JP7318506B2 - 搬送制御装置、画像形成装置及び搬送制御方法 - Google Patents

搬送制御装置、画像形成装置及び搬送制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送制御装置、画像形成装置及び搬送制御方法に関する。
今日において、ドットインパクト方式、熱転写方式、電子写真方式、インクジェット方式等の、種々の方式のプリンタ装置が知られている。このうち、インクジェットプリンタ装置は、用紙搬送機構、ヘッド走査機構、モータ、駆動回路、ヘッド駆動回路、データ処理回路、制御回路、操作回路、表示回路及び電源回路等を有している。インクジェットプリンタ装置は、記録ヘッドからインクを吐出することで、非接触で記録メディアに対する印刷を行う。このため、例えば表面状態の悪い記録メディアの他、普通紙又は布等にも印刷が可能である。
特許文献1(特開2011-051671号公報)には、記録メディアの詰まりが発生した際に、印刷を行っているキャリッジを記録メディア上から退避させ、搬送ローラにより、詰まっている記録メディアを排出するインクジェット記録装置が開示されている。
しかし、従来は、記録メディアの詰まりが発生した際に(発生した後に)、これを解消するとの考え方に基づく技術となっている。記録メディアの詰まりが発生すると、この詰まった記録メディアの再利用は難しいため、廃棄となる場合が多い。これは、記録メディアの無駄が生ずることを意味している。また、詰まった記録メディアを記録装置から除去するには、面倒な除去作業及び相応の時間を要する。
このような廃棄する記録メディアの発生及び面倒な除去作業の発生等を防止するためにも、記録メディアの詰まりの発生を未然に防止することが好ましい。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、記録メディアの詰まりを、未然に防止可能とした搬送制御装置、画像形成装置及び搬送制御方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、搬送停止された記録メディアに当接して押圧する押し当て部材と、記録メディアに当接し、記録メディアの搬送方向に対して直交する方向であり、記録メディアを引き伸ばす方向に回転制御される押し当てローラと、記録メディアに当接する位置に対する押し当て部材及び押し当てローラの移動及び退避を制御する移動制御部と、記録メディアに対する押し当て部材及び押し当てローラの当接後に、記録メディアの搬送機構を反搬送方向に駆動制御すると共に、記録メディアを引き伸ばす方向に押し当てローラを駆動制御する駆動制御部とを有する。
本発明によれば、記録メディアの詰まりを未然に防止できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態のインクジェット記録装置の外観構成を示す図である。 図2は、インクジェット記録装置に設けられているキャリッジの走査機構を示す平面図である。 図3は、インクジェット記録装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、インクジェット記録装置のソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。 図5は、記録メディアの高さが高くなることで、記録ヘッドに衝突する不都合を説明するための図である。 図6は、実施の形態のインクジェット記録装置により、記録メディアが平坦化される様子を示す図である。 図7は、実施の形態のインクジェット記録装置による、記録メディアの平坦化処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、実施の形態のインクジェット記録装置に設けられている押し当てローラの概略的な斜視図である。 図9は、実施の形態のインクジェット記録装置の押し当て部材及び押し当てローラがそれぞれ押し当てられた状態の記録メディアを示す図である。 図10は、実施の形態の変形例となるインクジェット記録装置の要部を示す図である。
以下、搬送制御装置、画像形成装置及び搬送制御方法を適用した実施の形態のインクジェット記録装置の説明をする。
(インクジェット記録装置の構成)
図1は、実施の形態のインクジェット記録装置100(画像形成装置の一例)の外観構成を示す図である。また、図2は、インクジェット記録装置100に設けられているキャリッジの走査機構を示す平面図である。この図1及び図2からわかるように、インクジェット記録装置100は、内部の両側板に掛け渡されたガイドロッド1に、キャリッジ5が、矢印A方向(主走査方向)に移動可能に保持されている。
キャリッジ5は、駆動プーリ9と加圧プーリ10に掛け渡されたタイミングベルト11が接続されている。このタイミングベルト11が、駆動プーリ9を介した主走査モータ8で駆動されることで、キャリッジ5が主走査方向Aに往復移動するようになっている。タイミングベルト11には、加圧プーリ10によって張力が掛けられており、たるむことなくキャリッジ5を駆動させることができる。
記録メディアMは、キャリッジ5が往復移動する下部を、矢印B方向(副走査方向)に沿って間欠的に搬送される。記録メディアMに対しては、プラテン16上でキャリッジ5に設けられた記録ヘッド6(6k、6c、6m、6y)のノズルから液滴であるインクを吐出し、所定の画像を形成する。なお、「k」は、キープレート(ブラックでもよい)、「c」は、シアン、「m」は、マゼンタ「y」は、イエローの各色を意味している。画像が形成された記録メディアMは、乾燥ヒータ17により乾燥処理される。
また、インクジェット記録装置100には、記録ヘッド6にインクを供給するカートリッジ2と、キャリッジ5に設けられた記録ヘッド6の維持メンテナンスを実行する維持機構26が備えられている。キャリッジ5内にはエンコーダセンサ13が配置されており、両側板に掛け渡されたエンコーダシート14を連続的に読み取ることで、主走査方向位置を検知しながら2つの側板間を駆動する。
撮像制御ユニット20は、キャリッジ5上に設けられ、記録メディア上の印字データを撮像することが可能な撮像処理装置を有し、撮像した画像データから画像の位置検出、測色処理が可能である。
(駆動制御機構の構成)
図3は、インクジェット記録装置100の駆動制御系の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、インクジェット記録装置100は、駆動制御系として、上述のキャリッジ5及び主走査モータ8と共に、制御部61、搬送部62、副走査モータ63、巻き取り部64、巻き取りモータ65、給紙部66及び給紙モータ67を有している。
制御部61は、CPU(中央演算部)41、FPGA(Field Programmable Gate Array)42及びモータドライバ43を有している。制御部61は、CPU制御、メモリ制御、インク吐出制御、センサ制御及びモータ制御等を行う。
主走査モータ8により駆動されるキャリッジ5は、記録ヘッド45、主走査エンコーダセンサ46、二次元センサ47を有している。二次元センサ47は、二次元センサ用のCPU48と撮像部49を有している。
副走査モータ63で駆動される搬送部62は、副走査エンコーダセンサ50と、搬送ローラ51を有している。巻き取りモータ65で駆動される巻き取り部64は、巻き取りエンコーダセンサ52と巻き取りローラ53を有している。給紙モータ67で駆動される給紙部66は、給紙エンコーダセンサ54と給紙ローラ55を有している。
また、インクジェット記録装置100は、主操作方向調整部80、主走査モータ83、押し当て部材88及び上下機構89を有している。主操作方向調整部80は、押し当てローラ81、上下機構90及び主操作エンコーダセンサ82を有している。上下機構90は、押し当てローラ81が記録メディアMに当接するように下降させ、また、押し当てローラ81が記録メディアMから離間するように上昇させる。主操作エンコーダセンサ82は、押し当てローラ81の回転方向及び回転速度(回転量)を検出し、CPU41(図4のモータ制御部105)に通知する。
また、インクジェット記録装置100は、高さセンサ85、冷却部86、温度センサ87及び吸着部150を有している。高さセンサ85は、記録ヘッド45に対する記録メディアMの高さを検出する。すなわち、副走査方向に搬送される記録メディアMの高さが、記録ヘッド45以上の高さとなると、図5に示すように、記録メディアMが記録ヘッド45に衝突し、印刷不良を生ずるおそれがある。このため、実施の形態のインクジェット記録装置100の場合、図6に示すように、例えばキャリッジ5の前段等に設け高さセンサ85で、記録メディアMの高さを検出するようになっている。
高さセンサ85により、副走査方向に搬送される記録メディアMの高さが、記録ヘッド45以上の高さになったことが検出された場合(=記録メディアMが記録ヘッド45に衝突するおそれが生じた場合)、インクジェット記録装置100は、記録メディアMの高さ調整処理を行う。インクジェット記録装置100は、この高さ調整処理として、以下の1~4の全て又は一部の高さ調整制御を行う。
1.CPU41が、副走査モータ83を停止制御して、記録メディアMの副走査方向への搬送を停止する。上下機構89が、押し当て部材88を下降制御して、記録メディアMを押圧する。この状態で、CPU41が、副走査モータ83を逆回転制御し、記録メディアMを反副走査方向へ搬送させて搬送ローラ51に巻き戻し、記録メディアMの高さを平坦化する。
2.高さセンサ85により、記録メディアMの高さが記録ヘッド45以上の高さになったことが検出された場合に、冷却部86が、送風等により記録メディアMを冷却して、記録メディアMの高さを平坦化する。
3.温度センサ87により、インクジェット記録装置100内の温度として、所定以上の温度が検出された場合に、冷却部86が、送風等により記録メディアMを冷却して、記録メディアMの高さを平坦化する。
4.吸着部150が記録メディアMを吸着して平坦化する。
(インクジェット記録装置のソフトウェア構成)
図4は、このような記録メディアMの平坦化処理を行うための、インクジェット記録装置100のソフトウェア構成を示す図である。CPU41は、メモリ68に記憶されている搬送制御プログラムを実行することで、図4に示す印字制御部101、高さ判断部102、温度判断部103、冷却制御部104、モータ制御部105、上下機構制御部106、吸着力制御部107及び表示制御部108の各機能を実現する。これら各機能101~108の動作は、後述する。モータ制御部105は、駆動制御部の一例である。上下機構制御部106は、移動制御部の一例である。表示制御部108は、報知制御部の一例である。
なお、印字制御部101~表示制御部108は、ソフトウェアで実現することとしたが、これらのうち、一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、搬送制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、搬送制御プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリなどのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、搬送制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよいし、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(記録メディアの平坦化処理)
次に、図7のフローチャートを用いて、記録メディアMの平坦化処理の詳細な動作の流れを説明する。CPU41は、メモリ68に記憶されている搬送制御プログラムを実行することで、この図7のフローチャートに示される各処理を、ステップS1から順に実行制御する。すなわち、ステップS1では、印字制御部101が、記録メディアMに対する印字を開始する。ステップS2では、高さ判断部102が、高さセンサ85からの検出出力に基づいて、図5に示したように、印字している記録メディアMの高さが、記録ヘッド45に衝突する高さとなったか否か(高さオーバー)を判別する。
高さオーバーが検出されない場合(ステップS2:No)、温度判断部103が、ステップS3において、インクジェット記録装置100内の温度が、記録ヘッド4に衝突する高さまで記録メディアMの高さを上昇させる所定の温度以上であるか否かを判別する。所定の温度未満の場合は(ステップS3:No)、ステップS4に処理が進む。ステップS4では、印字制御部101が、印字が終了したか否かを判別する。印字制御部101により、印字が終了したと判別された場合(ステップS4:Yes)、図7のフローチャートの処理が終了する。また、印字制御部101により、印字が終了していないと判別された場合(ステップS4:No)、ステップS1に処理が戻る。
これに対して、温度判断部103により、インクジェット記録装置100内の温度が所定の温度以上であると判別された場合(ステップS3:Yes)、処理がステップS15に進む。ステップS15では、冷却制御部104が、インクジェット記録装置100内のファンを回転制御して送風を行うことで、インクジェット記録装置100内、及び、記録メディアMを冷却制御する。これにより、温度による記録メディアMの高さの上昇を抑制することができ、記録メディアMが記録ヘッド45に衝突する不都合を防止できる。
次に、ステップS2において、高さ判断部102により、印字している記録メディアMの高さが、記録ヘッド45に衝突する高さとなったこと(高さオーバー)が検出された場合(ステップS2:Yes)、ステップS5に処理が進む。ステップS5では、モータ制御部105が、副走査モータ63及び巻き取りモータ65を回転停止制御する。
ステップS6では、上下機構制御部106が、上下機構89を介して押し当て部材88を下降制御する。押し当て部材88は、図9(a)に示すように、記録メディアMの搬送方向に対して、2次元上で直交する方向(=記録メディアMの短手方向)のバー状の部材により、副走査方向及び反副走査方向に移動しないように、記録メディアMを押圧する。
また、ステップS6では、上下機構制御部106が、上下機構90を介して一対の押し当てローラ81を下降制御する。一対の押し当てローラ81は、図8に示すように、記録メディアMの短手方向の各端部近傍(搬送方向に対して2二次元上で直交する方向の各端部近傍)にそれぞれ当接するに設けられている。なお、この例では、押し当てローラ81は、一対設けられていることとして説明を進めるが、押し当てローラ81を一つのみ設けてもよい。また、押し当てローラ81は、円柱形状でもよいし、楕円柱形状、三角柱形状、又は、多角柱形状等でもよい。
ステップS7では、記録メディアMが押し当て部材88で押圧されている状態で、モータ制御部105が、副走査モータ63を逆回転制御する。これにより、図9(a)に示すように搬送ローラ51で記録メディアMが巻き取られ、図6に示すように記録メディアMが平坦化される。
さらに、モータ制御部105は、図8及び図9(b)に示すように、記録メディアMの各端部を広げる方向(図8に示す伸張方向)に回転するように、各押し当てローラ81を回転制御する。換言すると、モータ制御部105は、記録メディアMの各端部を広げる方向に相当する時計回り方向に回転するように、一方の押し当てローラ81を回転制御する。また、モータ制御部105は、記録メディアMの各端部を広げる方向に相当する反時計回り方向に回転するように、他方の押し当てローラ81を回転制御する。これにより、記録メディアMを短手方向(図8の伸張方向)に沿って引き伸ばすことができ、コックリング等のシワを伸ばして、記録メディアMを平坦化できる。
次に、搬送ローラ51で記録メディアMの巻き取り及び伸張方向の引き伸ばしが行われている間、冷却制御部104は、インクジェット記録装置100内のファンを回転制御して送風を行うことで、インクジェット記録装置100内、及び、記録メディアMを冷却制御する。
なお、このステップS8の冷却処理は、省略してもよい。ただ、記録メディアMの巻き取り処理及び冷却処理を併用することで、より短時間で記録メディアMを平坦化できる。
次に、高さ判断部102は、このような記録メディアMの巻き取り処理及び引き伸ばし処理(及び冷却処理)を行うことで、記録メディアMの高さが、相変わらずオーバーしたままの状態であるか否かを、高さセンサ85の検出出力に基づいて判断する(ステップS9)。
記録メディアMの高さが所定の高さ未満となった場合(=平坦化した場合、ステップS9:No)、上下機構制御部106は、上下機構89を介して押し当て部材88を上昇制御する(ステップS13)。また、上下機構制御部106は、上下機構90を介して押し当てローラ81を上昇制御する。この後、処理がステップS1に戻り、印字制御部101による印字制御が再開される。
次に、記録メディアMの巻き取り処理(及び冷却処理)を行っても、記録メディアMの高さが、相変わらずオーバーした状態のままであると判別された場合(ステップS9:Yes)、処理がステップS10に進む。ステップS10では、吸着力制御部107が、記録メディアMの吸着力を増すように、吸着部150を制御する。
次に、高さ判断部102は、このように記録メディアMの吸着力を増加する処理を行っても、記録メディアMの高さが、相変わらずオーバーしたままの状態であるか否かを、高さセンサ85の検出出力に基づいて判断する(ステップS11)。記録メディアMの高さが所定の高さ未満となった場合(=平坦化した場合、ステップS11:No)、吸着力制御部107は、ステップS14において、吸着部105の吸着力を、通常の吸着力に戻す。この後、処理がステップS1に戻り、印字制御部101による印字制御が再開される。
これに対して、記録メディアMの吸着力を増加する処理を行っても、記録メディアMの高さが、相変わらずオーバーしたままの状態であるということは、何等かの不都合が生じていることを意味する。すなわち、ステップS10に至るまでに、「反搬送方向(反副走査方向)に対する記録メディアMの巻取り処理」、「押し当てローラ81による伸張方向(主操作方向)の引き伸ばし処理」、「記録メディアの冷却処理」及び、「記録メディアMの吸着処理」を記録メディアMに対して施している。このような4つの処理を行ったにも関わらず、記録メディアMの高さが所定以上の高さであるということは、例えば「記録メディアMに複雑な絡まりが生じている」、「インクジェット記録装置100の故障」等の不都合が生じていることを意味する(ステップS11:Yes)。
この場合、表示制御部108は、ステップS12においてインクジェット記録装置100の表示部に対して、例えば「メンテナンスマンに連絡して、機器の点検を行ってください」等のメンテナンスを促すエラーメッセージを表示する。また、記録メディアMの高さが所定以上の高さのままでは、正常な印字を行うことが困難である。このため、ステップS12では、印字制御部101が、印字動作を停止制御する。これにより、図7のフローチャートの処理が終了となる。印字動作を停止制御された場合、メンテナンスマン等により、障害が除去された後、印字制御部101により印字が再開される。
なお、この例では、上述の4つの処理が実行された場合でも、なおかつ、記録メディアMの高さが所定以上の高さであった場合にエラーメッセージを表示することとした。しかし、「反搬送方向(反副走査方向)に対する記録メディアMの巻取り処理」及び「押し当てローラ81による伸張方向(主操作方向)の引き伸ばし処理」の2つの処理を実行したにも関わらず、記録メディアMの高さが所定以上の高さであった場合にエラーメッセージを表示してもよい。
または、「反搬送方向(反副走査方向)に対する記録メディアMの巻取り処理」及び「押し当てローラ81による伸張方向(主操作方向)の引き伸ばし処理」及び「記録メディアの冷却処理」の3つの処理を実行したにも関わらず、記録メディアMの高さが所定以上の高さであった場合にエラーメッセージを表示してもよい。または、「反搬送方向(反副走査方向)に対する記録メディアMの巻取り処理」及び「押し当てローラ81による伸張方向(主操作方向)の引き伸ばし処理」及び「記録メディアMの吸着処理」の3つの処理を実行したにも関わらず、記録メディアMの高さが所定以上の高さであった場合にエラーメッセージを表示してもよい。
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態のインクジェット記録装置100は、「反搬送方向(反副走査方向)に対する記録メディアMの巻取り処理」及び「押し当てローラ81による伸張方向(主操作方向)の引き伸ばし処理」を行う。これにより、記録メディアMの反搬送方向(反副走査方向)に対するたわみ、及び、記録メディアMがインクの溶媒を吸収することで形成される波打ち状の皺(コックリング)等を防止して、記録メディアMを平坦化できる。
このため、記録メディアMの詰まりの発生を未然に防止することができ、詰まった記録メディアMの面倒な除去作業の防止、及び、詰まることで、廃棄する無駄な記録メディアMが発生する不都合を防止できる。また、記録メディアMの詰まりの発生を未然に防止できるため、印字が終了するまでの時間の短時間化、及び、印字品質の向上を実現できる。
また、上述の巻取り処理及び引き伸ばし処理と共に、「記録メディアの冷却処理」及び(又は)、「記録メディアMの吸着処理」を併用することにより、記録メディアMを、より迅速かつ確実に平坦化できる。このため、印字が終了するまでの時間を、より短時間化することができ、また、印字品質を、より向上させることができる。また、このような各処理は、高さセンサ85で、記録メディアMが所定以上の高さとなったことが検出された際に実行される。このため、各処理が、印刷物の生産を遅延させる要因となる不都合を、略防止できる。
また、上述の巻取り処理、引き伸ばし処理、冷却処理及び吸着処理を行ったにも関わらず、記録メディアMが平坦化されない場合に、所定のエラー表示を行う。これにより、インクジェット記録装置100の重度の障害に対して対応でき、印字可能な状態に、迅速に復帰可能とすることができる。
(変形例)
図10は、実施の形態の変形例となるインクジェット記録装置の要部を示す図である。この図10に示すように、変形例のインクジェット記録装置は、各押し当てローラ91を大型化した例である。図10の例の場合、各押し当てローラ91の長さ(搬送方向に沿った全長)を、図9に示した押し当てローラ81よりも長くし、また、幅(伸張方向に沿った径)も、図9に示した押し当てローラ81よりも大きくしている。
これにより、記録メディアMに対する各押し当てローラ91の接触面積を、図9に示した押し当てローラ81よりも広くすることができ、より正確かつ迅速に、記録メディアMの、伸長方向への引き伸ばしを可能とすることができる他、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。例えば、上述の各実施の形態は、本発明をインクジェット記録装置に適用した例であったが、本発明は、電子写真装置に適用することも可能である。また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ガイドロッド
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
8 主走査モータ
9 駆動プーリ
10 加圧プーリ
11 タイミングベルト
45 記録ヘッド
47 二次元センサ
61 制御部
62 搬送部
63 副走査モータ
64 巻き取り部
65 巻き取りモータ
66 給紙部
67 給紙モータ
68 メモリ
80 主走査方向調整部
81 押し当てローラ
82 主走査エンコーダセンサ
83 主走査モータ
85 高さセンサ
86 冷却部
87 温度センサ
88 押し当て部材
89 上下機構
90 上下機構
100 インクジェット記録装置
101 印字制御部
102 高さ判断部
103 温度判断部
104 冷却制御部
105 モータ制御部
106 上下機構制御部
107 吸着力制御部
108 表示制御部108
150 吸着部
M 記録メディア
特開2011-051671号公報

Claims (6)

  1. 搬送停止された記録メディアに当接して押圧する押し当て部材と、
    記録メディアに当接し、前記記録メディアの搬送方向に対して直交する方向であり、前記記録メディアを引き伸ばす方向に回転制御される押し当てローラと、
    前記記録メディアに当接する位置に対する前記押し当て部材及び前記押し当てローラの移動及び退避を制御する移動制御部と、
    前記記録メディアに対する前記押し当て部材及び前記押し当てローラの当接後に、前記記録メディアの搬送機構を反搬送方向に駆動制御すると共に、前記記録メディアを引き伸ばす方向に前記押し当てローラを駆動制御する駆動制御部と
    を有する搬送制御装置。
  2. 前記記録メディアに対して印字を行う記録ヘッドに対する、前記記録メディアの高さ位置を検出する高さセンサを、さらに備え、
    前記移動制御部は、搬送方向に搬送される前記記録メディアが、記録ヘッドに衝突する高さであることが、前記高さセンサで検出された際に、前記記録メディアに当接する位置まで前記押し当て部材及び前記押し当てローラを移動させ、
    前記駆動制御部は、搬送方向に搬送される前記記録メディアが、記録ヘッドに衝突する高さであることが、前記高さセンサで検出された際に、前記記録メディアの搬送機構を反搬送方向に駆動制御すると共に、前記押し当てローラを、前記記録メディアを引き伸ばす方向に駆動制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の搬送制御装置。
  3. 反搬送方向に対する前記記録メディアの搬送機構の駆動制御と、前記記録メディアを引き伸ばす方向に対する、前記押し当てローラの駆動制御との、少なくとも2つの駆動制御を行ったにも関わらず、搬送方向に搬送される前記記録メディアが、記録ヘッドに衝突する高さであることが、前記高さセンサで検出される場合に、所定の報知動作を行うように報知部を報知制御する報知制御部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項2に記載の搬送制御装置。
  4. 周囲の温度を検出する温度センサと、
    冷却部を介して前記記録メディアを冷却制御する冷却制御部とを、さらに備え、
    前記冷却制御部は、前記温度センサにより、周囲の温度が所定以上となったことが検出された際に、前記冷却部を介して前記記録メディアを冷却制御し、また、前記駆動制御部により、前記記録メディアの搬送機構及び前記押し当てローラが駆動制御された際に、前記冷却部を介して前記記録メディアを冷却制御すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の搬送制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の搬送制御装置と、
    搬送される記録メディアに対する印字制御を行う印字制御部と
    を有する画像形成装置。
  6. 搬送停止された記録メディアに当接して押圧する押し当て部材、及び、記録メディアに当接し、前記記録メディアの搬送方向に対して直交する方向であり、前記記録メディアを引き伸ばす方向に回転制御される押し当てローラを、移動制御部が、前記記録メディアに当接する位置に移動させる移動制御ステップと、
    前記記録メディアに対する前記押し当て部材及び前記押し当てローラの当接後に、駆動制御部が、前記記録メディアの搬送機構を反搬送方向に駆動制御すると共に、前記記録メディアを引き伸ばす方向に前記押し当てローラを駆動制御する駆動制御ステップと
    を有する搬送制御方法。
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