JP7318315B2 - 歯車加工装置及び歯車加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車加工装置及び歯車加工方法に関する。
工作機械においては、切削工具と工作物の相対回転速度を上昇させたり、切込量を大きくすると、工作物にびびり振動が発生し易くなる。そこで、例えば、特許文献1には、工作物の動的ひずみを求め、動的ひずみの大きさに基づいて、工作物のびびり振動の判定を行って工作物の加工を行う技術が記載されている。特許文献2には、工作物の固有振動と切削工具の振動成分とが共振しない回転数で切削工具を回転させることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。
特許文献3には、工作物又は切削工具の回転を慣性回転にして切削工具と工作物を相対送りすることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。特許文献4には、工作物に対する切削工具の切込深さを減少させることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。しかし、上述の各技術は、スカイビング加工により工作物に歯車を創成する歯車加工装置(歯車加工方法)に対して適用可能か否かは不明である。
本発明者は、スカイビング加工を行う歯車加工装置(歯車加工方法)において、工作物のびびり振動を抑制して工作物に歯車を創成する技術(特許文献5)を見い出した。すなわち、特許文献5には、工作物主軸(工作物)及び工具主軸(歯切り工具)の回転速度を変動させて同期回転させながら、工作物の回転軸線方向に歯切り工具を工作物に対して相対移動させることにより、工作物のびびり振動を抑制して工作物に歯車を創成する技術が記載されている。
特開2000-237932号公報 特開2009-274179号公報 特開昭63-127801号公報 特許第5929065号公報 特開2018-62056号公報
特許文献5に記載の歯車加工装置(歯車加工方法)では、工作物主軸及び工具主軸の回転速度の変動条件の一つである変動振幅が大きいほど、工作物のびびり振動を抑制できる。なお、回転速度の変動条件の一つである変動周波数は、低過ぎると工作物のびびり振動の抑制効果は低下するので、一定値以上は必要である。ところが、回転速度の変動振幅が大き過ぎると、工作物主軸又は工具主軸の慣性による影響で、加速時に工作物主軸用モータ又は工具主軸用モータの電流値が定格電流値を超え、歯車加工装置が異常停止してしまうおそれがあった。
本発明は、歯車加工装置の異常停止を防止できる歯車加工装置及び歯車加工方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、工作物と歯切り工具とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車を創成する歯車加工装置であって、
工作物を回転可能に支持する工作物主軸と、
歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸と、
前記工作物主軸の回転速度を制御する工作物主軸回転速度制御部と、
前記工具主軸の回転速度を制御する工具主軸回転速度制御部と、
前記工作物主軸回転速度制御部及び前記工具主軸回転速度制御部の何れか一方から、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転速度を変動させる回転速度変動指令を入力し、前記回転速度変動指令に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転方向の慣性を算出する慣性算出部と、
算出した前記慣性に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する許容最大加速度算出部と、
予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に推定加工電流値を算出する加工電流値推定部と、
を備え
前記許容最大加速度算出部は、算出した前記慣性及び算出した前記推定加工電流値に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する、歯車加工装置にある。
本発明の他の態様は、工作物を回転可能に支持する工作物主軸と歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車を創成する歯車加工方法であって、
前記工作物主軸及び前記工具主軸の回転速度を変動させる回転速度変動工程と、
前記回転速度の変動中において、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転方向の慣性を算出する慣性算出工程と、
算出した前記慣性に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する許容最大加速度算出工程と、
予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に推定加工電流値を算出する加工電流値推定工程と、
を備え
前記許容最大加速度算出工程は、算出した前記慣性及び算出した前記推定加工電流値に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する、歯車加工方法にある。
本発明の歯車加工装置及び歯車加工方法によれば、工作物主軸又は工具主軸の回転速度の限界加速度を見極めているので、従来のように工作物主軸又は工具主軸の慣性による影響で歯車加工装置が異常停止してしまうことを防止できる。
本発明の実施形態における歯車加工装置の斜視図である。 第一実施形態においてスカイビング加工を行う際の歯切り工具を拡大した一部断面図である。 歯車加工装置の制御装置のブロック図である。 制御装置により実行される歯車加工処理のフローチャートである。 第一実施形態においてスカイビング加工を行う際の歯切り工具と工作物との動作を示す図である。 制御装置で制御される工作物主軸の回転速度を正弦波で変動させるときのグラフである。 制御装置で制御される工作物主軸の回転速度を正弦波で変動させるときの工作物主軸用モータの電流値の変動を示すグラフである。 制御装置で算出される工作物主軸の回転速度変動条件(回転速度変動振幅と回転速度変動周波数との関係)を示すグラフである。 第一変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示すグラフである。 第二変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示すグラフである。 第三変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示すグラフである。 第二実施形態においてホブ加工を行う際の歯切り工具と工作物との動作を示す図である。
<1.第一実施形態>
(1-1.歯車加工装置の概略構成)
本発明に係る第一実施形態の歯車加工装置の概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、歯車加工装置1は、相互に直交する3つの直進軸(X軸、Y軸及びZ軸)と2つの回転軸(A軸及びC軸)を駆動軸として有するマシニングセンタである。歯車加工装置1は、ベッド10と、コラム20と、サドル30と、工具主軸40と、テーブル50と、チルトテーブル60と、工作物主軸70と、制御装置100と、を主に備える。
ベッド10は、床上に配置される。このベッド10の上面には、コラム20が設けられる。コラム20は、ベッド10内に収容されるX軸モータ21及びX軸モータ21に連結されるボールねじ22により、X軸線方向(水平方向)へ移動可能に設けられる。さらに、コラム20の側面には、サドル30が設けられる。
サドル30は、コラム20内に収容されるY軸モータ11(図3参照)及びY軸モータ11に連結されるボールねじ(図示省略)によりY軸線方向(鉛直方向)に移動可能に設けられる。工具主軸40は、サドル30内に収容される工具主軸用モータ41(図3参照)によりZ軸線回りに回転可能に設けられる。工具主軸40の先端には、歯切り工具42が装着され、歯切り工具42は、工具主軸40の回転に伴って回転する。
ここで、図2を参照しながら、歯切り工具42について説明する。図2に示すように、歯切り工具42は、外周面に複数の刃42aを備えるスカイビングカッタであり、各々の刃42aの端面は、すくい角γを有するすくい面を構成する。各々の刃42aのすくい面は、歯切り工具42の中心軸線を中心としたテーパ状としてもよく、刃42aごとに異なる方向を向く面状に形成してもよい。
図1に示すように、ベッド10の上面には、テーブル50が設けられる。テーブル50は、ベッド10内に収容されるZ軸モータ12(図3参照)及びZ軸モータ12に連結されるボールねじ(図示省略)によりZ軸線方向(水平方向)に移動可能に設けられる。テーブル50の上面には、チルトテーブル60を支持するチルトテーブル支持部61が設けられる。そして、チルトテーブル支持部61には、チルトテーブル60がA軸線(X軸線と平行)回りに揺動可能に設けられる。
チルトテーブル60の底面には、工作物主軸70及び工作物主軸用モータ71が設けられる。工作物主軸70は、工作物主軸用モータ71によりA軸線に直交するC軸線回りに回転可能に設けられる。工作物主軸70の先端には、工作物Wが保持され、工作物Wは、工作物主軸70の回転に伴って回転する。
(1-2.制御装置の構成)
制御装置100は、スカイビング加工により工作物Wに歯車を創成する。具体的には、図5に示すように、制御装置100は、チルトテーブル60をA軸線回りに揺動させることにより、工作物Wの回転軸線Cを、歯切り工具42の回転軸線Oに対して傾斜させる。この工作物Wの回転軸線Cに対する歯切り工具42の回転軸線Oの傾斜角度を交差角δと称す。
そして、制御装置100は、工作物主軸70(工作物W)の回転速度V1、工具主軸40(歯切り工具42)の回転速度V2、及び歯切り工具42の工作物Wに対する工作物Wの回転軸線(中心軸線C)方向への送り速度V4を制御する。工具主軸40の回転速度V2は、工作物主軸70の回転速度V1と同期させる。
また、切削速度V3は、歯車加工に要する加工時間(サイクルタイム)、歯切り工具42の諸元、工作物Wの材質、及び工作物Wに形成する歯車のねじれ角等に基づいて設定される。すなわち、切削速度V3は、歯車加工を行う際の加工能率及び歯切り工具42の工具寿命等を勘案し、最適な速度に設定される。スカイビング加工においては、切削速度V3を速くするほど、加工能率が向上する一方、面性状等の品質が低下する傾向がある。
本例では、制御装置100は、工作物主軸70の回転速度V1を例えば図6Aに示す正弦波で変動させる。これに伴い、工具主軸40の回転速度V2を変動させ、工作物主軸70の回転速度V1と同期させる。そして、工作物主軸70の回転速度V1と同期するように送り速度V4を変動させて歯切り工具42を工作物Wの回転軸線C方向へ送ることで歯車加工を行う。この制御によれば、歯切り工具42が工作物Wに接触する周期が不規則となるため、工作物主軸70及び工具主軸40の回転速度が変動せずに一定である場合と比べて、工作物Wに発生するびびり振動の増幅が抑制される。
しかし、解決課題でも述べたように、図6Aに示す工作物主軸70の中心回転速度V1oを基準とする回転速度変動振幅Sが大き過ぎると、工作物主軸70の慣性による影響で、図6Bに示すように、加速時に工作物主軸用モータ71の電流値Iが定格電流値Imax,-Imaxを超え、歯車加工装置1が異常停止してしまうおそれがあった。そこで、制御装置100は、最適な回転速度変動条件を求めて歯車加工に反映するようにしている。
次に、制御装置100の具体的構成について説明する。図3に示すように、制御装置100は、工作物主軸回転速度制御部110と、工具主軸回転速度制御部120と、送り速度制御部130を備える。さらに、制御装置100は、慣性算出部140と、許容最大加速度算出部150と、回転速度変動条件算出部160と、回転速度変動条件決定部170と、加工電流値推定部180を備える。
工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸用モータ71を駆動制御し、工作物主軸70の回転速度V1を変動させる。工具主軸回転速度制御部120は、工具主軸用モータ41を駆動制御し、工具主軸40の回転速度V2を変動させると共に、工具主軸40の回転速度V2を工作物主軸70の回転速度V1に同期させる。送り速度制御部130は、Y軸モータ11及びZ軸モータ12を駆動制御し、工作物主軸70の回転速度V1に同期させて送り速度V4を変動させつつ、歯切り工具42と工作物Wとの相対距離を調整する。
慣性算出部140は、工作物主軸回転速度制御部110から工作物主軸70の回転速度V1を変動させる指令を入力し、当該回転速度変動指令に基づいて、工作物主軸70の回転方向の慣性を算出する。慣性算出部140には、複数の変化させた回転速度変動指令が入力されるので、慣性算出部140は、回転速度変動指令の入力毎に工作物主軸70の回転方向の慣性を算出する。回転速度変動指令を変化させて複数入力する理由は、後述する工作物主軸70の回転速度変動条件を求めるためである。
具体的には、慣性算出部140は、工作物主軸70の回転速度V1が正弦波で変動して工作物主軸70が空転しているときの工作物主軸用モータ71に供給する電流値Iを工作物主軸回転速度制御部110から入力し、次式(1)で表される工作物主軸用モータ71のトルクTを算出する。なお、式(1)におけるKは、工作物主軸用モータ71固有の換算係数である。
そして、工作物主軸用モータ71の回転位置情報を工作物主軸用モータ71のエンコーダから入力し、当該回転位置情報を2階微分して工作物主軸用モータ71の回転加速度αを算出し、次式(2)で表される工作物主軸70の慣性miを算出する。上述のように、工作物主軸70の慣性miは、複数算出される。
Figure 0007318315000001
Figure 0007318315000002
加工電流値推定部180は、予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に、工作物主軸用モータ71の推定加工電流値を算出する。具体的には、加工電流値推定部180は、歯切り工具42で工作物Wを加工するときに切り取られる断面積と比切削抵抗から推定加工抵抗を算出する。切り取られる断面積は、工作物Wに創成される歯の歯形状と、歯切り工具42の切込深さと、歯切り工具42の刃数と工作物Wに創成される歯数の比から求められる。比切削抵抗は実測値から求められる。そして、推定加工電流値Icは、一般的な方法で推定加工抵抗を換算することで求められる。
許容最大加速度算出部150は、慣性算出部140で算出した工作物主軸70の慣性、加工電流値推定部180で算出した推定加工電流値及び工作物主軸用モータ71の定格電流値Imax,-Imaxに基づいて、工作物主軸70の許容最大加速度を算出する。許容最大加速度算出部150には、複数の慣性が順次入力されるので、許容最大加速度算出部150は、慣性の入力毎に工作物主軸70の許容最大加速度を算出する。これにより、工作物主軸70の回転速度の限界加速度を見極めているので、従来のように工作物主軸70の慣性による影響で歯車加工装置1が異常停止してしまうことを防止できる。
具体的には、許容最大加速度算出部150は、工作物主軸用モータ71の定格電流値Imaxを工作物主軸回転速度制御部110から入力し、次式(3)で表される工作物主軸用モータ71の最大トルクTmaxを算出する。そして、慣性算出部140から工作物主軸70の慣性miを入力し、次式(4)で表される工作物主軸用モータ71の許容最大加速度αmaxを算出する。上述のように、工作物主軸用モータ71の許容最大加速度αmaxは、複数算出される。
Figure 0007318315000003
Figure 0007318315000004
回転速度変動条件算出部160は、許容最大加速度算出部150で算出した許容最大加速度αmaxに基づいて、工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する。具体的には、回転速度変動条件算出部160には、複数の許容最大加速度αmaxが順次入力されるので、回転速度変動条件算出部160は、複数の許容最大加速度αmaxに基づいて、工作物主軸70の回転速度変動条件、すなわち図7に示すように、回転速度変動振幅S(%)と回転速度変動周波数F(Hz)との次式(5)で表される反比例の関係を算出する。なお、回転速度変動振幅S(%)は、回転速度変動周波数F(Hz)が高まるにつれて0%に漸近する。なお、式(5)におけるKiは、工作物主軸用モータ71の加工電流値に関する定数である。
Figure 0007318315000005
回転速度変動条件決定部170は、回転速度変動条件算出部160で算出した回転速度変動振幅S(%)と回転速度変動周波数F(Hz)との関係のうち、使用可能範囲内で所定の回転速度変動条件を決定する。使用可能範囲内とは、高能率加工、すなわち加工抵抗が高い場合は、図7のクロス線部であり、低能率加工、すなわち加工抵抗が低い場合は、図7のクロス線部を含む斜線部である。そして、工作物主軸回転速度制御部110に対し、決定した所定の回転速度変動条件に基づいて、工作物主軸70の回転速度変動の変更指令を入力する。
上述の歯車加工装置1によれば、工作物主軸70の回転速度変動条件の使用可能範囲が明確化できるので、この使用可能範囲内で最適な工作物主軸70の回転速度変動条件を決定して歯車加工できる。よって、従来のように工作物主軸70の慣性による影響で歯車加工装置1が異常停止してしまうことを防止でき、歯車加工の生産性を高めることができる。
(1-3.制御装置による歯車加工処理)
次に、制御装置100により実行される歯車加工処理(歯車加工方法)について図を参照して説明する。なお、歯車加工処理を実行するにあたり、工作物主軸70には、工作物Wが保持され、工具主軸40には、歯切り工具42が装着されているものとする。また、工作物Wの回転軸線Cに対する歯切り工具42の回転軸線Oの傾斜角度は、交差角δに設定され、歯切り工具42は、工作物Wの加工開始位置に位置決めされているものとする。
工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸70の回転速度V1を正弦波で変動させて工作物主軸70を空転させる(図4のステップS1、回転速度変動工程)。そして、慣性算出部140は、工作物主軸70の空転中に工作物主軸70の慣性を算出する(図4のステップS2、慣性算出工程)。加工電流値推定部180は、予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に、工作物主軸用モータ71の推定加工電流値を算出する(図4のステップS3、加工電流値推定工程)。許容最大加速度算出部150は、慣性算出部140で算出した工作物主軸70の慣性、加工電流値推定部180で算出した推定加工電流値及び工作物主軸用モータ71の定格電流値Imax,-Imaxに基づいて、工作物主軸70の許容最大加速度を算出する(図4のステップS4、許容最大加速度算出工程)。
回転速度変動条件算出部160は、所定数の工作物主軸70の許容最大加速度が算出されたか否かを判断し(図4のステップS5)、所定数の工作物主軸70の許容最大加速度が算出されていないときはステップS1に戻って上述の処理を繰り返す。一方、所定数の工作物主軸70の許容最大加速度が算出されたときは、許容最大加速度算出部150で算出した許容最大加速度αmaxに基づいて、工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する(図4のステップS6、回転速度変動条件算出工程)。
回転速度変動条件決定部170は、回転速度変動条件算出部160で算出した変動振幅(%)と変動周波数(Hz)との関係のうち、使用可能範囲内(図7のクロス線部又はクロス線部を含む斜線部)で所定の回転速度変動条件を決定する(図4のステップS7)。そして、工作物主軸回転速度制御部110に対し、決定した所定の回転速度変動条件に基づいて、工作物主軸70の回転速度変動の変更指令を入力する(図4のステップS8)。なお、同一形状の歯車を複数加工する場合、工作物主軸70の回転速度変動の変更指令の入力は、加工開始直前に一回のみ行えばよい。
工作物主軸回転速度制御部110は、入力した工作物主軸70の回転速度変動の変更指令に基づいて、工作物主軸70の回転速度V1を設定する(図4のステップS9)。さらに、工具主軸回転速度制御部120は、工作物主軸回転速度制御部110により設定された工作物主軸70の回転速度V1に同期するように、工具主軸40の回転速度V2を設定する(図4のステップS10)。そして、送り速度制御部130は、送り速度V4が工作物主軸70の回転速度V1の変動周波数と同期するように、送り速度V4を設定する(図4のステップS11)。
以上の処理により、歯切り工具42は、工作物Wに噛合しながら、工作物Wに連続的な歯車加工を行い、工作物Wに歯面形状を創成する(図4のステップS12)。そして、一の工作物Wの歯車加工が完了したか否かを判断し(図4のステップS13)、一の工作物Wの歯車加工が完了したら、次の工作物Wの歯車加工の有無を確認する(図4のステップS14)。そして、次の工作物Wの歯車加工が有るときは、ステップS12に戻って上述の処理を繰り返し、次の工作物Wの歯車加工が無いときは、全ての処理を終了する。
この歯車加工処理によれば、工作物主軸70の回転速度変動条件の使用可能範囲が明確化できるので、この使用可能範囲内で最適な工作物主軸70の回転速度変動条件を決定して歯車加工できる。よって、従来のように工作物主軸70の慣性による影響で歯車加工装置1が異常停止してしまうことを防止でき、歯車加工の生産性を高めることができる。
そして、工作物主軸70の回転速度を変動させているので、工作物Wに発生するびびり振動の増幅が抑制される。その結果、工作物Wに対する歯切り工具42の切込量を大きく設定することができる。よって、工作物Wに形成された加工面の面性状の向上と加工能率の向上との両立を図れる。
(1-4.第一実施形態の変形例)
上記第一実施形態の実施例においては、工作物主軸70の回転速度V1を正弦波で変動させる場合について説明したが、図8Aに示す第一変形例のように、工作物主軸70の回転速度V1を三角波で変動させてもよい。この場合、工作物主軸回転速度制御部110は、上述の正弦波と同様に、回転速度変動条件算出部160で算出した変動振幅(%)と変動周波数(Hz)との関係のうち、使用可能範囲内で決定された所定の回転速度変動条件で工作物主軸70の回転速度V1を制御する。同様に、工作物主軸70の回転速度V1を放物線が波状に変化するように変動させてもよい。
また、工作物主軸70の回転速度V1を直線的に加速又は減速させてもよい。例えば、工作物主軸回転速度制御部110は、図8Bに示す第二変形例のように、工作物主軸70の回転速度V1を一定の加速度で加速させてもよい。同様に、工作物主軸回転速度制御部110は、図8Cに示す第三変形例のように、工作物主軸70の回転速度V1を一定の減速度で減速させてもよい。
この場合、工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸70の回転速度変動条件として、許容される工作物主軸70の回転速度V1である上限値及び下限値である限界速度上限値及び限界速度下限値、並びに回転速度V1の加速度又は減速度(直線の傾き)を算出する。そして、工作物主軸回転速度制御部110は、回転速度V1の限界速度上限値及び限界速度下限値、並びに回転速度V1の加速度又は減速度(直線の傾き)と加工時間とに基づき、歯車加工時の回転速度V1が限界速度上限値及び限界速度下限値を超えないように、歯車加工の開始時及び終了時における回転速度V1を設定する。
以上のように、各変形例において、工作物主軸70の回転速度変動条件の使用可能範囲が明確化できるので、この使用可能範囲内で最適な工作物主軸70の回転速度変動条件を決定して歯車加工できる。よって、従来のように工作物主軸70の慣性による影響で歯車加工装置1が異常停止してしまうことを防止でき、歯車加工の生産性を高めることができる。そして、歯車加工時において、歯切り工具42を高速回転させつつ、工作物Wに発生する再生びびり振動の増幅を抑制できるので、工作物Wに形成された加工面の面性状の向上と加工能率の向上との両立を図れる。
また、各変形例では、工作物主軸70の回転速度V1を一定の加速度又は減速度で変動させることにより、工具主軸回転速度制御部120による工具主軸40の回転速度V2の同期制御、及び、送り速度制御部130による送り速度V4の同期制御を簡素化できる。その結果、工作物主軸70の回転速度V1と、工具主軸40の回転速度V2及び送り速度V4との同期誤差を抑制できる。
<2.第二実施形態>
次に、図9を参照して、第二実施形態について説明する。第一実施形態において、歯切り工具42がスカイビングカッタであり、歯車加工装置1は、スカイビング加工による歯車加工を行う場合について説明した。これに対し、第二実施形態では、歯切り工具242がホブカッタであり、歯車加工装置1が、ホブ加工による歯車加工を行う場合を説明する。なお、上記した第一実施形態と同一の部品には同一の符号を付し、その説明を省略する。
歯車加工装置1は、歯切り工具242の回転軸線Oと工作物Wの回転軸線であるC軸とが交差するように、歯切り工具242及び工作物Wを配置する。なお、図9には、歯切り工具242の回転軸線Oと工作物Wの回転軸線であるC軸とが直交するように、歯切り工具242及び工作物Wが配置されている。そして、歯車加工装置1は、歯車加工時において、工作物W及び歯切り工具42をそれぞれ回転させながら、歯切り工具42を工作物Wの中心軸線であるZ軸方向へ送る(相対移動させる)ことにより、工作物Wに歯車を創成する。
この歯車加工においても、工作物主軸70の回転速度変動条件の使用可能範囲が明確化できるので、この使用可能範囲内で最適な工作物主軸70の回転速度変動条件を決定して歯車加工できる。よって、従来のように工作物主軸70の慣性による影響で歯車加工装置1が異常停止してしまうことを防止でき、歯車加工の生産性を高めることができる。そして、歯車加工装置1は、歯切り工具242を高速回転させつつ、工作物Wに発生する再生びびり振動の増幅を抑制できるので、工作物Wに形成された加工面の面性状の向上と加工能率の向上との両立を図れる。
<3.その他>
上記各実施形態においては、歯車加工前に工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する構成としたが、歯車加工途中、すなわち荒加工と仕上げ加工の途中で、工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する構成としてもよい。これにより、荒加工で重量変化が生じた工作物Wに対して工作物Wに発生する再生びびり振動の増幅を抑制できるので、工作物Wに形成された加工面の面性状のさらなる向上を図れる。なお、歯車加工前及び歯車加工途中で、工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する構成としてもよい。また、工作物主軸70の回転速度変動条件を算出する構成としたが、工具主軸40の回転速度変動条件を算出する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、歯車加工装置1は、コラム20がX軸線方向へ移動可能な構成を説明したが、コラム20の代わりにテーブル50がX軸線方向へ移動可能に構成されてもよい。また、テーブル50がZ軸線方向へ移動可能な構成を説明したが、テーブル50の代わりにコラム20がZ軸線方向へ移動可能に構成されていてもよい。また、歯車加工装置1として横型のマシニングセンタについて説明したが、縦型のマシニングセンタにも本発明は適用可能である。また、工作機械全般に本発明を適用可能である。
1:歯車加工装置、 40:工具主軸、 41:工具主軸用モータ、 42:歯切り工具、 70:工作物主軸、 71:工作物主軸用モータ、 100:制御装置、 110:工作物主軸回転速度制御部、 120:工具主軸回転速度制御部、 130:送り速度制御部、 140:慣性算出部、 150:許容最大加速度算出部、 160:回転速度変動条件算出部、 170:回転速度変動条件決定部、 180:加工電流値推定部、 W:工作物

Claims (7)

  1. 工作物と歯切り工具とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車を創成する歯車加工装置であって、
    工作物を回転可能に支持する工作物主軸と、
    歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸と、
    前記工作物主軸の回転速度を制御する工作物主軸回転速度制御部と、
    前記工具主軸の回転速度を制御する工具主軸回転速度制御部と、
    前記工作物主軸回転速度制御部及び前記工具主軸回転速度制御部の何れか一方から、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転速度を変動させる回転速度変動指令を入力し、前記回転速度変動指令に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転方向の慣性を算出する慣性算出部と、
    算出した前記慣性に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する許容最大加速度算出部と、
    予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に推定加工電流値を算出する加工電流値推定部と、
    を備え
    前記許容最大加速度算出部は、算出した前記慣性及び算出した前記推定加工電流値に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する、歯車加工装置。
  2. 前記歯車加工装置は、さらに、算出した前記許容最大加速度に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転速度変動条件を算出する回転速度変動条件算出部を備える、請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 前記歯車加工装置は、さらに、算出した前記回転速度変動条件の使用可能範囲内で所定の回転速度変動条件を決定し、前記工作物主軸回転速度制御部及び前記工具主軸回転速度制御部に対し、決定した前記所定の回転速度変動条件に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転速度変動の変更指令を入力する回転速度変動条件決定部を備える、請求項2に記載の歯車加工装置。
  4. 前記慣性算出部は、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の空転中に前記慣性の算出を行う、請求項1-の何れか一項に記載の歯車加工装置。
  5. 前記歯切り工具は、スカイビングカッタであり、
    前記歯車加工装置は、前記工作物の回転軸線を前記歯切り工具の回転軸線に対して傾斜させた状態で、前記歯切り工具を前記工作物に対して前記工作物の回転軸線方向に相対移動させることにより、前記工作物に歯車のスカイビング加工を行う、請求項1-の何れか一項に記載の歯車加工装置。
  6. 工作物を回転可能に支持する工作物主軸と歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車を創成する歯車加工方法であって、
    前記工作物主軸及び前記工具主軸の回転速度を変動させる回転速度変動工程と、
    前記回転速度の変動中において、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転方向の慣性を算出する慣性算出工程と、
    算出した前記慣性に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する許容最大加速度算出工程と、
    予め入力された工具諸元、歯車諸元及び加工条件から算出される推定加工抵抗を基に推定加工電流値を算出する加工電流値推定工程と、
    を備え
    前記許容最大加速度算出工程は、算出した前記慣性及び算出した前記推定加工電流値に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の許容最大加速度を算出する、歯車加工方法。
  7. 前記歯車加工方法は、さらに、算出した前記許容最大加速度に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の何れか一方の回転速度変動条件を算出する回転速度変動条件算出工程を備える、請求項6に記載の歯車加工方法。
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