JP7323473B2 - 基準電流源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、基準電流源回路に関する。
一般的に半導体集積回路は、電源電圧等に依存しない一定の基準電流を生成する基準電流源回路を備え、この基準電流がコピーされて、半導体集積回路内のさまざまな回路ブロックにバイアス電流として分配される。
図1は、本発明者らが検討した基準電流源回路100rの回路図である。基準電流源回路100rは、主として定電流回路10rおよび起動回路20rを備える。なお図1の基準電流源回路100rを公知技術と認定してはならない。
定電流回路10rは、トランジスタM201~M204、抵抗R201を含む。トランジスタM203~M204はPチャンネルMOSFETであり、ゲート同士、ソース同士が共通に接続され、ミラー比が1のカレントミラーを構成している。
またトランジスタM201,M202はNMOSトランジスタであり、ゲート同士が接続され、カレントミラーを構成している。抵抗R201はトランジスタM201のエミッタと接地の間に挿入され、逆ワイドラーカレントミラー回路(逆ワイドラー電流源)を構成している。トランジスタM201とM202のサイズ比は1:nである。
トランジスタM201~M204に流れる電流をIrefとする。トランジスタM201,M202それぞれのゲートソース間電圧をVgs1,Vgs2とするとき、式(1)が成り立つ。
ref=(Vgs1-Vgs2)/R …(1)
トランジスタM201およびM202は、飽和領域で動作する。トランジスタM201に関して式(2)が、トランジスタM202に関して式(3)が成り立つ。
ref=1/2×μox・(W/L)(Vgs1-VTH …(2)
ref=1/2×μox・(n・W/L)(Vgs2-VTH …(3)
μ: NMOSトランジスタの移動度
ox: 単位面積当たりの容量
W/L: ゲート幅とゲート長の比
TH: しきい値電圧
K=W/Lとする。式(2),(3)は、式(4),(5)に変形できる。
√(2Iref/μoxK)=Vgs1-VTH …(4)
√(2Iref/μox・nK)=Vgs2-VTH …(5)
式(4),(5)を式(1)に代入して整理する。
Figure 0007323473000001
以上より、基準電流は、式(6)で表される。
Figure 0007323473000002
一般に定電流回路10rは、複数の安定動作点を有しており、そのひとつは電流がゼロの状態である。基準電流源回路100rの起動時には、定電流回路10rを、電流が非ゼロの通常の安定動作点に遷移させる必要があり、そのために起動回路20rが設けられる。起動回路20rは、トランジスタM211~M215および抵抗R203を含む。
電源電圧VDDの立ち上げによる起動時の動作を説明する。電源電圧VDDが立ち上がると、抵抗R203に電源電圧VDDが印加され、抵抗R203およびトランジスタM211を含む経路に、電流Iが流れ始める。電流Iは、トランジスタM211,M212が構成するカレントミラーにより定数倍され、起動電流Iが流れる。
この起動電流Iが、定電流回路10rのトランジスタM204に流れ、トランジスタM204,M205からなるカレントミラー回路が動作を開始し、電流IB1,IB2が流れ始める。その結果、定電流回路10rが活性化され、やがて安定動作点に移行する。
定電流回路10rが活性化されると、起動回路20rのトランジスタM213にも電流Iが流れる。カレントミラーM214,M215は、電流Iを定数倍して電流Iを生成する。I>Iとなるように素子サイズが設計されており、トランジスタ電流Iが流れると、トランジスタM211に流れる電流が0となり、起動電流Iがゼロとなる。
特開2001-344028号公報 特開2006-133869号公報
本発明者らは、図1の基準電流源回路100rの起動について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図1の基準電流源回路100rでは、トランジスタM204とM213がカレントミラー回路を形成している。したがって起動完了後においても、トランジスタM213には、トランジスタM204に流れる電流IB2に比例した電流Iが流れ続け、それがコピーされ、電流Iが流れ続ける。
これらの電流I,Iは、数μAのオーダーであり、従来の回路ではそれほど問題とはならなかったが、電池の交換が困難な機器に使用されるIC(Integrated Circuit)では、起動回路の電流をさらに低減することが望まれる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、基準電流源回路の電流の低減にある。
一実施の形態に係る基準電流源回路は、基準電流を生成する定電流回路と、起動時に、定電流回路から起動電流をシンクする起動回路と、を備える。起動回路は、第1トランジスタと、第1トランジスタと接地ラインの間に設けられるインピーダンス回路と、第1トランジスタと電源ラインの間に設けられ、第1トランジスタに流れる電流を折り返す第1カレントミラー回路と、第1カレントミラー回路の出力電流を折り返し、起動電流を生成する第2カレントミラー回路と、入力が第1トランジスタと第1カレントミラー回路の接続ノードと接続され、出力が第1トランジスタの制御端子と接続されるインバータと、電源ラインの電源電圧が第1しきい値を超えると第1電流を生成する第1電流源と、第1電流に比例した電流を、第2カレントミラー回路の入力側から引き抜く第3カレントミラー回路と、電源電圧が第1しきい値より高い第2しきい値を超えると、第2電流を、第1トランジスタと第1カレントミラー回路の接続ノードに供給する第2電流源と、を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、基準電流源回路の消費電流を低減できる。
本発明者らが検討した基準電流源回路の回路図である。 実施の形態に係る基準電流源回路を備える半導体集積回路のブロック図である。 図2の基準電流源回路の動作波形図である。 一実施例に係る基準電流源回路の回路図である。 一実施例に係る定電流回路の回路図である。 一実施例に係る基準電流源回路の回路図である。 図6の基準電流源回路の動作波形図を示す図である。 図8(a)~(d)は、インピーダンス回路の変形例を示す回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係る基準電流源回路100を備える半導体集積回路200のブロック図である。半導体集積回路200は、基準電流源回路100と、基準電流源回路100が生成するカレントミラー電圧VCMPによってバイアスされ、基準電流IREFをコピーするPMOSトランジスタMP31、MP32…を備える。
基準電流源回路100は、定電流回路10および起動回路20を備える。
定電流回路10の構成は特に限定されず、公知の、あるいは将来利用可能なさまざまな形式を採用することができる。定電流回路10の基本構成および原理は、たとえばBehzad Razavi著の「Design of Analog CMOS Integrated Circuits」の第11章あるいはP. R. Gray著の「Analysis and Design of Analog Integrated Circuits」の第4.4章に記載されている。当業者によれば、定電流回路10には様々な構成例が存在しうることが理解され、本発明の適用は、定電流回路10に関して特定の回路形式に限定されない。
起動回路20は、半導体集積回路200の起動時に電源電圧VDDが供給されると、定電流回路10から起動電流IUPをシンクする。典型的には定電流回路10は、カレントミラー回路12を含んでおり、起動位IUPは、カレントミラー回路12のゲートからシンクされる。
起動回路20は、第1トランジスタM1、インピーダンス回路22、第1カレントミラー回路24、第2カレントミラー回路26、インバータ28、第1電流源30、第3カレントミラー回路32、第2電流源34を備える。
第1トランジスタM1は、NMOSトランジスタである。インピーダンス回路22は、第1トランジスタM1のソースと接地ライン204の間に設けられる。
第1カレントミラー回路24は、第1トランジスタM1のドレインと電源ライン202の間に設けられ、第1トランジスタM1に流れる電流Iを折り返す。第2カレントミラー回路26は、第1カレントミラー回路24の出力電流Iを折り返し、起動電流IUPを生成する。
インバータ28は、入力が第1トランジスタM1と第1カレントミラー回路24の接続ノードAと接続され、出力が第1トランジスタM1の制御端子(ゲート)Bと接続される。
第1電流源30は、回路の起動時に、電源ライン202の電源電圧VDDが第1しきい値VTH1を超えると、基準電流IREFに比例する第1電流Iαを生成する。第3カレントミラー回路32は、第1電流Iαに比例した電流Iβを、第2カレントミラー回路26の入力側から引き抜く。Iβ>Iが成り立つように素子サイズが設計されている。
第2電流源34は、電源電圧VDDが第1しきい値VTH1より高い第2しきい値VTH2を超えると、基準電流IREFに比例する第2電流Iγを、第1トランジスタM1と第1カレントミラー回路24の接続ノードA、すなわち第1トランジスタM1のドレインに供給する。
以上が基準電流源回路100の構成である。続いてその動作を説明する。
図3は、図2の基準電流源回路100の動作波形図である。基準電流源回路100の起動前に、電源電圧VDDは0Vである。図3には、電源電圧VDD、ノードA,ノードBの電圧、起動電流IUPが示される。
電源電圧VDDが上昇し始めると、第1トランジスタM1のドレイン(ノードA)の電圧が電源電圧VDDとともに増大する。起動直後、ノードAの電圧Vは、インバータ28のしきい値より低いため、インバータ28の出力はハイであり、したがってインバータ28の出力Bの電圧Vは、電源電圧VDDに沿って増大する。
第1トランジスタM1はソースフォロアとして動作し、インピーダンス回路22の両端間には、V-VGS1が印加され、インピーダンス回路22および第1トランジスタM1に、電流Iが流れ始める。VGS1は、第1トランジスタM1のゲートソース間電圧であり、Rはインピーダンス回路22のインピーダンスである。
=(V-VGS1)/R=(VDD-VGS1)/R
この電流Iが、第1カレントミラー回路24、第2カレントミラー回路26によってコピーされ、起動電流IUPが定電流回路10からシンクされる。起動電流IUPをトリガーとして定電流回路10が動作を開始し、定電流回路10により基準電流IREFが生成される。
電源電圧VDDが第1しきい値VTH1を超えると、第1電流源30がアクティブとなり、基準電流IREFに比例した第1電流Iαが流れ始める。この第1電流Iαが第3カレントミラー回路32によりコピーされ、第2カレントミラー回路26のゲートから電流Iβが引き抜かれる。Iβ>Iであるため、第2カレントミラー回路26の入力側(図中右側)のNMOSトランジスタの電流がゼロとなり、出力側の起動電流IUPもゼロとなる。
さらに電源電圧VDDが増大し、第2しきい値VTH2を超えると、第2電流源34がアクティブとなり、基準電流IREFに比例する第2電流Iγを、第1トランジスタM1と第1カレントミラー回路24の接続ノードA、すなわち第1トランジスタM1のドレインに供給する。第2電流Iγは、第1トランジスタM1に流れる電流Iより大きい。そのため、第1トランジスタM1のドレインAの電圧が、電源電圧VDD付近まで上昇する。この時点で第2電流源34が生成する第2電流Iγはゼロとなる。
そしてノードAの電圧Vが、インバータ28のしきい値を超えると、インバータ28の出力Bがローとなり、電圧Vが接地電圧0Vに固定される。これにより、第1トランジスタM1がオフ状態で固定され、電流Iが完全に遮断される。
以上が基準電流源回路100の動作である。
この基準電流源回路100によれば、起動完了後において、起動回路20に電流が流れないため、消費電力を低減できる。
続いて基準電流源回路100の具体的な構成例を説明する。図4は、一実施例に係る基準電流源回路100Aの回路図である。
起動回路20Aを参照する。インピーダンス回路22は、ゲートが接地されたデプレッション型のNMOSトランジスタM2と、そのソースと接地ライン204の間に設けられた抵抗R1を含む。
インバータ28は、ハイサイド側の2個のPMOSトランジスタMP1_1,MP1_2と、ローサイド側の2個のNMOSトランジスタMN2_1,MN2_2を含む。PMOSトランジスタMP1_1,MP1_2は並列に接続され、2個のNMOSトランジスタMN2_1,MN2_2は直列に接続される。PMOSトランジスタMP1_2のサイズは、PMOSトランジスタMP1_1のサイズより小さい。2個のPMOSトランジスタMP1_1,MP1_2を並列に接続して、インバータの上側PMOSトランジスタのサイズを最適化できる。これにより、インバータ28が状態遷移する遷移時間を最適化できる。
第1電流源30は、PMOSトランジスタMP3,MP4を含む。PMOSトランジスタMP3のゲートは、定電流回路10の出力と接続され、定電流回路10の内部のトランジスタとカレントミラー回路を形成しており、基準電流IREFに比例した第1電流Iαを生成する。PMOSトランジスタMP4のゲートは、定電流回路10の定電圧Vが発生する内部ノードCと接続されている。
PMOSトランジスタMP3の飽和電圧をVsat、PMOSトランジスタMP4のゲートしきい値電圧をVgs(th)とする。電源電圧VDDが、VTH1=V+Vgs(th)+Vsatを超えると、PMOSトランジスタMP4がオンとなり、第1電流源30がイネーブル状態となる。第1電流源30がイネーブルとなる第1しきい値電圧VTH1は、定電圧Vに応じて設計できる。
第2電流源34は、PMOSトランジスタMP5,MP6を含む。PMOSトランジスタMP5のゲートは、定電流回路10の出力と接続され、定電流回路10の内部のトランジスタとカレントミラー回路を形成しており、基準電流IREFに比例した第2電流Iγを生成する。PMOSトランジスタMP6のゲートには、定電流回路10の定電圧Vが発生する内部ノードDの電圧Vが印加されている。
PMOSトランジスタMP5の飽和電圧をVsat、PMOSトランジスタMP6のゲートしきい値電圧をVgs(th)とする。電源電圧VDDが、VTH1=V+Vgs(th)+Vsatを超えると、PMOSトランジスタMP6がオンとなり、第2電流源34がイネーブル状態となる。第2電流源34がイネーブルとなる第2しきい値電圧VTH2は、定電圧Vに応じて設計できる。
続いて定電流回路10Aを参照する。定電流回路10Aは、第4カレントミラー回路12、第5カレントミラー回路14、NMOSトランジスタM13,M14、抵抗R11を含む。
第4カレントミラー回路12は、入力側の第1NMOSトランジスタM11,出力側の第2NMOSトランジスタM12を含む。第5カレントミラー回路14は、PMOSトランジスタM15~M17を含む。第2NMOSトランジスタM12を含む第1経路p1に流れる電流IREFと同量の電流IREFを、第1NMOSトランジスタM11を含む第2経路p2に供給し、それとは別の第3経路p3に、第1経路の電流の所定数(m)倍の電流量m×IREFの電流を供給する。
第3NMOSトランジスタM13は、第3経路p3上に設けられ、そのソースが第1NMOSトランジスタM11の一端(ソース)と接続される。第4NMOSトランジスタM14は、第3経路p3上に第3NMOSトランジスタMP13より低電位側に設けられる。第4NMOSトランジスタM14のゲートは、第3NMOSトランジスタM13のゲートと共通に接続され、バイアス電圧Vbが印加される。抵抗R1は、第4NMOSトランジスタM14のソースと第2NMOSトランジスタM12の一端(ソース)の間に設けられる。
第3NMOSトランジスタM13および第4NMOSトランジスタM14は、サブスレッショルド領域で動作するとする。サブスレッド領域では、ドレイン電流Iは式(7)で表される。
Figure 0007323473000003
: 熱電圧 (=kT/q)
η: サブスレッショルド係数
k: ボルツマン定数
q: 電子電荷
T: 絶対温度
ρ: 抵抗温度係数
抵抗Rの両端間の電圧(電圧降下)を求める。トランジスタM13とM14のゲートソース間電圧Vgs3,Vgs4に関して以下の式が成り立つ。
-Vgs3=VR1
-Vgs4=VR2
本実施の形態では、トランジスタM11,M12のサイズは等しい。したがってトランジスタM11,M12に関して以下の式が成り立つ。
R1+Vgs1-Vgs2=VR2A
gs1=Vgs2
したがって、VR1=VR2A
基準電流Irefは式(8)で表される。
Figure 0007323473000004
式(7)を変形すると式(9)を得る。
Figure 0007323473000005
第3NMOSトランジスタM13に着目する。第3NMOSトランジスタM13には、m×Irefが流れるから、式(9)にI=m×Irefを代入することによりゲートソース間電圧Vgs3は、式(10)で与えられる。Kは、第3NMOSトランジスタM13のW/Lである。
Figure 0007323473000006
また第4NMOSトランジスタM14に着目する。第4NMOSトランジスタM14には、第3NMOSトランジスタM13に流れる電流m×Irefと、第1トランジスタM1に流れる電流Irefの合計電流(m+1)×Irefが流れるから、式(9)にI=(m+1)×Irefを代入することによりゲートソース間電圧Vgs4は、式(11)で与えられる。Kは、第4NMOSトランジスタM14のW/Lである。
Figure 0007323473000007
式(8)に、式(10)、(11)を代入すると、基準電流Irefは、式(12)で与えられる。
Figure 0007323473000008
式(12)を整理すると、基準電流Irefは式(13)で表すことができる。
Figure 0007323473000009
抵抗Rの温度特性は、式(14)で表される。
R=R+ρT …(14)
は、T=0のときの抵抗値である。
式(14)を式(13)に代入すると、式(15)を得る。
Figure 0007323473000010
すなわち、図4の定電流回路10Aによれば、熱電圧V、サブスレッショルド係数および抵抗に応じた基準電流Irefを生成できる。そして、第3NMOSトランジスタM13および第4NMOSトランジスタM14のサイズK,K、あるいはミラー比mを調整することにより、基準電流Irefの温度特性を調節することができる。
図5は、一実施例に係る定電流回路10Bの回路図である。トランジスタM18は、第3経路p3上の第4NMOSトランジスタM14より低電位側に設けられ、その一端(ソース)は接地ライン104と接続される。トランジスタM18には、第4NMOSトランジスタM14に流れる電流(m+1)×Irefと、第2NMOSトランジスタM12に流れる電流Irefの合計電流(m+2)×Irefが流れる。
トランジスタM18の制御端子(すなわちゲート)の電圧Vgs5が、図4におけるバイアス電圧Vとして、NMOSトランジスタM13,M14のゲートに印加される。
図5において第4カレントミラー回路12のミラー比はm=1であり、第3経路p3に流れる電流は、基準電流Irefと等しい。
第3経路p3上であって、第3トランジスタM3のドレイン側には、少なくともひとつのPMOSトランジスタを挿入することができる。図5では、2個のNMOSトランジスタM19,M20が挿入されており、それらのゲートには、バイアス電圧Vが印加されている。
トランジスタM19,M20を挿入し、トランジスタM20のドレインをトランジスタM18のゲートと接続することにより、トランジスタM3,M4をサブスレッショルド領域で動作させることができる。
m=1であるから、基準電流Irefは式(16)で与えられる。
Figure 0007323473000011
すなわち、図5の定電流回路10Bによれば、熱電圧V、サブスレッショルド係数および抵抗Rに応じた基準電流Irefを生成できる。そして、トランジスタM13,M14のサイズK,Kを調整することにより、基準電流Irefの温度特性を調節することができる。
図6は、一実施例に係る基準電流源回路100Cの回路図である。起動回路20Cの構成は、図4の起動回路20Aと同様である。
定電流回路10Cは、図4の定電流回路10Aの変形である。第5カレントミラー回路14は、低電圧カスコードカレントミラーである。第5カレントミラー回路14のバイアス電圧Vbnが、ノードDの電圧Vである。
バイアス電圧Vbは、第4カレントミラー回路12のトランジスタM17bと、NMOSトランジスタM21および第3経路上のトランジスタM19、M13,M14,M18によって生成される。
また第5カレントミラー回路14のトランジスタM11,M12のゲートが、ノードCである。
この構成によれば、第1電流源30、第2電流源34に、適切なしきい値電圧VTH1、VTH2を設定できる。
図7は、図6の基準電流源回路100Cの動作波形図(シミュレーション結果)を示す図である。モンテカルロ法によって、基準電流源回路100Cの全電流を素子ばらつきを考慮して計算したものである。0.6~1.44sの間が、起動期間であり、基準電流IREFと起動電流IUPが流れる。1.44s以降は、一定の基準電流IREFが生成され、その典型値は5nAである。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
図8(a)~(d)は、インピーダンス回路22の変形例を示す回路図である。図8(a)のインピーダンス回路22は、抵抗R2を含む。図8(b)は、ゲートが接地されたデプレッショントランジスタM2を含む。図8(c)のインピーダンス回路22は電流源である。図8(d)のインピーダンス回路22は、ゲートが接地されたPMOSトランジスタM3と、PMOSトランジスタM3に流れる電流をコピーするカレントミラー回路23を含む。
上述したように、定電流回路10の構成は限定されない。
また第1電流源30、第2電流源34は、電源電圧VDDの上昇にともなって順にイネーブルとなるように構成されていればよく、その構成は限定されない。
実施の形態でMOSトランジスタで示される素子は、バイポーラトランジスタに置換してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 基準電流源回路
200 半導体集積回路
202 電源ライン
204 接地ライン
10 定電流回路
12 第4カレントミラー回路
14 第5カレントミラー回路
20 起動回路
22 インピーダンス回路
M1 第1トランジスタ
24 第1カレントミラー回路
26 第2カレントミラー回路
28 インバータ
30 第1電流源
32 第3カレントミラー回路
34 第2電流源

Claims (8)

  1. 基準電流を生成する定電流回路と、
    起動時に、前記定電流回路から起動電流をシンクする起動回路と、
    を備え、
    前記起動回路は、
    第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタと接地ラインの間に設けられるインピーダンス回路と、
    前記第1トランジスタと電源ラインの間に設けられ、前記第1トランジスタに流れる電流を折り返す第1カレントミラー回路と、
    前記第1カレントミラー回路の出力電流を折り返し、前記起動電流を生成する第2カレントミラー回路と、
    入力が前記第1トランジスタと前記第1カレントミラー回路の接続ノードと接続され、出力が前記第1トランジスタの制御端子と接続されるインバータと、
    前記電源ラインの電源電圧が第1しきい値を超えると第1電流を生成する第1電流源と、
    前記第1電流に比例した電流を、前記第2カレントミラー回路の入力側から引き抜く第3カレントミラー回路と、
    前記電源電圧が前記第1しきい値より高い第2しきい値を超えると、第2電流を、前記第1トランジスタと前記第1カレントミラー回路の前記接続ノードに供給する第2電流源と、
    を含むことを特徴とする基準電流源回路。
  2. 前記インピーダンス回路は、抵抗を含むことを特徴とする請求項1に記載の基準電流源回路。
  3. 前記インピーダンス回路は、ゲートが接地されたデプレッション型のNMOSトランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の基準電流源回路。
  4. 前記インピーダンス回路は、前記NMOSトランジスタと直列に接続される抵抗をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の基準電流源回路。
  5. 前記インピーダンス回路は、電流源を含むことを特徴とする請求項1に記載の基準電流源回路。
  6. 前記インバータは、
    並列に接続される2個のPMOSトランジスタと、
    直列に接続される2個のNMOSトランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の基準電流源回路。
  7. 前記2個のPMOSトランジスタのサイズは異なることを特徴とする請求項6に記載の基準電流源回路。
  8. 前記定電流回路は、
    入力側に第1NMOSトランジスタが設けられ、出力側に第2NMOSトランジスタが設けられた第4カレントミラー回路と、
    前記第2NMOSトランジスタを含む第1経路に流れる電流と同量の電流を、前記第1NMOSトランジスタを含む第2経路に供給し、それとは別の第3経路に、前記第1経路の電流の所定数倍の電流量の電流を供給する第5カレントミラー回路と、
    前記第3経路上に設けられ、そのソースが前記第1NMOSトランジスタの一端と接続される第3NMOSトランジスタと、
    前記第3経路上に前記第3NMOSトランジスタより低電位側に設けられ、ゲートが前記第3NMOSトランジスタのゲートと共通に接続される第4NMOSトランジスタと、
    前記第4NMOSトランジスタのソースと前記第2NMOSトランジスタの一端の間に設けられた抵抗と、
    を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の基準電流源回路。
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