JP7319864B2 - 情報端末、通信システム、及び端末制御方法 - Google Patents

情報端末、通信システム、及び端末制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報端末、通信システム、及び端末制御方法に関する。
複数の端末間で通信を行うことで、複数の計測場所で計測された計測値を収集する通信システムが知られている。
従来の通信システムは、複数の端末間の相手局登録を無線通信によって行い、相互のID情報(識別子)を送受信して登録を行っている。この登録に使用されるID情報には、例えば、端末の製造時に書き込まれる製造番号が使用されている(例えば、特許文献1)。
特開平11-27760号公報
しかし、既に運用されている通信システムに対して端末を新設し、新設した端末と、既設の端末との間に通信ルートを確立させる場合には、作業者は、既設の端末と、新設の端末との間で相手局の登録を行うために、既設の端末に備えられる相手局登録用スイッチと、新設の端末に備えられる相手局登録用スイッチとの各々を押下する必要がある。従って、作業者は、既設の端末の設置場所と、新設の端末の設置場所との各々に赴いて、各端末に備えられる相手局登録用スイッチを押下する作業を行わなければならないので、煩雑であった。
本発明は、新設の端末と既設の端末との間に通信ルートを確立させるための作業を、作業者が容易に行うことができる情報端末、通信システム、及び端末制御方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の局面によれば、通信システムは、第1設置端末と、第2設置端末と、登録判定装置とを備える。第1設置端末は、センタ装置と通信可能に接続される。第2設置端末は、前記第1設置端末と通信可能に接続される。登録判定装置は、前記第1設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する。前記第2設置端末は、通信部と、操作部と、制御部とを含む。通信部は、前記第2設置端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する。操作部は、前記通信部に前記サーチ信号を送信させる送信指示を受け付ける。制御部は、前記通信部を制御する。前記新設端末は、前記サーチ信号を受信すると、前記新設端末の識別子を送信する。前記第2設置端末の前記通信部が前記新設端末の識別子を受信すると、前記通信部が前記登録判定装置宛に、前記新設端末の識別子を送信するように、前記制御部が前記通信部を制御する。
本発明の第2の局面によれば、情報端末は、通信システムに備えられる複数の端末のうちの1の端末である。前記通信システムは、設置端末と、登録判定装置とを備える。設置端末は、センタ装置と通信可能に接続されると共に、前記情報端末と通信可能に接続される。登録判定装置は、前記設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する。前記情報端末は、通信部と、操作部と、制御部とを含む。通信部は、前記情報端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する。操作部は、前記通信部に前記サーチ信号を送信させる送信指示を受け付ける。制御部は、前記通信部を制御する。前記新設端末は、前記サーチ信号を受信すると、前記新設端末の識別子を送信する。前記情報端末の前記通信部が前記新設端末の識別子を受信すると、前記通信部が前記登録判定装置宛に、前記新設端末の識別子を送信するように、前記制御部が前記通信部を制御する。
本発明の第3の局面によれば、端末制御方法は、通信システムに備えられる複数の端末を制御する。前記通信システムは、第1設置端末と、第2設置端末と、登録判定装置とを含む。第1設置端末は、センタ装置と通信可能に接続される。第2設置端末は、前記第1設置端末と通信可能に接続される。登録判定装置は、前記第1設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する。前記端末制御方法は、前記第2設置端末に備えられる操作部が、前記第2設置端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する送信指示を受け付ける工程を含む。前記端末制御方法は、前記第2設置端末から前記サーチ信号が送信される工程を含む。前記端末制御方法は、前記新設端末が前記サーチ信号を受信する工程を含む。前記端末制御方法は、前記新設端末が前記新設端末の識別子を送信する工程を含む。前記端末制御方法は、前記第2設置端末が前記新設端末の識別子を受信する工程を含む。前記端末制御方法は、前記第2設置端末が前記登録判定装置宛に前記新設端末の識別子を送信する工程を含む。
本発明によれば、新設の端末と既設の端末との間に通信ルートを確立させるための作業を、作業者が容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 センタ側網制御装置の構成を示すブロック図である。 親機の構成を示すブロック図である。 子機の構成を示すブロック図である。 子機の外観を示す図である。 通信システムの動作の第1実施形態を示すフロー図である。 通信システムの動作の第1実施形態を示すフロー図である。 通信システムの動作の第2実施形態を示すフロー図である。 通信システムの動作の第2実施形態を示すフロー図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る通信システム100について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。第1実施形態の通信システム100は、複数の計測場所で計測された計測値を収集するテレメータとして機能する。
通信システム100は、センタ装置10と、複数の端末と、複数のメータ23とを備える。
センタ装置10は、ホストコンピュータ11と、センタ側網制御装置12とを含む。
複数の端末は、親機21と、複数の子機22とで構成される。
メータ23は、例えば、個人宅、会社、及び各種施設のような需要家毎に設置される。メータ23は、例えば、ガス、水道、又は電気の使用量を計測し、計測値(検針値)を出力する計測器である。
複数のメータ23は、それぞれ、複数の子機22と対応する。メータ23は、対応する子機22に対して計測値(検針値)を出力する。
以下では、親機21と、複数の子機22と、複数のメータ23とを総称して端末側と記載することがある。
ホストコンピュータ11は、親機21、及び複数の子機22を制御する。ホストコンピュータ11は、親機21、及び複数の子機22を介して、複数のメータ23が計測した計測値を収集する。
センタ側網制御装置12は、例えば、PHS網、及びFOMA網のような広域無線網N1に接続されている。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介して親機21と無線通信を行う。なお、センタ側網制御装置12と親機21とが、有線の通信網により接続されていてもよい。
センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介して端末側とデータを送受信する。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介して端末側との通信を制御する機能を有する。
ホストコンピュータ11からセンタ側網制御装置12に対してデータが入力された場合、センタ側網制御装置12は、広域無線網N1の通信規格に準拠した通信方式を用いて端末側へデータを送信する。センタ側網制御装置12は、端末側から送信されたデータを受信した場合、受信したデータをホストコンピュータ11へ送信する。
親機21は、広域無線網N1への接続を可能とするためにNCU(Network Control Unit)の機能を有しており、広域無線網N1を介してセンタ装置10と無線通信を行う。なお、親機21とセンタ装置10との間の通信は無線通信に限らず、有線の通信であってもよい。この場合、親機21とセンタ側網制御装置12とは有線の通信網により接続される。
親機21は、例えば、複数の子機22と共にメッシュ型の狭域無線網N2を形成する。
複数の子機22は、子機22Aと、子機22Bと、後述する新設子機22C(図7参照)とを含む。子機22Aと、子機22Bとは、親機21と通信可能に接続される。新設子機22Cは、狭域無線網N2内に新設される端末である。新設子機22Cが新設される手順については後述する。
親機21は、本発明の第1設置端末の一例である。子機22Aは、本発明の第2設置端末の一例である。新設子機22Cは、本発明の新設端末の一例である。
次に、図2を参照して、ホストコンピュータ11について説明する。図2は、ホストコンピュータ11の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ホストコンピュータ11は、記憶部111と、制御部112と、通信部113とを有する。
記憶部111は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。記憶部111は、制御部112によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
記憶部111は、予定端末情報111aを記憶する。予定端末情報111aは、新設される予定の端末(以下、予定端末と記載する)に関する情報である。予定端末情報111aは、予定端末の識別子を含む。識別子は、自機と他の端末とを識別するための情報である。識別子は、例えば、数字、記号、及び/又は、文字を含む。
制御部112は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部112は、記憶部111に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、ホストコンピュータ11の各要素を制御する。
通信部113は、センタ側網制御装置12に接続され、センタ側網制御装置12と通信を行う。通信部113は、例えば、通信モジュールを含むデバイスである。
次に、図3を参照して、センタ側網制御装置12について説明する。図3は、センタ側網制御装置12の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、センタ側網制御装置12は、記憶部121と、制御部122と、通信部123とを有する。
記憶部121は、主記憶装置を含み、補助記憶装置をさらに含んでもよい。記憶部121は、制御部122によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
制御部122は、プロセッサーを含む。制御部122は、記憶部121に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、センタ側網制御装置12の各要素を制御する。
通信部123は、ホストコンピュータ11に接続され、ホストコンピュータ11と通信を行う。通信部123は、広域無線網N1に接続され、広域無線網N1を介して端末側の装置と通信を行う。通信部123は、例えば、通信モジュールを含むデバイスである。
図4を参照して、親機21について説明する。図4は、親機21の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、親機21は、広域無線通信部210と、アンテナ210aと、狭域無線通信部211と、アンテナ211aと、表示部212と、操作部213と、記憶部214と、制御部215とを備える。
広域無線通信部210は、アンテナ210aを通じて電波を発信又は受信することによって、センタ側網制御装置12との通信を行う。例えば、狭域無線通信部211が子機22から検針値のデータを受信すると、広域無線通信部210は、アンテナ210aから電波を発信させることより、広域無線網N1の通信規格に準拠した方式にて検針値のデータをセンタ装置10へ送信する。
広域無線通信部210は、アンテナ210aにて電波を受信すると、受信した電波をデコードすることにより所定形式のデータを取得する。広域無線通信部210は、受信電波をデコードして得られるデータを制御部215へ出力する。制御部215は、広域無線通信部210から出力されたデータを取得した場合、取得したデータに基づいて各種の制御を行う。
狭域無線通信部211は、アンテナ211aを通じて電波を発信、又は受信することによって、子機22と所定の無線通信方式にて無線通信を行う。無線通信方式としては、例えば、920MHz帯の無線通信が採用される。親機21が送信すべきデータを有する場合、親機21の狭域無線通信部211は、宛先を指定した起動信号を送信する。宛先として指定された子機22から起動信号に応じたAck信号が返信されてきた場合、親機21は、宛先の子機22と通信接続を確立する。その結果、親機21は、子機22との間でデータ通信を行う。
表示部212は、LEDランプ(LED:Light Emitting Diode)と、液晶表示パネルとを有する。表示部212は、例えば、親機21の設置作業を示す情報、及び親機21の保守作業を行う作業員に通知すべき情報を表示する。
操作部213は、ディップスイッチのような各種スイッチ、及びボタンを含む。操作部213は、外部からの指示を受け付ける。制御部215は、操作部213が受け付けた指示に基づいて動作する。
記憶部214は、主記憶装置を含み、補助記憶装置をさらに含んでもよい。記憶部214は、制御部215によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。記憶部214は、ルート情報と、通信可能端末情報とを記憶する。
ルート情報は、最上流の端末から最下流の端末までに亘って形成される確立済みの通信ルートを示す情報である。ルート情報は、最上流の端末と、最下流の端末とに、それぞれ、記憶される。
第1実施形態では、最上流の端末は、親機21である。また、第1実施形態では、最下流の端末は、子機22A、及び子機22Bである。
親機21の記憶部214は、ルート情報として、親機21から子機22Aに亘って形成される第1の通信ルートを示す情報と、親機21から子機22Bに亘って形成される第2の通信ルートを示す情報とを記憶している。
通信可能端末情報は、自機と通信可能な端末(以下、通信可能端末と記載する)の識別子を示す情報を含む。親機21の記憶部214は、通信可能端末情報として、子機22Aの識別子と、子機22Bの識別子とを記憶している。
制御部215は、プロセッサーを含む。制御部215は、記憶部214に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、親機21の各要素を制御する。
図5及び図6を参照して、子機22について説明する。図5は、子機22の構成を示すブロック図である。図6は、子機22の外観を示す図である。
図5及び図6に示すように、子機22は、狭域無線通信部220と、アンテナ220aと、接続ポート221と、表示部222と、操作部223と、記憶部224と、制御部225とを備える。
狭域無線通信部220は、アンテナ220aを通じて電波を発信又は受信することによって、親機21及び他の子機22との間で所定の無線通信方式にて無線通信を行う。無線通信方式としては、例えば、920MHz帯の無線通信が採用される。第1実施形態では、子機22が送信すべきデータを有する場合、子機22の狭域無線通信部220は、宛先を指定した起動信号を連続的に送信する。宛先として指定された親機21又は他の子機22から起動信号に応じたAck信号が返信されてきた場合、子機22は、宛先である親機21又は他の子機22と通信接続を確立する。その結果、子機22は、親機21又は他の子機22との間でデータ通信を行う。
接続ポート221には、メータ23が接続される。子機22の制御部225は、接続ポート221を通じてメータ23の検針値を取得する。
表示部222は、LEDランプと、液晶表示パネルとを有する。表示部222は、例えば、子機22の設置作業を示す情報、及び子機22の保守作業を行う作業員に通知すべき情報を表示する。
操作部223は、ディップスイッチ223aのような各種スイッチ、及びボタンを含む。操作部223は、外部からの指示を受け付ける。制御部225は、操作部223が受け付けた指示に基づいて動作する。操作部223は、複数のディップスイッチ223aと、プッシュスイッチ223bとを含む。
プッシュスイッチ223bは、複数のディップスイッチ223aが受け付けた指示を、制御部225に実行させる。
複数のディップスイッチ223aは、例えば、送信指示を受け付ける。送信指示は、自機からサーチ信号(図7参照)を送信させる指示である。サーチ信号は、例えば、ビーコン(Beacon)信号であり、自機と通信可能な通信可能端末を検索するための信号である。
記憶部224は、主記憶装置を含み、補助記憶装置をさらに含んでもよい。記憶部224は、制御部225によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。記憶部214は、ルート情報と、通信可能端末情報とを記憶する。
子機22Aの記憶部224は、ルート情報として、親機21から子機22Aに亘って形成される第1の通信ルートを示す情報を記憶している。子機22Aの記憶部224は、通信可能端末情報として、親機21の識別子を記憶している。
子機22Bの記憶部224は、ルート情報として、親機21から子機22Bに亘って形成される第2の通信ルートを示す情報を記憶している。子機22Bの記憶部224は、通信可能端末情報として、親機21の識別子を記憶している。
制御部225は、プロセッサーを含む。制御部225は、記憶部224に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、子機22の各要素を制御する。
次に、図1~図8を参照して、通信システム100の動作の第1実施形態について説明する。図7及び図8は、通信システム100の動作の第1実施形態を示すフロー図である。
第1実施形態では、センタ装置10が、本発明の登録判定装置に相当する。
第1実施形態は、通信システム100が図1に示す状態、すなわち、狭域無線網N2内に子機22A及び子機22Bが設置されているが、新設子機22Cが未設置の状態から開始される。
ステップS101:図1~図7に示すように、子機22Aの狭域無線通信部220が一定周期で収集信号を送信する。収集信号は、例えば、ビーコン信号である。収集信号を受信した端末は、自機の識別子を含む信号を子機22A宛に送信する。収集信号を受信した端末は、言い換えれば、子機22Aと通信可能な通信可能端末である。
子機22Aは、一定周期で収集信号を送信することで、子機22Aと通信可能な通信可能端末の識別子を、周期的に収集する(ビーコン収集)。その結果、子機22Aの記憶部224に記憶される通信可能端末情報(図5参照)が周期的に更新される。
ステップS102:新設子機22Cが設置される。なお、新設子機22Cは、子機22Aと通信可能な場所に設置される。
また、新設子機22Cは、子機22Aから収集信号が送信されていないタイミングで設置される。例えば、毎週の日曜日の所定時間になると、収集信号が送信されるように設定されている場合において、新設子機22Cが月曜日に設置される。従って、新設子機22Cの設置時において、新設子機22Cは、子機22Aからの収集信号を受信していない。その結果、子機22Aは、新設子機22Cの存在を認識していない。
ステップS103:作業者が、子機22Aの操作部223に対して、サーチ信号の送信指示を入力する。
ステップS104:子機22Aにおいて、狭域無線通信部220がサーチ信号を送信するように、制御部225が狭域無線通信部220を制御する。その結果、子機22Aからサーチ信号が送信されて、新設子機22Cがサーチ信号を受信する。
ステップS105:新設子機22Cにおいて、狭域無線通信部220が、子機22A宛に、サーチ信号に応じた応答信号を送信するように、制御部225が狭域無線通信部220を制御する。その結果、新設子機22Cから応答信号が送信されて、子機22Aが応答信号を受信する。
応答信号には、新設子機22Cの識別子が含まれる。その結果、子機22Aは、応答信号を受信することで、新設子機22Cの識別子を受信する。
ステップS106:子機22Aにおいて、制御部225は、記憶部224に記憶されている通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれているか否かを判定する。すなわち、子機22Aが新設子機22Cの存在を認識しているか否かが判定される。
通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれていない(新設子機22Cの存在を認識していない)と制御部225が判定すると、処理がステップS107に移行する。これに対し、通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれている(新設子機22Cの存在を認識している)と制御部225が判定すると、処理が終了する。
ステップS107:子機22Aにおいて、狭域無線通信部220がセンタ装置10宛に発見信号を送信するように、制御部225が狭域無線通信部220を制御する。
発見信号は、新設の端末が発見されたことを通知するための信号である。発見信号には、新設の端末の識別子が含まれる。第1実施形態では、発見信号において、新設子機22Cが発見されたことが通知され、新設子機22Cの識別子が含まれる。
子機22Aから送信された発見信号は、親機21により受信される。
ステップS108:親機21は、受信した発見信号を、センタ装置10へ転送する。その結果、センタ装置10が、発見信号を受信する。
ステップS108に示す処理が終了すると、処理が、図8に示すステップS109に移行する。
ステップS109:図1~図6、及び図8に示すように、センタ装置10が発見信号を受信すると、ホストコンピュータ11の制御部112が、発見信号に含まれる新設子機22Cの識別子と、予定端末情報111a(図2参照)に含まれる予定端末の識別子とを比較する。そして、ホストコンピュータ11の制御部112は、予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれているか否かを確認する。すなわち、ホストコンピュータ11の制御部112は、新設子機22Cが、新設される予定の端末であるか否かを確認する。
予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれている(新設子機22Cが新設される予定の端末である)ことを制御部112が確認すると、処理がステップS110に移行する。予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれていない(新設子機22Cが新設される予定の端末でない)ことを制御部112が確認すると、処理が終了する。
ステップS110:センタ装置10において、ホストコンピュータ11の制御部112は、親機21と新設子機22Cとの間に、第3の通信ルートを確立させる旨の判定をする。第3の通信ルートは、最上流の端末を親機21とし、最下流の端末を新設子機22Cとし、親機21から子機22Aを介して新設子機22Cに亘って形成される通信ルートである。
第3の通信ルートは、本発明の通信ルートの一例である。
ホストコンピュータ11の制御部112は、第3の通信ルートを確立させる旨の判定をすると、通信部113を制御して、新設子機22C宛にルート登録指示信号を送信する。その結果、センタ装置10からルート登録指示信号が送信される。ルート登録指示信号は、第3の通信ルートの登録を行うことを指示する信号である。センタ装置10から送信されたルート登録指示信号は、親機21により受信される。
ステップS111:親機21により受信されたルート登録指示信号は、子機22Aを介して新設子機22Cへ転送される。その結果、新設子機22Cがルート登録指示信号を受信する。
ステップS112:新設子機22Cにおいて、制御部225は、記憶部224に記憶されているルート情報に、第3の通信ルートを追加する。その結果、第3の通信ルートが、新設子機22Cに登録される。
ステップS113:新設子機22Cにおいて、狭域無線通信部220が、親機21宛に、第3の通信ルートの登録が完了したことを示す完了信号を送信するように、制御部225が狭域無線通信部220を制御する。その結果、新設子機22Cから完了信号が送信される。
新設子機22Cから送信された完了信号は、子機22Aを介して親機21へ転送される。その結果、親機21が完了信号を受信する。
ステップS114:親機21において、制御部215は、記憶部214に記憶されているルート情報に、第3の通信ルートを追加する。その結果、第3の通信ルートが、親機21に登録される。
ステップS115:親機21において、広域無線通信部210がセンタ装置10宛に完了信号を送信するように、制御部215が広域無線通信部210を制御する。その結果、センタ装置10が、完了信号を受信する。
ステップS116:センタ装置10は、通信を終了することを示す終了信号を送信する。終了信号は、親機21、子機22A、及び新設子機22Cの順番に転送される。その結果、処理が終了する。
以上、図1~図8を参照して説明したように、作業者が子機22Aの操作部223に対して、サーチ信号の送信指示を入力することで、子機22Aからサーチ信号が送信される(ステップS103、及びステップS104参照)。そして、新設子機22Cは、サーチ信号を受信すると、新設子機22Cの識別子を含む応答信号を送信する(ステップS105参照)。そして、子機22Aの狭域無線通信部220は、新設子機22Cの識別子を受信すると、センタ装置10宛に、新設子機22Cの識別子を送信する(ステップS107参照)。これにより、センタ装置10は、新設子機22Cの識別子を受信することで、新設子機22Cの存在を認識し、親機21と新設子機22Cとの間に第3の通信ルートを確立させることができる。従って、作業者は、子機22Aの操作部223に対して、サーチ信号の送信指示を入力するだけで、新設子機22Cと親機21との間に第3の通信ルートを確立させるための作業を完了することができる。その結果、作業者は、第3の通信ルートを確立させるための作業を行う際、子機22A、及び新設子機22Cの各々の操作部223を操作する必要がなく、子機22Aの操作部223のみ操作すればよいので、第3の通信ルートを確立させるための作業を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
図1~図6、図9、及び図10を参照して、本発明の第2実施形態に係る通信システム100について説明する。図9及び図10は、通信システム100の動作の第2実施形態を示すフロー図である。
第2実施形態では、親機21が、本発明の登録判定装置に相当する。
ステップS201:図1~図6、及び図9に示すように、ホストコンピュータ11の記憶部111に記憶されている予定端末情報111a(図2参照)が、親機21に送信される。
親機21が予定端末情報111aを受信すると、親機21の記憶部214に予定端末情報111aが記憶される。その結果、予定端末情報111aに示される予定端末の識別子が、親機21に登録される(サーチ対象登録)。
ステップS202:親機21は、センタ装置10に対し、予定端末の識別子を登録する処理が完了したことを示す登録完了信号を送信する。
ステップS203:センタ装置10は、登録完了信号を受信すると、親機21宛に終了信号を送信する。
ステップS201~ステップS203に示す処理が行われることで、新規の通信ルートを確立させるか否かを判定する処理を行う装置が、第1実施形態では、センタ装置10であったが,第2実施形態では、親機21に切り替えられる。
ステップS204:子機22Aの狭域無線通信部220が一定周期で収集信号を送信することで、ビーコン収集を行う。
ステップS205:収集信号の非送信時に、新設子機22Cが設置される。
ステップS206:作業者が、子機22Aの操作部223に対して、サーチ信号の送信指示を入力する。
ステップS207:子機22Aからサーチ信号が送信される。その結果、新設子機22Cがサーチ信号を受信する。
ステップS208:新設子機22Cから、子機22A宛に新設子機22Cの識別子を含む応答信号が送信される。その結果、子機22Aが応答信号を受信する。
ステップS209:子機22Aにおいて、制御部225は、記憶部224に記憶されている通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれているか否かを判定する。
通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれていないと制御部225が判定すると、処理がステップS210に移行する。これに対し、通信可能端末情報に、新設子機22Cの識別子が含まれていると制御部225が判定すると、処理が終了する。
ステップS210:子機22Aにおいて、狭域無線通信部220が親機21宛に新設子機22Cの識別子を含む発見信号を送信するように、制御部225が狭域無線通信部220を制御する。その結果、親機21が、発見信号を受信する。ステップS210に示す処理が終了すると、処理が図10に示すステップS211に移行する。
ステップS211:図1~図6、及び図10に示すように、親機21の制御部215が、発見信号に含まれる新設子機22Cの識別子と、予定端末情報111aに含まれる予定端末の識別子とを比較する。そして、親機21の制御部215は、予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれているか否かを確認する。
予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれていることを制御部215が確認すると、処理がステップS212に移行する。予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれていないことを制御部215が確認すると、処理が終了する。
ステップS212:親機21の制御部215は、親機21と新設子機22Cとの間に、第3の通信ルートを確立させる旨の判定をする。そして、親機21の制御部215は、狭域無線通信部211を制御して、新設子機22C宛にルート登録指示信号を送信する。ルート登録指示信号は、親機21から、子機22A、及び新設子機22Cの順番に転送される。新設子機22Cがルート登録指示信号を受信すると、処理がステップS213に移行する。
ステップS213~ステップS215に示す処理は、第1実施形態のステップS112~ステップS114に示す処理(図8参照)と同じなので、説明は省略する。
ステップS216において、親機21からセンタ装置10へ発見信号が送信される。その結果、センタ装置10は、新設子機22Cの存在を認識する。
ステップS217において、センタ装置10は、終了信号を送信する。終了信号は、親機21、子機22A、及び新設子機22Cの順番に転送される。その結果、処理が終了する。
以上、図1~図6、図9、及び図10を参照して説明したように、親機21と新設子機22Cとの間に第3の通信ルートを確立させるか否かの判定を、親機21が行う。従って、ステップS211において、予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれていないことが確認された場合には、処理が終了するので、親機21とセンタ装置10との間での発見信号の送受信処理(ステップS216参照)が行われない。これに対し、第1実施形態では、ステップS109(図8参照)において、予定端末の識別子に、新設子機22Cの識別子が含まれていないことが確認された場合でも、親機21とセンタ装置10との間での発見信号の送受信処理(ステップS108参照)が行われる。従って、第2実施形態は、第1実施形態に比べて、親機21とセンタ装置10との間の通信回数(広域無線網N1を用いた通信回数)を減らすことができる。その結果、第2実施形態によると、広域無線網N1を通じた通信に対してパケット通信の料金(通信費)が課金される場合は、通信費を低減できる。
以上、図面(図1~図10)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)~(4))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)第1実施形態では、ステップS102(図7参照)において、1つの新設子機22Cが設置される。しかし、本発明はこれに限定されない。ステップS102において、複数の新設子機が設置されてもよい。この場合、ステップS109~ステップS110(図8参照)において、複数の新設子機の各々に対して、通信ルートを確立させるか否かの判定が一括して行われる。その結果、通信ルートを確立させる処理を効率的に行うことができる。
(2)第2実施形態のステップS205(図9参照)において、複数の新設子機が設置されてもよい。この場合、ステップS211~ステップS212(図10参照)において、複数の新設子機の各々に対して、通信ルートを確立させるか否かの判定が一括して行われる。その結果、通信ルートを確立させる処理を効率的に行うことができる。
(3)第1実施形態、及び第2実施形態において、最上流の端末である親機21と、最下流の端末である新設子機22Cとの間には、1つの子機22Aが介装される(図7及び図9参照)。しかし、本発明は、これに限定されない。親機21と、新設子機22Cとの間には、複数の子機が介装されていてもよい。この場合、複数の子機のうち、新設子機22Cの直前に設置される子機(直前子機)が、図7及び図8に示す第1実施形態、及び、図9及び図10に示す第2実施形態において、子機22Aが行っていた処理を行う。また、この場合、直前子機が、本発明の第2設置端末に相当する。
(4)第1実施形態及び第2実施形態において、最上流の端末である親機21と、最下流の端末である新設子機22Cとの間に子機が存在せず、親機21と新設子機22Cとが直接に通信可能に接続されてもよい。この場合、子機22Aが行っていた処理は、親機21によって行われる。また、この場合、親機21が、本発明の第1設置端末に相当すると共に、第2設置端末に相当する。
本発明は、情報端末、通信システム、及び端末制御方法の分野に利用可能である。
10 センタ装置
21 親機
22A 子機
22C 新設子機
100 通信システム
220 狭域無線通信部
223 操作部
225 制御部

Claims (8)

  1. センタ装置と通信可能に接続されて通信先の設置端末を指定して起動信号を送信する第1設置端末と、
    前記起動信号に基づく応答信号を返信して前記第1設置端末との間で通信接続を確立する第2設置端末と、
    前記第1設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する登録判定装置と
    を備え、
    前記第2設置端末は、
    前記第2設置端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する通信部と、
    前記通信部に前記サーチ信号を送信させる送信指示を受け付ける操作部と、
    前記通信部を制御する制御部と
    を含み、
    前記新設端末は、前記サーチ信号を受信すると、前記新設端末の識別子を送信し、
    前記第2設置端末の前記通信部が前記新設端末の識別子を受信すると、前記通信部が前記登録判定装置宛に、前記新設端末の識別子を送信するように、前記制御部が前記通信部を制御する、通信システム。
  2. 前記登録判定装置は、
    新設される予定の端末である予定端末の識別子を示す情報を有しており、
    前記新設端末の識別子を受信すると、前記新設端末の識別子と、前記予定端末の識別子とを比較し、前記予定端末の識別子に前記新設端末の識別子が含まれていることを確認すると、前記第1設置端末と前記新設端末との間に通信ルートを確立させる旨の判定をする、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記登録判定装置は、前記第1設置端末と前記新設端末との間に通信ルートを確立させる旨の判定をすると、前記確立させた通信ルートの登録を行うことを指示するルート登録指示信号を、前記新設端末宛に送信する、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記センタ装置は、前記登録判定装置として機能する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記第1設置端末は、前記登録判定装置として機能する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記第1設置端末と、前記第2設置端末とが1つの端末である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 通信システムに備えられる複数の端末のうちの1の端末である情報端末であって、
    前記通信システムは、
    センタ装置と通信可能に接続されて通信先の設置端末を指定して起動信号を送信すると共に、前記情報端末と通信可能に接続される設置端末と、
    前記設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する登録判定装置と
    を備え、
    前記情報端末は、
    前記起動信号に基づく応答信号を返信して前記設置端末との間で通信接続を確立し、
    前記情報端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する通信部と、
    前記通信部に前記サーチ信号を送信させる送信指示を受け付ける操作部と、
    前記通信部を制御する制御部と
    を含み、
    前記新設端末は、前記サーチ信号を受信すると、前記新設端末の識別子を送信し、
    前記情報端末の前記通信部が前記新設端末の識別子を受信すると、前記通信部が前記登録判定装置宛に、前記新設端末の識別子を送信するように、前記制御部が前記通信部を制御する、情報端末。
  8. 通信システムに備えられる複数の端末を制御する端末制御方法であって、
    前記通信システムは、
    センタ装置と通信可能に接続されて通信先の設置端末を指定して起動信号を送信する第1設置端末と、
    前記起動信号に基づく応答信号を返信して前記第1設置端末との間で通信接続を確立する第2設置端末と、
    前記第1設置端末と、新設される端末である新設端末との間に通信ルートを確立させるか否かを判定する登録判定装置と
    を含み、
    前記端末制御方法は、
    前記第2設置端末に備えられる操作部が、前記第2設置端末と通信可能な端末を検索するためのサーチ信号を送信する送信指示を受け付ける工程と、
    前記第2設置端末から前記サーチ信号が送信される工程と、
    前記新設端末が前記サーチ信号を受信する工程と、
    前記新設端末が前記新設端末の識別子を送信する工程と、
    前記第2設置端末が前記新設端末の識別子を受信する工程と、
    前記第2設置端末が前記登録判定装置宛に前記新設端末の識別子を送信する工程と
    を含む、端末制御方法。
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