JP7321861B2 - 液体現像剤 - Google Patents

液体現像剤 Download PDF

Info

Publication number
JP7321861B2
JP7321861B2 JP2019175900A JP2019175900A JP7321861B2 JP 7321861 B2 JP7321861 B2 JP 7321861B2 JP 2019175900 A JP2019175900 A JP 2019175900A JP 2019175900 A JP2019175900 A JP 2019175900A JP 7321861 B2 JP7321861 B2 JP 7321861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
unit
liquid developer
mass
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019175900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021051273A (ja
Inventor
智代 宮階
雄三 徳永
崇 平佐
隼人 井田
恭尚 明石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019175900A priority Critical patent/JP7321861B2/ja
Priority to US17/017,550 priority patent/US11188005B2/en
Publication of JP2021051273A publication Critical patent/JP2021051273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7321861B2 publication Critical patent/JP7321861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/12Developers with toner particles in liquid developer mixtures
    • G03G9/13Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components
    • G03G9/131Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/12Developers with toner particles in liquid developer mixtures
    • G03G9/125Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by the liquid
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/12Developers with toner particles in liquid developer mixtures
    • G03G9/13Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components
    • G03G9/132Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式を利用した画像形成装置、いわゆる電子写真装置に用いられる液体現像剤に関する。
近年、複写機、ファクシミリ、プリンターなどの電子写真装置に対して、高画質化、高速化のニーズが高まってきている。その中で、細線画像の再現性が良く、階調再現性が良好であり、カラーの再現性に優れており、高速での画像形成に優れている液体現像剤を用いた電子写真装置の開発が盛んになりつつある。このような状況下で、より良い特性を有する液体現像剤が求められている。
液体現像剤としては、キャリア液(電気絶縁性液体)中にトナー粒子を分散させたものが一般的である。液体現像剤の定着方法としては、液体現像剤を紙やプラスチックフィルムなどの記録媒体上に転写した後、熱エネルギーを加えてキャリア液を揮発除去しつつ、トナー粒子を溶融して記録媒体上に定着させる方法が一般的である。キャリア液としては、炭化水素有機溶媒やシリコーンオイルなどの電気絶縁性液体が一般的である。
最近は、軟包装市場において、プラスチックフィルムへの印刷のニーズが高まりつつある。
このニーズに対して、特許文献1には、プラスチックフィルムに対して、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアミン、ポリエチレンイミンなどからなる下地層を形成してトナー層との密着性を向上させる技術が公表されている。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
また、特許文献2には、ポリアルキレンイミンで表面改質したトナー粒子を含む液体現像剤が記載されている。特許文献3には、ポリアルキレンイミン誘導体を含むトナー粒子を含む液体現像剤が開示されている。
特表2018-533032号公報 特開2010-25971号公報 特開2017-49546号公報
軟包装に用いられるプラスチックフィルムメディアとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
これらのプラスチックフィルム、特にポリプロピレンフィルムに液体現像剤を定着させようとした場合、定着画像のプラスチックフィルムへの密着性が十分に得られないことがあった。そのため、これまでは上述したような下地層を形成して密着性を改善する方法が広く用いられてきたが、電子写真装置の大型化やコストアップなどの要因になっていた。
また、定着温度としては、プラスチックフィルムの耐熱上限温度以下である必要があるため、低温定着性を有する液体現像剤でなければ、十分な定着性を得ることも困難であった。
本発明の目的は、低温定着性が良好で、かつプラスチックフィルムメディアに対する密着性が良好な定着画像を形成しうる液体現像剤を提供することである。
本発明は、
樹脂成分を含むトナー粒子、および、キャリア液を含む液体現像剤であって、
前記樹脂成分が、樹脂Aおよび樹脂Bを含み、
前記樹脂Aが、
下記式(1)で示されるユニットY1、および、
下記式(2)で示されるユニットY2
を有し、
前記樹脂Bが、
下記式(3)で示されるユニットY3、ならびに、
下記式(4)で示されるユニット、下記式(5)で示されるユニット、下記式(6)で示されるユニット、下記式(7)で示されるユニットおよび下記式(8)で示されるユニットからなる群より選択される少なくとも1種のユニットY4
を有し、
前記樹脂A中の前記ユニットY2の含有量が、1~20質量%であり、
前記樹脂B中の前記ユニットY3の含有量が、5~90質量%であり、
前記樹脂成分中の前記樹脂Aの含有量が、50~99質量%であり、
前記樹脂成分中の前記樹脂Bの含有量が、1~50質量%である
ことを特徴とする液体現像剤である。
Figure 0007321861000001
(式(1)中、Rは、HまたはCHを示す。式(2)中、Rは、HまたはCHを示す。式(4)~(8)中、Rはアルキル基またはアルケニル基を示す。)
本発明によれば、低温定着性が良好で、かつプラスチックフィルムメディアに対する密着性が良好な定着画像を形成しうる液体現像剤を提供することができる。
電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
本発明の液体現像剤は、
樹脂成分を含むトナー粒子、および、キャリア液を含み、
上記樹脂成分が、樹脂Aおよび樹脂Bを含み、
上記樹脂Aが、
下記式(1)で示されるユニットY1、および、
下記式(2)で示されるユニットY2
を有し、
上記樹脂Bが、
下記式(3)で示されるユニットY3、ならびに、
下記式(4)で示されるユニット、下記式(5)で示されるユニット、下記式(6)で示されるユニット、下記式(7)で示されるユニットおよび下記式(8)で示されるユニットからなる群より選択される少なくとも1種のユニットY4
を有し、
上記樹脂A中の上記ユニットY2の含有量が、1~20質量%であり、
上記樹脂B中の上記ユニットY3の含有量が、5~90質量%であり、
上記樹脂成分中の上記樹脂Aの含有量が、50~99質量%であり、
上記樹脂成分中の上記樹脂Bの含有量が、1~50質量%である
ことを特徴とする。
Figure 0007321861000002
(式(1)中、Rは、HまたはCHを示す。式(2)中、Rは、HまたはCHを示す。式(4)~(8)中、Rは、アルキル基またはアルケニル基を示す。)
本発明の効果が発現するメカニズムについて、詳細は明らかではないが、本発明者らは以下のように考えている。
本発明者らの検討の結果、プラスチックフィルムの表面には、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルボニル基などの表面官能基が少量存在する場合はあるものの、その絶対量が少ない場合があることがわかった。このため、液体現像剤のトナー粒子との化学的な相互作用が起きにくく、また、プラスチックフィルムの表面の極性が低い場合、液体現像剤の濡れ性が悪く、密着性に課題が生じると推測している。
本発明の液体現像剤では、樹脂Aが有するユニットY2、および、樹脂Bが有するユニットY3中に、カルボキシ基、アミノ基など、他の官能基とイオン結合または水素結合などの化学的相互作用が可能な官能基を有している。これらの官能基は、ポリプロピレンフィルムなどのプラスチックフィルムの表面の官能基と相互作用すると考えられる。また、樹脂Bがアルキル鎖またはアルケニル鎖を有することにより、ポリプロピレンフィルムなどの極性の低いプラスチックフィルムとの濡れ性が向上すると考えられる。また、樹脂Bの一部のアミノ基と樹脂Aの一部のカルボキシ基が酸塩基相互作用により結合し、定着画像の膜強度が向上すると考えられる。さらに、樹脂Bが有するアルキル鎖またはアルケニル鎖はキャリア液との親和性が高いため、トナー粒子がキャリア液の浸漬により膨潤し、樹脂成分の融点が下がると考えられる。樹脂A中のユニットY2の含有量、樹脂B中のユニットY3の含有量、樹脂成分中の樹脂Aおよび樹脂Bの含有量を本発明の範囲とすることにより、これらの効果が発現し、密着性および低温定着性が良好になったと推測している。
<トナー粒子>
本発明においてトナー粒子は、樹脂成分を含有し、上記樹脂成分は樹脂Aおよび樹脂Bを含む。
上記樹脂Aは、
下記式(1)で示されるユニットY1、および、
下記式(2)で示されるユニットY2
を有する。
Figure 0007321861000003
(式(1)中、Rは、HまたはCHを示す。式(2)中、Rは、HまたはCHを示す。)
上記樹脂A中の上記ユニットY2の含有量は、1~20質量%であり、5~16質量%であることがより好ましい。上記の範囲であることにより、ユニットY3およびプラスチックフィルムの表面官能基との相互作用に十分なカルボキシ基含有量となり、密着性が良好となる。また、20質量%以下であることにより、キャリア液との親和性が適切な範囲となり、低温定着性が良好となる。
上記樹脂Aとしては、例えば、上記式(1)で示されるユニットY1および上記式(2)で示されるユニットY2を有する共重合体であって、RがHであり、RがCHであるエチレン-メタクリル酸共重合体が挙げられる。また、上記式(1)で示されるユニットY1および上記式(2)で示されるユニットY2を有する共重合体であって、RがHであり、RがHであるエチレン-アクリル酸共重合体が挙げられる。上記樹脂Aは、上記式(1)で示されるユニットY1および上記式(2)で示されるユニットY2以外のユニットを含有していても良い。
上記樹脂Bは、
下記式(3)で示されるユニットY3、ならびに、
下記式(4)で示されるユニット、下記式(5)で示されるユニット、下記式(6)で示されるユニット、下記式(7)で示されるユニットおよび下記式(8)で示されるユニットからなる群より選択される少なくとも1つのユニットY
を有する。
Figure 0007321861000004
(式(4)~(8)中、Rは、アルキル基またはアルケニル基を示す。)
上記樹脂B中の上記ユニットY3の含有量は、5~90質量%であり、5~50質量%であることがより好ましい。上記の範囲であることにより、ユニットY2およびフィルム表面官能基との相互作用に寄与するアミノ基の含有量、およびキャリア液との親和性が適切な範囲となり、密着性および低温定着性が良好となる。
上記ユニットY4中の上記式(6)または上記式(7)で示されるユニットの含有量は、50~100質量%であることが密着性の観点から好ましい。また、上記式(4)~(8)中のRは、炭素数6~22のアルキル基または炭素数6~22のアルケニル基であることが好ましい。Rが炭素数6以上のアルキル基または炭素数6以上のアルケニル基であることにより、プラスチックフィルムとの濡れ性およびキャリア液との親和性が良好となるため、密着性と低温定着性が良好となる。Rが炭素数22以下のアルキル基または炭素数22以下のアルケニル基であることにより、保存時および加熱定着時の分子運動性が適切な範囲となるため、低温定着性と保存安定性が良好となる。
上記樹脂Bとしては、例えば、ポリエチレンイミンと以下の化合物を反応させることにより得られるものが挙げられる。
アルキルコハク酸無水物、アルケニルコハク酸無水物、アルキルハライド、アルケニルハライド、アルキルイソシアネート、アルケニルイソシアネート、アルキルカルボン酸、アルケニルカルボン酸。
これらの中でも、炭素数6~22のアルキル基または炭素数6~22のアルケニル基を有するコハク酸無水物が好ましい。
上記ポリエチレンイミンとしては、例えば、エポミンSP-003、SP-006、SP-012、SP-018、SP-200、P-1000(日本触媒社製)などが挙げられる。
上記樹脂Bは、例えば、以下のようにして得ることができる。
温度計、撹拌機、窒素導入口、還流環および水分離器を備えた反応フラスコ内に、キシレンと、ポリエチレンイミンと、ポリエチレンイミンと反応させる上記化合物を投入し、撹拌しながら加温する。分離装置を使用して反応液から水を留去するとともに、キシレンを反応液に返流しながら、加温状態で反応を行うことで、樹脂Bを得る。
上記樹脂成分中の上記樹脂Aの含有量は、50~99質量%を必要とし、上記樹脂成分中の上記樹脂Bの含有量は、1~50質量%を必要とする。上記の範囲であることにより、密着性および低温定着性が良好となる。上記樹脂成分中の上記樹脂Aの含有量は、50~95質量%であることが好ましく、50~85質量%であることがより好ましい。上記樹脂成分中の上記樹脂Bの含有量は、5~50質量%であることが好ましく、15~50質量%であることより好ましい。これらの範囲により、密着性および低温定着性がより好ましく発現する。
また、上記樹脂成分中の上記ユニットY2の含有量をW2とし、上記樹脂成分中の上記ユニットY3の含有量をW3としたときに、0.10≦W2/W3≦4.0を満たすことが密着性の観点から好ましい。
樹脂成分中の上記樹脂Aおよび上記樹脂Bの構造および含有量、各ユニットY1~Y4の構造および含有量については、一般的な分析手法を用いて測定することができる。例えば、フーリエ変換型核磁気共鳴装置やガスクロマトグラフ質量分析計などの手法が適用できる。
また、上記樹脂成分は上記樹脂Aおよび上記樹脂B以外の樹脂を含有していてもよい。
上記樹脂Aおよび上記樹脂B以外の樹脂としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ポリスチレン、ポリ-p-クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の単重合体;
スチレン-p-クロルスチレン共重合体、スチレン-ビニルトルエン共重合体、スチレン-ビニルナフタリン共重合体、スチレン-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-メタクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン-ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン-ビニルメチルケトン共重合体、スチレン-アクリロニトリル-インデン共重合体などのスチレン系共重合体;
ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然樹脂変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、クマロン-インデン樹脂、石油系樹脂など。
<キャリア液>
本発明の液体現像剤はキャリア液を含有する。キャリア液は、電気的に絶縁性を示すものであり、具体的には、体積抵抗率が1×10~1×1013Ω・cmであることが好ましい。体積抵抗率がこの範囲であることにより、良好な現像特性を得ることができる。
上記キャリア液としては、例えば、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM、アイソパーV(エクソンモービル社)、シェルゾールA100、シェルゾールA150(シェルケミカルズジャパン(株))、モレスコホワイトMT-30P(松村石油(株))などの脂肪族炭化水素;KF-96L-1.5CS、KF-96L-2CS、KF-96L-5CS(信越化学工業(株))などのシリコーンオイルなどが挙げられる。この中でも、密着性および低温定着性を向上させる観点から脂肪族炭化水素が好ましい。
<顔料>
本発明において、トナー粒子に含有される着色剤としては、各種の有機顔料、有機染料、無機顔料、あるいは、分散媒としての不溶性の樹脂などに顔料を分散させたもの、又は、顔料表面に樹脂をグラフト化したものなどを用いることができる。
該顔料の具体例としては、例えば、黄色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、62、65、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、185;C.I.バットイエロー1、3、20。
赤またはマゼンタ色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48:2、48:3,48:4、49、50、51、52、53、54、55、57:1、58、60、63、64、68、81:1、83、87、88、89、90、112、114、122、123、146、147、150、163、184、202、206、207、209、238、269;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35。
青またはシアン色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントブルー2、3、15:2、15:3、15:4、16、17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1~5個置換した銅フタロシアニン顔料。
緑色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントグリーン7、8、36。
オレンジ色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントオレンジ66、51。
黒色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
カーボンブラック、チタンブラック、アニリンブラック。
白色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
塩基性炭酸鉛、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム。
トナー粒子中における顔料の分散には、トナー粒子および液体現像剤の製造方法に応じた分散手段を用いればよい。
分散手段としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミルなど。
顔料の分散を行う際に顔料分散剤を添加することも可能である。
顔料分散剤としては、例えば、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体などが挙げられる。また、Lubrizol社のSolsperseシリーズなどの市販の高分子分散剤などが挙げられる。
また、顔料分散助剤として、各種顔料に応じたシナジストを用いることも可能である。
顔料分散剤および顔料分散助剤は、顔料100質量部に対して、1~50質量部添加することが好ましい。
<その他の添加剤>
本発明の液体現像剤は、必要に応じて電荷制御剤を含んでもよい。
電荷制御剤としては、例えば、以下のものが挙げられる。
亜麻仁油、大豆油などの油脂、アルキド樹脂、ハロゲン重合体、芳香族ポリカルボン酸、酸性基含有水溶性染料、芳香族ポリアミンの酸化縮合物、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸鉄、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸ニッケル、オクチル酸亜鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、2-エチルヘキサン酸コバルトなどの金属石鹸類、石油系スルホン酸金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩などのスルホン酸金属塩類、レシチンおよび水素添加レシチンなどのリン脂質、ホスホン酸アルコールエステルなどのリン酸アルコールエステル、t-ブチルサリチル酸金属錯体などのサリチル酸金属塩類、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアミド樹脂、スルホン酸含有樹脂、ヒドロキシ安息香酸誘導体など。
本発明において、電荷制御剤の含有量は、トナー粒子(固形分)100質量部に対して、0.01~10質量部であることが好ましく、0.05~5質量部であることがより好ましい。
本発明の液体現像剤は、上記説明した以外に、必要に応じて、記録媒体適合性、保存安定性、画像保存安定性、およびその他の諸性能向上の目的に応じて、各種の添加剤を用いてもよい。例えば、充填剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防黴剤、防錆剤などが挙げられ、これらを適宜選択して用いることができる。
<トナー粒子の製造方法>
本発明の液体現像剤の製造方法としては、特に限定されることは無く、例えば、コアセルベーション法や湿式粉砕法などの方法が挙げられる。
上記コアセルベーション法については、例えば、特開2003-241439号公報、国際公開第2007/000974号、または国際公開第2007/000975号に詳細が記載されている。
コアセルベーション法では、着色剤、結着樹脂、結着樹脂を溶解する溶剤、および結着樹脂を溶解しない溶剤を混合し、該混合液から該結着樹脂を溶解する溶剤を除去して、溶解状態にあった結着樹脂を析出させる。このことにより、顔料を包埋したトナー粒子を、結着樹脂を溶解しない溶剤中に分散させることができる。
一方、上記湿式粉砕法については、例えば、国際公開第2006/126566号、または国際公開第2007/108485号に詳細が記載されている。該湿式粉砕法では、顔料と結着樹脂とを結着樹脂の融点以上で混練した後、乾式粉砕し、得られた粉砕物をキャリア液となる分散媒体中で湿式粉砕することにより、液体現像剤を製造できる。
<トナー粒子の体積平均粒径の測定方法>
トナー粒子の体積平均粒径(体積平均粒子径)は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(商品名:LA-950、堀場製作所製)を用いて測定する。
本発明において、トナー粒子の体積平均粒径は、0.30~1.50μmであることが好ましい。
<メルトフローレートの測定方法>
メルトフローレートは、JISK7210に基づき、190℃、2160g荷重の条件で測定する。
樹脂成分のメルトフローレートは、樹脂成分の分子量を変えることで制御することが可能であり、分子量を大きくすることでメルトフローレートを下げることができる。
本発明において、樹脂Aのメルトフローレートは500g/10分以下であることが液低現像剤の保存安定性の観点から好ましく、5g/10分以上であることが画像の光沢性の観点から好ましい。
<融点の測定方法>
融点は、示査走査熱量計(DSC)を用いて測定することができる。具体的には、0.01~0.02gの試料をアルミニウム製パンに精秤し、昇温速度10℃/分で、0℃から200℃まで昇温し、DSC曲線を得る。
得られたDSC曲線より、吸熱ピークのピーク温度を融点とする。
本発明において、樹脂Aは融点を持つことが好ましく、低温定着性および保存性の観点から、融点が50~100℃であることが好ましい。融点が100℃以下であることによって低温定着性がより向上する。また、融点が90℃以下であることによって低温定着性がさらに向上する。一方、融点が50℃より低い場合は保存性が低下する傾向にある。
以下、実施例によって、本発明の液体現像剤をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
・樹脂A-1エチレン-メタクリル酸共重合体(R:H、R:CH、ユニットY2の含有量:15質量%、メルトフローレート:60g/10分、融点:90℃)80部
・樹脂B-1ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物との反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)120部
・顔料(ピグメントブルー15:3)20部
上記材料をヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押し出し機を用い溶融混練を行い、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕トナー粒子を得た。
次いで、アイソパーL(商品名、エクソンモービル社製)80部、上記で得られた粗粉砕トナー粒子20部を、サンドミルにより36時間混合することにより、トナー粒子分散体1を得た。
得られたトナー粒子分散体1を遠心分離処理し、上澄み液をデカンテーションにより除去し、除去した上澄み液と同じ質量の新たなアイソパーLにて置換、再分散した。
その後、電荷制御剤として水素添加レシチン(レシノールS-10、日光ケミカルズ株式会社製)0.2部を混合し、液体現像剤1を得た。
得られた液体現像剤1におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例2>
樹脂B-1を樹脂B-2ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)と1-クロロドデカンとの反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニット上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:0質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤2を得た。得られた液体現像剤2におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<実施例3>
樹脂B-1を樹脂B-3ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とラウリン酸との反応物(R:C1123、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:0質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤3を得た。得られた液体現像剤3におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<実施例4>
樹脂B-1を樹脂B-4ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルイソシアネートとの反応物(R:C1224、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:0質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤4を得た。得られた液体現像剤4におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例5>
樹脂B-1を樹脂B-5ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)と2-ヘキセン-1-イルコハク酸無水物との反応物(R:C13、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤5を得た。得られた液体現像剤5におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例6>
樹脂B-1を樹脂B-6ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とブチルコハク酸無水物との反応物(R:C、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤6を得た。得られた液体現像剤6におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例7>
樹脂B-1を樹脂B-7ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とベヘン酸との反応物(R:C2143、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:0質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤7を得た。得られた液体現像剤7におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<実施例8>
樹脂B-1を樹脂B-8ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とヘキサコサン酸との反応物(R:C2551、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:0質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤8を得た。得られた液体現像剤8におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.5μmであった。
<実施例9>
樹脂B-1を樹脂B-9ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物とステアリン酸との反応物(R3:1225、1837、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:50質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤9を得た。得られた液体現像剤9におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例10>
樹脂B-1を樹脂B-10ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物とステアリン酸との反応物(R3:1225、1837、ユニットY3の含有量:20質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:40質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤10を得た。得られた液体現像剤10におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例11>
樹脂A-1を樹脂A-2エチレン-メタクリル酸共重合体(R:H、R:CH、ユニットY2の含有量:10質量%、メルトフローレート:500g/10分、融点:95℃)に変更し、樹脂B-1を樹脂B-11ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:80質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更し、樹脂A-2を60部、樹脂B-11を40部とした以外は、実施例1と同様にして液体現像剤11を得た。得られた液体現像剤11におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<実施例12>
樹脂A-1を樹脂A-3エチレン-メタクリル酸共重合体(R:H、R:CH、ユニットY2の含有量:5質量%、メルトフローレート:33g/10分、融点:95℃)に変更し、樹脂B-1を樹脂B-11に変更し、樹脂A-3を60部、樹脂B-11を40部とした以外は、実施例1と同様にして液体現像剤12を得た。得られた液体現像剤12におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例13>
樹脂A-1を樹脂A-2に変更し、樹脂A-2を88部、樹脂B-1を12部とした以外は、実施例1と同様にして液体現像剤13を得た。得られた液体現像剤13におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例14>
樹脂B-1を樹脂B-12ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:10質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤14を得た。得られた液体現像剤14におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<実施例15>
樹脂A-1を樹脂A-2に変更し、樹脂A-2を97部、樹脂B-1を3部とした以外は、実施例1と同様にして液体現像剤15を得た。得られた液体現像剤15におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<実施例16>
樹脂B-1を樹脂B-13ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:45質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤16を得た。得られた液体現像剤16におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例17>
樹脂B-1を樹脂B-14ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:60質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤17を得た。得られた液体現像剤17におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<実施例18>
樹脂A-1を樹脂A-3に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤18を得た。得られた液体現像剤18におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例19>
樹脂A-1を樹脂A-4エチレン-メタクリル酸共重合体(R:H、R:CH、ユニットY2の含有量:2質量%、メルトフローレート:130g/10分、融点:88℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤19を得た。得られた液体現像剤19におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<実施例20>
樹脂A-1を樹脂A-5エチレン-メタクリル酸共重合体(R:H、R:CH、ユニットY2の含有量:20質量%、メルトフローレート:60g/10分、融点:87℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤20を得た。得られた液体現像剤20におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例21>
アイソパーLをシリコーンオイルKF-96L-1.5CS(信越化学工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤21を得た。得られた液体現像剤21におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<実施例22>
樹脂B-1を樹脂B-15ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R3:C12H25、ユニットY3の含有量:6質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤22を得た。得られた液体現像剤22におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<実施例23>
樹脂A-1を55部、樹脂B-1を45部に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤23を得た。得られた液体現像剤23におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<実施例24>
樹脂B-1を樹脂B-16ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:90質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤24を得た。得られた液体現像剤24におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<比較例1>
樹脂A-1をEEA-1エチレンアクリル酸エチル共重合体(アクリル酸エチルに由来するユニットの含有量:25質量%、メルトフローレート:20g/10分、融点:91℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤25を得た。得られた液体現像剤25におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<比較例2>
樹脂A-1をEMA-1エチレン-メタクリル酸共重合体(メタクリル酸に由来するユニットの含有量:25質量%、メルトフローレート:70g/10分、融点:86℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤26を得た。得られた液体現像剤26におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<比較例3>
樹脂B-1を樹脂B-17ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:3質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤27を得た。得られた液体現像剤27におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<比較例4>
樹脂B-1を樹脂B-18ポリエチレンイミン「エポミンSP-012」(日本触媒社製)とドデシルコハク酸無水物の反応物(R:C1225、ユニットY3の含有量:95質量%、ユニットY4中の上記式(6)で示されるユニットおよび上記式(7)で示されるユニットの含有量の合計:100質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤28を得た。得られた液体現像剤28におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.3μmであった。
<比較例5>
樹脂A-1を40部、樹脂B-1を60部に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤29を得た。得られた液体現像剤29におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.4μmであった。
<比較例6>
樹脂A-1を99.5部、樹脂B-1を0.5部に変更した以外は、実施例1と同様にして液体現像剤30を得た。得られた液体現像剤30におけるトナー粒子の体積平均粒径は1.2μmであった。
<密着性の評価>
図(1)に示す電子写真装置を用いて、単色現像可能に改造して評価に使用した。
得られた液体現像剤1を用い、記録媒体70であるプラスチックメディアOPPフィルム(パイレンP2161、東洋紡社製)上に面積50mm×50mmパッチを描いた。
なお、記録媒体70には、画像転写前に図示しないコロトロン式コロナ帯電器によりコロナ処理を施した。
画像濃度は1.5となるように各バイアス条件を設定した。
二次転写ローラー31は加熱されており、設定温度110℃、プロセススピード2m/秒の条件でキャリア液の乾燥とトナーの加熱定着を行った。
なお、画像濃度は、X-Riteカラー反射濃度計(X-rite社製、X-rite500Series)を用いて測定した。
得られた定着画像を、JIS K5600塗料一般試験方法におけるクロスカット法に基づき、密着性の評価を行った。
定着画像に2mm間隔で6本の格子状の切り込みを入れ、25マスの碁盤目を形成した。
これにセロテープ(登録商標)(ニチバンNo.405)を強く圧着させ、テープの端を45°の角度で引きはがし、碁盤目の状態を評価した。
その結果、PEフィルム、OPPフィルムともに剥がれは生じておらず、以下の評価基準に照らしA評価とした。
(密着性の評価基準)
A:どの格子の目も剥がれがない。
B:カットの交差点における画像の小さな剥がれがあるが面積率として5%を上回らない。
C:カットの交差点ないし線に沿って小さな剥がれが5%~35%ある。
D:C以上の大きな剥がれがある。
<低温定着性の評価>
二次転写ローラー31の設定温度を変更した以外は、密着性の評価と同様にして、キャリア液の乾燥とトナーの加熱定着を行い、定着の様子を目視にて評価した。
(低温定着性の評価基準)
A:85℃以下の温度で定着が可能。
B:85℃より高く、90℃以下の温度で定着が可能。
C:90℃より高く、100℃以下の温度で定着が可能。
D:100℃以下の温度では定着が不可能。
<保存安定性の評価>
9mlガラスサンプル瓶に液体現像剤を入れ、40℃恒温槽に90日静置保管した。90日後に沈降したトナー粒子を再分散させ、上述した体積平均粒子径の測定方法で一次粒径(現像剤作製後の体積平均粒子径±10%)に戻るかどうかを以下の基準により評価した。
(保存安定性の評価基準)
A:沈降したトナーを振とうすることで一次粒径に戻る。
B:沈降したトナーを薬さじでほぐし、超音波分散させることで一次粒径に戻る。
C:沈降したトナーをほぐし、再分散させることができない。
これらの評価により得られた結果を表1に示す。
Figure 0007321861000005
10C、10M、10Y、10K 現像液容器
11C 製膜対向電極
12C 回収ユニット
13C、13M、13Y、13K 現像液供給ポンプ
14C 現像液回収ポンプ
20 プリウエットローラー
21 プリウエット対向ローラー
30 二次転写ユニット
31 二次転写ローラー
40 中間転写ベルト
41 ベルト駆動ローラー
42 従動ローラー
50C、50M、50Y、50K 画像形成ユニット
51C、51M、51Y、51K 現像ユニット
52C、52M、52Y、52K 感光体
53C 現像ローラー
54C 濃縮ローラー
55C クリーニングローラー
56C 露光ユニット
57C 帯電ユニット
58C 除電ユニット
59C 回収ブレード
60C、60M、60Y、60K 一次転写ユニット
61C、61M、61Y、61K 一次転写ローラー
70 記録媒体

Claims (9)

  1. 樹脂成分を含むトナー粒子、および、キャリア液を含む液体現像剤であって、
    前記樹脂成分が、樹脂Aおよび樹脂Bを含み、
    前記樹脂Aが、
    下記式(1)で示されるユニットY1、および、
    下記式(2)で示されるユニットY2
    を有し、
    前記樹脂Bが、
    下記式(3)で示されるユニットY3、ならびに、
    下記式(4)で示されるユニット、下記式(5)で示されるユニット、下記式(6)で示されるユニット、下記式(7)で示されるユニットおよび下記式(8)で示されるユニットからなる群より選択される少なくとも1種のユニットY4
    を有し、
    前記樹脂A中の前記ユニットY2の含有量が、1~20質量%であり、
    前記樹脂B中の前記ユニットY3の含有量が、5~90質量%であり、
    前記樹脂成分中の前記樹脂Aの含有量が、50~99質量%であり、
    前記樹脂成分中の前記樹脂Bの含有量が、1~50質量%である
    ことを特徴とする液体現像剤。
    Figure 0007321861000006

    (式(1)中、Rは、HまたはCHを示す。式(2)中、Rは、HまたはCHを示す。式(4)~(8)中、Rは、アルキル基またはアルケニル基を示す。)
  2. 前記キャリア液が、脂肪族炭化水素である請求項1に記載の液体現像剤。
  3. 前記樹脂A中の前記ユニットY2の含有量が、5~16質量%である請求項1または2に記載の液体現像剤。
  4. 前記樹脂B中の前記ユニットY3の含有量が、5~50質量%である請求項1~3のいずれか1項に記載の液体現像剤。
  5. 前記樹脂成分中の前記樹脂Aの含有量が、50~95質量%であり、
    前記樹脂成分中の前記樹脂Bの含有量が、5~50質量%である
    請求項1~4のいずれか1項に記載の液体現像剤。
  6. 前記樹脂成分中の前記樹脂Aの含有量が、50~85質量%であり、
    前記樹脂成分中の前記樹脂Bの含有量が、15~50質量%である
    請求項1~5のいずれか1項に記載の液体現像剤。
  7. 前記樹脂成分中の前記ユニットY2の含有量をW2とし、前記樹脂成分中の前記ユニットY3の含有量をW3としたとき、0.10≦W2/W3≦4.0を満たす請求項1~6のいずれか1項に記載の液体現像剤。
  8. 前記ユニットY4中の前記式(6)で示されるユニットおよび前記式(7)で示されるユニットの含有量の合計が、50~100質量%である請求項1~7のいずれか1項に記載の液体現像剤。
  9. 前記式(4)~(8)中のRが、炭素数6~22のアルキル基または炭素数6~22のアルケニル基である請求項1~8のいずれか1項に記載の液体現像剤。
JP2019175900A 2019-09-26 2019-09-26 液体現像剤 Active JP7321861B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175900A JP7321861B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 液体現像剤
US17/017,550 US11188005B2 (en) 2019-09-26 2020-09-10 Liquid developer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175900A JP7321861B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 液体現像剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021051273A JP2021051273A (ja) 2021-04-01
JP7321861B2 true JP7321861B2 (ja) 2023-08-07

Family

ID=75157813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175900A Active JP7321861B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 液体現像剤

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11188005B2 (ja)
JP (1) JP7321861B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023173002A2 (en) * 2022-03-11 2023-09-14 Becton, Dickinson And Company Diagnostic test devices, systems, and methods using anti‑fogging agents

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003195548A (ja) 2001-12-27 2003-07-09 Toppan Forms Co Ltd 液体トナー受容層形成用塗工液およびそれを用いた静電印刷用シート
JP2008310052A (ja) 2007-06-14 2008-12-25 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2017049546A (ja) 2015-09-04 2017-03-09 富士ゼロックス株式会社 液体現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2018066775A (ja) 2016-10-17 2018-04-26 花王株式会社 液体現像剤
JP2018205668A (ja) 2017-06-09 2018-12-27 花王株式会社 液体現像剤
JP2019078885A (ja) 2017-10-25 2019-05-23 キヤノン株式会社 硬化型液体現像剤

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0836277A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 静電荷現像用液体トナー
JP4022078B2 (ja) 2002-02-15 2007-12-12 サカタインクス株式会社 液体現像剤の製造方法及び液体現像剤
EP1884834A1 (en) 2005-05-26 2008-02-06 Sakata Inx Corporation Liquid developing agent and process for producing the same
CN101203812B (zh) 2005-06-27 2010-12-29 阪田油墨株式会社 液体显影剂的制造方法及利用该制造方法得到的液体显影剂
KR101260540B1 (ko) 2005-06-27 2013-05-06 사카타 인쿠스 가부시키가이샤 액체 현상제의 제조방법 및 그 제조방법에 의하여 얻어진 액체 현상제
JP5090338B2 (ja) 2006-03-22 2012-12-05 サカタインクス株式会社 液体現像剤の製造方法及びその方法によって得られる液体現像剤
JP5176733B2 (ja) 2008-07-15 2013-04-03 セイコーエプソン株式会社 液体現像剤および画像形成装置
FR2981356B1 (fr) * 2011-10-13 2013-10-25 Arkema France Composition comprenant un polyamide semi-aromatique et une polyolefine reticulee
WO2015000529A1 (en) * 2013-07-05 2015-01-08 Hewlett-Packard Indigo B.V. Electrophotographic printing
WO2015058814A1 (en) * 2013-10-25 2015-04-30 Hewlett-Packard Indigo B.V. Electrostatic ink compositions
WO2017012643A1 (en) * 2015-07-17 2017-01-26 Hewlett-Packard Indigo B.V. Electrostatic ink compositions
WO2017067610A1 (en) 2015-10-23 2017-04-27 Hewlett-Packard Indigo B.V. Flexible printed material

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003195548A (ja) 2001-12-27 2003-07-09 Toppan Forms Co Ltd 液体トナー受容層形成用塗工液およびそれを用いた静電印刷用シート
JP2008310052A (ja) 2007-06-14 2008-12-25 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2017049546A (ja) 2015-09-04 2017-03-09 富士ゼロックス株式会社 液体現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2018066775A (ja) 2016-10-17 2018-04-26 花王株式会社 液体現像剤
JP2018205668A (ja) 2017-06-09 2018-12-27 花王株式会社 液体現像剤
JP2019078885A (ja) 2017-10-25 2019-05-23 キヤノン株式会社 硬化型液体現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
US20210096477A1 (en) 2021-04-01
JP2021051273A (ja) 2021-04-01
US11188005B2 (en) 2021-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5175547B2 (ja) 液体現像剤およびその製造方法
ES2426010T3 (es) Procedimiento para la producción de un revelador líquido y revelador líquido producido mediante el procedimiento
JP5168035B2 (ja) 湿式現像剤
JP5293029B2 (ja) 湿式現像剤
JP5003455B2 (ja) 湿式現像剤
JPWO2007000974A1 (ja) 液体現像剤の製造方法およびその製造方法により得られた液体現像剤
WO2017217410A1 (ja) 液体現像剤及び該液体現像剤の製造方法
JPH04229876A (ja) ポジチブ静電液体現像液用の帯電補助剤としての鉱酸類
JPH03192371A (ja) ネガチブ静電液体現像液用の電荷制御剤としてのa―bジブロツクコポリマ
JP4977016B2 (ja) 液体現像剤
US4740444A (en) Process for preparation of electrostatic liquid developing using metallic soap as adjuvant
JP7321861B2 (ja) 液体現像剤
US5009980A (en) Aromatic nitrogen-containing compounds as adjuvants for electrostatic liquid developers
JPS63243966A (ja) ヒドロキシカルボン酸を含むネガ型液体静電現像液
US20200409284A1 (en) Liquid developer
AU594002B2 (en) Process for preparation of liquid electrostatic developer
JPS62266565A (ja) 芳香族炭化水素を含有する液体静電現像剤
JPH08272153A (ja) 液体トナー
US20210063906A1 (en) Liquid developer
US5565299A (en) Processes for liquid developer compositions
JP7305435B2 (ja) 液体現像剤及び画像形成方法
JP7442983B2 (ja) 液体現像剤および画像形成方法
US20180275549A1 (en) Liquid developer and liquid developer cartridge
US20210033995A1 (en) Liquid developer and image-forming apparatus
JP2017142418A (ja) 液体現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220920

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230726

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7321861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151