JP7305117B2 - 白金ペースト - Google Patents
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Description
特許文献2には、白金粉末に、所定範囲のアルミナ粉末及びジルコニア粉末からなる骨材、樹脂、有機溶媒と、を含んで成る電極形成用のペーストにより低抵抗の電極膜を形成することができることが記載されている。
(1)白金粉末と、
(2)セラミック粉末と、
(3)界面活性剤と、
(4)樹脂と、
(5)溶剤と、
を含有し、
前記セラミック粉末がジルコニア粉末と、チタニア粉末と、アルミナ粉末と、からなり、前記セラミック粉末中のジルコニア粉末の割合は17~80mass%、前記セラミック粉末中のチタニア粉末の割合は3~72mass%、前記セラミック粉末中のアルミナ粉末の割合は5~66mass%であり、前記白金粉末と前記セラミック粉末とから成る固形分に対しセラミック粉末を1~30mass%含む白金ペーストによって達成される。
上記構成において、前記界面活性剤がアニオン界面活性剤から成るようにしてもよい。また、上記構成において、前記界面活性がアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とからなるようにしてもよい。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤を共に用いるようにしてもよい。その場合は、アニオン界面活性剤/カチオン界面活性剤の比は、0.5から2.0が好ましい。
すなわち、ジルコニア粉末とチタニア粉末がペースト中に共存していると、焼成時に、ペースト中のジルコニア、チタニアが部分的にペースト焼成膜とセラミック基材の界面(以下界面とする)付近に移動する現象が発生する。その結果、導電性を有する白金粒子が三元セラミック上に移動して導電パスを形成しやすくなることで抵抗値が低減する。
さらに、界面活性剤としてアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とを共に使用するとアルミナ粉末も含めた三元セラミックの界面付近への移動と三元セラミック上への白金粒子の移動が促進する。
白金ペースト中のセラミック成分としてジルコニア粉末とチタニア粉末とアルミナ粉末が存在し、かつアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とを共に使用する場合には特に上記三元セラミックの界面への十分な移動現象が得られ、導電性を有する白金粒子の接合割合が増加して白金の利用率を高められることで比抵抗値がさらに低減する。
実施例1~11は、セラミック粉末中に占めるジルコニア粉末とチタニア粉末とアルミナ粉末を表1に示す比率にしてペーストを製作した実施例である。
実施例12、実施例13は、界面活性剤をポリエーテル鎖を持つカルボン酸の1つであるアルキルエーテルカルボン酸(アニオン界面活性剤)のみとした他は表1に示す成分組成でペーストを製作した例である。
比較例1は、セラミック粉末の比率を、ジルコニア100mass%としてペーストを製作した例である。比較例2は、セラミック粉末の比率を、アルミナ100mass%としてペーストを製作した例である。比較例3は、セラミック粉末の比率を、ジルコニア59.8mass%、アルミナ40.2mass%としてペーストを製作した例である。
また、ジルコニア粉末とチタニア粉末とアルミナ粉末が共存するペーストにおいて、アルミナ粉末を含むペーストを用いることで、耐熱性の高い導電膜を形成することができる。また、実施例2と実施例12、実施例8と実施例13から分かるように、界面活性剤としてカチオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を共に用いて作製されたペーストは、アニオン界面活性剤だけで作製されたペーストと比較して、比抵抗がより小さい。
Claims (3)
- セラミック基材(ただし、鉛を含有するものを除く。)上に印刷される白金ペーストであって、(1)白金粉末と、(2)セラミック粉末と、(3)界面活性剤と、(4)樹脂と、(5)溶剤とを含有し、
前記セラミック粉末がジルコニア粉末と、チタニア粉末と、アルミナ粉末とからなり、前記セラミック粉末中のジルコニア粉末の割合は17~80mass%、前記セラミック粉末中のチタニア粉末の割合は7~72mass%、前記セラミック粉末中のアルミナ粉末の割合は5~66mass%であり、
前記白金粉末と前記セラミック粉末とから成る固形分に対し、セラミック粉末を1~30mass%含むことを特徴とする白金ペースト。 - 前記界面活性剤がアニオン界面活性剤から成ることを特徴とする請求項1に記載の白金ペースト。
- 前記界面活性剤がアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とから成ることを特徴とる請求項1に記載の白金ペースト。
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JP2016100243A (ja) | 2014-11-25 | 2016-05-30 | メタローテクノロジーズジャパン株式会社 | 電極形成用の導電性ペースト |
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