JP7322527B2 - クリーニング装置、インクジェット画像形成装置およびクリーニング方法 - Google Patents

クリーニング装置、インクジェット画像形成装置およびクリーニング方法 Download PDF

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Description

本発明は、クリーニング装置、インクジェット画像形成装置およびクリーニング方法に関する。
近年、紙、布帛等の種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェット方式による画像形成装置(以下、インクジェット画像形成装置という)が広く普及している。
近年、インクジェット画像形成装置では、低コスト化を図るために、インクジェットヘッドからのインク吐出量ひいては記録媒体へのインク付着量を出来るだけ抑えることが求められている。しかしながら、かかるインク付着量を減らした場合、ベタ画像の印刷において隠蔽率が低下してベタムラが発生する問題がある。
この問題に対し、インクジェットヘッドから吐出された球状の液滴を記録媒体上で扁平化する(広げる)ことができれば、隠蔽率の低下を解消することができる。一方、このような方法とした場合、インク粘度によっては(特にインク粘度が低い場合)、記録媒体へのインク滲みが発生するおそれがある。
上記問題に対処するため、インクジェットヘッドから吐出されるインクによる画像を転写ベルトなどの中間転写体に一旦担持させ、かかる画像を記録媒体に転写する中間転写方式のインクジェット画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。かかる中間転写方式のインクジェット画像形成装置によれば、中間転写体上にインクを滲ませずに広げることが可能であるため、インクジェットヘッドからのインク吐出量を抑えつつ、記録媒体上に綺麗に拡がったベタ画像を印刷することができる。
また、中間転写方式のインクジェット画像形成装置において、転写効率の上昇とクリーニング性の向上のために、中間転写体(以下、単に「転写体」ともいう)にプレコート剤を供給し、その上に画像を形成して転写を行う方式が考案されている(例えば特許文献1または2を参照)。
特開2009-51118号公報 特開2007-190913号公報
ところで、上記のような方式のインクジェット画像形成装置では、転写体上のインクが記録媒体に転写された後、次の印刷を行う前に、転写体に残存しているプレコート剤および種々の不純物(例えば残インクや埃など)を除去する必要がある。
本発明の目的は、転写体に残留する不純物の除去性能を向上させることが可能なクリーニング装置、インクジェット画像形成装置、およびクリーニング方法を提供することである。
本発明に係るクリーニング装置は、
インクジェットヘッドから吐出されたインクを担持し、転写ニップで前記インクを記録媒体に転写する転写体をクリーニングするクリーニング装置であって、
前記転写体に当接し、前記転写体の移動方向に対向するカウンター方向に回転することによって、転写後に前記転写体上に存在するプレコート剤および不純物を除去するクリーニング回転体と、
前記クリーニング回転体の回転速度を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記記録媒体における前記プレコート剤の吸収性に応じて、前記クリーニング回転体の回転速度を変更する。
本発明に係るインクジェット画像形成装置は、
前記転写体に前記プレコート剤を供給するプレコート剤供給部と、
前記転写体の移動方向における前記プレコート剤供給部の下流に配置され前記転写体に前記インクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記移動方向における前記インクジェットヘッドの下流かつ前記プレコート剤供給部の上流に配置された、上記のクリーニング装置と、
を備える。
本発明に係るクリーニング方法は、
インクジェットヘッドから吐出されたインクを担持し、転写ニップで前記インクを記録媒体に転写する転写体をクリーニングするクリーニング方法であって、
前記転写体に当接するクリーニング回転体を、前記記録媒体におけるプレコート剤の吸収性に応じた回転速度で、前記転写体の移動方向に対向するカウンター方向に回転させることよって、転写後に前記転写体上に存在する前記プレコート剤および不純物を除去する。
本発明によれば、転写体に残留する不純物の除去性能を向上させることができる。
本実施の形態におけるインクジェット画像形成装置の概略構成図である。 図1のインクジェット画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 通常の印刷ジョブ実行時における処理を説明するフローチャートである。 本実施の形態におけるクリーニング装置の動作原理を説明する図である。 図5Aおよび図5Bは、記録媒体の種類に応じてクリーニングローラーの回転速度を制御する例を説明する図である。 図6Aおよび図6Bは、プレコート剤の表面エネルギーとインクの表面エネルギーとの関係を説明する図である。 クリーニングローラーを転写ベルトに対して離接可能に構成する例を説明する図である。 クリーニングローラーを転写ベルトに対して従動回転させる制御例を説明する図である。 クリーニングローラーを設置する位置を説明する図である。 クリーニングローラーまたは転写ベルトに用いられる材質の具体例と、その表面エネルギーとを対比した表である。 プレコート剤の種類と、その表面エネルギーとを対比した表である。 種々の実験例の結果を纏めた一覧表である。
以下、本実施の形態におけるインクジェット画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るインクジェット画像形成装置1の概略構成を示す図である。また、図2は、インクジェット画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット画像形成装置1は、インクジェットヘッド102(図2を参照)が搭載されたヘッドユニット10と、像担持体または転写体としての転写ベルト20と、転写ベルト20を回転可能に張架する従動ローラー21,22および駆動ローラーとしての転写ローラー23と、記録媒体Pを搬送する搬送ドラム24と、装置全体の制御を行う制御部40(図2を参照)と、を備える。
また、インクジェット画像形成装置1は、画像形成(インク吐出)に先立って転写ベルト20にプレコート剤を供給するプレコート剤供給部30と、転写ベルト20から記録媒体Pに転写されたインクを硬化させるUV照射部25と、転写ベルト20をクリーニングするクリーニング部27と、転写ローラー23および搬送ドラム24等の各部を駆動する搬送駆動部51(図2を参照)と、を備える。
なお、図示しないが、インクジェット画像形成装置1は、記録媒体Pを積載して搬送ドラム24に給送する給送部、画像が転写された記録媒体Pを搬送ドラム24の搬送方向下流側に排出する排出部、装置の状態を表示する表示部、等を備える。これらは公知の構成であるため、図示および説明を省略する。
記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛またはシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
転写ベルト20は、上方に配置された従動ローラー21,22および下方に配置された転写ローラー23に架け渡されており、搬送駆動部51の転写モーター(図示せず)の駆動力が転写ローラー23に伝達されることにより、図1中の時計方向に回転する。
一具体例として、転写ベルト20は、ポリイミド(PI)の基材上に、シリコンゴムの弾性層と、ポリイミド(PI)の表層と、が積層された無端ベルトが用いられる。また、転写ローラー23の一具体例としては、直径100mmで、表層のゴム厚が10mmのゴムローラーが用いられる。
転写ベルト20は、制御部40の制御信号に基づいて上記の転写モーターが駆動され転写ローラー23が図1中の時計方向に回転することによって、時計方向に回転する(図1中の白抜き矢印参照)。一具体例では、制御部40の制御の下、転写ベルト20が600mm/秒の速さ(印画速度)で回転するように、転写ローラー23の回転速度が制御される。
搬送ドラム24は、円柱面状の外周曲面(搬送面)上に記録媒体Pを保持した状態で図1の図面に垂直な方向(以下、「直交方向」と称する)に延びた回転軸の回りで回転することで、記録媒体Pを搬送面に沿った搬送方向に搬送する。具体的には、搬送ドラム24は、搬送ドラムモーター(図示せず)を備え、制御部40の制御によりかかるモーターが駆動されることにより、図1中の反時計方向に回転する。一具体例では、搬送ドラム24は、大型(例えば印刷機用3倍胴)の金属製ドラムが用いられる。
一具体例では、上述した転写ベルト20、転写ローラー23および搬送ドラム24は、800mmの幅すなわち軸方向の長さを有する。
転写ローラー23は、搬送ドラム24の上部に対向して配置され、転写ベルト20を介して搬送ドラム24を加圧する。また、転写ベルト20を挟んで、搬送ドラム24が転写ローラー23に圧接されることにより、転写ベルト20から記録媒体Pへインク像を転写する転写ニップNPが形成される。かかる転写ニップNPは、インクジェット画像形成装置1における「転写部」として機能する。
一具体例では、転写ニップNPにおける加重ないし圧接力(以下、「転写圧」という)の初期値は、80Nに設定されている。また、転写圧は、制御部40の制御により、転写ローラー23が図1中の上下方向に僅かに移動することによって、変更可能となっている。一具体例では、転写ローラー23の軸が搬送駆動部51のソレノイド等(図示せず)に連結され、制御部40の制御の下、かかるソレノイド等が駆動されることにより、転写ローラー23の軸が図1中の下方または上方向に微小移動して、転写圧を80Nよりも高い又は低い値に変えることができる。
ヘッドユニット10は、転写ベルト20に対向するインク吐出面(ノズル面ともいう)に設けられたノズル開口部から転写ベルト20に対してインクを吐出して画像を転写ベルト20に担持させる。搬送ドラム24は、転写ベルト20に担持された画像が転写ニップNPで記録媒体Pの所定の位置に転写されるように、記録媒体Pを搬送する。
本実施の形態におけるインクジェット画像形成装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット10が転写ベルト20の回転方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット10は、インクジェットヘッド102(図2を参照)を備える。インクジェットヘッド102には、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを各々有する複数の記録素子が設けられている。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。
インクジェットヘッド102に含まれるノズルの直交方向についての配置範囲は、搬送ドラム24により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録される領域の直交方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット10は、画像の記録時には搬送ドラム24の回転軸に対して位置が固定されて用いられる。すなわち、インクジェット画像形成装置1は、シングルパス形式のインクジェット画像形成装置である。
この例では、インクジェットヘッド102から転写ベルト20に吐出されるインクとして、供給されるエネルギー量(この例ではUV照射部25から出力される紫外線(UV:ultra violet)の光量)に応じて粘度が変化するインクが用いられる。具体的には、UV照射部25から照射される紫外線の光量が多いほど、粘度が高くなる性質のインクが用いられる。すなわち、このインクジェット画像形成装置1の画像形成部は、UV硬化型インクジェット方式を採用している。
UV照射部25は、転写ニップNPの下流側に搬送される記録媒体Pに紫外線(以下「UV光」という。)を照射するように配置されており、制御部40の制御の下、転写ニップNPにより転写ベルト20から転写された記録媒体P上のインクを本硬化させる役割を担う。一具体例では、UV照射部25は、波長395nmのUV光を出力するUV光源を備え、通常の印刷ジョブにおける照射強度のデフォルト値が5mW/cmとされる。
なお、使用されるインクの種類によっては、搬送方向におけるヘッドユニット10の下流かつ転写ニップNPの上流側に、転写ベルト20に吐出されたインクの粘度を調整するプレ硬化部としてのUV照射部(図示せず)を付加してもよい。
クリーニング部27は、従動ローラー21と転写ローラー23との間の転写ベルト20の表面に対向配置され、かかる転写ベルト20の表面を清掃するクリーニングローラー270と、クリーニングローラー270の表面を清掃するブレード271とを備える。クリーニング部27のクリーニングローラー270は、本発明の「回転体」に対応する。
クリーニングローラー270は、転写ベルト20に対して離接可能に構成されており(図7を参照)、制御部40の制御により転写ベルト20に当接してクリーニングニップ部を形成し、転写ベルト20の表面をクリーニング(清掃)する。
また、クリーニングローラー270は、制御部40の制御の下、クリーニングローラー270を駆動する駆動モーターの動力が伝達されることにより所定方向に回転するが、かかる回転動作の詳細については後述する。
本実施の形態において、クリーニング部27および制御部40は、本発明の「クリーニング装置」に対応する。
プレコート剤供給部30は、搬送方向におけるヘッドユニット10の上流側に配置され、制御部40の制御の下、転写ベルト20にプレコート剤を供給する。一具体例では、プレコート剤供給部30は、液体のプレコート剤を収容する収容層、収容層内のプレコート剤を転写ベルト20の表面まで搬送して塗布(供給)する複数のローラー、当該ローラーを駆動するモーター等を備えて構成される。
なお、このプレコート剤供給部30は公知のものと同様であるため、これら各部の図示および詳細な説明を省略するが、使用されるプレコート剤の種類等については後述する。
次に、主として図2を参照して、インクジェット画像形成装置1における他の主要な機能構成を説明する。インクジェット画像形成装置1は、ヘッドユニット10が有するヘッド駆動部101およびインクジェットヘッド102と、上述したプレコート剤供給部30と、制御部40と、搬送駆動部51と、入出力インターフェース52とを備える。
ヘッド駆動部101は、制御部40の制御に基づいてインクジェットヘッド102の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を出力することにより、インクジェットヘッド102のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)および記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット画像形成装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。なお、RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部44には、入出力インターフェース52を介して外部装置2から入力された印刷ジョブ(印刷枚数などの種々のユーザー設定情報を含む画像形成指示)および当該印刷ジョブに係る画像データが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、搬送ドラム24の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して、搬送ドラム24を所定の速度およびタイミングで回転させる。また、搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、転写ローラー23を駆動する転写モーターに駆動信号を供給して、転写ベルト20を所定の速度およびタイミングで回転させる。
プレコート剤供給部30は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、プレコート剤供給部30の上述したローラーを駆動するモーターに駆動信号を供給して、プレコート剤供給部30から所定量のプレコート剤を転写ベルト20に塗布(供給)する。
入出力インターフェース52は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース52は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか、または、これらの組み合わせで構成される。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース52を介して印刷ジョブおよび画像データ等を制御部40に供給する。
次に、図3のフローチャートを参照して、通常の印刷ジョブの実行時において制御部40が実行する処理を説明する。
印刷ジョブおよび画像データ等を受信した後、制御部40は、搬送ドラム24および転写ローラー23を駆動して記録媒体Pの搬送を開始するように、搬送駆動部51を制御する(ステップS10)。
また、制御部40は、プレコート剤供給部30のモーターに駆動信号を出力して転写ベルト20上にプレコート剤を供給するとともに、転写ベルト20を上述した回転速度(周速度)で回転させるように搬送駆動部51を制御する(ステップS20)。
続いて、制御部40は、受信された画像データおよびユーザー設定情報に基づいて、当該印画(画像形成)で使用する色のヘッドユニット10のインクジェットヘッド102から、転写ベルト20上にインクを吐出するようにヘッド駆動部101を制御する(ステップS30)。かかる動作により、プレコート剤が付着された転写ベルト20の表面に、入力画像データに基づく画像(インク像)が重畳的に付着(担持)される。
ステップS40において、制御部40は、所定のタイミングで記録媒体Pを転写ニップNPに搬送するように搬送駆動部51を制御して、転写ベルト20上に担持されたインク像を記録媒体Pに転写させる。このとき、予め設定された転写圧でインク像が押圧される(転写ニップNPで挟持される)ことにより、転写ベルト20上に担持されたインク像は、当該転写圧等に応じて全体的に広がるように記録媒体Pに転写される。
ステップS50において、制御部40は、インク像が転写された記録媒体PがUV照射部25の位置に来るタイミングでUV照射部25の出力を制御することにより、インク像の硬化ないし定着工程を実施する。この後、記録媒体Pは、図示しない排出部に排出される。
ステップS60において、制御部40は、クリーニング部27の駆動モーターに駆動信号を出力することにより、転写ベルト20上のプレコート剤や残インク等を除去して転写ベルト20をクリーニングする処理を実行する。このとき、クリーニング装置は、転写ベルト20上のプレコート剤や残インク等をクリーニングローラー270に移動させ、さらに、クリーニングローラー270上に移動したプレコート剤や残インク等をブレード271で除去することで、クリーニングを遂行する。
ステップS70において、制御部40は、印刷ジョブが終了したか否かを判定する。ここで、制御部40は、未だ印刷ジョブが終了していないと判定した場合(ステップS70、NO)、ステップS10に戻り、上述したステップS10~ステップS70の処理を繰り返し実行する。一方、制御部40は、印刷ジョブが終了したと判定した場合(ステップS70、YES)、一連の処理を終了する。
かくして、中間転写方式のインクジェット画像形成装置では、インクジェットヘッド102から吐出するインクの液量を抑えながら、インクを滲ませることなく記録媒体P上に平滑に広げることができるので、インクの節約を図ることができるメリットがある。
また、転写ベルト20に対して、インクが吐出される前にプレコート剤供給部30からプレコート剤を供給することで、供給されたプレコート剤が離型剤として作用することにより、転写ベルト20へのインクや不純物の付着力を低下させることができる。このため、プレコート剤を供給する方式によれば、プレコート剤を使用しない機種と比較して、転写ニップNPにおける転写効率の上昇と、その後のクリーニング性の向上を図ることができる。
ところで、上記のようにプレコート剤を供給する方式のインクジェット画像形成装置では、インクが記録媒体Pに転写された後、次の印刷を行う前に、転写ベルト20に残存しているプレコート剤および種々の不純物を除去する必要がある。
ここで、転写ベルト20上に残留または付着(存在)する不純物の種類としては、転写されなかったインクの糟(残インク)、ミスト化して転写ベルト20に再付着したインク、記録媒体Pの紙粉、大気中の埃など、種々のものが存在し得る。
以下は簡明のため、転写ニップNPの下流側で転写ベルト20上に残存しているプレコート剤および種々の不純物を総括して「残存物」と呼ぶ。
これに対し、従来のクリーニング装置およびインクジェット画像形成装置では、転写ベルト20上の残存物のうち、特に、プレコート剤に混入した不純物を良好に除去することが必ずしも容易でなかったため、次回の画像形成に悪影響が生じるおそれがあった。
例えば、特許文献1または2に記載の技術では、プレコート剤を用いてインクや不純物の転写部材への付着力を低下させた際、ブレードでせき止めてプレコート剤と不純物を除去する構成を提案している。
しかしながら、このような従来技術では、ブレードによってせき止められた残存物が対流を起こしてブレードの下に潜り込んで(入り込んで)しまっていた。そして、その際にブレードのスリップなど発生すると、不純物を含む残存物がブレードのエッジをすり抜けてしまい、不純物の除去ができずに次回の画像形成に影響が出てしまう問題があった。
また、インクジェット画像形成装置における従来の技術では、クリーニングローラーを用いる場合、転写体の移動方向に対して同方向(ウィズ)で当接させてクリーニングする構成が一般的であった(例えば特許文献1を参照)。
しかしながら、このようにクリーニングローラーをウィズで当接させると、クリーニングニップ部に不純物が入り込み、転写ベルト20に付着してしまう。このため、クリーニングローラーの表面を濡れ性が高い(すなわち残存物が付着しやすい)材質で構成した場合でも、クリーニングニップの出口部分でいわゆる「泣き別れ」の現象が発生して転写ベルト20に残ってしまい、残存物を完全に除去することができなかった。
また、プレコート剤を使用する場合、プレコート剤に対する濡れ性の関係を規定すること、クリーニングニップ部に突入するプレコート剤の量の適切な制御等を行うこと、等が重要であり、これらを行わないと、同様にクリーニングニップ部に不純物が入り込む問題がある。
本発明者らは、上記のような課題を解決すべく種々の実験等を行った結果、転写体に接触してかかる表面を清掃するクリーニング回転体を、中間転写体の移動方向に対向するカウンター方向に回転させることで、転写後に残留するプレコート剤および不純物を良好に除去することが可能であることを見出した。
かくして、本実施の形態では、図1に示すように、クリーニングローラー270を、転写ベルト20の回転方向(移動ないし搬送方向)に対向するカウンター方向に回転させて当接させる構成とした。ここで、クリーニングローラー270は、本発明の「クリーニング回転体」に対応するものであり、転写ベルト20と当接することによりクリーニングニップ部を形成する。
そして、図1に示すようなカウンター回転でクリーニングローラー270を転写ベルト20に当接させることにより、プレコート剤に混入された不純物がクリーニングニップ部を通過することを防止ないし効果的に抑制することができる。
具体的には、クリーニングローラー270が転写ベルト20の移動方向に対向するカウンター方向に回転することで、転写ベルト20に付着している残存物がクリーニングローラー270側に転移ないし付着する力(性質)を高めることができる。そして、カウンター回転するクリーニングローラー270によって、転写ベルト20上の残存物をプレコート剤ごと掻き上げることで、プレコート剤に混入された不純物を転写ベルト20から良好に除去(清掃)することができる。
図4は、本実施の形態におけるクリーニング装置の動作原理を模式的に示す図であり、符号PEはプレコート剤を示し、符号WMはプレコート剤PEに混入した不純物を示している。なお、説明の便宜のため、図4では図1とは見る角度が異なっており、転写ベルト20を下側に、クリーニングローラー270を上側に示しているが、この点については後述する図5~図8も同様である。
図1および図4中に黒矢印で示すように、本実施の形態では、転写ベルト20の移動方向(各図中の白抜き矢印参照)に対して、クリーニングローラー270をカウンター回転で当接させる動作を行う。かかる動作により、以下のような作用効果および利点が得られる。
(1)転写ベルト20上に載ったプレコート剤PEは、カウンター方向に回転するクリーニングローラー270によってせき止められる。このとき、転写ニップNPで転写されなかった残インクや塵などの不純物WMも一緒にせき止められることから、クリーニングローラー270と転写ベルト20とが当接するクリーニングニップ部に不純物WMが突入することを有効に防止ないし抑制することができる。
(2)図4に示すように、クリーニングローラー270によってせき止められたプレコート剤PEおよび不純物WMは、クリーニングローラー270に付着して、クリーニングローラー270に接触しているブレード271の先端まで移動させられる。
なお、この動作を高い効率で行う観点からは、クリーニングローラー270の表面エネルギーは、転写ベルト20の表面エネルギーよりも大きい構成とするとよい。言い換えると、クリーニングローラー270の表面エネルギーが低すぎると、プレコート剤PEおよび不純物WMがクリーニングローラー270に付着しにくくなる。
(3)クリーニングローラー270に付着したプレコート剤PEおよび不純物WMは、ブレード271によってクリーニングローラー270の表面から掻き出され、外部に除去される。
ここで、ブレード271は、本発明の「除去部材」に対応するものであり、クリーニングローラー270の軸方向の幅と略同一の幅を備えたドクターブレードなどを使用することができる。また、この構成例では、ブレード271で掻き出された残存物が下方に落下するため(図9も参照)、落下した残存物を収容ないし回収するための容器など(図示せず)を、クリーニングローラー270およびブレード271の下方に設けるとよい。
上記(1)~(3)の一連の動作により、転写ベルト20上に付着した残インクや塵等の不純物WMは、プレコート剤PEとともにクリーニングローラー270に付着して搬送され、ブレード271によってクリーニングローラー270の表面から除去される。
なお、クリーニングローラー270をカウンター方向で回転駆動するに当たり、その回転速度の最適値は、主として記録媒体Pの種類すなわち記録媒体Pにおけるプレコート剤PEの吸収性によって変わることが判明した。
図5Aおよび図5Bは、記録媒体Pの種類(プレコート剤PEの吸収性)に応じてクリーニングローラー270の回転速度を制御する例を模式的に示す図である。
ここで、図5Aは、印刷時に使用する記録媒体Pが非吸収性の用紙である場合の転写後の転写ベルト20上の状態を模式的に示している。この場合、プレコート剤PEは、転写ニップNPを通過する記録媒体Pによって吸収されないため、図5Aに示すように、クリーニングローラー270(クリーニングニップ部)に多量のプレコート剤PEが押し寄せることが考えられる。そして、この状態を放置すると、クリーニングニップ部によってせき止められた液量が増え続け(図4中に示す白抜きの両矢印も参照)、やがては不純物WMがクリーニングニップ部に突入してしまう可能性がある。
かかる実情に鑑みて、本実施の形態では、制御部40は、使用される記録媒体Pのプレコート剤PEを吸収する程度に応じて、クリーニングローラー270(クリーニング回転体)の回転速度を変えるように制御する。すなわち、制御部40は、記録媒体Pにおけるプレコート剤PEの吸収性が低い場合、プレコート剤PEの吸収性が高い場合に比べて、クリーニングローラー270の回転速度を速くする。
このとき、カウンター方向への回転速度が上昇したクリーニングローラー270によって、より多くのプレコート剤PEを掻き上げることができ、この結果、掻き上げられたプレコート剤PEに混入している不純物WMを、転写ベルト20から良好に分離(除去ないし清掃)することができる。
ここで、プレコート剤PEの吸収性の高/低は、主として記録媒体Pの紙種によって推定することができる。このため、制御部40は、印刷に使用する記録媒体Pの紙種に応じて、すなわちプレコート剤PEを吸収しない紙種である場合、クリーニングローラー270の回転数を速くする(上げる)制御を行う。
一方、図5Bは、印刷で使用する記録媒体Pが吸収性の高い用紙である場合の転写後の転写ベルト20上の状態を模式的に示している。この場合、プレコート剤PEは、転写ニップNPで記録媒体Pに吸収されるため、図5Bに示すように、クリーニングニップ部に到達するプレコート剤PEの量(液面高さ)が低下する(図4中に示す白抜きの両矢印も参照)。
一方、クリーニングニップ部に到達するプレコート剤PEの液面高さが低下した場合、不純物WMがクリーニングローラー270によって掻き上げられず、当該不純物WMが転写ベルト20に付着したままクリーニングニップ部に突入してしまうおそれがある。これは、プレコート剤PEの液面高さが低下した場合、プレコート剤PEの離型作用が低下し、転写ベルト20に対する不純物WMの付着力が相対的に高まることによるものと考えられる。
したがって、本実施の形態では、制御部40は、記録媒体Pの紙種が吸収性の高い用紙である場合、クリーニングローラー270の回転速度を低くする(下げる)制御を行う(図5B中に示す細線の黒矢印および図5A中の黒矢印を参照)。かかる制御により、カウンター方向への回転速度が下げられたクリーニングローラー270と転写ベルト20とのクリーニングニップ部によりせき止められるプレコート剤PEの液量を確保することができる。
すなわち、上記制御によりクリーニングニップ部の手前でプレコート剤PEを溜めてその液面高さを高くすることで、プレコート剤PEの離型作用を確保し、転写ベルト20に対する不純物WMの付着力が弱められる。そして、カウンター方向へのクリーニングローラー270の回転により、溜められたプレコート剤PEとともに不純物WMを有効に掻き上げることができる。
このように、転写ニップNPを通過する記録媒体Pの紙種に応じてクリーニングローラー270の回転数を調整する制御を行うことにより、クリーニングニップ部に到達するプレコート剤PEの量の多/少を考慮した好適なクリーニングを実現できる。
次に、プレコート剤PEの表面エネルギーとインクの表面エネルギーとの関係について説明する。図6Aおよび図6Bは、プレコート剤PEの表面エネルギーとインクIの表面エネルギーとの関係を説明する図である。
ここで、図6Aは、プレコート剤PEの表面エネルギーがインクIの表面エネルギーよりも低い場合の転写前の転写ベルト20上の状態を模式的に示している。この場合、インクジェットヘッドから吐出されたインクIは、図6Aに示すように、転写ベルト20上のプレコート剤PEの中に沈んで転写ベルト20に付着してしまうため、転写ニップNPでの記録媒体Pへの転写性および後のクリーニング性が悪化する。
これに対して、プレコート剤PEの表面エネルギーがインクIの表面エネルギーよりも高い場合、図6Bに示すように、吐出されたインクIがプレコート剤PEの上に留まることができ、この結果、転写およびその下流側でのクリーニングが可能になる。
したがって、本実施の形態では、これらの表面エネルギー(濡れ性)につき、以下の関係を確保するようにする。
プレコート剤PEの表面エネルギー>インクIの表面エネルギー
なお、一般に、インクジェット画像形成装置1の起動時やアイドリング時などの非画像形成時には、転写ベルト20にはプレコート剤PEおよびインクIが供給されない。そして、このような状態のときにクリーニングローラー270をカウンター回転で転写ベルト20に接触させると、これらクリーニングローラー270および転写ベルト20の表面さらにはこれら部材の駆動源(モーター等)の耐久が低下するおそれがある。
このため、制御部40は、クリーニングローラー270をカウンター回転で転写ベルト20に当接させる制御を、転写ベルト20がプレコート剤PEおよびインクIを担持している場合すなわち印刷ジョブの実行時やテスト画像の印刷時などの画像形成時に行う。
一方、制御部40は、プレコート剤PE等が供給されない上述のような非画像形成時には、クリーニングローラー270によるクリーニング性能を低下させる、すなわち不純物WMに対する通過抑制などの性能を敢えて低下させるように制御することが望ましい。
かかるクリーニング性能を落とす制御としては、図7に示すように、クリーニングローラー270を転写ベルト20に対して離間させる制御が挙げられる。或いは、図8に示すように、クリーニングローラー270を転写ベルト20に対して従動回転させる(すなわちウィズ方向に回転駆動する)制御が挙げられる。他にも、クリーニングローラー270の駆動源に供給する電力を減少させる等により、クリーニングローラー270の回転速度を低下させる処理を行ってもよい。これらの構成ないし処理は、適宜組み合わせることができる。
クリーニングローラー270を転写ベルト20に対して離間させる制御を行う場合、例えば、クリーニングローラー270の軸270a(図9参照)を支持するフレームに図示しないソレノイド等の駆動源を有する離間機構を設け、かかる離間機構の動作を制御部40で制御する構成とすればよい。この場合、制御部40は、上記のソレノイド等に制御信号を出力して、クリーニングローラー270の軸270aを図1中の左下方向または右上方向に移動させることにより、クリーニングローラー270を転写ベルト20に対して離間または当接させる。
次に、クリーニングローラー270を設置する好適な位置について説明する。本実施の形態では、図9に示すように、転写ベルト20とクリーニングローラー270との接触点CPがクリーニングローラー270の回転中心点すなわち軸270aよりも高い位置になるように、クリーニングローラー270を配置する。
より詳細には、本実施の形態では、クリーニングローラー270を、転写ベルト20の下側表面に接触する位置に(図1等参照)、かつ、クリーニングローラー270の軸270aが上記の接触点CP(当接位置)よりも低い位置になるように配置している。
このような配置とすることにより、図9に示すように、液体状態のプレコート剤PEと残インクなどの不純物WMが矢印Gで示す重力方向に落ちていくため、これらをより除去しやすくなる。言い換えると、プレコート剤PEは、少なくともこのクリーニングの際には液体の状態であることが好ましい。
また、転写ベルト20の表面エネルギーよりもクリーニングローラー270の表面エネルギーを大きく設定することにより、クリーニングローラー270によるクリーニング性を一層高めることができる。言い換えると、クリーニングローラー270の表面は、転写ベルト20の表面よりも濡れやすい(濡れ性が高い)構成とすることがより好ましい。
ここで、図10に、クリーニングローラー270の表面または転写ベルト20の基材に用いられる材質と、その材質の表面エネルギーとを対比した表を示す。
図10では、表面エネルギー(mN/m)の高い材質のものから順に列記している。したがって、表面エネルギーの高さの値の大小関係は、
銅>ステンレス>アルミニウム>PI>PET>PP>PFA
となる。
例えば、転写ベルト20の表面の材質をポリイミド(PI)樹脂とした場合、クリーニングローラー270の表面を、それよりも表面エネルギー(mN/m)の高い材質(例えばアルミニウム)とするとよい。このような材質の選択を行うことにより、クリーニングローラー270によるクリーニング性(不純物WMに対する通過抑制性能)を一層向上させることができる。
図10に示す表面エネルギー(mN/m)の値は、基本的に本発明者らが室温下で測定した結果を示すものであり、これについては後述する図11の例も同様である。具体的には、図10の材料によるクリーニングローラー270(または転写ベルト20)にプレコート剤PEを滴下した際の接触角を測定し、測定された接触角をZismanプロットによる見積もりを行って、表面エネルギーの値として代用した。
なお、図10に示す材質一覧は例示であり、他にも様々なものがクリーニングローラー270の表面の材料として用いられることができる。また、クリーニングローラー270は、中空の構造とする、あるいは、シリコンゴムなどの弾性層の表面を樹脂でコーティングするなどの構成としてもよい。
また、本発明者らは、以下の測定方法にて、種々のプレコート剤PEの表面エネルギーの値を測定した。かかる測定結果を、プレコート剤PEの種類およびその表面エネルギーの値として、図11中の表に示す。
本発明者らは、図11中に示す各種のプレコート剤PEの表面エネルギーの値の測定を、バブルプレッシャー法などに基づく表面張力計測機を使用して行った。
ここで、「ポリエチレングリコール」は、三洋化成工業株式会社製のPEG-200を使用した。また、「流動パラフィン」は、カネダ株式会社製のハイコールK-290を使用した。「シリコンオイル」は、信越化学工業製のKF-96を使用した。さらに、比較参考のため、オリーブオイル(富士フイルム和光純薬株式会社製のオリーブ油)の表面エネルギーの値も測定した。
なお、図11では、表面エネルギー(mN/m)の高いものから順に列記し、比較参考用のオリーブオイルは下段に記載した。流動パラフィンは、後述する実験では使用しなかったが、図示のように、オリーブオイルとほぼ同じ表面エネルギーの値が計測された。
さらに、本発明者らは、上述した実施の形態の追試験を行うために、以下に説明する実施例1~4および比較例1,2の実験を行った。各実験において共通に用いた手順等の条件は次の通りである。
(共通条件)
転写ベルト20にプレコート剤PEを塗布しインクを射出して記録媒体Pに転写させた後の状態の転写ベルト20をクリーニングローラー270によりクリーニングし、かかるクリーニング後の転写ベルト20の表面状態(以下、サンプルという)を検査した。
かかる検査につき、クリーニング後のサンプルを観察し、以下の評価基準をもとに各実験でのクリーニングローラー270のクリーニング性能を評価した。
目視でインク残無し(不純物を99%以上除去):◎
目視でインク残少(不純物を90~98%除去):〇
目視でインク残中(不純物を50~89%除去):△
目視でインク残多(不純物を49%未満除去) :×
なお、上述した実施の形態で説明したように、転写ベルト20は、通常は基材上に弾性層と表層とが積層された構造のものが用いられるが、今回の実験では基材だけの形態とした。
各実験における実験毎(個別)の設定条件は次の通りである。
実施例1:
記録媒体P(紙種)は上質紙、プレコート剤PEはポリエチレングリコール(PEG-200)、転写ベルト20の基材はポリイミド(PI)樹脂、クリーニングローラー270の表面材料はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、を各々使用した。そして、クリーニングローラー270をカウンター方向で回転させ、クリーニングローラー270の転写ベルト20に対する回転速度比を一定(θ)に設定してクリーニング性能を検査した。
なお、図10で説明したように、PIの方がPETよりも表面エネルギーが大きいため、実施例1では、転写ベルト20の方がクリーニングローラー270よりも表面エネルギーが大きい(濡れ性の高い)構成で実験を行った。
実施例2:
実施例2は、クリーニングローラー270の表面材料としてPETよりも濡れ性の高いアルミニウムを使用した点が実施例1と異なり、他は実施例1と同一条件で実験した。
実施例3:
記録媒体P(紙種)としてPET樹脂のシートを使用し、プレコート剤PEとしてシリコンオイルを使用し、転写ベルト20の基材としてポリプロピレン(PP)樹脂を使用した他は、実施例1と同一条件で実験した。
なお、PET樹脂のシートは、上質紙と比較すると、プレコート剤PE等の液体に対する吸収性が悪い。
実施例4:
クリーニングローラー270の回転速度を多少上げて、転写ベルト20に対するクリーニングローラー270の回転速度比を上記のθよりも大きいθ’(>θ)の値に設定した他は、実施例3と同一条件で実験した。
比較例1:
プレコート剤PEを使用しなかった他は、実施例2と同一条件で実験した。
比較例2:
クリーニングローラー270の回転方向を転写ベルト20と同じ送り方向(ウィズ)に設定した他は、実施例2と同一条件で実験した。
以上の結果について図12を参照すると、実施例1~4では、全て「○」以上(すなわち◎又は○)の結果となり、転写ベルト20上に付着した不純物を90%以上除去することができた。かかる実験により、上述した本実施の形態の構成ないし方法を用いることにより、被クリーニング部材である転写ベルト20(転写体)に付着した不純物を効果的に除去し、クリーニング性能の向上が図られることが確認された。
加えて、実施例1の結果(○)および実施例2の結果(◎)を比較すると、クリーニングローラー270の表面の材質に濡れ性がより良いもの(この例ではアルミニウム)を用いた場合に、クリーニング性能がより向上することが確認された。
ここで図10を参照すると、PETとアルミニウムとでは、表面エネルギー(mN/m)の値がアルミニウムの方が大きい(PETに対して約18倍の値を示す)ことが分かる。すなわち、クリーニングローラー270は、表面エネルギー(mN/m)が大きい表面材料であるほど、プレコート剤PE等の液体が大きな面積で接触することになり、クリーニング時に付着させやすくなることが確認された。
また、実施例3の結果(○)および実施例4の結果(◎)を比較すると、記録媒体Pの紙種が吸収性の低いPETのシートである場合、クリーニングローラー270の回転速度を速くする方が、より良いクリーニング性能が得られることが分かる。かかる実験から、紙種に応じてクリーニングローラー270の回転速度を制御することにより、クリーニング性能をより向上させることができることが確認された。
一方、比較例1では、転写ベルト20の表面にプレコート剤PEが供給されていないことに起因して、クリーニングローラー270とのクリーニングニップ部に不純物が入り込み、転写ベルト20の表面に残インクが付着していた。この結果、比較例1では、クリーニングローラー270の材質を実施例2と同様に濡れ性が高いものとし、かつカウンターの方向に回転させて使用したにも関わらず、転写ベルト20の表面を良好にクリーニングできないことが確認された。
また、比較例2では、実施例2と同一のプレコート剤PEおよびクリーニングローラー270を使用したが、クリーニングローラー270の回転方向がウィズのため、クリーニングニップ部に不純物が突入してしまうことが確認された。さらには、クリーニングローラー270の表面の濡れ性を良くしても、プレコート剤PEの上述した「泣き別れ」現象の発生により転写ベルト20の表面に残るプレコート剤PEの量も多くなるため、プレコート剤PE中に混入した不純物をクリーニングできないことも確認された。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、転写ベルト20(転写体)に付着した不純物WMの除去性能を向上させることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 インクジェット画像形成装置
10 ヘッドユニット
20 転写ベルト(転写体)
21~23 ローラー
21 駆動ローラー
22 従動ローラー
23 転写ローラー
24 搬送ドラム
25 UV照射部
27 クリーニング部(クリーニング装置)
30 プレコート剤供給部
40 制御部(クリーニング装置)
51 搬送駆動部
102 インクジェットヘッド
270 クリーニングローラー(クリーニング回転体)
270a 軸(回転軸)
271 ブレード(除去部材)
CP 接触点
G 重力方向
NP 転写ニップ(転写部)
P 記録媒体
PE プレコート剤
WM 不純物

Claims (13)

  1. インクジェットヘッドから吐出されたインクを担持し、転写ニップで前記インクを記録媒体に転写する転写体をクリーニングするクリーニング装置であって、
    前記転写体に当接し、前記転写体の移動方向に対向するカウンター方向に回転することによって、転写後に前記転写体上に存在するプレコート剤および不純物を除去するクリーニング回転体と、
    前記クリーニング回転体の回転速度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記記録媒体における前記プレコート剤の吸収性に応じて、前記クリーニング回転体の回転速度を変更する、
    クリーニング装置。
  2. 前記制御部は、前記プレコート剤の吸収性が低い場合、前記プレコート剤の吸収性が高い場合に比べて、前記クリーニング回転体の回転速度を速くする、
    請求項に記載のクリーニング装置。
  3. 前記プレコート剤の表面エネルギーは、前記インクの表面エネルギーよりも大きい、
    請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニング回転体は、液体状態の前記プレコート剤を除去する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記クリーニング回転体の表面エネルギーは、前記転写体の表面エネルギーより大きい、
    請求項1からのいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニング回転体による除去によって前記転写体から前記クリーニング回転体に付着した前記プレコート剤および前記不純物を除去する除去部材を備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  7. 前記制御部は、前記インクが前記記録媒体に転写されない場合、前記インクが前記記録媒体に転写される場合と比べて、前記クリーニング回転体のクリーニング性能を低下させる、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  8. 前記制御部は、前記クリーニング回転体を前記転写体から離間させることによって前記クリーニング回転体のクリーニング性能を低下させる、
    請求項に記載のクリーニング装置。
  9. 前記制御部は、前記転写体の移動に応じて前記クリーニング回転体を従動回転させることによって前記クリーニング回転体のクリーニング性能を低下させる、
    請求項7又は8に記載のクリーニング装置。
  10. 前記制御部は、前記クリーニング回転体の回転速度を低下させることによって前記クリーニング回転体のクリーニング性能を低下させる、
    請求項7又は8に記載のクリーニング装置。
  11. 重力方向において、前記クリーニング回転体の回転軸の位置は、前記クリーニング回転体と前記転写体との当接位置より下方である、
    請求項に記載のクリーニング装置。
  12. 前記転写体に前記プレコート剤を供給するプレコート剤供給部と、
    前記転写体の移動方向における前記プレコート剤供給部の下流に配置され前記転写体に前記インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記移動方向における前記インクジェットヘッドの下流かつ前記プレコート剤供給部の上流に配置された、請求項1から11のいずれか一項に記載のクリーニング装置と、
    を備えるインクジェット画像形成装置。
  13. インクジェットヘッドから吐出されたインクを担持し、転写ニップで前記インクを記録媒体に転写する転写体をクリーニングするクリーニング方法であって、
    前記転写体に当接するクリーニング回転体を、前記記録媒体におけるプレコート剤の吸収性に応じた回転速度で、前記転写体の移動方向に対向するカウンター方向に回転させることよって、転写後に前記転写体上に存在する前記プレコート剤および不純物を除去する、
    クリーニング方法。
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