JP7024673B2 - 乾燥装置 - Google Patents
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Description
このような未乾燥電極板の形成及びその乾燥は、例えば以下の手法により行う。即ち、まず、活物質粒子、溶媒等を含む活物質ペーストを帯状の集電箔に塗布し、集電箔上に未乾燥活物質層を形成して、未乾燥電極板を得る。その後、乾燥装置内で、この未乾燥電極板を長手方向に搬送しつつ、未乾燥電極板に熱風を当てて、未乾燥電極板を加熱乾燥させる(未乾燥活物質層を加熱乾燥させて活物質層を形成する)。例えば特許文献1に、このような未乾燥電極板の加熱乾燥に用いる乾燥装置が開示されている(特許文献1の図2等を参照)。
これに対し、上述の乾燥装置及び乾燥方法では、熱風吹出部の吹出口から吹き出された熱風によって、搬送中の被乾燥物が撓んで、被乾燥物が長手方向の所定の接触長さL1,L2にわたり第1加熱ロール及び第2加熱ロールに接触する。このため、被乾燥物は、熱風だけでなく、これら第1加熱ロール及び第2加熱ロールによっても加熱される。
加えて、上述の乾燥装置及び乾燥方法では、熱風案内部材を備え、熱風吹出部の吹出口から吹き出された熱風を、熱風案内部材の対向面により、被乾燥物の第1主面に沿って上流側に案内する。これにより、熱風吹出部よりも上流側でも被乾燥物の第1主面に熱風が良く当たって、被乾燥物の乾燥を促進できる。
これらにより、上述の乾燥装置では、被乾燥物の乾燥時間を従来よりも短縮できる。
また、第1加熱ロール及び第2加熱ロールは、自身が回転して被乾燥物を搬送する駆動ロールでもよいし、被乾燥物の移動に伴って回転する従動ロールでもよい。
第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123は、乾燥室110内に満たされた熱風NF(後述する吹出口131から吹き出される際の温度は160℃)によって、未乾燥片側電極板1x(または未乾燥両側電極板1z)よりも高い温度、具体的には、150℃以上に加熱される。このように熱風NFによって第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123を加熱する形態とすれば、第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123に別途ヒータなどを設けなくて済む。
この工程においても、第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123は、所定の接触長さL1,L2にわたり未乾燥両側電極板1zに接触するため、未乾燥両側電極板1zは、第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123によって搬送されつつ加熱される。また、熱風NFは、熱風案内板140によって未乾燥両側電極板1zとの間に形成される空間AK内を未乾燥両側電極板1zの第1主面1zaに沿って上流側MAに流れるため、未乾燥両側電極板1zの第1主面1za(未乾燥第2活物質層6x)には、熱風吹出部130よりも上流側MAでも熱風NFが効率良く当たる。
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。実施例として、実施形態と同様に、電極板製造装置200を用いて、第1未乾燥層形成工程S1及び第1乾燥工程S2を行って、未乾燥電極板(未乾燥片側電極板1x)を形成し、更にこれを乾燥させて帯状電極板(片側電極板1y)を形成した。前述のように、電極板製造装置200の乾燥装置100は、第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123が、接触長さL1,L2(mm)にわたり未乾燥片側電極板1xに接触して、未乾燥片側電極板1xを加熱する(図4参照)。また、乾燥装置100は、吹出口131から吹き出された熱風NFを、未乾燥片側電極板1xの第1主面1xaと対向面130aとの間の空間AK内を第1主面1xaに沿って上流側MAに案内する熱風案内部材140を備える。
一方、比較例1として、図6に示す乾燥装置700を有する電極板製造装置200を用意し、これを用いて、実施例(実施形態)と同様に帯状電極板(片側電極板1y)を形成した。この比較例1の乾燥装置700は、実施例の乾燥装置100において、第1加熱ロール121及び第2加熱ロール123に代えて搬送ロール921を複数配置する一方、熱風案内部材140を無くしたものである。
また、比較例2として、図7に示す乾燥装置800を有する電極板製造装置200を用意し、これを用いて、実施例と同様に帯状電極板(片側電極板1y)を形成した。この比較例2の乾燥装置800は、比較例1の乾燥装置700において、実施例の熱風案内部材140を設けたものである。
また、比較例3として、図8に示す乾燥装置900を有する電極板製造装置200を用意し、これを用いて、実施例と同様に帯状電極板(片側電極板1y)を形成した。この比較例3の乾燥装置900は、実施例の乾燥装置100において、熱風案内部材140を無くしたものである。
このような結果を生じた理由は、以下であると考えられる。即ち、まず比較例1の乾燥装置700(図6参照)では、搬送ロール921は未乾燥片側電極板1xに長手方向EHに点接触するため、未乾燥片側電極板1xは搬送ロール921によっては殆ど加熱されない。また、比較例1の乾燥装置700は、熱風案内部材140を有しない。このため、熱風吹出部130の吹出口131から吹き出された熱風NFは、隣り合う熱風吹出部130同士の間を通じて上方NCに拡散するので、未乾燥片側電極板1xを効率良く熱風NFで加熱できない。その結果、乾燥後の第1活物質層5における残留分散媒量が最も多くなった。
これらにより、乾燥装置100では、未乾燥片側電極板1x(または未乾燥両側電極板1z)の乾燥時間を従来よりも短縮できる。
例えば、実施形態では、帯状の未乾燥電極板(未乾燥片側電極板1x及び未乾燥両側電極板1z)を「被乾燥物」とする場合を例示したが、例えば、帯状の未乾燥負極板を被乾燥物としてもよい。
1x 未乾燥片側電極板(未乾燥電極板,被乾燥物)
1xa (未乾燥片側電極板の)第1主面
1xb (未乾燥片側電極板の)第2主面
1xg (未乾燥片側電極板の)ロール間部
1y 片側電極板(帯状電極板)
1z 未乾燥両側電極板(未乾燥電極板,被乾燥物)
1za (未乾燥両側電極板の)第1主面
1zb (未乾燥両側電極板の)第2主面
1zg (未乾燥両側電極板の)ロール間部
1w 両側電極板(帯状電極板)
100 乾燥装置
121 第1加熱ロール
121a (第1加熱ロールの)ロール表面部
123 第2加熱ロール
123a (第2加熱ロールの)ロール表面部
130 熱風吹出部
131 吹出口
140 熱風案内板(熱風案内部材)
140a 対向面
200 電極板製造装置
EH (集電箔及び電極板の)長手方向
MH 水平方向
MA 上流側
MB 下流側
NH 鉛直方向
NC 上方(被乾燥物の第1主面側)
ND 下方(被乾燥物の第2主面側)
NF 熱風
L1,L2 接触長さ
θ1,θ2 抱き角
AK 空間
S1 第1未乾燥層形成工程
S2 第1乾燥工程
S3 第2未乾燥層形成工程
S4 第2乾燥工程
S5 プレス工程
Claims (1)
- 帯状の被乾燥物の第2主面を支持して上記被乾燥物を長手方向に搬送しつつ、上記被乾燥物の第1主面に熱風を当てて上記被乾燥物を加熱乾燥させる乾燥装置であって、
搬送される上記被乾燥物よりも高温に加熱されており、上記被乾燥物の上記第2主面側に配置され、上記被乾燥物を架け渡して上記長手方向に搬送する一対の第1加熱ロール及び第2加熱ロールと、
上記被乾燥物の上記第1主面側に配置され、上記熱風を、上流側でかつ上記被乾燥物の上記第1主面に向けて吹き出す吹出口を有する熱風吹出部であって、
上記被乾燥物のうち、上記第1加熱ロールと上記第2加熱ロールとの間に位置するロール間部を、上記吹出口から吹き付ける上記熱風で、上記第2主面側に撓ませて、上記被乾燥物を上記長手方向の所定の接触長さL1,L2にわたり上記第1加熱ロール及び上記第2加熱ロールに接触させる熱風吹出部と、
上記被乾燥物の上記第1主面側でかつ上記熱風吹出部の上記上流側に隣在し、上記第1主面に対向し、上記吹出口から吹き出された上記熱風を上記第1主面に沿って上流側に案内する対向面を有する熱風案内部材と、を備える
乾燥装置。
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JP2018170632A JP7024673B2 (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | 乾燥装置 |
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- 2018-09-12 JP JP2018170632A patent/JP7024673B2/ja active Active
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