JP7315845B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

空気調和装置、特には床置式の空調室内ユニットを有する空気調和装置に関する。
従来、特許文献1(特開2013-19621号公報)のように、空調室内ユニットに対し、空調室内ユニットとは別体の冷媒漏洩対策用の遮断弁を設けた空気調和装置が知られている。冷媒漏洩検知時に空調室内ユニットから漏洩する冷媒量を低減するため、遮断弁は空調室内ユニットの近傍に設置される。
しかし、空調対象空間に設置される空調室内ユニットに隣接して、遮断弁を空調対象空間に設置する場合、仮に遮断弁から冷媒が漏洩すると、比較的多くの冷媒が空調対象空間に漏洩する可能性がある。
第1観点の空気調和装置は、空調室内ユニットと、空調熱源ユニットと、遮断弁装置と、を備える。空調室内ユニットは、空調対象空間に設置される。空調室内ユニットは、床置式である。空調熱源ユニットは、空調室内ユニットに液冷媒管及びガス冷媒管を介して接続される。遮断弁装置は、空調対象空間の床の下方の床下空間に配置される遮断弁を有する。遮断弁は、液冷媒管に配置される第1遮断弁及びガス冷媒管に配置される第2遮断弁の少なくとも一方を含む。
第1観点の空気調和装置では、仮に遮断弁周りで冷媒が漏洩した場合にも、冷媒は、空調対象空間ではなく、空調対象空間とは区画された床下空間に流入するため、安全性が高い。
第2観点の空気調和装置は、第1観点の空気調和装置であって、遮断弁は、第1遮断弁及び第2遮断弁を含む。遮断弁装置は、遮断弁を収容するケーシングを更に有する。
第2観点の空気調和装置では、遮断弁装置が、第1遮断弁及び第2遮断弁とこれらを収容するケーシングとを含むユニットとなっているので、空気調和装置に遮断弁装置を組み込むことが容易である。
第3観点の空気調和装置は、第2観点の空気調和装置であって、遮断弁装置は、遮断弁を動作させるための電装品を収容する電装品ボックスを更に備える。電装品ボックスは、ケーシングの外部に配置されている。
第3観点の空気調和装置では、電装品ボックスがケーシングの外部に配置されているため、冷媒に可燃性があり、遮断弁の周りで冷媒が漏洩したとしても、着火源となり得る電装品と冷媒との接触を抑制できる。
第4観点の空気調和装置は、第2観点又は第3観点の空気調和装置であって、ケーシングには、第1遮断弁に接続される液冷媒管及び第2遮断弁に接続されるガス冷媒管が通過して延びる開口が形成されている。遮断弁装置は、開口と液冷媒管との隙間、及び、開口とガス冷媒管との隙間を塞ぐ断熱材を更に含む。
第4観点の空気調和装置では、開口と冷媒管との隙間が断熱材で塞がれているため、ケーシング内部で冷媒が漏洩しても床下空間への冷媒の漏洩が抑制され安全性が高い。
一実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図1の空気調和装置の制御ブロック図である。 図1の空気調和装置の利用ユニット及び遮断弁装置の設置状態を模式的に描画した図である。 遮断弁装置の、本体ケーシング及び電装品ボックスを模式的に描画した側面図である。 遮断弁装置の、他の例の本体ケーシング及び電装品ボックスを模式的に描画した側面図である。 変形例Bに係る遮断弁装置を備えた空気調和装置の概略構成図である。 変形例Cに係る遮断弁装置を備えた空気調和装置の概略構成図である。
図面を参照しながら、空調調和装置の実施形態を説明する。
(1)全体概要
図1及び図2を参照しながら、一実施形態に係る空気調和装置100について概要を説明する。図1は、空気調和装置100の概略構成図である。図2は、空気調和装置100の制御ブロック図である。なお、後述のように、本実施形態では、空気調和装置100は第2制御部38を有する利用ユニット30及び制御部62を有する遮断弁装置60をそれぞれ複数備えている。しかし、図2では、図面が煩雑になることを避けるため、第2制御部38及び制御部62をそれぞれ1つだけ描画している。
空気調和装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行い、空調対象空間Rの冷房や暖房を行う装置である。空調対象空間Rは、例えば、オフィスや住宅の居室である。本実施形態では、空気調和装置100は、空調対象空間Rの冷房及び暖房の両方が可能な装置である。ただし、本開示の空気調和装置は、冷房及び暖房の両方が可能な空気調和装置に限定されるものではなく、例えば冷房のみ可能な装置であってもよい。
空気調和装置100は、空調熱源ユニットの一例としての熱源ユニット10と、空調室内ユニットの一例としての利用ユニット30と、ガス冷媒管GP及び液冷媒管LPと、遮断弁装置60と、を主に備える。
本実施形態では、空気調和装置100は、1台の熱源ユニット10を含む。ただし、熱源ユニット10の台数は1台に限定されず、空気調和装置100は、複数の熱源ユニット10を有してもよい。
本実施形態では、空気調和装置100は3台の利用ユニット30を含む。ただし、利用ユニット30の台数は複数に限定されず、空気調和装置100は、利用ユニット30を1台だけ有してもよい。また、空気調和装置100は、2台、又は4台以上の利用ユニット30を有してもよい。
ガス冷媒管GP及び液冷媒管LPは、熱源ユニット10と、利用ユニット30と、を接続する。ガス冷媒管GP及び液冷媒管LPは、空気調和装置100の設置現場において敷設される。ガス冷媒管GP及び液冷媒管LPの配管径や配管長は、設計仕様や設置環境に応じて選択される。空気調和装置100では、熱源ユニット10と利用ユニット30とがガス冷媒管GP及び液冷媒管LPによって接続されて冷媒回路RCが構成される。冷媒回路RCは、後述する熱源ユニット10の圧縮機12、熱源熱交換器16及び第1膨張弁18と、後述する各利用ユニット30の利用熱交換器32及び第2膨張弁34と、を含む。また、冷媒回路RCは、後述する各遮断弁装置60の第1遮断弁52及び第2遮断弁54を含む。
冷媒回路RCには、冷媒が封入される。限定するものではないが、冷媒回路RCに封入される冷媒は可燃性である。可燃性の冷媒には、米国のASHRAE34 Designation and safety classification of refrigerantの規格又はISO817 Refrigerants- Designation and safety classificationの規格でClass3(強燃性)、Class2(弱燃性)、Subclass2L(微燃性)に該当する冷媒を含む。例えば、冷媒には、R1234yf、R1234ze(E)、R516A、R445A、R444A、R454C、R444B、R454A、R455A、R457A、R459B、R452B、R454B、R447B、R32、R447A、R446A、及びR459Aのいずれかが採用される。本実施形態では、使用される冷媒はR32である。なお、本開示の空気調和装置は、冷媒が可燃性ではない場合にも有用である。
本実施形態では、空気調和装置100は、3台の遮断弁装置60を有する。各遮断弁装置60は、利用ユニット30の1台に対応して設けられる。
各遮断弁装置60は、遮断弁50を有する。遮断弁50には、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁、及び、ガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁、の少なくとも一方を含む。本実施形態では、各遮断弁装置60の有する遮断弁50には、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁52、及び、ガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁54、の両方を含む。
各遮断弁装置60の第1遮断弁52は、閉鎖されると、熱源ユニット10から、又は、液冷媒管LPの、熱源ユニット10と第1遮断弁52とを接続する部分から、第1遮断弁52を通過して、その遮断弁装置60と対応する利用ユニット30へと流れる冷媒の流れを遮断する。
各遮断弁装置60の第2遮断弁54は、閉鎖されると、熱源ユニット10から、又は、ガス冷媒管GPの、熱源ユニット10と第2遮断弁54とを接続する部分から、第2遮断弁54を通過して、その遮断弁装置60と対応する利用ユニット30へと流れる冷媒の流れを遮断する。
(2)詳細構成
熱源ユニット10、利用ユニット30、遮断弁装置60について詳細を説明する。
(2-1)熱源ユニット
熱源ユニット10について、図1及び図2を参照しながら説明する。
熱源ユニット10は、例えば、空気調和装置100の設置される建物の屋上、建物の機械室、建物の周囲等に設置される。熱源ユニット10では後述する熱源熱交換器16において、熱源と冷媒との間で熱交換が行われる。本実施形態では、空気が熱源として用いられるが、これに限定されるものではなく水等の液体が熱源として用いられてもよい。
熱源ユニット10は、圧縮機12と、流向切換機構14と、熱源熱交換器16と、第1膨張弁18と、第1ファン20と、第1閉鎖弁24と、第2閉鎖弁26と、第1制御部22と、を主に含む(図1及び図2参照)。なお、ここで示す熱源ユニット10の構成は一例に過ぎない。熱源ユニット10は、空気調和装置100が機能可能な範囲で、例示する構成の一部を有していなくてもよいし、例示した以外の構成を有してもよい。
熱源ユニット10は、冷媒配管として、吸入管11aと、吐出管11bと、第1ガス冷媒管11cと、液冷媒管11dと、第2ガス冷媒管11eと、を有する(図1参照)。吸入管11aは、流向切換機構14と圧縮機12の吸入側とを接続している。吐出管11bは、圧縮機12の吐出側と流向切換機構14とを接続している。第1ガス冷媒管11cは、流向切換機構14と熱源熱交換器16のガス側端とを接続している。液冷媒管11dは、熱源熱交換器16の液側端と液冷媒管LPとを接続している。液冷媒管11dと液冷媒管LPとの接続部には、第1閉鎖弁24が設けられている。第1膨張弁18は、液冷媒管11dの、熱源熱交換器16と第1閉鎖弁24との間に設けられている。第2ガス冷媒管11eは、流向切換機構14とガス冷媒管GPとを接続している。第2ガス冷媒管11eとガス冷媒管GPとの接続部には、第2閉鎖弁26が設けられている。
(2-1-1)圧縮機
圧縮機12は、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機12は、例えばインバータ制御方式の圧縮機である。ただし、圧縮機12は、定速圧縮機でもよい。
(2-1-2)流向切換機構
流向切換機構14は、空気調和装置100の運転モード(冷房運転モード/暖房運転モード)に応じて、冷媒回路RCにおける冷媒の流れ方向を切り換える機構である。流向切換機構14は、四路切換弁である。
冷房運転モードでは、流向切換機構14は、圧縮機12が吐出する冷媒が熱源熱交換器16に送られるように、冷媒回路RCにおける冷媒の流向を切り換える。具体的には、冷房運転モードでは、流向切換機構14は、吸入管11aを第2ガス冷媒管11eと連通させ、吐出管11bを第1ガス冷媒管11cと連通させる(図1中の実線参照)。冷房運転モードでは、熱源熱交換器16は凝縮器として機能し、利用熱交換器32は蒸発器として機能する。
暖房運転モードでは、流向切換機構14は、圧縮機12が吐出する冷媒が利用熱交換器32に送られるように、冷媒回路RCにおける冷媒の流向を切り換える。具体的には、暖房運転モードでは、流向切換機構14は、吸入管11aを第1ガス冷媒管11cと連通させ、吐出管11bを第2ガス冷媒管11eと連通させる(図1中の破線参照)。暖房運転モードでは、熱源熱交換器16は蒸発器として機能し、利用熱交換器32は凝縮器として機能する。
なお、流向切換機構14は、四路切換弁を用いずに実現されてもよい。例えば、流向切換機構14は、上記のような冷媒の流れ方向の切り換えを実現できるように、複数の電磁弁及び配管を組み合わせて構成されてもよい。
(2-1-3)熱源熱交換器
熱源熱交換器16では、熱源熱交換器16を流れる冷媒と熱源としての空気との間で熱交換が行われる。熱源熱交換器16は、冷房運転時には冷媒の凝縮器(放熱器)として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。限定するものではないが、熱源熱交換器16は、例えば、複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有するフィンアンドチューブ型の熱交換器である。
(2-1-4)第1膨張弁
第1膨張弁18は、冷媒の減圧や、冷媒の流量調節を行う機構である。本実施形態では、第1膨張弁18は、開度調節可能な電子膨張弁である。第1膨張弁18の開度は、運転状況に応じて適宜調節される。なお、第1膨張弁18は、電子膨張弁に限定されるものではなく、温度自動膨張弁等、他の種類の弁であってもよい。
(2-1-5)第1ファン
第1ファン20は、熱源ユニット10の外部から熱源ユニット10内に流入し、熱源熱交換器16を通過し、その後に熱源ユニット10の外部へ流出する空気流を生成する送風機である。第1ファン20は、例えばインバータ制御方式のファンである。ただし、第1ファン20は、定速ファンでもよい。
(2-1-6)第1閉鎖弁及び第2閉鎖弁
第1閉鎖弁24は、液冷媒管11dと液冷媒管LPとの接続部に設けられる弁である。第2閉鎖弁26は、第2ガス冷媒管11eとガス冷媒管GPとの接続部に設けられる弁である。第1閉鎖弁24及び第2閉鎖弁26は、手動の弁である。第1閉鎖弁24及び第2閉鎖弁26は、空気調和装置100の利用時には開かれている。
(2-1-7)第1制御部
第1制御部22は、熱源ユニット10の各種機器の動作を制御する。第1制御部22は、マイクロコントローラユニット(MCU)や各種の電気回路や電子回路を主に含む(図示省略)。MCUは、CPU、メモリ、I/Oインタフェース等を含む。MCUのメモリには、MCUのCPUが実行するための各種プログラムが記憶されている。なお、第1制御部22の各種機能は、ソフトウェアで実現される必要はなく、ハードウェアで実現されても、ハードウェアとソフトウェアとが協働することで実現されてもよい。
第1制御部22は、圧縮機12、流向切換機構14、第1膨張弁18及び第1ファン20を含む、熱源ユニット10の各種機器と電気的に接続されている(図2参照)。また、第1制御部22は、熱源ユニット10に設けられた図示しない各種センサと電気的に接続されている。限定するものではないが、熱源ユニット10に設けられるセンサには、吐出管11b及び吸入管11aに設けられる温度センサや圧力センサ、熱源熱交換器16及び液冷媒管11dに設けられる温度センサ、熱源空気の温度を計測する温度センサ等を含む。熱源ユニット10は、これらのセンサを、全て有してもよいし、一部有してもよい。
第1制御部22は、図2のように、通信線により利用ユニット30の第2制御部38と接続されている。第1制御部22と第2制御部38とは、通信線を介して各種信号のやり取りを行う。第1制御部22と第2制御部38とは、協働して、空気調和装置100の動作を制御するコントローラ90として機能する。コントローラ90の機能については後述する。
(2-2)利用ユニット
利用ユニット30について説明する。利用ユニット30では、後述する利用熱交換器32において、冷媒と空調対象空間Rの空気との間で熱交換が行われ、その結果、空調対象空間Rの冷房や暖房が行われる。
本実施形態では、空気調和装置100は3台の利用ユニット30を有する。3台の利用ユニット30の構造や能力は、同一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。ここでは、各利用ユニット30を、同一の構成を有するものとして説明する。
利用ユニット30のタイプは、図3に示すように床置式であり、空調対象空間Rの床に設置される。なお、空気調和装置100には、床置式の利用ユニット30に加え、他のタイプの利用ユニット30が含まれていてもよい。
利用ユニット30は、図1~図3のように、ケーシング42、利用熱交換器32、第2膨張弁34、第2ファン36、冷媒検知器40、及び第2制御部38を主に含む。なお、ここで示す利用ユニット30の構成は一例に過ぎない。利用ユニット30は、空気調和装置100が機能可能な範囲で、例示する構成の一部を有していなくてもよいし、例示した以外の構成を有してもよい。
また、利用ユニット30は、冷媒配管として、利用熱交換器32に接続される、液冷媒管37a及びガス冷媒管37bを有する(図1参照)。液冷媒管37aは、液冷媒管LPと利用熱交換器32の液側とを接続している。ガス冷媒管37bは、ガス冷媒管GPと利用熱交換器32のガス側とを接続している。液冷媒管37aには、第2膨張弁34が設けられている。
(2-2-1)ケーシング
ケーシング42は、利用熱交換器32、第2膨張弁34及び第2ファン36を含む利用ユニット30の各種機器を内部に収容する。ケーシング42は、図3のように空調対象空間R内に配置される。
ケーシング42には、空調対象空間Rの空気を取り込む吸込口(図示省略)が形成されている。また、ケーシング42には、吸込口からケーシング42内に取り込まれ、利用熱交換器32において冷媒と熱交換した空気を、空調対象空間Rに吹き出す吹出口(図示省略)が形成されている。
(2-2-2)室内熱交換器
利用熱交換器32では、利用熱交換器32を流れる冷媒と空気との間で熱交換が行われる。利用熱交換器32は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の凝縮器(放熱器)として機能する。限定するものではないが、利用熱交換器32は、例えば、複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有するフィンアンドチューブ型の熱交換器である。
(2-2-3)第2膨張弁
第2膨張弁34は、冷媒の減圧や、冷媒の流量調節を行う機構である。本実施形態では、第2膨張弁34は、開度調節可能な電子膨張弁である。第2膨張弁34の開度は、運転状況に応じて適宜調節される。なお、第2膨張弁34は、電子膨張弁に限定されるものではなく、温度自動膨張弁等、他の種類の弁であってもよい。
(2-2-4)第2ファン
第2ファン36は、ケーシング42の吸込口(図示省略)からケーシング42内に流入し、利用熱交換器32を通過し、その後にケーシング42の吹出口からケーシング42の外部へ流出する空気流を生成する送風機である。第2ファン36は、例えばインバータ制御方式のファンである。ただし、第2ファン36は、定速ファンでもよい。
(2-2-5)冷媒検知器
冷媒検知器40は、利用ユニット30で冷媒が漏洩した際にこれを検知するセンサである。冷媒検知器40は、例えば、利用ユニット30のケーシング42内に設けられる。また、冷媒検知器40は、利用ユニット30のケーシング42の外部に設置されてもよい。
冷媒検知器40は、例えば半導体式のセンサである。半導体式の冷媒検知器40は、図示しない半導体式の検知素子を有する。半導体式の検知素子は、周囲に冷媒ガスが無い状態と、冷媒ガスが有る状態とで電気伝導性が変化する。半導体式の検知素子の周囲に冷媒ガスが存在する場合には、冷媒検知器40は、比較的大きな電流を検知信号として出力する。一方、半導体式の検知素子の周囲に冷媒ガスが存在しない場合には、冷媒検知器40は、比較的小さな電流を検知信号として出力する。
なお、冷媒検知器40のタイプは、半導体式に限定されるものではなく、冷媒ガスを検知可能なセンサであればよい。例えば、冷媒検知器40は、赤外線式のセンサであって、冷媒の検知結果に応じて検知信号を出力するセンサであってもよい。
(2-2-6)第2制御部
第2制御部38は、利用ユニット30の各種機器の動作を制御する。第2制御部38は、マイクロコントローラユニット(MCU)や各種の電気回路や電子回路を有している(図示省略)。MCUは、CPU、メモリ、I/Oインタフェース等を含む。MCUのメモリには、MCUのCPUが実行するための各種プログラムが記憶されている。なお、第2制御部38の各種機能は、ソフトウェアで実現される必要はなく、ハードウェアで実現されても、ハードウェアとソフトウェアとが協働することで実現されてもよい。
第2制御部38は、第2膨張弁34、第2ファン36、を含む、利用ユニット30の各種機器と電気的に接続されている(図2参照)。また、第2制御部38は、冷媒検知器40と電気的に接続されている。さらに、第2制御部38は、利用ユニット30に設けられた図示しないセンサと電気的に接続されている。限定するものではないが、図示しないセンサには、利用熱交換器32や液冷媒管37aに設けられる温度センサや、空調対象空間Rの温度を計測する温度センサ等を含む。利用ユニット30は、これらのセンサを、全て有していてもよいし、一部有していてもよい。
第2制御部38は、通信線により、遮断弁装置60の、第1遮断弁52及び第2遮断弁54の動作を制御する制御部62と通信可能に接続されている(図2参照)。
また、第2制御部38は、図2のように、通信線により熱源ユニット10の第1制御部22と接続されている。また、第2制御部38は、通信線により、図示を省略する空気調和装置100の操作用のリモコンと通信可能に接続されている。第1制御部22と第2制御部38とは、協働して、空気調和装置100の動作を制御するコントローラ90として機能する。
コントローラ90の機能について説明する。なお、以下で説明するコントローラ90の各種機能の一部又は全部は、第1制御部22及び第2制御部38とは別に設けられた制御装置により実行されてもよい。
コントローラ90は、冷房運転時に、熱源熱交換器16が冷媒の凝縮器として機能し、利用熱交換器32が冷媒の蒸発器として機能するように流向切換機構14の動作を制御する。また、コントローラ90は、暖房運転時に、熱源熱交換器16が冷媒の蒸発器として機能し、利用熱交換器32が冷媒の凝縮器として機能するように流向切換機構14の動作を制御する。また、コントローラ90は、冷房運転時及び暖房運転時に、圧縮機12、第1ファン20及び第2ファン36を運転する。また、冷房運転時及び暖房運転時に、コントローラ90は、リモコンに入力された各種指示(設定温度や設定風量等)や、各種温度センサ及び圧力センサの計測値に基づき、圧縮機12、第1ファン20及び第2ファン36のモータの回転数や、第1膨張弁18及び第2膨張弁34の開度を調節する。冷房運転時や暖房運転時の空気調和装置100の各種機器の動作の制御には、様々な制御の態様が一般に知られているため、ここでは説明を省略する。
いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40により冷媒が検知された場合のコントローラ90による空気調和装置100の制御については後述する。
(2-3)遮断弁装置
各遮断弁装置60は、利用ユニット30の1台に対応して設置される。遮断弁装置60は、遮断弁装置60が有する遮断弁50を閉じることで、その遮断弁装置60に対応する利用ユニット30への冷媒の流入を抑制する装置である。
遮断弁装置60は、遮断弁50と、本体ケーシング64と、電装品62aと、電装品62aを収容する電装品ボックス66と、を主に有する。電装品62aには、第1遮断弁52及び第2遮断弁54の動作を制御する制御部62を含む。
(2-3-1)遮断弁
遮断弁50には、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁、及び、ガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁、の少なくとも一方を含む。本実施形態では、各遮断弁装置60の有する遮断弁50には、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁52、及び、ガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁54、の両方を含む。
遮断弁装置60の第1遮断弁52の一端には、熱源ユニット10と第1遮断弁52とを接続する液冷媒管LPが接続される。遮断弁装置60の第1遮断弁52の他端には、その遮断弁装置60に対応する利用ユニット30の液冷媒管37aと第1遮断弁52とを接続する液冷媒管LPが接続される。
遮断弁装置60の第2遮断弁54の一端には、熱源ユニット10と第2遮断弁54とを接続するガス冷媒管GPが接続される。遮断弁装置60の第2遮断弁54の他端には、その遮断弁装置60に対応する利用ユニット30のガス冷媒管37bと第2遮断弁54とを接続するガス冷媒管GPが接続される。
第1遮断弁52及び第2遮断弁54は、利用ユニット30における冷媒漏洩時に、空調対象空間Rへの冷媒漏洩を抑制する弁である。第1遮断弁52及び第2遮断弁54は、例えば、閉鎖状態(全閉)と開放状態(全開)とを切換可能な電磁弁である。ただし、第1遮断弁52及び第2遮断弁54の種類は、電磁弁に限定されるものではなく、例えば電動弁であってもよい。
遮断弁装置60の第1遮断弁52及び第2遮断弁54は、通常時には開かれている。ここでの通常時は、遮断弁装置60に対応する利用ユニット30の第2制御部38が、制御部62に対して遮断弁50の閉鎖を指示する信号を送信していない時を意味する。
一方で、遮断弁装置60に対応する利用ユニット30の冷媒検知器40が冷媒を検知すると、第1遮断弁52及び第2遮断弁54は閉じられる。具体的には、遮断弁装置60に対応する利用ユニット30の冷媒検知器40が冷媒を検知し、対応する利用ユニット30の第2制御部38が対応する遮断弁装置60の制御部62に対して遮断弁50の閉鎖を指示する信号を送信すると、信号を受信した制御部62は、第1遮断弁52及び第2遮断弁54を閉じるよう制御する。遮断弁装置60の第1遮断弁52及び第2遮断弁54が閉じられると、熱源ユニット10や、熱源ユニット10と第1遮断弁52との間を接続する配管や、熱源ユニット10と第2遮断弁54との間を接続する配管からの、その遮断弁装置60に対応する利用ユニット30への冷媒の流入が抑制される。
遮断弁50(第1遮断弁52及び第2遮断弁54)は、図3に描画されているように、空調対象空間Rの床FLの下方の床下空間Sに配置される。好ましくは、遮断弁50は、床下空間Sであって、対応する利用ユニット30の近傍に配置される。遮断弁50は、例えば、床下空間Sであって、対応する利用ユニット30の直下付近に配置される。ただし、遮断弁50の配置は、対応する利用ユニット30の直下付近に限定されるものではない。
なお、床下空間Sとは、空気調和装置100が設置される建物において空調対象空間Rの下方に下階が存在する場合には、空調対象空間Rの床FLと空調対象空間Rの下階(1つ下の階)の天井との間の空間である。例えば、床下空間Sは、床FLを構成する建材と、空調対象空間Rの存在する階とその1つ下の階とを区画するコンクリート躯体と、の間に存在するスペースである。また、例えば、床下空間Sは、空調対象空間Rの存在する階とその1つ下の階とを区画するコンクリート躯体と、空調対象空間Rの存在する階の1つ下の階の天井との間のスペース(1つ下の階の天井裏空間)であってもよい。また、床下空間Sとは、空気調和装置100が設置される建物において空調対象空間Rが最下階である場合(空調対象空間Rの下方に下階が存在しない場合)には、空調対象空間Rの床FLと、建物の基礎との間の空間である。
床下空間Sは、床FLを構成する建材により空調対象空間Rと区画された空間である。なお、床下空間Sと空調対象空間Rとが区画されているとは、両空間が気密状態で区画されていることを必ずしも意味するものではなく、両空間の間の空気の流通が床FLを構成する建材により少なくとも抑制されていることを意味する。例えば、床下空間Sと空調対象空間Rとの間で、建材間の隙間を介して多少の空気が流れてもよい。
本実施形態の空気調和装置100では、遮断弁50が床下空間Sに設置されるため、仮に遮断弁50周りで冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、空調対象空間Rではなく、空調対象空間Rとは区画されている床下空間Sに流入する。なお、空気調和装置100で用いられる冷媒は、一般に空気より密度が高いため、床下空間Sから、床下空間Sへの空調対象空間Rへは、冷媒が比較的流入しにくい。要するに、本実施形態の空気調和装置100では、冷媒は人が活動する空調対象空間Rに流入しにくい。そのため、空気調和装置100は、例えば可燃性の冷媒を使用するような場合にも安全性が高い。
(2-3-2)本体ケーシング
本体ケーシング64は、遮断弁50を収容するケーシングである。具体的には、本体ケーシング64は、第1遮断弁52及び第2遮断弁54を収容するケーシングである。
本体ケーシング64は、図4Aに示すように、床下空間Sに設置される。遮断弁50を対応する利用ユニット30の近傍に配置するため、好ましくは、本体ケーシング64は対応する利用ユニット30の近傍に設置される。限定するものではないが、本体ケーシング64は、床下空間Sであって、対応する利用ユニット30の直下付近に設置される。
本体ケーシング64には、例えば図4Aに示すように、第1遮断弁52の両端に接続される液冷媒管LPや、第2遮断弁54の両端に接続されるガス冷媒管GPが挿通される開口64aが形成されている。図4Aでは、これらの開口64aの一部(例えば、熱源ユニット10と第1遮断弁52とを接続する液冷媒管LPと、熱源ユニット10と第2遮断弁54とを接続するガス冷媒管GPとが通過する開口64a)が描画されている。図4Aの例では、1つの開口64aに、複数の冷媒管が(1本の液冷媒管LPと1本のガス冷媒管GPとが)通過して延びるように配置されている。
なお、本体ケーシング64には、複数の冷媒管が通過する開口に代えて、図4Bに示すように、1本の冷媒管(1本の液冷媒管LP又は1本のガス冷媒管GP)が通過して延びるように配置される開口64aが形成されてもよい。
開口64aには、開口64aと液冷媒管LPとの間の隙間や、開口64aとガス冷媒管GPとの間の隙間や、液冷媒管LPとガス冷媒管GPとの間の隙間を塞ぐ断熱材58が設けられることが好ましい。このようにして、開口64aと冷媒管LP,GPとの間の隙間や、冷媒管同士の間の隙間が断熱材58で塞がれることで、本体ケーシング64の内部で冷媒が漏洩したとしても、床下空間Sへの冷媒の漏洩が抑制され安全性が高い。
(2-3-3)電装品
電装品62aは、第1遮断弁52及び第2遮断弁54を動作させるための各種部品である。限定するものではないが、電装品62aは、例えば、プリント基板、電磁リレー、スイッチング素子等の電流の流れを切換可能な切換部、電源が供給される端子台、及び第2制御部38からの信号が入力される入力部を有する。なお、電装品62aと、第1遮断弁52及び第2遮断弁54とは、駆動電圧を供給するための電線で電気的に接続されている。電装品62aは、少なくともその一部が、利用ユニット30の第2制御部38からの遮断弁50の閉鎖を要求する信号に応じ、第1遮断弁52及び第2遮断弁54を閉じる制御部62として機能する。
制御部62は、例えば、マイクロコントローラユニット(MCU)や各種の電気回路や電子回路を構成として有している(図示省略)。MCUは、CPU、メモリ、I/Oインタフェース等を含む。MCUのメモリには、MCUのCPUが実行するための各種プログラムが記憶されている。なお、制御部62の各種機能は、ソフトウェアで実現される必要はなく、ハードウェアで実現されても、ハードウェアとソフトウェアとが協働することで実現されてもよい。
電装品62aは、電装品ボックス66の内部に収容されている。好ましくは、電装品ボックス66は、本体ケーシング64の外部に配置されている。電装品ボックス66は、例えば床下空間Sに設置される。電装品ボックス66と本体ケーシング64とが独立した構成である場合、電装品ボックス66は、本体ケーシング64の近傍に配置されなくてもよい。電装品ボックス66の設置位置は、適宜決定されればよい。
(3)冷媒検知時のコントローラによる空気調和装置の制御
いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40により冷媒が検知された場合の、コントローラ90による空気調和装置100の制御について説明する。なお、ここでは、冷媒検知器40で冷媒が検知された場合とは、冷媒検知器40が検知信号として出力する電流の値が所定の閾値より大きい場合を意味する。
コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知されると、冷媒が検知されている利用ユニット30に対応する遮断弁装置60の制御部62に対し、その遮断弁装置60の遮断弁50を閉じることを指示する信号を送信する。遮断弁50を閉じることを指示する信号は、接点信号であってもよい。遮断弁装置60の制御部62は、この信号に基づいて遮断弁50(本実施形態では、第1遮断弁52及び第2遮断弁54)を閉じる。
また、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知された場合、遮断弁装置60の制御部62に遮断弁50を閉じることを指示する信号を送信するのに加え、図示しない警報器を用いて冷媒漏洩を報知してもよい。
また、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知された場合、遮断弁装置60の制御部62に遮断弁50を閉じることを指示する信号を送信するのに加え、圧縮機12の運転を停止し、空気調和装置100全体の運転を停止してもよい。
また、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知された場合、その利用ユニット30に対応する遮断弁装置60の制御部62に遮断弁50を閉じることを指示する信号を送信するのに加え、他の遮断弁装置60(例えば全ての遮断弁装置60)の制御部62に遮断弁50を閉じることを指示する信号を送信してもよい。
(4)特徴
(4-1)
本実施形態の空気調和装置100は、空調室内ユニットとしての利用ユニット30と、空調熱源ユニットとしての熱源ユニット10と、遮断弁装置60と、を備える。利用ユニット30は、空調対象空間Rに設置される。利用ユニット30は、床置式である。熱源ユニット10は、利用ユニット30に液冷媒管LP及びガス冷媒管GPを介して接続される。遮断弁装置60は、空調対象空間Rの床CLの下方の床下空間Sに配置される遮断弁50を有する。遮断弁50は、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁52及びガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁54の少なくとも一方を含む。本実施形態では、遮断弁50は、第1遮断弁52及び第2遮断弁54の両方を含む。
空気調和装置100では、仮に遮断弁50周りで冷媒が漏洩した場合にも、冷媒は、空調対象空間Rではなく、空調対象空間Rとは区画された床下空間Sに流入するため、安全性が高い。
なお、空気調和装置100で用いられる冷媒は、一般に空気より密度が高いため、床下空間Sに流入した冷媒は、空調対象空間Rへ比較的流入しにくい。
さらに、空気調和装置100では、床置式の利用ユニット30に対し、遮断弁50の設置場所として、利用ユニット30から距離が近い床下空間Sを利用するため、利用ユニット30と遮断弁50とを接続する配管の長さが比較的短くなりやすい。そのため、利用ユニット30から冷媒が漏洩したとしても、利用ユニット30からの冷媒漏洩量が低減されやすい。
(4-2)
本実施形態の空気調和装置100では、遮断弁装置60は、第1遮断弁52及び第2遮断弁54を収容する、ケーシングの一例としての本体ケーシング64を有する。
本空気調和装置100では、遮断弁装置60が、第1遮断弁52及び第2遮断弁54とこれらを収容する本体ケーシング64とを含むユニットとなっているので、空気調和装置100に遮断弁装置60を組み込むことが容易である。
(4-3)
本実施形態の空気調和装置100では、遮断弁装置60は、遮断弁50を動作させるための電装品62aを収容する電装品ボックス66を備える。電装品ボックス66は、本体ケーシング64の外部に配置されている。
本空気調和装置100では、電装品ボックス66が本体ケーシング64の外部に配置されているため、冷媒に可燃性があり、遮断弁50の周りで冷媒が漏洩したとしても、着火源となり得る電装品62aと冷媒との接触を抑制できる。
(4-4)
本実施形態の空気調和装置100では、本体ケーシング64には、開口64aが形成される。第1遮断弁52に接続される液冷媒管LP及び第2遮断弁54に接続されるガス冷媒管GPは、本体ケーシング64の開口64aを通過して延びる。遮断弁装置60は、開口64aと液冷媒管LPとの隙間、及び、開口64aとガス冷媒管GPとの隙間を塞ぐ断熱材68を含む。
本空気調和装置100では、開口64aと、開口64aを通過して延びる冷媒管LP,GPとの隙間が断熱材68で塞がれているため、本体ケーシング64の内部で冷媒が漏洩したとしても、床下空間Sへの冷媒の漏洩が抑制され安全性が高い。
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。各変形例は、その一部又は全部が、矛盾が生じない範囲で、上記実施形態や、他の変形例と組み合わされてもよい。
(5-1)変形例A
上記実施形態では、遮断弁装置60の制御部62が遮断弁50の動作を制御するが、このような態様に限定するものではない。例えば、遮断弁装置60は制御部62を有さず、空気調和装置100のコントローラ90が、例えば、より具体的には利用ユニット30の第2制御部38が、遮断弁50の動作を制御してもよい。
(5-2)変形例B
上記実施形態では、遮断弁装置60は、冷媒漏洩対策専用の第1遮断弁52及び第2遮断弁54を遮断弁50として有する。しかし、遮断弁装置60は、冷媒漏洩対策以外の用途で用いられる弁が、遮断弁50として用いられてもよい。
例えば、図5に示す空気調和装置100の遮断弁装置60aは、第1遮断弁52は有していない。また、図5に示す空気調和装置100の利用ユニット30aは、第2膨張弁34を有しておらず、代わりに、遮断弁装置60aが、第2膨張弁34を遮断弁50として有する。要するに、遮断弁装置60aは、第2膨張弁34及び第2遮断弁54を遮断弁50として有する。
図5に示す空気調和装置100では、空気調和装置100のコントローラ90が、遮断弁装置60aの制御部としても機能する。ただし、このような態様に限定されるものではなく、遮断弁装置60aは、第2膨張弁34及び第2遮断弁54の動作を制御する制御部を有してもよい。コントローラ90は、冷房運転時及び暖房運転時に、リモコンに入力された各種指示(設定温度や設定風量等)や、各種温度センサ及び圧力センサの計測値に基づき、第2膨張弁34の開度を調節する。また、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知されると、冷媒が検知されている利用ユニット30に対応する遮断弁装置60の第2膨張弁34及び第2遮断弁54を閉じる。
(5-3)変形例C
上記実施形態では、遮断弁装置60は、液冷媒管LPに配置される第1遮断弁52、及び、ガス冷媒管GPに配置される第2遮断弁54、の両方を遮断弁50として有する。ただし、図6のように、空気調和装置100の遮断弁装置60bは、第2遮断弁54だけを遮断弁50として有していてもよい。
ここでは、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知されると、冷媒が検知されている利用ユニット30に対応する遮断弁装置60bの制御部62に対し、第2遮断弁54を閉じることを指示する信号を送信する。また、コントローラ90は、いずれかの利用ユニット30の冷媒検知器40で冷媒が検知されると、冷媒が検知されている利用ユニット30の第2膨張弁34を閉じることが好ましい。
(5-4)変形例D
上記実施形態では、遮断弁装置60は、遮断弁50を内部に収容する本体ケーシング64を有しているが、これに限定されるものではない。遮断弁装置60は、本体ケーシング64を有さず、遮断弁50は床下空間Sにそのまま配置されてもよい。
また、電装品62aも、電装品ボックス66内ではなく、床下空間S等にそのまま配置されてもよい。
(5-5)変形例E
上記実施形態では、各利用ユニット30に対して1つの遮断弁装置60が設けられるがこれに限定されるものではない。例えば、遮断弁装置60は、1つの本体ケーシング64内に複数の利用ユニット30用の遮断弁50が収容されている装置であってもよい。
(5-6)変形例F
上記実施形態では、各利用ユニット30に対し、1つの第1遮断弁52及び1つの第2遮断弁54が設けられるがこれに限定されるものではない。
例えば、空気調和装置では、複数の利用ユニット30(利用ユニット群と呼ぶ)に冷媒を供給するように分岐する前の液冷媒管及びガス冷媒管に、第1遮断弁及び第2遮断弁がそれぞれ1つずつ設けられてもよい。そして、利用ユニット群に属する利用ユニットの1つの冷媒検知器40で冷媒が検知された場合、第1遮断弁及び第2遮断弁を閉じることで、利用ユニット群に属する複数の利用ユニット30への冷媒の流入を抑制してもよい。言い換えれば、遮断弁装置60は、1つの第1遮断弁52及び/又は1つの第2遮断弁54で、複数の利用ユニット30への冷媒の流入を抑制する装置であってもよい。
<付記>
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、床置式の空調室内ユニットを備えた空気調和装置に広く適用でき有用である。
10 熱源ユニット(空調熱源ユニット)
30,30a 利用ユニット(空調室内ユニット)
34 第2膨張弁(第1遮断弁)
50 遮断弁
52 第1遮断弁
54 第2遮断弁
60,60a,60b 遮断弁装置
62a 電装品
64 ケーシング
64a 開口
66 電装品ボックス
68 断熱材
100 空気調和装置
FL 床
GP ガス冷媒管
LP 液冷媒管
R 空調対象空間
S 床下空間
特開2013-19621号公報

Claims (4)

  1. 空調対象空間(R)に設置される床置式の空調室内ユニット(30,30a)と、
    前記空調室内ユニットに液冷媒管(LP)及びガス冷媒管(GP)を介して接続される、空調熱源ユニット(10)と、
    前記液冷媒管に配置される第1遮断弁(52,34)及び前記ガス冷媒管に配置される第2遮断弁(54)の少なくとも一方を含む、前記空調対象空間の床(FL)の下方の床下空間(S)に配置される遮断弁(50)、を有する遮断弁装置(60,60a,60b)と、
    を備える空気調和装置(100)。
  2. 前記遮断弁は、前記第1遮断弁及び前記第2遮断弁を含み、
    前記遮断弁装置は、前記遮断弁を収容するケーシング(64)を更に有する、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記遮断弁装置は、前記遮断弁を動作させるための電装品(62a)を収容する電装品ボックス(66)を更に備え、
    前記電装品ボックスは、前記ケーシングの外部に配置されている、
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記ケーシングには、前記第1遮断弁に接続される前記液冷媒管及び前記第2遮断弁に接続される前記ガス冷媒管が通過して延びる開口(64a)が形成され、
    前記遮断弁装置は、前記開口と前記液冷媒管との隙間、及び、前記開口と前記ガス冷媒管との隙間を塞ぐ断熱材(68)を更に含む、
    請求項2又は3に記載の空気調和装置。
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