JP7307623B2 - 錠剤容器 - Google Patents
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また、PTPシートから錠剤を押し出して取り出すのが困難な使用者もあり、さらに、一回に服用する錠数が必ずしも一錠と限らず、決められた錠数を常に取り出すことができないという問題もあった。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、左方向を「左側」、右方向を「右側」、上方向を「上」、下方向を「下」とし、図1(b)でみて、上方向を「後面側」または「後方」、下方向を「正面側」または「前方」とする。
また、Pは内容器A内に収納される錠剤である。
正面左外壁12の外側面には、内容器Aを外容器Cに格納した際に、外容器Cの正面側の左側から外側に突出するとともに、手指を掛け易くするようにした指掛け部12aが設けられている。
側壁2は、右側に、後面右側壁20から連続する右外壁21が立設されている。
側壁2は、正面側に、右外壁21の正面側端部から正面側切り込み部7の右端部まで延びる正面右側壁22と、正面側切り込み部7の縁に沿って立設され、正面右側壁22の左端部から延び、外容器Cの正面側内面と係合して内容器Aの摺動を規制する正面側スライド壁部23と、正面側スライド壁部23の左側から延び、正面側壁14の延長上にあるレバー案内外壁24と、レバー案内外壁24の左端部からレバー案内壁17の右端部を繋ぐレバー案内縦壁25とを備えている。
レバー案内外壁24と正面左外壁12との間には、案内溝13の幅と同等の隙間βが形成されている。
内縦壁15の上端部15aと、レバー案内縦壁25の上端部の一部と、区画壁26の一部は、他の側壁2の高さより後述するレバー部Bの仕切り上板34および個数表示板35の高さ分だけ低く形成された凹部25aと凹部26aとが形成され、凹部25aおよび凹部26aと、レバー部Bの仕切り上板34および個数表示板35とが係合し、レバー部Bを案内するようになっている。
スライド案内部A3は、正面左外壁12と、案内溝13と、内縦壁15と、レバー案内壁17と、レバー案内縦壁25と、レバー案内外壁24と、底壁1の上面とで画成される。
また、錠剤案内壁16と、区画壁26と、正面側スライド壁部23と、レバー案内外壁24と、レバー案内縦壁25と、レバー案内壁17とで囲まれた内方には、底壁1が肉抜きされた空間θが形成されている。
個数表示板35の上面には、所定箇所に左から順に「2」、「1」、「2」、「1」の数字が振ってある。
さらに、レバー部Bは、内容器Aのセット時に、仕切り上板34と個数表示板35が、上端部15aと凹部25a、凹部26aと係合することで、上面が内容器Aの上端面と面一となるようになっている。
後面側外壁42の内面左側には、蓋壁44の後面側から延び、内方傾斜面が内容器Aのスライド後面壁18の左側端部と係合し、内容器Aを外容器Cにセットする時に内容器をスムーズに案内するための案内リブ46が形成されている。
正面側外壁43には、右側の端からセット前の内容器Aの正面側スライド壁部23の左端付近まで延び、左端付近内面には、正面側スライド壁部23に係合し、摺動を規制するスライド規制部43aが形成されている。
外容器仕切り板47は、内方先端部が、セット前の内容器Aの後面左側壁11の寸法より僅かに長く形成されるとともに、外容器仕切り板47の内方先端部と錠剤案内壁16との間は、ほぼ錠剤P一錠分の間隔で形成されている。
本実施例の錠剤容器のセットは、まず、収納部A2内に錠剤Pを収納した内容器Aのスライド案内部A3にレバー部Bのスライド案内壁33の左端部が案内溝13の左端部に当接するように装着した後、内容器Aの左外壁10を外容器Cの右側開口から挿入し、内容器Aのスライド後面壁18を外容器Cの後面側外壁42の内面に沿うように、内容器Aを左方向へ押し込むと、図5(a)に示すように、内容器Aのスライド後面壁18の左端部は、外容器Cの案内リブ46の内方傾斜面に当接するが、この時、スライド案内壁33の操作突部33aは、正面側外壁43のスライド規制部43aを通過しているので、内容器Aのセットを邪魔するおそれがない。
さらに、内容器Aを外容器C内へ押し込むと、図5(b)に示すように、内容器Aは、案内リブ46により正面側に摺動し、正面側スライド壁部23の突部が外容器Cのスライド規制部43aに当接するが、内容器Aには空間θが形成されていることにより、正面側スライド壁部23は、後方へ変形することでスライド規制部43aを乗り越え、最終的に、内容器Aは、外容器C内にセットされ、錠剤Pを収納した錠剤容器が得られる。
その際、内容器Aの後面左側壁11とスライド後面壁18と後面右側壁20の後面側とは、外容器Cの外容器仕切り板47と案内リブ46と後面側外壁42の右側部の正面側とに当接するとともに、内容器Aの正面右側壁22と正面側スライド壁部23とは、外容器Cの正面側外壁43とスライド規制部43aとに係合することで、外容器C内で、内容器Aが不用意に摺動することが防止され、錠剤Pを取り出さない場合には、その状態が維持される。
次に、内容器Aの指掛け部12aに手指を掛け、内容器Aを外容器Cに対して左方に摺動させ、内容器Aの計量部A1を外容器Cの左側から突出させていく。
この際、外容器Cの外容器仕切り板47が内容器Aの計量切り込み部6の右側から底壁1の上面に侵入していく。
このとき、内容器Aの計量部A1が外容器Cの左側から完全に露出するので、計量部A1の上部開口から錠剤Pを二錠取り出すことができる。
また、内容器Aの摺動時には 内容器Aに装着されたレバー部Bも内容器Aとともに外容器C内で左方に摺動することで、外容器Cの表示窓45から見えるレバー部Bの個数表示板35の数字は、図1に示した左端の数字「2」から、左から2番目の数字「1」を越えて切り替わり、切り替え後には、図6に示すように、左から3番目の数字「2」となるので、計量部A1内に充填される錠剤Pの錠数を間違えなく表示することができる。
すると、図7に示すように、レバー部Bのスライド縦壁30の左側面と、内容器Aのスライド案内部A3内の内縦壁15の右側面とが当接するとともに、スライド案内壁33の先端が案内溝13の左端面に当接し、レバー部Bは、スライド案内部A3内で最左側にある位置で摺動が停止される。
この際、外容器Cの表示窓45から見える数字がレバー部Bの個数表示板35の摺動により、左から3番目の数字「2」から、右端の数字「1」に表示が切り替わるので、計量部A1内の使用する錠剤Pの数を間違えなく表示することができる。
また、仕切り上板34が左側に錠剤P半個分の幅しかなく、仕切り上板34先端と左外壁10右側との間から内方に保持された錠剤Pを確認することができる。
このとき、外容器Cの表示窓45から見える数字は、左から2番目の数字「1」となる。
その状態で、錠剤容器を左下方に傾け、内容器Aの収納部A2内の錠剤Pを錠剤案内壁16の通路を通して計量部A1内に移動させると、仕切り横板31がストッパーとなって錠剤Pが正面側に入ることができなくなり、計量部A1内に錠剤Pが一錠のみしか充填することができなくなる。
A1 計量部
A2 収納部
A3 スライド案内部
B レバー部
C 外容器
P 錠剤
α、β 隙間
θ 空間
1 底壁
2 側壁
5 スライド切り込み部
6 計量切り込み部
7 正面側切り込み部
10 左外壁
11 後面左側壁
12 正面左外壁
12a 指掛け部
13 案内溝
14 正面側壁
15 内縦壁
15a 上端部
16 錠剤案内壁
17 レバー案内壁
18 スライド後面壁
19 傾斜後面壁
20 後面右側壁
21 右外壁
22 正面右側壁
23 正面側スライド壁部
24 レバー案内外壁
25 レバー案内縦壁
25a、26a 凹部
26 区画壁
30 スライド縦壁
31 仕切り横板
33 スライド案内壁
33a 操作突部
34 仕切り上板
35 個数表示板
40 天板
41 底板
42 後面側外壁
43 正面側外壁
43a スライド規制部
44 蓋壁
45 表示窓
46 案内リブ
47 外容器仕切り板
47a 下端部
Claims (4)
- 錠剤を収納する内容器と、内容器に摺動自在に装着され、錠剤の計量数を切替えるレバー部と、レバー部とともに内容器を左右方向に摺動自在に格納する外容器とからなる錠剤容器であって、
内容器は、錠剤を収納する収納部と、収納部の左右いずれか一方側に設けられ、錠剤を計量する計量部と、収納部と計量部の間でレバー部の摺動を案内するスライド案内部とを備え、
レバー部は、計量部内に挿入可能な仕切り板を備え、
収納部と計量部との間には、内容器が外容器による閉蓋時に錠剤の通過を許容する通路が開口され、
外容器内で内容器を左右いずれか一方向に摺動することにより、計量部を外容器から露出させ、錠剤を取り出すことを特徴とする錠剤容器。 - 外容器は、天板と、底板と、内容器の左右方向の摺動を規制する後面側外壁および正面側外壁と、後面側外壁の左右いずれか一方から形成され、内容器の計量部を閉鎖する蓋壁とを備え、
内容器は、外容器の底板上を摺動する底壁と、底壁の上面の周囲から立設される側壁と、収納部と計量部とを区画する錠剤案内壁とを備えることを特徴とする請求項1記載の錠剤容器。 - レバー部は、内容器のスライド案内部に沿って摺動するスライド縦壁と、スライド縦壁から延びるとともに、レバー部の操作時に計量部内に挿入される仕切り板としての仕切り横板および仕切り上板と、スライド縦壁から延び、レバー部を摺動させるスライド案内壁と、スライド縦壁に連設される個数表示板とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の錠剤容器。
- レバー部は、個数表示板の所定箇所に振られ、錠剤の計量数に対応する複数の数字を備え、
外容器は、天板の所定箇所に開口され、レバー部の個数表示板に振られた数字の中から一つを表示する表示窓を備えることを特徴とする請求項3記載の錠剤容器。
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