JP7316482B1 - 多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
不飽和アルデヒドや不飽和カルボン酸、および共役ジエンを製造する触媒反応等は一般に発熱反応であり、反応のスタートアップにおけるロードアップ時やリサイクルガス切り替え時、定常反応からの設定値(入口ガスモル比、負荷)の変更時、反応のシャットダウンにおけるロードダウン時やリサイクルガス切り替え時、空気処理時において触媒層中の温度を確認しながら反応浴温度条件を適宜調整することが一般的である。しかしながら、従来は反応管内の触媒層に挿入した熱電対(以下温度センサーと記載する場合もある)から得られる複雑かつ数多くの温度情報に対して、現場での作業従事者の経験に依って条件設定がなされる場合が多く、解析結果及び条件設定の方針が安定しないことや、解析および設定に時間を要する場合が多かった。
本発明は、触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、又は共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転時またはその準備行為時において、適切な温度状態の維持をサポートする方法および装置を提供することを課題とする。
1)
触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法であって、
コンピュータ装置に、
前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうちの一部の反応管に関して反応管情報を取得する取得ステップと、
前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力する出力ステップと、
を実行させることを含む方法であり、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、前記実機温度情報と、前記多管式反応器とは異なる反応器の管内温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。
2)
前記支援情報は、反応管内の温度分布に関する情報である温度分布情報を含み、
前記温度分布情報は、前記実機温度情報を統計処理することにより得られたものである、
上記1)に記載の多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。
3)
前記支援情報は、前記実機温度情報と、反応管内に充填された触媒の種類と充填位置に関する情報である触媒情報とを対応づけた情報を含む、上記2)に記載の多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。
4)
触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法であって、
コンピュータ装置に、
前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうちの一部の反応管に関して反応管情報を取得する取得ステップと、
前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力する出力ステップと、
を実行させることを含む方法であり、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、ある時点での前記実機温度情報と、別の時点での前記実機温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。
5)
触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする装置であって、
前記装置は、取得部と、出力部とを有し、
前記取得部は、前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうちの一部の反応管に関して反応管情報を取得するように構成され、
前記出力部は、前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力するように構成され、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、前記実機温度情報と、前記多管式反応器とは異なる反応器の管内温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする装置。
上記のように熱電対が挿入された反応管の区画や本数、測定点の深さを設定することにより、効率的かつ少ない熱電対の本数で反応管内温度情報を取得できる。
次に、TE-3のデータを棄却した各反応管の温度分布のデータを統計処理してグラフ化し、図6のように視覚化情報を得る。図6の例では、同じ深さ位置での各反応管の最大の測定値を採用し、一つの温度分布としている。
図8のような視覚的な比較によって、異常な反応が進行していることが現場においても直ちに確認でき、例えば所定のフローチャートを用いることにより対応策の決定を迅速に行うことができる。さらに図8では実機温度情報と触媒情報が対応づけられており、触媒Bの層におけるピーク温度が高いことを確認できるため、より適切な対応策を実施することができる。本発明により、実機での運転における管内温度情報を迅速に統計処理し、不要な管内温度情報を破棄し、複数本の反応管における各深さ位置の管内温度情報を統計処理し、グラフや表として視覚化し、さらに比較評価する一連の作業を、短時間化および省力化することが可能となる。
事前温度情報とは、実機での運転の前に取得され、実機温度情報と比較される管内温度情報である。事前温度情報は、たとえば、実機とは異なる反応器における試験用の1本および/または数本の反応管で取得された管内温度情報、または当該実機での運転に類似した反応条件で運転された別の実機プラントにおける複数本の反応管の管内温度情報である。事前温度情報も、図3のフローと同様のフローに従って処理され支援情報として出力される。事前温度情報が取得される反応管は、反応管径や熱電対径、サーモウェルサイズが実機と異なり得るが、当業者が同等と判断する程度の差異は許容される。
事前温度情報を取得する時期は、比較する実機での運転と同じとし、例えば反応のスタートアップにおけるロードアップやリサイクルガス切り替え、定常反応からの設定値(入口ガスモル比、負荷)の変更、反応のシャットダウンにおけるロードダウンやリサイクルガス切り替え、空気処理である。なお、これらの処理は本発明が対象とする運転またはその準備行為に該当する。
詳細は後述するが、事前温度情報と後述の実機温度情報とを比較することで、反応状態を把握でき、安定かつ高収率な操業へつなげることが可能となる。
次に、実機での運転の際の管内温度情報(実機温度情報)を取得する。反応器内の複数本の反応管から管内温度情報を取得し、実機のユーザーが入力装置によりコンピュータ装置に管内温度情報を入力するか、管内温度情報を自動的かつ一定の時間間隔でコンピュータ装置に取得させる。取得された管内温度情報は、例えば図4に示すようにまず表形式にまとめられる。この際、可能であれば複数本の反応管で同じ深さ位置での管内温度情報を比較、平均化等の統計処理を行い、棄却すべきデータがあるかどうかを判断し、必要に応じ棄却してもよい。棄却する基準は、(1)統計的に公知な方法、例えばQ検定、4dルール、Dixonの方法、Grubbsの方法のほか、(2)複数本の反応管で同じ深さ位置での管内温度の標準偏差が、熱電対や各種機器の分析精度に適切な係数をかけたパラメーターの範囲内に入っているかを判断する(入っていなければ、疑わしいデータを棄却)などが挙げられる。棄却する対象は、特定の熱電対の入った反応管、特定の区画、特定の熱電対の特定の測定箇所、およびそれらの組み合わせ、のいずれでも良い。
実機温度情報を取得する時期は、例えば反応のスタートアップにおけるロードアップやリサイクルガス切り替え、定常反応からの設定値(入口ガスモル比、負荷)の変更、反応のシャットダウンにおけるロードダウンやリサイクルガス切り替え、空気処理(本発明の運転またはその準備行為)時となる。
視覚化処理された実機温度情報に、同様の視覚化処理がなされた事前温度情報を重ね合わせたグラフ(本発明における比較情報の一例)を用いて、実機温度情報と事前温度情報を比較することができる。例えば、発熱反応においては反応器入口側に低活性な触媒、反応器出口側に高活性な触媒を充填することが当業者にとって公知であるが、一般的には入口側の触媒層のピーク温度の方が、出口側の触媒層のピーク温度よりも高くなる。
次に、本発明の別の実施形態に係る方法について説明する。別の実施形態に係る方法は、触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒド、不飽和カルボン酸、または共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法である。当該方法は、コンピュータ装置に、多管式反応器に含まれる複数の反応管のうちの一部の反応管に関して反応管情報を取得する取得ステップと、反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力する出力ステップと、を実行させることを含む。これらの構成は上述した実施形態に係る方法と同様であるため詳細な説明を省略し、以下では、本実施形態と上述した実施形態との相違点についてのみ説明する。
本実施形態に係る方法において、出力ステップS2で出力される支援情報は、ある時点での実機温度情報(以下、第一実機温度情報と呼ぶ)と別の時点での実機温度情報(以下、第二実機温度情報と呼ぶ)との比較情報を含む。例えば第一実機温度情報は、反応のスタートアップ時において多管式反応器10の一部の反応管から取得された実機温度情報であり、第二実機温度情報は、スタートアップ後の定常運転時に多管式反応器10の一部の反応管から取得された実機温度情報である。第一実機温度情報を取得する反応管と第二実機温度情報を取得する反応管は、異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。比較情報の一例として、第一実機温度情報を統計処理して得られる温度分布と、第二実機温度情報を統計処理して得られる温度分布を一つのグラフ上にプロットしたものが挙げられる。このような視覚化処理を経て出力された比較情報によれば、多管式反応器10のユーザーが反応管の状態の経時的変化を容易に確認することができる。ユーザーは、経時的変化の様子に基づいて運転条件の変更や運転の終了等の判断を行うことができるほか、次回のスタートアップ時の条件等の検討を効率的に行うことができる。
また、上記の例では主に触媒層の温度分布を対象に記載したが、不活性担体やサポートリングが入ったイナート層での温度分布の比較および判断にも本発明を同様に適用することが可能である。例えば、反応器入口側触媒層手前の入口ガス余熱層における昇温速度の確認および/または出口ガス放熱層における降温速度の確認、反応器入口および/または出口側触媒層におけるガス温度の確認、反応器出口側イナート層および/またはサポートリングにおける降温速度の確認、および確認された降温速度に基づく出口側での反応堆積物の析出の自動検出、各イナート層の昇温/降温速度の確認、および確認された昇温/降温速度に基づく反応管の熱伝達係数や反応管内汚れの把握、およびこれらの図3で示した処理が含まれる。
仮に、事前温度情報と実機温度情報の温度分布および/またはピーク温度が±20℃の範囲内に入らない場合、事前温度情報が正しいことを前提に、多管式反応器における設定パラメーター(原料のガス流量、出口圧力、反応浴温度、および入口ガスの組成比のうち少なくとも一部)を変更することが好ましい。また、別の方法として多管式反応器の設定パラメーターが妥当か確認する方法も取られうる。この場合、実機温度情報の詳細から、どの設定パラメーターを確認するかが決定される。例えば事前温度情報の温度分布に比べ実機温度情報の温度分布が触媒層全体で高温である場合には、単に熱電対からの測定データが異常である可能性があるため、まずは電気系統や信号の異常を確認する。また、ピーク温度が低いもしくは高い場合、原料のガス流量、出口圧力および触媒の充填量や充填された触媒の活性が妥当であるかを確認する。
Claims (5)
- 触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法であって、
コンピュータ装置に、
前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうち、5本以上100本以下の反応管に関して反応管情報を取得する取得ステップと、
前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力する出力ステップと、
を実行させることを含む方法であり、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の深さ方向における複数の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、前記実機温度情報と、前記多管式反応器とは異なる反応器の管内温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。 - 前記支援情報は、反応管内の温度分布に関する情報である温度分布情報を含み、
前記温度分布情報は、前記実機温度情報を統計処理することにより得られたものである、
請求項1に記載の多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。 - 前記支援情報は、前記実機温度情報と、反応管内に充填された触媒の種類と充填位置に関する情報である触媒情報とを対応づけた情報を含む、請求項2に記載の多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。
- 触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法であって、
コンピュータ装置に、
前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうち、5本以上100本以下の反応管に関して反応管情報を取得する取得ステップと、
前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力する出力ステップと、
を実行させることを含む方法であり、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の深さ方向における複数の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、ある時点での前記実機温度情報と、別の時点での前記実機温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする方法。 - 触媒を用いた酸化反応により不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の少なくとも一方を、または酸化的脱水素反応により共役ジエンを製造する複数の反応管を含む多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする装置であって、
前記装置は、取得部と、出力部とを有し、
前記取得部は、前記多管式反応器に含まれる複数の反応管のうち、5本以上100本以下の反応管に関して反応管情報を取得するように構成され、
前記出力部は、前記反応管情報を統計処理することにより前記多管式反応器の運転またはその準備行為を支援する支援情報を出力するように構成され、
前記反応管情報は、前記酸化反応または前記酸化的脱水素反応の開始時、終了時、定常運転時、制御因子の設定変更時、または空気処理時における、反応管内の深さ方向における複数の温度に関する実機温度情報を含み、
前記支援情報は、前記実機温度情報と、前記多管式反応器とは異なる反応器の管内温度情報との比較情報を含む、
多管式反応器の運転またはその準備行為をサポートする装置。
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