JP7307652B2 - 搬送方法及び搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送方法及び搬送装置に関する。
複数のワイヤを用いて、搬送対象物の位置及び姿勢を制御する技術が知られている。このような技術は、いわゆるパラレルワイヤ機構と呼ばれている。パラレルワイヤ機構は、搬送対象物に対して複数のワイヤを連結する。パラレルワイヤ機構は、ワイヤの長さをそれぞれ制御することにより、搬送対象物の位置及び姿勢を制御することができる。例えば、特許文献1は、パラレルケーブル駆動システムを開示する。このシステムは、行動が不自由な人を搬送対象としている。
特開2000―313590号公報
建物の施工において、柱、梁、上下階の床、及び壁等によって画成される領域内において、内装工事といったさらに別の作業が継続される。その際には、柱、梁、床及び壁等によって画成される領域内において、別の作業に要する資材の搬送作業が発生する。この搬送作業には、例えば、テルハや天井クレーンを用いることがある。
躯体は、柱、梁、柱及び壁等によって画成される複数の領域を含む。例えば、床で隔てられた異なる階や、壁で隔てられた異なる室等が一例として挙げられる。そうすると、例えば、一台のクレーンによって、複数の領域にわたって搬送対象物を移動させることは難しく、基本的に領域ごとにクレーンを設置する。つまり、作業領域が移動するごとに、テルハや天井クレーンといった搬送装置の設置、盛替え、撤去といった作業が生じる。その結果、搬送作業に要する手間を低減することが難しかったので、搬送領域を柔軟に設定することが困難であった。
そこで、本発明は、搬送作業の手間を低減し、搬送領域を柔軟に設定する搬送方法及び搬送装置を提供する。
本発明の一形態は、構造物の一部の領域に設定される搬送領域の内部において、搬送装置を利用して搬送対象物を搬送する搬送方法である。搬送装置は、少なくとも2組の滑車ユニットを備える。滑車ユニットは、ウインチと、ウインチから巻き出される基端及び搬送対象物が着脱可能に連結される連結端を含むワイヤと、ワイヤを支持する複数の滑車装置と、を含む。搬送方法は、搬送装置を構造物に配置することにより、構造物の一部の領域に第1搬送領域を設定する工程と、第1搬送領域の内部において、搬送装置を利用して、搬送対象物を搬送する工程と、第1搬送領域を設定する位置とは異なる位置に、第1搬送領域に配置された位置とは異なる位置に、滑車ユニットを移動させ、又は、滑車ユニットを追加することにより、第2搬送領域を設定する工程と、を有する。
この搬送方法では、第1搬送領域を設定する工程において、第1搬送領域を設定し、当該第1搬送領域において搬送対象物を移動させる。その後、滑車ユニットを第1搬送領域を設定する位置とは異なる位置に移動または追加する。この工程によれば、第1搬送領域とは異なる第2搬送領域が形成される。滑車ユニットを移動する作業または滑車ユニットを追加する作業は、テルハや天井クレーンの盛替えに比べて手間が少ない。その結果、搬送作業の手間を低減し、搬送領域を柔軟に設定することができる。
上記の搬送方法において、第1搬送領域を設定する工程は、第2滑車ユニットを第1搬送領域の外側に配置することによって、第1搬送領域に重複しない領域を含む第2搬送領域を形成してもよい。この工程によれば、第1搬送領域とは異なる位置に第2搬送領域が形成される。従って、搬送領域を容易に移動させることができる。
上記の搬送方法において、第1搬送領域を設定する方法は、第2滑車ユニットを第1搬送領域の内側に配置することによって、第1搬送領域に包含される第2搬送領域を形成してもよい。この工程によれば、第1搬送領域の中に第2搬送領域が設定される。その結果、搬送対象物を吊り上げるために要するワイヤの張力が小さくなる。従って、より重い搬送対象物を移動させることができる。
本発明の別の形態は、構造物の一部の領域に設定される搬送領域の内部において搬送対象物を搬送する搬送装置である。搬送装置は、ウインチと、ウインチから巻き出される基端及び搬送対象物が着脱可能に連結される連結端を含むワイヤと、ワイヤを支持する複数の滑車装置と、を含む、少なくとも2組の滑車ユニットと、ワイヤのそれぞれに対応して設けられ、ウインチから連結端まで延びる巻き出しワイヤの長さ及び巻き出しワイヤに作用する張力に関する情報を得る測定ユニットと、測定ユニットから出力される巻き出しワイヤの長さ及び巻き出しワイヤに作用する張力に基づいて、搬送領域における搬送対象物の位置を制御する制御ユニットと、を備える。滑車ユニットは、構造物において第1位置に配置されて、第1搬送領域を設定し、搬送対象物の搬送を行う態様と、構造物において第1位置とは異なる第2位置に配置されて、第1搬送領域とは異なる第2搬送領域を設定し、搬送対象物の搬送を行う態様と、を選択的に構成する。
この搬送装置では、第1搬送領域を設定し、当該第1搬送領域において搬送対象物を移動させる態様と、滑車ユニットを第1搬送領域とは異なる位置に移動または追加することによって第2搬送領域を設定し、当該第2搬送領域において搬送対象物を移動させる態様と、を選択的に構成する。滑車ユニットを移動する作業または滑車ユニットを追加する作業は、テルハや天井クレーンの盛替えに比べて手間が少ない。その結果、搬送作業の手間を低減し、搬送領域を柔軟に設定することができる。
本発明の搬送方法及び搬送装置によれば、搬送作業の手間を低減し、搬送領域を柔軟に設定することができる。
図1は、第1実施形態の搬送方法及び搬送装置を説明するための斜視図である。 図2の(a)~(d)は、第1実施形態の搬送方法を説明するための立断面図である。 図3の(a)~(d)は、第2実施形態の搬送方法を説明するための立断面図である。 図4の(a)及び(b)は、第1実施形態にかかる変形例1の搬送方法を説明するための斜視図である。 図5の(a)及び(b)は、搬送方法を2次元平面とする変形例2の搬送方法を説明するための斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1に示すように、搬送方法は、構造物の工事において搬送装置1を利用して搬送対象物100を搬送する。搬送方法及び搬送装置が適用される構造物は、特に制限はなく、ビル等の建物などが挙げられる。
建物は、構造躯体200を有する。構造躯体200は、例えば、柱101a~101dなどを含んで構成される。さらに、建物は、床、壁、梁なども含む。搬送対象物100は、重量物であるので、搬送装置1を用いて搬送する。このとき、ある位置に設置した搬送装置1によって、搬送対象物100を移動させ得る領域は、建物の内部の一部に制限される。なぜならば、建物の内部には、複数の柱101a~101dなどが配置されているからである。従って、搬送装置1は、複数の柱101a~101dなどに囲まれた所定の領域の内部において、搬送対象物100を搬送する。なお、各図面は説明用のために作成されたものであり、説明の対象部位を特に強調するように描かれている。そのため、図面における各部材の寸法比率は、必ずしも実際のものとは一致しない。例えば、図1では、搬送装置1の各構成物の配置を見やすくするため、構造躯体200の図示は概念的なものとしている。
まず、搬送装置1について説明する。次に、搬送装置1を用いた搬送方法のいくつかの例について順次説明する。
<搬送装置>
搬送装置1は、大空間の三次元移動のメカニズムとして、いわゆるパラレルワイヤ方式を採用する。パラレルワイヤ方式は、複数のワイヤを用いて搬送対象物100の位置及び姿勢を決定し、複数のワイヤの繰り出し量及び巻き取り量を制御することで、搬送対象物100を所望の位置まで移動させる。
搬送装置1は、滑車ユニットを含む。第1実施形態の搬送装置1は、三次元空間を搬送領域とするため、4組の滑車ユニット10A~10Dを含む。このような構成によれば、それぞれの滑車ユニット10A~10Dを制御することにより、搬送対象物100を搬送領域Tにおける所望の位置に移動させることができる。なお、三次元空間を搬送領域Tとするための滑車ユニットの数は、すくなくとも3組であればよく、搬送装置1は、必要に応じて滑車ユニットの数を3組以上の数から選択してよい。
滑車ユニット10A~10Dは、搬送領域Tを画成する。従って、滑車ユニット10A~10Dは、搬送領域Tを囲むように配置される。搬送領域Tが柱101a~101dに囲まれた空間である場合、滑車ユニット10A~10Dは、柱101a~101dにそれぞれ設置される。滑車ユニット10A~10Dが柱101a~101dに設置されるとは、滑車ユニット10A~10Dを構成する全ての要素が柱101a~101dに配置されることに限定されず、滑車ユニット10A~10Dを構成する一部の要素が柱101a~101dに設置されていることも含む。
4組の滑車ユニット10A~10Dは、共通の構成を有する。そこで、滑車ユニット10Aを例に詳細に説明し、そのほかの滑車ユニット10B、10C、10Dについては詳細な説明を省略する。
滑車ユニット10Aは、ウインチ11aと、ワイヤ12aと、滑車装置13aと、を含む。つまり、搬送装置1は、滑車装置13aから搬送対象物100までの長さを滑車ユニット10A~10Dごとにウインチ11a~11dによって調整することにより、搬送対象物100を搬送領域Tにおける所望の位置に移動させることができる。なお、図1では滑車ユニット10Aの各構成物(ウインチ、ワイヤ、滑車装置)の図は、概念的なものとしている。
ウインチ11aは、ワイヤ12aを繰り出すと共に、ワイヤ12aを巻き取る。つまり、ウインチ11aは、ワイヤ12aの繰り出し量及び張力を調整する手段である。ウインチ11aは、ワイヤ12aの繰り出し量に対応する信号を出力してもよい。ワイヤ12aは、ウインチ11aから繰り出されて、搬送対象物100を吊り下げる。ワイヤ12aの基端は、ウインチ11aに連結されており、ワイヤ12aの先端(連結端)には、フック17が連結されている。フック17は、搬送対象物100を着脱可能に吊り下げる。なお、フック17をワイヤ12aの一部とみなし、フック17を連結端としてもよい。滑車装置13aは、ワイヤ12aの基端と先端との間を支持する。
さらに、搬送装置1は、測定ユニット14aと、制御ユニット16と、を含む。測定ユニット14aは、ワイヤ12aの繰り出し量及び張力を測定する。そして、測定ユニット14aは、ワイヤ12aの張力に対応する信号を制御ユニット16に出力する。制御ユニット16は、測定ユニット14aから得たワイヤ12aの張力に対応する信号を利用して、ウインチ11aから巻き出されるワイヤ12aの長さを制御する。
第1実施形態では、ウインチ11aは、柱101aの1階床近傍に固定されている。滑車装置13aは、柱101aに対して着脱可能に設置されている。例えば、滑車装置13aは、ボルト締結などの着脱可能な固定構造によって、柱101a等によって構成される構造躯体200に設置される。滑車装置13aは、柱101aの延在方向には移動せず、柱101aのまわりに水平方向には回転可能である。この構成により、滑車装置13aから延びるワイヤ12aの方向を所望の方向に向けることができる。このような滑車装置13a~13dの配置によれば、柱101a~101dの延在方向に沿って下向きに見下ろすと、滑車装置13a~13dを頂点とする矩形状の搬送領域Tが設定される。そして、搬送領域Tの高さは、例えば、掘削面から建物の1階床までの距離によって規定される。測定ユニット14aは、ウインチ11aと滑車装置13aとの間に配置されている。
<搬送方法>
次に、図2を参照しながら搬送方法について説明する。以下、搬送方法をいわゆる逆打ち工事へ適用する例を説明する。逆打ち工事とは、1階床を最初に施工した上で、地上階の施工と地下階の施工を同時に進める工法である。逆打ち工事では、掘削の進行や地下躯体の構築に伴い、搬送領域を順次下方に移動させる必要がある。また、図2では、滑車ユニット10A~10Dのうち、滑車ユニット10A、10Bを図示し、奥行き方向に重なる滑車ユニット10C、10Dの図示は省略する。よって、以下の説明では、滑車ユニット10A、10Bについて述べ、滑車ユニット10C、10Dに関する記載は省略する。
まず、掘削によって空間を画成する。このとき、柱101a、101bの間や外周に土留め壁などを配置してよい。
次に、図2の(a)に示すように、第1搬送領域T1を設定する(工程S1)。つまり、構造躯体200を構成する柱101a、101bに滑車ユニット10A、10Bを設置し、第1搬送領域T1を形成する。具体的には、ウインチ11a、11bを1階床面等に設置し、次に、滑車装置13a、13bを柱101a、101bにそれぞれ設置する。次に、ウインチ11a、11bからワイヤ12a、12bをそれぞれ巻き出して滑車装置13a、13bにかけ回した後に、ワイヤ12a、12bの先端にフック17を連結する。その結果、滑車ユニット10A、10Bによって第1搬送領域T1が画成される。
次に、図2の(b)に示すように、搬送対象物100の搬送を行う(工程S2)。工程S2では、制御ユニット16は、ワイヤ12a~12dの張力に関する情報と、ワイヤ12a~12dの繰り出し量に関する情報と、を図1に示す測定ユニット14a~14dから取得し、当該情報に基づいて、各ウインチ11a、11bに制御信号φを送信する。ウインチ11a、11bは、制御信号φに基づいてワイヤ12a、12bを巻き出す動作又は巻き取る動作を行う。その結果、搬送対象物100は、所望の位置まで移動する。第1搬送領域T1における全ての作業が終了した後に、まず、ワイヤ12a、12bの先端からフック17を外す。続いて、滑車装置13a、13bからワイヤ12a、12bをそれぞれ外す。続いて、掘削を進めることで更なる搬送領域を画成する。
次に、図2の(c)に示すように、第2搬送領域T2を設定する(工程S3)。第2搬送領域T2は、第1搬送領域T1を設定する滑車ユニット10A、10Bが配置された位置とは異なる位置に、滑車ユニット10A、10Bを移動及び/又は追加する。第2搬送領域T2は、滑車ユニット10A’、10B’によって形成される。
ここで、滑車ユニット10Aの移動とは、滑車ユニット10Aを構成する全ての要素の位置を変更することをいう。例えば、ウインチ11a及び滑車装置13aを取り外し、別の位置に設置することをいう。また、滑車ユニット10Aの移動とは、滑車ユニット10Aを構成する一部の要素の位置を変更することも含む。例えば、ウインチ11aの位置は変更することなく、滑車装置13aのみを取り外し別の位置に設置することをいう。
また、滑車ユニット10Aの追加とは、滑車ユニット10Aを構成する要素を追加することをいう。例えば、第1搬送領域T1を構成するとき、滑車ユニット10Aは、1台のウインチ10aと1本のワイヤ12aと1台の滑車装置13aとを備える。一方、第2搬送領域T2を構成するとき、1台の滑車装置を追加することにより、滑車ユニット10Aは、1台のウインチ10aと1本のワイヤ12aと2台の滑車装置13aとを備えてもよい。なお、滑車装置を追加する構成は、後述する第2実施形態、変形例1、2において説明する。
さらに、第2搬送領域T2を設定する場合には、滑車ユニット10Aの移動のみを行ってもよいし、滑車ユニット10Aの追加のみを行ってもよい。
まず、取り外した滑車装置13aを、柱101aの鉛直下側に位置する柱101a’に移動させる。同様に、滑車装置13bを、柱101bの鉛直下側に位置する柱101b’に移動させる。次に、ワイヤ12a、12bを滑車装置13a、13bにかけ回した後に、ワイヤ12a、12bの先端にフック17を連結する。その結果、滑車ユニット10A’、10B’が構成される。滑車ユニット10A’、10B’は、第2搬送領域T2を形成する。なお、この工程S3では、ウインチ11a、11bは、移動させない。
第2搬送領域T2は、第1搬送領域T1に対して鉛直下方に設定される。第2搬送領域T2は、第1搬送領域T1とは別の位置に設定されるが、第2搬送領域T2は、少なくとも第1搬送領域T1と重複しない部分を含めばよい。
次に、図2の(d)に示すように、搬送対象物100の搬送を行う(工程S4)。工程S4は、工程S2と同様の手順によって行うこととしてよい。
引き続き、掘削の進行や地下躯体の構築に伴って、同様に、搬送領域を設定する工程と、搬送装置を用いて搬送を行う工程と、を繰り返す。
上記の搬送方法では、第1搬送領域T1を設定する工程S1において、第1搬送領域T1を設定し、当該第1搬送領域T1において搬送対象物100を移動させる(工程S2)。その後、滑車ユニット10A、10Bを第1搬送領域T1とは異なる位置に移動する。この工程S3によれば、第1搬送領域T1とは異なる第2搬送領域T2が形成される。滑車ユニット10A、10Bを移動する作業または追加する作業は、テルハや天井クレーンの盛替えに比べて手間が少ない。その結果、搬送作業の手間を低減し、第1搬送領域T1及び第2搬送領域T2を柔軟に設定することができる。
要するに、第1実施形態の搬送装置1及び搬送方法によれば、滑車装置13a、13bの位置を変更することにより、搬送空間を容易に変更することが可能になる。
なお、第1実施形態では、工程S3において滑車装置13a、13bの移動のみを行い、ウインチ11a、11bは移動させなかったが、工程S3では、滑車装置13a、13bだけでなく、ウインチ11a、11bの移動を伴ってもよい。また、工程S3では、滑車装置13a、13bの移動に代えて、滑車装置13a、13bとは別の滑車装置の追加を行ってもよい。つまり、滑車装置13a、13bを取り外すことなく、滑車装置13a、13bとは別の場所に新たな滑車装置を設置する。この場合には、滑車ユニットが複数の滑車装置を有することとなる。さらに、工程S3では、滑車装置13a、13bの移動に加えて、滑車装置13a、13bとは別の滑車装置の追加を行ってもよい。
<第2実施形態>
ところで、一度設置したテルハや天井クレーンのスペックでは持ち上げられないほどの重量物を搬送対象とする場合、従来技術では、より高いスペックのテルハや天井クレーンを再設置しない限り、そのような重量物を搬送することが難しかった。その結果、搬送作業に要する手間を低減することが難しかった。本実施形態の搬送装置1は、搬送作業の手間を低減するだけでなく、このような課題をも解決可能である。以下、搬送対象物100が重量物である場合に適用できる第2実施形態の搬送方法について、図3の(a)から(d)を参照しながら説明する。なお、第2実施形態における搬送領域も三次元空間であるが、図3の(a)から(d)では、搬送領域を2次元平面視して示すため、奥行き方向に重なる滑車ユニットの図示は省略する。
図3の(a)に示すように、第1搬送領域T1Aを設定する(工程S1A)。第1搬送領域T1Aは、構造躯体200Aを構成する柱101e、101fを含む複数の柱に囲まれた空間に設定される。また、第1搬送領域T1Aは、滑車ユニット10E、10Fによって形成される。従って、搬送装置1Aは、滑車ユニット10E、10Fを含む4組の滑車ユニットを備える。
滑車ユニット10E、10Fは、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10Eは、ウインチ11eと、ワイヤ12eと、滑車装置13eと、を含む。滑車ユニット10Fは、ウインチ11fと、ワイヤ12fと、滑車装置13fと、を含む。また、ウインチ11e、11fの単体構成は、ウインチ11aの単体構成と同じであってよい。ワイヤ12e、12fの単体構成も、ワイヤ12aの単体構成と同じであってよい。同様に、滑車装置13e、13fの単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
ウインチ11e、11fを、柱101e、101fの下端近傍にそれぞれ配置する。続いて、滑車装置13e、13fを柱101e、101fの上端近傍にそれぞれ配置する。続いて、ワイヤ12e、12fを滑車装置13e、13fにかけ回した後に、ワイヤ12e、12fの先端にフック17を連結する。この工程S1Aによって、滑車ユニット10E、10Fが設置された結果、第1搬送領域T1Aが設定される。
次に、図3の(b)に示すように、搬送対象物100を第1搬送領域T1Aにおいて移動させる(工程S2A)。
次に、図3の(c)に示すように、第2搬送領域T2Aを設定する(工程S3A)。第2搬送領域T2Aは、支柱103e、103fに囲まれた空間に設定される。また、第2搬送領域T2Aは、滑車ユニット10E’、10F’によって形成される。さらに、第2搬送領域T2Aは、第1搬送領域T1Aの内部に設定される。逆に言えば、第1搬送領域T1Aは、第2搬送領域T2Aを包含する。従って、搬送装置1A’は、滑車ユニット10E’、10F’を含む4組の滑車ユニットを備える。
滑車ユニット10E’、10F’は、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10E’は、ウインチ11eと、ワイヤ12eと、滑車装置13e、18eと、を含む。滑車ユニット10F’は、ウインチ11fと、ワイヤ12fと、滑車装置13f、18fと、を含む。滑車装置18e、18fの単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
まず、支柱103e、103fを設置する。支柱103e、103fは、柱101e、101fの間にそれぞれ配置される。換言すると、支柱103e、103fは、柱101e、101fよりも搬送対象物100に近い位置に設置される。次に、支柱103e、103fのそれぞれの上端近傍に、滑車装置18e、18fを設置する。続いて、ワイヤ12e、12fを滑車装置13e、13fを介して滑車装置18e、18fにかけ回した後に、ワイヤ12e、12fの先端にフック17を連結する。この工程S3Aによって、滑車ユニット10E’、10F’が設置された結果、第2搬送領域T2Aが設定される。
ここで滑車装置18e、18fが設置される位置は、高さ方向において、滑車装置13e、13fと同じであってもよい。また、滑車装置18e、18fが設置される位置は、滑車装置13e、13fが設置された位置より低くてもよい。しかし、滑車装置18e、18fが設置される位置は、第1搬送領域T1Aに存在する搬送対象物100と滑車装置13e、13fとを結んだ仮想的な直線よりも上である。
次に、図3の(d)に示すように、搬送対象物100を第2搬送領域T2Aの内部において移動させる(工程S4A)。ここで、第2搬送領域T2Aにおける移動において、滑車装置18e、18fを追加したことにより、ワイヤ12e、12fの張力における鉛直方向成分が大きくなる。その結果、所定の重量を有する搬送対象物100を揚重する場合に、ワイヤ12e、12fに作用する張力を小さくすることができる。換言すると、ウインチ11e、11fの出力に対して、より重い搬送対象物100を揚重することができる。
つまり、変形例2の搬送方法によれば、第1搬送領域T1Aの内部に第2搬送領域T2Aを設定することにより、搬送対象物100の揚重に必要なワイヤの張力を低減することができる。その結果、ウインチ11e、11f、及びワイヤ12e、12fに要求される性能が増大することを抑制できる。
搬送方法は上記実施形態に限定されない。
<第1実施形態の変形例1>
第1実施形態では、第1搬送領域T1に対して第2搬送領域T2を第1搬送領域T1の下方に設定した。しかし、第1搬送領域T1及び第2搬送領域T2の関係はこの構成に限定されない。第2搬送領域は、第1搬送領域の上方に設定してもよい。また、例えば、図4の(a)及び図4の(b)に示すように、第2搬送領域T2Bは、第1搬送領域T1Bの水平方向に隣接して設定してもよい。
図4の(a)に示すように、変形例1では、構造躯体200Bに第1搬送領域T1B及び第2搬送領域T2Bを設定する例を提示する。構造躯体200Bは、6本の柱101g、101h、101j、101k、101m、101nを含む。柱101g、101h、101j、101kは、鉛直下向きに見て矩形の頂点となる位置にそれぞれ配置されている。柱101g、101h、101j、101kによって囲まれる空間は、第1搬送領域T1Bを含む。柱101m、101n、101g、101kによって囲まれる空間は、第2搬送領域T2Bを含む。
まず、第1搬送領域T1Bを設定する(工程S1B)。第1搬送領域T1Bは、柱101g、101h、101j、101kに囲まれた空間に設定される。また、第1搬送領域T1Bは、滑車ユニット10G、10H、10J、10Kによって形成される。従って、搬送装置1Bは、4組の滑車ユニット10G、10H、10J、10Kを備える。
滑車ユニット10G、10H、10J、10Kは、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10Gは、ウインチ11nと、ワイヤ12gと、滑車装置13g、19gと、を含む。滑車ユニット10Hは、ウインチ11hと、ワイヤ12hと、滑車装置13hと、を含む。滑車ユニット10Jは、ウインチ11jと、ワイヤ12jと、滑車装置13jと、を含む。滑車ユニット10Kは、ウインチ11mと、ワイヤ12kと、滑車装置13k、19kと、を含む。また、ウインチ11n、11h、11j、11mの単体構成は、ウインチ11aの単体構成と同じであってよい。ワイヤ12g、12h、12j、12kの単体構成も、ワイヤ12aの単体構成と同じであってよい。同様に、滑車装置13g、13h、13j、13k、19g、19kの単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
はじめに、ウインチ11n、11h、11j、11mを設置する。ウインチ11h、11jは、第1搬送領域T1Bのための柱101h、101jの下端近傍に設置する。一方、ウインチ11m、11nは、第2搬送領域T2Bのための柱101m、101nの下端近傍に設置する。このような配置によれば、第1搬送領域T1Bから第2搬送領域T2Bに切り替えるとき、ウインチ11n、11h、11j、11mを移動させる必要がない。その結果、搬送作業の手間がさらに低減する。続いて、柱101gの上端近傍に滑車装置13gを配置すると共に、柱101hの上端近傍に滑車装置13hを配置する。また、柱101jの上端近傍に滑車装置13jを配置すると共に、柱101kの上端近傍に滑車装置13kを配置する。さらに、柱101gの下端近傍に滑車装置19gを配置すると共に、柱101kの下端近傍に滑車装置19kを配置する。
ここで、第1実施形態の滑車ユニット10Aは、1台のウインチ11aと、1本のワイヤ12aと、1台の滑車装置13aと、を備えていた。しかし、滑車ユニット10Aの変形例である滑車ユニット10Gは、2台、つまり複数台の滑車装置13g、19gを含んでもよい。滑車ユニット10Gは、ウインチ11nから滑車装置13gにワイヤ12gを導くために、追加の滑車装置19gを備えている。また、滑車ユニット10Kは、ウインチ11mから滑車装置13kにワイヤ12kを導くために、追加の滑車装置19kを備えている。追加の滑車装置19g、19kは、ウインチ11n、11mと終端の滑車装置13g、13kとの間に配置される。滑車装置19g、19kを追加することで、ウインチ11n、11mから終端の滑車装置13g、13kまでのワイヤ12g、12kの経路を所望の態様に設定することができる。
続いて、ウインチ11h、11jからワイヤ12h、12jを巻き出して、滑車装置13h、13jにそれぞれかけ回す。また、ウインチ11n、11mからワイヤ12g、12kを巻き出して、中間の滑車装置19g、19kを介して、終端の滑車装置13g、13kにそれぞれかけ回す。そして、ワイヤ12g、12h、12j、12kの先端にフック17を連結する。以上の作業により、搬送作業(工程S2B)の準備が完了する。そして、搬送作業(工程S2B)を実施する。その後、ワイヤ12g、12h、12j、12kの先端から、フック17を外す。続いて、滑車装置13g、13h、13j、13k、19g、19kからワイヤ12g、12h、12j、12kを外す。続いて、滑車装置13g、13h、13j、13kを、柱101g、101h、101j、101kから取り外す。
次に、図4の(b)に示すように、第2搬送領域T2Bを設定する(工程S3B)。第2搬送領域T2Bは、柱101m、101n、101g、101kに囲まれた空間に設定される。また、第2搬送領域T2Bは、滑車ユニット10N、10G’、10K’、10Mによって形成される。従って、搬送装置1B’は、4組の滑車ユニット10N、10G’、10K’、10Mを備える。
滑車ユニット10N、10G’、10K’、10Mは、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10Nは、ウインチ11nと、ワイヤ12nと、滑車装置13nと、を含む。滑車ユニット10G’は、ウインチ11hと、ワイヤ12g’と、滑車装置13g’、19g’と、を含む。滑車ユニット10K’は、ウインチ11jと、ワイヤ12k’と、滑車装置13k’、19k’と、を含む。滑車ユニット10Mは、ウインチ11mと、ワイヤ12mと、滑車装置13mと、を含む。また、ワイヤ12n、12g’、12k’、12mの単体構成は、ワイヤ12aの単体構成と同じであってよい。同様に、滑車装置13n、13g’、13k’、13m、19g’、19k’の単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
工程S3Bでは、ウインチ11n、11h、11j、11mを移動させる必要はない。まず、滑車装置13n、13g’、13k’、13mを柱101m、101n、101g、101kの上端近傍にそれぞれ設置する。さらに、滑車装置19g’、19k’を柱101g、101kの下端近傍に設置する。なお、滑車装置19g’、19k’は、滑車装置19g、19kとは別のものであり、新たに追加されるものであってもよい。また、滑車装置19g’、19k’は、滑車装置19g、19kであり、滑車装置19g、19kを移動させたものであってもよい。
続いて、ウインチ11n、11mからワイヤ12n、12mを巻き出して、滑車装置13n、13mにそれぞれかけ回す。また、ウインチ11h、11jからワイヤ12g’、12k’を巻き出して、中間の滑車装置19g’、19k’を介して、終端の滑車装置13g’、13k’にそれぞれかけ回す。そして、ワイヤ12n、12g’、12k’、12mの先端にフック17を連結する。以上の作業により、搬送作業(工程S4B)の準備が完了する。そして、搬送作業(工程S4B)を実施する。
変形例1の搬送方法においても、第1実施形態の搬送方法と同様に、搬送作業の手間を低減し、柔軟に搬送領域Tを設定することができる。
<搬送領域を二次元平面とする変形例2>
第1実施形態では、搬送領域Tは、三次元空間であったが、搬送領域Tは、三次元空間に限定されない。例えば、図4の(a)及び(b)に示される第1実施形態の変形例1では、三次元状の搬送領域を水平方向に隣接するように移動させたが、二次元状の搬送領域を水平方向に移動させる例を、変形例2として、図5の(a)及び(b)で説明する。図5の(a)及び図5の(b)に示すように、搬送領域Tは、二次元平面としてもよい。この場合には、搬送装置1Cは、2組の滑車ユニット10P、10Qを備える。なお、搬送領域を二次元平面とする変形例は、第1実施形態の変形例として成立するだけでなく、第2実施形態の変形例としても成立する。
図5の(a)に示すように、変形例2では、構造躯体200Cに第1搬送領域T1C及び第2搬送領域T2Cを設定する例を提示する。構造躯体200Cは、6本の柱を含む。このうち、以下の説明において必要な3本の柱に、柱101p、101q、101rとの番号をそれぞれ付す。柱101p、101q、101rは、所定の方向に互いに間隔を設けて並置されている。柱101p、101qによって挟まれる二次元平面は、後述する第1搬送領域T1Cを含む。柱101p、101rによって挟まれる二次元平面は、後述する第2搬送領域T2Cを含む。
はじめに、第1搬送領域T1Cを設定する(工程S1C)。第1搬送領域T1Cは、柱101p、101qに囲まれた平面に設定される。第1搬送領域T1Cは、滑車ユニット10P、10Qによって形成される。
滑車ユニット10P、10Qは、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10Pは、ウインチ11rと、ワイヤ12pと、滑車装置13p、19pと、を含む。滑車ユニット10Qは、ウインチ11qと、ワイヤ12qと、滑車装置13qと、を含む。また、ウインチ11r、11qの単体構成は、ウインチ11aの単体構成と同じであってよい。ワイヤ12p、12qの単体構成も、ワイヤ12aの単体構成と同じであってよい。同様に、滑車装置13p、13q、19pの単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
ウインチ11r、11qを設置する。変形例2も変形例1と同様に、ウインチ11r、11qを移動させる工程を省くために、ウインチ11r、11qは、柱101r、101qの下端近傍にそれぞれ設置する。続いて、滑車装置13p、13qを柱101p、101qの上端近傍にそれぞれ設置する。さらに、滑車装置19pを柱101pの下端近傍に設置する。続いてワイヤ12pを中間の滑車装置19pを介して終端の滑車装置13pにかけ回す。さらに、ワイヤ12qを滑車装置13qにかけ回す。続いて、ワイヤ12p、12qの先端にフック17を連結する。以上の作業により、搬送作業(工程S2C)の準備が完了する。そして、搬送作業(工程S2C)を実施する。その後、ワイヤ12p、12qの先端から、フック17を外す。続いて、滑車装置13p、19pからワイヤ12pを外すと共に、滑車装置13qからワイヤ12qを外す。続いて、滑車装置13p、19pを柱101pから外すと共に、滑車装置13qを柱101qから外す。
次に、図5の(b)に示すように、第2搬送領域T2Cを設定する(工程S3C)。第2搬送領域T2Cは、柱101r、101pに囲まれた平面に設定される。第2搬送領域T2Cは、滑車ユニット10R、10P’によって形成される。従って、搬送装置1C’は、2組の滑車ユニット10R、10P’を備える。
滑車ユニット10R、10P’は、滑車ユニット10Aと同様に、滑車装置と、ワイヤと、ウインチと、を含んで構成される。滑車ユニット10Rは、ウインチ11rと、ワイヤ12rと、滑車装置13rと、を含む。滑車ユニット10P’は、ウインチ11qと、ワイヤ12p’と、滑車装置13p’、19p’と、を含む。ワイヤ12r、12p’の単体構成は、ワイヤ12aの単体構成と同じであってよい。同様に、滑車装置13r、13p’、19p’の単体構成は、滑車装置13aの単体構成と同じであってよい。
滑車装置13r、13p’を柱101r、101pの上端近傍にそれぞれ設置する。さらに、滑車装置19p’を柱101pの下端近傍に設置する。
続いて、ウインチ11rからワイヤ12rを巻き出して、滑車装置13rにかけ回す。また、ウインチ11qからワイヤ12p’を巻き出して、中間の滑車装置19p’を介して、終端の滑車装置13p’にかけ回す。そして、ワイヤ12r、12p’の先端にフック17を連結する。以上の作業により、搬送作業(工程S4C)の準備が完了する。そして、搬送作業(工程S4C)を実施する。
なお、変形例2では、第2搬送領域T2は、第1搬送領域T1に対して水平方向に隣接するように設定した。しかし、搬送領域が二次元平面であったとしても、第2搬送領域T2の設定はこの構成に限定されない。第2搬送領域T2は、第1搬送領域T1の上方に設定してもよいし、第1搬送領域T1の下方に設定してもよい。
変形例2の搬送方法においても、第1実施形態の搬送方法と同様に、搬送作業の手間を低減し、柔軟に搬送領域Tを設定することができる。
1…搬送装置、10A~10D…滑車ユニット、11a~11d…ウインチ、12a~12d…ワイヤ、13a~13d…滑車装置、14a~14d…測定ユニット、16…制御ユニット、17…フック、100…搬送対象物、101a~101f…柱、T…搬送領域、T1…第1搬送領域、T2…第2搬送領域。

Claims (4)

  1. 構造物の工事において、前記構造物の一部の領域に設定される前記工事の対象領域である搬送領域の内部において、搬送装置を利用して搬送対象物を搬送する搬送方法であって、
    前記搬送装置は、少なくとも2組の滑車ユニットを備え、
    前記滑車ユニットは、ウインチと、前記ウインチに連結される基端及び前記搬送対象物が着脱可能に連結される連結端を含むワイヤと、前記ワイヤを支持する滑車装置と、を含み、
    前記搬送装置を前記構造物に配置することによって、前記構造物の一部の領域に第1搬送領域を設定する工程と、
    前記第1搬送領域の内部において、前記搬送装置を利用して、前記搬送対象物を搬送する工程と、
    前記第1搬送領域を設定する位置とは異なる位置に、前記滑車ユニットを移動させ、又は追加することによって、前記第1搬送領域より狭い第2搬送領域を設定する工程と、を有し、
    前記第2搬送領域を設定する工程は、前記滑車ユニットを前記第1搬送領域の内側に移動させ、又は、前記滑車ユニットを前記第1搬送領域の内側に追加することによって、前記第1搬送領域の内部に設定される前記第2搬送領域を形成する、搬送方法。
  2. 構造物の一部の領域に設定される搬送領域の内部において、搬送装置を利用して搬送対象物を搬送する搬送方法であって、
    前記搬送装置は、少なくとも2組の滑車ユニットを備え、
    前記滑車ユニットは、ウインチと、前記ウインチに連結される基端及び前記搬送対象物が着脱可能に連結される連結端を含むワイヤと、前記ワイヤを支持する滑車装置と、を含み、
    前記搬送装置を前記構造物に配置することによって、前記構造物の一部の領域に第1搬送領域を設定する工程と、
    前記第1搬送領域の内部において、前記搬送装置を利用して、前記搬送対象物を搬送する工程と、
    前記ウインチの位置は変更することなく、前記第1搬送領域を設定する位置とは異なる位置に、前記滑車装置のみを移動させ、又は、前記滑車装置のみを追加することによって第2搬送領域を設定する工程と、を有する、搬送方法。
  3. 前記第搬送領域を設定する工程は、前記滑車装置のみを前記第1搬送領域の外側に移動させ、又は、前記滑車装置のみを追加することによって、前記第1搬送領域に重複しない領域を含む前記第2搬送領域を形成する、請求項に記載の搬送方法。
  4. 前記第搬送領域を設定する工程は、前記滑車装置のみを前記第1搬送領域の内側に移動させ、又は、前記滑車装置のみを追加することによって、前記第1搬送領域の内部に設定される前記第2搬送領域を形成する、請求項に記載の搬送方法。
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