JP7321725B2 - インソール用パーツおよびインソール - Google Patents
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Description
尚、本発明のインソール用パーツおよびインソールの上面とは、足裏に対向する面を指し、下面とは、地面に対向する面を指し、左右とは、本発明のインソールが用いられた靴を履いた使用者における左右と同方向を指し、内側とは両足が向かい合う側を意味し、外側とは、上記内側とは反対側を指す。
リスフラン関節340は、これを構成する各骨の構造からショパール関節350よりも可動性が低いことが知られる。一方、ショパール関節350は、距骨関節352と踵立方関節354とから構成されており、この2つの関節は実質的に独立しており、それぞれに運動軸を有し、可動性も高い。
以下に本発明の第一実施形態にかかるインソール用パーツ100について図1から3を用いて説明する。図1は、本発明の第一実施形態である右足用のインソール用パーツ100の上面図(紙面中央)、並びに右側面図(紙面右側)および左側面図(紙面左側)である。図2は、本発明の第一実施形態である左足用のインソール用パーツ100の下面斜視図である。図3は、本発明の第一実施形態の変形例である左足用のインソール用パーツ100の下面斜視図である。
以下にインソール用パーツ100の構成についてより詳細に説明する。
ショパール関節350をより良好に下支えするという観点からは、このように底面部10は、踵からショパール関節350を超え、爪先より手前(たとえば土踏まず近傍)で終端していることが好ましい。
また特に、インソール用パーツ100を適度に硬度の高い部材から構成する場合には、足裏の所定領域において幅方向に亘る全域にインソール用パーツ100を配置するよりも、開口部40を設けるとよい。開口部40に、インソール用パーツ100よりも硬度の低い部材を配置することによって、インソール用パーツ100から足裏に対し付加される応力を適度に逃すとともに、関節(特にはショパール関節350)の運動を充分に許容することができる。
内側片52および外側片54は、踵の後方において連続し、それぞれ爪先方向に向かって延在しており、内側片52と外側片54との間であって上下方向において踵中央付近と対向する領域に開口部40が設けられている。
また略U字状のインソール用パーツ100は、内側片52および外側片54それぞれに肉厚部30が設けられるとともに、内側片52と外側片54との間に開口部40を構成する所定のクリアランス(間隔)が設けられている。そのため、かかるインソール用パーツ100は、踵およびショパール関節350を保護するとともに、動作時に可動するショパール関節350の動きを充分に許容する。
また、関節支持片62を備えるインソール用パーツ100によれば、図1から理解されるとおり、関節支持片62と、これより踵方向に設けられた開口部40の周囲に位置する底面部10および立上がり部20とから、略周方向に踵を包み込むよう支持することができるため、踵の安定性も良好である。
加えて、関節支持片62を備えるインソール用パーツ100と、関節支持片を有しないU字状のインソール用パーツ(図示省略)とにおいて、踵の安定性に関し同様の効果を得ようとした場合、関節支持片62を備える本態様は、相対的に立上がり部の高さを適度に小さくしても踵を安定させることができる。その結果、インソールの厚みを適度に小さく抑えることができ、靴の軽量化や履き心地の向上を図ることができる。
図1に示すとおり本実施形態におけるインソール用パーツ100は、肉厚部30が設けられている。肉厚部30は、インソール用パーツ100の上面側に設けられ、上方に緩やかに突出し、周囲の厚み寸法よりも肉厚に構成されている部分である。本実施形態における肉厚部30は、距骨関節352および踵立方関節354、またはこれらの近傍に対向する領域に設けられており、ショパール関節350を全体的にバランスよく下支えすることができる。本実施形態における肉厚部30は、インソール用パーツ100を構成する部材と同じ部材により構成されている。肉厚部30は、インソール用パーツ100において、一連一体に形成されることができる。
本実施形態における肉厚部30は、上述する関節支持片62に亘り設けられている。
以下に本発明の第二実施形態にかかるインソール200について図4から6を用いて説明する。図4は、本発明の第二実施形態の右足用のインソール200の下面図である。図5は、図4に示すインソール200のI-I端面図であり、図6は、図4に示すインソール200のII-II端面図である。
換言すると、本実施形態における衝撃吸収部材230から構成された第二樹脂領域A223は、内側片52と外側片54との間であって踵部から土踏まずまで、または土踏まずよりも爪先側まで連続して延在している。かかる衝撃吸収部材230を備えるインソール200は、インソール用パーツ100の機能と相まって、より高い運動時のパフォーマンスを実現することが可能である。
衝撃吸収部材230を構成する樹脂の種類は特に限定されないが、軟質ポリウレタン系樹脂であることが好ましい。市販品としては、たとえば、三進興産株式会社製のソルボセイン(登録商標)などが挙げられる。尚、上記ショア00硬度は、ASTM D 2240に記載の測定方法に準じて測定される。
換言すると、第二樹脂領域A223(衝撃吸収部材230)と、インソール用パーツ100の底面部10とは、上下方向に重なりなく配置されている。相対的に硬質なインソール用パーツ100と、第二樹脂領域A223(衝撃吸収部材230)とが重ならないよう配置することで、インソール用パーツ100によって衝撃吸収部材230衝撃の吸収効率が低減しないよう配慮されている。
なお、第二樹脂領域B224は、ショア00硬度が60以上90以下であることが好ましい。
また、溝256を設けることで、上記境界溝252を設けた場合と同様に、衝撃吸収部材230の変形を許容し衝撃撃吸収部材230の受圧面積が充分に確保されるため、衝撃吸収部材230の衝撃吸収性を良好に発揮させることができる。
(1)靴用のインソールの一部を構成するためのパーツであって、
足裏の少なくとも一部に対向する底面部と、
前記底面部の外縁から足側面に向けて立ち上がった立上がり部と、を有し、
前記底面部または前記立上がり部の少なくとも一方において、ショパール関節またはその近傍に対向する領域に肉厚部が設けられていることを特徴とするインソール用パーツ。
(2)前記肉厚部が、前記底面部から前記立上がり部に亘り連続して設けられている上記(1)に記載のインソール用パーツ。
(3)上面視において、
前記底面部の中央部に厚み方向に開口する開口部を有する上記(1)または(2)に記載のインソール用パーツ。
(4)上面視において、
踵と爪先とを結ぶ踵爪先ラインを中心にして足の内側に配置された内側片と足の外側に配置された外側片とを有する略U字状に構成されており、
前記内側片および前記外側片それぞれに、前記底面部および前記立上がり部が設けられている上記(1)から(3)のいずれか一項に記載のインソール用パーツ。
(5)前記内側片における前記底面部および前記外側片における前記底面部は、前記ショパール関節またはその近傍において前記踵爪先ラインに向かって延出する関節支持片を有し、
前記内側片に設けられた関節支持片と、前記外側片に設けられた関節支持片とが、互いに近接または接合している上記(4)に記載のインソール用パーツ。
(6)樹脂部材から構成され、
ショアA硬度が60以上100以下である上記(1)から(5)のいずれか一項に記載のインソール用パーツ。
(7)上記(1)~(6)のいずれか一項に記載のインソール用パーツを備えることを特徴とするインソール。
(8)前記インソール用パーツが樹脂から構成されており、
前記インソール用パーツと、前記インソール用パーツ以外の第二樹脂領域とを含む樹脂部を備え、
前記インソール用パーツの硬度が、前記第二樹脂領域の少なくとも一部の硬度よりも高い上記(7)に記載のインソール。
(9)前記インソール用パーツが、踵と爪先とを結ぶ踵爪先ラインを中心にして足の内側に配置された内側片と足の外側に配置された外側片とを有する略U字状に構成されており、
前記内側片と前記外側片との間の少なくとも一部に衝撃吸収部材が配置されている上記(7)または(8)に記載のインソール。
(10)前記衝撃吸収部材と、前記インソール用パーツとは、上下方向に重なりなく配置されている上記(9)に記載のインソール。
(11)前記衝撃吸収部材と前記インソール用パーツとの間に溝が設けられ、当該衝撃吸収部材の側面と前記インソール用パーツの側面とが実質的に非接触である上記(10)に記載のインソール。
20・・・立上がり部
30・・・肉厚部
40・・・開口部
40a・・・半円形開口部
40b・・・円形開口部
52・・・内側片
54・・・外側片
62・・・関節支持片
100・・・インソール用パーツ
102・・・踵爪先ライン
200・・・インソール
210・・・樹脂部
223・・・第二樹脂領域A
224・・・第二樹脂領域B
230・・・衝撃吸収部材
240・・・最表面層
252・・・境界溝
254・・・サイズ調整線
256・・・溝
258・・・ベンチレーション
300・・・右足骨格
310・・・趾骨
312・・・末節骨
314・・・中節骨
316・・・基節骨
320・・・中足骨
330・・・足根骨
331・・・第一楔状骨
332・・・第二楔状骨
333・・・第三楔状骨
334・・・立方骨
335・・・舟状骨
336・・・距骨
337・・・踵骨
340・・・リスフラン関節
350・・・ショパール関節
352・・・距骨関節
354・・・踵立方関節
Claims (7)
- 靴用のインソールの一部を構成するためのパーツであって、
足裏の少なくとも一部に対向する底面部と、
前記底面部の外縁から足側面に向けて立ち上がった立上がり部と、を有し、
ショパール関節の真下を含む領域に肉厚部が設けられ、
前記立上がり部は、踵側からショパール関節を超えて爪先側まで連続して設けられ、
前記肉厚部は、前記底面部から前記立上がり部に亘り連続しており、
樹脂部材から構成され、ショアA硬度が60以上100以下であることを特徴とするインソール用パーツ。 - 上面視において、
前記底面部の中央部に厚み方向に開口する開口部を有する請求項1に記載のインソール用パーツ。 - 上面視において、
踵と爪先とを結ぶ踵爪先ラインを中心にして足の内側に配置された内側片と足の外側に配置された外側片とを有する略U字状に構成されており、
前記内側片および前記外側片それぞれに、前記底面部および前記立上がり部が設けられている請求項1または2いずれか一項に記載のインソール用パーツ。 - 前記内側片における前記底面部および前記外側片における前記底面部は、前記ショパール関節またはその近傍において前記踵爪先ラインに向かって延出する関節支持片を有し、
前記内側片に設けられた関節支持片と、前記外側片に設けられた関節支持片とが、互いに近接または接合している請求項3に記載のインソール用パーツ。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載のインソール用パーツを備えることを特徴とするインソール。
- 前記インソール用パーツが樹脂から構成されており、
前記インソール用パーツと、前記インソール用パーツ以外の第二樹脂領域とを含む樹脂部を備え、
前記インソール用パーツの硬度が、前記第二樹脂領域の少なくとも一部の硬度よりも高い請求項5に記載のインソール。 - 前記インソール用パーツが、踵と爪先とを結ぶ踵爪先ラインを中心にして足の内側に配置された内側片と足の外側に配置された外側片とを有する略U字状に構成されており、
前記内側片と前記外側片との間の少なくとも一部に衝撃吸収部材が配置されている請求項5または6に記載のインソール。
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JP2014008298A (ja) | 2012-06-30 | 2014-01-20 | Asahi Corp | 靴底 |
WO2014203399A1 (ja) | 2013-06-21 | 2014-12-24 | 有限会社Bmz | 靴用インソール |
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