂肪酸は、例えばα-リノレン酸(ALA)、エイコサトリエン酸(ETE)、エイコサテトラエン酸(ETA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)であり、本発明の効果を得る上で特に好ましくはエイコサペンタエン酸(EPA)又はドコサヘキサエン酸(DHA)である。ω-3脂肪酸は、一種以上を組み合わせて使用することができ、例えば、ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)とを組み合わせて使用する場合、ドコサヘキサエン酸(DHA)1重量部に対して、エイコサペンタエン酸(EPA)0.001~50重量部、好ましくは0.01~20重量部、更に好ましくは0.05~1重量部、より好ましくは0.1~0.6重量部、特に好ましくは0.1~0.3重量部の割合で使用することができる。
本発明において、ω-3脂肪酸又はその塩は、本発明の組成物の総量に対して、例えば0.1~90重量%、好ましくは0.5~60重量%、更に好ましくは1~50重量%、特に好ましくは10~30重量%、最も好ましくは15~25重量%で使用することができる。
<その他の有効成分>
本発明において、本発明の組成物は、その他の有効成分として、他の生理活性物質または健康食品素材を使用することができる。その他の有効成分としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、クルクミン、γ-アミノ酪酸、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンB12、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB1、イチョウ葉、フェルラ酸、γオリザノール、ピロロキノリンキノン(PQQ)、カテキン、レスベラトロール、スフィンゴ脂質、米油、卵黄、大豆、陳皮、橙皮、橘皮、枳実、メリンジョ、青汁、健康酢、健康茶、ローヤルゼリー、アロエ、ブルーベリー、プロポリス、イソフラボン、ノニ、核酸、にんにく、ウコン、酵素、高麗ニンジン、雑穀、納豆、発芽玄米、マカ、メシマコブ、ブドウ種子、スピルリナ、明日葉、フコイダン、牡蠣、馬油、桑葉、サラシア、ハナビラタケ、田七ニンジン、カシス、シジミ、キクイモ、コラーゲン、クロレラ、グルコサミン、キトサン、カルニチン、CoQ10、セラミド、オクタコサノールなどが挙げられる。
本発明において、その他の有効成分は、本発明の組成物の総量に対して、例えば0.01~50重量%、好ましくは0.05~20重量%、更に好ましくは0.1~10重量%、最も好ましくは0.3~5重量%で使用することができる。
<組成物中の前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸の重量比>
本発明の組成物は、式(I)の化合物1重量部に対して、ω-3脂肪酸を例えば0.1~1,000重量部含有する。ω-3脂肪酸の神経細胞毒性に対する保護作用の観点、すなわち脳機能改善効果の観点からは、式(I)の化合物1重量部に対してω-3脂肪酸を、0.1~5,000、好ましくは0.1~1,000、より好ましくは0.5~1,000重量部、更に好ましくは1~600重量部、特に好ましくは10~300重量部含有する。
本発明の組成物は、更に飲食品、機能性表示食品、特定保健食品、医薬部外品、医薬品等に使用可能な有効成分や添加剤を適宜配合することができ、また、当該品目で使用される製剤化方法により、適宜製剤化することができる。
組成物中のω-3脂肪酸として魚油由来のものを使用した場合に、その臭いが問題となる場合がある。しかし、本発明の組成物は、ω-3脂肪酸とともにノビレチン等の上記式(I)の化合物を上記適切な量で配合していることで、その臭いを顕著に抑えることができるという、予想もできない効果を奏する。さらに、ω-3脂肪酸を含む組成物をカプセル等に封入した製剤とした場合に、カプセルのひび割れが生じる場合がある。しかし、本発明の組成物は、ω-3脂肪酸とともにノビレチン等の上記式(I)の化合物を上記適切な量で配合していることで、カプセルのひび割れも抑制することができるという予想もできない効果を奏する。
<製剤>
本発明において、本発明の組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与することもできる。固形製剤には、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤には、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などをもちることができる。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を用いることもできる。
賦形剤としては、例えばD-ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどの糖アルコール、ブドウ糖、白糖、乳糖、果糖などの糖類、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、リン酸水素カルシウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、β-シクロデキストリン、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、タルク、カオリン、オリーブ油などが挙げられる。
結合剤としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アクリル酸系高分子、ゼラチン、アラビアゴム、プルラン、アルファー化デンプン、カンテン、トラガント、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。
崩壊剤としては、例えばデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプンなどが挙げられる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。
滑沢剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、ミツロウ、サラシミツロウなどが挙げられる。
溶解補助剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤・乳化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子;例えばシェラックロウ、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、環状ラノリン、ラノリンワックス、キャンデリラロウ、モクロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックスなどワックス類などが挙げられる。
等張化剤としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
本発明の組成物を固形製剤とする場合、通常の方法を使用することができる。例えば、組成物を練合し、スクリーンを通過させることで成型する押出造粒物を、粉砕し、整粒する方法、前記組成物に練合水を加えバーチカルグラニュレーターによって成型する攪拌造粒の後に、コーミルを用いて粉砕・篩過する方法、及び前記製剤組成物をローラーコンパクターで圧縮した後、ロールグラニュレーターで粉砕し篩過する方法、撹拌造粒の後に、流動層乾燥する方法が例示される。また、例えば、直打により製造する場合には、組成物を混合した後、直接、打錠機に投入して打錠すればよい。
<食品>
本発明の組成物は、飲食品組成物として使用することができ、食品または機能性食品に含有させて提供され得る。このような食品または機能性食品としては、米飯;そば、うどん、はるさめ、中華麺、即席麺、カップ麺を含む各種の麺類;清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料、スポーツ飲料等の飲料;カレールー、シチュー、各種スープ類;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;飴、クッキー、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、その他の焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、はんぺん、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、ドレッシング、味噌、醤油、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、ふりかけ、漬物;その他種々の形態の健康・栄養補助食品などが例示される。
更に、本発明の組成物を含有するサプリメント(散在、顆粒剤、ソフトカプセル、ハードカプセル、錠剤、チュアブル錠、速崩錠、シロップ、液剤等)を調製してもよい。
また、ペットなどの動物用の餌に対して本発明の組成物を含有させることもできる。
食品には、必要に応じて、添加物が加えられる。このような添加物としては、例えばブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、マンニット、デキストリン、クエン酸、クエン酸ソーダ、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L-アスコルビン酸、dl-α-トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンC、ビタミンB類、ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、界面活性剤、色素、香料、保存剤などが挙げられる。
<本発明の組成物の用途>
本発明の組成物は、各種症状の改善・予防の表示が許可されている飲食品ために用いることができる。ここで、本発明において、症状の改善・予防の表示が許可されている飲食品とは、国や公共団体が許可・指定している医薬品的な効能を有する飲食品であり、例えば、機能性表示食品、特定保健食品等の保健機能食品、特別用途食品等である。なお、状況や時代、各国の制度により名称や規程が変化するが、本質的に同じであるものは本発明に含まれる。
本発明において、本発明の組成物の配合量は、特に制限されず、適用の目的(対象疾患や症状の種類等)、適用対象部位、適用者の性別や年齢、飲食品、機能性表示食品、特定保健食品、医薬部外品、又は医薬品の形態、これらの投与又は摂取方法や回数、嗜好等に応じて適宜設定される。
本発明において、本発明の組成物の飲食品、機能性表示食品、特定保健食品、医薬部外品、又は医薬品への配合量は、特に制限されないが、本発明の組成物の成人1日当たりの服用量は、例えば0.01~20g、好ましくは0.1~10g、更に好ましくは0.5~5g、最も好ましくは1~3gで使用することができる。
本発明において、本発明の組成物を使用する場合には、前記式(I)の化合物の成人1日当たり又は1回あたりの服用量は、例えば0.005~4,000mg、好ましくは0.1~3,000mg、より好ましくは0.5~1,000mg、更に好ましくは1~800mg、特に好ましくは2~300mg、最も好ましくは3~60mgで使用することができる。また、前記式(I)の化合物の成人1日当たり又は1回あたりの服用量は、例えば0.01~2,000mg、好ましくは0.05~1,000mg、より好ましくは0.1~500mg、更に好ましくは0.2~200mg、最も好ましくは0.5~50mgで使用することができる。
本発明において、本発明の組成物を使用する場合には、ω-3脂肪酸の成人1日当たり又は1回あたりの服用量は、例えば1~5,000mg、好ましくは10~1,000mg、更に好ましくは40~500mg、最も好ましくは40~300mgで使用することができる。
本発明の組成物は、製剤上、剤型については特に制限されない。例えば、サプリメント、栄養ドリンク等の機能性食品、グミ、飴、ガム、クラッカー、ビスケット等の菓子類、アイスクリーム、ゼリー、ようかん、パン、茶わん蒸し、カレー等の食品、乳飲料、清涼飲料水、スープ等の飲料、ドレッシング、ポン酢等の調味料は、飲食できる飲食品組成物として例示される。
また本発明の組成物は、脳機能の低下を予防及び/又は改善するという本発明の効果の観点からは、機能性食品として服用することが好ましく、機能性食品のなかでも機能性表示食品、栄養機能食品、栄養補助食品、特定保健用食品が挙げられるが、下記の用途を明確に表示できる点で機能性表示食品が好ましい。
また本発明の組成物は、ω-3脂肪酸を含む製剤の問題点である臭いが改善されている点から錠剤、顆粒剤、カプセル剤等固形製剤である組成物が好ましい。カプセル剤としては、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤が挙げられるが、嚥下容易である点からソフトカプセル剤が一層好ましい。
<脳機能>
本発明の一態様は、「脳機能」の低下を予防及び/又は改善するための、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸を含有する組成物である。
本発明の組成物は、「脳機能」の低下を予防及び/又は改善するために使用できる。
本発明において、「脳機能」は、「認知機能」、「記憶、嗜好、見当識、理解、計算、学習、言語、判断、ワーキングメモリ、記憶機能、実行機能、注意機能、言語機能」等を含む。その中で、注意機能は、日常において様々な認知活動を行なうに当たり、それらの基盤となる。注意機能が適切に作用し、動員されることで、その機能が適切にその役割を渡すことが可能となる。
本発明において、「脳機能の低下」とは、脳機能が衰えることを意味し、「認知機能」「記憶、嗜好、見当識、理解、計算、学習、言語、判断、ワーキングメモリ」「記憶機能、実行機能、注意機能、言語機能」等の低下を含む。「脳機能の低下」は、例えば、加齢、精神的ストレス、栄養バランスの乱れ、過労、寝不足、薬物による中毒、認知症や脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など脳の疾患によって引き起こされる。
本発明において、「脳機能の低下を予防及び/又は改善する」とは、例えば、加齢に伴う脳機能の低下に起因する症状又は疾患の予防又は改善作用、認知能力の低下、記憶、嗜好、見当識、理解、計算、学習、言語、判断の精度の低下、記憶・学習能力の低下、感情障害(例えば、うつ病など)、知的障害(例えば、痴呆であり、具体的にはアルツハイマー型痴呆、脳血管性痴呆)の予防・改善、物忘れ予防、うっかり忘れ予防、ボケ予防、記憶力の維持・向上、集中力の維持・向上、注意力の維持・向上、頭をすっきりさせること、頭が冴えわたること、若返りなどの作用を有することを意味する。
本発明において、「認知機能の低下」とは、認知能力が衰えることを意味し、例えば、認知能力の低下を含み、例えば、人の名前を思い出せなかったり、何をしようとしたのか忘れてしまったりする物忘れが挙げられる。
本発明において、「記憶の低下」とは、記憶能力が衰えることを意味し、例えば、記憶能力の低下を含む。また、「記憶低下の予防及び/又は改善」とは、前記の記憶低下の予防又は抑止、治療又は改善を意味し、そして記憶の維持を含む。
本発明において、「ワーキングメモリの低下」とは、ワーキングメモリが衰えることを意味し、例えば、次々と入る作業情報を判断しながら優先順位を付けたり、計画を考えたりする機能が低下することを意味し、例えば、覚える情報が多すぎたり別のことを同時にしたりすると一時的に容量を超え、うっかり忘れが生じることが挙げられる。
本発明において、「注意機能の低下」とは、注意機能が衰えることを意味し、例えば、「集中力がない」、「覚えられない」、「ぼんやりしている」、「ものごとへの取組みが長続きしない」、「2つ以上のことを同時にできない」という認知的活動の支障が生じることが挙げられる。
本発明において、本発明の組成物に係る商品、商品の包装、商品に係る情報、又は商品に係る広告(例えば、取引書類、取扱い説明書、添付文書、通信販売のカタログやインターネットサイト等)には、「脳機能の低下を予防する(若しくは抑止する)及び/又は改善する(若しくは治療する)」と表示することができ、また、「脳機能の低下を予防及び/又は改善する」は、例えば、「認知機能である、記憶、嗜好、見当識、理解、計算、学習、言語、判断、実行、注意などの精度を維持する」、「認知機能の一部である、注意機能をサポートする」、「記憶の精度を高める」、「認知機能の一部である、数・ことば・図形・状況などの情報の記憶をサポートする」、「情報の記憶をサポートする」、「記憶力(日常生活で生じる行動や判断を記憶し、思い出す力)を維持する」、「認知機能の一部である記憶力(言葉・物のイメージ・位置情報を思い出す力)を維持する」、「認知機能の一部である記憶(知覚・認識した物事の想起)の精度を高める」等と表示をすることもでき、更にそれらに類似する表示をすることもできる。
<その他の態様>
本発明の一態様は、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸を有効成分として含有する、脳機能の低下の予防及び/又は改善剤である。
本発明の一態様は、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸を有効成分として含有する、神経保護剤である。
本発明の一態様は、脳機能の低下を予防及び/又は改善するための方法であって、前記式(I)の化合物とω-3脂肪酸の有効量を投与することを含む方法である。
本発明の一態様は、式(I)の化合物1重量部に対して、ω-3脂肪酸を0.1~1,000重量部、0.1~500重量部、0.5~500重量部、好ましくは1.0~400重量部、より好ましくは1.0~300重量部、更に好ましくは1.0~60重量部の割合で配合することを特徴とする、ω-3脂肪酸の臭いを抑制または軽減する方法。
以下に、実施例、製剤例等により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
試験例1:細胞毒性試験1
<検体の調製>
ノビレチン(NB)として、「ノビレチン合成品(98%)」(Wako製)を用いた。
DHAとして、「4,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(98%)」(ナカライテスク製)を用いた。
DMSOにノビレチン及びDHAを加えて撹拌して、培地添加時に表1の通りに各成分を含有する試験例となるよう、各検体を調製した。
Figure 0007323984000008
<試験方法>
ラット副腎髄質褐色細胞腫由来の細胞株PC12細胞を、5.0×10/セル(平底96ウェルのポリエルリジンコートプレート)となるように播種し、37℃、5%のCO条件下で一晩培養した。
一晩培養後、上記培地を除去し、各実施例等(ノビレチンおよび、あるいはDHA)を含有するDMEM培地を添加し、さらに72時間培養を行なった。
72時間の培養後、5mg/mLのMTT溶液を10μL/セルで添加し、6時間培養した。6時間培養後、10%SDS溶液を100μL/穴添加し、プレートリーダー(Perkin Elmer製)にて570nmの吸光度を測定した。各実施例等の細胞生存率は、ノビレチン、DHAを添加していないコントロールの吸光度を100とした際の相対値として算出した。結果を表1に併せて示す。
<結果・考察>
細胞株に一定量のDHAを配合した際に、細胞生存率は80%以下に低減した(比較例1-0)。そこにノビレチンを共添加することで細胞生存率は濃度依存的に回復した(実施例1-1~1~4)。イチョウ葉エキスを用いると、細胞生存率はむしろ低下した(参考例1-1)。DHAによる細胞毒性をノビレチンが濃度依存的に改善することが確認できた。
試験例2:酸化ストレス下での活性酸素(ROS)発生試験
<検体の調製>
ノビレチン(NB)として、ノビレチン(98%)(Wako(株)社製)を用いた。
DHAとして、4,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(98%)(ナカライテスク(株)社製)を用いた。
DMSOにノビレチン及びDHAを加えて撹拌して、培地添加時に表2の通りに各成分を含有する試験例となるよう、各検体を調製した。
Figure 0007323984000009
<アッセイ方法>
PC12細胞を、1.0×10/セル(平底96ウェルの蛍光測定用黒色プレート)となるように播種し、37℃、5%のCO条件下で48時間培養した。
48時間培養後、100μMのDCFH-DA(2’,7’-Dichlorodihydrofluorescin diacetate)を含有する無血清培地に変え、37℃、5%のCO2条件下で1時間培養した。
1時間培養後、上記培地を除き、各実施例等(ノビレチンおよびDHA)を含有するDMEM培地を添加し、37℃、5%のCO条件下でさらに30分培養した。
30分培養後、酸化ストレスとして150μMのHを添加し、添加20分後の蛍光強度(480/530nm)を測定した。その測定値を活性酸素(ROS)発生量とした。以下の式にその平均値を代入し、ノビレチン、DHAを添加していないコントロールに対するROS発生の抑制率として算出した。結果を表2に併せて以下に示す。
ROS発生抑制率(%)=(コントロールの平均値-各実施例等の平均値)/コントロールの平均値)×100
<結果・考察>
添加により、培地中に活性酸素が発生した。酸化ストレス下での活性酸素発生に対して、DHA添加では発生抑制が認められず(比較例2-0)、ノビレチンを添加しても発生抑制率は約40%に留まった(比較例2-1~2-4)。これに対して、ノビレチンおよびDHAを共に添加することで活性酸素発生抑制率の大幅な上昇が確認できた(実施例2-1~2~12)。
試験例3:臭い改善試験
<検体の調製>
ノビレチン(NB)として、「ノビレチン高含有エキス(ノビレチン58%含有)」(ロート製薬社製)を用いた。DHAとして、life’s Omega 60(Lot No.VY00147014)DSMニュートリションジャパン(株)社製、及び、DHA-46MK(LotNo.1511161)マルハニチロ(株)社製の2種を用い、DHA/EPA=225mg/45mgとなるよう調整して用いた。
以下の処方に従いサンプリングを行い、スクリューキャップ付きガラス製バイアル瓶(容量30mL、日電理化硝子(株)社製)に入れ混合した。表3の通りに各成分を含有するよう、検体である組成物を調製した。
Figure 0007323984000010
<試験方法>
試験物質の混合直後の臭い、及び、60℃で24時間保管した後の臭いの官能評価を行なった。官能評価は、被験者5名を対象にVAS法にて実施した。VAS法の詳細は、10cmの直線上に、「まったく嫌な臭いがしない」を0、「がまんできないくらい嫌な臭い」を100とした時の各試験物で感じた臭いの強度を、ペンを用いて線を引いてもらった。被験者5名の数値の平均値をそのサンプルの数値とした。以下の式にその平均値を代入し、比較例3-0に対する嫌な臭いの減少率として算出した。ただし、比較例1、2に関しては被験者5名の平均値を値とした。
[式]
臭い減少率(%)=(比較例3-0の平均値-各実施例の平均値)/比較例3-0の平均値×100
<結果・考察>
DHA/EPAは魚油特有の嫌な臭いを有しており、高温条件下に保管することで短時間でその強い臭いを増した。混合直後及び60℃24時間保管後のDHA/EPAの強い臭いがNBにより抑制することが確認できた(実施例3-1~3~8)。
試験例4:細胞毒性試験2
<検体の調製>
ノビレチン(NB)として、「ノビレチン合成品(98%)」(Wako製)を用いた。DHAとして、「4,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(98%)」(ナカライテスク製)を用いた。EPAとして、「Icosapentaenoic Acid」(Cayman社製)を用いた。
ノビレチン(NB)、DHA、EPAはDMSO中に調製し、培地添加時に表4の通りに各成分を含有する試験例となるよう、各検体を調製した。
Figure 0007323984000011
<試験方法>
ラット副腎髄質褐色細胞腫由来の細胞株PC12細胞を、5.0×10/セル(平底96ウェルのポリエルリジンコートプレート)となるように播種し、37℃、5%のCO条件下で一晩培養した。
一晩培養後、上記培地を除去し、各実施例等(ノビレチンおよび、あるいはDHA)を含有するDMEM培地を添加し、さらに24時間培養を行なった。
24時間の培養後、Cell Counting Kit-8(同仁化学社製)を用い、プロトコールに従って細胞生存率を算出した。各実施例等の細胞生存率は、ノビレチン、DHA、EPAをいずれも添加していないコントロールの吸光度(AD450)を100とした際の相対値(%)として算出した。結果を表4に併せて示す。
<結果・考察>
細胞株に一定量のDHA又はEPAを配合した際に、細胞生存率は80%以下に低減した(比較例4-5、4-6)。そこにノビレチンを共添加することで細胞生存率は十分に回復した(実施例)。DHA、EPAによる細胞毒性をノビレチンが顕著に改善することが確認できた。
試験例5:記憶や集中に対するヒト試験
<ソフトカプセルの調整>
ノビレチンとしてノビレチン含有エキス(ノビレチン5%、タンゲレチン3%含有)(ロート製薬社製)を、また、DHAおよびEPAとして、life’s Omega 60(Lot No.VY00147014)DSMニュートリションジャパン(株)社製、及び、DHA-46MK(LotNo.1511161)マルハニチロ(株)社製を混合し、ソフトカプセル(1粒350mg)に充填した。ソフトカプセル3粒あたり、ノビレチン1mg、タンゲレチン0.6mg、DHA225mg、EPA45mgとなるように調整した。
<試験方法>
疲労気味の30代を対象に試験を実施した。ソフトカプセルを1日3粒、連続で5日間摂取させた。連続摂取の直前、もしくは5日目の摂取30分後にて以下の2つの評価を実施した。1つ目の評価として、記憶力テストを実施した(1.5秒おきに15個の単語がランダムに画面に表示。15個の単語が表示された後に、記憶している単語を回答欄に入力する。その正答数を評価)。2つ目の評価として、VASアンケートを実施した(VAS法の詳細は、以下の評価項目ごとに、10cmの直線上に、「全く思わない」を0、「とても思う」を100とした時の強度を、ペンを用いて線を引いた。評価項目として、精神疲労、肉体疲労、イライラ感、だるさ、不機嫌さ、集中力、落ち込み、やる気、緊張緩和、眠気改善について評価)。
<結果・考察>
短期記憶力テストにおいて、摂取前と比べ、摂取後の正答数が50%増加した(摂取前4.7個、摂取後7個)。さらに、VASアンケートにおいては、摂取前と比べ、摂取後で改善作用が認められた(精神疲労が18%、肉体疲労が17.4%、イライラが31%、だるさが28.6%、やる気が3.7%、緊張が44%、眠気が27.8%改善した)。
試験例6:臨床試験
<ソフトカプセルの調整>
ノビレチンとしてノビレチン含有エキス(ノビレチン5%含有)(ロート製薬社製)を、また、DHAおよびEPAとして、life’s Omega 60(Lot No.VY00147014)DSMニュートリションジャパン(株)社製、及び、DHA-46MK(LotNo.1511161)マルハニチロ(株)社製を混合し、ソフトカプセル(1粒300mg)に充填した。ソフトカプセル4粒あたり、ノビレチン1mg、DHA225mg、EPA45mgとなるように調整する。プラセボ対照として、ノビレチン、DHA、EPAを含まないソフトカプセルを調整する。
<試験方法>
もの忘れが気になる健康な中高年の男女(60名)を対象に試験を実施する。ソフトカプセルを1日4粒、連続で12週間摂取させる。原則として朝食前2カプセル(粒)、夕食前2カプセル(粒)に分けて摂取させる。プラセボ対照と比較し、連続摂取の前後にて以下の3つの評価を実施する。物忘れの程度(NRS)、主観的状態評価(NRS)、N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)。摂取前から摂取後週の変化量の記述統計量を算出し、評価する。
[処方例]
処方例を挙げて本発明の組成物をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの製剤例にのみ限定されるものではない。以下の処方例で示した成分の含有量は、成人1日当りもしくは1回当りの服用量を示す。
ノビレチンおよびDHA/EPAを含む飲食品組成物を用いて以下の製剤を調製した;
具体的には、以下の処方例1~19において、ノビレチン含有エキス(ロート製薬社製、ノビレチン30%含有)およびDHA、EPAを混合均一になるまで混合し、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物を得た。DHA、EPAは、マルハニチロ社製(DHA含量38重量%、EPA含量4.2重量%)およびDSM社製(DHA含量30重量%、EPA含量15重量%)を混合したものを使用した。
以下に処方例を挙げる。
処方例1:錠剤
ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1g、粉末還元麦芽糖水飴35g、ショ糖ベヘニン酸エステル3g、微粒二酸化ケイ素1gを混合して、打錠機にて打錠させることで、ノビレチン4mgおよびDHA830mg、EPA166mg配合錠剤が得られる。
処方例2:ソフトカプセル剤
ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1g、Kollidon30 30g、CAVAMAX W6 FOOD30g、オリーブ油130g、ミツロウ63g、ポエムS100 63gを均一になるまで混合したものを、ソフトカプセルに充填機で充填することで、ノビレチン24mgおよびDHA813mg、EPA163mg配合ソフトカプセルが得られる。
処方例3:ハードカプセル剤
ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1gを、そのままハードカプセルに充填機で充填することで、ノビレチン40mgおよびDHA800mg、EPA320mg配合ハードカプセルが得られる。
処方例4:グミ
100%オレンジジュースを60℃に加熱し、ゼラチン15gと砂糖10gを入れてゼラチンが完全に溶けるまで混合する。そこに、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1gを投入し、十分に混合する。シリコン容器に流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫で30分静置することで、ノビレチン85mg、DHA763mg、EPA153mg配合グミが得られる。
処方例5:飴
砂糖100g、レモン果汁25g、水25gを鍋にて加熱し、きつね色になるまで混合する。そこに、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1gを投入し、十分に混合する。シリコン容器に流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫で15分静置することで、ノビレチン143mg、DHA714mg、EPA143mg配合の飴が得られる。
処方例6:クラッカー
有塩バター25gを常温で溶解させよく混合し、強力粉75g、牛乳30gをざらつきがなくなるまでよく混合する。そこに、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1gを投入し、十分に混合する。生地を薄く延ばした後、カットして成型する。成型物を200℃で15分焼成させることで、ノビレチン270mg、DHA608mg、EPA122mg配合クラッカーが得られる。
処方例7:ビスケット
有塩バター40gに、薄力粉100g、強力粉20g、砂糖50g、ベーキングパウダー1gを追加し、全体が馴染むまでよく混合する。そこに牛乳30g及びノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1gを投入し、十分に混合する。得られた生地をまとめてラップで包み、-20℃にて1時間静置した後、カットして成型する。成型物を160℃で20分焼成させることで、ノビレチン455mg、DHA455mg、EPA91mgmg配合ビスケットが得られる。
処方例8:アイスクリーム
生クリーム200g、卵黄50g、グラニュー糖60gをよく混合する。そこに、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物1g溶解させる。そこにヤシ油80gを投入して十分に混合した後、ホモジナイザーにて均質化させる。これを85℃で15秒間殺菌し、5℃以下に急冷した後、バニラ香料を2g添加し、十分に混合した後、5℃にて一晩エージングを行う。これを連続式アイスクリームフリーザーにてオーバーラン30%でフリージングし、出口温度-5℃にてカップに充填し、-40℃で急速凍結することで、ノビレチン625mg、DHA313mg、EPA63mg配合アイスクリームが得られる。
処方例9:ゼリー
ゼラチン5g、オレンジジュース200g、グラニュー糖40gをよく混合する。これを85℃に加熱し、十分に溶解させた後、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを添加し、よく混合する。ここにオレンジ香料製剤0.2gを投入してよく混合した後、カップに充填し、冷却してゲル化させることで、ノビレチン2mg、DHA415mg、EPA40mg配合ゼリーが得られる。
処方例10:ようかん
60℃の水600mLに寒天4gを溶かしいれる。こしあん500gを入れてよく混ぜ、軽く沸騰したら、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを添加し、さらに砂糖20gと塩0.1gを加えて、よく混合する。これをバットに充填し、冷却してゲル化させることで、ノビレチン12mg、DHA406mg、EPA81mg配合ようかんが得られる。
処方例11:乳飲料
ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gに、牛乳を合計1000gになるように混合して、ホモジナイザーにて均質化させることで、ノビレチン20mg、DHA400mg、EPA80mg配合の乳飲料が得られる。
処方例12:ヨーグルト飲料
ヨーグルト500g、ぶどう糖液糖50g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gに水を合計1000gになるように混合して、ホモジナイザーにて均質化させることで、ノビレチン42mgおよびDHA381mg、EPA300mg配合発酵乳飲料が得られる。
処方例13:食パン
強力小麦粉250g、ドライイースト7g、上白糖15g、塩3gに、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを混合した30℃程度の湯146gを投入し、滑らかにまとまるまで捏ねる。そこにバター5gを常温で溶解させよく混合する。得られた生地をまとめて油を引いたボウルに入れ、30℃で1時間程度一次発酵を行う。その後生地からガス抜きをし、油を引いた型に入れる。蓋をして30℃で1時間程度二次発酵を行う。190℃で予熱したオーブンに蓋をしたままの型を入れ、30分焼成する。焼きあがったら素早く型から取り出し、網の上などで冷却することで、ノビレチン71mg、DHA357mg、EPA71mg食パンが得られる。
処方例14:ドレッシング
塩5g、穀物酢20g、ワインビネガー10gを溶け残りがなくなるまで撹拌する。そこにオリーブオリーブオイル40g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを加え、十分に撹拌することで、ノビレチン135mg、DHA304mg、EPA61mg配合ドレッシングが得られる。
処方例15:ポン酢
塩5g、穀物酢20g、ワインビネガー10gを溶け残りがなくなるまで撹拌する。そこにオリーブオリーブオイル40g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを加え、十分に撹拌することで、ノビレチン227mg、DHA227mg、EPA45mg配合ポン酢が得られる。
処方例16:茶碗蒸し
生全卵150g、出汁500g、酒5g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物5gをよく混合し、カップに充填する。これを蒸し器にて90℃で15分加熱することで、ノビレチン18mg、DHA4151mg、EPA830mg配合茶碗蒸しが得られる。
処方例17:ふりかけ
塩茶顆粒5g、かつお顆粒調味料10g、昆布顆粒調味料5g、もみ海苔1g、ゴマ1g、乾燥桜えび1g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物0.5gを混合することで、ノビレチン313mg、DHA156mg、EPA31mg配合ふりかけが得られる。
処方例18:即席スープ
水500gに顆粒鳥ガラ調味料10g、醤油5g、ゴマ油4g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物5gを入れ沸騰させる。そこへ溶き卵100gを回し入れ、加熱を止める。得られたスープを冷却した後、凍結乾燥に供することで、ノビレチン2273mg、DHA2273mg、EPA455mg配合即席スープが得られる。
処方例19:レトルトカレー
ヤシ油4.5g、ナタネ油4.5g、小麦粉7.5gを140℃にて加熱混合した後、カレー粉4.2g、食塩1.5gを加えてよく混合する。ここに砂糖5.4g、刻んだ玉ねぎ12g、顆粒ビーフエキス2.4g、ウスターソース1g、しょうゆ1g、ノビレチンおよびDHA/EPA含有組成物5g、水120gを加え、90℃にて15分間加熱混合する。ここに牛肉8g、じゃがいも8g、人参6gを加え、レトルトパウチに入れて充填密封する。これを121℃、30分間レトルト処理することにより、ノビレチン3125mg、DHA1563mg、EPA313mg配合レトルトカレーが得られる。
また、ノビレチンおよびDHA/EPAを用いて以下の製剤を調製した;
具体的には、以下の処方例20~23において、ノビレチンエキスとしてノビレチン含有エキス(ロート製薬社製、ノビレチン5%、タンゲレチン4%含有)およびDHA、EPAとしてDHA/EPA含有魚油(DSM社製、DHA含量30重量%、EPA含量15重量%)を使用した。
処方例20:顆粒
ノビレチンエキス0.5g、およびDHA/EPA含有魚油10g、酸味料5g、甘味料(スクラロース)30gを造粒器で造粒させることで、ノビレチン25mg、タンゲレチン20mg、およびDHA3000mg、EPA1500mg配合の顆粒(45.5g)が得られる。
処方例21:ドリンク剤
ノビレチンエキス0.1g、およびDHA/EPA含有魚油5gを混合し、瓶に充填することで、ノビレチン5mg、タンゲレチン4mg、およびDHA1500mg、EPA750mg配合のドリンク剤(5mL)が得られる。
処方例22:スティックゼリー
ノビレチンエキス0.05g、およびDHA/EPA含有魚油15g、砂糖5g、濃縮リンゴ果汁2g、ゲル化剤(増粘多糖類)、を加温しながら混合したものを充填し冷却することで、ノビレチン2.5mg、タンゲレチン2mg、およびDHA4500mg、EPA2250mg配合スティックゼリー(25g)が得られる。
処方例23:糖衣錠
ノビレチンエキス0.3g、およびDHA/EPA含有魚油20g、デキストリン50gを混合し、打錠。さらに糖衣コーティングすることで、ノビレチン15mg、タンゲレチン12mg、およびDHA6000mg、EPA3000mg配合の糖衣錠(75g)が得られる。
処方例1~23において、ノビレチン、タンゲレチン、ω-3脂肪酸、他の配合成分等の種類や配合量を適宜調整することで所望の製剤を処方することができる。
本発明の前記式(I)の化合物及びω-3脂肪酸を含有する組成物は、脳機能の低下を予防及び/又は改善するために使用できる。

Claims (6)

  1. 式(I):
    Figure 0007323984000012

    [式中、R~Rは、各々独立して、H、OH、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシである]の化合物、及び
    ω-3脂肪酸を含有する、飲食品組成物であって、
    式(I)の化合物が、ノビレチン、及びタンゲレチンからなる群より選択される少なくとも一つであり、
    ω-3脂肪酸が、エイコサペンタエン酸(EPA)、及びドコサヘキサエン酸(DHA)からなる群より選択される少なくとも一つであり、
    式(I)の化合物1重量部に対して、ω-3脂肪酸を0.1~1,000重量部含有することを特徴とする、飲食品組成物。
  2. 脳機能の低下を予防及び/又は改善するための、請求項1に記載の飲食品組成物。
  3. 肉体疲労、精神疲労、脳疲労を予防及び/又は改善するための、請求項1に記載の飲食品組成物。
  4. 式(I)の化合物を1日服用量として0.1~3,000mg含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の飲食品組成物。
  5. ω-3脂肪酸を1日服用量として1~5,000mg含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の飲食品組成物。
  6. カプセル剤に充填された、請求項1~のいずれか一項に記載の飲食品組成物。
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