JP7318583B2 - 帯状電極板の製造方法 - Google Patents

帯状電極板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7318583B2
JP7318583B2 JP2020075972A JP2020075972A JP7318583B2 JP 7318583 B2 JP7318583 B2 JP 7318583B2 JP 2020075972 A JP2020075972 A JP 2020075972A JP 2020075972 A JP2020075972 A JP 2020075972A JP 7318583 B2 JP7318583 B2 JP 7318583B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
undried
layer
hot air
active material
electrode plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020075972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021174619A (ja
Inventor
隆彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2020075972A priority Critical patent/JP7318583B2/ja
Publication of JP2021174619A publication Critical patent/JP2021174619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7318583B2 publication Critical patent/JP7318583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、帯状の集電箔上に活物質層などの層が形成された帯状電極板の製造方法に関する。
電池やキャパシタの正極板或いは負極板に用いられる電極板として、帯状の集電箔上に、集電箔の長手方向に延びる帯状の活物質層が形成された帯状電極板が知られている。このような帯状電極板は、例えば以下の手法により製造する。即ち、活物質粒子等を分散媒に分散させた活物質ペーストを用意し、この活物質ペーストを集電箔上に塗布して、集電箔上に帯状の未乾燥活物質層を有する帯状の未乾燥電極板を形成する。その後、この未乾燥電極板を乾燥装置内に搬送し、乾燥装置内で未乾燥電極板を長手方向に搬送しつつ、熱風を未乾燥活物質層に沿って搬送方向の上流側に進ませて、未乾燥活物質層を加熱乾燥させて活物質層を形成する。このような手法及び乾燥装置に関連する従来技術として、例えば特許文献1が挙げられる。
特開2013-068394号公報
ところで、本発明者は、帯状電極板として、帯状の活物質層の幅方向の両側に、長手方向に延びる帯状の絶縁保護層を更に設けることを検討した。具体的には、上述の活物質ペーストを用意すると共に、ベーマイトなどの絶縁性粒子を分散媒に分散させた絶縁ペーストを用意する。そして、集電箔の幅方向の中央に活物質ペーストを塗布して、帯状の未乾燥活物質層を形成すると共に、集電箔のうち、未乾燥活物質層の両側部分にそれぞれ絶縁ペーストを塗布して、未乾燥活物質層の両側に隣接した帯状の未乾燥絶縁保護層を形成する。その後、乾燥装置において未乾燥電極板を長手方向に搬送しつつ、熱風を未乾燥活物質層及び未乾燥絶縁保護層に沿って搬送方向の上流側に進ませて、未乾燥活物質層及び未乾燥絶縁保護層を並行して加熱乾燥させて活物質層及び絶縁保護層を形成する。
しかしながら、用いる活物質ペーストと絶縁ペーストの固形分率が異なる場合や、形成される未乾燥活物質層と未乾燥絶縁保護層の厚みが異なる場合には、未乾燥活物質層と未乾燥絶縁保護層の単位面積当たりの分散媒含有量が異なる。例えば未乾燥活物質層の単位面積当たりの分散媒含有量Aaよりも、未乾燥絶縁保護層の単位面積当たりの分散媒含有量Abが多い場合(Ab>Aa)には、上述の熱風乾燥に当たり、未乾燥活物質層よりも未乾燥絶縁保護層の乾燥が遅くなる。
このため、乾燥時間や熱風の温度等の乾燥条件を未乾燥活物質層の乾燥に丁度良い条件に設定すると、未乾燥活物質層は適切に乾燥できるが、未乾燥絶縁保護層は半乾きの状態となってしまう。一方、乾燥条件を未乾燥絶縁保護層の乾燥に丁度良い条件にすると、未乾燥絶縁保護層は適切に乾燥できるが、未乾燥活物質層は過乾燥となり、未乾燥活物質層と集電箔との密着性が低下するなどの不具合が生じることが判ってきた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、単位面積当たりの分散媒含有量の異なる未乾燥第1層及び未乾燥第2層を有する未乾燥電極板について、1つの乾燥工程で未乾燥第1層も未乾燥第2層も共に適切に熱風乾燥させることができる帯状電極板の製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、帯状の集電箔と、上記集電箔上に形成された第1層と、上記集電箔上に形成され、上記第1層と上記集電箔の幅方向に並ぶ第2層と、を備える帯状電極板の製造方法であって、上記集電箔上に、分散媒を含み乾燥後に上記第1層となる未乾燥第1層、及び、上記分散媒を含み乾燥後に上記第2層となる未乾燥第2層を有し、上記未乾燥第1層の単位面積当たりの分散媒含有量A1よりも、上記未乾燥第2層の単位面積当たりの分散媒含有量A2が多い(A2>A1)未乾燥電極板を形成する電極形成工程と、上記未乾燥電極板を上記集電箔の長手方向に搬送しつつ、熱風を上記未乾燥第1層及び上記未乾燥第2層に沿って搬送方向の上流側に進ませて、上記未乾燥第1層及び上記未乾燥第2層を並行して加熱乾燥させて上記第1層及び上記第2層を形成する乾燥工程と、を備え、上記乾燥工程は、上記熱風として、上記未乾燥第1層に沿って進む第1熱風、及び、上記未乾燥第2層に沿って進む、上記第1熱風の流速V1よりも速い流速V2(V2>V1)の第2熱風を用いる帯状電極板の製造方法である。
上述の帯状電極板の製造方法では、電極形成工程において、単位面積当たりの分散媒含有量A1が少ない未乾燥第1層と、単位面積当たりの分散媒含有量A2が多い未乾燥第2層とを集電箔上に有する未乾燥電極板を形成する。
そして、乾燥工程において、熱風を未乾燥第1層及び未乾燥第2層に沿って搬送方向の上流側に進ませて、未乾燥第1層及び未乾燥第2層を並行して加熱乾燥させる。その際、単位面積当たりの分散媒含有量A1が少ない未乾燥第1層に沿って進む第1熱風の流速V1よりも、単位面積当たりの分散媒含有量A2が多い未乾燥第2層に沿って進む第2熱風の流速V2を速くする。これにより、第1熱風の流速V1と第2熱風の流速V2を同じ速度にする場合に比して、未乾燥第1層よりも乾燥させ難い未乾燥第2層の乾燥を早めることができ、1つの乾燥工程で未乾燥第1層も未乾燥第2層も共に適切に熱風乾燥させることができる。
なお、「帯状電極板」としては、例えば、リチウムイオン二次電池等の電池に用いられる電極板や、リチウムイオンキャパシタ等のキャパシタに用いられる電極板などが挙げられる。また、帯状電極板は、正極をなす帯状正極板でもよいし、負極をなす帯状負極板でもよい。また、帯状電極板は、集電箔の一方の主面上にのみ第1層及び第2層が形成された片側電極板でもよいし、集電箔の両方の主面上にそれぞれ第1層及び第2層が形成された両側電極板でもよい。また、第1層及び第2層は、例えば、集電箔の一方の主面上に1条ずつ形成してもよいし、第1層を1条形成し、この第1層の両側にそれぞれ第2層を形成してもよい。また、第1層は、集電箔と共に長手方向に延びる帯状としてもよいし、複数の第1層が所定間隙を空けて長手方向に並ぶ形態とすることもできる。第2層は、集電箔と共に長手方向に延びる帯状としてもよいし、複数の第2層が所定間隙を空けて長手方向に並ぶ形態とすることもできる。また、第1層及び第2層は、一方の層を活物質粒子を含む活物質層とし、他方の層を絶縁性粒子を含む絶縁保護層とすることができる。
「電極形成工程」では、未乾燥第1層及び未乾燥第2層を同時に集電箔上に形成してもよいし、一方の未乾燥層を先に形成した後に他方の未乾燥層を形成してもよい。また、未乾燥第1層及び未乾燥第2層は、それぞれペーストを集電箔に塗工することにより形成することができる。或いは、未乾燥第1層及び未乾燥第2層の少なくとも一方は、活物質粒子等を分散媒と混合し造粒して、湿潤粒子からなる粒子集合体を作製し、この粒子集合体を圧延して集電箔上に配置することにより形成してもよい。
「流速V1の第1熱風」及び「流速V2の第2熱風」は、例えば、流速V1の第1熱風を吹き出す第1ノズル部を有する第1熱風吹出部と、流速V2の第2熱風を吹き出す第2ノズル部を有する第2熱風吹出部とを別途用意し、これら第1熱風吹出部及び第2熱風吹出部を用いて吹き出させることができる。また、後述するように、第1熱風を吹き出す開口幅L1の第1ノズル部と、第2熱風を吹き出す、開口幅L1よりも狭い開口幅L2の第2ノズル部とが一体となったノズル部を有する熱風吹出部を用いて吹き出させることもできる。
更に、上記の帯状電極板の製造方法であって、前記乾燥工程では、前記集電箔の前記幅方向に拡がる形態で前記熱風を吹き出すノズル部であって、上記幅方向及び上記熱風の吹き出し方向に直交する開口幅L1を有し、前記第1熱風を吹き出す第1ノズル部と、上記幅方向及び上記吹き出し方向に直交し、上記開口幅L1よりも狭い開口幅L2(L2<L1)を有する第2ノズル部とが一体となった上記ノズル部を有する熱風吹出部を用いる帯状電極板の製造方法とするのが好ましい。
前述のように、第1熱風を吹き出す第1ノズル部を有する第1熱風吹出部と、第2熱風を吹き出す第2ノズル部を有する第2熱風吹出部とを別途用意し、これら第1熱風吹出部及び第2熱風吹出部を用いて乾燥工程を行うこともできる。しかし、この手法では、第1熱風及び第2熱風を吹き出すために2つの熱風吹出部(第1熱風吹出部及び第2熱風吹出部)が必要となる。
これに対し、上述の帯状電極板の製造方法では、第1熱風を吹き出す開口幅L1の第1ノズル部と第2熱風を吹き出す開口幅L2の第2ノズル部とが一体となったノズル部を有する熱風吹出部を用いて、乾燥工程を行う。このため、1つの熱風吹出部によって、流速V1,V2の異なる第1熱風及び第2熱風を容易に吹き出させることができる。
実施形態に係る帯状電極板の斜視図である。 実施形態に係る帯状電極板の製造方法のフローチャートである。 実施形態に係る乾燥装置の全体を示す説明図である。 実施形態に係り、熱風吹出部及び未乾燥片側電極板の上方から見た平面図である。 実施形態に係り、熱風吹出部及び未乾燥片側電極板の幅方向から見た断面図であり、(a)は図4におけるA-A断面図、(b)は図4におけるB-B断面図である。 実施例1~3及び比較例に係る各片側電極板の活物質層及び絶縁保護層に残った残留分散媒量の比を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態に係る帯状電極板1の斜視図を示す。この帯状電極板1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池を製造するのに用いられる。具体的には、帯状電極板1は、電池を構成する扁平状捲回型或いは積層型の電極体を製造するのに用いられる帯状正極板である。
帯状電極板1は、長手方向EHに延びる帯状のアルミニウム箔からなる集電箔3を有する。この集電箔3の第1主面3aのうち、幅方向FHの中央で長手方向EHに延びる領域上には、活物質層(第1層)5が長手方向EHに帯状に形成されている。また、集電箔3の第1主面3aのうち、活物質層5の幅方向FHの両側で長手方向EHに延びる各領域上には、それぞれ絶縁保護層(第2層)7が長手方向EHに帯状に形成されている。
また、集電箔3の反対側の第2主面3bのうち、幅方向FHの中央で長手方向EHに延びる領域上には、活物質層(第1層)15が長手方向EHに帯状に形成されている。また、集電箔3の第2主面3bのうち、活物質層15の幅方向FHの両側で長手方向EHに延びる各領域上には、それぞれ絶縁保護層(第2層)17が長手方向EHに帯状に形成されている。
なお、集電箔3のうち、幅方向FHの両端部で長手方向EHに延びる部位は、それぞれ、活物質層5,15も絶縁保護層7,17も存在せず、集電箔3が厚み方向GHに露出した露出部3rとなっている。
各活物質層5,15の幅方向FHの寸法W1は、本実施形態ではW1=211mmである。活物質層5,15は、活物質粒子21、導電粒子22及び結着剤23から構成されている。本実施形態では、活物質粒子21として、リチウム遷移金属複合酸化物粒子、具体的にはリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物粒子を用いている。また、導電粒子22としてアセチレンブラック(AB)粒子を、結着剤23としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いている。
各絶縁保護層7,17の幅方向FHの寸法W2は、いずれも本実施形態ではW2=7mmである。絶縁保護層7,17は、絶縁性粒子25、具体的にはベーマイトから構成されている。
次いで、上記帯状電極板1の製造方法について説明する(図2~図5参照)。まず「第1電極形成工程S1」(図2参照)において、集電箔3の第1主面3a上に、乾燥後に前述の活物質層5となる帯状の未乾燥活物質層(未乾燥第1層)5x、及び、乾燥後に前述の絶縁保護層7となる帯状の未乾燥絶縁保護層(未乾燥第2層)7xを有する未乾燥片側電極板(未乾燥電極板)1Aを形成する。
具体的には、第1電極形成工程S1を行うのに先立ち、予め電極ペーストPE1と絶縁ペーストPE2を用意しておく。電極ペーストPE1は、活物質粒子21(本実施形態ではリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物粒子)と、導電粒子22(本実施形態ではAB粒子)と、結着剤23(本実施形態ではPVDF)と、分散媒24(本実施形態ではN-メチルピロリドン(NMP))とを混合し、活物質粒子21、導電粒子22及び結着剤23を分散媒24中に分散させて形成する。電極ペーストPE1の固形分率NV1は、本実施形態ではNV1=57wt%(分散媒割合D1=43wt%)である。
絶縁ペーストPE2は、絶縁性粒子25(本実施形態ではベーマイト)と、前述の分散媒24(NMP)とを混合し、絶縁性粒子25を分散媒24中に分散させて形成する。絶縁ペーストPE2の固形分率NV2は、本実施形態ではNV2=28wt%(分散媒割合D2=72wt%)である。従って、電極ペーストPE1の分散媒割合D1(=43wt%)よりも、絶縁ペーストPE2の分散媒割合D2(=72wt%)が高い(D2>D1)。
第1電極形成工程S1では、これら電極ペーストPE1及び絶縁ペーストPE2を同時に集電箔3の第1主面3aに塗布して、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xを同時に形成する。具体的には、巻出ロール(不図示)から巻き出された集電箔3を、複数の搬送ロール(不図示)によって長手方向EHに搬送する。そして、集電箔3の第1主面3aのうち、幅方向FHの中央部分に向けて、電極ペーストPE1用の塗工ダイ(不図示)から所定の吐出量の電極ペーストPE1を吐出して、集電箔3の第1主面3a上に帯状に未乾燥活物質層5xを連続して形成する。この未乾燥活物質層5xの厚みt1は、本実施形態ではt1=60μmである。
またこれと共に、集電箔3の第1主面3aのうち、幅方向FHの両側部分に向けて、絶縁ペーストPE2用の一対の塗工ダイ(不図示)から所定の吐出量の絶縁ペーストPE2をそれぞれ吐出して、集電箔3の第1主面3a上に、未乾燥活物質層5xの両側に隣接する帯状に未乾燥絶縁保護層7xをそれぞれ連続して形成する。これら未乾燥絶縁保護層7xの厚みt2は、本実施形態ではt2=50μmである。
前述のように、電極ペーストPE1の分散媒割合D1はD1=43wt%、絶縁ペーストPE2の分散媒割合D2はD2=72wt%である。また、電極ペーストPE1からなる未乾燥活物質層5xの厚みt1はt1=60μm、絶縁ペーストPE2からなる未乾燥絶縁保護層7xの厚みt2はt2=50μmである。従って、未乾燥活物質層5xの単位面積当たりの分散媒含有量A1(以下、単に「単位分散媒量A1」ともいう)と、未乾燥絶縁保護層7xの単位面積当たりの分散媒含有量A2(以下、単に「単位分散媒量A2」ともいう)との比は、A1:A2=43×60=72×50=2580:3600であり、単位分散媒量A1に比して単位分散媒量A2は、本実施形態では4割程度多くなる(A2>A1)。
続いて「第1乾燥工程S2」(図2参照)において、第1電極形成工程S1で得られた未乾燥片側電極板1Aのうち、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xに沿って熱風HAを進ませて、これらを並行して加熱乾燥させて活物質層5及び絶縁保護層7を形成する。この第1乾燥工程S2は、乾燥装置100(図3~図5参照)を用いて行う。この乾燥装置100は、乾燥室110、未乾燥片側電極板1Aを搬送する複数の搬送ロール120、未乾燥片側電極板1Aに向けて吹き出し方向IH(図5において左側下方)に熱風HAを吹き出す複数の熱風吹出部130、熱風HAを熱風吹出部130に導くダクト150、熱風HAを発生させる熱風発生部160等から構成されている。
乾燥室110は、壁部111によって外部と仕切られた箱状である。この乾燥室110には、未乾燥片側電極板1Aを外部から乾燥室110内に搬入するための搬入口111iと、乾燥後の片側電極板1Bを乾燥室110内から外部に搬出するための搬出口111jが設けられている。
搬送ロール120は、乾燥室110内に配置されている。搬送ロール120は、モータ(不図示)によって駆動され、未乾燥片側電極板1Aを長手方向EHに搬送する。なお、図3~図5の各図において、左右方向が搬送方向CHであり、左側が搬送方向CHの上流側CH1、右側が搬送方向CHの下流側CH2である。
熱風吹出部130(図3のほか図4及び図5も参照)は、乾燥室110内のうち、搬送ロール120で搬送される未乾燥片側電極板1Aの上方DH1に、搬送方向CHに所定間隙を空けて配置されている。各熱風吹出部130は、それぞれ上方DH1で後述するダクト150と連通しており、ダクト150を介して後述する熱風発生部160に接続されている。これにより、熱風発生部160で発生した熱風HAは、ダクト150を通じて熱風吹出部130内に一旦供給された後に外部に吹き出される。
この熱風吹出部130は、熱風HAを一時的に滞留させる滞留空間をなす滞留部131と、滞留させた熱風HAを外部に吹き出すノズル部133とを有する。このうち滞留部131は、直方体箱状であり、上壁部131a、底壁部131b、上流側壁部131c、下流側壁部131d、第1側壁部131e及び第2側壁部131fを有する。なお、滞留部131の上壁部131aには、後述するダクト150に通じる連通孔が設けられているが、図4及び図5ではこの連通孔の図示を省略してある。上壁部131a及び底壁部131bは、搬送ロール120で搬送される未乾燥片側電極板1Aと平行に配置されている。また、上流側壁部131cは上流側CH1、下流側壁部131dは下流側CH2に配置され、また、第1側壁部131e及び第2側壁部131fは、未乾燥片側電極板1Aの幅方向FHの両側に配置されている。
一方、ノズル部133は、滞留部131の底壁部131bの下流側CH2で、下流側壁部131dの下方DH2に設けられており、未乾燥片側電極板1Aの幅方向FHに延びる形態を有する。具体的には、このノズル部133は、第1板状部134と、これに対向する第2板状部135と、第1板状部134に接合された一対の第3板状部136とから構成される。
第1板状部134及び第2板状部135は、それぞれ幅方向FHに延びる矩形板状で、間隙を空けて互いに平行に配置されている。第1板状部134は、底壁部131bの下流側CH2の端部131btから、下流側CH2ほど上方DH1に位置するように斜め上方に延出している。一方、第2板状部135は、下流側壁部131dの下方DH2の端部131dtから、上流側CH1ほど下方DH2に位置するように斜め下方に延出している。
更に、第1板状部134のうち、幅方向FHの中央部134aを除いた両端部134bの第2板状部135側には、矩形板状の第3板状部136がそれぞれ接合されている。
第1板状部134の中央部134aとこれに対向する第2板状部135とによって、未乾燥片側電極板1Aのうち未乾燥活物質層5xに向けて、熱風HAのうち第1熱風HA1を吹き出す第1ノズル部133aが構成される(図5(a)参照)。第1ノズル部133aの、幅方向FH及び熱風HAの吹き出し方向IHに直交する開口幅L1は、本実施形態ではL1=5mmである。
また、第1板状部134の両端部134bとこれに対向する第2板状部135とによって、未乾燥片側電極板1Aのうち未乾燥絶縁保護層7xに向けて、熱風HAのうち第2熱風HA2を吹き出す第2ノズル部133bがそれぞれ構成される(図5(b)参照)。第2ノズル部133bの、幅方向FH及び吹き出し方向IHに直交する開口幅L2は、本実施形態ではL2=1mmである。
このようにノズル部133は、第1ノズル部133a及び第2ノズル部133bが一体となっており、第1ノズル部133aの開口幅L1(=5mm)よりも、第2ノズル部133bの開口幅L2(=1mm)が狭くなっている(L2<L1)。
このような形態の熱風吹出部130では、熱風吹出部130の滞留部131内に供給された熱風HAは、ノズル部133から下方DH2かつ上流側CH1の斜め下方に吹き出され、熱風吹出部130の底壁部131bと未乾燥片側電極板1Aとの空間を未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xに沿って上流側CH1に進む。その際、ノズル部133のうち、開口幅L1の広い第1ノズル部133aから吹き出され、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも、開口幅L2の狭い第2ノズル部133bから吹き出され、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2が速くなる(V2>V1)。
ダクト150は、複数の熱風吹出部130と後述する熱風発生部160との間を結ぶ熱風HAの流通路を構成している。ダクト150は、乾燥室110の内部において各熱風吹出部130の上方DH1で各熱風吹出部130に接続され、また、乾燥室110の外部において熱風発生部160に接続されている。このダクト150を通じて、熱風発生部160で発生した熱風HAが各熱風吹出部130に供給される。
熱風発生部160は、乾燥室110の外部に配置されており、ダクト150と連通している。熱風発生部160は、図示しない送風ファン及びヒータを有しており、送風ファンによって生じた風をヒータによって昇温して熱風HAを発生させるように構成されている。本実施形態では、この熱風HAの温度を180℃とする。
次に、この乾燥装置100を用いた第1乾燥工程S2について説明する。未乾燥片側電極板1Aは、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xを上方DH1に向けた状態で、搬入口111iを通じて乾燥室110内に搬入され、更に、乾燥室110内を複数の搬送ロール120によって長手方向EHに搬送される。そして、搬送中の未乾燥片側電極板1Aの未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xには、未乾燥片側電極板1Aよりも上方DH1に設けられた複数の熱風吹出部130のノズル部133から、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xに沿って上流側CH1に流れる熱風HAが吹き出される。この熱風HAのうち、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1によって、未乾燥活物質層5x内に含まれる分散媒24が蒸発して、活物質層5が連続して形成される。またこれと並行して、熱風HAのうち、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2によって、未乾燥絶縁保護層7x内に含まれる分散媒24が蒸発して、絶縁保護層7が連続して形成される。
この熱風乾燥では、熱風吹出部130のノズル部133のうち、開口幅L1の広い第1ノズル部133aから吹き出され、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも、開口幅L2の狭い第2ノズル部133bから吹き出され、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2が速い(V2>V1)。このため、未乾燥活物質層5xよりも乾燥させ難い未乾燥絶縁保護層7xの乾燥を早めることができ、1つの第1乾燥工程S2で未乾燥活物質層5xも未乾燥絶縁保護層7xも共に適切に乾燥させることができる。
なお、この集電箔3の第1主面3a上に活物質層5及び絶縁保護層7が形成された帯状電極板を、片側電極板1Bともいう。この片側電極板1Bは、乾燥室110の搬出口111jを通じて、乾燥室110の外部に搬出される。
次に「第2電極形成工程S3」(図2参照)において、上述の片側電極板1Bを用いて、集電箔3の第2主面3b上に、乾燥後に前述の活物質層15となる帯状の未乾燥活物質層(未乾燥第1層)15x、及び、乾燥後に前述の絶縁保護層17となる帯状の未乾燥絶縁保護層(未乾燥第2層)17xを有する未乾燥両側電極板(未乾燥電極板)1Cを形成する。
具体的には、前述の第1電極形成工程S1と同様に、電極ペーストPE1及び絶縁ペーストPE2を用意し、これらを同時に集電箔3の第2主面3bに塗布して、厚みt1=60μmの未乾燥活物質層15x及び厚みt2=50μmの未乾燥絶縁保護層17xを同時に連続して形成する。前述した第1電極形成工程S1の未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xの場合と同様に、未乾燥活物質層15xの単位分散媒量A1と、未乾燥絶縁保護層17xの単位分散媒量A2との比は、A1:A2=2580:3600となり、単位分散媒量A1に比して単位分散媒量A2は、本実施形態では4割程度多くなる(A2>A1)。
続いて「第2乾燥工程S4」(図2参照)において、第1乾燥工程S2と同様に、乾燥装置100を用いて、上述の未乾燥両側電極板1Cのうち、未乾燥活物質層15x及び未乾燥絶縁保護層17xに沿って熱風HAを進ませて、これらを並行して加熱乾燥させて活物質層15及び絶縁保護層17を形成する。なお、この集電箔3の第1主面3a上に活物質層5及び絶縁保護層7が形成され、第2主面3b上に活物質層15及び絶縁保護層17が形成された帯状電極板を、両側電極板1Dともいう。
この熱風乾燥の際、熱風吹出部130のノズル部133のうち、開口幅L1の広い第1ノズル部133aから吹き出され、未乾燥活物質層15xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも、開口幅L2の狭い第2ノズル部133bから吹き出され、未乾燥絶縁保護層17xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2が速い(V2>V1)。このため、未乾燥活物質層15xよりも乾燥させ難い未乾燥絶縁保護層17xの乾燥を早めることができ、1つの第2乾燥工程S4で未乾燥活物質層15xも未乾燥絶縁保護層17xも共に適切に乾燥させることができる。
次に「プレス工程S5」(図2参照)において、ロールプレス装置(不図示)を用いて、上述の両側電極板1Dを長手方向EHに搬送しつつ厚み方向GHにロールプレスして、活物質層5,15及び絶縁保護層7,17の密度をそれぞれ高める。かくして、帯状電極板1(図1参照)が出来る。
(実施例1~3及び比較例)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。本試験では、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xを熱風HAで並行して乾燥させるのに当たり、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2をそれぞれ異なる速さとした場合の、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xの乾燥具合を調査した。
具体的には、上述の実施形態と同様に、第1電極形成工程S1を行って、集電箔3上に未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xを有する未乾燥片側電極板1Aを形成した後、第1乾燥工程S2を行って、未乾燥活物質層5x及び未乾燥絶縁保護層7xを熱風HAで並行して加熱乾燥させて、活物質層5及び絶縁保護層7を形成した。その際、熱風吹出部130のノズル部133のうち、第2ノズル部133bの開口幅L2を、実施例1では実施形態と同様にL2=1mmとし、実施例2ではL2=2mmとし、実施例3ではL2=3mmとし、比較例ではL2=5mmとした(表1参照)。一方、ノズル部133のうち、第1ノズル部133aの開口幅L1は、実施例1~3及び比較例のいずれにおいても、実施形態と同様にL1=5mmとした。
Figure 0007318583000001
これにより、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2は、実施例1が一番速く(この流速をV21とする)、次いで実施例2が速く(この流速をV22とする)、次いで実施例3が速く(この流速をV23とする)、比較例が最も遅くなる(この流速をV24とする)。つまり、V21>V22>V23>V24の関係となる。
また、実施例1~3では、いずれも第2ノズル部133bの開口幅L2が第1ノズル部133aの開口幅L1よりも小さいため(L2<L1)、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2(V21,V22,V23)は、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも速くなる(V2>V1)。
一方、比較例では、第2ノズル部133bの開口幅L2が第1ノズル部133aの開口幅L1と同じであるため(L2=L1)、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2(V24)は、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1と同じ速さとなる(V24=V1)。
次に、第1乾燥工程S2で得られた実施例1~3及び比較例の各片側電極板1Bについて、活物質層5及び絶縁保護層7内に残っている残留分散媒量B(B1,B2)をそれぞれガスクロマトグラフィを用いて測定した。そして、活物質層5における残留分散媒量B1に対する絶縁保護層7における残留分散媒量B2の比(B2/B1)をそれぞれ算出した。その結果を表1及び図6にグラフで示す。
図6から明らかなように、残留分散媒量Bの比(B2/B1)は、実施例1で最も小さく、次いで実施例2で小さく、次いで実施例3で小さく、比較例で最も大きい。また、比較例では、熱風乾燥後の片側電極板1Bを搬送する際に、絶縁保護層7の一部が剥がれて搬送ロール(不図示)に付着した。一方、実施例1~3では、このような絶縁保護層7の剥がれは認められなかった。
このような結果を生じた理由は、以下であると考えられる。即ち、熱風乾燥前の未乾燥片側電極板1Aにおいては、未乾燥活物質層5xの単位分散媒量A1に比して未乾燥絶縁保護層7xの単位分散媒量A2が多くなっているため(A2>A1)、未乾燥活物質層5xよりも未乾燥絶縁保護層7xは乾燥させ難い。
まず比較例では、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V24を、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1と等しくしているため、未乾燥絶縁保護層7xの乾燥を早めることができない。このため、熱風乾燥後の絶縁保護層7に残る分散媒24が最も多く、残留分散媒量Bの比(B2/B1)の値が最も大きくなった。また、熱風乾燥後の絶縁保護層7に残る分散媒24が多すぎて、絶縁保護層7が半乾きであったため、加熱乾燥後の片側電極板1Bの搬送中に絶縁保護層7の一部が剥がれて搬送ロールに付着した。
これに対し、実施例1~3では、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2(V21,V22,V23)を、未乾燥活物質層5xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも速くしているため、未乾燥絶縁保護層7xの乾燥を早めることができる。このため、熱風乾燥後の絶縁保護層7に残る分散媒24が比較例よりも少なく、残留分散媒量Bの比(B2/B1)の値が比較例よりも小さくなった。また、実施例1~3では、熱風乾燥後の絶縁保護層7に残る分散媒24が少なく、絶縁保護層7が適切に乾燥しているため、熱風乾燥後の片側電極板1Bの搬送中に、絶縁保護層7が剥がれなかった。
また、実施例1~3において、未乾燥絶縁保護層7xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2は、V21>V22>V23であるため、実施例3よりも実施例2で未乾燥絶縁保護層7xの乾燥を早めることができ、更に実施例2よりも実施例1で未乾燥絶縁保護層7xの乾燥を早めることができる。このため、残留分散媒量Bの比(B2/B1)は、実施例3よりも実施例2で小さく、更に実施例2よりも実施例1で小さくなったと考えられる。
以上で説明したように、帯状電極板1の製造方法では、第1電極形成工程S1及び第2電極形成工程S3において、単位分散媒量A1が少ない未乾燥活物質層5x,15xと、単位分散媒量A2が多い未乾燥絶縁保護層7x,17xとを集電箔3上に有する未乾燥電極板1A,1Cを形成する。
そして、第1乾燥工程S2及び第2乾燥工程S4において、熱風HAを未乾燥活物質層5x,15x及び未乾燥絶縁保護層7x,17xに沿って搬送方向CHの上流側CH1に進ませて、これらを並行して加熱乾燥させる。その際、単位分散媒量A1の少ない未乾燥活物質層5x,15xに沿って進む第1熱風HA1の流速V1よりも、単位分散媒量A2の多い未乾燥絶縁保護層7x,17xに沿って進む第2熱風HA2の流速V2を速くする。これにより、第1熱風HA1の流速V1と第2熱風HA2の流速V2を同じ速度にする場合に比して、未乾燥活物質層5x,15xよりも乾燥させ難い未乾燥絶縁保護層7x,17xの乾燥を早めることができ、1つの第1乾燥工程S2または第2乾燥工程S4で、未乾燥活物質層5x,15xも未乾燥絶縁保護層7x,17xも共に適切に熱風乾燥させることができる。
更に本実施形態では、第1熱風HA1を吹き出す開口幅L1の第1ノズル部133aと、第2熱風HA2を吹き出す、開口幅L1よりも狭い開口幅L2の第2ノズル部133bとが一体となったノズル部133を有する熱風吹出部130を用いている。このため、1つの熱風吹出部130によって、流速V1,V2の異なる第1熱風HA1及び第2熱風HA2を容易に吹き出させることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、帯状電極板1として帯状正極板を例示したが、帯状負極板に本発明を適用することもできる。
1 帯状電極板
1A 未乾燥片側電極板(未乾燥電極板)
1C 未乾燥両側電極板(未乾燥電極板)
3 集電箔
5,15 活物質層(第1層)
5x,15x 未乾燥活物質層(未乾燥第1層)
7,17 絶縁保護層(第2層)
7x,17x 未乾燥絶縁保護層(未乾燥第2層)
21 活物質粒子
24 分散媒
25 絶縁性粒子
100 乾燥装置
130 熱風吹出部
133 ノズル部
133a 第1ノズル部
133b 第2ノズル部
HA 熱風
HA1 第1熱風
HA2 第2熱風
EH 長手方向
FH 幅方向
GH 厚み方向
CH 搬送方向
CH1 (搬送方向の)上流側
CH2 (搬送方向の)下流側
IH (熱風の)吹き出し方向
A1 (未乾燥活物質層の)単位面積当たりの分散媒含有量(単位分散媒量)
A2 (未乾燥絶縁保護層の)単位面積当たりの分散媒含有量(単位分散媒量)
L1 (第1ノズル部の)開口幅
L2 (第2ノズル部の)開口幅
V1 (未乾燥活物質層に沿って進む熱風の)流速
V2,V21,V22,V23,V24 (未乾燥絶縁保護層に沿って進む熱風の)流速
S1 第1電極形成工程
S2 第1乾燥工程
S3 第2電極形成工程
S4 第2乾燥工程
S5 プレス工程

Claims (1)

  1. 帯状の集電箔と、
    上記集電箔上に形成された第1層と、
    上記集電箔上に形成され、上記第1層と上記集電箔の幅方向に並ぶ第2層と、を備える
    帯状電極板の製造方法であって、
    上記集電箔上に、分散媒を含み乾燥後に上記第1層となる未乾燥第1層、及び、上記分散媒を含み乾燥後に上記第2層となる未乾燥第2層を有し、上記未乾燥第1層の単位面積当たりの分散媒含有量A1よりも、上記未乾燥第2層の単位面積当たりの分散媒含有量A2が多い(A2>A1)未乾燥電極板を形成する電極形成工程と、
    上記未乾燥電極板を上記集電箔の長手方向に搬送しつつ、熱風を上記未乾燥第1層及び上記未乾燥第2層に沿って搬送方向の上流側に進ませて、上記未乾燥第1層及び上記未乾燥第2層を並行して加熱乾燥させて上記第1層及び上記第2層を形成する乾燥工程と、を備え、
    上記乾燥工程は、
    上記熱風として、
    上記未乾燥第1層に沿って進む第1熱風、及び、
    上記未乾燥第2層に沿って進む、上記第1熱風の流速V1よりも速い流速V2(V2>V1)の第2熱風を用いる
    帯状電極板の製造方法。
JP2020075972A 2020-04-22 2020-04-22 帯状電極板の製造方法 Active JP7318583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020075972A JP7318583B2 (ja) 2020-04-22 2020-04-22 帯状電極板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020075972A JP7318583B2 (ja) 2020-04-22 2020-04-22 帯状電極板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021174619A JP2021174619A (ja) 2021-11-01
JP7318583B2 true JP7318583B2 (ja) 2023-08-01

Family

ID=78279767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020075972A Active JP7318583B2 (ja) 2020-04-22 2020-04-22 帯状電極板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7318583B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024202428A1 (ja) * 2023-03-31 2024-10-03 東レエンジニアリング株式会社 乾燥装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068394A (ja) 2011-09-26 2013-04-18 Toyota Motor Corp 電極シートの乾燥装置及び電極シートの乾燥方法
JP2015172450A (ja) 2014-03-12 2015-10-01 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置および処理膜形成システム
JP2017084697A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 三洋電機株式会社 電極板の製造方法及び二次電池の製造方法
JP2020047506A (ja) 2018-09-20 2020-03-26 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068394A (ja) 2011-09-26 2013-04-18 Toyota Motor Corp 電極シートの乾燥装置及び電極シートの乾燥方法
JP2015172450A (ja) 2014-03-12 2015-10-01 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置および処理膜形成システム
JP2017084697A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 三洋電機株式会社 電極板の製造方法及び二次電池の製造方法
JP2020047506A (ja) 2018-09-20 2020-03-26 トヨタ自動車株式会社 電極の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021174619A (ja) 2021-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12013181B2 (en) Electrode sheet drying apparatus
JP4853526B2 (ja) 電極製造装置及び電極の製造方法
CN107004836B (zh) 锂离子二次电池用电极的制造方法
KR102001459B1 (ko) 전극 합제 양면 분사 방식의 전극 시트 제조장치
KR101550487B1 (ko) 전극 건조 방법 및 전극 건조 장치
JP5780226B2 (ja) 二次電池用電極の製造方法および電極製造装置
JP7318583B2 (ja) 帯状電極板の製造方法
JP2007141540A (ja) 電極板の製造方法およびその製造装置
JP2014022149A (ja) 電池用電極製造装置、電池用電極製造のためのノズルおよび電池用電極の製造方法
JP2017228349A (ja) 二次電池の製造方法
JP2020047506A (ja) 電極の製造方法
US20140242459A1 (en) Electrode for battery, battery, and method of and apparatus for manufacturing electrode for battery
JP7024673B2 (ja) 乾燥装置
JP6724764B2 (ja) 電極板の製造方法
JP5100153B2 (ja) 非水電解質二次電池の電極の製造方法
JP2014173803A (ja) 乾燥装置
CN110890517A (zh) 带状电极板的制造方法、电池的制造方法和电极板制造装置
JP2015044132A (ja) 塗膜形成装置
JP4663303B2 (ja) 非水電解質二次電池の電極の製造方法
US20240355995A1 (en) Electrode Manufacturing Device and Electrode Manufacturing Method Using Same
EP4358172A1 (en) Electrode manufacturing device and electrode manufacturing method using same
JP6870530B2 (ja) 電極板の製造方法
JP6885272B2 (ja) 電極板の製造方法
JP6939578B2 (ja) 帯状電極板の製造方法
WO2022162993A1 (ja) 塗工体の製造方法および塗工体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220809

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230703

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7318583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151