JP7310559B2 - 記録シート及び記録物 - Google Patents
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Description
近年、不織布の表面に前記のような塗布層を設けたインクジェット記録シートが提案されている(特許文献1~2)。また、特定の熱可塑性合成繊維不織布に、印刷用の表面処理を施すことなく直接印刷を施し、特定の木綿繊維不織布と積層した積層不織布が提案されている(特許文献3)。
特許文献3の積層不織布の画像の品質も未だ良好なものとはいえない。
インクジェット記録方式は、版を用いないので、可変情報の印刷に適している。そこで、同一の絵柄模様と可変情報の両方が記録された記録物を得る場合には、記録シートに対し、グラビア印刷で同一の絵柄模様を記録し、インクジェット記録方式で可変情報を記録することが考えられる。
しかし、一般的なグラビア印刷用紙は、インクジェット記録適性を付与するための塗布層を有さないので、可変情報を良好な品質で記録できない。
なお、特許文献1~3では、グラビア印刷適性については考慮されていない。
本発明は、インクジェット記録による可変情報の記録が可能なグラビア印刷用の記録シート及びこれを用いた記録物を提供することを他の目的とする。
〔1〕インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方のための記録シートであって、
長さ加重平均繊維長が1~10mmの繊維で構成され、前記繊維が3次元的に交差しており、密度が0.01~0.15g/cm3であり、目付が20~4,000g/m2であり、吸水量が400g/m2以上である不織布からなる層を備えた記録シート。
〔2〕インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方のための記録シートであって、
吸水量が400g/m2以上である不織布からなる層を備え、下記の測定方法により測定されるスポット径が5mm以下である記録シート。
スポット径の測定方法:
記録シートを、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。
〔3〕下記の測定方法により測定されるスポット径が5mm以下である、前記〔1〕の記録シート。
スポット径の測定方法:
記録シートを、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。
〔4〕前記不織布を構成する繊維がセルロース系繊維を含む、前記〔1〕~〔3〕のいずれかの記録シート。
〔5〕前記不織布を構成する繊維の平均繊維径が0.1~20μmである、前記〔1〕~〔4〕のいずれかの記録シート。
〔6〕ヘーズが80%以上である、前記〔1〕~〔5〕のいずれかの記録シート。
〔7〕前記〔1〕~〔6〕のいずれかの記録シートにインクジェット記録が施された記録物。
〔8〕前記〔1〕~〔6〕のいずれかの記録シートにグラビア印刷が施された記録物。
〔9〕前記〔1〕~〔6〕のいずれかの記録シートにインクジェット記録及びグラビア印刷が施された記録物。
又は、本発明によれば、インクジェット記録による可変情報の記録が可能なグラビア印刷用の記録シート及びこれを用いた記録物を提供できる。
「平均繊維径」は、顕微鏡写真法で測定したものである。具体的には、パルプ繊維をアクリル樹脂で包埋した後、ミクロトームを用いて薄層切片とし、各切片の顕微鏡写真を撮影し、各々について25本の繊維を計り、平均値を求め、その値を平均繊維径とする。
「密度」は、不織布の厚さと目付(単位面積当たりの質量)から算出した値である。
「厚さ」は、JIS L 1913:2010に記載の方法に従って測定した値である。
「目付」は、JIS L 1913:2010に記載の方法に従って測定した値である。
「吸水量」は、下記の測定方法に従って測定した値である。
吸水量の測定方法:
10cm角のシートを試料として質量を予め測定し、50メッシュのカゴに入れて蒸留水が入ったトレイに5分間浸漬後、引き上げて1分後に質量を測定し、カゴと試料の質量を引いた値を平米換算したものを吸水量とする。
「スポット径」は、下記の測定方法により測定した値である。
スポット径の測定方法:
記録シートを、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。
「ヘーズ」は、JIS K 7136:2000に記載の方法に従って測定した値である。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
本明細書においては、不織布を構成する繊維を「原料繊維」とも記す。
本発明の第1の態様の記録シート(以下、「シート(1)」とも記す。)は、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方のための記録シートである。シート(1)は、長さ加重平均繊維長が1~10mmの繊維で構成され、前記繊維が3次元的に交差しており、密度が0.01~0.15g/cm3であり、目付が20~4,000g/m2であり、吸水量が400g/m2以上である不織布(以下、「不織布A」とも記す。)からなる層(以下、「層(a)」とも記す。)を備える。
シート(1)の一方の主面及び他方の主面のいずれか一方が、インクジェット記録及びグラビア印刷が施されない面(以下、「非記録面」とも記す。)であってもよい。
例えば、層(a)の片側又は両側に他の層が設けられていてもよい。層(a)を複数層備える場合には、各層(a)の間に他の層が設けられていてもよい。
シート(1)が非記録面を有する場合、層(a)よりも非記録面側に設けられる他の層は、インクの透過を妨げない層であってもよく、インクの透過を妨げる層であってもよい。
この例のシート11は、層(a)21のみで構成されている。層(a)21は、不織布Aからなる。
この例のシート12は、層(a)21と、層(a)21の一方の主面に積層された第1の表面層23(他の層)と、層(a)21の他方の主面に積層された第2の表面層25(他の層)とを有する。第1の表面層23及び第2の表面層25のうち、少なくとも記録面となる側に配置された層は、インクの透過を妨げない層である。
不織布Aを構成する繊維(以下、「原料繊維A」とも記す。)としては、不織布の原料繊維として公知の繊維のなかから適宜選定できる。原料繊維Aは通常、シート(1)にインクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方を施す際に用いられるインクに溶解しない繊維である。
セルロース系繊維としては、例えば、針葉樹又は広葉樹を原料とする木材パルプ;木材パルプに化学処理を施したマーセル化パルプ又は架橋パルプ;バガス、ケナフ、竹、麻、綿(コットンリンター等)等の非木材パルプ;レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース;アセテート、トリアセテート等の半合成セルロースが挙げられる。木材パルプとしては、例えば、砕木パルプ、リファイナーグランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等の機械パルプ;クラフトパルプ、サルファイドパルプ、アルカリパルプ等の化学パルプ;半化学パルプが挙げられる。これらのセルロース系繊維は1種を単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
セルロース系繊維の中でも、強度、製造時のハンドリングの点で、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
他の繊維としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ナイロン(登録商標)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ乳酸(PLA)等の合成樹脂からなる繊維が挙げられる。なお、詳しくは後述するが、不織布がエアレイド不織布の場合、合成樹脂からなる繊維は、エアレイド不織布の製造時の熱処理において溶融しないものが好ましい。
合成樹脂からなり、中空管状の形態を有する繊維としては、例えば熱可塑性樹脂からなる中空管状の繊維前駆体を延伸して細径化する方法;少なくとも中心部と外周部とで成分の異なる繊維前駆体を製造し、該繊維前駆体から中心部の成分を溶解する等して除去し、中空管状とする方法;等で製造したものが挙げられる。中空管状の形態を有する繊維としては、いずれの方法で製造したものも使用できる。中空管状の形態を有する繊維の中空率にも特に制限はない。
繊維に捲縮を付与する方法としては、仮撚り加工、一部に延伸を行う半延伸法のような外力による方法;熱膨張率の異なる複数種の材料を貼り合せるなどして製造された複合繊維に対して、熱処理を行うことによって捲縮させる方法等が挙げられる。なお、元々は捲縮を有していないが、不織布を製造する際の熱処理等により捲縮が生じる潜在捲縮繊維も使用できる。
原料繊維Aが3次元的に交差したシートでは、シートの厚み方向の成分を持った繊維があり、繊維の方向が3次元的にランダムな傾向を持っている。
水性バインダーとしては、例えば、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶液タイプのバインダー;ポリアクリル酸エステル、アクリル酸エステル-スチレン共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、アクリルニトリル-ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス(SBR)等のエマルションタイプのバインダーが挙げられる。
Tgは、JIS K 7121:2012に記載の方法に従って測定した中間点ガラス転移温度である。
水性バインダーの含有量は、0g/m2であってもよい。例えば、原料繊維同士をサーマルボンド法により接着する場合には、水性バインダーを含む必要はない。
不織布Aが水性バインダーを含む場合、水性バインダーの含有量は、不織布Aの強度の点で、10g/m2以上が好ましい。
有機系インク定着剤としては、例えば、水溶性タイプ、水性エマルジョンタイプ等が挙げられる。有機系インク定着剤としては、例えば、ポリアルキレンポリアミン系樹脂、その誘導体、第3級アミノ基又は第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂、ポリジアリルアミン系樹脂、ポリアミン系樹脂、ジシアンジアミド縮合物等のカチオン性樹脂が挙げられる。
カチオン性樹脂としては、具体的には、ポリエチレンアミン、ポリプロピレンポリアミン、カチオン性ポリビニルピロリドン、ポリ(トリメチルアンモニウムメタクリレート)、ビニルイミダゾリウムメタクロライド-ビニルピロリドン共重合体、ジアリルジメチル4級アンモニウム塩酸塩、ジシアンジアミド-ポリエチレンポリアミン、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド共重合体、ポリアルコキシジアルキル第4級アンモニウム塩、モノアリルアミン-ジアルルアミン塩酸塩共重合体、ポリアリルアミン塩酸塩、ジシアンジアミド-ホルマリン重縮合体、エピクロルヒドリンジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド-SO2共重合体、ジアリルアミン塩-SO2共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、アリルアミン塩の重合物、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、アクリルアミド-ジアリルアミン塩共重合体等が挙げられる。カチオン性樹脂の分子量は、特に限定するものではないが、高分子量となるとインク吸収性が低下するため、分子量30,000以下のものの使用が望ましい。
無機系インク定着剤としては、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ストロンチウム、イットニウム、ジルコニウム、モリブデン、インジウム、バリウム、ランタン、セリウム、プラセオジミウム、ネオジミウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスロプロシウム、エルビウム、イッテルビウム、ハフニウム、タングステン、ビスマスからなる群から選択される金属の塩または錯体が挙げられる。
インク定着剤は1種単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
インク定着剤の含有量は、0g/m2であってもよい。
不織布Aがインク定着剤を含む場合、インク定着剤の含有量は、インク定着性の点で、30g/m2以下が好ましい。
不織布Aにおいては、原料繊維が3次元的に交差しているので、原料繊維の間に微小で均一な空隙が形成されており、シート(1)にインクジェット記録やグラビア印刷を施したときに、この空隙にインクが速やかに吸収され、拡がることなく保持されて、インクの裏抜けやにじみを抑制できる。また、不織布Aにおいては、原料繊維が3次元的に交差しているので、クッション性に優れ、このため、表面が平滑でなくても、シート(1)にグラビア印刷を施したときに、版の凹部のインクが記録面に良好に転写される。また、不織布Aにおいては、原料繊維が3次元的に交差しているので、原料繊維によって光が乱反射され、ヘーズが高く、透明度が低い。透明度が低いので裏面が透け難く、発色性が優れる。そのため、画像の品質が優れると考えられる。不織布Aにおいて原料繊維の配向方向は典型的には3次元的にランダムである。
一方、原料繊維が不織布の面内方向に1次元的又は2次元的に交差している不織布の場合、例えば特許文献2に記載の長繊維不織布の場合、インクジェット記録やグラビア印刷を施したときに、インクが毛細管現象により、又は繊維に沿って面方向に拡がりやすい。また、クッション性に劣るので、グラビア印刷を施したときに、インクを良好に転写されない。また、透明度が比較的高いことから発色性が劣る。
原料繊維が3次元的に交差していれば、原料繊維が1次元的又は2次元的に交差している場合に比べて、吸水量が多い傾向がある。また、不織布Aの密度や目付が大きいほど、又は親水性繊維の含有量が多いほど、吸水量が多い傾向がある。
エアレイド不織布とは、空気流を利用して、不織布を構成する繊維を3次元的にランダムに積層させるエアレイド法によりウェブが形成された不織布である。
他の層のうち、インクの透過を妨げない層としては、例えば、繊維で構成された繊維シート層、メッシュシート等が挙げられる。
繊維シート層は、例えば風合い付与の目的でシート(1)の最表層に設けられる。
繊維シート層の繊維シートとしては、不織布(ただし、不織布Aを除く。)、織布、ワリフ等が挙げられる。不織布としては、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられる。繊維シートとしては、シートの強度、通液性の点で、不織布が好ましい。
繊維シートを構成する繊維は特に限定されない。例えば不織布を構成する繊維としては、不織布Aの原料繊維として挙げたものと同様のものが挙げられる。
繊維シート層の目付(坪量)は、例えば10~300g/m2である。
樹脂フィルム層は、例えばシート(1)に剛性(コシ)を持たせる目的で設けられる。
樹脂フィルム層を構成する樹脂としては、PE、PP、ポリエステル、ナイロン、PLA等が挙げられる。
樹脂フィルム層の厚さは、例えば10~50μmである。
前記スポット径には、不織布Aの原料繊維がどのように交差しているか、原料繊維の繊維長、原料繊維の種類、不織布Aの密度等が影響する。例えば、原料繊維が3次元的に交差していれば、原料繊維が1次元的又は2次元的に交差している場合に比べて、スポット径が小さい傾向がある。また、原料繊維の繊維長が短いほど、スポット径が小さい傾向がある。
前記吸収時間には、不織布Aの原料繊維がどのように交差しているか、原料繊維の繊維長、原料繊維の種類、不織布Aの密度等が影響する。例えば、原料繊維が3次元的に交差していれば、原料繊維が1次元的又は2次元的に交差している場合に比べて、吸収時間が短い傾向がある。また、親水性繊維の含有量が多いほど、又は不織布Aの密度が低いほど、吸収時間が短い傾向がある。
不織布の原料繊維が3次元的に交差していれば、原料繊維が1次元的又は2次元的に交差している場合に比べて、ヘーズが高い傾向がある。また、不織布の目付が大きいほど、ヘーズが高い傾向がある。
シート(1)は、例えば、不織布Aを製造し、必要に応じて、不織布Aと他の層とを積層することにより製造できる。
不織布Aは、例えば、公知のエアレイド不織布の製造方法を利用して製造できる。
不織布Aの製造方法の一例を以下に示す。
まず、メッシュ状の無端ベルト上に、エアレイド方式のウェブ形成装置にて、所定の長さ加重平均繊維長の原料繊維を空気に分散させながら堆積させて、所定の目付のウェブを形成する(ウェブ形成工程)。次いで、ウェブに含まれる原料繊維を結合する(繊維結合工程)。これにより不織布が形成される。繊維結合工程の後、必要に応じて、不織布の密度を微調整する目的等で、熱プレス処理を行ってもよい。
原料繊維の結合方法としては、ラテックスボンド法、サーマルボンド法、ラテックスボンド法とサーマルボンド法とを組み合わせたマルチボンド法等が挙げられる。ラテックスボンド法では、ウェブに水性バインダーをスプレーし、熱風等により乾燥する。サーマルボンド法では、原料繊維と共に熱融着性樹脂粒子や熱融着性繊維を供給し、熱風等により熱処理する。
熱融着性樹脂粒子及び熱融着性繊維は、エアレイド不織布を製造する際の熱処理により、少なくとも一部が溶融し、バインダーとして作用する。熱融着性繊維としては、融点の異なる2種類の樹脂を複合化させて得られ、繊維が部分的に溶融する芯鞘型構造等の熱融着性繊維が好ましい。芯鞘型構造の熱融着性繊維は、融点の高い樹脂からなる芯の外周上に、融点の低い樹脂からなる鞘が形成された構造を有し、具体的には、融点が異なる2種の樹脂を組み合わせた形態(PET/PET複合繊維、PE/PE複合繊維、PP/PP複合繊維、PE/PET複合繊維、PP/PET複合繊維、PE/PP複合繊維)が挙げられる。
前記のようにして製造したエアレイド不織布を透気性キャリアシートとして用い、透気性キャリアシートをそのまま残すと、多層構造の不織布Aが得られる。不織布A以外の繊維シートを透気性キャリアシートとして用い、透気性キャリアシートをそのまま残すと、不織布Aの片面又は両面に繊維シート層が積層された積層体が得られる。
本発明の第2の態様の記録シート(以下、「シート(2)」とも記す。)は、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方のための記録シートである。シート(2)は、吸水量が400g/m2以上である不織布(以下、「不織布B」とも記す。)からなる層(以下、「層(b)」とも記す。)を備え、スポット径が5mm以下である。スポット径が5mm以下であれば、インクのにじみが充分に抑制された画像を形成できる。
シート(2)のスポット径は、4.5mm以下であることが好ましく、4mm以下であることがより好ましい。
不織布Bは、エアレイド不織布であることが好ましい。エアレイド不織布は、繊維長の短い原料繊維で構成されるとともに、原料繊維が3次元的に交差しているので、インクの裏抜けやにじみを抑制しやすい。
不織布Bの原料繊維、密度、目付はそれぞれ、不織布Aと同様であってよい。
不織布Bは、不織布Aであることが好ましい。
シート(2)は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、不織布Bからなる層(b)以外の他の層をさらに備えることができる。他の層としては、シート(1)における他の層と同様のものが挙げられる。
シート(2)の吸収速度、ヘーズはそれぞれ、シート(1)と同様であってよい。
本発明の第3の態様の記録物は、前記したシート(1)又はシート(2)にインクジェット記録が施された記録物である。第3の態様の記録物は、インクジェット記録により形成された画像を有する。
本発明の第4の態様の記録物は、前記したシート(1)又はシート(2)にグラビア印刷が施された記録物である。第4の態様の記録物は、グラビア印刷により形成された画像を有する。
本発明の第5の態様の記録物は、前記したシート(1)又はシート(2)にインクジェット記録及びグラビア印刷が施された記録物である。第5の態様の記録物は、インクジェット記録により形成された画像及びグラビア印刷により形成された画像を有する。
以下、第3~第5の態様の記録物をまとめて本発明の記録物ともいう。
インクジェット記録は、シート(1)又はシート(2)のIJ記録面にインクの微小液滴を射出することにより行われる。射出されたインクの微小液滴は、IJ記録面に付着し、IJ記録層に吸収、保持されて画像(文字、模様等)を形成する。
インクジェット記録は、公知のインクジェットプリンタを用いて行うことができる。
グラビア印刷は、公知のグラビア印刷機を用いて行うことができる。
第4の態様の記録物の場合、グラビア印刷を施すのは、シート(1)又はシート(2)の一方の主面のみでもよく、両方の主面でもよい。
第5の態様の記録物の場合、インクジェット記録及びグラビア印刷を施すのは、シート(1)又はシート(2)の一方の主面のみでもよく、一方の主面及び他方の主面の両方でもよい。後者の場合、一方の主面及び他方の主面のそれぞれに、インクジェット記録及びグラビア印刷を施してもよく、一方の主面にインクジェット記録を、他方の主面にグラビア印刷を施してもよい。
インクジェット記録及びグラビア印刷を施す順序に特に制限はなく、例えばインクジェット記録を施した後にグラビア印刷を施してもよく、グラビア印刷を施した後にインクジェット記録を施してもよい。典型的には、グラビア印刷を施した後にインクジェット記録を施す。
典型的には、インクジェット記録とグラビア印刷では、異なる画像を形成する。例えば、複数のシート(1)又はシート(2)それぞれに、グラビア印刷により同一の絵柄模様を形成し、その後、インクジェット記録により可変情報を形成して記録物とすることができる。
本発明の記録物の用途としては、例えば、(1)衣料用、(2)防護用、(3)医療用、(4)建材用、(5)土木用、(6)車両用、(7)衛生用、(8)家具・インテリア用、(9)ワイパー用、(10)フィルター用、(11)寝装用、(12)農業・園芸用、(13)皮革用、(14)生活資材用、(15)工業資材用が挙げられる。
〔A1〕長さ加重平均繊維長が1~10mmの繊維で構成され、前記繊維が3次元的に交差しており、密度が0.01~0.15g/cm3であり、目付が20~4,000g/m2であり、吸水量が400g/m2以上である不織布からなるインクジェット記録層を備えたインクジェット記録シート。
〔A2〕吸水量が400g/m2以上である不織布からなるインクジェット記録層を備え、下記の測定方法により測定されるスポット径が5mm以下であるインクジェット記録シート。
スポット径の測定方法:
インクジェット記録シートを、インクジェット記録が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記インクジェット記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記インクジェット記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。
〔A3〕下記の測定方法により測定されるスポット径が5mm以下である、前記〔A1〕のインクジェット記録シート。
スポット径の測定方法:
インクジェット記録シートを、インクジェット記録が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記インクジェット記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記インクジェット記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。
〔A4〕前記不織布を構成する繊維がセルロース系繊維を含む、前記〔A1〕~〔A3〕のいずれかのインクジェット記録シート。
〔A5〕前記不織布を構成する繊維の平均繊維径が0.1~20μmである、前記〔A1〕~〔A4〕のいずれかのインクジェット記録シート。
〔A6〕ヘーズが80%以上である、前記〔A1〕~〔A5〕のいずれかのインクジェット記録シート。
〔A7〕前記〔A1〕~〔A6〕のいずれかのインクジェット記録シートにインクジェット記録が施された記録物。
使用した測定方法を以下に示す。
原料繊維の長さ加重平均繊維長は、カヤーニ社製の繊維分布測定器Fiber Labを用い、JIS P 8226:2006 パルプ-光学的自動分析法による繊維長測定方法に記載の方法に従って測定した。
「平均繊維径」
原料繊維の平均繊維径は、顕微鏡写真法で測定した。具体的には、パルプ繊維をアクリル樹脂で包埋した後、ミクロトームを用いて薄層切片とし、各切片の顕微鏡写真を撮影し、各々について25本の繊維を計り、平均値を求め、その値を平均繊維径とした。
不織布の密度は、不織布の厚さと目付(単位面積当たりの質量)から算出した。
「厚さ」
不織布の厚さは、JIS L 1913:2010に記載の方法に従って測定した。
「目付」
不織布の目付は、JIS L 1913:2010に記載の方法に従って測定した。
「吸水量」
不織布の吸水量は、下記の測定方法に従って測定した。
吸水量の測定方法:
10cm角のシートを試料として質量を予め測定し、50メッシュのカゴに入れて蒸留水が入ったトレイに5分間浸漬後、引き上げて1分後に質量を測定し、カゴと試料の質量を引いた値を平米換算したものを吸水量とした。
記録シートのスポット径及び吸収速度は、以下の手順で測定した。
記録シートを、一方の主面(記録面)を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させた。
試験用混合液を接触させてから10秒後に、前記記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径(試験用混合液の広がりの最大径)を測定し、その測定値をスポット径とした。
試験用混合液を接触させてから、試験用混合液の全量が表面下に吸収されるまでの時間を吸収時間とした。
記録シートのヘーズは、JIS K 7136:2000に記載の方法に従って測定した。
本州製紙法のエアレイド法不織布マシンで、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)からなるパルプシートを乾式解繊装置で解繊して得た長さ加重平均繊維長2.37mmのパルプ繊維を、空気流と共にメッシュ状の無端ベルト上に落下堆積させて、ウェブ(設定目付け77.0g/m2)を形成させた。
前記ウェブ上に、自己架橋型エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)エマルション(ワッカー社製、VINAPS EN1689、ガラス転移温度=-3℃)よりなる水性バインダー液Aを固形分10.5g/m2となるようにスプレー散布した後、熱風(雰囲気温度170℃)を通過させて、繊維相互間を結合させた。更に、該繊維シートを反転させ、最初に水性バインダー液Aをスプレー散布した面の反対面から、固形分付着量10.5g/m2となるように水性バインダー液Aをスプレー散布し、再度熱風(雰囲気温度170℃)を通過させて、目付98g/m2の乾式不織布を得た。この乾式不織布を光学顕微鏡により観察したところ、原料繊維は3次元的に交差していた。また、原料繊維の配向方向は3次元的にランダムであった。この乾式不織布の密度は0.05g/cm3、吸水量は800g/m2であった。
得られた乾式不織布を実施例1の記録シートとした。この記録シートは層(a)のみ(又は層(b)のみ)で構成されたものである。この記録シートのスポット径は3mm、吸収時間は1秒、ヘーズは85%であった。
市販のスパンボンド不織布(東洋紡社製「エクーレ(登録商標) 3151AZ」、目付:15g/m2、密度:1.15g/cm3、吸水量:55g/m2、原料繊維:ポリエステル、長繊維不織布)を比較例1の記録シートとした。この記録シートのスポット径は3mm、吸収時間は60秒以上、ヘーズは83.6%であった。
市販のスパンレース不織布(シンワ社製「レーヨンスパンレース」、目付:28g/m2、密度:0.74g/cm3、吸水量:417g/m2、原料繊維:レーヨン、長繊維不織布)を比較例2の記録シートとした。この記録シートのスポット径は6.5mm、吸収時間は1秒、ヘーズは74.2%であった。
市販のエアレイド不織布(王子キノクロス社製「キノクロス(登録商標) KS40」、目付:40g/m2、密度:0.07g/cm3、吸水量:800g/m2、原料繊維:パルプ、長さ加重平均繊維長2.37mm)の上に針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)とPP/PE繊維(長さ荷重平均5.0mm)を70:30の割合で混合した繊維を、空気流と共にメッシュ状の無端ベルト上に落下堆積させて、ウェブ(設定目付け60.0g/m2)を形成させた。その上に市販のエアレイド不織布(王子キノクロス社製「キノクロス(登録商標) KS40」、目付:40g/m2、密度:0.07g/cm3、吸水量:800g/m2、原料繊維:パルプ、長さ加重平均繊維長2.37mm)を載せて乾燥機(雰囲気温度140℃)を通過させて、目付140g/m2の乾式不織布を得た。3層それぞれを光学顕微鏡により観察したところ、いずれの層においても原料繊維は3次元的に交差していた。また、原料繊維の配向方向は3次元的にランダムであった。3層それぞれの目付、密度は以下のとおりであった。不織布全体での目付は140g/m2、吸水量は2800g/m2であった。
第1の層(エアレイド不織布):目付40g/m2、密度0.07g/cm3。
第2の層(エアレイド不織布):目付60g/m2、密度0.07g/cm3。
第3の層(エアレイド不織布):目付40g/m2、密度0.07g/cm3。
得られた不織布を実施例2の記録シートとした。この記録シートにおいては前記3層全体が層(a)(又は層(b))に該当する。この記録シートのスポット径は2.8mm、吸収時間は1秒、ヘーズは21.4%であった。
市販のエアレイド不織布を市販のスパンボンド不織布(東洋紡社製「エクーレ(登録商標) 3151AZ」、目付:15g/m2、密度:1.15g/cm3、吸水量:60g/m2、原料繊維:ポリエステル、長繊維不織布)に変更した以外は、実施例2と同様にして、第1の層と第2の層と第3の層とがこの順に積層された3層構造の不織布を得た。3層それぞれを光学顕微鏡により観察したところ、第2の層では、原料繊維は3次元的に交差していた。また、原料繊維の配向方向は3次元的にランダムであった。一方、第1の層及び第3の層では、原料繊維は2次元的に交差していた。3層それぞれの目付、密度は以下のとおりであった。第2の層の吸水量は1210g/m2であった。
第1の層(スパンボンド不織布):目付15g/m2、密度1.15g/cm3。
第2の層(エアレイド不織布):目付60g/m2、密度0.07g/cm3。
第3の層(スパンボンド不織布):目付15g/m2、密度1.15g/cm3。
得られた不織布を実施例3の記録シートとした。この記録シートにおいては前記第2の層が層(a)(又は層(b))に該当する。この記録シートのスポット径は3.5mm、吸収時間は1秒、ヘーズは28.6%であった。
各例で得られた記録シートに、キヤノン社製インクジェットプリンタiP7200の印刷モード:標準で白黒印刷及びカラー印刷を施して記録物を得た。得られた記録物について、印刷部を目視で観察し、以下の基準でにじみ及び発色性を評価した。結果を表1に示す。
◎:インクのにじみは全く認められず、優れたレベル。
○:インクのにじみはややあるが、実用上問題ないレベル。
△:インクのにじみがあり、実用上問題となるレベル。
×:インクのにじみが著しく、実用上重大な問題となるレベル。
◎:発色性が非常に良好で、優れたレベル。
○:発色性が良好で、実用上問題ないレベル。
△:発色性はやや劣るが、実用上問題ないレベル。
×:発色性が劣り、実用上重大な問題となるレベル。
各例で得られた記録シートに、大蔵省印刷局グラビア印刷試験機(熊谷理機工業社製)を用いて、グラビア印刷用のインクを使用してグラビア印刷を施して記録物を得た。得られた記録物について、印刷部を目視で観察し、以下の基準で網点ヌケの度合い、発色性及び印字部面感を目視評価した。
◎:網点ヌケがない。
○:低階調部にやや網点ヌケが認められるが、実用上問題ない。
△:低階調部~高階調部に網点ヌケが認められ、実用上問題である。
×:低階調部~高階調部に網点ヌケが数多く認められる。
◎:発色性が非常に良好で、優れたレベル。
○:発色性が良好で、実用上問題ないレベル。
△:発色性はやや劣るが、実用上問題ないレベル。
×:発色性が劣り、実用上重大な問題となるレベル。
◎:印字部の面感(画像濃度の均一性)が良好で、優れたレベル。
○:印字部の面感がやや均一性に欠けるが、実用上問題ないレベル。
△:印字部の面感が均一性に欠け、実用上問題となるレベル。
×:印字部の面感が不均一で、実用上重大な問題となるレベル。
◎:印字部の裏抜けがなく、優れたレベル。
○:印字部の裏抜けが若干あるが、裏移りはせず、実用上問題ないレベル。
△:印字部の裏抜けがあり、裏移りし、実用上問題となるレベル。
×:印字部の裏抜けがあり、裏移りして汚れが発生し、実用上重大な問題となるレベル。
21 層(a)
23 第1の表面層
25 第2の表面層
Claims (11)
- インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方のための記録シートであって、
親水性繊維を含み、長さ加重平均繊維長が1~10mmの繊維で構成され、前記繊維が3次元的に交差しており、密度が0.01~0.15g/cm3であり、目付が20~4,000g/m2であり、吸水量が400g/m2以上である不織布からなる層を備えた記録シート。 - 下記の測定方法により測定されるスポット径が5mm以下である、請求項1に記載の記録シート。
スポット径の測定方法:
記録シートを、インクジェット記録及びグラビア印刷のいずれか一方又は両方が施される面を上にして水平な台の上に置き、25℃の条件下にて前記記録シートに、JIS K 6768:1999に規定されているプラスチックフィルム・シートのぬれ張力測定のための試験用混合液のうちNo.40(ぬれ張力40mN/m)の試験用混合液2μLを接触させ、その10秒後に、前記記録シートに吸収された試験用混合液の広がりの外接円の直径を測定し、その測定値をスポット径とする。 - 前記親水性繊維がセルロース系繊維を含む、請求項1又は2に記載の記録シート。
- 前記不織布を構成する繊維の平均繊維径が0.1~20μmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の記録シート。
- ヘーズが80%以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の記録シート。
- 前記不織布がエアレイド不織布である、請求項1~5のいずれか一項に記載の記録シート。
- 前記親水性繊維の含有量が、前記不織布の総質量に対し、5~95質量%である、請求項1~6のいずれか一項に記載の記録シート。
- 前記不織布が水性バインダーを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の記録シート。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の記録シートにインクジェット記録が施された記録物。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の記録シートにグラビア印刷が施された記録物。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の記録シートにインクジェット記録及びグラビア印刷が施された記録物。
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