JP4188109B2 - ボトル缶のガス置換装置および置換方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を収容したボトル缶のヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換するためのボトル缶のガス置換装置および置換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、清涼飲料やコーヒー飲料などの食品内容物のボトル缶詰の製造において、若干の余裕を持ち内容物が収容されるため、内容物の上面とボトル缶に被着されるキャップの下面との間にヘッドスペースとなる空間が設けられる。そして、ヘッドスペース内の空気に含まれる酸素の影響による内容物の品質の劣化を防止するために、内容物が収容された後のボトル缶のヘッドスペース内の空気が窒素ガスなどの不活性ガスに置換され、その後、キャップが巻き締められて密閉されることが広く行われている。
【0003】
従来、このようなボトル缶詰の製造における不活性ガスの置換装置および置換方法として、以下に示すような方法が知られている。
図7に示すように、キャップの巻き締め機にボトル缶10を搬送する搬送経路の上方に、ガス供給口5と蓄圧部6とが形成されたアッパーブロック2およびアッパーブロック2の下方に設けられたフィルタ部7により構成されたガス供給部が設置され、ガス供給部の両側方から下方に垂下するようにスカート部4が設けられる。そして、ガス供給口5に不活性ガスが供給され、蓄圧部6において一定の圧力とされ、搬送経路にそって一様にフィルタ部7を通過し、アッパーブロック2およびスカート部4に囲まれた空間に不活性ガスが充満し、一様な不活性ガスの雰囲気とされる。
【0004】
この不活性ガスの雰囲気とされた空間を、内容物12が収容され開口部14が密封されていないボトル缶10が搬送される。これにより、ボトル缶10のヘッドスペース13、つまり内容物12の上面12aから開口部14の上端までの口金部10aに囲まれた空間の空気が、自然対流などにより不活性ガスに置換される。その後、ボトル缶10はキャップの巻き締め機に搬送され、口金部10aにキャップが巻き締められ密封される。
(例えば、特許文献1参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開平11-238939号公報(第1,8項、第8図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような不活性ガスの置換装置および置換方法においては、ボトル缶10の開口径が小さく置換用ガスの雰囲気とされた搬送経路を通過するだけでは十分にガス置換が行われず、ヘッドスペース13の内部に残る酸素が内容物12に影響を及ぼすという問題があった。また、置換効率を向上させるためにヘッドスペース13の内部に強制的に置換用ガスを吹き込むことが考えられるが、ヘッドスペース13の内部に置換用ガスが流入せずにボトル缶10の開口部14の付近で置換用ガスの渦が形成されてしまうことや、排出された空気が再度ヘッドスペース13の内部に流入する流れが形成されてしまうことにより、ヘッドスペース13の内部の酸素量を十分に低下させることができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ヘッドスペース内の空気を十分に不活性ガスに置換させることができるボトル缶のガス置換装置および置換方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。本発明のボトル缶のガス置換装置は、内容物を収容したボトル缶の搬送経路に沿って設けられ、該ボトル缶のヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換するためのボトル缶のガス置換装置であって、前記ボトル缶の搬送経路に置換用ガスを供給するガス供給部と、該ガス供給部から供給される置換用ガスを前記ボトル缶の開口部に導くガス流路と、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスを前記ボトル缶の開口部から離間する方向に導くガス排出部とを備え、該ガス排出部は平面視して前記開口部の領域内にて前記ガス流路から離間する方向に向けて漸次上方に傾斜する一方、該開口部の領域外にて漸次下るように形成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ガス供給部に供給された置換用ガスはガス流路を通過することにより、適切な流速でボトル缶の開口部に導かれ、ヘッドスペース内に供給される。そして、ヘッドスペースから排出された空気または置換用ガスは、ガス排出部に導かれて円滑にボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができ、ヘッドスペース内の酸素量は低減されるので、内容物の酸素による劣化を防止することができる。
また、ボトル缶の開口部から排出されるヘッドスペース内の空気または置換用ガスは、スリットブロックの下面に形成されたガス排出部に導かれ、ガス排出部の内面の傾斜に沿って流れの向きが円滑に変えられ、ボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、効率良くヘッドスペース内のガスを置換することができる。
【0010】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路が一対のスリットブロックによって形成されているスリットで、前記ガス排出部が該スリットブロックの下面に設けられていることを特徴とする。
【0011】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ガス流路が一対のスリットブロックによって形成されているスリットで、ガス排出部がスリットブロックの下面に設けられているので、一対のスリットブロックでスリットとガス排出部とが形成される。これにより、簡略な構成のガス置換装置でヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0012】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス排出部と前記ガス流路との間に前記ボトル缶の開口部内に案内される置換用ガスと該開口部から排出される空気または置換用ガスとの干渉を抑える平面部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ガス排出部とガス流路との間に設けられている平面部により、開口部から排出される空気または置換用ガスの流れは、ガス流路から供給される置換用ガスの流れに巻き込まれることなくガス排出部に案内される。これにより、ヘッドスペースから排出された空気がヘッドスペース内に最流入することなく排出され、確実にヘッドスペース内の酸素量を低減させることができる。
【0016】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したいずれかのボトル缶のガス置換装置であって、水平面に対する、前記ガス排出部の前記上方に傾斜する角度αと前記下る角度βとが、α<βの関係とされていることを特徴とする。
【0017】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、スリットブロックの下面に形成されるガス排出部に流れ込む置換用ガスの流れ、およびガス排出部から排出される置換用ガスの流れが、渦が形成されずスムーズな流れが形成されるように、ガス排出部の角度αおよび角度βが設定される。これにより、ヘッドスペース内の空気が円滑に置換用ガスに置換され、ガス置換効率を向上させることができる。
【0018】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したボトル缶のガス置換装置であって、前記傾斜する角度αが20°から30°の範囲で、前記下る角度βが40°から90°の範囲であることを特徴とする。
【0019】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ボトル缶の開口部からガス排出部に流れ込む置換用ガスの流れは、ガス排出部の内面に形成された20°から30°の範囲の傾斜により案内されるので、ボトル缶の開口部付近で渦を形成せず、スムーズな流れが形成される。また、ガス排出部から流れ出る置換用ガスの流れは、ガス排出部の内面に形成された40°から90°の範囲の傾斜により開口部の領域外に案内されるので、スムーズにボトル缶の開口部から離間する方向に排出される流れが形成される。これにより、ヘッドスペース内のガス置換効率をより向上させることができる。
【0020】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したいずれかのボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路は、前記ボトル缶の開口径に対し10%から15%の範囲の寸法となるように形成されていることを特徴とする。
【0021】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ボトル缶の開口部の中心の開口径に対し10%から15%の範囲からヘッドスペース内に供給され、開口部の他の範囲からヘッドスペース内の空気は排出される。これにより、開口部における供給および排出の流れがスムーズになり、開口部付近で渦が形成されることなく、効率良くヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0022】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したいずれかのボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路は、前記ボトル缶の搬送経路の中心に沿って設けられていることを特徴とする。
【0023】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ガス流路を通過した置換用ガスはボトル缶の搬送経路の中心に沿って、つまりボトル缶の開口部の進行方向前端縁から後端縁を通るような略直線状に、開口部からヘッドスペース内に供給される。供給された置換用ガスはヘッドスペース内を略直線状に内容物の上面まで流れ、内容物の上面に沿って側方に向けて流れ、ボトル缶の内面に沿って上方へ流れ、開口部から排出される。これにより、ヘッドスペース内の隅々まで置換用ガスの流れが形成され、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0024】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したいずれかのボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路の側方から前記ボトル缶の開口部より下方に垂下して設けられ、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスを前記ボトル缶の開口部から前記ボトル缶の外面に沿って下方に導くスカート部を備えたことを特徴とする。
【0025】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ガス流路の側方からボトル缶の開口部より下方に垂下するようにスカート部が設けられるので、開口部から排出されガス排出部を流れ出た空気または置換用ガスは、スカート部の内面に導かれボトル缶の開口部から前記ボトル缶の外面に沿って下方に流れ出ると共に、外部の空気が置換用ガスの流れに乗ってヘッドスペース内に流入されることが防止される。これにより、ヘッドスペース内の酸素量をより低減させることができる。
【0026】
また、本発明のボトル缶のガス置換装置は、上述したいずれかのボトル缶のガス置換装置であって、前記置換用ガスは、不活性ガス又は炭酸ガスであることを特徴とする。
【0027】
この発明に係るボトル缶のガス置換装置によれば、ヘッドスペース内の空気が十分に不活性ガス又は炭酸ガスに置換されることができ、ヘッドスペース内の酸素量は低減されるので、ボトル缶の内容物の酸素による劣化を防止することができる。
【0028】
本発明のボトル缶のガス置換方法は、上述した本発明に係るボトル缶のガス置換装置のうちいずれかを予め用意し、前記ボトル缶を搬送経路上で搬送すると共に前記ガス供給部から前記搬送経路に前記置換用ガスを供給し、該置換用ガスを前記ガス流路により前記ボトル缶の開口部に導き、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスをガス排出部により、前記ボトル缶の開口部から平面視して前記開口部の領域内にて前記ガス流路から離間する方向に向けて漸次上方に傾斜する一方、該開口部の領域外にて漸次下るように、前記ボトル缶の開口部から離間する方向に導いて、該ボトル缶のヘッドスペース内の空気を前記置換用ガスに置換することを特徴とする。
この発明に係るボトル缶のガス置換方法によれば、ガス供給部に供給された置換用ガスはガス流路を通過することにより、適切な流速でボトル缶の開口部に導かれ、ヘッドスペース内に供給される。そして、ヘッドスペースから排出された空気または置換用ガスは、ガス排出部に導かれて円滑にボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができ、ヘッドスペース内の酸素量は低減されるので、内容物の酸素による劣化を防止することができる。
また、ボトル缶の開口部から排出されるヘッドスペース内の空気または置換用ガスは、スリットブロックの下面に形成されたガス排出部に導かれ、ガス排出部の内面の傾斜に沿って流れの向きが円滑に変えられ、ボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、効率良くヘッドスペース内のガスを置換することができる。
【0029】
本発明のボトル缶のガス置換方法は、上述したボトル缶のガス置換方法であって、前記ボトル缶の搬送経路の中心に沿って設けられたガス流路からボトル缶の開口部に向けて置換用ガスを供給することを特徴とする。
この発明に係るボトル缶のガス置換方法によれば、ボトル缶の搬送経路の中心に沿って設けられたガス流路から供給された置換用ガスは、ボトル缶の開口部の進行方向前端縁から後端縁を通るような略直線状に、ヘッドスペース内に供給される。そして、ヘッドスペース内を内容物の上面まで流れ、内容物の上面に沿って側方に向けて流れ、ボトル缶の内面に沿って上方へ流れ、開口部から排出される。これにより、ヘッドスペース内の空気がボトル缶の開口部から排出され、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができ、ヘッドスペース内の酸素量を低減させることができるので、ボトル缶の内容物の酸素による劣化を防止することができる。
【0030】
また、本発明のボトル缶のガス置換方法は、上述したボトル缶のガス置換方法であって、前記置換用ガスは不活性ガス又は炭酸ガスであることを特徴とする。
【0031】
この発明に係るボトル缶のガス置換方法によれば、ヘッドスペース内の空気が十分に不活性ガス又は炭酸ガスに置換されることができ、ヘッドスペース内の酸素量は低減されるので、ボトル缶の内容物の酸素による劣化を防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態によるボトル缶のガス置換装置および置換方法について説明する。
図1は、本発明のボトル缶のガス置換装置の要部を示す概略断面図である。図2は、置換用ガスの流れを示す説明図である。図3および図4は、置換用ガスの流れを示すシミュレーション結果図である。
【0033】
図1に示すように、ボトル缶のガス置換装置(以下、単にガス置換装置とする)1は、ボトル缶10の搬送経路の上に設けられるアッパーブロック2と、アッパーブロック2とボトル缶10の間に設けられるスリットブロック3と、アッパーブロック2およびスリットブロック3の側方から下方に垂下するように設けられたスカート部4とを備えた構成とされている。
【0034】
ボトル缶10の搬送経路に沿って設けられるアッパーブロック2には、不活性ガス(置換用ガス)が供給されるガス供給口5と蓄圧部6とが形成され、蓄圧部6の下方にフィルタ部7が設けられ、アッパーブロック2およびフィルタ部7によってガス供給部が構成されている。フィルタ部7は、2〜10μmのメッシュで形成された焼結フィルタが用いられている。
【0035】
フィルタ部7の下方に2個のスリットブロック3が取り付けられ、ボトル缶10の搬送経路に沿ってスリット(ガス流路)8が形成されている。つまり、スリット8は搬送されるボトル缶10の前方から後方に向けてボトル缶10の中心を通るように搬送経路の上方に形成されている。2個のスリットブロック3は、ボトル缶10の搬送経路の中心線Oに対し対称の形状とされ、対称となるように設置されている。これにより、ガス排出部9を流れる不活性ガスは、中心線Oに対し対称となるように流れが形成される。
【0036】
2個のスリットブロック3により形成されるスリット8の寸法Aはボトル缶10の開口径に対し10%〜15%の範囲に設定され、スリットブロック3の上面とスリット8を形成する面との角部は面取りが行われており、スリット8の上部は導入部15とされている。
【0037】
スリットブロック3の下面にはガス排出部9が形成され、スリット8とガス排出部9との間に水平面と平行になるように平面部11が形成されている。平面部11の寸法Bは2mm〜8mmの間で、ボトル缶10の開口径によって適宜選定される。ガス排出部9は略凹面状に形成されており、ガス排出部9の平面部11から連続する面はスリット8から離間する方向に向け漸次上方に傾斜する傾斜面9aとされ、傾斜面9aと滑らかに連続する曲面9bをもって下方に向かう形状とされている。傾斜面9aと平面部11(水平面)とのなす角度αは30°に設定され、曲面9bの端部の接線と平面部11(水平面)とのなす角度βは80°に設定されている。搬送経路の中心線Oから曲面9bの端部までの寸法Cは、ボトル缶10の開口径の半分の長さより大きく、開口径の1.1倍から3倍の範囲となるように選定される。
【0038】
ガス置換装置1を搬送されるボトル缶10は、内容物12が収容され、内容物12の上面12aから開口部14までの口金部10aに囲まれた空間がヘッドスペース13とされる。搬送経路の中心線Oとボトル缶10の開口部14の中心が同軸となるようにボトル缶10は搬送される。これにより、スリット8から供給される不活性ガスは、ヘッドスペース13の内部において中心線Oに対して対称になるように流れが形成される。
【0039】
ガス置換装置1においては、開口径が28mm〜38mmのボトル缶10が用いられ、スリット8の寸法Aが2mm〜8mm、平面部11の寸法Bが2mm〜8mm、中心線Oから曲面9bの端部までの寸法Cが開口径の半分の長さより大きく15.4mm〜57mmの範囲から選定される。例えば、開口径がφ38mmのボトル缶10が用いられた場合、寸法Aが4mm、寸法Bが4mm、寸法Cが38mmに設定される。
【0040】
上述したようなガス置換装置1の構成において、不活性ガスがガス供給口5から蓄圧部6に供給され、フィルタ部7が流れの抵抗となり、蓄圧部6の内部において不活性ガスは均一に一定の圧力状態となる。蓄圧部6の一様な圧力によって不活性ガスは搬送経路に沿って一様にフィルタ部7を通過し、導入部15によって圧力損失が生じないようにスリット8に導入される。スリット8を通過する不活性ガスの流速は、不活性ガスの供給量とスリット8の寸法Aとによって決定される。
【0041】
図2に示すように、スリット8を通過した不活性ガスは、ボトル缶10の進行方向前端縁から後端縁を通るように、直線状に搬送経路の中心線Oの付近からヘッドスペース13に流入し、流れの勢いによってヘッドスペース13の隅々まで循環し、開口部14から排出される。これにより、ヘッドスペース13の内部の空気が排出され、ヘッドスペース13の内部に不活性ガスが供給されたことになる。開口部14において不活性ガスの流入および排出の流れは常に安定した状態で形成され、ヘッドスペース13の内部において、渦が形成されることはない。
【0042】
開口部14から排出された空気および不活性ガスは、ガス排出部9に案内され、ボトル缶10の外側に流れ出る。このとき、ガス排出部9の傾斜面9aと平面部11とのなす角度αは30°に設定されているので、渦が形成されることなく流れの向きが変えられ、傾斜面9aと曲面9bはなだらかに形成されているのでスムーズに流れが形成される。また、ガス排出部9の曲面9bの端部の接線と平面部11とのなす角度βは80°に設定されているので、口金部10aの外面とスカート部4との間をスムーズに流れるように空気および不活性ガスの流れが形成される。
【0043】
そして、平面部11がスリット8に隣接するように設けられているので、開口部14においてスリット8から流入してくる不活性ガスの流れに対して、排出される空気および不活性ガスの流れは離れた位置に形成される。これにより、流入してくる不活性ガスの流れに、排出される空気および不活性ガスの流れが巻き込まれることがなくなる。また、スカート部4により外部の空気が不活性ガスの流れに乗ってヘッドスペース13の内部に流入されることが防止される。
【0044】
以下に、各置換条件におけるキャップが巻き締められた後のヘッドスペース13の内部の酸素量を測定した実験結果を表1に示す。実験は、1分間あたりに搬送されるボトル缶10の個数が500個で、供給される不活性ガスの温度が20℃となるように行われた。そして、キャップが巻き締められた後のヘッドスペース13の内部を0.15MPaの陽圧とするためにガス置換後に液体窒素を滴下してキャップが巻き締められる。表1の酸素量は、実験を10回行った結果の平均値である。
【0045】
【表1】
【0046】
表1において、比較例1はスリットが設けられず開口部14の付近を不活性ガスの雰囲気とした、図7に示されるような従来技術の場合の酸素量を示す。比較例2は、図5に示すようにガス排出部9が形成されず、下面全面が平面部11'とされたスリットブロック3’が設けられ、スリット8が4mmに設定された場合の酸素量を示す。そして、実施例はガス排出部9が形成されたスリットブロック3が設けられ、スリット8が4mmに設定された場合の酸素量を示す。その結果から、最も酸素量が低い実験条件を○、それ以外を×と評価している。
【0047】
表1より、比較例1に対し比較例2および実施例において酸素量が低く、スリット8を設けることによりガス置換効率が向上していることが分かる。また、比較例2に対し実施例において酸素量が低く、ガス排出部9が設けられたことによってヘッドスペース13内の空気が効率良く排出されていることが分かる。そして、本実施例の場合が最も酸素量が低く、十分にガス置換が行われていることが分かる。
【0048】
図3は、上述したようなガス置換装置1の構成を模式的に簡略化し、数値計算による不活性ガスの流れのシミュレーション結果である。口金部10aやガス排出部9の曲面9bの曲線部などが直線に置き換えられ、角度αが20°、角度βが45°に設定され、スリット8を通過する不活性ガスの流速が50mm/sec、スリット8の寸法Aが5mmに設定されている。ヘッドスペース13などの空間部分に示された多数の短線は、そのポイントでの流れの向きを示し、その長さは流速を示している。
【0049】
図3より、不活性ガスは、渦が形成されることなく流れが形成され、内容物12の上面12a近辺まで送り込まれ、ガス排出部9においてスムーズに流れの向きが変えられ、口金部10aとスカート部4との間からボトル缶10の外側に排出するように流れが形成されていることが分かる。つまり、ヘッドスペース13の内部の空気が円滑に排出され、ヘッドスペース13の内部の隅々まで不活性ガスが供給されることが分かる。
【0050】
図4は、図5に示すようにガス排出部9が形成されず、全面が平面部11’とされた場合におけるシミュレーション結果で、スリット8を通過する不活性ガスの流速が50mm/sec、スリット8の寸法Aが5mmに設定されている。本図において、不活性ガスは、口金部10aの先端と平面部11’との間においてスムーズな流れが形成されず、平面部11’とスカート部4との角部においてもうまく流れの向きが変えられていないことが分かる。
【0051】
上述したようなシミュレーションにおいて、角度αおよび角度βを変えたときの不活性ガスが形成する流れの評価結果を表2に示す。シミュレーションは、角度αまたは角度βの一方の角度を固定し他方の角度を変えて行い、角度αおよび角度β以外の条件は同一の設定で行われた。
【0052】
【表2】
【0053】
表2は角度βを45°に固定して角度αを17°,20°,25°,30°,33°とし、角度αを20°に固定して角度βを37°,40°,65°,90°,93°としてシミュレーションを行った結果である。この結果から、渦が発生せず流れがスムーズに形成され、ガス置換が円滑に行われている条件の角度αおよび角度βの評価を○、流れがスムーズに形成されず、渦が発生している条件の評価を×とした。表2より、角度αが20°〜30°の範囲、角度βが40°〜90°の範囲において流れがスムーズに形成されていることが分かる。
【0054】
また、ボトル缶10の開口径に対し、平面部11の寸法Bが小さいと平面部11を設けることによる効果が得られず、平面部11の寸法Bが大きいとガス排出部9を設けていない場合と同じく不活性ガスの排出がスムーズに行われないことが分かっている。同様に、ボトル缶10の開口径に対し、中心線Oから曲面9bの端部までの寸法Cが小さいとヘッドスペース13から排出された空気が再度ヘッドスペース13の内部に入り込み、寸法Cが大きいとガス置換装置1の周辺の空気が不活性ガスの流れに巻き込まれヘッドスペース13の内部に入り込みガス置換効率が低下することが分かっている。
【0055】
上述したようなガス置換装置1および置換方法によれば、ガス供給口5と蓄圧部6とが形成されたアッパーブロック2およびフィルタ部7によって構成されたガス供給部と、スリット8を形成する2個のスリットブロック3とを備えた構成とされ、スリットブロック3の下面にガス排出部9が形成されるので、スリット8からヘッドスペース13に供給された不活性ガスは、ヘッドスペース13の内部の空気を排出し、ガス排出部9を通過し円滑にボトル缶10の外側に流れ出ることができる。これにより、ボトル缶10のヘッドスペース13の内部の酸素量を低減させることができ、ボトル缶10の内容物12の酸素による劣化を防止することができる。また、このような構成とすることでガス置換装置1をシンプルに構成することができる。
【0056】
そして、スリットブロック3の下面に形成されたガス排出部9とスリット8との間に平面部11が形成されているので、スリット8から供給され開口部14に流入される不活性ガスの流れに対し、開口部14から排出される空気および不活性ガスの流れは離れて形成され、お互いに干渉されることなく、排出される流れが流入される流れに巻き込まれて再度、開口部14に流れ込まないように形成することができる。
【0057】
さらに、ガス排出部9の傾斜面9aが平面部11となす角度αが30°に設定され、曲面9bの端部の接線と平面部11とのなす角度βが80°に設定されているので、ガス排出部9において円滑に流れが形成され、効率良くヘッドスペース13の内部の空気を排出することができる。
【0058】
また、ボトル缶10の開口径がφ38mmの場合にスリット8の寸法Aが4mmに設定されるので、ボトル缶10の開口部14の付近における不活性ガスは、渦が形成されることなくヘッドスペース13の内部に流入および流出の流れを形成することができる。
【0059】
また、スリット8はボトル缶10の搬送経路の中心に沿って設けられており、ボトル缶10の進行方向に沿った開口部14の直径上を通るように不活性ガスが供給されるので、スムーズに流入および排出の流れを形成することができる。そして、スカート部4がスリットブロック3の側方から下方に垂下するように設けられているので、外部の空気がヘッドスペース13の内部に流れ込むことを防止することができる。
【0060】
つぎに、図6を用いて第2の実施形態のガス置換装置20について説明する。また、ガス置換装置20とガス置換装置1とにおいて共通する構成部品には、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、ボトル缶10も上記実施形態と同様に配置されるので図示を省略する。ガス置換装置20では、一対のスリット形成ブロック21によりスリット8が形成されており、ガス排出部9が形成されたガス排出部形成ブロック22とスリット形成ブロック21とが互いに独立した部材とされている。スリット形成ブロック21は、水平部21aと垂直部21bとを有する断面L字状の部材で、フィルタ部7の下面に水平部21aが当接されて配置されており、水平部21aの端部から下方に向けて垂下する垂直部21bがスリット8を形成し、垂直部21bの先端が平面部11とされている。ガス排出部形成ブロック22は、断面長方形の部材の下面にガス排出部9が形成された部材で、水平部21aおよび垂直部21bに当接するように配置されている。
【0061】
このように、スリット8とガス排出部9とが異なる部材で構成されていることにより、たとえば不活性ガスの流れをよりスムーズにする場合にスリット8とガス排出部9との配置を相対的に変更して対応することができ、また、ボトル缶10の形状に合わせてガス排出部9の形状を変更する場合に、ガス排出部形成ブロック22だけを交換することで対応することができる。なお、ガス流路はスリット8のような連続的な間隙で形成されている構成以外であってもよく、たとえば同様の機能を有するように管状のノズルが連続的にまたは不連続的に設けられてガス流路が構成されていてもよい。また、ガス排出部9はブロック状の部材に形成されている構成以外であってもよく、たとえば同様の機能を有するように屈曲形成された板状の部材で構成されていてもよい。
【0062】
なお、本実施の形態においては、ボトル缶10の開口径がφ38mmの場合について説明を行ったが、開口径がφ38mm以外のボトル缶について本発明を用いてもよく、その場合はスリットブロック3の取り付け位置を変えるだけで、そのボトル缶に適したスリット寸法Aのスリットを形成することができる。また、角度αを30°としたが、角度αは20°〜30°の範囲であればよく、同様に角度βを80°としたが、角度βは40°〜90°の範囲であればよい。また、ボトル缶10の搬送経路は直線状でも円弧状でもよい。また、置換用ガスを不活性ガスとしているが、炭酸ガスであってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のボトル缶のガス置換装置によれば、置換用ガスはガス供給部からガス流路を通過してボトル缶のヘッドスペース内に供給され、ヘッドスペース内の空気がガス排出部に沿って円滑にボトル缶の開口部から離間する方向に排出されるので、ヘッドスペース内の酸素量を低減させることができる。これにより、ボトル缶の容物の酸素による劣化を防止することができる。
また、ボトル缶の開口部から排出される置換用ガスの流れはガス排出部の傾斜に沿って円滑に形成されるので、置換用ガスはボトル缶の開口部付近で渦を形成することなく円滑にボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出ることができる。これにより、効率良くヘッドスペース内のガスを置換することができる。
【0064】
また、一対のスリットブロックでスリットとガス排出部とが形成されるので、簡略な構成のガス置換装置で、確実にヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0065】
また、ガス流路に隣接するように平面部が形成されているので、ガス流路から供給される置換用ガスの流れとヘッドスペースから排出される空気の流れとが干渉することがなく、排出される空気が再度ヘッドスペース内に流れ込むことのない流れを形成することができる。これにより、確実にヘッドスペース内の酸素量を低減させることができる。
【0067】
また、ガス排出部の両端部と水平面とにより形成される角度αおよび角度βは、置換用ガスの流れの向きがスムーズに変わるように形成されているので、円滑な流れを形成することができる。これにより、ヘッドスペース内のガス置換効率を向上させることができる。
【0068】
また、ガス排出部の傾斜する角度αは20°から30°の範囲であるので、ボトル缶の開口部からガス排出部に流れ込む置換用ガスは、渦を形成することなく流れを形成することができる。また、ガス排出部の下る角度βは40°から90°の範囲であるので、ボトル缶の開口部から離間する方向に排出される置換用ガスはスムーズな流れを形成することができる。これにより、ヘッドスペース内のガス置換効率をより向上させることができる。
【0069】
また、ガス流路の寸法はボトル缶の開口径に対し10%から15%となるように設定されるので、ボトル缶のヘッドスペース内に供給される置換用ガスの流入および流出の流れが円滑に形成され、ヘッドスペース内の隅々まで置換用ガスを供給することができる。これにより、効率良くヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0070】
また、ボトル缶の搬送経路の中心に沿ってガス流路が形成されているので、供給される置換用ガスはボトル缶の開口部の進行方向前端縁から後端縁を通るように略直線状に開口部からヘッドスペース内に流れ込み、ヘッドスペース内を隅々まで置換用ガスの流れが形成され、ヘッドスペース内の空気を開口部から排出することができる。これにより、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができる。
【0071】
また、ガス流路の側方に設けられたスカート部により外部の空気がヘッドスペース内に流入されることが防止されるので、ヘッドスペース内の酸素量をより低減させることができる。
【0072】
また、ヘッドスペース内に供給される置換用ガスは不活性ガス又は炭酸ガスであるので、ヘッドスペース内の酸素量を確実に低減させることができ、ボトル缶の内容物の酸素による劣化を防止することができる。
【0073】
本発明のボトル缶のガス置換方法によれば、ガス供給部に供給された置換用ガスはガス流路を通過することにより、適切な流速でボトル缶の開口部に導かれ、ヘッドスペース内に供給される。そして、ヘッドスペースから排出された空気または置換用ガスは、ガス排出部に導かれて円滑にボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、ヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換することができ、ヘッドスペース内の酸素量は低減されるので、内容物の酸素による劣化を防止することができる。
また、ボトル缶の開口部から排出されるヘッドスペース内の空気または置換用ガスは、スリットブロックの下面に形成されたガス排出部に導かれ、ガス排出部の内面の傾斜に沿って流れの向きが円滑に変えられ、ボトル缶の開口部から離間する方向に流れ出る。これにより、効率良くヘッドスペース内のガスを置換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるボトル缶のガス置換装置の要部を示す概略断面図である。
【図2】 置換用ガスの流れを示す説明図である。
【図3】 置換用ガスの流れを示すシミュレーション結果図である。
【図4】 置換用ガスの流れを示すシミュレーション結果図である。
【図5】 ガス排出部が形成されていないガス置換装置の要部を示す概略断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態におけるボトル缶のガス置換装置の第2の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【図7】 従来のガス置換装置の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ボトル缶のガス置換装置
3 スリットブロック
4 スカート部
8 スリット(ガス流路)
9 ガス排出部
9a 傾斜面
9b 曲面
10 ボトル缶
11 平面部
12 内容物
13 ヘッドスペース
14 開口部
O 中心線
α 傾斜面と平面部(水平面)とのなす角度
β 曲面の端部の接線と平面部(水平面)とのなす角度
Claims (12)
- 内容物を収容したボトル缶の搬送経路に沿って設けられ、該ボトル缶のヘッドスペース内の空気を置換用ガスに置換するためのボトル缶のガス置換装置であって、前記ボトル缶の搬送経路に置換用ガスを供給するガス供給部と、該ガス供給部から供給される置換用ガスを前記ボトル缶の開口部に導くガス流路と、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスを前記ボトル缶の開口部から離間する方向に導くガス排出部とを備え、
該ガス排出部は平面視して前記開口部の領域内にて前記ガス流路から離間する方向に向けて漸次上方に傾斜する一方、該開口部の領域外にて漸次下るように形成されていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。 - 請求項1に記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路が一対のスリットブロックによって形成されているスリットで、前記ガス排出部が該スリットブロックの下面に設けられていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1または請求項2に記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス排出部と前記ガス流路との間に前記ボトル缶の開口部内に案内される置換用ガスと該開口部から排出される空気または置換用ガスとの干渉を抑える平面部が設けられていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置であって、水平面に対する、前記ガス排出部の前記上方に傾斜する角度αと前記下る角度βとが、α<βの関係とされていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項4に記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記傾斜する角度αが20°から30°の範囲で、前記下る角度βが40°から90°の範囲であることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路は、前記ボトル缶の開口径に対し10%から15%の範囲の寸法となるように形成されていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項6のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路は、前記ボトル缶の搬送経路の中心に沿って設けられていることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記ガス流路の側方から前記ボトル缶の開口部より下方に垂下して設けられ、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスを前記ボトル缶の開口部から前記ボトル缶の外面に沿って下方に導くスカート部を備えたことを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置であって、前記置換用ガスは、不活性ガス又は炭酸ガスであることを特徴とするボトル缶のガス置換装置。
- 請求項1から請求項9のいずれかに記載のボトル缶のガス置換装置を予め用意し、前記ボトル缶を搬送経路上で搬送すると共に前記ガス供給部から前記搬送経路に前記置換用ガスを供給し、該置換用ガスを前記ガス流路により前記ボトル缶の開口部に導き、前記ボトル缶の開口部から排出された空気または置換用ガスをガス排出部により、前記ボトル缶の開口部から平面視して前記開口部の領域内にて前記ガス流路から離間する方向に向けて漸次上方に傾斜する一方、該開口部の領域外にて漸次下るように、前記ボトル缶の開口部から離間する方向に導いて、該ボトル缶のヘッドスペース内の空気を前記置換用ガスに置換することを特徴とするボトル缶のガス置換方法。
- 請求項10に記載のボトル缶のガス置換方法であって、前記ボトル缶の搬送経路の中心に沿って設けられたガス流路からボトル缶の開口部に向けて置換用ガスを供給することを特徴とするボトル缶のガス置換方法。
- 請求項11に記載のボトル缶のガス置換方法であって、前記置換用ガスは、不活性ガス又は炭酸ガスであることを特徴とするボトル缶のガス置換方法。
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