JP7315597B2 - ジョイント用整列治具、ジョイント前電線束サブアッシー、溶着機、及び電線束ジョイント方法 - Google Patents

ジョイント用整列治具、ジョイント前電線束サブアッシー、溶着機、及び電線束ジョイント方法 Download PDF

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Description

本発明は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線を、電線軸直交方向に整列させるためのジョイント用整列治具に関する。また、本発明は、ジョイント用整列治具を構成に含むジョイント前電線束サブアッシーや、溶着機、電線束ジョイント方法にも関する。
下記特許文献1に開示された電線束は、端末における被覆が所定長さで除去されて導体露出部が形成された複数本の電線を、電線軸直交方向に整列させた後に、導体露出部同士を溶着することにより形成される。
特開平8-31469号公報
電線束の導体露出部と他の電線束の導体露出部とを、溶着によりジョイントしようとする場合、ジョイント状態の信頼性の観点から、端末側での電線のバラケや、導体露出部における導体先端部のズレ、導体露出部同士の重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)等の発生を防止する必要がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電線束同士のジョイント状態の信頼性を高めることが可能なジョイント用整列治具、ジョイント前電線束サブアッシー、溶着機、及び電線束ジョイント方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のジョイント用整列治具は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、前記複数本の電線における導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、前記繋ぎ部は、前記先端突き当て部及び前記電線整列部を前記電線の電線軸方向に繋ぐように前記電線軸方向及び前記複数本の電線が並ぶ前記電線軸直交方向に延びる平板状の部分であることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、電線整列部にて複数本の電線を電線軸直交方向に並べて電線のバラケを防止することができ、また、先端突き当て部に導体露出部の導体先端部を突き当てることから導体先端部のズレも防止することができる。さらに、本発明のジョイント用整列治具を用いることで、電線束の導体露出部と、他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止することもできる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のジョイント用整列治具において、当該ジョイント用整列治具は、前記繋ぎ部又は前記先端突き当て部が分離可能な形状に形成されることを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、電線束の導体露出部と、他の電線束の導体露出部との溶着を、繋ぎ部又は先端突き当て部が存在しない状態で行うことができる。作業性に応じて分離すればよい。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のジョイント用整列治具において、前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有することを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、本体部に形成された整列ガイド部により複数本の電線を電線軸直交方向に並べて整列させることができる。また、本体部に連続する電線押さえ部により整列状態の複数本の電線を押さえることもでき、以て電線のバラケを防止することができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のジョイント用整列治具において、前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有することを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、振動減衰部材を更に有するジョイント用整列治具であることから、溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させることができる。これにより複数本の電線の他端側に設けられた例えば端子金具に対し振動対策を施すことができる(端子破損を防止することができる)。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明のジョイント前電線束サブアッシーは、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線と、該複数本の電線の一端側に取り付けられた請求項1、2又は3に記載のジョイント用整列治具と、該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有することを特徴とする。
このような請求項5の特徴を有する本発明によれば、請求項1、2又は3に記載のジョイント用整列治具を構成に含むことから、電線のバラケ、導体先端部のズレ、及び他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止することができる。また、本発明によれば、電線保持竿に保持されることから、保管し易く、また、取り扱いのし易いジョイント前電線束サブアッシーを提供することもできる。
請求項6に記載の本発明は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線と、該複数本の電線の一端側に取り付けられた請求項4に記載のジョイント用整列治具と、該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有することを特徴とする。
このような請求項6の特徴を有する本発明によれば、請求項4に記載のジョイント用整列治具を構成に含むことから、電線のバラケ、導体先端部のズレ、及び他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止することができるとともに、振動減衰部材により、複数本の電線の他端側に設けられた例えば端子金具に対し振動対策を施すこともできる(端子破損を防止することができる)。また、本発明によれば、電線保持竿に保持されることから、保管し易く、また、取り扱いのし易いジョイント前電線束サブアッシーを提供することもできる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項7に記載の本発明の溶着機は、整列した導体露出部を二つ重ねた状態で、溶着によるジョイントをするための溶着手段と、該溶着手段が設けられた溶着機本体と、該溶着機本体に対し着脱自在な形状に形成され且つ二つのョイント前電線束サブアッシーが所定の配置でセットされるガイド部材と、前記ジョイント前電線束サブアッシーにおける数本の電線の中間に着脱自在に設けられて、前記溶着手段により生じた振動を減衰させるための振動減衰部材とを備え、前記ジョイント前電線束サブアッシーは、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線と、該複数本の電線の一端側に取り付けられたジョイント用整列治具と、該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有し、
前記ジョイント用整列治具は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有することを特徴とする。
このような請求項7の特徴を有する本発明によれば、電線のバラケ、導体先端部のズレ、及び他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止しつつ、電線束同士のジョイントをすることができる。また、本発明によれば、電線束同士のジョイントの際に、複数本の電線の他端側に設けられた例えば端子金具に対し振動対策を施すこともできる(端子破損を防止することができる)。さらに、本発明によれば、溶着によるジョイントの後に、後述するジョイント後電線束をガイド部材にセットしたままの状態で溶着機本体から取り外せる構成及び構造であることから、ジョイント後電線束の後述するジョイント部の状態をガイド部材により良好に保つことができる。これによりジョイント状態の信頼性を高めることができる。
請求項8に記載の本発明は、整列した導体露出部を二つ重ねた状態で、溶着によるジョイントをするための溶着手段と、該溶着手段が設けられた溶着機本体と、該溶着機本体に対し着脱自在な形状に形成され且つ二つのョイント前電線束サブアッシーが所定の配置でセットされるガイド部材とを備え、前記ジョイント前電線束サブアッシーは、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線と、該複数本の電線の一端側に取り付けられたジョイント用整列治具と、該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有し、前記ジョイント用整列治具は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有し、前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有することを特徴とする。
このような請求項8の特徴を有する本発明によれば、電線のバラケ、導体先端部のズレ、及び他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止しつつ、電線束同士のジョイントをすることができる。また、本発明によれば、溶着によるジョイントの後に、後述するジョイント後電線束をガイド部材にセットしたままの状態で溶着機本体から取り外す構成及び構造であることから、ジョイント後電線束の後述するジョイント部の状態をガイド部材により良好に保つことができる。これによりジョイント状態の信頼性を高めることができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項9に記載の本発明の電線束ジョイント方法は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線の一端側にョイント用整列治具を取り付ける治具取付工程と、前記ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ電線保持竿で保持してジョイント前電線束サブアッシーを形成するサブアッシー形成工程と、前記ジョイント前電線束サブアッシーにおける前記複数本の電線の中間に、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための着脱自在な振動減衰部材を設ける振動対策工程と、溶着機の溶着機本体に対し着脱自在なガイド部材の所定位置に、二つの前記ジョイント前電線束サブアッシーをそれぞれセットして、整列した導体露出部を二つ重ねた状態にする溶着前工程と、前記二つ重ねた状態の前記整列した導体露出部を前記溶着機本体の溶着手段にて溶着し、ジョイント部を有するジョイント後電線束を形成する溶着工程と、前記ジョイント後電線束を前記ガイド部材にセットしたままの状態で前記溶着機本体から取り外すとともに、前記振動減衰部材も取り外す溶着後工程とを行い、前記ジョイント用整列治具は、前記他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有することを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線の一端側にョイント用整列治具を取り付ける治具取付工程と、前記ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ電線保持竿で保持してジョイント前電線束サブアッシーを形成するサブアッシー形成工程と、溶着機の溶着機本体に対し着脱自在なガイド部材の所定位置に、二つの前記ジョイント前電線束サブアッシーをそれぞれセットして、整列した導体露出部を二つ重ねた状態にする溶着前工程と、前記二つ重ねた状態の前記整列した導体露出部を前記溶着機本体の溶着手段にて溶着し、ジョイント部を有するジョイント後電線束を形成する溶着工程と、前記ジョイント後電線束を前記ガイド部材にセットしたままの状態で前記溶着機本体から取り外す溶着後工程とを行い、前記ジョイント用整列治具は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有し、前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有することを特徴とする。
これら請求項9及び請求項10の特徴を有する本発明によれば、電線のバラケ、導体先端部のズレ、及び他の電線束の導体露出部との重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止しつつ、電線束同士のジョイントをすることができる。また、本発明によれば、電線束同士のジョイントの際に、複数本の電線の他端側に設けられた例えば端子金具に対し振動対策を施すこともできる(端子破損を防止することができる)。さらに、本発明によれば、溶着によるジョイントの後にジョイント後電線束をガイド部材にセットしたままの状態で溶着機本体から取り外せることから、ジョイント後電線束のジョイント部の状態をガイド部材により良好に保つことができる。これによりジョイント状態の信頼性を高めることができる。
本発明によれば、電線束同士のジョイント状態の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態を示す全体構成図である(実施例1)。 作業者による作業の流れを示す図であり、(a)はジョイント前電線束サブアッシーを形成するまでの図、(b)は溶着によるジョイントから検査工程及びジョイントテープ巻き工程までの図である。 ジョイント前電線束サブアッシーの図であり、(a)は図2のL側で形成されたものを示す図、(b)は図2のR側で形成されたものを示す図である。 ジョイント用整列治具の図であり、(a)はジョイント用整列治具単体を示す図、(b)は導体露出部の導体先端部を先端突き当て部に突き当てた状態を示す図、(c)は整列状態の複数本の電線を電線押さえ部で押さえた状態を示す図である。 ジョイント前電線束サブアッシーを溶着機のガイド部材にセットする直前の状態を示す図である。 ジョイント前電線束サブアッシーを溶着機のガイド部材にセットする直前の状態を示す図である。 溶着によるジョイントを行っている状態を示す図である。 ジョイント後電線束をガイド部材にセットしたままの状態を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す全体構成図である(実施例2)。 ジョイント用整列治具の図であり、(a)はジョイント用整列治具単体を示す図、(b)は導体露出部の導体先端部を先端突き当て部に突き当てた状態を示す図、(c)は整列状態の複数本の電線を電線押さえ部及び振動減衰部材で押さえた状態を示す図である。
ジョイント用整列治具は、他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、複数本の電線における導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、この先端突き当て部及び電線整列部を繋ぎ且つ導体露出部に対する電線軸直交方向からの溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有する。繋ぎ部又は先端突き当て部は、分離可能な形状に形成される。電線整列部は、本体部と、複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、複数本の電線を押さえるための電線押さえ部とを有する。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明の一実施形態を示す図である。また、図2は作業者による作業の流れを示す図、図3はジョイント前電線束サブアッシーの図、図4はジョイント用整列治具の図、図5及び図6はジョイント前電線束サブアッシーを溶着機のガイド部材にセットする直前の状態を示す図、図7は溶着によるジョイントを行っている状態を示す図、図8はジョイント後電線束をガイド部材にセットしたままの状態を示す図である。
<全体構成について>
図1において、製造設備としての溶着機1は、ジョイント前電線束サブアッシー2、3(電線束及び他の電線束)のそれぞれ整列した導体露出部同士を、縦積みの状態で、溶着によりジョイントするために備えられる。溶着の前後に当たっては、所定の電線束ジョイント方法が採用される。また、溶着によるジョイント状態の信頼性を高めるために、ジョイント前電線束サブアッシー2、3には、それぞれジョイント用整列治具4が設けられる。
<溶着機1について>
図1において、溶着機1は、溶着機本体5と、溶着手段6と、ガイド部材7と、二つの振動減衰部材8とを備えて構成される。溶着機本体5は、ここでは公知の超音波溶着機(超音波ジョイント装置などと呼んでもよい)が採用される。溶着機本体5には、溶着手段6を制御するための図示しない制御部や、作業者が溶着によるジョイント作業をするための図示しない操作部などが設けられる。
溶着手段6は、後述する整列した導体露出部を二つ重ねた状態(縦積みの状態)で超音波溶着によるジョイントをするために備えられる。ここで、図1中の「上・下」と書いた矢印を上下方向、「左・右」と書いた矢印を左右方向と定義すると、溶着手段6は、溶着ホーン9を有する上側溶着ユニット10と、アンビル11を有する下側溶着ユニット12とを備えて構成される。溶着手段6を構成する上側溶着ユニット10及び下側溶着ユニット12は、公知の構成のものが採用される(但し溶着ホーン9やアンビル11は、導体露出部同士の溶着に好適な構造を有するものとする)。
ガイド部材7は、溶着機本体5に対して着脱自在なものに形成される。ガイド部材7は、本実施例において、上側溶着ユニット10の左側部や右側部、上部に対しそれぞれ所定の間隔をあけるような形状に形成される。具体的には、左側部フレーム13と、右側部フレーム14と、上部フレーム15とを有する図示のような形状に形成される(形状は一例であるものとする。引用符号13~15は図5及び図6を参照)。上記左側部フレーム13及び右側部フレーム14のそれぞれの下部には、ジョイント前電線束サブアッシー2、3を着脱自在にセットすることが可能な取り付け部16(図5及び図6参照)が形成される。取り付け部16は、左右方向外側に突出するような形状に形成される。尚、取り付け部16は、ジョイント前電線束サブアッシー2、3を着脱自在にセットできれば特に形状が限定されないものとする。
以上のようなガイド部材7は、極力撓まない形状(剛性がある形状)に形成される。ガイド部材7は、溶着後に、後述するジョイント後電線束49をセットしたままの状態で溶着機本体5から取り外せるように形成される。このような状態での取り外しが可能なガイド部材7により、ジョイント後電線束49の後述するジョイント部48の形成状態を良好に保つことができる(ジョイント部48に負荷が掛からないようにすることができる)。すなわち、ジョイント状態の信頼性を高めることができる。
振動減衰部材8は、溶着手段6で生じる(溶着によるジョイントの際に生じる)振動を減衰させるために備えられる。具体的には、後述する端子金具30に対し振動対策を施す(端子破損を防止する)ために振動減衰部材8が備えられる。振動減衰部材8は、後述する複数本の電線28の中間を挟み込むことができるように形成される。振動減衰部材8は、上記中間を挟み込む部分(部材本体17)が例えばスポンジのような柔軟性を有するものを含んで形成される。尚、振動減衰部材8における引用符号18は、上記挟み込みや解除の際に操作されるレバーを示すものである。振動減衰部材8は、上記中間に対して着脱自在に設けられる。
<作業者による作業の流れについて>
図2を参照しながら作業者19による作業の流れについて説明をする。図2(a)において、第一作業台20では、ジョイント前電線束サブアッシー2(図3(a)を参照しながら後述する)が形成される。別な言い方をいすれば、図1の左側(レフト側、L側)からガイド部材7にセットされるジョイント前電線束サブアッシー2が第一作業台20において形成される。第一作業台20には、電線を収容したパイプが横並びで複数設けられ、所定のパイプから電線を引き出しながらジョイント前電線束サブアッシー2が形成される(サブアッシー形成工程)。第一作業台20で形成されたジョイント前電線束サブアッシー2は、棚21にストックされる。棚21にストックされたジョイント前電線束サブアッシー2は、後に溶着機1の左隣まで搬送される。
第二作業台22では、上記第一作業台20と同様にジョイント前電線束サブアッシー3(図3(b)を参照しながら後述する)が形成される。別な言い方をいすれば、図1の右側(ライト側、R側)からガイド部材7にセットされるジョイント前電線束サブアッシー3が第二作業台22において形成される。第二作業台22には、電線を収容したパイプが横並びで複数設けられ、所定のパイプから電線を引き出しながらジョイント前電線束サブアッシー3が形成される(サブアッシー形成工程)。第二作業台22で形成されたジョイント前電線束サブアッシー3は、棚23にストックされる。棚23にストックされたジョイント前電線束サブアッシー3は、後に溶着機1の右隣まで搬送される。
図2(b)において、溶着機1の左隣の棚21か取り出されたジョイント前電線束サブアッシー2と、溶着機1の右隣の棚23から取り出されたジョイント前電線束サブアッシー3は、溶着機1で超音波溶着によりジョイントされ、ジョイント後電線束49(図8を参照しながら後述する)が形成される(溶着工程)。このジョイント後電線束49は、ガイド部材7にセットされたままの状態で棚24にストックされ、後に検査台25において所定の検査がなされ(検査工程)、検査合格品はテープ巻き作業台26で後述するジョイント部48(図8参照)に対しテープ巻きが施される(ジョイントテープ巻き工程)。テープ巻きの後は、棚27にストックされる。
<ジョイント前電線束サブアッシー2について>
図3(a)及び図5において、ジョイント前電線束サブアッシー2は、複数本の電線28と、電線保持竿29と、ジョイント用整列治具4とを有して、例えば図示の如く形成される。電線28は、本実施例において五本使用される(本数は一例であるものとする)。電線28は、導体と絶縁体(被覆)とを備えて構成され、五本とも同じサイズや、異なるサイズのものが適宜採用される(本実施例では五本とも同じサイズのものを採用する)。電線28は、所望の長さに形成され、一端側にはジョイント用整列治具4が、また、他端側には公知の端子金具30が設けられる。
電線保持竿29は、ジョイント用整列治具4及び複数本の電線28の他端側をそれぞれ保持することができるように形成される。具体的には、竿本体31と、この竿本体31の長手方向一端に連続する治具着脱部32とを有して、例えば図示のように形成される。竿本体31には、電線28の他端側を保持するための電線保持部33が形成される。電線保持部33は、逆U字形状の部分を並べ、隣り合う逆U字形状の間に電線28の他端側を差し込んで保持することができるように形成される(図示形状は一例であるものとする)。治具着脱部32は、ジョイント用整列治具4が着脱自在になるような形状に形成される。また、治具着脱部32は、ガイド部材7の取り付け部16(図5及び図6参照)に対しても着脱自在になるような形状に形成される。
<ジョイント用整列治具4について>
図4において、ジョイント用整列治具4は、電線束同士のジョイント状態の信頼性を高めるために備えられる。ジョイント用整列治具4は、樹脂成形品であって、電線整列部34と、先端突き当て部35と、繋ぎ部36とを有して例えば図示のような形状に形成される(尚、図4では紙面のスペースの関係上、長手方向の長さを短縮したような形状でジョイント用整列治具4を示すものとする)。ジョイント用整列治具4は、複数本の電線28の一端側に着脱自在に設けられる。複数本の電線28の一端側に設けられたジョイント用整列治具4は、電線保持竿29の治具着脱部32に着脱自在に取り付けられる。
電線整列部34は、超音波溶着によるジョイントをする前の複数本の電線28を電線軸直交方向に並べることができるように形成される。具体的には、本体部37と、整列ガイド部38と、電線押さえ部39とを有して例えば図示のように形成される。これにより、複数本の電線28を電線軸直交方向に並べることができる。尚、図4中の矢印Pを電線軸方向、矢印Qを電線軸方向に直交する方向(上記電線軸直交方向)、矢印Rを矢印P・矢印Qにそれぞれ直交する方向と定義するものとする。
本体部37は、平板形状の底壁40と、この底壁40の両側(矢印Q方向の両側)に設けられる第一側壁41及び第二側壁42とを有する。底壁40には、数本の電線28における被覆同士の間に配置されるようなリブ状の整列ガイド部38が複数形成される。電線押さえ部39は、整列ガイド部38により整列された複数本の電線28を押さえることができるように形成される。電線押さえ部39は、ヒンジを介して第一側壁41に連続するように形成される。電線押さえ部39及び第二側壁42には、互いに係合し合う係合部が形成される。尚、電線整列部34に関し、第一側壁41、第二側壁42、整列ガイド部38などの図示形状は一例であるものとする。
複数本の電線28の一端側は、次のように端末加工される。すなわち、端末の絶縁体(被覆)が所定長さで除去されて導体が露出するような導体露出部43に端末加工される。導体露出部43は、超音波溶着によるジョイントの対象部分である。
先端突き当て部35は、電線整列部34の本体部37から矢印P方向に少なくとも導体露出部43の長さ以上に離れるように配置される。先端突き当て部35は、導体露出部43の導体先端部44が突き当たるような壁状に形成される。尚、先端突き当て部35は、本実施例において矢印Q方向にのびる長方形の平板(又は帯板)に形成されるが、導体先端部44が突き当たる形状であれば特に限定されないものとする。
繋ぎ部36は、先端突き当て部35及び電線整列部34を繋ぐように形成される。繋ぎ部36は、本実施例において、本体部37の端部が先端突き当て部35までのびる形状に形成される。繋ぎ部36は、導体露出部43に対する矢印Q方向からの(電線軸直交方向からの)溶着によるジョイントが可能な形状に形成される。このような繋ぎ部36には、矢印Q方向の切り欠き形状(溝形状)になる分離部45が形成される。分離部45は、繋ぎ部36を本体部37から分離することが可能な形状に形成される。尚、分離部45は繋ぎ部36でなく、繋ぎ部36と先端突き当て部35との境界部分に配置して、先端突き当て部35のみを分離可能にしてもよいものとする。分離部45は、分離する前の状態に戻せるような形状に形成されてもよいものとする。
<電線束ジョイント方法について>
上記構成及び構造において、以下、電線束ジョイント方法について説明をする。この電線束ジョイント方法は、図3(a)に示すジョイント前電線束サブアッシー2を「電線束46」、図3(b)に示すジョイント前電線束サブアッシー3を「他の電線束47」と呼ぶことにすると、電線束46及び他の電線束47同士を超音波溶着によるジョイントをして、ジョイント部48を有するジョイント後電線束49を形成するための方法である。電線束ジョイント方法は、例えば、治具取付工程と、サブアッシー形成工程と、振動対策工程と、溶着前工程と、溶着工程と、溶着後工程とを含んで、これら工程を順に行うような方法である(一例であるものとする)。
尚、ジョイント前電線束サブアッシー2から見ればジョイント前電線束サブアッシーが他の電線束になるが、逆にジョイント前電線束サブアッシー3から見ればジョイント前電線束サブアッシー2が他の電線束になるのは勿論である。
上記治具取付工程では、図3及び図4に示すように、複数本の電線28の一端側にジョイント用整列治具4を取り付ける作業が行われる。ジョイント用整列治具4を取り付けることにより、複数本の電線28が電線軸直交方向に並べられる。また、先端突き当て部35に導体露出部43の導体先端部44が突き当たり、先端位置が揃えられる。
治具取付工程では、電線整列部34にて複数本の電線28が電線軸直交方向に並べられて電線28のバラケが防止される。また、先端突き当て部35に導体露出部43の導体先端部44が突き当たることから、導体先端部44のズレも防止される。治具取付工程が終了するとサブアッシー形成工程へ移行する。
上記サブアッシー形成工程では、図3に示すように、ジョイント用整列治具4及び複数本の電線28の他端側をそれぞれ電線保持竿29にて保持し、ジョイント前電線束サブアッシー2、3をそれぞれ形成する作業が行われる(電線束46及び他の電線束47を形成する作業が行われる)。尚、本工程で形成されたジョイント前電線束サブアッシー2、3は、図2に示す棚21、23にストックされる(以降、棚へのストックに関する説明は省略するものとする)。サブアッシー形成工程が終了すると振動対策工程へ移行する。
上記振動対策工程では、図5に示すように、ジョイント前電線束サブアッシー2を溶着機1のガイド部材7にセットする前に、ジョイント前電線束サブアッシー2における複数本の電線28の中間に振動減衰部材8を設ける作業が行われる。また、図6に示すように、ジョイント前電線束サブアッシー3を溶着機1のガイド部材7にセットする前に、ジョイント前電線束サブアッシー3における複数本の電線28の中間に振動減衰部材8を設ける作業が行われる。振動対策工程が終了すると溶着前工程へ移行する。
上記溶着前工程では、図1に示すように、ガイド部材7の所定位置に二つのジョイント前電線束サブアッシー2、3をそれぞれセットして、整列した導体露出部43を二つ重ねた状態(縦積みの状態。図7の円内を参照)にする作業が行われる。整列した導体露出部43の上下には、溶着ホーン9及びアンビル11が配置される。ジョイント用整列治具4が用いられることで、縦積みのズレが防止される。溶着前工程が終了すると溶着工程へ移行する。
上記溶着工程では、図7に示すように、整列した導体露出部43同士を溶着手段6にて超音波溶着し、ジョイント部48(図8参照)を有するジョイント後電線束49(図8参照)を形成する作業が行われる。溶着工程が終了すると溶着後工程へ移行する。
上記溶着後工程では、図7及び図8に示すように、ジョイント後電線束49をガイド部材7にセットしたままの状態で溶着機本体5から取り外すとともに、振動減衰部材8も取り外す作業が行われる。ジョイント後電線束49は、ガイド部材7にセットされたままの状態で取り外されることから、ジョイント部48の形成状態を良好に保つことができ、以てジョイント状態の信頼性を高めることができる。
<効果について>
以上、図1ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるジョイント用整列治具4によれば、複数本の電線28を電線軸直交方向に並べるための電線整列部34と、複数本の電線25における導体露出部43の導体先端部44が突き当たる先端突き当て部35と、この先端突き当て部35及び電線整列部34を繋ぎ且つ導体露出部43に対する電線軸直交方向からの超音波溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部36とを有することから、電線整列部34にて複数本の電線28を電線軸直交方向に並べて電線28のバラケを防止することができ、また、先端突き当て部35にて導体先端部44のズレも防止することができる。さらに、ジョイント用整列治具4を用いることで、導体露出部43同士の重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止することもできる。
この他、本発明の一実施形態であるジョイント前電線束サブアッシー2、3によれば、ジョイント用整列治具4を構成に含むことから、電線28のバラケ、導体先端部44のズレ、及び導体露出部43同士の縦積みのズレを防止することができるとともに、電線保持竿29に保持されることから、保管し易くすることもできる。従って、ジョイント前電線束サブアッシー2、3によれば、取り扱いのし易いものを提供することができる。
また、本発明の一実施形態である溶着機1によれば、電線28のバラケ、導体先端部44のズレ、及び縦積みのズレを防止しつつ、電線束46及び他の電線束47同士のジョイントをすることができる。また、溶着機1によれば、電線束46及び他の電線束47同士のジョイントの際に、複数本の電線28の他端側に設けられた端子金具30に対し振動対策を施すこともできる(端子破損を防止することができる)。さらに、溶着機1によれば、超音波溶着によるジョイントの後に、ジョイント後電線束49をガイド部材7にセットしたままの状態で溶着機本体5から取り外せる構成及び構造であることから、ジョイント後電線束49のジョイント部48の状態をガイド部材7により良好に保つことができる。これによりジョイント状態の信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図9は本発明の他の実施形態を示す全体構成図である。また、図10はジョイント用整列治具の図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<全体構成について>
図9において、実施例2の溶着機1は、ジョイント前電線束サブアッシー2、3(電線束及び他の電線束)のそれぞれ整列した導体露出部43同士を、縦積みの状態で、超音波溶着によりジョイントするために備えられる。超音波溶着の前後に当たっては、所定の電線束ジョイント方法が採用される。また、超音波溶着によるジョイント状態の信頼性を高めるために、ジョイント前電線束サブアッシー2、3には、それぞれ実施例2のジョイント用整列治具50が設けられる。ジョイント用整列治具50に関し以下で説明をするが、実施例1の振動減衰部材8の機能を持たせたものになる。実施例2の溶着機1は、実施例1の振動減衰部材8が存在しない装置になる。
<ジョイント用整列治具50について>
図9及び図10において、ジョイント用整列治具50は、実施例1と同様に電線束同士のジョイント状態の信頼性を高めるために備えられる。ジョイント用整列治具50は、電線整列部51と、先端突き当て部52と、繋ぎ部53と、振動減衰部材54とを有して例えば図示形状に形成される。ジョイント用整列治具50は、複数本の電線28の一端側に着脱自在に設けられる。複数本の電線28の一端側に設けられたジョイント用整列治具50は、電線保持竿29の治具着脱部32(図3参照)に着脱自在に取り付けられる。
電線整列部51は、超音波溶着によるジョイントをする前の複数本の電線28を電線軸直交方向に並べることができるように形成される。具体的には、本体部55と、整列ガイド部56と、電線押さえ部57とを有して例えば図示のように形成される。
先端突き当て部52は、電線整列部51の本体部55から離れて配置される。先端突き当て部52は、導体露出部43の導体先端部44が突き当たるような壁状に形成される。
繋ぎ部53は、先端突き当て部52及び電線整列部51を繋ぐように形成される。繋ぎ部53は、電線軸直交方向からの溶着によるジョイントが可能な形状に形成される。尚、実施例1のような分離部45(図4参照)が形成されてもよいものとする。
振動減衰部材54は、電線整列部51の本体部55に設けられる第一振動減衰部材58と、電線整列部51の電線押さえ部57に設けられる第二振動減衰部材59とを備えて構成される。
<電線束ジョイント方法について>
実施例2の電線束ジョイント方法は、例えば、治具取付工程と、サブアッシー形成工程と、溶着前工程と、溶着工程と、溶着後工程とを含んで、これら工程を順に行うような方法である(一例であるものとする)。具体的な説明は省略するが、実施例1の電線束ジョイント方法から振動対策工程を除くとともに、溶着後工程における振動減衰部材8(図7参照)の取り外し作業を除いたような方法である。
<効果について>
実施例2の場合も、電線28のバラケを防止することができ、また、導体先端部44のズレも防止することができる。さらに、導体露出部43同士の重ね合わせのズレ(縦積みのズレ)を防止することもできる。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…溶着機、 2、3…ジョイント前電線束サブアッシー、 4…ジョイント用整列治具、 5…溶着機本体、 6…溶着手段、 7…ガイド部材、 8…振動減衰部材、 9…溶着ホーン、 10…上側溶着ユニット、 11…アンビル、 12…下側溶着ユニット、 13…左側部フレーム、 14…右側部フレーム、 15…上部フレーム、 16…取り付け部、 17…部材本体、 18…レバー、 19…作業者、 20…第一作業台、 21…棚、 22…第二作業台、 23…棚、 24…棚、 25…検査台、 26…テープ巻き作業台、 27…棚、 28…電線、 29…電線保持竿、 30…端子金具、 31…竿本体、 32…治具着脱部、 33…電線保持部、 34…電線整列部、 35…先端突き当て部、 36…繋ぎ部、 37…本体部、 38…整列ガイド部、 39…電線押さえ部、 40…底壁、 41…第一側壁、 42…第二側壁、 43…導体露出部、 44…導体先端部、 45…分離部、 46…電線束、 47…他の電線束、 48…ジョイント部、 49…ジョイント後電線束、 50…ジョイント用整列治具、 51…電線整列部、 52…先端突き当て部、 53…繋ぎ部、 54…振動減衰部材、 55…本体部、 56…整列ガイド部、 57…電線押さえ部、 58…第一振動減衰部材、 59…第二振動減衰部材

Claims (10)

  1. 他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、
    前記複数本の電線における導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、
    該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、
    前記繋ぎ部は、前記先端突き当て部及び前記電線整列部を前記電線の電線軸方向に繋ぐように前記電線軸方向及び前記複数本の電線が並ぶ前記電線軸直交方向に延びる平板状の部分である
    ことを特徴とするジョイント用整列治具。
  2. 請求項1に記載のジョイント用整列治具において、
    当該ジョイント用整列治具は、前記繋ぎ部又は前記先端突き当て部が分離可能な形状に形成される
    ことを特徴とするジョイント用整列治具。
  3. 請求項1又は2に記載のジョイント用整列治具において、
    前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有する
    ことを特徴とするジョイント用整列治具。
  4. 請求項3に記載のジョイント用整列治具において、
    前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有する
    ことを特徴とするジョイント用整列治具。
  5. 他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線と、
    該複数本の電線の一端側に取り付けられた請求項1、2又は3に記載のジョイント用整列治具と、
    該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有する
    ことを特徴とするジョイント前電線束サブアッシー。
  6. 他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線と、
    該複数本の電線の一端側に取り付けられた請求項4に記載のジョイント用整列治具と、
    該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有する
    ことを特徴とするジョイント前電線束サブアッシー。
  7. 整列した導体露出部を二つ重ねた状態で、溶着によるジョイントをするための溶着手段と、
    該溶着手段が設けられた溶着機本体と、
    該溶着機本体に対し着脱自在な形状に形成され且つ二つのョイント前電線束サブアッシーが所定の配置でセットされるガイド部材と、
    前記ジョイント前電線束サブアッシーにおける数本の電線の中間に着脱自在に設けられて、前記溶着手段により生じた振動を減衰させるための振動減衰部材とを備え
    前記ジョイント前電線束サブアッシーは、
    他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線と、
    該複数本の電線の一端側に取り付けられたジョイント用整列治具と、
    該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有し、
    前記ジョイント用整列治具は、
    他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、
    前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、
    該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有する
    ことを特徴とする溶着機。
  8. 整列した導体露出部を二つ重ねた状態で、溶着によるジョイントをするための溶着手段と、
    該溶着手段が設けられた溶着機本体と、
    該溶着機本体に対し着脱自在な形状に形成され且つ二つのョイント前電線束サブアッシーが所定の配置でセットされるガイド部材とを備え
    前記ジョイント前電線束サブアッシーは、
    他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線と、
    該複数本の電線の一端側に取り付けられたジョイント用整列治具と、
    該ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ保持する電線保持竿とを有し、
    前記ジョイント用整列治具は、
    他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、
    前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、
    該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、
    前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有し、
    前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有する
    ことを特徴とする溶着機。
  9. 他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線の一端側にョイント用整列治具を取り付ける治具取付工程と、
    前記ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ電線保持竿で保持してジョイント前電線束サブアッシーを形成するサブアッシー形成工程と、
    前記ジョイント前電線束サブアッシーにおける前記複数本の電線の中間に、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための着脱自在な振動減衰部材を設ける振動対策工程と、
    溶着機の溶着機本体に対し着脱自在なガイド部材の所定位置に、二つの前記ジョイント前電線束サブアッシーをそれぞれセットして、整列した導体露出部を二つ重ねた状態にする溶着前工程と、
    前記二つ重ねた状態の前記整列した導体露出部を前記溶着機本体の溶着手段にて溶着し、ジョイント部を有するジョイント後電線束を形成する溶着工程と、
    前記ジョイント後電線束を前記ガイド部材にセットしたままの状態で前記溶着機本体から取り外すとともに、前記振動減衰部材も取り外す溶着後工程とを行い、
    前記ジョイント用整列治具は、
    前記他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、
    前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、
    該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有する
    ことを特徴とする電線束ジョイント方法。
  10. 他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の複数本の電線の一端側にョイント用整列治具を取り付ける治具取付工程と、
    前記ジョイント用整列治具及び前記複数本の電線の他端側をそれぞれ電線保持竿で保持してジョイント前電線束サブアッシーを形成するサブアッシー形成工程と、
    溶着機の溶着機本体に対し着脱自在なガイド部材の所定位置に、二つの前記ジョイント前電線束サブアッシーをそれぞれセットして、整列した導体露出部を二つ重ねた状態にする溶着前工程と、
    前記二つ重ねた状態の前記整列した導体露出部を前記溶着機本体の溶着手段にて溶着し、ジョイント部を有するジョイント後電線束を形成する溶着工程と、
    前記ジョイント後電線束を前記ガイド部材にセットしたままの状態で前記溶着機本体から取り外す溶着後工程とを行い、
    前記ジョイント用整列治具は、
    他の電線束に対し溶着によるジョイントをする前の前記複数本の電線を電線軸直交方向に並べるための電線整列部と、
    前記複数本の電線における前記導体露出部の導体先端部が突き当たる先端突き当て部と、
    該先端突き当て部及び前記電線整列部を繋ぎ且つ前記導体露出部に対する前記電線軸直交方向からの前記溶着によるジョイントが可能な形状に形成される繋ぎ部とを有し、
    前記電線整列部は、本体部と、該本体部に形成され且つ前記複数本の電線における被覆同士の間に配置される整列ガイド部と、該整列ガイド部により整列された前記複数本の電線を押さえるため前記本体部に連続する電線押さえ部とを有し、
    前記電線整列部は、前記溶着によるジョイントの際に生じる振動を減衰させるための振動減衰部材を更に有する
    ことを特徴とする電線束ジョイント方法。
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