JP7320989B2 - 発信機 - Google Patents

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Description

本発明は、押釦スイッチの操作により火災信号を送信する発信機に関する。
従来、発信機が取り付けられる例えば高速道路のトンネルに設置される消火栓装置は、開放自在な消火栓扉を備えた筐体内に、ノズル付きホースとバルブ類を収納し、また、開閉自在な消火器扉を備えた消火器収納部に例えば2本の消火器を収納し、更に、通報装置扉が設けられ、ここに赤色表示灯、発信機、及び応答ランプを設けている。
通報装置扉の赤色表示灯は常時点灯し、消火栓装置の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機を押して押し釦スイッチをオン操作すると、火災信号が監視室の防災盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が防災盤から送られて、応答ランプを点灯するようにしている。
消火栓装置に設けられた発信機は、火災を通報する押し釦式通報装置として機能し、発信機が火災を通報するための機能を正常に備えているかは、定期的な点検によって確かめる必要があり、実際には押し釦を押してスイッチをオンすることで防災盤等に通報すること、及び通報を受信した防災盤では、火災の表示、火災区画の表示に加え、例えばトンネル内では情報板に火災表示や進入禁止等の表示を行う制御信号の送信を行うこと等を点検している。
また、発信機には誤って押さないこと、またいたずらを防止するため、樹脂製の保護板が取り付けることが義務づけられている。また保護板は、押したときに割れてしまう再利用不能なタイプと、押したときに外れ、再度装着できる脱着可能なタイプ(以下「再利用可能タイプ」という)の2種類が存在する。
特開2011-060580号公報 特開2016-018219号公報
ところで、再利用可能タイプの発信機にあっては、通報装置の取付面に開口した取付穴に枠部材が組付けられ、枠部材は裏面に形成したリング状の嵌合突起に保護板を嵌め入れて機械的に保持しており、20N(ニュートン)の力で保護板を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板を押したときに作動することが規格上要求され、この規格を満たす強さとなるように機械的に保持されている。
しかしながら、このような枠部材に対する保護板の保持構造にあっては、点検により枠部材から保護板を押し外す操作を繰り返していると、保護板を保持している枠部材の嵌合突起に荷重が加わることで変形摩耗して操作力が小さくなり、また、保護板の押し込みにより破損する場合もある。
また、点検時に保護板を押し込んで押釦スイッチを操作したときには、枠部材を外して保護板を取り付け、取付穴に再装着しなければならず、発信機の点検に手間と時間がかかる問題もある。
本発明は、枠部材に対する保護板の保持構造が簡単となり、点検による保護板の押し込みで押釦スイッチの操作を繰り返しても保持力は変化せずに安定している発信機を提供することを目的とする。
(発信機)
本発明は、装置本体の取付面に開口した取付穴の背後に配置された操作部、取付穴を開口する枠部に保持された保護板の押し込みで操作される発信機であって
保護板が枠部から所定範囲の操作力で外れるように、当該保護板を磁気吸着により保持する磁気吸着構造を備えたことを特徴とする。
(マグネット樹脂)
磁気吸着構造は、枠部と保護板の少なくとも何れか一方マグネット樹脂で形成される。
(保護板のガイドシャフト)
枠部は、当該枠部の裏面から保護板の押し込み方向に複数のガイドシャフト延在し、
保護板は、当該保護板に形成されたガイド穴がガイドシャフトに挿入され、当該ガイドシャフトに沿って移動自在に保持される。
(保護板の復旧スプリング)
保護板と操作部との間に、保護板を枠部に磁気吸着する位置に押し戻すスプリングが配置される。
(保護板中央の復旧磁気吸着部)
保護板の中央部に、枠部から外れた保護板を磁気吸着により保持して枠部に再装着する復旧治具に磁気吸着される復旧磁気吸着部を備える。
(基本的な効果)
本発明は、装置本体の取付面に開口した取付穴の背後に配置した操作部を、取付穴を開口する枠部に保持された保護板の押し込みで操作する発信機に於いて、枠部から保護板が所定範囲の操作力で外れるように磁気吸着により保持する磁気吸着構造を設けたため、点検により枠部から保護板を押し外す操作を繰り返していても操作力は変化せず、20N(ニュートン)の力で保護板を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板を押したときに作動するという操作力の規格を安定して維持することができる。
また、点検時に保護板を押し込んで押釦スイッチを操作したときには、押し外した保護板を所望の方法で保持して枠部に近づければ磁気吸着により再装着でき、枠部の取外しが不要となることで、保護板の再装着が簡単となり、発信機の点検を効率良く進めることができる。
(マグネット樹脂の効果)
また、磁気吸着構造は、枠部と保護板の少なくとも何れか一方をマグネット樹脂で形成したため、マグネット樹脂は合成樹脂にフェライト粉末を練り込んで均一に枠部又は保護板として成形したものであり、例えば保護板をマグネット樹脂で形成した場合、枠部を含めた装置全体を金属により形成しても枠部と保護板は磁気吸着が可能であるとともに、マグネット樹脂は透過性を持つことから保護板全体をマグネット樹脂で形成できるため、現在の透明な保護板と意匠性を大きく変化させることがない。また、枠部と保護板の何れか一方をマグネット樹脂で形成することで均一な磁力を得ることができ、操作力を安定して維持することができる。
(保護板のガイドシャフトの効果)
また、枠部の裏面から押し込み方向に複数のガイドシャフトを延在し、シャフトに保護板に形成したガイド穴を嵌め入れ、保護板をガイドシャフトに沿って移動自在に保持するようにしたため、指により保護板を押す力の方向が若干変わっても、保護板が傾くことなく組付け時の姿勢を保ったまま枠部から外すことができ、確実に押し釦スイッチを操作できる。また、保護板を枠部に再装着させるときにも、保護板は組付け時の姿勢を保ったまま枠部に近づけると、磁気吸着による再装着で容易に復旧することができる。
(保護板の復旧スプリングの効果)
また、保護板と押釦スイッチとの間に、保護板を枠部に磁気吸着する位置に押し戻すスプリングを配置するようにしたため、指により保護板を押し込んで押し釦スイッチを作動させ、指を離すとスプリングにより組付け時の姿勢を保ったまま保護板が枠部側に押し戻され、枠部に磁気吸着されることで自動的に元に戻り、発信機の点検を効率良く進めることができる。
(保護板中央の復旧磁気吸着部の効果)
また、保護板の中央部に、保護板を磁気吸着により保持して枠部に再装着する復旧治具に磁気吸着する復旧磁気吸着部を設けるようにしたため、押し込み操作で枠部から外れた保護板を再装着するときに、復旧治具を入れて保護板中央部の復旧磁気吸着部に磁気吸着して保護板を保持し、この状態で復旧治具により保護板を枠部に近づけると、枠部との磁気吸着により簡単に保護板を再装着して復旧させることができる。
この場合、復旧治具と保護板中央部の復旧磁気吸着部との磁気吸着の強さは、保護板が脱落しない程度の弱い磁気吸着力で良く、このため復旧治具に保持した保護板を枠部にある程度近づけると、例えば枠部のマグネットリングと保護板のマグネットキャッチとの間の強い磁力により、保護板は復旧治具から離れて枠部に磁気吸着することができる。
なお、保護板をマグネット樹脂で形成している場合、保護板の中央部に復旧磁気吸着部を設ける必要はない。
本発明が適用されるトンネル消火栓装置を示した説明図 図1の発信機の部分を取り出して発信機操作構造を示した説明図 図2の枠部材を取り出して示した説明図 枠部材を裏面から見て示した斜視図 図2の保護板を取り出して示した説明図 分割マグネットリングを設けた枠部材を示した説明図 マグネット樹脂で形成した枠部材と保護板の磁気吸着構造を示した説明図 保護板を案内するガイドシャフトを備えた発信機操作構造を示した説明図 保護板を案内するガイドシャフトと復帰用のスプリングを備えた発信機操作構造を示した説明図 復旧治具を用いて保護板を再装着する発信機操作構造を示した説明図
[本実施形態の基本的な概念]
図1は本発明が適用される発信機を取り付けたトンネル消火栓装置を示した説明図、図2は図1の発信機の部分を取り出して発信機操作構造を示した説明図である。
本発明による発信機の実施形態の基本的な概念は、例えば、トンネル内に設置される消火栓装置10に設けられた発信機26は、装置本体となる通報装置扉24の取付面となる前面に開口した取付穴34の背後に配置した操作部として機能する押し釦スイッチ60を、取付穴34に組付けられた枠部を構成する枠部材30に保持された透明な保護板32の押し込みでオン操作する操作構造を備え、枠部材30から保護板32が所定範囲内の操作力で外れるように磁気吸着により保持する磁気吸着構造を設け、磁気吸着構造は例えば枠部材30と保護板32の相対面の何れか一方にマグネットリングを設け、他方にマグネットキャッチを設けたというものであり、保護板32は枠部材30に磁気吸着により保持しているため、点検により枠部材30から保護板32を押し外す操作を繰り返していても操作力は変化せず、20Nの力で保護板を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板を押したときに作動するという規格上の操作力を安定して維持することができる。
また、点検時に保護板32を押し込んで押釦スイッチ60を操作したときには、押し外した保護板32を所望の方法で保持して枠部材30に近づければ磁気吸着により再装着でき、枠部材30の取外しが不要となることで、保護板32の再装着が簡単となり、発信機26の点検を効率良く進めることができる。以下詳細に説明する。
[消火栓装置の発信機]
図1に示すように、例えばトンネルに設置される消火栓装置10は、前面に化粧板14を装着しており、筐体12に対し必要な機器及び部材を組付けた後にトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
化粧板14の右側下部には消火栓扉16が配置され、上部には保守扉18が配置され、その内部がホース収納空間及びバルブ類収納空間となっている。消火栓扉16は、ハンドルを手前に引いてロックを外すことで下側の軸を中心に前方に開閉することができる。保守扉18は、上側の軸を中心に上向きに開閉自在であり、点検時等に消火栓扉16を開いて上方に持ち上げることで開くことができる。
化粧板14の左側には消火器扉20が設けられ、消火器扉20に対応した筐体12の内部に例えば2本の消火器を収納している。消火器扉20はハンドルを手前に引くとラッチが外れ、左側を軸として前方に開くことができる。また、消火器扉20の下側には覗き窓22が設けられ、外部から消火器の収納状態の有無を確認できるようにしている。
消火栓扉16と消火器扉20の間には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯25、発信機26、及び応答ランプ28を設けている。発信機26は後の説明で明らかにする本発明による発信機操作構造を備える。
赤色表示灯25は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機26の保護板を押して押釦スイッチをオンすると、火災信号が監視室の防災盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が防災盤から送られて、応答ランプ28を点灯する。
また、消火栓装置10の点検時には、例えば、発信機26の保護板を保持したまま枠部材を取外し治具により通報装置扉24から取外し、内蔵している押釦スイッチをオンし、これに伴い応答信号が防災盤から送られて、応答ランプ28を点灯することで正常に動作することを確認する発信機26の点検を行う。
[発信機]
図2は図1の発信機の部分を取り出して発信機操作構造を示した説明図であり、図2(A)に正面を示し、図2(B)に縦断面を示す。また、図3は図2の枠部材を取り出して示した説明図であり、図3(A)に正面を示し、図3(B)に側面を示し、図3(C)に裏側図を示す。図4は枠部材を裏面から見て示した斜視図、更に、図5は図2の保護板を取り出して示した説明図であり、図5(A)に正面を示し、図5(B)に側面を示す。
(発信機の操作構造)
図2に示すように、装置本体として機能する通報装置扉24の取付穴34には、発信機26が取り付けられている。発信機26の操作構造は枠部材30と透明な円板を用いた保護板32で構成され、本実施形態にあっては、枠部材30に保護板32を磁気吸着構造により保持しており、20Nの力で保護板32を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板32を押したときに作動するという規格を満たす所定の操作力が得られるように磁気吸着により保持している。
枠部材30に磁気吸着により保持された保護板32の表面には「強く押す」の文字が刻設され、保護板32の背後には押釦スイッチ60が配置される。押釦スイッチ60は前方にスイッチカバー63で覆われたスイッチノブ62が設けられ、またスイッチ本体には防水カバー64が設けられ、防水カバー64を通して信号線66が引き出されている。
発信機26を操作する場合には、保護板32を指先で強く押すと、枠部材30から保護板32が外れて押し込まれ、取付穴34の内部に配置している押釦スイッチ60のスイッチノブ62を押し込んでオンし、火災信号が受信機に送信される。
押釦スイッチ60にはロックタイプとノンロックタイプがあり、どちらを使用しても良い。ロックタイプの押釦スイッチ60はスイッチノブ62を押すとスイッチがオンしてロックされ、もう一度スイッチノブ62を押すとロックが解除されてオフとなる。
ノンロックタイプの押釦スイッチ60は、スイッチ接点としてa接点(スイッチ操作でオンする接点)とb接点(スイッチ操作でオフする接点)を備え、通常はa接点がオフ、b接点がオンしており、スイッチノブ62を押し込むとa接点がオンし、b接点がオフし、スイッチノブ62を離すとa接点がオフ、b接点がオンに戻る。
(枠部材)
図3及び図4に示すように、枠部材30は、中央に操作穴36を形成したリング状の部材であり、枠部材30の裏面の上下左右の4箇所には取付アーム部38が延在され、図2(B)に示すように、取付アーム部38が取付穴34に嵌合して発信機26を通報装置扉24に固定している。
また、枠部材30の裏面の取付けアーム部38の間となる4箇所には保護板ガイド部40が起立され、枠部材30に磁気吸着して保持する保護板32を案内して吸着位置を決めている。
枠部材30の裏面には図3(C)に示すようにマグネットリング42が設けられている。マグネットリング42はフェライト磁石、ネオジウム磁石等の任意の磁石とする。また、吸着力を強めるために鉄製のヨークリングを外側に配置するように積層して枠部材30の裏面に設けても良い。
また、枠部材30に形成した操作穴36の内周上側には保護板32の位置決めに使用するマーカ45aが表示されている。
(保護板)
図5に示すように、保護板32は透明な合成樹脂で作られた円板部材であり、円板部材の表側の面に、ヨークリングとして機能するリング状のマグネットキャッチ44を設けている。マグネットキャッチ44は鉄製であり、図3に示した枠部材30の裏面に設けたマグネットリング42と同じ形状のサイズとなる。また、マグネットキャッチ44には錆を防止するために樹脂被覆が施されている。また、保護板32の外周側に枠部材30に磁気吸着による保持する位置を決めるマーカ45bが表示されている。
図5に示すマグネットキャッチ44を設けた保護板32を、図3及び図4に示した枠部材30の裏面に保護板ガイド部40に入るように組み込むことで、枠部材30のマグネットリング42の磁力により保護板32のマグネットキャッチ44が吸着保持される。
マグネットリング42とマグネットキャッチ44による枠部材30に対する保護板32の磁気吸着力は、20Nの力で保護板32を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板32を押したときに作動するという規格を満たす所定の操作力が得られるように、マグネットリング42の磁気吸着面積と厚さを調整して所定の磁力を得るようにしている。
(発信機の点検作業)
発信機26の点検を行う場合には、図2に示した発信機26に設けた枠部材30の操作穴36に位置している保護板32を指で押すと、枠部材30に磁気吸着により保持している保護板32が外れ、スイッチカバー63を介してスイッチノブ62が押し込まれることでスイッチオンして火災信号が受信機に送信され、受信機側が正常に動作すると、図1に示した応答ランプ28が点灯し、正常に動作したことが確認できる。
このように点検作業が終了したならば、押し外した保護板32を所定の方法、例えばドライバーの先端に吸盤を付けたような治具により吸着保持する等して枠部材30に近づければ磁気吸着により再装着でき、枠部材30を取り外すことなく保護板32の再装着が簡単にできる。
なお、本実施形態は図3乃至図5に示したように、枠部材30にマグネットリング42を設け、保護板32にマグネットキャッチ44を設けて磁気吸着により枠部材30の裏側に保護板32を保持しているが、逆に、枠部材30にマグネットキャッチ44を設け、保護板32にマグネットリング42を設けて磁気吸着により枠部材30の裏側に保護板32を保持しても良い。
[マグネットリングの分割]
図6は分割マグネットリングを設けた枠部材を示した説明図である。図6に示すように、発信機26の他の実施形態として、発信機26の枠部材30の裏面には分割マグネットリング42aを配置するようにしても良い。本実施形態では、枠部材30の裏面に8箇所に分けて分割マグネットリング42aをリング状に配置している。
このように分割マグネットリング42aを枠部材30の裏面に配置することで、20Nの力で保護板を押したときは作動せず、20Nを超え80N以下で保護板を押したときに作動するという規格を満足する磁気吸着による操作力の設定を、分割マグネットリング42aの分割数を調整することを含めて、適切に行うことが可能となる。
なお、分割マグネットリング42aにより磁気吸着する保護板32には、図5に示したように、リング状のマグネットキャッチ44を設けても良いし、図6の分割マグネットリング42aに相対する分割マグネットキャッチとしても良い。また、分割マグネットリング42aの形状は図示の矩形円弧に限定されず、円形、楕円形等、任意である。
[マグネット樹脂を用いた磁気吸着構造]
図7はマグネット樹脂で形成した枠部材と保護板の磁気吸着構造を示した説明図であり、図7(A)に枠部材を背面で示し、図7(B)に保護板を正面で示し、図7(C)に磁気吸着構造を示す。
図7に示すマグネット樹脂枠部材30aとマグネット樹脂保護板32aは、例えばフェライト磁石粉末を均一に練り込んだマグネット樹脂により成形したものであり、マグネット樹脂枠部材30a及びマグネット樹脂保護板32a自体が磁石として機能する。
マグネット樹脂枠部材30aとマグネット樹脂保護板32aの磁気吸着構造は、図7(C)に示すように、枠部材30aと保護板32aが異なる磁極面で相対するように配置する。
このようにマグネット樹脂枠部材30aとマグネット樹脂保護板32aを用いることで、防錆対策を必要とするマグネットキャッチが不要となり、磁気吸着構造をよりシンプルなものとすることができ、操作力を安定して維持することができる。
なお、マグネット樹脂を用いた磁気吸着構造の他の実施形態として、枠部材と保護板の何れか一方をマグネット樹脂で形成し、他方にマグネットキャッチを設けるようにしても良い。
[保護板の案内構造]
図8は保護板を案内するガイドシャフトを備えた発信機の操作構造を示した説明図である。
図8に示すように、磁気吸着により保護板32を保持する枠部材30の裏面には奥行方向(図示右方向)に向けて複数のガイドシャフト46、例えば4本(3本でも良い)のガイドシャフト46を中心軸線a-a’と平行に延在し、ガイドシャフト46に保護板32の外周側に形成したガイド52を嵌め入れている。
このため、点検時に担当者が保護板32を指で押すときの力の方向が中心軸線a-a’の方向に対し若干変わっても、保護板32が傾くことなく組付け時の姿勢を保ったまま枠部材30から外れて押釦スイッチ60を確実に操作することができる。
また、枠部材30から押し外した保護板32を枠部材30に再装着するときにも、ガイドシャフト46に沿って保護板32を組付け時の姿勢を保ったまま枠部材30側に戻すことかでき、ある程度近づくと、磁気吸着により引き付けられ、容易に再装着が行われて発信機26を復旧することができる。
[保護板の自動復旧]
図9は保護板を案内するガイドシャフトと復帰用のスプリングを備えた発信機操作構造を示した説明図である。
図9に示すように、本実施形態は、図8の実施形態で枠部材30の裏面から延在したガイドシャフト46に加え、ガイドシャフト46に移動自在に嵌め込まれた保護板32と押釦スイッチ60側との間に例えばスペーサ50を介してスプリング48を設け、スプリング48により保護板32を枠部材30側(再装着位置)に付勢している。
ここで、保護板32から指を離すと、保護板32はフリーになることから、スプリング48で保護板32を押す力は小さくて良い。なお、スペーサ50はスプリング48を短くするために設けているが、スペーサ50を設けず、保護板32と押釦スイッチ60側との間に直接にスプリング48を配置しても良い。
[復旧冶具を用いた保護板の復旧)
図10は復旧治具を用いて保護板を再装着する発信機操作構造を示した説明図であり、図10(A)に保護を正面で示し、図10(B)に保護板を側面で示し、図10(C)に発信機操作構造を示す。
図10(A)(B)に示すように、保護板32の前面外周にはリング状にマグネットキャッチ44を設け、これに加え保護板32の中央部に復旧磁気吸着部54を設けている。
発信機10の操作で押し外された保護板32の再装着による復旧は図10(C)に示すように、復旧治具56を使用して行う。復旧治具56は取手58からのシャフトの先端にマグネット55を設けており、図示のように、枠部材30から押し外されて内部に残っている保護板32に対し、復旧治具56の先端に設けたマグネット55を保護板32の中央部の復旧磁気吸着部54に吸着して保持し、そのまま復旧治具56を手前に移動し、ある程度枠部材30に近づくと、磁気力により引き付けられて吸着し、容易に再装着が行われて発信機26を復旧することができる。
なお、復旧治具56のマグネット55により保護板32の復旧磁気吸着部54を磁気吸着する強さは、フリー状態にある保護板32を手前に移動できる程度の小さい強さで良い。
また、図7に示したマグネット樹脂保護板32aについては、それ自身が磁石となることから、図10(A)(B)のように、保護板32の中央部に復旧磁気吸着部54を設ける必要はなく、復旧治具56を用いてマグネット樹脂保護板32aを枠部材30に再装着することができる。
[本発明の変形例]
枠部材を装置本体と分離可能な構造としなくても良い。例えば、開口部を枠部として金属により形成し、保護板を磁性体とすることで保護板と枠部を磁気力により吸着するようにしても良い。また、枠部裏側に磁性体を設け、保護板にマグネットキャッチを配置して磁気力により吸着するようにしても良い。
上記の実施形態は、トンネルに設置される消火栓装置に設けた発信機を例にとるものであったが、これに限定されず、保護板を保持した枠部材を装置本体の取付穴に設けた操作構造の発信機であれば、適宜の装置や機器に設けた発信機に適用することができる。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。また本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
24:通報装置扉
26:発信機
28:応答ランプ
30:枠部材
30a:マグネット樹脂枠部材
32:保護板
32a:マグネット樹脂保護板
34:取付穴
36:操作穴
38:取付アーム部
40:保護板ガイド部
42:マグネットリング
42a:分割マグネットリング
44:マグネットキャッチ
45a,45b:マーカ
46:ガイドシャフト
48:スプリング
50:スペーサ
52:ガイド穴
54:復旧磁気吸着部
55:マグネット
56:復旧治具
58:取手
60:押釦スイッチ
62:スイッチノブ
63:スイッチカバー
64:防水カバー

Claims (4)

  1. 装置本体の取付面に開口した取付穴の背後に配置された操作部、前記取付穴を開口する枠部に保持された保護板の押し込みで操作される発信機であって
    前記保護板が前記枠部から所定範囲の押し込み力で外れるように、当該保護板を磁気吸着により保持する磁気吸着構造と、
    前記保護板の中央部に配置され、前記枠部から外れた前記保護板を磁気吸着により保持して前記枠部に再装着する復旧治具に磁気吸着される復旧磁気吸着部と、
    備えたことを特徴とする発信機。
  2. 請求項1記載の発信機に於いて、前記磁気吸着構造は、前記枠部と前記保護板の少なくとも何れか一方マグネット樹脂で形成されたことを特徴とする発信機。
  3. 請求項1又は2記載の発信機に於いて、
    前記枠部は、当該枠部の裏面から前記保護板の押し込み方向に複数のガイドシャフト延在し、
    前記保護板は、当該保護板に形成されたガイド穴が前記ガイドシャフトに挿入され、当該ガイドシャフトに沿って移動自在に保持されたことを特徴とする発信機。
  4. 請求項3記載の発信機に於いて、前記保護板と前記操作部との間に、前記保護板を前記枠部に磁気吸着する位置に押し戻すスプリング配置されたことを特徴とする発信機。
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