JP7312003B2 - 不活性ガス通流部品、不活性ガス置換装置、不活性ガス置換方法及び容器充填液体製品の製造方法 - Google Patents
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Description
液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換装置に用いられる不活性ガス通流部品であり、
長尺の中空箱状の本体部と、少なくとも2つのメインノズルと、少なくとも1つのサブノズルと、を備え、
前記本体部は、
長尺の上側板と、
複数の貫通孔が形成された長尺の下側多孔板と、
前記上側板と前記下側多孔板と対向するように前記本体部の内側に配置され、複数の貫通孔が形成された長尺の内側多孔板と、
前記上側板、前記内側多孔板及び前記下側多孔板の短手方向の一方端に配置され、複数の貫通孔が形成された側方多孔板と、を有し、
前記メインノズルは、前記上側板、前記内側多孔板及び前記下側多孔板を貫通し、
前記サブノズルは、前記上側板を貫通し、前記内側多孔板及び前記下側多孔板を貫通しない、不活性ガス通流部品を提供する。
前記内側多孔板の開口率は、前記下側多孔板の開口率よりも大きくてもよい。
前記内側多孔板の開口率は10~50%であり、前記下側多孔板の開口率は10~40%であってもよい。
前記内側多孔板の前記貫通孔の孔径は前記下側多孔板の前記貫通孔の孔径よりも大きくてもよい。
前記内側多孔板の前記貫通孔の孔径は3.0~7.0mmであってもよく、前記下側多孔板の前記貫通孔の孔径は0.1~2.0mmであってもよい。
前記本体部の長手方向の長さは3cm以上であってもよい。
前記液体は液状又は流動状食品であってもよい。
また、本発明は、液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換装置であり、前記不活性ガス通流部品を備える、不活性ガス置換装置を提供する。
さらに、本発明は、液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換方法であり、前記不活性ガス置換装置を用いる、不活性ガス置換方法を提供する。
さらに、本発明は、前記不活性ガス置換装置を用いる、容器充填液体製品の製造方法を提供する。
図5に示した構造を有する不活性ガス通流部品を用いて、下記表1に示す条件で試験を行った。表1において、比較例1のメインノズルのブロー量を「-」で示した。これは、メインノズルに窒素ガス供給管を連結せず、メインノズルに窒素ガスを通流させなかったことを意味する。不活性ガス通流部品の詳細は以下のとおりである。
本体部の長手方向の長さ:250mm
本体部の短手方向の長さ:40mm
本体部(側方多孔板)の高さ:15mm
メインノズルの内径:10mm
サブノズルの内径:10mm
内側多孔板の貫通孔の孔径/孔間隔/開口率:5.0mm/8.5mm/31.3%
下側多孔板の貫通孔の孔径/孔間隔/開口率:1.0mm/2.0mm/22.7%
側方多孔板の貫通孔の孔径/孔間隔/開口率:1.0mm/2.0mm/22.7%
本体部を構成する各板の厚み:1mm
試験1の不活性ガス通流部品を用いて、下記表2に示す条件で、メインノズルを2つ使用した実施例と、メインノズルを1つ使用した比較例の試験を行った。使用するメインノズルには窒素ガス供給管を連結して窒素ガスを通流させ、使用しないメインノズルには窒素供給管を連結しなかった。試験2の結果を下記表2に示す。
メインノズルの角度を調整した不活性ガス通流部品を用いて試験を行った。不活性ガス通流部品は、図5に示すメインノズルと上側板とがなす角度α1、α2、α3をそれぞれ95°に変更した以外は、試験1と同様の構造とした。試験3の結果を下記表3に示す。
図6に示す従来の窒素ガス置換装置500を用いて、下記表4に示す条件で比較例の試験を行った。図6は、従来の窒素ガス置換装置500の端面を示す模式図である。窒素ガス置換装置500は、長尺の中空箱状の本体部を備えていない点で本発明の不活性ガス通流部品と異なる。窒素ガス置換装置500は、2つの独立した本体部510、520を備える。本体部510、520は円筒形状をなしており、直径は45mm、高さは20mmである。本体部510、520は、それぞれ、メインノズル511、521と、サブノズル512、522と、を有する。メインノズル及びサブノズルの内径は10mmである。メインノズル511、521を通流した窒素ガスは、本体部510、520の下部から吹き出す。また、本体部510、520の内部には、多孔板513、523が設けられており、サブノズル512、522から共有された窒素ガスは多孔板513、523の貫通孔を通過して下方へ吹き出す。
2 本体部
3 メインノズル
4 サブノズル
5 固定部
21 上側板
22 内側多孔板
221 内側多孔板の貫通孔
23 下側多孔板
231 下側多孔板の貫通孔
24 側方多孔板
241 側方多孔板の貫通孔
25 上部層
26 下部層
50 容器
60 キャップ
70 液体
80 ヘッドスペース
Claims (10)
- 液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換装置に用いられる不活性ガス通流部品であり、
長尺の中空箱状の本体部と、少なくとも2つのメインノズルと、少なくとも1つのサブノズルと、を備え、
前記本体部は、
長尺の上側板と、
複数の貫通孔が形成された長尺の下側多孔板と、
前記上側板と前記下側多孔板と対向するように前記本体部の内側に配置され、複数の貫通孔が形成された長尺の内側多孔板と、
前記上側板、前記内側多孔板及び前記下側多孔板の短手方向の一方端に配置され、複数の貫通孔が形成された側方多孔板と、を有し、
前記メインノズルは、前記上側板、前記内側多孔板及び前記下側多孔板を貫通し、
前記サブノズルは、前記上側板を貫通し、前記内側多孔板及び前記下側多孔板を貫通しない、不活性ガス通流部品。 - 前記内側多孔板の開口率は、前記下側多孔板の開口率よりも大きい、請求項1に記載の不活性ガス通流部品。
- 前記内側多孔板の開口率は10~50%であり、前記下側多孔板の開口率は10~40%である、請求項1に記載の不活性ガス通流部品。
- 前記内側多孔板の前記貫通孔の孔径は前記下側多孔板の前記貫通孔の孔径よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の不活性ガス通流部品。
- 前記内側多孔板の前記貫通孔の孔径は3.0~7.0mmであり、前記下側多孔板の前記貫通孔の孔径は0.1~2.0mmである、請求項1から4のいずれか一項に記載の不活性ガス通流部品。
- 前記本体部の長手方向の長さは3cm以上である、請求項1から5のいずれか一項に記載の不活性ガス通流部品。
- 前記液体は液状又は流動状食品である、請求項1から6のいずれか一項に記載の不活性ガス通流部品。
- 液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換装置であり、請求項1から7のいずれか一項に記載の不活性ガス通流部品を備える、不活性ガス置換装置。
- 液体入り容器のヘッドスペース内に存在する空気を不活性ガスに置換する不活性ガス置換方法であり、請求項8に記載の不活性ガス置換装置を用いる、不活性ガス置換方法。
- 請求項8に記載の不活性ガス置換装置を用いる、容器充填液体製品の製造方法。
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