JP7320783B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
従来、特許文献1に見られるように、電動車両に搭載されたバッテリを昇温させるヒータユニットが知られている。このユニットは、誘導加熱用のコイルを複数備え、各コイルは、導電性材料で構成されたバッテリケース付近に配置されている。各コイルに交流電流が流れることによりケースに誘導電流が流れる。その結果、ケースの温度が上昇し、ひいては昇温対象であるバッテリの温度が上昇する。
特開2010-160932号公報
特許文献1に記載の構成では、誘導加熱用のコイルに交流電力を供給するための専用の駆動回路が必要となる。このため、ヒータユニットの部品数が増え、ヒータユニットが大型化する懸念がある。
本発明は、昇温対象を加熱するための部品数の増加を抑制できる電力変換装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、第1端子及び第2端子を有し、前記第1端子と前記第2端子との間で電力伝送する電力変換装置において、
第1スイッチ及び第2スイッチの直列接続体を有するブリッジ回路と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点に接続されたコイルと、
前記コイルを介して前記第1端子と前記第2端子との間で電力伝送すべく、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンする制御部と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点に接続され、通電により発熱する発熱部と、を備える。
本発明では、ブリッジ回路を構成する第1,第2スイッチが交互にオンされることにより、コイルを介して第1端子と第2端子との間で電力が伝送される。ここで、本発明では、第1スイッチ及び第2スイッチの接続点に、通電により発熱する発熱部が接続されている。この構成によれば、電力伝送のために第1,第2スイッチが交互にオンされることにより、発熱部に交流電流が流れ、発熱部が発熱する。
このように、本発明によれば、電力伝送用のブリッジ回路を利用して発熱部を発熱させることができる。このため、昇温対象を加熱するための部品数の増加を抑制することができる。
第1実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 制御部の処理を示す機能ブロック図。 各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 第3実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 第4実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイムチャート。 制御部の処理を示す機能ブロック図。 第5実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 制御部の処理を示す機能ブロック図。 第6実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 第7実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 第8実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイムチャート。 第9実施形態に係る各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイムチャート。 第10実施形態に係る電力変換装置の1次側の構成を示す図。 第11実施形態に係る電力変換装置の1次側の構成を示す図。 第12実施形態に係る電力変換装置の1次側の構成を示す図。 各スイッチの駆動状態の推移を示すタイムチャート。 第13実施形態に係る電力変換装置の1次側の構成を示す図。 各スイッチの駆動状態の推移を示すタイムチャート。 第14実施形態に係る電力変換装置の全体構成図。 各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る電力変換装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、電力変換装置は、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)や電気自動車(EV)等の電動化車両に搭載されている。
図1に示すように、電力変換装置10は、電力変換回路20と、制御部100とを備えている。電力変換回路20は、第1コンデンサ21、ハーフブリッジ回路22、直流カットコンデンサ23及びトランス30を備えている。
ハーフブリッジ回路22は、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2の直列接続体を備えている。本実施形態において、第1,第2スイッチQ1,Q2は、NチャネルMOSFETである。このため、各スイッチQ1,Q2の高電位側端子はドレインであり、低電位側端子はソースである。第1スイッチQ1のドレインには、電力変換回路20の第1高電位側端子CH1が接続されている。第1スイッチQ1のソースには、第2スイッチQ2のドレインが接続され、第2スイッチQ2のソースには、電力変換回路20の第1低電位側端子CL1が接続されている。なお、本実施形態において、第1高電位側端子CH1及び第1低電位側端子CL1が「第1端子」に相当する。
第1コンデンサ21の第1端には、第1高電位側端子CH1が接続され、第1コンデンサ21の第2端には、第1低電位側端子CL1が接続されている。第1高電位側端子CH1には、第1蓄電装置11の正極端子が接続され、第1蓄電装置11の負極端子には、第1低電位側端子CL1が接続されている。本実施形態において、第1蓄電装置11は、充放電可能な2次電池であり、例えば、リチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池である。
第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインには、直流カットコンデンサ23の第1端が接続されている。直流カットコンデンサ23の第2端には、トランス30を構成する第1コイル31の第1端が接続されている。第1コイル31の第2端には、第2スイッチQ2のソースが接続されている。
電力変換回路20は、フルブリッジ回路40と、第2コンデンサ41とを備えている。フルブリッジ回路40は、第1~第4変換スイッチQF1~QF4を備えている。本実施形態において、各変換スイッチQF1~QF4は、NチャネルMOSFETである。第1変換スイッチQF1及び第3変換スイッチQF3のドレインには、電力変換回路20の第2高電位側端子CH2が接続されている。第1変換スイッチQF1のソースには、第2変換スイッチQF2のドレインが接続され、第3変換スイッチQF3のソースには、第4変換スイッチQF4のドレインが接続されている。第2変換スイッチQF2及び第4変換スイッチQF4のソースには、電力変換回路20の第2低電位側端子CL2が接続されている。なお、本実施形態において、第2高電位側端子CH2及び第2低電位側端子CL2が「第2端子」に相当する。
第2コンデンサ41の第1端には、第2高電位側端子CH2が接続され、第2コンデンサ41の第2端には、第2低電位側端子CL2が接続されている。第2高電位側端子CH2には、第2蓄電装置12の正極端子が接続され、第2蓄電装置12の負極端子には、第2低電位側端子CL2が接続されている。本実施形態において、第2蓄電装置12は、充放電可能な2次電池であり、例えば、リチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池である。
第1変換スイッチQF1のソース及び第2変換スイッチQF2のドレインには、トランス30を構成する第2コイル32の第1端が接続されている。第2コイル32の第2端には、第3変換スイッチQF3のソース及び第4変換スイッチQF4のドレインが接続されている。
第1コイル31と第2コイル32とは、互いに磁気結合する。第1コイル31の第2端に対する第1端の電位が高くなる場合、第2コイル32には、その第2端よりも第1端の電位が高くなるような誘起電圧が発生する。一方、第1コイル31の第1端に対する第2端の電位が高くなる場合、第2コイル32には、その第1端よりも第2端の電位が高くなるような誘起電圧が発生する。
なお、第1蓄電装置11の端子電圧(例えば定格電圧)をV1とし、第2蓄電装置12の端子電圧(例えば定格電圧)をV2とする場合、第1コイル31の巻き数N1と第2コイル32の巻き数N2との比である巻き数比N1/N2は、(0.5×V1)/V2近傍の値に設定される。例えば、V1=V2の場合、巻き数比N1/N2は0.5近傍の値に設定される。
電力変換回路20は、「発熱部」としての誘導加熱ヒータ50を備えている。誘導加熱ヒータ50は、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体を備えている。ヒータコイル51の一端には、第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインが接続され、ヒータコンデンサ52の一端には、第1低電位側端子CL1が接続されている。
ヒータコイル51に電流が流れると、磁束が発生する。その磁束が鎖交する部材に加熱電流(具体的には渦電流)が流れ、その部材の温度が上昇する。ここで、加熱電流が流れる部材そのものが昇温対象とされていてもよいし、加熱電流が流れる部材以外の部材又は加熱電流が流れる部材の雰囲気温度が昇温対象とされていてもよい。加熱電流が流れる部材以外の部材が昇温対象とされる構成としては、例えば、循環通路を循環するとともに昇温対象と熱交換する冷媒(冷却水)と、上記加熱電流が流れて発熱し、かつ、冷媒と熱交換して冷媒を昇温させる加熱部と、を備えるものがあげられる。昇温対象は、例えば、第1蓄電装置11及び第2蓄電装置12の少なくとも1つを含む。
電力変換装置10は、第1電圧センサ60、第2電圧センサ61及び電流センサ62を備えている。第1電圧センサ60は、第1コンデンサ21の端子間電圧を検出し、第2電圧センサ61は、第2コンデンサ41の端子間電圧を検出し、電流センサ62は、第2蓄電装置12に流れる充放電電流を検出する。各センサ60~62の検出値は、制御部100に入力される。制御部100は、第1,第2スイッチQ1,Q2及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4を制御する。
続いて、図2を用いて、制御部100が実施する制御について説明する。
制御部100は、電流制御器110及びPWM生成部120を備えている。電流制御器110は、電流偏差算出部111、フィードバック制御部112及びリミッタ113を備えている。電流偏差算出部111は、入力された指令電流Iref2から、電流センサ62により検出された電流である第2検出電流I2rを減算することにより、電流偏差ΔI2を算出する。本実施形態において、第2検出電流I2rの符号が負の場合、第2高電位側端子CH2から第2蓄電装置12の正極端子へと向かう方向に電流が流れる。
フィードバック制御部112は、算出された電流偏差ΔI2を0にフィードバックするための操作量として、回路間位相φ21を算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として、比例積分制御が用いられている。なお、回路間位相φ21については、後に説明する。また、フィードバック制御部112で用いられるフィードバック制御は、比例積分制御に限らず、例えば、比例積分微分制御であってもよい。
フィードバック制御部112により算出された回路間位相φ21は、リミッタ113により上限値又は下限値が制限され、PWM生成部120に入力される。PWM生成部120は、回路間位相φ21に基づいて、第1,第2スイッチQ1,Q2及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動信号を生成し、各スイッチQ1,Q2,QF1~QF4のゲートに出力する。以下、図3を用いて、各スイッチの駆動態様について説明する。
図3(a)は、第1,第2スイッチQ1,Q2の駆動状態の推移を示し、図3(b)は、第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動状態の推移を示す。図3(c)は、第1電流I1の推移を示し、図3(d)は、第2電流I2の推移を示し、図3(e)は、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体に流れる電流Ihの推移を示す。第1電流I1は、第1高電位側端子CH1に流れる電流であり、第2電流I2は、第2高電位側端子CH2に流れる電流である。本実施形態において、第1電流I1の符号が正の場合、第1蓄電装置11の正極端子から第1高電位側端子CH1へと向かう方向に電流が流れる。第2電流I2の符号の定義は、第2検出電流I2rの符号の定義と同じである。また、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体に流れる電流Ihの符号が正の場合、ヒータコイル51からヒータコンデンサ52へと向かう方向に電流が流れる。
なお、図3(c)には第1電流I1の時間平均値I1aveを破線にて示し、図3(d)には第2電流I2の時間平均値I2aveを破線にて示す。また、図3(f)は、図3(d)の第2電流I2の推移の一部を拡大して示す図である。図3(f)の縦軸1メモリのスケールは、図3(d)の縦軸3メモリの1/10のスケールである。
図3は、第1蓄電装置11からトランス30を介して第2蓄電装置12へと電力伝送する場合における駆動信号等の推移を示す図である。
本実施形態において、各スイッチQ1,Q2,QF1~QF4の1スイッチング周期Tswは互いに同じである。この周期の逆数であるスイッチング周波数fswは、誘導加熱ヒータ50のヒータコイル51及びヒータコンデンサ52と、第2スイッチQ2との含む閉ループ回路の共振周波数(LC共振周波数)近傍の周波数に設定されている。
第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと第2スイッチQ2のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第1スイッチQ1のオフへの切り替えタイミングと第2スイッチQ2のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。
第1変換スイッチQF1及び第4変換スイッチQF4は、オンへの切り替えタイミング及びオフへの切り替えタイミングが同期されている。また、第2変換スイッチQF2及び第3変換スイッチQF3は、オンへの切り替えタイミング及びオフへの切り替えタイミングが同期されている。第1,第4変換スイッチQF1,QF4の組と、第2,第3変換スイッチQF2,QF3の組とは、交互にオンされる。
第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと、第1,第4変換スイッチQF1,QF4のオンへの切り替えタイミングとの位相差が、上述した回路間位相φ21である。本実施形態において、回路間位相φ21は、第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングに対して、第1,第4変換スイッチQF1,QF4のオンへの切り替えタイミングが遅れる場合に正となり、早まる場合に負となる。回路間位相φ21が0から正の所定値となるまでの範囲において、回路間位相φ21の絶対値が大きくなるほど、第1蓄電装置11から第2蓄電装置12への伝送電力が大きくなる。一方、回路間位相φ21が0から負の所定値となるまでの範囲において、回路間位相φ21の絶対値が大きくなるほど、第2蓄電装置12から第1蓄電装置11への伝送電力が大きくなる。
回路間位相φ21が0とされる場合、第1蓄電装置11及び第2蓄電装置12間の伝送電力を0にしつつ、誘導加熱ヒータ50で発熱させることもできる。
ちなみに、図3では、1スイッチング周期Tswを360°とする場合、各スイッチQ1,Q2,QF1~QF4のオン期間φ1が180°とされていたがこれに限らず、オン期間φ1が、0°よりも大きくてかつ180°よりも小さくされていてもよい。オン期間φ1が180°とされる場合、伝送電力が最大となるため、要求される伝送電力に応じて、0°~180°の範囲でオン期間φ1が調整されてもよい。
図3に示すように、各スイッチQ1,Q2,QF1~QF4がオンオフされることにより、誘導加熱ヒータ50及びヒータコイル51の直列接続体に、「+V1/2」と「-V1/2」とが交互に印加される。その結果、誘導加熱ヒータ50のヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に交流電流が流れ、誘導加熱ヒータ50で発熱させるとともに、第1蓄電装置11から第2蓄電装置12へと電力伝送させることができる。
このように、本実施形態では、第1,第2スイッチQ1,Q2が交互にオンされることにより、トランス30を介して第1蓄電装置11と第2蓄電装置12との間で電力が伝送される。ここで、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2の接続点に、誘導加熱ヒータ50を構成するヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体が接続されている。この構成によれば、電力伝送のために第1,第2スイッチQ1,Q2が交互にオンされることにより、ヒータコイル51に交流電流が流れ、誘導加熱ヒータ50が発熱する。このように、本実施形態によれば、電力伝送用のハーフブリッジ回路22を利用して誘導加熱ヒータ50を発熱させることができる。このため、昇温対象を加熱するための部品数の増加を抑制することができ、ひいては電力変換装置10の小型化を図ることができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図4に示すように、電力変換回路20は「遮断スイッチ」としてのリレー70を備えている。なお、図4において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインには、リレー70を介してヒータコイル51が接続されている。なお、リレー70に代えて、半導体スイッチが設けられていてもよい。
制御部100は、誘導加熱ヒータ50の発熱要求があると判定した場合、リレー70をオンし、発熱要求がないと判定した場合、リレー70をオフする。これにより、発熱要求がある場合のみ誘導加熱ヒータ50で発熱させることができる。その結果、昇温対象が過熱状態となるのを防止したり、電力変換装置10の省電力化を図ったりすることができる。なお、制御部100は、例えば、昇温対象の温度が規定温度を下回ったと判定した場合、発熱要求があると判定すればよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示すように、リレー71の設置位置が変更されている。なお、図5において、先の図4に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインには、リレー71を介して直流カットコンデンサ23が接続されている。
制御部100は、第1蓄電装置11と第2蓄電装置12との間の電力伝送要求があると判定した場合、リレー71をオンし、電力伝送要求がないと判定した場合、リレー71をオフする。これにより、電力伝送要求がある場合のみ電力伝送を実施することができる。なお、制御部100は、電力伝送要求がないと判定した場合、フルブリッジ回路40を構成する各変換スイッチQF1~QF4をオフに維持してもよい。これにより、電力伝送が実施されない場合においてフルブリッジ回路40で損失が発生することを防止できる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図6に示すように、ハーフブリッジ回路が追加されている。なお、図6において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、本実施形態では、ハーフブリッジ回路22を第1ハーフブリッジ回路22aと称すこととする。
電力変換装置10は、「昇温用ブリッジ回路」としての第2ハーフブリッジ回路22bを備えている。第2ハーフブリッジ回路22bは、第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4の直列接続体を備えている。本実施形態において、第3,第4スイッチQ3,Q4は、NチャネルMOSFETであり、「第1,第2昇温用スイッチ」に相当する。第3スイッチQ3のドレインには、第1高電位側端子CH1が接続されている。第3スイッチQ3のソースには、第4スイッチQ4のドレインが接続され、第4スイッチQ4のソースには、第1低電位側端子CL1が接続されている。
第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインと、第3スイッチQ3のソース及び第4スイッチQ4のドレインとは、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体により接続されている。
電力変換装置10は、温度センサ63を備えている。温度センサ63は、昇温対象の温度を検出する。温度センサ63の検出値は、制御部100に入力される。
制御部100は、第1~第4スイッチQ1~Q4及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4を制御する。以下、図7を用いて、各スイッチの駆動態様について説明する。図7(a)は、第1~第4スイッチQ1~Q4の駆動状態の推移を示し、図7(b)~(e)は、先の図3(b)~(e)に対応している。
第1,第2スイッチQ1,Q2及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動態様は、図3に示した駆動態様と同様である。
本実施形態において、各スイッチQ1~Q4,QF1~QF4の1スイッチング周期Tswは互いに同じである。また、各スイッチQ1~Q4,QF1~QF4のオン期間φ1も互いに同じ期間(180°)である。
第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングと第4スイッチQ4のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第3スイッチQ3のオフへの切り替えタイミングと第4スイッチQ4のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。
第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと、第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングとの位相差を昇温用位相φhとする。本実施形態において、昇温用位相φhは、第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングに対して、第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングが遅れる場合に正となる。昇温用位相φhが0から正の所定位相となるまでの範囲において、昇温用位相φhの絶対値が大きくなるほど、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に流れる交流電流の振幅が大きくなり、誘導加熱ヒータ50の発熱量が大きくなる。一方、昇温用位相φhが0とされる場合、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に交流電流が流れず、誘導加熱ヒータ50の発熱を停止させることができる。
なお、昇温用位相φhは、例えば、誘導加熱ヒータ50に要求される電力と関係付けられたマップ情報として、制御部100のメモリ(具体的には不揮発性メモリ)に記憶されていてもよい。
ここで、図8を用いて、制御部100により実施される昇温用位相φhの算出方法の一例について説明する。制御部100は、温度偏差算出部130及びフィードバック制御部131を備えている。温度偏差算出部130は、入力された指令温度Trefから、温度センサ63の検出温度Trを減算することにより、温度偏差ΔTを算出する。指令温度Trefは、昇温対象の温度の指令値である。
フィードバック制御部131は、算出された温度偏差ΔTを0にフィードバックするための操作量として、昇温用位相φhを算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として、比例積分制御が用いられている。なお、フィードバック制御部131で用いられるフィードバック制御は、比例積分制御に限らず、例えば、比例積分微分制御であってもよい。
以上説明した本実施形態によれば、第2実施形態で説明したリレーの追加なしで、第1蓄電装置11と第2蓄電装置12との間の伝送電力と、誘導加熱ヒータ50の発熱量とを独立に制御することができる。
また、電力伝送用のスイッチング周波数fswと同じ周波数で誘導加熱ヒータ50を駆動することができるため、ヒータコイル51等の小型化が可能となる。
さらに、誘導加熱ヒータ50をフルブリッジ駆動することが可能となるため、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体には、「+V1」と「-V1」とが交互に印加される。つまり、本実施形態によれば、図1に示したハーフブリッジ駆動と比較して、この直列接続体の印加電圧を2倍にできる。その結果、ある熱量を発生させる場合において、誘導加熱ヒータ50の抵抗成分を増加しつつ、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に流す電流Ihを小さくできる。これにより、第3,第4スイッチQ3,Q4に流れる電流を低減でき、ひいては第3,第4スイッチQ3,Q4の電流ストレスを低減できる。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図9に示すように、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に流れる電流を検出する第3電流センサ64が電力変換装置10に備えられている。第3電流センサ64の検出値は、制御部100に入力される。なお、図9において、先の図6に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図10を用いて、制御部100により実施される昇温用位相φhの算出方法について説明する。制御部100は、電流振幅指令算出部140、リミッタ141、ピーク検出部142、振幅偏差算出部143及びフィードバック制御部144を備えている。
電流振幅指令算出部140は、誘導加熱ヒータ50の指令発熱量Qrefに基づいて、誘導加熱ヒータ50の発熱量を指令発熱量Qrefとするためにヒータコイル51及びヒータコンデンサ52に流すべき交流電流の振幅指令値Ampを算出する。具体的には、指令発熱量Qrefと関係付けられて振幅指令値Ampが規定されたマップ情報に基づいて、振幅指令値Ampを算出する。このマップ情報は、制御部100のメモリに記憶されている。なお、指令発熱量Qは、例えば、指令温度Trefに対して検出温度Trが低いほど大きく設定されればよい。
リミッタ141は、電流振幅指令算出部140により算出された振幅指令値Ampをその上限値,下限値(例えば0A)で制限して出力する。
ピーク検出部142は、第3電流センサ64により検出された電流であるヒータ電流Ihrの正のピーク値を検出する。
振幅偏差算出部143は、リミッタ141から取得した振幅指令値Ampから、ピーク検出部142により検出されたヒータ電流Ihrの正のピーク値を減算することにより、振幅偏差ΔAを算出する。
フィードバック制御部144は、算出された振幅偏差ΔAを0にフィードバックするための操作量として、昇温用位相φhを算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として、比例積分制御が用いられている。なお、フィードバック制御部144で用いられるフィードバック制御は、比例積分制御に限らず、例えば、比例積分微分制御であってもよい。
<第5実施形態の変形例>
図10に示した処理において、ヒータ電流Ihrの正のピーク値に代えて、負のピーク値を振幅指令値Ampにフィードバック制御するための操作量として、昇温用位相φhが算出されてもよい。また、ヒータ電流Ihrの正のピーク値と負のピーク値との差をその指令値にフィードバック制御するための操作量として、昇温用位相φhが算出されてもよい。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図11に示すように、ハーフブリッジ回路が追加されている。なお、図11において、先の図6に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
電力変換装置10は、第3ハーフブリッジ回路22cを備えている。第3ハーフブリッジ回路22cは、第5スイッチQ5及び第6スイッチQ6の直列接続体を備えている。本実施形態において、第5,第6スイッチQ5,Q6は、NチャネルMOSFETである。第5スイッチQ5のドレインには、第1スイッチQ1のドレインが接続されている。第5スイッチQ5のソースには、第6スイッチQ6のドレインが接続され、第6スイッチQ6のソースには、第2スイッチQ2のソースが接続されている。第5スイッチQ5のソース及び第6スイッチQ6のドレインには、第1コイル31の第2端が接続されている。第1コイル31の第1端には、第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインが接続されている。本実施形態では、直流カットコンデンサ23が備えられていない。
本実施形態において、各スイッチQ1~Q6,QF1~QF4の1スイッチング周期Tswは互いに同じであり、各スイッチQ1~Q6,QF1~QF4のオン期間φ1も互いに同じ期間(180°)である。また、第1~第4スイッチQ1~Q4及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動態様は、図7に示した駆動態様と同様である。
制御部100は、第1スイッチQ1のオン期間と第6スイッチQ6のオン期間とを同期させ、第2スイッチQ2のオン期間と第5スイッチQ5のオン期間とを同期させる。つまり、制御部100は、第1,第6スイッチQ1,Q6の組と、第2,第5スイッチQ2,Q5の組とが交互にオンする。これにより、ヒータコンデンサ52に印加される平均電圧を0近傍にできるため、ヒータコンデンサ52として耐圧の低いものを採用することができる。その結果、電力変換装置10の小型化を図ることができる。
<第7実施形態>
以下、第7実施形態について、第6実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図12に示すように、電力変換回路20はリレー72を備えている。また、本実施形態では、第2ハーフブリッジ回路22bが備えられていない。図12において、先の図11に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインには、リレー72を介してヒータコイル51が接続されている。ヒータコンデンサ52の一端は、第5スイッチQ5のソース及び第6スイッチQ6のドレインに接続されている。
本実施形態において、各スイッチQ1,Q2,Q5,Q6,QF1~QF4の1スイッチング周期Tswは互いに同じであり、各スイッチQ1,Q2,Q5,Q6,QF1~QF4のオン期間φ1も互いに同じ期間(180°)である。また、本実施形態において、第1,第2スイッチQ1,Q2及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動態様は、図3に示した駆動態様と同様である。
第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングと第6スイッチQ6のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第5スイッチQ5のオフへの切り替えタイミングと第6スイッチQ6のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。
第2実施形態と同様に、制御部100は、発熱要求があると判定した場合のみリレー72をオンすることができる。本実施形態では、第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと、第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングとの位相差が昇温用位相φhとされている。制御部100は、リレー72をオンした状態において、昇温用位相φhを調整することにより、誘導加熱ヒータ50の発熱量を調整することができる。
<第8実施形態>
以下、第8実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図13に示すように、電力変換装置80がDCDCコンバータCVを備えている。なお、図13において、先の図1に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図13に示すように、DCDCコンバータCVは、リアクトル81、第1ハーフブリッジ回路82a、第2ハーフブリッジ回路82b及びコンデンサ83を備えている。リアクトル81の第1端には、DCDCコンバータCVの第1高電位側端子TH1が接続されている。第1高電位側端子TH1には、第1蓄電装置11の正極端子が接続されている。
第1ハーフブリッジ回路82aは、第1スイッチS1及び第2スイッチS2の直列接続体を備え、第2ハーフブリッジ回路82bは、「昇温用ブリッジ回路」に相当し、第3スイッチS3及び第4スイッチS4の直列接続体を備えている。本実施形態において、各スイッチS1~S4はIGBTである。なお、第3,第4スイッチS3,S4が「第1,第2昇温用スイッチ」に相当する。
第1スイッチS1及び第3スイッチS3のコレクタには、DCDCコンバータCVの第2高電位側端子TH2が接続されている。第1スイッチS1のエミッタには、リアクトル81の第2端と、第2スイッチS2のコレクタとが接続されている。第2スイッチS2のエミッタには、DCDCコンバータCVの第1低電位側端子TL1及び第2低電位側端子TL2が接続されている。第1低電位側端子TL1には、第1蓄電装置11の負極端子が接続されている。なお、本実施形態において、第1高電位側端子TH1及び第1低電位側端子TL1が「第1端子」に相当し、第2高電位側端子TH2及び第2低電位側端子TL2が「第2端子」に相当する。
第3スイッチS3のエミッタには、第4スイッチS4のコレクタが接続され、第4スイッチS4のエミッタには、第1低電位側端子TL1及び第2低電位側端子TL2が接続されている。コンデンサ83の第1端には、第2高電位側端子TH2が接続され、コンデンサ83の第2端には、第2低電位側端子TL2が接続されている。
DCDCコンバータCVは、ヒータコイル91及びヒータコンデンサ92の直列接続体を有する誘導加熱ヒータ90を備えている。ヒータコイル91の一端には、第1スイッチS1のエミッタ及び第2スイッチS2のコレクタが接続され、ヒータコンデンサ92の一端には、第3スイッチS3のエミッタ及び第4スイッチS4のコレクタが接続されている。
電力変換装置80は、第1電圧センサ85、第2電圧センサ86及び電流センサ87を備えている。第1電圧センサ85は、第1高電位側端子TH1及び第1低電位側端子TL1の電位差を検出し、第2電圧センサ86は、コンデンサ83の端子間電圧を検出し、電流センサ87は、リアクトル81に流れる電流を検出する。各センサ85~87の検出値は、電力変換装置80が備える制御部200に入力される。制御部200は、第1~第4スイッチS1~S4を制御する。以下、図14を用いて、各スイッチの駆動態様について説明する。
図14(a)は、第1~第4スイッチS1~S4の駆動状態の推移を示し、図3(b),(c)は、第1,第2電流I1,I2の推移を示し、図3(d)は、ヒータコイル91及びヒータコンデンサ92の直列接続体に流れる電流Ihの推移を示す。第1電流I1は、リアクトル81に流れる電流であり、第2電流I2は、第2高電位側端子TH2に流れる電流である。本実施形態において、第1電流I1の符号が正の場合、リアクトル81において第1高電位側端子TH1側から第1ハーフブリッジ回路82a側へと向かう方向に電流が流れる。第2電流I2の符号が正の場合、第2ハーフブリッジ回路82b側から第2高電位側端子TH2側へと向かう方向に電流が流れる。また、ヒータコイル91及びヒータコンデンサ92の直列接続体に流れる電流Ihの符号が正の場合、ヒータコイル91からヒータコンデンサ92へと向かう方向に電流が流れる。
図14は、第1蓄電装置11側から第2高電位側端子TH2側へと電力伝送する場合における駆動信号等の推移を示す図である。
本実施形態において、各スイッチS1~S4の1スイッチング周期Tswは互いに同じである。この周期の逆数であるスイッチング周波数fswは、ヒータコイル91及びヒータコンデンサ92を含む閉ループ回路の共振周波数(LC共振周波数)近傍の周波数に設定されている。
第1スイッチS1のオンへの切り替えタイミングと第2スイッチS2のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第1スイッチS1のオフへの切り替えタイミングと第2スイッチS2のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。図14に示す例では、DCDCコンバータCVを昇圧動作させる場合において、昇圧比が2の場合を示している。このため、第1,第2スイッチS1,S2のオン期間は、1スイッチング周期Tswの1/2の期間とされている。
第3スイッチS3のオンへの切り替えタイミングと第4スイッチS4のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第3スイッチS3のオフへの切り替えタイミングと第4スイッチS4のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。本実施形態では、第3,第4スイッチS3,S4のオン期間は、上記昇圧比に従い、第1,第2スイッチS1,S2のオン期間と同じ期間に設定されている。
本実施形態では、第1スイッチS1のオフへの切り替えタイミングと、第3スイッチS3のオフへの切り替えタイミングとの位相差が、昇温用位相φhとされている。昇温用位相φhが0とされる場合、ヒータコイル91及びヒータコンデンサ92に交流電流が供給されず、第1蓄電装置11側と第2高電位側端子TH2側との間の電力伝送のみが実施される。制御部200は、昇温用位相φhの調整により、誘導加熱ヒータ90の発熱量を調整することができる。
なお、本実施形態においても、昇温用位相φhの算出方法として、先の図8~図10に示した方法を採用することができる。
以上説明した本実施形態によっても、伝送電力と、誘導加熱ヒータ90の発熱量とを独立に制御することができる。また、電力伝送用のスイッチング周波数と同じ周波数で誘導加熱ヒータ90を駆動することができるため、ヒータコイル91等の小型化が可能となる。
<第9実施形態>
以下、第9実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図15に示すように、第3スイッチQ3がオフに固定され、第4スイッチQ4がオンに固定されている。図15(a)~(e)は、先の図7(a)~(e)に対応しており、図15(f)は、図15(d)の一部を拡大した図である。
図15に示すスイッチング制御により、誘導加熱ヒータ50がハーフブリッジ駆動されている状態となり、先の図1の回路構成と同じ回路構成とみなすことができる。ハーフブリッジ駆動で十分に電力を提供できる誘導加熱ヒータ50の場合には、図15に示すスイッチング制御が実施されることにより、第2ハーフブリッジ回路22bにおけるスイッチング損失を低減することができる。
ちなみに、第3スイッチQ3がオンに固定され、第4スイッチQ4がオフに固定されてもよい。
<第10実施形態>
以下、第10実施形態について、第4~第9実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図16に示すように、1次側の構成が変更されている。なお、図16において、先の図6等に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、図16では、2次側の構成の図示を省略している。
図16に示すように、電力変換回路20に誘導加熱ヒータが複数備えられていてもよい。図16には、第1ヒータコイル51及び第1ヒータコンデンサ52を有する第1誘導加熱ヒータ50と、第2ヒータコイル55及び第2ヒータコンデンサ56を有する第2誘導加熱ヒータ54とが電力変換回路20に備えられる例を示す。
以上説明した構成は、例えば、誘導加熱ヒータの発熱量を増加させたい場合や、誘導加熱ヒータによる加熱箇所を増加させたい場合に有効である。
なお、誘導加熱ヒータが複数備えられる構成は、例えば、先の図9,図11~図13に示した構成にも適用できる。
<第11実施形態>
以下、第11実施形態について、第10実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図17に示すように、発熱部として、誘導加熱コイルに代えて、抵抗体53が備えられている。図17において、先の図16に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。図17に示す例では、例えば発熱量及び加熱箇所を増加させる目的で、抵抗体53が複数(2つ)直列接続されている。なお、抵抗体を直列接続させる構成に代えて、抵抗体を複数並列接続させる構成を採用してもよい。
なお、抵抗体が備えられる構成は、例えば、先の図9,図11~図13に示した構成にも適用できる。
<第12実施形態>
以下、第12実施形態について、第10実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図18に示すように、第3ハーフブリッジ回路22dが追加されている。図18において、先の図16に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第3ハーフブリッジ回路22dは、第5スイッチQ5及び第6スイッチQ6の直列接続体を備えている。本実施形態において、第5,第6スイッチQ5,Q6は、NチャネルMOSFETである。第5スイッチQ5のドレインには、第1高電位側端子CH1が接続されている。第5スイッチQ5のソースには、第6スイッチQ6のドレインと、第2ヒータコンデンサ56の一端とが接続されている。第6スイッチQ6のソースには、第1低電位側端子CL1が接続されている。
第1ハーフブリッジ回路22aは、第1蓄電装置11と第2蓄電装置12との間の電力伝送を実施するための役割を担う。第2ハーフブリッジ回路22bは、第1誘導加熱ヒータ50の発熱量を調整するための役割を担い、第3ハーフブリッジ回路22dは、第2誘導加熱ヒータ54の発熱量を調整するための役割を担う。
制御部100は、第1~第6スイッチQ1~Q6及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4を制御する。第1~第4スイッチQ1~Q4及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動態様は、図7に示した駆動態様と同様である。以下、図19を用いて、第5,第6スイッチQ5,Q6の駆動態様について説明する。本実施形態では、第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと、第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングとの位相差である昇温用位相φhを第1昇温用位相φh1と称すこととする。
本実施形態において、第5,第6スイッチQ5,Q6と、その他の各スイッチQ1~Q4,QF1~QF4の1スイッチング周期Tswは互いに同じである。また、第5,第6スイッチQ5,Q6と、その他の各スイッチQ1~Q4,QF1~QF4のオン期間φ1も互いに同じ期間(180°)である。
第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングと第6スイッチQ6のオフへの切り替えタイミングとは同期されており、第5スイッチQ5のオフへの切り替えタイミングと第6スイッチQ6のオンへの切り替えタイミングとは同期されている。
第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングと、第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングとの位相差を第2昇温用位相φh2とする。本実施形態において、第2昇温用位相φh2は、第1スイッチQ1のオンへの切り替えタイミングに対して、第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングが遅れる場合に正となる。第2昇温用位相φh2が0から正の所定位相となるまでの範囲において、第2昇温用位相φh2の絶対値が大きくなるほど、第2ヒータコイル55及び第2ヒータコンデンサ56に流れる交流電流の振幅が大きくなり、第2誘導加熱ヒータ54の発熱量が大きくなる。一方、第2昇温用位相φh2が0とされる場合、第2誘導加熱ヒータ54の発熱を停止させることができる。
なお、本実施形態の構成は、例えば、先の図9,図11~図13に示した構成にも適用できる。
<第12実施形態の変形例>
図18に示す構成において、昇温対象の昇温用に2つのハーフブリッジ回路22b,22dが備えられる構成以外にも、3つ以上のハーフブリッジ回路が備えられる構成であってもよい。この場合、昇温用のハーフブリッジ回路の数だけ誘導加熱ヒータが備えられればよい。
<第13実施形態>
以下、第13実施形態について、第12実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図20に示すように、第3ハーフブリッジ回路22dが第2ハーフブリッジ回路22bに並列接続されている。また、第2誘導加熱ヒータ54により、第2ハーフブリッジ回路22bと第3ハーフブリッジ回路22dとが接続されている。図20において、先の図18に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図21を用いて、第5,第6スイッチQ5,Q6の駆動態様について説明する。本実施形態において、第2昇温用位相φh2は、第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングと、第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングとの位相差として定義されている。第2昇温用位相φh2は、第3スイッチQ3のオンへの切り替えタイミングに対して、第5スイッチQ5のオンへの切り替えタイミングが遅れる場合に正となる。第2昇温用位相φh2が0から正の所定位相となるまでの範囲において、第2昇温用位相φh2の絶対値が大きくなるほど、第2ヒータコイル55及び第2ヒータコンデンサ56に流れる交流電流の振幅が大きくなり、第2誘導加熱ヒータ54の発熱量が大きくなる。一方、第2昇温用位相φh2が0とされる場合、第2誘導加熱ヒータ54の発熱を停止させることができる。
<第14実施形態>
以下、第14実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図22に示すように、1次側の構成が変更されている。なお、図22において、先の図6に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
電力変換回路20は、第1~第3保持コンデンサ25a~25cと、第1ハーフブリッジ回路24aと、第2ハーフブリッジ回路24bとを備えている。第1ハーフブリッジ回路24aは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の直列接続体を備えており、第2ハーフブリッジ回路24bは、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4の直列接続体を備えている。本実施形態において、第1~第4スイッチSW1~SW4は、NチャネルMOSFETである。
第3スイッチSW3のドレインには、第1高電位側端子CH1と、第1保持コンデンサ25aの第1端とが接続されている。第3スイッチSW3のソースには、直流カットコンデンサ23の第1端と、第4スイッチSW4のドレインとが接続されている。第4スイッチSW4のソースには、第1スイッチSW1のドレインと、第1保持コンデンサ25aの第2端と、第2保持コンデンサ25bの第1端とが接続されている。
第1スイッチSW1のソースには、第1コイル31の第2端と、第2スイッチSW2のドレインと、ヒータコイル51の一端とが接続されている。第2保持コンデンサ25bの第2端には、ヒータコンデンサ52の一端と、第3保持コンデンサ25cの第1端とが接続されている。第3保持コンデンサ25cの第2端には、第2スイッチSW2のソースと、第1低電位側端子CL1とが接続されている。
なお、図22では、各保持コンデンサとして、1つのコンデンサを示しているがこれに限らず、例えば、各保持コンデンサが複数(例えば2つ)のコンデンサの直列接続体で構成されていてもよい。また、本実施形態では、第2コイル32の巻き数N2が図1の第2コイル32の巻き数の2倍にされている。このため、例えば、V1=V2の場合、巻き数比N1/N2は0.25近傍の値に設定される。
制御部100は、第1~第4スイッチSW1~SW4及び第1~第4変換スイッチQF1~QF4を制御する。以下、図23を用いて、各スイッチの駆動態様について説明する。図23(a)は、第1~第4スイッチSW1~SW4の駆動状態の推移を示し、図23(b)~(e)は、先の図7(b)~(e)に対応している。また、図23は、第2蓄電装置12から第1蓄電装置11へと電力伝送される場合の駆動状態等の推移を示す図である。
第3スイッチSW3の駆動態様は、先の図7の第1スイッチQ1の駆動態様と同様であり、第4スイッチSW4の駆動態様は、先の図7の第2スイッチQ2の駆動態様と同様である。また、第1スイッチSW1の駆動態様は、先の図7の第3スイッチQ3の駆動態様と同様であり、第2スイッチSW2の駆動態様は、先の図7の第4スイッチQ4の駆動態様と同様である。また、第1~第4変換スイッチQF1~QF4の駆動態様は、先の図7に示した駆動態様と同様である。
本実施形態において、昇温用位相φhは、第3スイッチSW3のオンへの切り替えタイミングと、第1スイッチSW1のオンへの切り替えタイミングとの位相差として定義されている。昇温用位相φhは、第3スイッチSW3のオンへの切り替えタイミングに対して、第1スイッチSW1のオンへの切り替えタイミングが遅れる場合に正となる。昇温用位相φhが0から正の所定位相となるまでの範囲において、昇温用位相φhの絶対値が大きくなるほど、ヒータコイル51及びヒータコンデンサ52の直列接続体の印加電圧Vhが大きくなり、この直列接続体に流れる電流Ihの振幅が大きくなる。その結果、誘導加熱ヒータ50の発熱量が大きくなる。一方、昇温用位相φhが0とされる場合、誘導加熱ヒータ50の発熱を停止させることができる。
なお、昇温用位相φhは、例えば、誘導加熱ヒータ50に要求される電力と関係付けられたマップ情報として、制御部100のメモリに記憶されていてもよい。また、昇温用位相φhは、例えば、先の図8又は図10に示した方法で算出されてもよい。
以上説明した本実施形態によっても、第1蓄電装置11と第2蓄電装置12との間の伝送電力と、誘導加熱ヒータ50の発熱量とを独立に制御することができる。また、電力伝送用のスイッチング周波数と同じ周波数で誘導加熱ヒータ50を駆動することができるため、ヒータコイル51等の小型化が可能となる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・誘導加熱ヒータにヒータコンデンサは必須ではない。
・誘導加熱ヒータや抵抗体を有する発熱部が適用される電力変換回路としては、DCDCコンバータに限らず、例えばDCACコンバータであってもよい。
10…電力変換装置、22…ハーフブリッジ回路、50…誘導加熱ヒータ、100…制御部。

Claims (9)

  1. 第1高電位側端子(CH1)、第1低電位側端子(CL1)、第2高電位側端子(CH2)及び第2低電位側端子(CL2)を有し、前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送する電力変換装置(10)において、
    トランス(30)と、
    第1スイッチ(Q1)及び第2スイッチ(Q2)の直列接続体を有する第1ハーフブリッジ回路(22a)と、
    第3スイッチ(Q3)及び第4スイッチ(Q4)の直列接続体を有する第2ハーフブリッジ回路(22b)と、
    御部(100)と、
    電により発熱する発熱部(50)と、を備え
    前記第1スイッチの高電位側端子及び前記第3スイッチの高電位側端子には、前記第1高電位側端子が接続され、
    前記第2スイッチの低電位側端子及び前記第4スイッチの低電位側端子には、前記第1低電位側端子が接続され、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの接続点との間が前記発熱部により接続され、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの1スイッチング周期(Tsw)は互いに同じであり、
    前記制御部は、
    前記トランスを介して前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送すべく、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンし、
    前記第3スイッチと前記第4スイッチとを交互にオンするとともに、前記第1スイッチのオンへの切り替えタイミングと前記第3スイッチのオンへの切り替えタイミングとの位相差(φh)を変更することにより、前記発熱部の発熱量を調整する、電力変換装置。
  2. 前記トランスは、互いに磁気結合される第1コイル(31)及び第2コイル(32)を有し、
    前記第1コイルに直列接続された直流カットコンデンサ(23)と、
    前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子と前記第2コイルとの間を接続する変換回路(40)と、を備え、
    前記第2スイッチには、前記第1コイル及び前記直流カットコンデンサの直列接続体が並列接続されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 第1高電位側端子(CH1)、第1低電位側端子(CL1)、第2高電位側端子(CH2)及び第2低電位側端子(CL2)を有し、前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送する電力変換装置(10)において、
    互いに磁気結合される第1コイル(31)及び第2コイル(32)を有するトランス(30)と、
    第1スイッチ(Q1)及び第2スイッチ(Q2)の直列接続体を有する第1ハーフブリッジ回路(22a)と、
    第3スイッチ(Q3)及び第4スイッチ(Q4)の直列接続体を有する第2ハーフブリッジ回路(22b)と、
    第5スイッチ(Q5)及び第6スイッチ(Q6)の直列接続体を有する第3ハーフブリッジ回路(22c)と、
    前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子と前記第2コイルとの間を接続する変換回路(40)と、
    御部(100)と、
    電により発熱する発熱部(50)と、を備え
    前記発熱部は、ヒータコンデンサ(52)を有し、
    前記第1スイッチの高電位側端子、前記第3スイッチの高電位側端子及び前記第5スイッチの高電位側端子には、前記第1高電位側端子が接続され、
    前記第2スイッチの低電位側端子、前記第4スイッチの低電位側端子及び前記第6スイッチの低電位側端子には、前記第1低電位側端子が接続され、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と、前記第5スイッチ及び前記第6スイッチの接続点との間が前記第1コイルにより接続され、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの接続点との間が前記発熱部により接続され、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ及び前記第6スイッチの1スイッチング周期(Tsw)は互いに同じであり、
    前記制御部は、前記トランスを介して前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送すべく、前記第1,第6スイッチの組と前記第2,第5スイッチの組とを交互にオンする、電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記第3スイッチと前記第4スイッチとを交互にオンするとともに、前記第1スイッチのオンへの切り替えタイミングと前記第3スイッチのオンへの切り替えタイミングとの位相差(φh)を変更することにより、前記発熱部の発熱量を調整する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 第1高電位側端子(T1)、第1低電位側端子(TL1)、第2高電位側端子(T2)及び第2低電位側端子(TL2)を有し、前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送する電力変換装置(80)において、
    リアクトル(81)と、
    第1スイッチ(S1)及び第2スイッチ(S2)の直列接続体を有する第1ハーフブリッジ回路(82a)と、
    第3スイッチ(S3)及び第4スイッチ(S4)の直列接続体を有する第2ハーフブリッジ回路(82b)と、
    御部(200)と、
    電により発熱する発熱部(90、を備え
    前記リアクトルの第1端には、前記第1高電位側端子が接続され、
    前記リアクトルの第2端には、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点が接続され、
    前記第1スイッチの高電位側端子及び前記第3スイッチの高電位側端子には、前記第2高電位側端子が接続され、
    前記第2スイッチの低電位側端子及び前記第4スイッチの低電位側端子には、前記第1低電位側端子及び前記第2低電位側端子が接続され、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの接続点との間が前記発熱部により接続され、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの1スイッチング周期(Tsw)は互いに同じであり、
    前記制御部は、
    前記リアクトルを介して前記第1高電位側端子及び前記第1低電位側端子と前記第2高電位側端子及び前記第2低電位側端子との間で電力伝送すべく、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンし、
    前記第3スイッチと前記第4スイッチとを交互にオンするとともに、前記第1スイッチのオフへの切り替えタイミングと前記第3スイッチのオフへの切り替えタイミングとの位相差(φh)を変更することにより、前記発熱部の発熱量を調整する、電力変換装置。
  6. 第1端子(CH1,CL1)及び第2端子(CH2,CL1)を有し、前記第1端子と前記第2端子との間で電力伝送する電力変換装置(10)において、
    互いに磁気結合される第1コイル(31)及び第2コイル(32)を有するトランス(30)と、
    前記第1コイルに直列接続された直流カットコンデンサ(23)と、
    前記第2コイルと前記第2端子との間を接続する変換回路(40)と、
    第1スイッチ(SW1)及び第2スイッチ(SW2)の直列接続体を有し、前記第1端子と前記第1コイルとの間を接続する第1ブリッジ回路(24a)と、
    第3スイッチ(SW3)及び第4スイッチ(SW4)の直列接続体を有し、前記第1端子と前記第1コイルとの間を接続する第2ブリッジ回路(24b)と、
    前記トランスを介して前記第1端子と前記第2端子との間で電力伝送すべく、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンする制御部(100)と、
    電により発熱する発熱部(50)と、を備え
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点に、前記発熱部の第1端と、前記第1コイル及び前記直流カットコンデンサの直列接続体の第1端とが接続され、
    前記第3スイッチ及び前記第4スイッチの接続点に、前記第1コイル及び前記直流カットコンデンサの直列接続体の第2端が接続され、
    第1端が前記第3スイッチの高電位側端子に接続され、第2端が前記第4スイッチの低電位側端子に接続された第1保持コンデンサ(25a)と、
    第1端が前記第1保持コンデンサの第2端に接続され、第2端が前記発熱部の第2端に接続された第2保持コンデンサ(25b)と、
    第1端が前記第2保持コンデンサの第2端に接続され、第2端が前記第2スイッチの低電位側端子に接続された第3保持コンデンサ(25c)と、を備える電力変換装置。
  7. 前記発熱部は抵抗体(53)を有するヒータである請求項1,2,5,6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記発熱部は、ヒータコイル(51,55,91)を有する誘導加熱ヒータ(50,54,90)である請求項1~のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. オンされることにより前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と前記発熱部との間を電気的に接続し、オフされることにより前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの接続点と前記発熱部との間を電気的に遮断する遮断スイッチ(70,72)を備える請求項3~6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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