JP7322753B2 - 感光性樹脂組成物、遮光層及びタッチセンサーパネル - Google Patents
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Description
カーボンブラック(三菱化学(株)製MA100)。
フェノールノボラック(DIC(株)製WR-101)。
(合成例1):アクリル系共重合体(C-1)
窒素雰囲気の反応容器中に、150gのジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート(以下、「DMEA」)を仕込み、オイルバスを用いて80℃まで昇温した。これに、20gのエチルアクリレート(以下、「EA」)、40gのメタクリル酸2-エチルへキシル(以下、「2-EHMA」)、20gのスチレン(以下、「St」)、15gのアクリル酸(以下、「AA」)、0.8gの2,2’-アゾビスイソブチロニトリル及び10gのDMEAからなる混合物を、1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに6時間重合反応を行った。その後、1gのハイドロキノンモノメチルエーテルを添加して、重合反応を停止した。引き続き、5gのグリシジルメタクリレート(以下、「GMA」)、1gのトリエチルベンジルアンモニウムクロライド及び10gのDMEAからなる混合物を、0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに2時間付加反応を行った。得られた反応溶液をメタノールで精製することで未反応不純物を除去し、さらに24時間真空乾燥することで、共重合比率(質量基準):EA/2-EHMA/St/GMA/AA=20/40/20/5/15のカルボキシ基含有アクリル系共重合体(C-1)を得た。得られたアクリル系共重合体(C-1)の酸価は103mgKOH/gであった。
(合成例2):キノンジアジド化合物
乾燥窒素気流下、α,α,-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-(4-ヒドロキシ-α,α-ジメチルジメチルベンジルエチルベンゼン(商品名TrisP-PA 本州化学工業(株)製)21.22g(0.05モル)と5-ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド33.58g(0.125モル)を1,4-ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4-ジオキサン50gと混合したトリエチルアミン15.18gを、系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間撹拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入した。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、キノンジアジド化合物を得た。
BYK-LP21116(酸価1mgKOH/g以下、アミン価72mgKOH/g、ビックケミー社製)・DISPERBYK-109(酸価1mgKOH/g以下、アミン価140mgKOH/g、ビックケミー社製)・DISPERBYK-2050(酸価1mgKOH/g以下、アミン価30mgKOH/g、ビックケミー社製)・DISPERBYK-130(酸価3mgKOH/g以下、アミン価190mgKOH/g、ビックケミー社製)・BYK-9007(酸価1mgKOH/g以下、アミン価48mgKOH/g、ビックケミー社製)。
DISPERBYK-2164(酸価1mgKOH/g以下、アミン価14mgKOH/g、ビックケミー社製)・DISPERBYK-102(酸価101mgKOH/g、アミン価1mgKOH/g以下、ビックケミー社製)。
BYK-331(主成分:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ビックケミー社製)・BYK-322(主成分:アラキル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ビックケミー社製)・BYK-323(主成分:アラキル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ビックケミー社製)・BYK-333(主成分:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ビックケミー社製)・BYK-392(主成分:アクリル系界面活性剤、ビックケミー社製)・BYK-394(主成分:アクリル系界面活性剤、ビックケミー社製)。
PGMEA(株式会社クラレ製)。
100mLクリーンボトルに、3.09gのWR-101、0.77gのキノンジアジド化合物、40.14gのPGMEAを入れ、自転-公転真空ミキサー「あわとり錬太郎ARE-310」((株)シンキー製)で混合して、44.0gの樹脂溶液を得た。44.0gの得られた樹脂溶液、0.6gのカーボンブラック、0.18gのアクリル系共重合体(C-1)及び0.36gのBYK-LP21116を混ぜ合わせ、0.05mmφジルコニアビーズ(東レ(株)製)を70体積%充填した遠心分離セパレーターを具備した、ウルトラアペックスミル(寿工業(株)製)を用いて混練し、50.0gの感光性樹脂組成物を得た。
WR-101、アクリル系共重合体(C-1)の含有量を表1に記載の通りに変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を作製した。
分散剤の種類を表1~3に記載の通りに変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を作製した。
10gの(実施例1)で得られた感光性樹脂組成物1、0.003gの表2に記載のレベリング剤を混ぜ合わせ、自転-公転真空ミキサー「あわとり錬太郎ARE-310」((株)シンキー製)で混合して、50.0gの感光性樹脂組成物を作製した。
WR-101、アクリル系共重合体、カーボンブラックの添加量を表3に記載の通りに変更した以外は実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を作製した。
100mLクリーンボトルに、0.1gの実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物、18.0gのPGMEAを入れ、60秒間超音波処理を行い、18.1gの感光性樹脂組成物希釈液を作成した。その後、粒度分布測定装置(マイクロトラックベル株式会社製Nanotrac WaveII)の試料室に3.0gの感光性樹脂組成物希釈液を投入し、粒度分布を測定し、累積分布に対して50%となる粒子径を平均粒子径とした。平均粒子径が80nm以上の場合をD、80nm未満70nm以上の場合をC、70nm未満65nm以上の場合をB、65nm未満の場合をAとそれぞれ判定した。
厚さ1.1mmのソーダガラス上に、実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物を乾燥後の塗布膜厚が1.2μmになるようにスピンコート法で塗布し、得られた塗布膜を80℃の乾燥オーブンで5分間乾燥し、得られた乾燥膜を140℃の乾燥オーブンで60分間キュアした。分光Hazeメーター(株式会社村上色彩技術研究所製HSP-150Vis)を使用し、得られたキュア膜の全光線透過率を測定した。全光線透過率が60%以上の場合をD、60%未満40%以上の場合をC、40%未満20%以上の場合をB、20%未満の場合をAとそれぞれ判定した。
厚さ1.1mmのソーダガラス上に、実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物を乾燥後の塗布膜厚が1.2μmになるようにスピンコート法で塗布し、得られた塗布膜を80℃の乾燥オーブンで5分間乾燥した。線幅4μmのメッシュパターンを有するフォトマスクを介して、得られた乾燥膜の露光を行った。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を現像液として、露光部が溶解した時間(以下、「BT」)に対して、2倍、4倍の時間で現像を行い、メッシュパターンを得た。光学顕微鏡(株式会社キーエンス製VHX-6000)を使用し、得られたメッシュパターンについてそれぞれ線幅測定を行った。BTに対して2倍の時間で現像したメッシュパターンの線幅を100%とし、BTに対して4倍の時間で現像した時の線幅が30%未満の場合をD、30%以上60%未満の場合をC、60%以上70%未満の場合をB、70%以上の場合をAとそれぞれ判定した。
厚さ1.1mmのソーダガラス上に、実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物を乾燥後の塗布膜厚が1.2μmになるようにスピンコート法で塗布し、得られた塗布膜を80℃の乾燥オーブンで5分間乾燥した。得られた乾燥膜について、膜厚測定装置(株式会社東京精密性surfcom1500A)を使用し、面内9点の膜厚を測定した。得られた膜厚の最大値と最小値の差を求めた。得られた膜厚の最大値と最小値の差が、0.5以上の場合をD、0.5μm未満0.3μm以上の場合をC、0.3μm未満0.2μm以上の場合をB、0.2μm未満の場合をAとそれぞれ判定した。
厚さ1.1mmのソーダガラス上に、実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物を乾燥後の塗布膜厚が1.2μmになるようにスピンコート法で塗布し、得られた塗布膜を80℃の乾燥オーブンで5分間乾燥し、得られた乾燥膜を露光した。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を現像液として、現像し、BTを計測した。BTが100秒以上であった場合をC、100秒未満50秒以上であった場合をB、50秒未満であった場合をAとそれぞれ判定した。
厚さ1.1mmのソーダガラス上に、実施例及び比較例より得られた感光性樹脂組成物を乾燥後の塗布膜厚が1.2μmになるようにスピンコート法で塗布し、得られた塗布膜を80℃の乾燥オーブンで5分間乾燥した。線幅4μm、長さ30mmのラインパターンを有するフォトマスクを介して、得られた乾燥膜の露光を行った。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を現像液として、BTに対して、2倍の時間で現像を行い、ラインパターンを得た。光学顕微鏡(株式会社キーエンス製VHX-6000)を使用し、得られたラインパターンについてそれぞれ直径1μm以上の突起物の数を計測した。突起物の数が30個以上の場合をD、30個未満15個以上の場合をC、15個未満5個以上の場合をB、5個未満の場合をAとそれぞれ判定した。また、ラインパターンが現像で剥がれた場合もDとした。
Claims (6)
- (a)顔料、(b)ノボラック樹脂、(c)カルボキシ基を有するアクリル樹脂、(d)光酸発生剤、アミン価が20mgKOH/g以上であり、酸価が5mgKOH/g以下である(e)アミン系分散剤を含み、(b)ノボラック樹脂と(c)カルボキシ基を有するアクリル樹脂の質量比率が(b):(c)=15:1~20:1である、感光性樹脂組成物。
- (e)アミン系分散剤のアミン価が40~200mgKOH/gである、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
- (f)ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを含む、請求項1または2記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(a)顔料の割合が固形分中、5~15質量%である、請求項1~3いずれか記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1~4いずれか記載の感光性樹脂組成物を用いて形成される、遮光層。
- 請求項5記載の遮光層を具備する、タッチセンサーパネル。
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