JP7314720B2 - 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関するものであり、例えば、金融機関及び配達機関と連携して、現金を配達する現金配達システムなどに適用して好適なものである。
従来、利用者が自分の口座から現金を引き出すには、金融機関の窓口やATM(Automatic teller machine)まで足を運ぶ必要があった。しかしながら、例えば、高齢者などの利用者にとっては、金融機関の窓口やATMまで足を運ぶのは困難であり、また、引き出した現金を持ち帰る際に、盗難にあったりするリスクがあった。
そこで、利用者が自宅にいながら現金を受け取ることができるサービスを実現するシステムとして、特許文献1に開示された現金配達システムが存在する。具体的に特許文献1に開示された現金配達システムでは、利用者が現金配達システムのコールセンターに電話して、自分の口座から現金を引き出す為の情報を音声で伝えると、配達業者の口座から引き出された現金が配達業者により利用者の自宅へと配達され、その後、利用者の口座から配達業者の口座へと現金が振り替えられるようになっている。
WO2002/050731
しかしながら、従来の現金配達サービスを利用するには、利用者が毎回コールセンターの電話番号に電話する必要があり、例えば高齢者などの利用者にとっては容易に利用できるとは言えず、さらなる利便性向上が望まれていた。
本発明は以上の点を考慮したものであり、従来と比較して一段と利便性を向上した情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の情報処理システムにおいては、音声の入出力を行う音声入出力部と、前記音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、現金の配達に関する現金配達情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部に入力された音声から前記現金配達情報を抽出する会話処理部と、前記現金配達情報と、前記利用者の口座から現金を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から現金を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、前記取引処理の完了後、現金を前記利用者に配達する為の配達先情報を出力する出力部とを備える。
また本発明の情報処理システムにおいては、音声の入出力を行う音声入出力部と、前記音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、電子マネーのチャージに関するチャージ情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部により入力された音声から前記チャージ情報を抽出する会話処理部と、前記チャージ情報と、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、前記取引処理の完了後、前記利用者の口座から引き出された金額分の電子マネーを電子マネーサーバに発行させて、発行された電子マネーを前記利用者の端末にチャージする為のチャージ処理を行うチャージ処理部とを備える。
これにより、利用者は、例えばスマートスピーカなどの音声入出力部に話しかけるだけで、現金配達サービスを利用したり、電子マネーチャージサービスを利用したりすることができる。
かくして本発明は、従来と比較して一段と利便性を向上した情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラムを実現できる。
第1の実施の形態による現金配達システムの構成を示す図である。 第1の実施の形態によるスマートスピーカの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態によるクラウドサーバの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による金融機関サーバの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による配達機関サーバの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による中継サーバの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による中継サーバに記憶されている各種情報の構成を示す図である。 第1の実施の形態による現金配達システムの動作の流れを示すシーケンスチャートである。 図8に示すシーケンスチャートにつづくシーケンスチャートである。 第1の実施の形態による会話処理の手順と、会話の一例とを示す図である。 第2の実施の形態による電子マネーチャージシステムの構成を示す図である。 第2の実施の形態による電子マネーサーバの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による中継サーバの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による中継サーバに記憶されている各種情報の構成を示す図である。 第2の実施の形態による電子マネーチャージシステムの動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.現金配達システムの構成]
まず図1に示すシステム構成図を用いて、第1の実施の形態による現金配達システム1の構成について説明する。この現金配達システム1は、利用者に現金を配達する現金配達サービスを実現するシステムであり、利用者が有するスマートスピーカ10と、インターネットなどのネットワークNt上に存在するクラウドサーバ11と、銀行などの金融機関に設置された金融機関サーバ12と、郵便局などの配達機関に設置された配達機関サーバ13と、中継センタに設置され、ネットワークNtを介してスマートスピーカ10、クラウドサーバ11、金融機関サーバ12、及び配達機関サーバ13と通信可能な中継サーバ14とで構成されている。
スマートスピーカ10は、例えば利用者の自宅に設置されている。このスマートスピーカ10は、クラウドサーバ11に接続されるようになっていて、例えば、クラウドサーバ11が提供する音声認識サービスを利用する為の合言葉(例えば、「OK、***」)を検知すると、これをトリガとして、利用者の音声をクラウドサーバ11へと送信するようになっている。
クラウドサーバ11は、スマートスピーカ10から受信した音声を認識して、利用者が所望する情報をスマートスピーカ10へ送信することで、利用者に音声認識サービス(例えば音楽、天気、ニュースなどを配信するサービス)を提供するようになっている。
またクラウドサーバ11は、スマートスピーカ10から受信した音声から、現金配達サービスを利用する為の合言葉(例えば、「***、現金配達サービスに切り替えて」など)を検知すると、これをトリガとして、利用者の音声をテキストに変換して、現金配達サービスを提供する中継サーバ14に送信することで、利用者に現金配達サービスを利用させることができるようにもなっている。
金融機関サーバ12は、ネットバンキングの取引を行う為のサーバであり、ネットワークNtを介して、指定口座への振込、指定口座の残高照会、入出金明細照会などのネットバンキングサービスを提供するようになっている。
配達機関サーバ13は、配達物の配達状況を管理する為のサーバであり、ネットワークNtを介して、配達状況確認サービスを提供するようになっている。尚、郵便局では、配達物の発送手続きが完了した時点で、配達物ごとに追跡番号を発行するようになっていて、配達機関サーバ13では、この追跡番号によって配達物の配達状況を管理するようになっている。
中継サーバ14は、クラウドサーバ11を介してスマートスピーカ10から受信したテキストを認識し、利用者に音声で伝える内容を示すテキストを生成する会話処理を実行するようになっている。中継サーバ14によって生成されたテキストは、クラウドサーバ11により音声に変換されてスマートスピーカ10に送信され、スマートスピーカ10から出力される。
この中継サーバ14は、会話処理によって、現金の配達に関する現金配達情報(例えば配達金額)を利用者から聞き出すようになっていて、現金配達情報を聞き出すと、現金配達サービスの受付IDを発行して現金配達情報に紐付ける。中継サーバ14は、受付IDに紐付けられた現金配達情報と、利用者の口座情報とをもとに、利用者の口座から現金配達サービスの口座への振込要求を生成し、これを金融機関サーバ12に送信する。この結果、利用者に指定された金額が利用者の口座から現金配達サービスの口座へと振り込まれる。尚、このとき、利用者に指定された金額に手数料を加算した金額が、利用者の口座から現金配達サービスの口座へと振り込まれるようにしてもよい。
さらにこの中継サーバ14には、プリンタ15が接続されていて、このプリンタ15により、受付IDと、利用者の自宅へ現金を配達する為の配達先情報(住所、氏名、電話番号など)とが配達先シールに印刷される。中継サーバ14が設置された中継センタでは、職員が、現金書留用封筒に配達先シールを張り付け、配達先シールに印刷されている受付IDをもとに中継サーバ14上で配達金額を確認し、金庫から利用者に指定された金額分の現金を取り出して、現金書留用封筒に封入する。そしてこの職員が、現金を封入した現金書留用封筒を郵便局へと持ち込み、発送手続きを行う。これにより、郵便局から利用者の自宅へ、現金書留用封筒に封入された現金が届けられる。現金配達システム1では、このようにして現金配達サービスを実現するようになっている。
さらに中継サーバ14は、発送手続き時に郵便局で発行された追跡番号が、職員によって、配達先シールに印刷された受付IDごとに入力されるようになっている。これにより、中継サーバ14は、配達機関サーバ13にアクセスして、受付IDと対応付けられている追跡番号の配達状況(つまり利用者の自宅へ届ける現金書留封筒の配達状況)を取得できるようになっている。現金配達システム1の構成は、以上のようになっている。
[1-2.現金配達システムを構成する主要部の構成]
次に、現金配達システム1を構成する主要部の構成について説明する。まず図2に示すブロック図を用いて、主要部の1つであるスマートスピーカ10の構成について説明する。
スマートスピーカ10は、音声入力部20と、音声出力部21と、通信部22と、記憶部23と、制御部24とを有している。音声入力部20は、例えばマイクロホンであり、集音した音声を音声信号として制御部24に入力するようになっている。音声出力部21は、例えばスピーカであり、制御部24から入力される音声信号を音声として放音するようになっている。通信部22は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNt上のクラウドサーバ11などと通信可能となっている。記憶部23は、制御部24によって実行されるプログラムなどを記憶している。
制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとで構成され、記憶部23に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、スマートスピーカ10を制御するようになっている。具体的に制御部24は、音声入力部20により入力された音声から、クラウドサーバ11が提供する音声認識サービスを利用する為の合言葉を検知すると、これをトリガとして、利用者の音声を、通信部22を介してクラウドサーバ11へと送信するようになっている。また制御部24は、クラウドサーバ11から送信されてくる音声を、音声出力部21から出力するようになっている。スマートスピーカ10の構成は、以上のようになっている。
つづけて図3に示すブロック図を用いて、クラウドサーバ11の構成について説明する。クラウドサーバ11は、通信部30と記憶部31と制御部32とを有している。通信部30は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介してスマートスピーカ10や中継サーバ14などと通信可能となっている。記憶部31は、制御部32によって実行されるプログラムや、スマートスピーカ10を所有する利用者の情報(例えば、スマートスピーカ10のIPアドレス、音声認識サービスを利用する為のユーザID、パスワードなど)を記憶している。尚、音声認識サービスを利用する為のユーザIDを、以下、サービスIDと呼ぶ。
制御部32は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部31に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、クラウドサーバ11を制御するようになっている。具体的にこの制御部32は、音声認識部32Aとして機能するようになっていて、通信部30を介してスマートスピーカ10から音声を受信すると、音声認識部32Aによりこの音声を認識し、認識した音声に基づいて、各種処理(利用者が所望する情報を取得してスマートスピーカ10に送信する処理など)を実行するようになっている。
また音声認識部32Aは、スマートスピーカ10から受信した音声から現金配達サービスを利用する為の合言葉を検知すると、これをトリガとして、スマートスピーカ10から受信した利用者の音声をテキストに変換して通信部30を介して中継サーバ14に送信し、また中継サーバ14から受信したテキストを音声に変換して通信部30を介してスマートスピーカ10に送信するようになっている。またこのとき、クラウドサーバ11は、スマートスピーカ10のIPアドレスに紐付けられている利用者のサービスIDとパスワードを通信部30を介して中継サーバ14に送信するようになっていて、これにより、どの利用者が、現金配達サービスを利用しようとしているのかを、中継サーバ14に通知するようになっている。クラウドサーバ11の構成は、以上のようになっている。
つづけて図4に示すブロック図を用いて、金融機関サーバ12の構成について説明する。金融機関サーバ12は、通信部40と、記憶部41と、制御部42とを有している。通信部40は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介して中継サーバ14などと通信可能となっている。記憶部41は、制御部42によって実行されるプログラムや、ネットバンキングサービスを利用する利用者の情報(例えば、ネットバンキングサービスを利用する為のユーザID、パスワード、口座情報など)を記憶している。尚、ネットバンキングサービスを利用する為のユーザIDを、以下、バンキングIDと呼ぶ。
制御部42は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部41に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、金融機関サーバ12を制御して、ネットバンキングでの取引処理を実行するようになっている。具体的に制御部42は、例えば通信部40を介して中継サーバ14からネットバンキングを利用する利用者のユーザID及びパスワードを受信すると、このユーザID及びパスワードを、記憶部41に記憶されているユーザID及びパスワードと照合することで、ユーザ認証(ネットバンキングへのログイン)を行う。そして制御部42は、通信部40を介して中継サーバ14から取引要求を受信すると、この取引要求に応じて、取引処理を実行するようになっている。すなわち、制御部42は、中継サーバ14から受信した振込要求に応じて利用者の口座から指定の口座へ振り込みを行う振込処理を実行したり、残高照会要求に応じて利用者の口座の残高情報を返信する残高照会処理を実行したり、入出金明細照会要求に応じて利用者の口座の入出金明細情報を返信する入出金明細照会処理を実行したりするようになっている。尚、制御部42は、振込処理を実行した場合、振込処理が終了した時点で、利用者の口座から指定の口座へ指定の金額が振り込まれたことを示す振込完了通知を通信部40を介して中継サーバ14に送信するようにもなっている。金融機関サーバ12の構成は、以上のようになっている。
つづけて図5に示すブロック図を用いて、配達機関サーバ13の構成について説明する。配達機関サーバ13は、通信部50と、記憶部51と、制御部52とを有している。通信部50は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介して中継サーバ14などと通信可能となっている。記憶部51は、制御部52によって実行されるプログラムや、配達物の配達状況情報を記憶している。
この配達状況情報は、配達物ごとに記憶されていて、例えば、発送手続き時に発行された追跡番号と、申込日(発送手続き日)と、配達物の種類(現金書留など)と、配達状況(配達予定日、配達中、配達完了など)とで構成されている。
制御部52は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部51に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、配達機関サーバ13を制御して、配達状況情報の送信処理を実行するようになっている。具体的に制御部52は、例えば通信部50を介して中継サーバ14から追跡番号を受信すると、この追跡番号に対応する配達状況情報を記憶部51から読み出し、通信部50を介して中継サーバ14に送信するようになっている。配達機関サーバ13の構成は、以上のようになっている。
つづけて図6に示すブロック図を用いて、中継サーバ14の構成について説明する。中継サーバ14は、通信部60と、プリンタ接続部61と、表示部62と、操作部63と、記憶部64と、制御部65とを有している。通信部60は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介して、スマートスピーカ10、クラウドサーバ11、金融機関サーバ12、配達機関サーバ13などと通信可能となっている。
プリンタ接続部61は、プリンタ15と接続される機能部であり、プリンタ15に印刷データを送信するようになっている。表示部62は、各種情報を表示する機能部であり、制御部65により制御される。操作部63は、オペレータによる操作を入力として受け付け、制御部65に通知する機能部である。尚、表示部62と操作部63は、中継サーバ14に対して外部接続されていてもよい。
記憶部64は、制御部65によって実行されるプログラムや、現金配達サービスで扱う各種情報を記憶している。具体的にこの記憶部64には、図7(A)に示すように、現金配達サービスを利用する利用者の情報(以下、現金配達サービス利用者情報と呼ぶ)D1として、現金配達サービスを利用する為のユーザID及びパスワードと、口座情報(金融機関名、支店名、預金種目、口座番号、口座名義など)と、配達先情報(住所、氏名、電話番号など)と、秘密情報とを記憶している。尚、ここでは、現金配達サービスを利用する為のユーザID及びパスワードと、音声認識サービスを利用する為のサービスID及びパスワードとが同一であり、サービスID及びパスワードにより、音声認識サービスと現金配達サービスの両方を利用できるようになっているとする。また秘密情報は、本人でないと答えられない質問(例えば配偶者の名前は?)とその答えを示す情報であり、前もって利用者に登録されている。この秘密情報に登録される質問と答えの組み合わせは、1組であってもよいし、複数組であってもよい。
さらにこの記憶部64には、図7(B)に示すように、音声認識サービス及び現金配達サービスとネットバンキングサービスとを連携する為に必要な情報(以下、これをサービス連携情報と呼ぶ)D2として、これらのサービスを利用する利用者のサービスID及びパスワードと、バンキングID及びパスワードとを紐付けて記憶している。
さらにこの記憶部64には、受付IDごとの現金配達サービス利用状況を示す情報(以下、これを現金配達サービス利用状況情報と呼ぶ)D3として、現金配達サービスの受付時に発行した受付IDと、受付日と、利用者のサービスIDと、配達金額と、配達先情報と、郵便局で発行された追跡番号と、配達状況とを記憶している。
さらにこの記憶部64には、図示しないが、現金配達サービスの口座への入出金履歴を示す情報(以下、サービス口座入出金履歴情報と呼ぶ)と、現金配達サービスで利用できる有高を示す情報(以下、有高情報)とを記憶している。尚、この有高情報は、例えば受付センタの金庫に保管されている金額を示すようになっている。
制御部65は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部64に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、中継サーバ14を制御するようになっている。この制御部65は、通信部60を介してクラウドサーバ11から利用者のサービスID及びパスワードを受信すると、このサービスID及びパスワードと紐付けられているバンキングID及びパスワードを、記憶部64に記憶されているサービス連携情報D2から取得するようになっている。そしてこの制御部65は、利用者のサービスID及びパスワードと、バンキングID及びパスワードとを利用して、音声認識サービス及び現金配達サービスと、ネットバンキングサービスとを連携させるようになっている。
具体的にこの制御部65は、会話処理部65Aと、受付処理部65Bと、取引処理部65Cとして機能する。会話処理部65Aは、通信部60を介してクラウドサーバ11から受信したテキスト(つまり利用者の音声内容を示すテキスト)を認識し、利用者に伝える音声内容を示すテキストを生成する会話処理を実行する機能部である。この会話処理部65Aは、利用者との会話の中で現金の配達に関する現金配達情報(例えば配達金額)を利用者から聞き出す会話処理を実行し、この会話処理によってクラウドサーバ11から受信したテキスト(つまり利用者の音声内容を示すテキスト)から現金配達情報を抽出するようになっている。またこの会話処理部65Aは、利用者との会話の中で、利用者に、現金配達サービス利用者情報D1に登録されている秘密情報を問い合わせることで、利用者の本人確認を行うようにもなっている。
受付処理部65Bは、会話処理部65Aによって、利用者の音声内容を示すテキストから現金配達情報が抽出されると、受付IDを発行して、現金配達情報に紐付けるようになっている。さらにこの受付処理部65Bは、利用者のサービスIDをもとに、記憶部64に記憶されている現金配達サービス利用者情報D1から、利用者の口座情報と配達先情報とを取得して、これらと、受付IDに紐付けた現金配達情報とをもとに、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3を生成して、これを記憶部64に記憶するようになっている。尚、この時点では、まだ現金配達サービス利用状況情報D3に追跡情報は登録されていない。
取引処理部65Cは、通信部60を介して金融機関サーバ12に取引要求を送信することで、ネットバンキングに対する取引処理を行う機能部である。具体的にこの取引処理部65Cは、利用者のバンキングID及びパスワードを金融機関サーバ12に送信することで、ネットバンキングへログインするようになっている。そのうえで、取引処理部65Cは、利用者の口座から現金配達サービスの口座への配達金額の振込要求、利用者の口座の残高照会要求、又は利用者の口座の入出金明細照会要求などを通信部60を介して金融機関サーバ12に送信することで、金融機関サーバ12との間で、利用者の口座から現金配達サービスの口座への配達金額の振込処理、残高照会処理、入出金明細照会処理などの各種取引処理を行うようになっている。このとき、取引処理部65Cは、現金配達サービス利用者情報D1から利用者の口座情報を取得するようになっている。また取引処理部65Cは、現金配達サービスの口座へ振り込みを行った場合、記憶部64に記憶されているサービス口座入出金履歴情報を更新するようになっている。
さらに制御部65は、印刷データ生成部65Dとして機能する。印刷データ生成部65Dは、受付IDと配達先情報とを示す印刷データを生成して、これをプリンタ接続部61に接続されたプリンタ15に送信するようになっている。これにより、プリンタ15によって、受付IDと配達先情報とが配達先シールに印刷される。
さらに制御部65は、配達状況取得部65Eとして機能する。配達状況取得部65Eは、例えば、表示部62に、追跡情報がまだ登録されていない現金配達サービス利用状況情報D3の一覧を表示させ、操作部63を介して、一覧から任意の受付IDが付与されている現金配達サービス利用状況情報D3が選択されて追跡番号が入力されると、選択された現金配達サービス利用状況情報D3に、入力された追跡番号を登録するようになっている。その後、配達状況取得部65Eは、現金配達サービス利用状況情報D3に登録された追跡番号を、通信部60を介して配達機関サーバ13に送信することで、通信部60を介して配達機関サーバ13から、送信した追跡番号に対応する配達状況を取得する。そして、配達状況取得部65Eは、取得した配達状況により、現金配達サービス利用状況情報D3の配達状況を更新するようになっている。中継サーバ14の構成は、以上のようになっている。
[1-3.現金配達システムの動作]
次に、現金配達システム1の動作の流れについて、図8、図9に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
ステップSP1において、クラウドサーバ11の制御部32は、音声認識部32Aにより、スマートスピーカ10から送信されてくる利用者の音声から現金配達サービスを利用する為の合言葉(例えば、「***、現金配達サービスに切り替えて」など)を検知すると、この合言葉に対する返答音声(例えば、「現金配達サービスにようこそ」)を生成して、スマートスピーカ10に送信する。これにより、利用者は、音声認識サービスから現金配達サービスに切り替わったことを認識することができる。
つづくステップSP2において、クラウドサーバ11の制御部32は、利用者のサービスIDとパスワードとを、中継サーバ14に送信する。これにより、中継サーバ14では、現金配達サービスを利用しようとしている利用者を特定することができる。これ以降、クラウドサーバ11の制御部32は、スマートスピーカ10から送信されてくる音声をテキストに変換して、中継サーバ14に送信するようになる。つまり、これ以降、利用者の会話相手が、クラウドサーバ11から中継サーバ14となる。
つづくステップSP3において、中継サーバ14の制御部65は、会話処理部65Aにより、利用者との会話の中で現金配達情報(すなわち配達金額)を利用者から聞き出す会話処理を実行する。ここで、この会話処理の手順と、会話の一例について、図10(A)、(B)を用いて詳しく説明する。
会話処理部65Aは、まずステップSP200において、スマートスピーカ10に話しかけている利用者が、サービスID及びパスワードにより特定した利用者本人であるかどうかを確認する(つまり本人確認を行う)。具体的に、会話処理部65Aは、サービスID及びパスワードにより特定した利用者の秘密情報に示されている質問を利用者に問い合わせる内容のテキストを生成して、これを中継サーバ14に送信する。この結果、秘密情報に示されている質問を問い合わせる音声が、スマートスピーカ10から出力される。ここで、利用者は、スマートスピーカ10から出力される音声に応じて、スマートスピーカ10に対して、音声で秘密情報の答えを入力する。尚、秘密情報に質問と答えの組み合わせが複数パターン登録されている場合、会話処理部65Aが、秘密情報に登録されている複数パターンのうちの1つをランダムで選択して、利用者に問い合わせるようにしてもよい。また、秘密情報に登録されている複数パターンのうちからランダムに複数の質問と答えの組み合わせを選択し、利用者に問い合わせるようにしてもよい。
そして、会話処理部65Aは、クラウドサーバ11から送信されてくるテキストに秘密情報の正しい答えが含まれているか否かを判断する。ここで、テキストに正しい答えが含まれている場合、会話処理部65Aは、スマートスピーカ10に話しかけている利用者の本人確認ができたことから、会話処理を継続して、ステップSP201に移る。一方で、テキストに正しい答えが含まれていない場合、会話処理部65Aは、スマートスピーカ10に話しかけている利用者の本人確認ができなかったことから、会話処理を終了する。このとき、会話処理部65Aは、例えば、本人でないと現金配達サービスを利用できないことを示す内容のテキストを生成して、これを中継サーバ14に送信することで、その旨を音声としてスマートスピーカ10に話しかけている利用者に伝えるようにしてもよい。また、会話処理部65Aは、質問に対する回答が入力されるまでの応答時間(テキストの元となる音声入力がされるまでの応答時間)の長さによって利用者が本人であるか判断してもよい。この場合、応答時間が端的に長い、または短い場合に、本人ではないと判断してもよい。またさらに、テキストに正しい答えが含まれていない場合、または1つの質問では本人と判断されない場合に、秘密情報に登録されている複数パターンのうちから他の質問と回答の組み合わせをさらに選択し、再度利用者に問い合わせをするようにしてもよい。
ステップSP201において、会話処理部65Aは、利用者との会話の中で、配達金額を利用者から聞き出す。具体的には、利用者が、スマートスピーカ10に対して、音声で自分の口座の残高を問い合わせたとする。このとき、会話処理部65Aは、クラウドサーバ11から送信されてくるテキスト(例えば「残高を教えて」)から、利用者が口座の残高を問い合わせてきたことを認識する。ここで、会話処理部65Aは、取引処理部65Cに対して、利用者の残高照会を指示する。
取引処理部65Cは、利用者のバンキングID及びパスワードを金融機関サーバ12に送信することで、ネットバンキングへログインした後、利用者の口座の残高照会要求を金融機関サーバ12に送信することで、金融機関サーバ12から利用者の口座の残高情報を取得し、これを会話処理部65Aに渡す。会話処理部65Aは、取引処理部65Cから渡された残高情報をもとに、利用者の口座の残高を利用者に伝える内容のテキスト(例えば「残高は15万円です」)を生成して、これを中継サーバ14に送信する。この結果、利用者の口座の残高を示す音声が、スマートスピーカ10から出力される。これにより、利用者は、自分の口座の残高を知ることができる。
ここで、口座の残高を確認した利用者が、スマートスピーカ10に対して、音声で例えば10万円配達するよう指示したとする。このとき、会話処理部65Aは、クラウドサーバ11から送信されてくるテキスト(例えば「10万円自宅に送って」)から、利用者が10万円配達するよう指示してきたことを認識する。ここで、会話処理部65Aは、取引処理部65Cに対して、利用者の口座から現在引き出すことのできる金額を問い合わせる。取引処理部65Cは、この問い合わせを受けると、利用者の口座の入出金明細照会要求を金融機関サーバ12に送信することで、金融機関サーバ12から利用者の口座の入出金明細情報を取得する。そして、取引処理部65Cは、例えば、入出金明細情報から、過去数か月分の出金明細を取得して、さらに各月の出金明細をもとに、本日(例えば15日)から今月末までに口座から引き落とされる金額を予測する。具体的には、例えば、過去数か月分の出金明細から、本日と同日(例えば15日)から月末までに引き落とされている金額の平均金額を取得して、この平均金額を、本日(例えば15日)から今月末までに口座から引き落とされる金額と予測する。尚、ここでは、平均金額を用いたが、指数平滑法などを用いて得られた金額を用いてもよい。
ここで、本日から今月末までに口座から引き落とされる金額が例えば5万円であると予測した場合、取引処理部65Cは、利用者の口座の残高である10万円から今月末までに引き落される5万円を引いた残り5万円が、利用者の口座から現在引き出すことのできる金額と判断する。尚、口座に残す金額(例えば2万円)を前もって利用者に指定させておくようにしてもよく、この場合、取引処理部65Cは、利用者の口座の残高である10万円から今月末までに引き落とされる5万円を引いた残り5万円のうち、口座に残す2万円分を除く3万円を、利用者の口座から現在引き出すことのできる金額と判断する。取引処理部65Cは、このようにして判断した、利用者の口座から現在引き出すことのできる金額(例えば5万円)を、会話処理部65Aに渡す。
ここで、会話処理部65Aは、取引処理部65Cにより判断された金額が、利用者に指定された金額より多い場合には、利用者に指定された金額の現金を引き出して配達できることを示す内容のテキストを生成して、これを中継サーバ14に送信する。この結果、指定された金額の現金を引き出して配達できる旨を示す音声が、スマートスピーカ10から出力される。このとき、会話処理部65Aは、利用者に指定された金額(つまりクラウドサーバ11から送信されてくるテキストから抽出した金額)を配達金額とし、これを受付処理部65Bに渡す。
一方で、取引処理部65Cにより判断された金額が、利用者に指定された金額より少ない場合には、会話処理部65Aは、取引処理部65Cにより判断された金額であれば引き出して配達できる旨を提案する内容のテキスト(例えば「月末までに引き落しがあるので5万円までなら引き出せますがどうしますか?」)を生成して、これを中継サーバ14に送信する。この結果、例えば5万円であれば引き出して配達できる旨を示す音声が、スマートスピーカ10から出力される。
ここで、利用者が、スマートスピーカ10に対して、音声で伝えられた金額を配達するよう指示したとする。このとき、会話処理部65Aは、クラウドサーバ11から送信されてくるテキスト(例えば「じゃあ、5万円自宅に送って」)から、利用者が5万円配達するよう指示してきたことを認識する。ここで、会話処理部65Aは、利用者に指定された金額が、取引処理部65Cにより判断された金額以下であることから、利用者に指定された金額の現金を引き出して配達できることを示す内容のテキスト(例えば「わかりました。5万円お送りいたします。ご利用ありがとうございます。」)を生成して、これを中継サーバ14に送信する。この結果、指定された金額の現金を引き出して配達できることを示す内容の音声が、スマートスピーカ10から出力される。このとき、会話処理部65Aは、利用者に指定された金額(つまりクラウドサーバ11から送信されてくるテキストから抽出した金額)を配達金額とし、これを受付処理部65Bに渡す。
このようにして、会話処理部65Aは、利用者との間の会話の中で、配達金額を利用者から聞き出すようになっている。ステップSP3で実行される会話処理の手順は、以上のようになっている。尚、この手順は、一例であり、会話相手となる利用者によって会話の内容、会話の順序が変わることもある。
ここで図8に戻る。中継サーバ14の制御部65は、会話処理部65Aによりこのような会話処理を実行した後、ステップSP4に移る。ステップSP4において、制御部65は、受付処理部65Bにより、受付IDを発行して、この受付IDを会話処理部65Aから渡された現金配達情報(配達金額)に紐付ける。ここで、受付処理部65Bは、記憶部64に記憶されている現金配達サービス利用者情報D1から、利用者の口座情報と配達先情報とを取得して、これらと、受付IDに紐付けた現金配達情報とをもとに、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3を生成して、これを記憶部64に記憶する。
つづくステップSP5において、制御部65は、取引処理部65Cにより、利用者のサービスID及びパスワードに紐付けられているバンキングID及びパスワードを用いてネットバンキングにログインし、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3をもとに、利用者の口座から現金配達サービスの口座への配達金額の振り込みを行う。具体的に、取引処理部65Cは、現金配達サービス利用状況情報D3に示されている配達金額と利用者の口座情報とをもとに、利用者の口座から現金配達サービスの口座への配達金額の振込要求を生成して、金融機関サーバ12に送信する。これにより、利用者の口座から現金配達サービスの口座へ配達金額が振り込まれる。
その後、制御部65は、金融機関サーバ12から振込完了通知を受信すると、つづくステップSP6において、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3をもとに、印刷データ生成部65Dにより、受付IDと配達先情報とを示す印刷データを生成して、これをプリンタ接続部61に接続されたプリンタ15に送信する。これにより、プリンタ15によって、受付IDと配達先情報とが配達先シールに印刷される。またこのとき制御部65は、表示部62に、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3を表示させることで、現金配達サービスの利用を受け付けたことを中継センタの職員に知らせる。
ここで、中継センタの職員は、現金書留封筒に配達先シールを張り付け、表示部62に表示されている現金配達サービス利用状況情報D3から確認した配達金額分の現金を中継センタの金庫から取り出して、現金書留封筒に封入する。尚、中継センタの金庫には、前もって十分な現金が保管されていて、例えば所定期間ごとに、職員によって現金配達サービスの口座から引き出された現金が補充されるようになっている。
その後、職員は、現金を封入した現金書留用封筒を郵便局へと持ち込み、発送手続きを行う。これにより、郵便局から利用者の自宅へ、現金書留用封筒に封入された現金が届けられる。職員は、発送手続きを行った後、中継サーバ14に対して、発送手続き時に郵便局で発行された追跡番号を、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3に登録する操作を行う。
図9に示すステップSP7において、中継サーバ14の制御部65は、配達状況取得部65Eにより、今回の受付に対する現金配達サービス利用状況情報D3に登録された追跡番号を、配達機関サーバ13に送信することで、配達機関サーバ13から、送信した追跡番号に対応する配達状況を取得する。そして、配達状況取得部65Eは、取得した配達状況により、現金配達サービス利用状況情報D3の配達状況を更新する。中継サーバ14の制御部65は、現金配達サービス利用状況情報D3の一覧を表示部62に表示することで、受付IDごとの配達状況を、中継センタの職員が確認できるようになっている。現金配達システム1の動作の流れについては、以上のようになっている。
[1-4.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の現金配達システム1では、中継サーバ14の会話処理部65Aが、スマートスピーカ10に対する利用者の音声入力(合言葉の入力)をトリガとして、スマートスピーカ10を介して、現金配達情報(つまり配達金額)を利用者から聞き出す会話処理を行うようにした。
そして、中継サーバ14の会話処理部65Aは、会話処理によってスマートスピーカ10に入力された利用者の音声から現金配達情報(配達金額)を抽出し、この現金配達情報と利用者の口座情報とをもとに、金融機関サーバ12との間で、利用者の口座から現金を引き出す為の取引処理として、利用者の口座から現金配達サービスの口座への配達金額の振込処理を行うようにした。
振込処理の完了後、中継サーバ14の印刷データ生成部65Dは、受付IDと配達先情報を示す印刷データを生成してプリンタ15に送信することで、受付IDと配達先情報を配達先シールに印刷させるようにした。現金配達サービスを運営する職員は、この配達先シールを現金書留封筒に張り付け、利用者に指定された金額分の現金をこの現金書留封筒に封入して、郵便局から発送する。
こうすることで、現金配達システム1では、従来のように、利用者が現金配達サービスのコールセンターに電話するようなことなく、スマートスピーカ10に話しかけるだけで、現金配達サービスを利用することができる。
また中継サーバ14の会話処理部65Aは、会話処理による利用者との会話の中で、単に現金配達情報(配達金額)を聞き出すだけでなく、口座の残高を利用者に教えたり、口座の残高と入出金履歴をもとに現在引き出し可能な金額を判断して利用者に教えたりするようにした。こうすることで、現金配達システム1では、利用者にとって適切な金額を、口座から引き出して利用者に配達することができ、利用者が安心して無理なく現金配達サービスを利用することができる。
さらに、現金配達システム1では、中継サーバ14の配達状況取得部65Eが、職員によって入力された追跡情報をもとに、配達機関サーバ13から、配達物(現金書留封筒)の配達状況を取得するようにした。これにより、現金配達システム1では、中継サーバ14側で、配達物の配達状況を確認できるので、より確実に利用者の自宅へ現金を配達することができる。
また中継サーバ14の取引処理部65Cは、中継サーバ14の記憶部64に記憶され、利用者のサービスID及びパスワードに紐付けられているバンキングID及びパスワードを用いてネットバンキングにログインするようにした。こうすることで、利用者はスマートスピーカ10へバンキングID及びパスワードを音声で入力することなく、現金配達システム1を利用することができるので、利用者に係る情報のセキュリティを高めることができる。
[2.第2の実施の形態]
つぎに、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、利用者の自宅へ現金を配達するのではなく、利用者の端末に電子マネーをチャージする点が、第1の実施の形態とは異なる点である。
[2-1.電子マネーチャージシステムの構成]
まず、図11に示すシステム構成図を用いて、第2の実施の形態による電子マネーチャージシステム100の構成について説明する。この電子マネーチャージシステム100は、利用者のスマートフォン101に電子マネーをチャージする電子マネーチャージサービスを実現するシステムであり、利用者が有するスマートフォン101と、インターネットなどのネットワークNt上に存在するクラウドサーバ11と、銀行などの金融機関に設置された金融機関サーバ12と、電子マネー事業者が有する電子マネーサーバ102と、中継センタに設置され、ネットワークNtを介してスマートフォン101、クラウドサーバ11、金融機関サーバ12、及び電子マネーサーバ102と通信可能な中継サーバ103とで構成されている。
スマートフォン101は、一般的なスマートフォンの機能に加えて、電子マネーの機能と、第1の実施の形態のスマートスピーカ10と同様の機能とを備えていて、公衆電話網などを介してネットワークNtと接続されるようになっている。クラウドサーバ11は、スマートフォン101と接続され、第1の実施の形態と同様の音声認識サービスを利用者に提供するようになっている。一方で、このクラウドサーバ11は、スマートフォン101から受信した音声から、電子マネーチャージサービスを利用する為の合言葉(例えば、「***、電子マネーチャージサービスに切り替えて」など)を検知すると、これをトリガとして、利用者の音声をテキストに変換して、中継サーバ103に送信することで、利用者に電子マネーチャージサービスを利用させることができるようになっている。
金融機関サーバ12は、第1の実施の形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
、電子マネーサーバ102は、電子マネーを発行する為のサーバであり、この電子マネーサーバ102により発行された電子マネーが、ネットワークNtを介して、スマートフォン101などの端末にチャージ(入金)されるようになっている。
中継サーバ103は、クラウドサーバ11を介してスマートフォン101から受信したテキストを認識し、利用者に音声で伝える内容を示すテキストを生成する会話処理を実行するようになっている。ここで、この中継サーバ103は、会話処理によって、電子マネーのチャージに関するチャージ情報(例えばチャージ金額)を利用者から聞き出すようになっている。中継サーバ103は、チャージ情報を聞き出すと、このチャージ情報と、利用者の口座情報とをもとに、利用者の口座から電子マネー事業者の口座への振込要求を生成し、これを金融機関サーバ12に送信する。この結果、利用者に指定されたチャージ金額が利用者の口座から電子マネー事業者の口座へと振り込まれる。
さらにこの中継サーバ103は、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へ振り込んだ分の電子マネーを発行するよう、電子マネーサーバ102に要求する。この結果、電子マネーサーバ102により電子マネーが発行されると、中継サーバ103は、発行された電子マネーを利用者のスマートフォン101にチャージする。電子マネーチャージシステム100では、このようにして電子マネーチャージサービスを実現するようになっている。
[2-2.電子マネーチャージシステムを構成する主要部の構成]
次に、電子マネーチャージシステム100を構成する主要部の構成について説明する。尚、クラウドサーバ11及び金融機関サーバ12の構成については、第1の実施の形態と同様の為、詳しい説明は省略する。またスマートフォン101については、スマートスピーカ10の機能と、電子マネー用のICチップとを有する点を除けば、一般的な構成の為、詳しい説明は省略する。よって、ここでは、電子マネーサーバ102と中継サーバ103の構成について説明する。
図12に示すブロック図を用いて、電子マネーサーバ102の構成について説明する。電子マネーサーバ102は、通信部110と、記憶部111と、制御部112とを有している。通信部110は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介して中継サーバ103などと通信可能となっている。記憶部111は、制御部112によって実行されるプログラムなどを記憶している。
制御部112は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部111に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、電子マネーサーバ102を制御して、電子マネーの発行処理を実行するようになっている。具体的に制御部112は、例えば通信部110を介して中継サーバ103から振込完了通知と、振り込んだ金額分の電子マネー発行要求を受信すると、振り込まれた金額分の電子マネーを発行する発行処理を実行する。そして制御部112は、発行処理により発行した電子マネーのデータを、通信部110を介して中継サーバ103に送信するようになっている。電子マネーサーバ102の構成は、以上のようになっている。
つづけて図13に示すブロック図を用いて、中継サーバ103の構成について説明する。中継サーバ103は、通信部120と、記憶部121と、制御部122とを有している。通信部120は、ネットワークNtに接続される機能部であり、ネットワークNtを介して、スマートフォン101、クラウドサーバ11、金融機関サーバ12、電子マネーサーバ102などと通信可能となっている。
記憶部121は、制御部122によって実行されるプログラムや、電子マネーチャージサービスで扱う各種情報を記憶している。具体的にこの記憶部121には、図14(A)に示すように、電子マネーチャージサービスを利用する利用者の情報(以下、電子マネーチャージサービス利用者情報と呼ぶ)D10として、電子マネーチャージサービスを利用する為のユーザID及びパスワードと、口座情報(金融機関名、支店名、預金種目、口座番号、口座名義など)と、秘密情報とを記憶している。尚、ここでは、電子マネーチャージサービスを利用する為のユーザID及びパスワードと、音声認識サービスを利用する為のサービスID及びパスワードとが同一であり、サービスID及びパスワードにより、音声認識サービスと電子マネーチャージサービスの両方を利用できるようになっているとする。
さらにこの記憶部121には、図14(B)に示すように、音声認識サービス及び電子マネーチャージサービスとネットバンキングサービスとを連携する為に必要なサービス連携情報D11として、これらのサービスを利用する利用者のサービスID及びパスワードと、バンキングID及びパスワードとを紐付けて記憶している。さらにこの記憶部121には、図示しないが、利用者ごとのチャージ履歴を示す情報(以下、チャージ履歴情報と呼ぶ)を記憶している。
制御部122は、例えば、CPUとメモリとで構成され、記憶部121に記憶されているプログラムをCPUがメモリ上に読み込んで実行することにより、中継サーバ103を制御するようになっている。この制御部122は、通信部120を介してクラウドサーバ11から利用者のサービスID及びパスワードを受信すると、このサービスID及びパスワードと紐付けられているバンキングID及びパスワードを、記憶部64に記憶されているサービス連携情報D11から取得するようになっている。そしてこの制御部122は、利用者のサービスID及びパスワードと、バンキングID及びパスワードとを利用して、音声認識サービス及び電子マネーチャージサービスと、ネットバンキングサービスとを連携させるようになっている。
具体的にこの制御部122は、会話処理部122Aと、取引処理部122Bと、チャージ処理部122Cとして機能する。会話処理部122Aは、第1の実施の形態の会話処理部65Aと基本的な機能は同一である。この会話処理部122Aが、会話処理部65Aと異なるのは、利用者との会話の中で電子マネーのチャージに関するチャージ情報(例えばチャージ金額)を利用者から聞き出す会話処理を実行し、この会話処理によってクラウドサーバ11から受信したテキスト(つまり利用者の音声内容を示すテキスト)からチャージ情報を抽出する点である。
取引処理部122Bは、第1の実施の形態の取引処理部65Cと基本的な機能は同一である。この取引処理部122Bが、取引処理部65Cと異なるのは、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へのチャージ金額の振込要求を金融機関サーバ12に送信することで、金融機関サーバ12との間で、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へのチャージ金額の振込処理を行う点である。
チャージ処理部122Cは、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へ振り込まれた金額分の電子マネーを電子マネーサーバ102に発行させて、発行された電子マネーを利用者のスマートフォン101にチャージする為のチャージ処理を行う機能部である。具体的にこのチャージ処理部122Cは、通信部120を介して金融機関サーバ12から振込完了通知を受信すると、振り込んだ金額分の電子マネー発行要求を生成して、これを振込完了通知とともに通信部120を介して電子マネーサーバ102に送信する。そしてチャージ処理部122Cは、電子マネーサーバ102から送信されてくる発行された電子マネーのデータを、通信部120を介してスマートフォン101に送信することで、発行された電子マネーをスマートフォン101にチャージするようになっている。中継サーバ103の構成は、以上のようになっている。
[2-3.電子マネーチャージシステムの動作]
次に、電子マネーチャージシステム100の動作の流れについて、図15に示すシーケンスチャートを用いて説明する。尚、以下の説明では、第1の実施の形態の現金配達システム1の動作と同一又はほぼ同一の部分については適宜説明を省略する。尚、前提として、スマートフォン101側では、スマートスピーカ10と同様の機能を実現する音声認識アプリケーションが起動されているとする。
ステップSP300において、クラウドサーバ11の制御部32は、音声認識部32Aにより、スマートフォン101から送信されてくる利用者の音声から電子マネーチャージサービスを利用する為の合言葉を検知すると、この合言葉に対する返答音声を生成して、スマートフォン101に送信する。
つづくステップSP301において、クラウドサーバ11の制御部32は、利用者のサービスIDとパスワードとを、中継サーバ103に送信する。これ以降、クラウドサーバ11の制御部32は、スマートフォン101から送信されてくる音声をテキストに変換して、中継サーバ103に送信するようになる。
つづくステップSP302において、中継サーバ103の制御部122は、会話処理部122Aにより、利用者との会話の中でチャージ情報(すなわちチャージ金額)を利用者から聞き出す会話処理を実行する。この会話処理の手順については、現金配達情報に代えてチャージ情報を聞き出す点を除き、第1の実施の形態での会話処理とほぼ同一の為、詳しい説明は省略する。すなわち、会話処理部122Aは、会話処理による利用者との会話の中で、単にチャージ情報を聞き出すだけでなく、口座の残高を利用者に教えたり、口座の残高と入出金履歴をもとに現在チャージ可能な金額を判断して利用者に教えたりするようになっている。
つづくステップSP303において、中継サーバ103の制御部122は、取引処理部122Bにより、利用者のサービスID及びパスワードに紐付けられているバンキングID及びパスワードを用いてネットバンキングにログインし、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へのチャージ金額の振り込みを行う。これにより、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へチャージ金額が振り込まれる。
その後、制御部122は、金融機関サーバ12から振込完了通知を受信すると、つづくステップSP304において、チャージ処理部122Cにより、この振込完了通知と、振り込んだ金額分の電子マネー発行要求とを電子マネーサーバ102に送信することで、電子マネーサーバ102に電子マネーを発行させる。
つづくステップSP305において、チャージ処理部122Cは、電子マネーサーバ102から送信されてくる発行された電子マネーのデータを、スマートフォン101に送信することで、スマートフォン101にチャージする。尚、発行された電子マネーのデータを、中継サーバ103から直接スマートフォン101に送信してもよいし、クラウドサーバ11経由でスマートフォン101に送信してもよい。ここで、チャージ処理部122Cは、今回のチャージに基づいて、記憶部121に記憶されているチャージ履歴情報を更新する。電子マネーチャージシステム100の動作の流れについては、以上のようになっている。
[2-4.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態の電子マネーチャージシステム100では、中継サーバ103の会話処理部122Aが、スマートフォン101に対する利用者の音声入力(合言葉の入力)をトリガとして、スマートフォン101を介して、チャージ情報(つまりチャージ金額)を利用者から聞き出す会話処理を行うようにした。
そして、中継サーバ103の会話処理部122Aは、会話処理によってスマートフォン101に入力された利用者の音声からチャージ情報を抽出して、このチャージ情報(チャージ金額)と利用者の口座情報とをもとに、金融機関サーバ12との間で、利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の取引処理として、利用者の口座から電子マネー事業者の口座へのチャージ金額の振込処理を行うようにした。
振込処理の完了後、中継サーバ103のチャージ処理部122Cは、振込完了通知と、振り込んだ金額分の電子マネー発行要求とを電子マネーサーバ102に送信することで、電子マネーサーバ102に電子マネーを発行させ、発行された電子マネーのデータを、スマートフォン101に送信して、スマートフォン101にチャージするようにした。
こうすることで、電子マネーチャージシステム100では、利用者がスマートフォン101に対して電子マネーをチャージする為の複雑な操作をするようなことなく、スマートフォン101に話しかけるだけで、電子マネーチャージサービスを利用することができる。
[3.他の実施の形態]
[3-1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、クラウドサーバ11が、スマートスピーカ10から送信されてくる音声をテキストに変換してから、中継サーバ14に送信するようにしたが、これに限らず、クラウドサーバ11が、スマートスピーカ10から送信されてくる音声をそのまま中継サーバ14に送信するようにしてもよい。この場合、例えば、中継サーバ14の会話処理部65Aが音声をテキストに変換するようになっていればよい。第2の実施の形態についても同様である。
[3-2.他の実施の形態2]
また上述した第1の実施の形態では、音声入出力装置として、スマートスピーカ10を利用したが、スマートスピーカ10の代わりに、スマートスピーカ10と同様の音声入出力機能を有する装置を利用してもよい。例えば、スマートスピーカ10と同様の音声入出力機能を有するスマートフォン、パーソナルコンピュータ、テレビなどを利用してもよい。
さらに上述した第2の実施の形態では、音声入出力部及び電子マネーチャージ端末として、スマートフォン101を利用したが、スマートフォン101の代わりに、電子マネーのリーダ/ライタが接続されたパーソナルコンピュータを利用してもよい。この場合、第2の実施の形態の電子マネーチャージサービスにより、例えば利用者が自宅にいながら、パーソナルコンピュータに接続されたリーダ/ライタにかざした電子マネーカードにチャージすることができる。
[3-3.他の実施の形態3]
さらに上述した第1の実施の形態では、配達機関として郵便局を利用したが、これに限らず、現金の配達が許可されている配達機関であれば、郵便局以外の配達機関を利用してもよい。
[3-4.他の実施の形態4]
さらに上述した第1の実施の形態では、中継サーバ14の会話処理部65Aが、会話処理によって、利用者から現金配達情報として配達金額を聞き出すようにしたが、これに限らず、例えば、現金配達情報として配達金額と配達希望日を聞き出すようにしてもよい。
[3-5.他の実施の形態5]
さらに上述した第1の実施の形態では、プリンタ15を用いて受付IDと配達先情報とを配達先シールに印刷するようにしたが、これに限らず、プリンタ15を用いて受付IDと配達先情報とを、直接、現金書留封筒に印刷するようにしてもよい。さらに上述した第1の実施の形態では、現金を現金書留封筒で利用者に配達するようにしたが、これに限らず、現金書留封筒以外で、現金配達に使用することが許可されている入れ物がある場合には、その入れ物を用いてもよい。
[3-6.他の実施の形態6]
さらに上述した第1の実施の形態では、本発明を、情報処理システムとしての現金配達システム1に適用したが、これに限らず、スマートスピーカ10などの音声入出力部と、金融機関と連携可能な中継サーバ14などの情報処理装置とを有するものであれば、現金配達システム1とは異なる情報処理システムに適用してもよい。さらに上述した第2の実施の形態では、本発明を、情報処理システムとしての電子マネーチャージシステム100に適用したが、これに限らず、スマートフォン101などの音声入出力部と、金融機関及び電子マネー事業者と連携可能な中継サーバ103などの情報処理装置とを有するものであれば、電子マネーチャージシステム100とは異なる情報処理システムに適用してもよい。例えば、スマートフォン101にチャージするのではなく、所定のサーバにチャージするサーバ管理型の電子マネーチャージシステムに適用してもよい。
さらに上述した第1の実施の形態では、本発明を、情報処理装置としての中継サーバ14に適用したが、これに限らず、スマートスピーカ10などの音声入出力部を介して会話処理を行うとともに、金融機関サーバ12との間で取引処理を行うことができるものであれば、中継サーバ14とは異なる情報処理装置に適用してもよい。さらに上述した第2の実施の形態では、本発明を、情報処理装置としての中継サーバ103に適用したが、これに限らず、スマートフォン101などの音声入出力部を介して会話処理を行い、金融機関サーバ12との間で取引処理を行い、電子マネーサーバ102との間で電子マネーのチャージ処理を行うことができるものであれば、中継サーバ103とは異なる情報処理装置に適用してもよい。
さらに上述した第1の実施の形態では、中継サーバ14に、配達先情報を出力する出力部の具体例として、プリンタ接続部61を設け、このプリンタ接続部61から配達先情報をプリンタ15に送信(出力)するようにしたが、これに限らず、プリンタ接続部61とは異なる出力部を設けてもよい。さらに上述した第1の実施の形態では、中継サーバ14に、追跡情報を入力する為の入力部の具体例として、操作部63を設けたが、これに限らず、操作部63とは異なる入力部を設けてもよい。例えば、通信部60を、職員の端末からネットワークNtを介して送信されてくる追跡情報を受信して中継サーバ14に入力する為の入力部として利用するなどしてもよい。
[3-7.他の実施の形態7]
さらに上述した第1の実施の形態では、図8に示す現金配達システム1の動作の流れに関し、ステップSP2においてクラウドサーバ11から、利用者のサービスIDとパスワードとを中継サーバ14に送信し、つづいてステップSP3において中継サーバ14にて現金配達情報を利用者から聞き出す会話処理を実行するようにしたが、これに限らず、クラウドサーバ11から中継サーバ14へ利用者のサービスIDのみを送信し、つづいてステップSP3において中継サーバ14にて会話処理を実行するようにしてもよい。この場合、現金配達システム1の初回利用において、スマートスピーカ10がクラウドサーバ11から音声認識サービスの提供を受けるために利用者のサービスIDとパスワードの双方を用いられ、スマートスピーカ10がクラウドサーバ11から音声認識サービスの提供を受けられるようになった以降は、クラウドサーバ11から、利用者のサービスIDのみが中継サーバ14に送信される。そして中継サーバ14は、ステップSP5において、取引処理部65Cにより、利用者のサービスIDに紐付けられているバンキングID及びパスワードを用いてネットバンキングにログインする。このようにすることで、クラウドサーバ11から中継サーバ14へ利用者のパスワードを送信することなく、中継サーバ14はネットバンキングにログインすることが可能となり、利用者に係る情報のセキュリティをより高めることができる。第2の実施の形態についても同様である。
[3-8.他の実施の形態8]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、現金配達システムや電子マネーチャージシステムとして広く利用することができる。
1……現金配達システム、10……スマートスピーカ、11……クラウドサーバ、12……金融機関サーバ、13……配達機関サーバ、14、103……中継サーバ、15……プリンタ、20……音声入力部、21……音声出力部、22、30、40、50、60、110、120……通信部、23、31、41、51、64、111、121……記憶部、24、32、42、52、65、112、122……制御部、61……プリンタ接続部、63……表示部、63……操作部、65A、122A……会話処理部、65B……受付処理部、65C、122B……取引処理部、65D……印刷データ生成部、65E……配達状況取得部、100……電子マネーチャージシステム、101……スマートフォン、102……電子マネーサーバ、122C……チャージ処理部、Nt……ネットワーク。

Claims (18)

  1. 音声の入出力を行う音声入出力部と、
    前記音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、現金の配達に関する現金配達情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部に入力された音声から前記現金配達情報を抽出する会話処理部と、
    前記現金配達情報と、前記利用者の口座から現金を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から現金を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、現金を前記利用者に配達する為の配達先情報を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記会話処理部は、
    前記現金配達情報として配達金額を前記利用者から聞き出す会話処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記取引処理部は、
    前記現金配達情報と、前記利用者の口座情報とをもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記取引処理として、前記利用者の口座から所定の口座へ現金の振り込みを行う為の振込処理を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記取引処理部は、
    前記利用者の口座情報をもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座の残高照会を行う為の残高照会処理を行い、
    前記会話処理部は、
    前記残高照会処理により得られた前記利用者の口座の残高を、前記音声入出力部を介して、前記会話処理により前記利用者に通知する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記取引処理部は、
    前記利用者の口座情報をもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座の入出金明細照会を行う為の入出金明細照会処理を行い、
    前記会話処理部は、
    前記入出金明細照会処理により得られた前記利用者の口座の入出金明細をもとに、今月末までに前記利用者の口座から引き落とされる金額を予測し、前記残高照会処理により得られた前記利用者の口座の残高と、予測した当該金額とをもとに、前記利用者の口座から引き出すことのできる金額を判断し、判断した当該金額を、前記音声入出力部を介して、前記会話処理により前記利用者に通知する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記出力部は、
    前記配達先情報を、プリンタに出力して現金を封入する封筒に張り付ける為のシールに印刷させる
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の情報処理システム。
  7. 前記出力部は、
    前記配達先情報を、プリンタに出力して現金を封入する封筒に印刷させる
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の情報処理システム。
  8. 現金が封入された前記封筒の発送手続きを配達機関で行った際に前記配達機関により発行された追跡情報を入力する為の入力部と、
    前記入力部により入力された前記追跡情報をもとに、配達機関サーバから前記封筒の配達状況を取得する配達状況取得部と
    を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
  9. 音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、現金の配達に関する現金配達情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部に入力された音声から前記現金配達情報を抽出する会話処理部と、
    前記現金配達情報と、前記利用者の口座から現金を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から現金を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、現金を前記利用者に配達する為の配達先情報を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. コンピュータを、
    音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、現金の配達に関する現金配達情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部に入力された音声から前記現金配達情報を抽出する会話処理部と、
    前記現金配達情報と、前記利用者の口座から現金を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から現金を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、現金を前記利用者に配達する為の配達先情報を出力する出力部と
    して機能させる為の情報処理プログラム。
  11. 音声の入出力を行う音声入出力部と、
    前記音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、電子マネーのチャージに関するチャージ情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部により入力された音声から前記チャージ情報を抽出する会話処理部と、
    前記チャージ情報と、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、前記利用者の口座から引き出された金額分の電子マネーを電子マネーサーバに発行させて、発行された電子マネーを前記利用者の端末にチャージする為のチャージ処理を行うチャージ処理部と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  12. 前記音声入出力部は、
    前記利用者の前記端末に設けられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
  13. 前記会話処理部は、
    前記チャージ情報としてチャージ金額を前記利用者から聞き出す会話処理を行う
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理システム。
  14. 前記取引処理部は、
    前記チャージ情報と、前記利用者の口座情報とをもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記取引処理として、前記利用者の口座から所定の口座へ現金の振り込みを行う為の振込処理を行う
    ことを特徴とする請求項11~13のいずれかに記載の情報処理システム。
  15. 前記取引処理部は、
    前記利用者の口座情報をもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座の残高照会を行う為の残高照会処理を行い、
    前記会話処理部は、
    前記残高照会処理により得られた前記利用者の口座の残高を、前記音声入出力部を介して、前記会話処理により前記利用者に通知する
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
  16. 前記取引処理部は、
    前記利用者の口座情報をもとに、前記金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座の入出金明細照会を行う為の入出金明細照会処理を行い、
    前記会話処理部は、
    前記入出金明細照会処理により得られた前記利用者の口座の入出金明細をもとに、今月末までに前記利用者の口座から引き落とされる金額を予測し、前記残高照会処理により得られた前記利用者の口座の残高と、予測した当該金額とをもとに、前記利用者の口座から電子マネーにチャージできる金額を判断し、判断した当該金額を、前記音声入出力部を介して、前記会話処理により前記利用者に通知する
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。
  17. 音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、電子マネーのチャージに関するチャージ情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部により入力された音声から前記チャージ情報を抽出する会話処理部と、
    前記チャージ情報と、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、前記利用者の口座から引き出された金額分の電子マネーを電子マネーサーバに発行させて、発行された電子マネーを前記利用者の端末にチャージする為のチャージ処理を行うチャージ処理部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  18. コンピュータを、
    音声入出力部に対する利用者からの音声入力をトリガとして、前記音声入出力部を介して、電子マネーのチャージに関するチャージ情報を前記利用者から聞き出す会話処理を行い、当該会話処理によって前記音声入出力部により入力された音声から前記チャージ情報を抽出する会話処理部と、
    前記チャージ情報と、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の口座情報とをもとに、金融機関サーバとの間で、前記利用者の口座から電子マネーをチャージする分の金額を引き出す為の取引処理を行う取引処理部と、
    前記取引処理の完了後、前記利用者の口座から引き出された金額分の電子マネーを電子マネーサーバに発行させて、発行された電子マネーを前記利用者の端末にチャージする為のチャージ処理を行うチャージ処理部と
    して機能させる為の情報処理プログラム。
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