JP7312679B2 - 粘着剤付き光学フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

粘着剤付き光学フィルムおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学フィルムの主面上に粘着剤層を備え粘着剤層上に離型フィルムが仮着されている粘着剤付き光学フィルムに関する。
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置やタッチパネル等のディスプレイ用入力装置では、光学部材の貼り合わせにシート状の透明粘着剤が使用されている。また、画像表示装置の視認側表面に、透明粘着剤を介して、透明樹脂板やガラス板等からなるカバーウインドウが貼り合わせられる場合がある。
カバーウインドウの額縁部分には、装飾や光遮蔽を目的とした着色層が印刷されており、着色層の印刷部分には、10μm~数十μm程度の印刷段差が生じる。このような印刷段差を有する光学部材の貼り合わせには、印刷段差部分への気泡の混入や応力の集中を防止するために、厚みが大きく柔らかい粘着シートが用いられる。
透明粘着シートは、一般に、両面に離型フィルムが仮着された離型フィルム付き粘着シートとして提供される(例えば特許文献1)。粘着シートの使用時には、まず、一方の離型フィルム(軽剥離フィルム)を剥離して粘着剤層の一方の面を露出させて第一の被着体との貼り合わせを行い、他方の離型フィルム(重剥離フィルム)を剥離して粘着剤層の他方の面に第二の被着体を貼り合わせる。特許文献2には、偏光板等の光学フィルムに予め粘着剤層を積層した粘着剤付き光学フィルムが開示されている。
国際公開第2013/161666号 特開2014-115468号公報
厚みが大きく柔らかい粘着剤を用いると、所定サイズの枚葉に切り出した粘着シートの端面に露出した粘着剤が、端面からはみ出しやすく、端面への異物の付着や、周囲の汚染の原因となる場合がある。また、複数の粘着シートを積み重ねて保管すると、端面からの粘着剤のはみ出しに起因して、粘着シート同士がブロッキングしやすく、粘着シートを1枚ずつピックアップすることが困難となる場合がある。
端面からの粘着剤のはみ出しによる不具合を抑制するために、特許文献2では、粘着剤層の端面が離型フィルムの端面(切断面)よりも内側に存在するように、切断や加工を行うことが提案されている。しかし、柔らかい粘着剤は流動しやすいため、粘着剤層の端面がフィルム端面の内側に存在する場合でも、保管時や輸送時等に外部からの応力により粘着剤層が変形して、端面から粘着剤がはみ出し、汚染やブロッキングの原因となる場合がある。
上記に鑑み、本発明は、端面からの粘着剤のはみ出しが生じ難い粘着剤付き光学フィルムの提供を目的とする。
粘着剤付き光学フィルムは、光学フィルムの第一主面上に固着積層された第一粘着剤層、および第一粘着剤層を覆い第一粘着剤層に仮着されている第一離型フィルムを含む。第一粘着剤層の厚みは50μm以上である。第一粘着剤層の25℃における貯蔵弾性率は、0.35MPa以下であってもよい。第一離型フィルムの厚みは45μm以上であってもよい。
第一粘着剤層の厚み方向の少なくとも一部の領域において、第一離型フィルムの端部が、第一粘着剤層の端面を覆っている。第一離型フィルムの端部が第一粘着剤層の端面を覆っている領域は、第一粘着剤層の厚みの10%以上であることが好ましい。第一離型フィルムの端部と、第一粘着剤層の端面との距離は、2mm以下が好ましい。第一粘着剤層の端部を覆う第一離型フィルムの端部は、第一粘着剤層上に仮着されている第一離型フィルムよりも厚みが小さくてもよい。
光学フィルムの端面は、離型フィルムの端部よりも内側に位置していてもよい。第一粘着剤層の端面は、光学フィルムの端面よりも内側に位置していてもよい。
粘着剤付き光学フィルムは、光学フィルムの第二主面上に固着積層された第二粘着剤層を備えていてもよい。第二粘着剤層上には、第二離型フィルムが仮着されていてもよい。
離型フィルムの端部が粘着剤層の端面を覆う粘着剤付き光学フィルムは、例えば、枚葉に切り出した粘着剤付き光学フィルムの端面をエンドミルにより切削加工することにより得られる。枚葉に切り出した粘着剤付き光学フィルムを複数積み重ねて加工用ワークを形成し、加工用ワークに対してエンドミルによる切削加工を行ってもよい。
第一離型フィルムが第一粘着剤層よりも上側に位置する場合は、ダウンカットによりエンドミル加工を実施することが好ましい。第一離型フィルムが第一粘着剤層よりも下側に位置する場合は、アップカットによりエンドミル加工を実施することが好ましい。切削片の付着を低減する観点からは、アップカットによりエンドミル加工を実施することが好ましい。
本発明の粘着剤付き光学フィルムは、粘着剤層の端面の少なくとも一部が離型フィルムにより覆われているため、端面からの粘着剤のはみ出しが生じ難く、粘着剤のはみ出しに起因する汚染やブロッキングを抑制できる。
一実施形態の粘着剤付き光学フィルムの断面図である。 一実施形態の粘着剤付き光学フィルムの断面図である。 ストレートエンドミルの斜視図である。 エンドミルの移動方向と加工方法の関係を説明するための概念図である。 実施例の粘着剤付き光学フィルムの断面の光学顕微鏡写真である。
[積層構成]
図1は、一実施形態の粘着剤付き光学フィルム101の断面図である。粘着剤付き光学フィルム101は、光学フィルム10の一方の面(第一主面)に第一粘着剤層21を備え、粘着剤層21上に、第一離型フィルム41が剥離可能に貼着されている。
<光学フィルム>
光学フィルム10は、画像表示装置の形成に用いられるものであり、例えば偏光板である。偏光板としては、偏光子の片面または両面に、必要に応じて適宜の透明保護フィルムが貼り合せられたものが一般に用いられる。偏光子は、特に限定されず、各種のものを使用できる。偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン系配向フィルム等が挙げられる。
偏光子の保護フィルムとしての透明保護フィルムには、セルロース系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、フェニルマレイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮断性および光学等方性に優れるものが好ましく用いられる。なお、偏光子の両面に透明保護フィルムが設けられる場合、その表裏で同じポリマー材料からなる保護フィルムが用いられてもよく、異なるポリマー材料等からなる保護フィルムが用いられてもよい。また、液晶セルの光学補償や視野角拡大等を目的として、位相差板(延伸フィルム)等の光学異方性フィルムを偏光子の保護フィルムとして用いることもできる。
光学フィルム10は、偏光板のみからなるものでもよく、偏光板の一方または両方の面に、必要に応じて適宜の接着剤層や粘着剤層を介して、他のフィルムが積層されていてもよい。このようなフィルムとしては、位相差板、視野角拡大フィルム、視野角制限(覗き見防止)フィルム、輝度向上フィルム等の画像表示装置の形成に用いられるものが使用され、その種類は特に制限されない。例えば、液晶表示装置では、液晶セルから視認側に射出される光の偏光状態を適宜に変換して、視野角特性を向上させる等の目的で、画像表示セル(液晶セル)と偏光板との間に光学補償フィルムが用いられる場合がある。有機EL表示装置では、外光が金属電極層で反射して鏡面のように視認されることを抑制するために、セルと偏光板との間に1/4波長板が配置される場合がある。また、偏光板の視認側に1/4波長板を配置して、出射光を円偏光とすることにより、偏光サングラスを装着した視認者に対しても、適切な画像表示を視認させることができる。
光学フィルム10の表面には、ハードコート層や反射防止処理、スティッキング防止や、拡散ないしアンチグレアを目的とした処理が施されていてもよい。また、光学フィルム10の表面には、粘着剤層21,22を付設する前に、接着性向上等を目的として表面改質処理が行われてもよい。具体的な処理としては、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理、オゾン処理、プライマー処理、グロー処理、ケン化処理、カップリング剤による処理等が挙げられる。また適宜に帯電防止層を形成することもできる。
<第一粘着剤層>
光学フィルム10の第一主面上に設けられる第一粘着剤層21は、粘着剤が層状に形成されたものである。粘着シートが画像表示装置の形成に用いられる場合、粘着剤層21は透明であり、可視光の吸収が小さいことが好ましい。粘着剤層21の全光線透過率は85%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。粘着剤層21のヘイズは2%以下が好ましく、1%以下がより好ましい。全光線透過率およびヘイズは、ヘイズメータを用いて、JIS K7136に準じて測定される。
粘着剤層21を構成する粘着剤としては、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルエーテル、酢酸ビニル/塩化ビニルコポリマー、変性ポリオレフィン、エポキシ系、フッ素系、天然ゴム、合成ゴム等のゴム系ポリマー等をベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。
光学的透明性に優れ、適度な濡れ性、凝集性および接着性等の粘着特性を示し、耐候性や耐熱性等にも優れることから、粘着剤層21を構成する粘着剤としては、アクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。アクリル系粘着剤は、粘着剤組成物の固形分全量に対するアクリル系ベースポリマーの含有量が50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、80重量%以上であることがさらに好ましい。
アクリル系ベースポリマーとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルのモノマー単位を主骨格とするものが好適に用いられる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリルおよび/またはメタクリルを意味する。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が1~20である(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好適に用いられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アルキル基が分枝を有していてもよい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの含有量は、ベースポリマーを構成するモノマー成分全量に対して40重量%以上であることが好ましく、50重量%以上がより好ましく、60重量%以上がさらに好ましい。アクリル系ベースポリマーは、複数の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体であってもよい。構成モノマー単位の並びはランダムであっても、ブロックであってもよい。
アクリル系ベースポリマーは、共重合成分として、架橋可能な官能基を有するアクリル系モノマーユニットを含有していてもよい。ベースポリマーが架橋可能な官能基を有する場合、ベースポリマーの熱架橋や光硬化等による粘着剤のゲル分率の上昇を容易に行い得る。架橋可能な官能基を有するアクリル系モノマーとしてはヒドロキシ基含有モノマーや、カルボキシ基含有モノマーが挙げられる。中でも、ベースポリマーの共重合成分として、ヒドロキシ基含有モノマーを含有することが好ましい。ベースポリマーが、モノマーユニットとしてヒドロキシ基含有モノマーを有する場合、イソシアネート架橋剤等による架橋性が高められるとともに、高温高湿環境下での粘着剤の白濁が抑制される傾向があり、透明性の高い粘着剤が得られる。
ヒドロキシ基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸2‐ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2‐ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4‐ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6‐ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8‐ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10‐ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12‐ヒドロキシラウリル、(メタ)アクリル酸(4-ヒドロキシメチル)シクロヘキシルメチル等が挙げられる。
ヒドロキシ基含有モノマーの含有量は、ベースポリマーを構成するモノマー成分全量に対して0.1~50重量%が好ましく、1~40重量%がより好ましく、3~30重量%がさらに好ましい。
アクリル系ベースポリマーは、ヒドロキシ基含有モノマーユニット以外に、窒素含有モノマー等の極性の高いモノマーユニットを含有することが好ましい。ヒドロキシ基含有モノマーに加えて、窒素含有モノマー等の高極性モノマーを含有することにより、粘着剤が高い接着性と保持力を有するとともに、高温高湿環境下での白濁が抑制される。
窒素含有モノマーとしては、N-ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾール、ビニルモルホリン、(メタ)アクリロイルモルホリン、N-ビニルカルボン酸アミド類、N-ビニルカプロラクタム等のビニル系モノマーや、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノアクリレート系モノマー等が挙げられる。中でも、N-ビニルピロリドンおよび(メタ)アクリロイルモルホリンが好ましく用いられる。
窒素含有モノマーの含有量は、ベースポリマーを構成するモノマー成分全量に対して、0.1~50重量%が好ましく、1~40重量%がより好ましく、3~30重量%がさらに好ましい。
アクリル系ポリマーを形成するモノマー成分には、多官能モノマー成分が含まれていてもよい。多官能モノマーは、(メタ)アクリロイル基またはビニル基等の不飽和二重結合を有する重合性の官能基を少なくとも2つ有するモノマーである。多官能モノマーは1分子中に3以上の重合性官能基を有していてもよい。
アクリル系ベースポリマーは、溶液重合、UV重合、塊状重合、乳化重合等の公知の重合方法により調製できる。ベースポリマーの調製に際しては、重合反応の種類に応じて、光重合開始剤や熱重合開始剤等の重合開始剤を用いてもよい。ベースポリマーの分子量を調整するために、連鎖移動剤を用いてもよい。
ベースポリマーを形成するモノマー成分として、単官能モノマーに加えて多官能モノマーを用いる場合、先に単官能モノマーを重合して、低重合度のプレポリマー組成物を形成し(予備重合)、プレポリマー組成物のシロップ中に多官能モノマーを添加して、プレポリマーと多官能モノマーとを重合(後重合)してもよい。このように、プレポリマーの予備重合を行うことによって、多官能モノマー成分に起因する分枝点を、ベースポリマー中に均一に導入できる。また、プレポリマー組成物と未重合のモノマー成分との混合物(粘着剤組成物)を基材上に塗布した後、基材上で後重合を行って、粘着剤層を形成してもよい。プレポリマー組成物は低粘度で塗布性に優れるため、プレポリマー組成物と未重合モノマーとの混合物である粘着剤組成物を塗布後に基材上で後重合を行う方法によれば、粘着剤層の生産性が高められると共に、粘着剤層の厚みを均一とすることができる。
プレポリマー組成物は、例えば、アクリル系ベースポリマーを構成するモノマー成分と重合開始剤とを混合した組成物(「プレポリマー形成用組成物」と称する)を、部分重合(予備重合)させることにより調製できる。なお、プレポリマー形成用組成物中のモノマーは、アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分のうち、(メタ)アクリル酸アルキルエステルや極性基含有モノマー等の単官能モノマーであることが好ましい。プレポリマー形成用組成物は多官能モノマーを含んでいてもよい。例えば、ベースポリマーの原料となる多官能モノマー成分の一部をプレポリマー形成用組成物に含有させ、プレポリマーを重合後に多官能モノマー成分の残部を添加して後重合に供してもよい。
プレポリマー形成用組成物は、モノマーおよび重合開始剤以外に、必要に応じて連鎖移動剤等を含んでいてもよい。プレポリマーの重合方法は特に限定されないが、反応時間を調整して、プレポリマーの分子量(重合率)を所望の範囲とする観点から、UV光等の活性光線照射による重合が好ましい。予備重合に用いられる重合開始剤や連鎖移動剤は特に限定されず、例えば、上述の光重合開始剤や連鎖移動剤を用いることができる。
プレポリマーの重合率は特に限定されないが、基材上への塗布に適した粘度とする観点から、3~50重量%が好ましく、より好ましくは5~40重量%である。プレポリマーの重合率は、光重合開始剤の種類や使用量、UV光等の活性光線の照射強度・照射時間等を調整することによって、所望の範囲に調整できる。
上記プレポリマー組成物に、アクリル系ベースポリマーを構成するモノマー成分の残部(後重合モノマー)、および必要に応じて、重合開始剤、連鎖移動剤、シランカップリング剤、架橋剤等を混合して、粘着剤組成物を形成する。後重合モノマーは、多官能モノマーを含有することが好ましい。後重合モノマーとして、多官能モノマーに加えて、単官能モノマーを添加してもよい。
ベースポリマーは、必要に応じて架橋構造を有していてもよい。架橋構造の形成は、例えば、予備重合後や、ベースポリマーの重合後に、架橋剤を添加することにより行われる。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、金属キレート系架橋剤等の一般に用いられているものを使用できる。架橋剤の含有量は、アクリル系ベースポリマー100重量部に対して、通常、0~5重量部の範囲であり、好ましくは0~3重量部である。
粘着剤組成物中に架橋剤を含有する場合、被着体との貼り合わせ前に、加熱による架橋処理が行われ、架橋構造が形成されることが好ましい。架橋処理における加熱温度や加熱時間は、使用する架橋剤の種類に応じて適宜設定されるが、通常、20℃~160℃の範囲で、1分から7日程度の加熱により架橋が行われる。
粘着剤層21を構成する粘着剤は、被着体との貼り合わせ後に、光照射により硬化可能な光硬化性粘着剤でもよい。例えば、加飾印刷等による印刷段差を有する被着体(例えばカバーウインドウ)の貼り合わせに光硬化性粘着剤を用いれば、光硬化前の粘着剤が柔らかい状態で貼り合わせを行うことにより段差追従性を持たせることが可能であり、貼り合わせ後に紫外線等を照射して粘着剤を光硬化することにより、接着信頼性を向上できる。
光硬化性粘着剤は、例えば、ポリマーに加えて、光硬化性化合物(光重合性官能基を有するモノマーまたはオリゴマー)、および光重合開始剤を含むものが好ましい。光硬化性粘着剤は、光重合性化合物として、1分子中に2以上の重合性官能基を有する多官能化合物を含むことが好ましい。多官能性化合物の使用量は、その分子量や官能基数等により異なるが、ベースポリマーを構成するモノマー成分全量に対して、10重量%以下が好ましく、5重量%以下がより好ましい。
上記のプレポリマー組成物と未重合のモノマー成分との混合物(粘着剤組成物)を、そのまま光硬化性粘着剤としてもよい。また、粘着剤組成物を基材上に塗布した後、後重合時の重合率を調整し、モノマーの一部を未硬化の状態で残存させることにより、光硬化性の粘着剤層を形成してもよい。
上記例示の各成分の他、粘着剤は、シランカップリング剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、劣化防止剤、充填剤、着色剤、酸化防止剤、界面活性剤、帯電防止剤等の添加剤を含んでいてもよい。粘着剤層に紫外線吸収性を持たせるために、紫外線吸収剤を用いてもよい。
粘着剤組成物は、基材上への塗布に適した粘度(例えば、5~100ポイズ程度)を有することが好ましい。粘着剤組成物が溶液である場合は、ポリマーの分子量や溶液の固形分濃度等を調整することにより、溶液粘度を適切な範囲に調整できる。粘着剤組成物が光硬化性である場合は、多官能モノマー等の添加や、プレポリマーの重合率等により粘度を適切な範囲に調整できる。粘度調整のために増粘性添加剤等を用いてもよい。
基材上に粘着剤組成物を層状に塗布し、必要に応じて溶媒の乾燥やベースポリマーの架橋・硬化を行うことにより粘着剤層が形成される。粘着剤組成物が光硬化性である場合は、支持基材上に粘着剤組成物を塗布後に、紫外線および/または短波長の可視光を照射して光硬化を行ってもよい。光硬化を行う際は、塗布層の表面にカバーシートを付設して、粘着剤組成物を2枚のシート間に挟持した状態で光を照射して、酸素による重合阻害を防止することが好ましい。
第一粘着剤層21の厚みは特に限定されないが、カバーウインドウの印刷段差への段差追従性を持たせる観点から、50μm以上が好ましい。第一粘着剤層の厚みDは、80μm以上、100μm以上または120μm以上であってもよい。表示デバイスの軽量化・薄型化の観点や、粘着剤層形成の容易性、ハンドリング性等を勘案すると、第一粘着剤層21の厚みは、1000μm以下が好ましく、500μm以下、300μm以下または250μm以下であってもよい。
第一粘着剤層21の25℃における貯蔵弾性率G’は、0.35MPa以下が好ましく、0.30MPa以下がより好ましく、0.20MPa以下がさらに好ましい。一方、第一粘着剤層21が過度に柔らかい場合は、粘着剤付き光学フィルムを枚葉に切り出す際のカット時のカット刃等への粘着剤の移着や、枚葉の粘着剤付き光学フィルムの端面からの粘着剤のはみ出しが生じやすい。そのため、第一粘着剤層21の25℃における貯蔵弾性率G’は、0.01MPa以上が好ましく、0.02MPa以上がより好ましい。第一粘着剤層21の25℃における貯蔵弾性率G’は、0.03MPa以上、0.05MPa以上、または0.1MPa以上であってもよい。
<第一離型フィルム>
粘着剤層21上に仮着される離型フィルム41としては、フィルム基材の表面に離型層を備えるものが好ましく用いられる。離型層の材料としては、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、長鎖アルキル系離型剤、脂肪酸アミド系離型剤等が挙げられる。アクリル系粘着剤に対する密着性と剥離性とを両立可能であることから、シリコーン離型剤が好ましい。
離型フィルムのフィルム基材としては、透明性を有する樹脂フィルムが好ましい。樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、アセテート系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂が特に好ましい。
離型フィルム41の厚みDは、10~200μmが好ましく、25~150μmがより好ましい。保管時や輸送時の外力による粘着剤層の変形を防止する観点から、厚みDが大きい粘着剤層21に仮着される離型フィルム41の厚みは45μm以上であることが好ましい。また、後述のように、離型フィルム41の厚みが大きいほど、端面加工を行った際に、離型フィルム41の端部4が粘着剤層21の端面21eを覆う長さLが大きくなる傾向がある。離型フィルム41の厚みDは、50μm以上、60μm以上または70μm以上でもよい。
<第二粘着剤層>
図2に示す粘着剤付き光学フィルム102のように、光学フィルム10の他方の面(第二主面)には、第二粘着剤層22が設けられていてもよい。第二粘着剤層22上には、第二離型フィルム42が貼着されていることが好ましい。
粘着剤層22は透明であり、可視光の吸収が小さいことが好ましい。粘着剤層22の全光線透過率は85%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。粘着剤層22のヘイズは2%以下が好ましく、1%以下がより好ましい。
粘着剤層22を構成する粘着剤は特に限定されず、各種のポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。第二粘着剤層22を構成する粘着剤としては、アクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤が好ましい。
第二粘着剤層22の厚みは、特に限定されない。第二粘着剤層22には、段差追従性は要求されないため、第二粘着剤層22の厚みは、第一粘着剤層21の厚みよりも小さくてもよい。第二粘着剤層22の厚みは、3~30μmが好ましく、5~27μmがより好ましく、10~25μmがさらに好ましい。第二粘着剤層22の25℃における貯蔵弾性率G’は、例えば、0.02~5MPa程度である。
<第二離型フィルム>
粘着剤層22上には、離型フィルム42が仮着されていることが好ましい。離型フィルム42としては、粘着剤層21上の離型フィルム42と同様、フィルム基材の表面に離型層を備えるものが好ましく用いられる。離型フィルム42の厚みは、離型フィルム41の厚みは同一でもよく異なっていてもよい。光学フィルム10の両面に粘着剤層21,22が設けられた両面粘着剤付き光学フィルムを使用する際に、第二粘着剤層22を先に被着体に貼り合わせる場合、離型フィルム42を選択的に剥離しやすいことから、第二離型フィルム42の厚みが第一離型フィルム41の厚みよりも小さいことが好ましい。離型フィルム42の厚みは、55μm以下が好ましく、50μm以下、45μm以下または40μm以下であってもよい。
[粘着剤付き光学フィルムの作製]
<積層および枚葉シートの切り出し>
光学フィルム10の第一主面に、第一粘着剤層21および第一離型フィルム41を積層することにより、粘着剤付き光学フィルムが形成される。さらに、光学フィルム10の第二主面に、第二粘着剤層22および第二離型フィルム42を積層することにより、両面粘着剤付き光学フィルムが形成される。
光学フィルム10に第一粘着剤層21および第二粘着剤層22を形成する方法としては、例えば、離型フィルム上に粘着剤層を形成した後に、光学フィルム10上に粘着剤層を転写する方法;光学フィルム10に粘着剤組成物を塗布し、光学フィルム10上で、溶媒の除去や硬化を行う方法が挙げられる。光学フィルム上に粘着剤層を転写する方法では、粘着剤層の形成に用いた離型フィルムを、そのまま離型フィルム41,42として用いてもよい。
粘着剤層21,22の形成および離型フィルム41,42の付設は、ロールトゥーロール方式で実施することが好ましい。ロールトゥーロール方式で大面積の粘着剤付き光学フィルム(マザー基板)を作製した後、被着体のサイズにあわせた所定サイズにカッティングすることにより、枚葉の粘着剤付き光学フィルムが得られる。この方法では、マザー基板から多数のシート製品が得られるため、生産性を向上できる。
枚葉の粘着剤付き光学フィルムの形状やサイズは、被着体の形状やサイズ等に応じて設定される。例えば、光学フィルムが画像表示装置の前面に配置される場合、粘着剤付き光学フィルムのサイズは、画面のサイズと略等しい。
粘着剤付き光学フィルムを所定サイズに切り出す方法としては、トムソン刃等を用いて打ち抜く方法、スーパーカッター等の裁断機による裁断、丸刃や皿刃等のカッターを用いる方法、レーザー加工等が挙げられる。
これらの方法により切断した枚葉品では、粘着剤層21の端面の位置と離型フィルム41の端面の位置が揃っており、粘着剤層21の端面が外部に露出した状態となっている。粘着剤層21は厚みが大きく流動しやすいため、保管状態や輸送時に粘着剤が端面からはみ出し、汚染やブロッキングの原因となる場合がある。
<枚葉シートの端部の形状>
本発明の粘着剤付き光学フィルムは、図1および図2に模式的に示すように、粘着剤層21に仮着されている離型フィルム41の端部4が、粘着剤層21よりも外側に張り出している。粘着剤層21の厚み方向の少なくとも一部の領域において、離型フィルム41の端部4が粘着剤層21の端面21eを覆っている。離型フィルム41の端部4が第一粘着剤層21の端面を覆っている領域の厚み方向の長さLは、第一粘着剤層21の厚みDの10%以上が好ましい。
粘着剤付き光学フィルムでは、光学フィルム10と粘着剤層21は固着積層されているのに対して、離型フィルム41は粘着剤層21に仮着されている状態である。そのため、保管時の経時的な粘着剤の流動や、輸送時の振動等による外力により粘着剤層が変形すると、離型フィルム41と粘着剤層21の貼り合わせ界面での滑りにより、離型フィルム41の位置ずれが生じやすく、離型フィルム41の位置ずれが粘着剤のはみ出しの原因となる。
本発明の粘着剤付き光学フィルムでは、粘着剤層21の端面21eを覆うように離型フィルム41が設けられているため、離型フィルム41との界面近傍での粘着剤層21の変形が抑制される。また、粘着剤層21の外周を覆うように離型フィルム41の端部4が存在していることにより、粘着剤層21が変形した場合でも、離型フィルム41が粘着剤層21の変形に追随するため、離型フィルムの位置ずれが抑制される。
粘着剤層21の厚み方向で、離型フィルム41の端部に覆われている領域が多いほど、離型フィルム41との界面近傍での粘着剤層21の変形、および離型フィルム41の位置ずれが抑制される傾向がある。そのため、離型フィルム41の端部4が第一粘着剤層21の端面を覆っている領域の厚み方向の長さLは、第一粘着剤層21の厚みDの20%以上がより好ましく、30%以上がさらに好ましく、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上であってもよい。離型フィルム41の端部4が、第一粘着剤層21の端面の全体を覆っていてもよい。長さLは、10μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましく、40μm以上がさらに好ましい。Lは、50μm以上、80μm以上または100μm以上であってもよい。
離型フィルム41の端部4は、粘着剤層21の端面21eと必ずしも接している必要はない。一方、離型フィルムの端部と粘着剤層の端面21eが過度に離れていると、離型フィルム41との界面近傍での粘着剤の流動や、離型フィルム41の位置ずれを抑制する作用を十分に発揮できない場合がある。そのため、離型フィルム41の端部4と、粘着剤層21の端面21eとの距離Y(厚み方向と直交する方向の最大距離)は、2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましく、300μm以下、200μm以下または100μm以下であってもよい。
粘着剤層21の端面を覆っている離型フィルム(離型フィルムの端部4)の厚みは、粘着剤層21の主面上に仮着されている離型フィルム41の厚みよりも小さくてもよい。離型フィルムの端部4の厚みは、離型フィルム41の厚みの90%以下、70%以下または50%以下であってもよい。図1および図2に示すように、離型フィルムの端部4は、先端ほど厚みが小さい先細り形状であってもよい。
光学フィルム10の端面10eの位置と粘着剤層21の端面21eの位置は揃っていてもよく、粘着剤層21の端面21eが光学フィルム10の端面10eよりも内側に位置していてもよい。粘着剤層21は、図1および図2に模式的に示すように、厚み方向の中央付近において、光学フィルム10の端面10eよりも内側に端面21eが存在する断面形状を有していてもよい。粘着剤層21の端面21eが離型フィルム41により覆われていることに加えて、光学フィルム10の端面よりも内側に位置することにより、端面からの粘着剤のはみ出しがさらに抑制される傾向がある。
光学フィルム10の端面10eと粘着剤層21の端面21eとの距離Y(厚み方向と直交する方向の最大距離)は、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、20μm以上または30μm以上であってもよい。Yは、一般には500μm以下であり、300μm以下、200μm以下、100μm以下または50μm以下であってもよい。
粘着剤層21の端面21eと離型フィルムの端部4との距離Yは、粘着剤層21の端面21eと光学フィルム10の端面10eとの距離Yよりも大きいことが好ましい。すなわち、離型フィルムの端部4は、光学フィルム10の端面10eよりも外側に位置しており、外側から、離型フィルムの端部4、光学フィルム10の端面10e、粘着剤層21の端面21eの順に並んでいることが好ましい。Y-Yは、10μm以上が好ましく、20μm以上、30μm以上、40μm以上または50μm以上であってもよい。Y-Yは、1mm以下が好ましく、500μm以下がより好ましく、300μm以下、200μm以下または100μm以下であってもよい。
<枚葉シートの端面加工>
離型フィルムの端部が粘着剤層の端部を覆う粘着剤付き光学フィルムは、例えば、粘着剤付き光学フィルムの端面をエンドミルにより切削加工することにより形成できる。側面から切削加工を行えば、光学フィルム10および離型フィルム41に比べて柔らかい粘着剤層21が切削されやすいため、粘着剤層21の端面21eが内側に位置する断面形状を形成できる。
エンドミルの刃の種類は特に限定されず、ストレート刃(普通刃)、テーパ刃、ラフィング刃、ボール刃、ラジアス刃等から適宜選択すればよい。端面の加工には、一般にはストレート刃が用いられる。
図3は、ストレートエンドミル9の斜視図である。エンドミルの切削刃91は、シャンク92側から刃先に向かって時計回りにねじれている「右ねじれ」と反時計回りにねじれている「左ねじれ」がある。一般的なエンドミルの切削刃は右ねじれである。右ねじれの刃は、図3の矢印に示すように、正回転(シャンク側からみて時計回り)で使用する。切削刃91の外径は通常3~20mm程度、切削刃91の刃数は通常2~10枚であり、刃角度は通常5~60°である。
図4に示すように、切削対象のワークWに回転するエンドミルを当接させながら、ワークに対してエンドミルを相対移動させることにより、ワークの端面の切削加工がおこなわれる。エンドミルの相対移動方向の右側にワークWが位置する場合(図4のA方向にエンドミル9を相対移動させる場合)は、切削刃がワークを内側に掘り下げるように切削が行われる(ダウンカット)。エンドミルの相対移動方向の左側にワークWが位置する場合(図4のB方向にエンドミル9を相対移動させる場合)は、切削刃がワークの切削面をすくい上げるように切削が行われる(アップカット)。
離型フィルム41が粘着剤層21の上側に位置する状態でエンドミル加工を行う場合、ダウンカットにより加工を行えば、離型フィルム41の切削加工により形成された部分(端部4)が下側に向くため、離型フィルムの端部4が粘着剤層21の端面21eを覆う。粘着剤付き光学フィルムの離型フィルム41が粘着剤層21の下側に位置する状態でエンドミル加工を行う場合、アップカットにより加工を行えば、離型フィルム41の切削加工により形成された部分(端部4)が上側に向くため、離型フィルムの端部4が粘着剤層21の端面21eを覆う。このように、粘着剤付き光学フィルムの配置と、加工方向(ダウンカットまたはアップカット)を調整することにより、離型フィルム41の端部が粘着剤層21の端面21eを覆う粘着剤付き光学フィルムが得られる。
エンドミルによる加工はダウンカットが一般的であるが、ダウンカットは、切削片を内側に巻き込みながらワークを加工するため、切削片がワークに付着しやすい。粘着剤層の主面は離型フィルムにより覆われているため、主面に切削片が付着することが製品の汚染の直接の原因とはならないが、粘着剤付き光学フィルムを積み重ねた状態で保管した際に、離型フィルムに付着した切削片が打痕等の変形の原因となる場合がある。アップカットは切削片を外側に排出しながらワークを加工するため、ワークへの切削片の付着を低減できる。そのため、粘着剤付き光学フィルムの離型フィルム41が粘着剤層21の下側に位置する状態で、アップカットにより加工を行うことが好ましい。
エンドミル加工を行う際は、枚葉に切り出した粘着剤付き光学フィルムを複数積み重ねたものを加工用ワークWとすることが好ましい。複数の粘着剤付き光学フィルム積み重ねたワークWは、クランプ等の固定手段により上下から挟んで固定してもよい。ワークを構成する粘着剤付き光学フィルムの枚数は、例えば5~200枚程度であり、好ましくは10~100枚程度である。ワークの総厚みは1~150mm程度であり、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上である。
ワークを固定する際に、上下面から加圧して、粘着剤層を端部からはみ出させ、粘着剤がはみ出した状態でエンドミルによる切削加工を行ってもよい。加工後に圧力を開放すれば、粘着剤層21の端面21eが内側に後退するため、図1および図2に示すように、粘着剤層21の端面21eが、光学フィルム10の端面10eよりも内側に位置する粘着剤付き光学フィルムを作製できる。
エンドミルの回転数は、例えば1000~100000rpmである。回転数が大きいほど、離型フィルムの端部4による粘着剤層21の端面の被覆長さLが大きくなる傾向がある。これは、回転数が大きいほど、切削加工面が粗くなり、離型フィルム41の端部が十分に切削されずに残存しやすく、離型フィルム41の残存部が粘着剤層21の端部を覆うためであると考えられる。このような残存部は、加工前に比べると厚みが小さいため、図1および図2に示すように、端部4の厚みは、粘着剤層21の主面上に仮着されている離型フィルム41の厚みよりも小さくなる。
離型フィルムの切削加工が不十分な部分を意図的に残して、粘着剤層21の端面の被覆長さLを大きくする観点から、エンドミルの回転数は、5000rpm以上が好ましく、10000rpm以上がより好ましい。回転数は15000rpm以上、2000rpm以上、25000rpm以上または30000rpm以上であってもよい。
上記と同様の理由から、離型フィルム41の厚み(加工前の厚み)が大きいほど、離型フィルム切削が不十分な部分が残存しやすく、離型フィルムの端部4による粘着剤層21の端面の被覆長さLが大きくなる傾向がある。粘着剤層21の端面の被覆長さLを大きくするためには、離型フィルム41の厚みは45μm以上が好ましい。
ワークに対するエンドミルの相対移動速度は、100~10000mm/分程度であり、300mm/分以上または500mm/分以上であってもよく、5000mm/分以下または1000mm/分以下であってもよい。相対移動においては、ワークの位置を固定してエンドミルを移動させてもよく、エンドミルの位置を固定してワーク(ワークを固定したフライス盤)を移動させてもよい。
[粘着剤付き光学フィルムの用途]
粘着剤付き光学フィルムは、各種の画像表示装置の形成に用いることができる。光学フィルム10の第一主面に設けられた第一粘着剤層21は、カバーウインドウやタッチパネル等の前面透明部材との貼り合わせに用いられる。図2に示すように、光学フィルム10の第二主面に第二粘着剤層22が設けられている場合、第二粘着剤層22は、例えば、液晶セルや有機ELセル等の画像表示セルとの貼り合わせに用いられる。
第一粘着剤層21上にカバーウインドウ等の被着体を貼り合わせた後に、貼り合わせ界面や、印刷段差近傍の気泡を除去するために、加熱、加圧、減圧等の処理を行ってもよい。ディレイバブルの抑制等を目的として、オートクレーブ処理を実施してもよい。第一粘着剤層21が光硬化性粘着剤である場合、第一粘着剤層21に被着体を貼り合わせた後に、第一粘着剤層を光硬化することが好ましい。粘着剤を光硬化することにより、被着体との接着信頼性が高められる。
以下に実施例および比較例を挙げて、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[粘着剤付き偏光板の作製]
<粘着シートA>
反応容器内に、ブチルアクリレート(BA):60重量部、シクロヘキシルアクリレート(CHA):20重量部、4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA):20重量部、および光重合開始剤(BASF製「イルガキュア184」):0.1重量部を投入し、窒素雰囲気下で紫外線を照射して、重合率10%のプレポリマー組成物を得た。このプレポリマー組成物100重量部に、光重合開始剤(BASF製「イルガキュア651」):0.2重量部、多官能モノマーとして1,6-ヘキサンジオールジアクリレート(新中村化学工業製「NKエステル A-HD-N」):0.3重量部、連鎖移動剤としてα-チオグリセロール:0.2重量部、およびシランカップリング剤(信越化学製「KBM-403」):0.3重量部を添加し、均一に混合して、粘着剤組成物を調製した。
厚み75μmの離型フィルム(片面がシリコーンで離型処理されたポリエステルフィルム、三菱ケミカル製「MRF75」)の離型処理面に、上記の粘着剤組成物を、厚みが150μmとなるように塗布して塗布層を形成し、この塗布層上に、厚み38μmの離型フィルムの離型処理面を貼り合わせた。その後、ランプ直下の照射面における照射強度が5mW/cmになるように位置調節したブラックライトにより、積算光量が3000mJ/cmとなるまでUV照射を行って重合を進行させ、両面に離型フィルムが仮着された粘着シートAを得た。粘着シートAの温度25℃におけるせん断貯蔵弾性率は、120kPaであった。
<粘着シートB>
酢酸エチルを溶媒として、ブチルアクリレート(BA):97重量部およびアクリル酸(AA):3重量部を、熱重合開始剤(AIBN)の存在下で重合して、重量平均分子量(Mw)が110万のポリマーの溶液を得た。この溶液に、ポリマー100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤としてトリメチロールプロパントリレンジイソシアネート(東ソー製「コロネートL」):0.8重量部、およびシランカップリング剤(信越化学製「KBM-403」):0.1部を添加し、均一に混合して粘着剤組成物(溶液)を調製した。この組成物を、厚み38μmの離型フィルム(三菱ケミカル製「MRF38」)の離型処理面上に、乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布し、100℃で3分間乾燥させて溶媒を除去した後、粘着剤層上に別の離型フィルムの離型処理面を重ね合わせ、50℃で48時間加熱して、架橋処理を行い、両面に離型フィルムが仮着された粘着シートBを得た。
<粘着剤付き偏光板の作製>
ロールラミネータを用いて、偏光板の一方の面に粘着シートAを貼り合わせ、他方の面に粘着シートBを貼り合わせて、長尺の両面粘着剤付き偏光板を得た。偏光板としては、厚み20μmのPVA偏光子の両面にアクリル系透明保護フィルムが貼り合わせられた偏光板(合計厚み92μm)を用いた。両面粘着剤付き偏光板は、離型フィルム(75μm)/粘着シートA(150μm)/偏光板(92μm)/粘着シートB(20μm)/離型フィルム(38μm)の積層構成を有していた。
[比較例1]
スーパーカッター(連続自動切断機)を用いて、両面粘着剤付き偏光板を、65mm×140mmのサイズの矩形に裁断した。
[実施例1]
比較例1の両面粘着剤付き偏光板を、偏光板よりも粘着シートAが下側となるように配置して50枚積み重ね、厚みが約20mmの加工用ワークを作製した。このワークをクランプで挟んだ状態で、エンドミル加工により、ワークの外周面を切削加工した。エンドミル加工には、刃角度45°のストレートエンドミルを用い、回転数35000rpm、送り速度(エンドミルに対するワークの相対移動速度)1000mm/分で、アップカットにより加工を行った。
[実施例2,3]
エンドミルの回転数を、実施例2では20000rpm、実施例3では45000rpmに変更した。それ以外は実施例1と同様にして、ワークの外周面の切削加工を行った。
[比較例2]
エンドミルに対するワークの相対移動方向を反転させ、ダウンカットにより加工を行ったこと以外は実施例1と同様にして、ワークの外周面の切削加工を行った。
[比較例3]
両面粘着剤付き偏光板を、65mm×140mmのサイズにトムソン刃で打ち抜いた。
[評価]
両面粘着剤付き偏光板を短辺と平行な方向にカッターナイフで切断し、カッターナイフによる切断面の両端、すなわちエンドミルによる加工面の断面を、光学顕微鏡により観察し、粘着シートAの端面を覆っている離型フィルムの長さLを測定した。
実施例1~3および比較例1~3の加工条件および端面の離型フィルムの被覆長さLを表1に示す。
Figure 0007312679000001
裁断後にエンドミル加工を行わなかった比較例1および比較例3では、粘着シートAの端面の位置とその上に仮着された離型フィルムの端面の位置がほぼ揃っており、粘着シートAの端面が露出していた。偏光板よりも粘着シートAが下側に位置する状態で、アップカットでエンドミル加工を行った実施例1~3では、離型フィルムの端部が粘着シートAの端面よりも外側に張り出しており、外側に張り出した離型フィルムが粘着シートAの端面を覆っていた。実施例1~3の対比から、エンドミルの回転数が大きいほど、端面の被覆長さLが大きいことが分かる。
ダウンカットでエンドミル加工を行った比較例2では、比較例1,3と同様、離型フィルムの端部が粘着シートAの端面を覆っておらず、粘着シートAの端面が露出していた。実施例1~3と比較例2との対比から、実施例1~3においては、アップカット加工により、粘着シートAの下側に配置された離型フィルムが巻き上げられるように切削加工されたために、粘着シートの端面を覆うような端部形状が形成されたと考えられる。
[実施例4~7]
実施例4~7では、両面粘着剤付き偏光板の構成を変更し、実施例1と同様の条件で、スーパーカッターによる裁断およびエンドミル加工を実施した。実施例4では、粘着シートAに接する離型フィルムの厚みを125μm、粘着シートAの厚みを500μmに変更した。実施例5では、粘着シートAとして、25℃におけるせん断貯蔵弾性率G’が70kPaである粘着シートを用いた。実施例6では、厚み5μmの薄型偏光子の両面にアクリル系透明保護フィルムが貼り合わせられた偏光板(合計厚み51μm)を用い、粘着シートBとして、25℃におけるせん断貯蔵弾性率G’が80kPaである厚み15μmの粘着シートを用いた。実施例7では、粘着シートAに接する離型フィルムとして、厚み50μmの離型フィルムを用いた。
実施例4~7の両面粘着剤付き偏光板の構成および端面の離型フィルムの被覆長さLを、実施例1の結果とともに表2に示す。また、実施例4の粘着剤偏光板の断面の光学顕微鏡象を図5に示す。
Figure 0007312679000002
両面粘着剤付き偏光板の構成を変更した実施例4~7においても、実施例1と同様、離型フィルムの端部が粘着シートAの端面よりも外側に張り出し、粘着シートAの端面を覆っていた。被覆長さLについて、実施例5,6では、実施例1と明確な差はみられなかった。離型フィルムの厚みを125μmに変更した実施例4では、実施例1等の離型フィルムの厚み75μmである例に比べて被覆長さLが大きくなっていた。一方、粘着シートに接する離型フィルムの厚みを50μmに変更した実施例7では、被覆長さLが小さくなっていた。これらの結果から、粘着シート上に仮着される離型フィルムの厚みを調整することにより、端面の被覆長さLが大きくなる傾向があることが分かる。
10 光学フィルム
21,22 粘着剤層
41,42 離型フィルム
101,102 粘着剤付き光学フィルム
9 エンドミル

Claims (11)

  1. 第一主面および第二主面を有する光学フィルム;
    前記光学フィルムの第一主面上に固着積層された第一粘着剤層;および
    前記第一粘着剤層の主面を覆い、前記第一粘着剤層の主面に仮着されている第一離型フィルム
    を備える粘着剤付き光学フィルムであって、
    前記第一粘着剤層の厚みが50μm以上であり、
    前記第一離型フィルムが、前記第一粘着剤層の厚みの10%以上の範囲において、前記第一粘着剤層の端面を覆っている、粘着剤付き光学フィルム。
  2. 前記第一離型フィルムの厚みが45μm以上である、請求項1に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  3. 前記第一粘着剤層の25℃における貯蔵弾性率が、0.35MPa以下である、請求項1または2に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  4. 前記第一離型フィルムの端部と、前記第一粘着剤層の端面との距離が、2mm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  5. 前記第一離型フィルムの端部の厚みが、前記第一粘着剤層上に仮着されている前記第一離型フィルムの厚みよりも小さい、請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  6. 前記光学フィルムの端面が、前記第一離型フィルムの端部よりも内側に位置しており、
    前記第一粘着剤層の端面が、前記光学フィルムの端面よりも内側に位置している、請求項1~5のいずれか1項に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  7. さらに、第二粘着剤層および第二離型フィルムを備え、
    前記第二粘着剤層は、前記光学フィルムの第二主面に固着積層されており、
    前記第二離型フィルムは、前記第二粘着剤層の主面を覆い、前記第二粘着剤層の主面に仮着されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  8. 前記第二粘着剤層の厚みが前記第一粘着剤層の厚みよりも小さい、請求項7に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  9. 前記第二離型フィルムの厚みが前記第一離型フィルムの厚みよりも小さい、請求項7または8に記載の粘着剤付き光学フィルム。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の粘着剤付き光学フィルムを製造する方法であって、
    枚葉に切り出した粘着剤付き光学フィルムの端面をエンドミルにより切削加工する工程を含み、
    前記切削加工を、
    前記第一離型フィルムが前記第一粘着剤層よりも上側に位置する状態でダウンカットにて実施するか、または
    前記第一離型フィルムが前記第一粘着剤層よりも下側に位置する状態でアップカットにて実施する、粘着剤付き光学フィルムの製造方法。
  11. 枚葉に切り出した粘着剤付き光学フィルムを複数積み重ねた加工用ワークを用いて、前記切削加工を行う、請求項10に記載の粘着剤付き光学フィルムの製造方法。
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