JP7306648B2 - トルク検出装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents

トルク検出装置及びパワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、トルク検出装置、パワーステアリング装置に関する。
近年、モータの動力にて運転者の操舵力をアシストするパワーステアリング装置において、操舵トルクを検出するトルクセンサを備え、このトルクセンサが検出する操舵トルクに基づいてモータによるアシスト力を制御する装置が知られている。
例えば、特許文献1には、トルクが入力されることでねじれが発生するトーションバーで連結された第1回転軸と第2回転軸との相対的な変位を、インピーダンスの変化に反映させて検出する少なくとも2組のコイル対と、それぞれのコイル対に対応して別個に設けられ、異なる励磁周波数でそれぞれのコイル対に励磁信号を供給する複数の発振部と、それぞれのコイル対に対応して別個に設けられ、それぞれのコイル対の出力信号を信号処理してトルク検出信号を出力するトルク検出機能を有する信号処理部と、トルク検出機能の異常を定常的に監視する監視部と、トルク検出機能が作動する前に、監視部に対して診断用の信号を入力し、監視部が正常に動作していることを確認する初期診断部と、を備え、励磁周波数の差である励磁周波数差が、3.5kHz以上に設定されており、初期診断部は、監視部に対し、診断用の信号として正常信号と異常信号とを交互に入力し、正常信号の入力時に、監視部が入力信号に対して正常診断し、異常信号の入力時に、監視部が入力信号に対して異常診断したとき、監視部が正常に動作していると判断することを特徴とするトルク検出装置が記載されている。
特許5454691号公報
従来、トルクセンサとして、検出対象となる回転軸の歪みに応じ、回転軸の外周面に設けられた磁歪膜の透磁率が変化することを利用して、センサのインダクタンスの増減を検出する、いわゆる磁歪式トルクセンサが用いられることがある。この場合、回転軸の周囲にコイルを設け、このコイルを励磁回路により励磁することが必要である。また近年、冗長性を与えるため、複数の磁歪式トルクセンサを備える方式が普及しつつある。
ところが、複数の磁歪式トルクセンサを設けると、コイルを励磁する際に、励磁周波数を同じに設定すると、それぞれの励磁回路の性能のばらつきにより、励磁周波数が実際には同じとならない場合がある。その結果、それぞれの磁歪式トルクセンサ間に干渉が生じ、出力信号にうなりが発生する。そして、磁歪式トルクセンサを、例えば、パワーステアリング装置に搭載した場合、操舵フィーリングに違和感を与える恐れがあった。
本発明は、磁歪式トルクセンサ間に干渉が生じにくく、出力信号にうなりが発生しにくいトルク検出装置等を提供することにより、運転者の違和感を低減させることを目的とする。
かかる目的のもとで、本発明は、軸の径方向に形成された磁歪膜の径方向周囲に設けられ、励磁を行なう励磁コイルと前記軸に加わるトルクの大きさに応じて変化するインダクタンスの変化に応じた出力信号を出力する検出コイルと、を有する複数のトルク検出部と、前記トルク検出部から出力された出力信号を基に、前記軸に加わるトルクの大きさを検出するトルク検出回路と、を備え、前記複数のトルク検出部のそれぞれの前記励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定するトルク検出装置である。
本発明によれば、磁歪式トルクセンサ間に干渉が生じにくく、出力信号にうなりが発生しにくいトルク検出装置等を提供することにより、運転者の違和感を低減させることができる。
第1の実施形態に係るトルク検出装置の概略構成を示す図である。 第1トルクセンサの概略構成を示す図である。 トルク検出信号の出力範囲を示す図である。 第2の実施形態に係る第1トルクセンサの概略構成を示す図である。 (a)~(b)は、ノッチフィルタのフィルタ特性について示した図である。 (a)は、ノッチフィルタを、トルク検出部と検出回路との間に設けたときに、検出回路に入力する出力信号の例を示した図である。(b)は、ノッチフィルタを、トルク検出部と検出回路との間に設けなかったときに、検出回路に入力する出力信号の例を示した図である。 第3の実施形態に係る第1トルクセンサの概略構成を示す図である。 (a)~(b)は、ローパスフィルタのフィルタ特性について示した図である。 第4の実施形態に係る第1トルクセンサの概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
{第1の実施形態}
ここでは、第1の実施形態についてまず説明を行なう。
図1は、第1の実施形態に係るトルク検出装置200の概略構成を示す図である。図2は、第1トルクセンサ201の概略構成を示す図である。
本実施の形態のトルク検出装置200は、磁歪に起因する磁気特性の変化に基づいて回転軸390に印加された印加トルクTaを検出する磁歪式のセンサである第1トルクセンサ201と第2トルクセンサ202とを備えている。回転軸390は、軸の一例である。この場合、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202は、何れか一方のみでも、印加トルクTaを検出することが可能である。しかし、本実施の形態のトルク検出装置200は、トルクセンサを2個備えることで冗長性を与えている。そのため、何れか一方が故障しても印加トルクTaを検出することが可能となる。なお、本実施の形態では、トルクセンサは、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202の2個であるが、3個以上でもよい。
また、トルク検出装置200は、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202から出力された値に基づいて印加トルクTaに応じた値を出力すると共に第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202の故障を診断する出力装置300を備えている。
〔トルクセンサ〕
第1トルクセンサ201の構成と第2トルクセンサ202の構成とは同一であるので、以下に、代表して第1トルクセンサ201について説明する。
第1トルクセンサ201は、回転軸390に加えられた印加トルクTaを検出するトルク検出部210と、トルク検出部210による検出に基づいて印加トルクTaに応じた電圧を出力するトルク検出回路250とを備えている。なお、上述したように、本実施の形態では、トルクセンサは、複数存在し、トルク検出部210及びトルク検出回路250は、それぞれのトルクセンサ毎に複数備えられる。上述したように、実施の形態では、トルクセンサとして、2個のトルクセンサである第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202を備える、そして、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202は同様の構成であるため、第2トルクセンサ202にもトルク検出部210及びトルク検出回路250と同様のものが備えられている。
トルク検出部210は、印加トルクTaに応じて後述する2個のコイル(第1検出コイル221、第2検出コイル222)のインダクタンスを変化させ、トルク検出回路250は、これら2個のコイルのインダクタンスの変化に基づいて印加トルクTaに応じた電圧を出力する。
トルク検出部210は、第1磁歪膜211の径方向周囲に設けられた検出コイルの一例である第1検出コイル221と、第2磁歪膜212の径方向周囲に設けられた検出コイルの一例である第2検出コイル222と、回転軸390の周囲に配置され励磁を行なう励磁コイル223と、を備えている。この場合、第1磁歪膜211及び第2磁歪膜212は、回転軸390の外周面に径方向周囲に形成された磁歪膜の一例である。
第1磁歪膜211及び第2磁歪膜212は、歪みの変化に対して透磁率の変化が大きい素材からなる金属膜であり、例えば、回転軸390の外周にメッキ法で形成したNi-Fe系の合金膜であることを例示することができる。第1磁歪膜211は、回転軸390の軸線方向に対して約45度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されており、第2磁歪膜212は、第1磁歪膜211の磁気異方性の方向に対して約90度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されている。すなわち、第1磁歪膜211、第2磁歪膜212の磁気異方性は互いに約90度位相を異にしている。
第1検出コイル221は、第1磁歪膜211の周囲に所定の隙間を空けた状態で回転軸390と同軸状に配置されている。第2検出コイル222は、第2磁歪膜212の周囲に所定の隙間を空けた状態で回転軸390と同軸状に配置されている。第1検出コイル221の巻き始めである導線の一端が、第1端子231に接続されている。第2検出コイル222の巻き終わりである導線の他端が、第2端子232に接続されている。第1検出コイル221の巻き終わりである導線の他端と第2検出コイル222の巻き始めである導線の一端とが、第3端子233に接続されている。第1検出コイル221の巻き始めである導線の一端と第2検出コイル222の巻き終わりである導線の他端とが、第4端子234に接続されている。励磁コイル223の巻き始めである導線の一端が第5端子235に接続され、励磁コイル223の巻き終わりである導線の他端が第6端子236に接続されている。
第1磁歪膜211及び第2磁歪膜212の磁気異方性を上述のように設定したことにより、回転軸390にトルクが作用しない状態でも、第1磁歪膜211、第2磁歪膜212の主応力方向の一方に圧縮応力が作用し、他方に引張応力が作用する。第1磁歪膜211、第2磁歪膜212の透磁率は概ね等しく設定されている。回転軸390にトルクが印加されると、異方性を持たせた第1磁歪膜211及び第2磁歪膜212にそれぞれ引張応力、圧縮応力が選択的に働く。その結果、逆磁歪効果により第1磁歪膜211、第2磁歪膜212の透磁率がそれぞれ増加又は減少する。そして、これに応じて、第1検出コイル221と第2検出コイル222のうち、一方のインダクタンスが増加し、他方のインダクタンスが減少する。つまり、回転軸390に加えられた印加トルクTaの大きさに応じて、第1検出コイル221及び第2検出コイル222のインダクタンスが変化する。そして、インダクタンスの変化に応じて、第1検出コイル221及び第2検出コイル222から出力する出力信号の電圧が変化する。
〔トルク検出回路〕
トルク検出回路250は、第1トルクセンサ201から出力された出力信号を基に、回転軸390に加わるトルクの大きさを検出する。トルク検出回路250は、CPU等からなる算術論理演算回路であり、図2に示すように、第1端子231,第2端子232それぞれから延びた信号線と電気的に接続された検出回路251を備えている。また、トルク検出回路250は、第3端子233,第4端子234それぞれから延びた信号線と電気的に接続された励磁モニタ回路252を備えている。また、トルク検出回路250は、第5端子235,第6端子236それぞれから延びた信号線と電気的に接続されて、交流電流を流して磁束を発生させる励磁回路253を備えている。そして、かかる構成により、検出回路251は、第1検出コイル221の一端と第2検出コイル222の他端の電圧を検出し、励磁モニタ回路252は、第1検出コイル221の一端と第2検出コイル222の他端の電圧と、第1検出コイル221の他端と第2検出コイル222の一端との接続部の電圧とを検出する。
第1検出コイル221に関する磁歪特性曲線と、第2検出コイル222に関する磁歪特性曲線とは、第1磁歪膜211、第2磁歪膜212のそれぞれで互いに逆方向となる磁気異方性を有することが反映して、両磁歪特性曲線が交わる点を含む縦軸に関して略線対称の関係になる。
第1トルクセンサ201では、第1検出コイル221、第2検出コイル222に関する磁歪特性曲線における印加トルクTaの中立点(ゼロ点)付近の一定勾配とみなされる領域を使用し、原点を通る直線であって、縦軸及び横軸の正側、負側に存在する直線を利用することで、検出回路251は、印加トルクTaの方向と大きさに応じた第1トルク検出信号TS1を出力する。
検出回路251は、第1端子231を介して出力される電圧と第2端子232を介して出力される電圧との差を所定の増幅度で増幅し、バイアス電圧(例えば、2.5V)を加えた電圧を第1トルク検出信号TS1として出力する。印加トルクTaがゼロのときに、第1検出コイル221から出力される電圧と第2検出コイル222から出力される電圧は等しいので、その差の値はゼロとなり、第1トルク検出信号TS1はバイアス電圧と等しくなる。
一方、第2トルクセンサ202の検出回路251は、第1端子231を介して出力される電圧と第2端子232を介して出力される電圧との差を所定の増幅度で増幅し、バイアス電圧(例えば、2.5V)を加えた電圧を第2トルク検出信号TS2として出力する。以下、第1トルク検出信号TS1と第2トルク検出信号TS2とをまとめて「トルク検出信号TS」と称する場合もある。
図3は、トルク検出信号TSの出力範囲を示す図である。
トルク検出信号TSは、図3に示すように、印加トルクTaの一方方向への大きさが増加するのに伴って上昇すると共に、最大電圧VHiと最小電圧VLoとの間で変化する。最大電圧VHiは4.5V、最小電圧VLoは0.5Vであることを例示することができる。かかる場合、0.5V以上4.5V以下の範囲がトルク検出信号TSの出力正常範囲となり、0.5Vより小さい範囲及び4.5Vより大きい範囲がトルク検出信号TSの出力異常範囲となる。
励磁モニタ回路252は、トルク検出信号TSと同期した信号を出力する。励磁モニタ回路252は、第1検出コイル221,第2検出コイル222のインダクタンスが変化しているか否か、検出回路251が故障してないかを判断する。そして、励磁モニタ回路252は、励磁コイル223に電流が印加されたことに起因して第1検出コイル221,第2検出コイル222のインダクタンスが変化したことを示すLo信号と、第1検出コイル221,第2検出コイル222のインダクタンスが変化していないことを示すHi信号とを、故障診断用信号TSIGとして出力する。以下の説明において、第1トルクセンサ201から出力される故障診断用信号TSIGを第1故障診断用信号TSIG1、第2トルクセンサ202から出力される故障診断用信号TSIGを第2故障診断用信号TSIG2と称す。
第1トルクセンサ201のトルク検出回路250から出力される第1トルク検出信号TS1及び第1故障診断用信号TSIG1と、第2トルクセンサ202のトルク検出回路250から出力される第2トルク検出信号TS2及び第2故障診断用信号TSIG2とは、出力装置300に入力される。
励磁回路253は、励磁コイル223の励磁を行なう。そして、本実施の形態では、複数のトルク検出部のそれぞれの励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定する。即ち、本実施の形態の場合、第1トルクセンサ201のトルク検出部210の励磁コイル223を励磁する周波数と、第2トルクセンサ202のトルク検出部(図示せず)の励磁コイル(図示せず)を励磁する周波数とは異なるように設定する。
つまり、それぞれの励磁周波数を同じに設定した場合、それぞれの励磁回路のわずかな性能のばらつきにより、励磁周波数は実際には同じにならず、わすかに差が生じる。その結果、それぞれの周波数が、干渉を起こし、出力信号にうなりが生ずる。この周波数差は、比較的低い周波数であり、トルク検出装置200を、例えば、パワーステアリング装置に適用した場合、操舵フィーリングに違和感を与える。
そのため、本実施の形態では、それぞれの励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりを抑制する。本実施の形態の場合、第1トルクセンサ201と第2トルクセンサ202のそれぞれの励磁周波数の差を数kHz以上とする。具体的には、例えば、それぞれの励磁周波数を、20.8kHz、26kHz、41.6kHz、52kHzの4つから選ばれる2つとする。この場合、うなりの周波数は、選択された2つの周波数の差となる。例えば、20.8kHzと26kHzとを選択した場合は、うなりの周波数は、26kHz-20.8kHz=5.2kHzである。また、例えば、26kHzと41.6kHzとを選択した場合は、うなりの周波数は、41.6kHz-26kHz=15.6kHzである。さらに、例えば、41.6kHzと52kHzとを選択した場合は、うなりの周波数は、52kHz-41.6kHz=10.4kHzである。
〔出力装置〕
出力装置300は、第1トルクセンサ201に動作電圧を供給する第1電源310と、第2トルクセンサ202に動作電圧を供給する第2電源320とを備えている。第1電源310,第2電源320は、車載バッテリの電源電圧を、それぞれ第1トルクセンサ201,第2トルクセンサ202に適した動作電圧に調圧し、調圧された動作電圧を出力装置300の第1電源端子301,第2電源端子302にそれぞれ印加する。また、出力装置300は、グランド電位に設定された第1グランド端子303と第2グランド端子304とを備えている。第1電源端子301及び第1グランド端子303に配線を介して第1トルクセンサ201が接続されることで、第1トルクセンサ201の電源が確保されている。また、第2電源端子302及び第2グランド端子304に配線を介して第2トルクセンサ202が接続されることで、第2トルクセンサ202の電源が確保されている。
また、出力装置300は、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202の故障を診断する故障診断部330と、故障診断部330の故障診断結果に基づいて、第1トルクセンサ201、第2トルクセンサ202の励磁回路253に対して励磁させることを命令する励磁出力命令部340とを備えている。また、出力装置300は、第1トルクセンサ201から出力された第1トルク検出信号TS1か、第2トルクセンサ202から出力された第2トルク検出信号TS2かを、トルク信号Tdとして用いるのを切り替える切替部350を備えている。
《故障診断部》
故障診断部330には、第1トルクセンサ201から出力される第1トルク検出信号TS1及び第1故障診断用信号TSIG1、第2トルクセンサ202から出力される第2トルク検出信号TS2及び第2故障診断用信号TSIG2が入力される。そして、故障診断部330は、第1トルク検出信号TS1及び第2トルク検出信号TS2に基づいて、第1トルクセンサ201又は第2トルクセンサ202が故障しているか否かを診断する。故障診断方法については後で詳述する。
《励磁出力命令部》
励磁出力命令部340は、故障診断部330が第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202が故障していないと診断している場合には、第1トルクセンサ201の励磁回路253及び第2トルクセンサ202の励磁回路(図示せず)に対して励磁を命令する。
《切替部》
切替部350は、故障診断部330が第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202が故障していないと判断している場合には、その旨の信号と共に、第1トルクセンサ201から出力される第1トルク検出信号TS1を、トルク信号Tdとして出力する。
また、切替部350は、第2トルクセンサ202が故障していると故障診断部330が判断している場合には、その旨の信号と共に、第1トルクセンサ201から出力される第1トルク検出信号TS1を、トルク信号Tdとして出力する。
また、切替部350は、第1トルクセンサ201が故障していると故障診断部330が判断している場合には、その旨の信号と共に、第2トルクセンサ202から出力される第2トルク検出信号TS2を、トルク信号Tdとして出力する。
また、切替部350は、故障診断部330が第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202が故障していると判断している場合には、その旨の信号を出力する。
以上のように構成された本実施の形態のトルク検出装置200においては、出力装置300の励磁出力命令部340から指示を受けて、第1トルクセンサ201又は第2トルクセンサ202のトルク検出部210の励磁回路253が交流電流を流して磁束を発生させると、第1トルクセンサ201,第2トルクセンサ202は、それぞれ印加トルクTaに応じた電圧信号である第1トルク検出信号TS1,第2トルク検出信号TS2を出力する。また、第1トルクセンサ201,第2トルクセンサ202は、それぞれ第1トルク検出信号TS1,第2トルク検出信号TS2と同期した信号である第1故障診断用信号TSIG1,第2故障診断用信号TSIG2を出力する。
そして、本実施の形態のトルク検出装置200は、故障診断部330が第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202が故障していないと診断している場合、第1トルクセンサ201から出力された第1トルク検出信号TS1をトルク信号Tdとして出力する。一方、トルク検出装置200は、第1トルクセンサ201又は第2トルクセンサ202のいずれか一方のトルクセンサが故障している場合には、他方のトルクセンサから出力されたトルク検出信号TSをトルク信号Tdとして出力する。
《故障診断》
以下、故障診断部330が行う故障診断について説明する。
故障診断部330は、例えば、第1トルク検出信号TS1の電圧と第2トルク検出信号TS2の電圧との差が所定範囲内である場合には第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202は正常であると診断し、第1トルク検出信号TS1の電圧と第2トルク検出信号TS2の電圧との差が所定範囲外である場合には第1トルクセンサ201又は第2トルクセンサ202が故障していると診断する。また、故障診断部330は、第1トルク検出信号TS1,第2トルク検出信号TS2が出力正常範囲内である場合には、第1トルクセンサ201,第2トルクセンサ202は正常であると診断し、第1トルク検出信号TS1,第2トルク検出信号TS2が出力異常範囲内である場合には、第1トルクセンサ201,第2トルクセンサ202は異常であると診断する。
そして、本実施の形態のトルク検出装置200においては、第1トルクセンサ201が故障していると故障診断部330が診断した場合には、励磁出力命令部340は、第1トルクセンサ201の励磁回路253に対して、励磁を停止するよう命令する。また、トルク検出装置200は、故障した第1トルクセンサ201に動作電圧を供給する第1電源310による電圧の供給を遮断する。
また、トルク検出装置200においては、第2トルクセンサ202が故障していると故障診断部330が診断した場合には、励磁出力命令部340は、第2トルクセンサ202の励磁回路253に対して、励磁を停止するよう命令する。また、トルク検出装置200は、故障した第2トルクセンサ202に動作電圧を供給する第2電源320による電圧の供給を遮断する。
{第2の実施形態}
次に、第2の実施形態について説明を行なう。第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に対し、トルクセンサにノッチフィルタを加える。
図4は、第2の実施形態に係る第1トルクセンサ201の概略構成を示す図である。なお、第2トルクセンサ202も同一の構成を有する。
図示するように、第2の実施形態に係る第1トルクセンサ201は、第1の実施形態に係る第1トルクセンサ201と比較して、トルク検出回路250にノッチフィルタ254をさらに備える点が異なる。なお、他は同様の構成となっている。
ノッチフィルタは254は、複数のトルク検出部のうち一のトルク検出部から出力される出力信号から、他のトルク検出部の励磁周波数成分の通過を阻害する。つまり、ノッチフィルタは25は、他のトルク検出部の励磁周波数を選択的にカットするフィルタである。
本実施の形態では、トルク検出部は、第1トルクセンサ201のトルク検出部210である第1トルク検出部及び第2トルクセンサ202のトルク検出部である第2トルク検出部の2個からなる。そして、ノッチフィルタ254である第1ノッチフィルタは、第1トルク検出部が有する第1検出コイル221である第1検出コイルから出力される出力信号である第1出力信号から、第2トルク検出部の励磁周波数である第2励磁周波数成分の通過を阻害する。また、第2トルクセンサ202のノッチフィルタである第2ノッチフィルタは、第2トルク検出部が有する検出コイルである第2検出コイルから出力される出力信号である第2出力信号から、第1トルク検出部であるトルク検出部210の励磁周波数である第1励磁周波数成分の通過を阻害する。
換言すれば、第1トルクセンサ201のノッチフィルタ254は、第2トルクセンサ202で使用される励磁周波数をカットする。また、第2トルクセンサ202のノッチフィルタは、第1トルクセンサ201で使用される励磁周波数をカットする。
図5(a)~(b)は、ノッチフィルタ254のフィルタ特性について示した図である。
このうち図5(a)は、周波数と振幅との関係を示した図であり、横軸は周波数(Frequency)を表し、縦軸は振幅(Magnitude)を表す。また、図5(b)は、周波数と位相との関係を示した図であり、横軸は周波数(Frequency)を表し、縦軸は位相(Phase)を表す。
図示する例は、20.8kHzの周波数をカットオフするノッチフィルタ254であり、図5(a)に示すように、振幅が、周波数20.8kHzにおいて極小値となる。
この場合、20.8kHzの周波数の振幅は、-40dB(約1/100)以下となる。トルク検出装置200を、例えば、パワーステアリング装置に適用した場合、うなりの周波数における振幅が、-40dB以下の範囲になれば、「操舵フィーリングに違和感を与えない」、と言うことができる。
さらに、第1の実施形態のように、複数のトルク検出部のそれぞれの励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりの周波数における振幅は、さらに小さくなる。
また、本実施の形態では、ノッチフィルタは、トルク検出部とトルク検出回路における出力信号の電圧を検出する検出回路との間にそれぞれ設けられる。図示する第1トルクセンサ201の例では、ノッチフィルタ254は、トルク検出部210と検出回路251との間に設けられる。
図6(a)は、ノッチフィルタ254を、トルク検出部210と検出回路251との間に設けたときに、検出回路251に入力する出力信号の例を示した図である。また、図6(b)は、ノッチフィルタ254を、トルク検出部210と検出回路251との間に設けなかったときに、検出回路251に入力する出力信号の例を示した図である。両図において、横軸は時間を表し、縦軸は、電圧を表す。
図6(a)の場合、電圧の最大値と最小値が点線で示したようにほぼ一定であり、出力信号が安定することがわかる。この場合、検出回路251において検出する電圧の精度が向上する。
対して、図6(b)の場合、電圧の最大値と最小値がそれぞれ点線で示したように周期的に変動する。この変動の周波数は、上述したうなりの周波数である。この場合、この変動は、AM変調ノイズとなり、検出回路251において検出する電圧の精度が悪化する。
{第3の実施形態}
次に、第3の実施形態について説明を行なう。第3の実施形態では、第1の実施形態の構成に対し、トルクセンサにローパスフィルタを加える。
図7は、第3の実施形態に係る第1トルクセンサ201の概略構成を示す図である。なお、第2トルクセンサ202も同一の構成を有する。
図示するように、第3の実施形態に係る第1トルクセンサ201は、第1の実施形態に係る第1トルクセンサ201と比較して、トルク検出回路250にローパスフィルタ255をさらに備える点が異なる。なお、他は同様の構成となっている。
ローパスフィルタ255は、トルク検出回路から出力される検出信号から、それぞれのトルク検出部で使用する励磁周波数の差分の周波数成分の通過を阻害する。つまり、ローパスフィルタ255は、上述したうなりの周波数である5.2kHz、10.4kHz、15.6kHz等の周波数成分をカットオフする。
図8(a)~(b)は、ローパスフィルタ255のフィルタ特性について示した図である。
このうち図8(a)は、周波数と振幅との関係を示した図であり、横軸は周波数(Frequency)を表し、縦軸は振幅(Magnitude)を表す。また、図8(b)は、周波数と位相との関係を示した図であり、横軸は周波数(Frequency)を表し、縦軸は位相(Phase)を表す。
図示する例は、800Hzのローパスフィルタのフィルタ特性である。この場合、点F1でプロットするように、5.2kHzの周波数成分は、振幅が、-15dB(約1/6)となる。また、点F2でプロットするように、10.4kHzの周波数成分は、振幅が、-21dB(約1/10)となる。さらに、点F3でプロットするように、15.6kHzの周波数成分は、振幅が、-25dB(約1/18)となる。
さらに、第1の実施形態のように、複数のトルク検出部のそれぞれの励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりの周波数における振幅は、さらに小さくなり、-46dB(約1/200)となる。
また、本実施の形態では、ローパスフィルタ255のカットオフ周波数がサンプリング定理により制御可能な周波数以上とする。トルク検出装置200を、例えば、パワーステアリング装置に適用した場合、パワーステアリング装置のモータ制御は、1ms毎に行なう。この場合、サンプリング定理から、500Hz以上の周波数については、制御できない。よって本実施の形態では、カットオフ周波数を500Hz以上とする。ただし、カットオフ周波数を500Hzとすると、操舵フィーリングに影響を与える、本来カットしてはいけない周波数の周波数成分までカットを行なってしまう。操舵フィーリングに影響を与える周波数は、例えば、100Hzである。例えば、カットオフ周波数を100Hzとした場合、100Hzにおける振幅は、-3dBとなり、操舵フィーリングに影響を与える。本実施の形態では、ローパスフィルタ255のカットオフ周波数を800Hzとすることで、100Hzの周波数成分をほぼカットしないようにすることができる。ここで、「ほぼカットしない」とは、ローパスフィルタ255によりカットされた後の振幅が-1dB以上となる場合である。つまり、ローパスフィルタ255により100Hzにおける振幅は、-1dB以上となる必要がある。
{第4の実施形態}
次に、第4の実施形態について説明を行なう。第4の実施形態では、第1の実施形態の構成に対し、トルクセンサにノッチフィルタ及びローパスフィルタの双方を加える。
図9は、第4の実施形態に係る第1トルクセンサ201の概略構成を示す図である。なお、第2トルクセンサ202も同一の構成を有する。
図示するように、第4の実施形態に係る第1トルクセンサ201は、第1の実施形態に係る第1トルクセンサ201と比較して、トルク検出回路250に、ノッチフィルタ254及びローパスフィルタ255をさらに備える点が異なる。なお、他は同様の構成となっている。
この構成によれば、ノッチフィルタ254及びローパスフィルタ255の双方の効果が期待できる。
そしてさらに、第1の実施形態のように、複数のトルク検出部のそれぞれの励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりの周波数における振幅は、さらに小さくなり、-50dB(約1/300)程度となる。
以上のように構成されたトルク検出装置200においては、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202のいずれか一方のトルクセンサが故障したとしても、他方のトルクセンサから出力される出力値に基づいてこの他方のトルクセンサが正常動作しているか否かを判断することができる。その結果、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202のいずれか一方のトルクセンサが故障したとしても、トルク検出装置200から出力されるトルク信号Tdは、正常動作していると判断された正常なトルクセンサからの出力値に基づくので、信頼できる値である。
さらに、第1の実施形態によれば、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202に励磁される複数のトルクセンサにおける、それぞれの励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりを抑制することができる。
またさらに、第2の実施形態によれば、ノッチフィルタは254は、複数のトルク検出部のうち一のトルク検出部から出力される出力信号から、他のトルク検出部の励磁周波数成分の通過を阻害するため、磁歪式トルクセンサ間に干渉が生じにくく、うなりがさらに発生しにくい。
そして、第3の実施形態によれば、ローパスフィルタは255は、トルク検出回路から出力される検出信号から、それぞれのトルク検出部で使用する励磁周波数の差分の周波数成分の通過を阻害する。その結果、うなりの周波数をカットし、うなりがさらに発生しにくい。
また、第4の実施形態によれば、ノッチフィルタは254及びローパスフィルタは255を双方使用するため、うなりがさらに発生しにくくなる。
{第5の実施形態}
第5の実施形態では、上述した第1の実施形態~第4の実施形態に係るトルク検出装置200を、パワーステアリング装置に利用する。つまり、このパワーステアリング装置は、車両のステアリングホイールの操舵に対してアシスト力を付与するモータと、ステアリングホイールの操舵トルクを検出する、上述したトルク検出装置200と、を備える。
そして、第1の実施形態~第4の実施形態に係るトルク検出装置200は、2つのトルクセンサを備える二重系のトルクセンサの一方のトルクセンサが故障した際に、アシストを継続するパワーステアリング装置に適用することができる。二重系のトルクセンサの一方のトルクセンサが故障した際にアシストを継続するパワーステアリング装置において、一方のトルクセンサが故障した際に、例えば、モータの回転角度から操舵角を推定してアシスト制御を行う場合、故障していない他方のトルクセンサの検知に基づいて操舵トルクの方向を検知してアシストの信頼性を向上させる場合がある。かかる場合、第1の実施形態~第4の実施形態に係るトルク検出装置200を用いれば、信頼できる操舵トルクの方向を使用することができるため、さらに信頼性が高いアシスト継続を実施することができる。さらに、第1トルクセンサ201及び第2トルクセンサ202に励磁される複数のトルクセンサにおける、それぞれの励磁周波数を互いに異なるように設定することで、うなりを抑制し、操舵フィーリングに違和感を与えることを抑制し、運転者の違和感を低減する。
200…トルク検出装置、201…第1トルクセンサ、202…第2トルクセンサ、210…トルク検出部、211…第1磁歪膜(磁歪膜の一例)、212…第2磁歪膜(磁歪膜の一例)、221…第1検出コイル(検出コイルの一例)、222…第2検出コイル(検出コイルの一例)、223…励磁コイル、250…トルク検出回路、251…検出回路、252…励磁モニタ回路、253…励磁回路、254…ノッチフィルタ、255…ローパスフィルタ、390…回転軸(軸の一例)

Claims (7)

  1. 軸の径方向に形成された磁歪膜の径方向周囲に設けられ、励磁を行なう励磁コイルと前記軸に加わるトルクの大きさに応じて変化するインダクタンスの変化に応じた出力信号を出力する検出コイルと、を有する複数のトルク検出部と、
    前記トルク検出部から出力された出力信号を基に、前記軸に加わるトルクの大きさを検出するトルク検出回路と、
    を備え、
    前記複数のトルク検出部のそれぞれの前記励磁コイルを励磁する周波数である励磁周波数を互いに異なるように設定し、
    前記複数のトルク検出部のうち一のトルク検出部から出力される出力信号から、他のトルク検出部の励磁周波数成分の通過を阻害するノッチフィルタをさらに備えることを特徴とするトルク検出装置。
  2. 前記ノッチフィルタは、前記トルク検出部と前記トルク検出回路における前記出力信号の電圧を検出する検出回路との間にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項に記載のトルク検出装置。
  3. 前記複数のトルク検出部は、第1トルク検出部及び第2トルク検出部の2個からなり、
    前記ノッチフィルタは、前記第1トルク検出部が有する前記検出コイルである第1検出コイルから出力される出力信号である第1出力信号から、前記第2トルク検出部の励磁周波数である第2励磁周波数成分の通過を阻害する第1ノッチフィルタ、及び前記第2トルク検出部が有する前記検出コイルである第2検出コイルから出力される出力信号である第2出力信号から、前記第1トルク検出部の励磁周波数である第1励磁周波数成分の通過を阻害する第2ノッチフィルタからなることを特徴とする請求項に記載のトルク検出装置。
  4. 前記トルク検出回路から出力される検出信号から、それぞれのトルク検出部で使用する励磁周波数の差分の周波数成分の通過を阻害するとともに、カットオフ周波数がサンプリング定理により制御可能な周波数以上であるローパスフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  5. 前記ローパスフィルタは、100Hzの周波数成分をほぼカットしないことを特徴とする請求項に記載のトルク検出装置。
  6. 車両のステアリングホイールの操舵に対してアシスト力を付与するモータと、
    前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出する、請求項1からの何れか1項に記載のトルク検出装置と、
    を備えるパワーステアリング装置。
  7. 前記複数のトルク検出部のうち一のトルク検出部から出力される出力信号から、他のトルク検出部の励磁周波数成分の通過を操舵フィーリングに影響を与えない範囲に阻害するノッチフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項に記載のパワーステアリング装置。
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