JP7304609B2 - 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造 - Google Patents

飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7304609B2
JP7304609B2 JP2018205987A JP2018205987A JP7304609B2 JP 7304609 B2 JP7304609 B2 JP 7304609B2 JP 2018205987 A JP2018205987 A JP 2018205987A JP 2018205987 A JP2018205987 A JP 2018205987A JP 7304609 B2 JP7304609 B2 JP 7304609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
tank
flying object
plate
wire mesh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018205987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020070642A (ja
Inventor
宏治 石井
Original Assignee
株式会社石井鐵工所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社石井鐵工所 filed Critical 株式会社石井鐵工所
Priority to JP2018205987A priority Critical patent/JP7304609B2/ja
Publication of JP2020070642A publication Critical patent/JP2020070642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7304609B2 publication Critical patent/JP7304609B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

この発明は、飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造に関するものである。
重油などの危険物を貯蔵する固定屋根式のタンクを津波から防護する技術として、タンク自体の流出や津波漂流物の衝突による損傷を防止するために、タンク周囲にコンクリート側壁を備えたタンクの発明がなされている。
しかし、前記コンクリート側壁を備えたタンクであっても、台風や竜巻等による不測の飛来物の衝突から該タンクの屋根を防護する対策は考えられていない。
そのため、薄い鋼板で製作されている屋根板に前記飛来物が衝突した場合、該飛来物が屋根板を大きく破壊したり貫通したりして、爆発や火災等の大事故を引き起こす恐れがある。
ところで、タンクを飛来物の衝突から防護する下記の従来技術が開示されている。
従来技術として、特許文献1の「飛来物防護設備」の発明がある。この発明には、保護対象物としての復水タンクの周囲を覆うように復水タンクから所定隙間を空けて地面に立設される側壁部と、復水タンクの上方を覆うように側壁部の上部に連結される上壁部と、側壁部における水平方向の振動を低減する振動低減機構とを設けた飛来物防護設備が開示されている。
特許文献2の「低温タンクの保護構造」の発明がある。この発明には、LNG等の低温液化ガスタンクを貯蔵する低温タンクの外側に、所定の間隔を隔てて、飛来する物体を反射する反射板と該反射板を貫通した物体を緩衝して停止させる緩衝板とが積層された保護壁を設けた低温タンクの保護構造が開示されている。
特許文献3の「LNG地下タンクの屋根構造およびその施工方法」の発明がある。この発明には、球形シェル構造の鋼製屋根を有した既設LNG地下タンクの外周部にリングビーム基礎を設け、そのリングビーム基礎の上に前記鋼製屋根を覆うように新たに球形シェル構造のコンクリート屋根を架設したLNG地下タンクの屋根構造が開示されている。
特開2016-164352号公報 実開平3-39699号公報 特開平7-34712号公報
コンクリート側壁を備えた固定屋根式のタンクを台風や竜巻等の自然現象による不測の飛来物の衝突から防護する場合、以下の課題がある。
(1)タンクの全体を鉄骨構造の防護設備で囲い、金網等で覆う発明がなされているが、前記コンクリート側壁を備えた固定屋根式のタンクに適用するには、多大なコストを要し、経済的ではない。そこで、前記コンクリート製の側壁を備えたタンクにおいては、該タンクの屋根のみを防護する構造を採用することが経済的である。
(2)但し、重油等の危険物を貯蔵する固定屋根式のタンクにおいては、火災等により貯槽内部の圧力が異常に昇圧した際に、側板上端部と屋根板外周縁の接合部が容易に破断して、タンク内圧力を開放し、タンクの爆発的な破壊を防止する放爆構造を設けなければならない。そのため、タンクの屋根を保護するために屋根板を厚くする方法やコンクリートで覆って補強する方法では、前記放爆性能を保持することができなくなる恐れがあった。
(3)また、タンクの屋根重量が過大となって、屋根を支持する屋根骨の補強が必要になったり、屋根荷重が増すことでタンクの側板が座屈しないように、側板の板厚を大きくしたりする必要が生じ、コスト的にも課題であった。
そこで、経済的でかつ放爆性能を阻害することが無いコンクリート側壁を有する固定屋根式タンクの屋根の保護対策技術が求められている。
本発明は、タンク用の屋根板と、該屋根板の上方の全体又は大部分を覆い、飛来物の衝突から前記屋根板を防護する防護用構造体を備え、
該防護用構造体は、前記屋根板の上に並べられている複数の支持枠体と、該支持枠体により支持されている防護面と、前記屋根板の上面と前記支持枠体の下部との間にある衝撃吸収能力を有する支持部材とを備え、比較的軽量で一定の強度と変形性能を有する部材を用いて構成し、前記屋根板で安定して支持し、
前記タンクの側板上部と前記屋根板外周縁の溶接接合部は、前記タンク内の圧力が急激に上昇する異常時において、前記屋根板の溶接接合部が破断し、当該破断部から前記タンク外へ圧力が放出される放爆構造となっており、前記防護用構造体が放爆性能を阻害することなく、前記タンクの爆発的破壊を防止することを特徴とする飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造を提供する。
また、本発明の前記支持部材は、前記屋根板の上面に固定され、かつ圧縮復元性及び難燃性を有する緩衝部材を有することを特徴とする前記の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造を提供する。
本発明はさらに、前記支持部材は、ネジ部とナットとで前記支持枠体に着脱自在に係合しており、前記屋根板上面から前記支持枠体までの離隔距離を確保することを特徴とする前記の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造を提供する。
本発明はさらに、前記防護面が金網であり、前記金網の下に、衝撃吸収能力を有する衝撃吸収部材をさらに有し、前記衝撃吸収部材は、前記支持部材に固定され、前記金網の目のサイズよりも小さい巻きピッチを有するコイル状部材であることを特徴とする前記の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造を提供する。
本発明の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造は、タンクの屋根板を突風、強風、竜巻等の自然現象による不測の飛来物の衝突から防護することが可能なタンク用屋根構造である。
本発明に係る飛来物防護機能を有する固定屋根式の地上式二重殻タンク1の一態様の外側面図であって、左側は断面を、右側は一部透視部分(点線)を含む外側面図である。 図1のA部の拡大図で、金網構造体10の第1事例を示す平面図である。 図2の(a)B-B矢視の第1事例と(b)B-B矢視の第2事例、(c)C-C矢視の事例の断面側面図を示す。 金網構造体10の第2事例を示す斜視説明図である。 図4のE部の拡大図で、金網構造体10の支持部材8の(a)第1事例と(b)第2事例を示す側面図である。
本発明に係る飛来物防護機能を有するタンク用屋根板の実施形態例について図1から図5を参照しながら説明する。なお、本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記の構成要素の省略または付加、構成要素の形状等の実施形態の変更を加えることが出来るのはもちろんである。また、図は概略を示すもので、一部のみを描き詳細構造は省略した。
図1は、本発明に係る飛来物防護機能を有する固定屋根式の地上式二重殻タンク1の一態様の全体側面説明図で、2は地盤、3は外槽、4は内槽、5は貯蔵液を示す。
前記二重殻構造の地上式タンク1は、金属製の内槽4と該内槽4を囲繞して配設されるコンクリート製の外槽3とを備えた構造である。
前記外槽3は、前記コンクリート製の底版3aと、前記内槽4の側板4bを囲繞するプレストレストコンクリート製の側壁3bとからなる構造である。
前記内槽4は、地盤2上に打設したコンクリート製の底版3a上に設置され、金属製の底板4aと、該底板4a上に立設した筒体状の金属製の側板4bと、該側板4bの上端縁に接続して上部を被覆する金属製の屋根板6とからなる構造であり、側板4b頂部には、トップアングル7が設置されている。
地上式タンク1の貯蔵液5が石油等の可燃性危険物の場合、地上式タンク1の側板4b上部と屋根板6外周縁の溶接接合部は、火災や貯蔵液の爆発等による地上式タンク1の異常昇圧に伴い、前記屋根板6の溶接接合部が破断し、当該破断部から地上式タンク1外へ圧力が放出される放爆構造6Aとなっている。
前記地上式タンク1は、前記屋根板6の上方の全体又は大部分を覆い、竜巻や台風等の強風で飛散した飛来物の衝突から前記屋根板6を防護する防護用構造体9を備えている。
前記防護用構造体9は、前記屋根板6の上に並べられて複数の支持枠体11と、該支持枠体11により支持されている防護面9aと、前記屋根板6の上面と前記支持枠体11の下部との間にある衝撃吸収能力を有する支持部材8とを備えた構造とする。
前記支持部材8は、例えば、圧縮復元性を有する難燃性ウレタンフォーム等の連続発泡体やばね等の緩衝部材8aを用いて構成する。
図2は、図1のA部の拡大図で、前記防護用構造体9を金網構造体10で構成した場合の第1事例を示す斜視説明図である。また図3は、図2の(a)B-B矢視の第1事例と(b)B-B矢視の第2事例、(c)C-C矢視の事例の断面側面図を示す。
前記金網構造体10は、前記防護面9aとして金網10aを使用する。
金網構造体10は、該金網構造体10を支持する支持枠体11を複数の平板11aで枠形状となるように構成し、該支持枠体11を平面視が複数の格子状又は列状になるように配設し、前記屋根板6上面に対して垂直に立設する。
前記金網構造体10に使用する金網10aは、飛来物の衝撃に耐え得る変形性能を有するものとする。
前記防護面9aは、金網10a以外にも、例えば、ハニカムプレート、パンチングメタル、エキスパンドメタル等の軽量で強度を有す部材を採用することが可能である。
図2は単体の支持枠体11を示す。
図2の(a)は、複数の支持枠体11を屋根板6上面に平面視が矩形で複数の格子状になるように配列し、図2の(b)は、複数の前記支持枠体11を屋根板6上面に平面視が台形で複数の格子状になるように配列する。
図3の(a)、(b)は、図2のB-B矢視を示しており、前記屋根板6の上面と前記支持枠体11の下部との間に衝撃吸収能力及び圧縮復元性を有する緩衝部材8aを設置して接着剤等で固定し、前記支持枠体11上部に金網10aを取付けている。
図2の(c)は、前記支持枠体11を屋根板6上面に平面視がハの字状で複数の列状になるように配列し、屋根板6上面に対して垂直に立設する支持枠体11の下部にT字状に押さえ部材11bを取付け、該押さえ部材11bの下面と屋根板6の上面間に介装した緩衝部材8aを、前記押さえ部材11bを使用して前記屋根板6上面に押し付けて保持した構造の事例である。この構造では、前記屋根板6の上面に固定したスタッドボルト13aを前記緩衝部材8a及び押さえ部材11bに設けた挿通孔(図示しない)に挿通し、前記スタッドボルト13aの一端に嵌装したナット13bで前記屋根板6上面に着脱自在に固定している。
図3の(c)は、図2のC-C矢視を示しており、前記支持枠体11の下部に前記緩衝部材8aを前記屋根板6の上面に押し付けて保持する押さえ部材11bを取付け、前記屋根板6の上面に前記緩衝部材8a及び押さえ部材11bの厚さを貫通するようにスタッドボルト13aを固定し、該スタッドボルト13aの一端に前記緩衝部材8a及び押さえ部材11bを前記屋根板6の上面に保持しているナット13bが固定されている。
また、前記金網構造体10は、前記金網10aの下にさらに衝撃吸収部材15を設置した構造とする。
前記衝撃吸収部材15は、タンクの屋根中心方向に対して平行又は直交する方向に配置し、支持枠体11に固定する構造とする。
前記衝撃吸収部材15としては、図2又は図3に示すように、前記屋根板6の上面から前記支持枠体11上端までの高さ方向に伸縮可能なコイル状部材15a等を使用し、前記屋根板6上面に対して水平又は垂直に載置する。また、図3に示すように、コイル状部材15aの軸方向が前記屋根板6上面に対して平行になるように載置すると組立てが容易である。なお、衝撃吸収部材15は衝撃吸収能力を有する種々の部材を使用することが可能である。
コイル状部材15aを支持枠体11に固定する場合は、図3の(a)、(c)に示すように、該支持枠体11に設けた取付孔11a1に該コイル状部材15aの端部を挿通し、先端を折り曲げ部15a1とするか、ピン部材等を使用して前記支持枠体11に固定する。
図3の(b)に示すように、コイル状部材15aの軸方向に該コイル状部材15aよりも径の小さい棒状部材15a2を挿通し、該棒状部材15a2の先端部を前記支持枠体11の取付孔11a1に挿通して外側に取付けた抜け止め部材15a3で固定等する構造としても良い。
前記緩衝部材8にウレタンフォーム等の連続発泡体を使用する場合は、平板状或いは支持枠体11の下部に嵌め込む凹状の溝を有す形状とする。
なお、図2の事例では、支持枠体11を平板11aで形成したが、筒状の台等種々の形状の枠体で形成することが可能である。
屋根板6上面に前記防護用構造体9を固定することにより、台風や竜巻により不測の飛来物がタンク1の屋根板6に向かって飛翔してきた場合に、該飛来物による衝撃力を前記防護用構造体9にて吸収し、該タンク1の屋根板6に直接大きな衝撃力が加わることを防止することにより、タンク屋根の破壊を防止することができる。
防護用構造体9を金網10a等の比較的軽量で一定の強度と変形能を有す部材を用いて構成しているため、防護用構造体9を地上式タンク1の屋根板6で安定して支持することが可能である。また、地上式タンク1内の圧力が急激に上昇する異常時において、前記防護用構造体9が放爆性能を阻害することなく、該地上式タンク1の爆発的破壊を防止することができる。
防護用構造体9を屋根板6上面に固定したスタッドボルト13a及びナット13b等で着脱自在構造とすることにより、地上式タンク1の屋根板6等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、支持枠体11下部と屋根板6上面間に圧縮復元性を有する緩衝部材8aを設けることにより、前記支持枠体11上部の金網10aだけでなく該支持枠体11下部の緩衝部材8aで飛来物の衝撃力を吸収し、屋根板6が飛来物の衝突によって破壊することを防止することが可能となる。
さらに、前記金網10aの下にコイル状部材15a等の衝撃吸収部材15を設置することにより、前記金網10aに向かって飛来物が衝突した場合に、前記金網10aとともにコイル状部材15aが衝撃力を吸収して屋根板6に伝わる衝撃力をさらに緩和し、屋根板6が飛来物の衝突によって破壊することをより確実に防止することが可能である。また、金網の目のサイズよりも小さい巻きピッチを有するコイル状部材15aを防護面9aである金網10aの下に備えることにより、金網10aの目のサイズよりも小さいか或いは細長い飛来物が屋根板6を貫通することを防止でき、該コイル状部材15aの弾性変形やせん断的変形(らせんの横倒れ変形)により飛来物の衝撃力も吸収可能である。
図4は、図1のD部の拡大図で、金網構造体10の第2事例を示す斜視説明図である。
前記金網構造体10は、前記屋根板6の上に並べられている複数の支持枠体11と、該支持枠体11により支持されている金網10aと、前記屋根板6の上面と前記支持枠体11の下部との間にある衝撃吸収能力を有する支持部材12とを備え、該支持部材12が緩衝部材12aを有する構造である。
該緩衝部材12aは、例えばコイルばね等の圧縮復元性を有する部材とする。
図5は、図4のE部の拡大図で、金網構造体10の支持部材12の(a)第1事例と(b)第2事例を示す側面図である。
前記支持部材8は、前記支持枠体11に直接又は間接的に固定された前記緩衝部材12aと、該緩衝部材12a下部にあるネジ部12b(図示しない)と、前記屋根板6の上面に固定され、内側にネジ孔12c1を有するスタッド12cとで構成され、前記緩衝部材12a下部に取付けたネジ部12bと前記スタッド12cの上部にあるネジ孔とが着脱自在に係合した構造である。
該緩衝部材12aは、支持枠体11下部に直接固定されるか、図5(a)のように該支持枠体11下部に取付けたリブ板14a等の取付部材14を介して間接的に固定される。
前記リブ板14aに緩衝部材12aを取付ける場合は、該リブ板14aに設けた挿入孔14a1に緩衝部材12aを挿入し、先端部を折り曲げる等して設置する。
該緩衝部材12aのネジ部12bは、下部にネジ部材を固定する構造とする。
図5の(b)の前記支持部材12は、前記緩衝部材12aの上部にネジ部12dと、該ネジ部12dの一端に、内側にネジ孔を有するナット12eとを備え、前記ネジ部12dと前記ナット12eのネジ孔が着脱自在に係合した構造の事例である。前記緩衝部材12a下部は、スタッド12c又は屋根板6の上面に固定する。
また、支持部材12は、図5の(a)と(b)の構造の両方を組み合わせて上部と下部の両方を着脱自在構造としても良い。
前記スタッド12cは、前記屋根板6上面に溶接W等で固定する。
前記支持枠体11は、型鋼材等の補強部材で形成し、平面視が矩形、円形、多角形等の様々な形状を採用することが可能である。
また、金網10a相互は、ワイヤー等の固定部材16で連結する。
このような構造とすることにより、地上式タンク1の屋根板6に向かって飛来物が衝突した場合に、前記支持枠体12上の金網10aと支持部材12の圧縮復元性を有する緩衝部材12aが衝撃力を吸収するため、屋根板6に伝わる衝撃を緩和し、屋根板6が飛来物の衝突によって破壊することを防止することが可能である。
また、前記緩衝部材12aの上部又は下部を前記支持枠体11に着脱自在に固定する構造とすることにより、前記金網構造体10を屋根板6から取外すことが容易となり、地上式タンク1の屋根板6等のメンテナンスを容易に行うことができる。かつ、屋根板6上面から支持枠体11までの離隔距離を確保することにより、屋根部の放爆性能を確保することができる。
金網10aの下に衝撃吸収部材15となるコイル状部材15a等を設ける構造としても良い。
前記金網10aの下にさらにコイル状部材15a等の衝撃吸収部材15を設置することにより、前記支持枠体11に飛来物が衝突した場合に、前記コイル状部材15aが衝撃を吸収するため、衝撃吸収性能が向上し、屋根板6に伝わる衝撃をさらに緩和し、屋根板6が飛来物の衝撃によって変形することをより確実に防止することが可能である。
本発明の防護用構造体9は、屋根付属品17である屋根マンホール17aの蓋の開閉やルーフベントノズル17bの呼吸等の機能を損なうことがないように設置する。
例えば、屋根マンホール17aの設置箇所については、その周囲を囲うように防護用の枠体で囲み、当該枠体内に屋根マンホール17aの蓋が開閉可能な空間を設ける。
本発明の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造は、固定屋根式の地上式二重 殻タンクだけでなく、コンクリート製の側壁を有しない地上式タンクの屋根、浮屋根式タンクの浮屋根や屋根が地上に露出している地下タンクの屋根、低温タンクの屋根や貯蔵庫等の構造物の屋根構造に幅広く使用することが可能である。
また前記屋根構造は、新設、既設の構造物を問わず採用することが可能である。
1 タンク
2 地盤
3 (コンクリート製の)外槽
3a 底版
3b 側壁
4 (金属製の)内槽
4a 底板
4b 側板
5 貯蔵液
6 屋根板
7 トップアングル
8 支持部材
8a 緩衝部材
9 防護用構造体
9a 防護面
10 金網構造体
10a 金網
11 支持枠体
11a 平板
11a1 取付孔
11b 押さえ部材
12 支持部材
12a 緩衝部材
12b ネジ部
12c スタッド
12d ネジ部
12e ナット
13 固定部材
13a スタッドボルト
13b ナット
14 取付部材
14a リブ板
14a1 挿入孔
15 衝撃吸収部材
15a コイル状部材
15a1 折り曲げ部
15a2 棒状部材
15a3 抜け止め部材
16 固定部材
17 屋根付属品
17a 屋根マンホール
17b ルーフベントノズル


W 溶接
6A 放爆構造


Claims (4)

  1. タンク用の屋根板と、該屋根板の上方の全体又は大部分を覆い、飛来物の衝突から前記屋根板を防護する防護用構造体を備え、
    該防護用構造体は、前記屋根板の上に並べられている複数の支持枠体と、該支持枠体により支持されている防護面と、前記屋根板の上面と前記支持枠体の下部との間にある衝撃吸収能力を有する支持部材とを備え、比較的軽量で一定の強度と変形性能を有する部材を用いて構成し、前記屋根板で安定して支持し、
    前記タンクの側板上部と前記屋根板外周縁の溶接接合部は、前記タンク内の圧力が急激に上昇する異常時において、前記屋根板の溶接接合部が破断し、当該破断部から前記タンク外へ圧力が放出される放爆構造となっており、前記防護用構造体が放爆性能を阻害することなく、前記タンクの爆発的破壊を防止することを特徴とする飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造。
  2. 前記支持部材は、前記屋根板の上面に固定され、かつ圧縮復元性及び難燃性を有する緩衝部材を有することを特徴とする請求項1に記載の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造。
  3. 前記支持部材は、ネジ部とナットとで前記支持枠体に着脱自在に係合しており、前記屋根板上面から前記支持枠体までの離隔距離を確保することを特徴とする請求項1又は2に記載の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造。
  4. 前記防護面が金網であり、
    前記金網の下に、衝撃吸収能力を有する衝撃吸収部材をさらに有し、
    前記衝撃吸収部材は、前記支持部材に固定され、前記金網の目のサイズよりも小さい巻きピッチを有するコイル状部材であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造。
JP2018205987A 2018-10-31 2018-10-31 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造 Active JP7304609B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018205987A JP7304609B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018205987A JP7304609B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020070642A JP2020070642A (ja) 2020-05-07
JP7304609B2 true JP7304609B2 (ja) 2023-07-07

Family

ID=70547210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018205987A Active JP7304609B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7304609B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182369A (ja) 1999-12-24 2001-07-06 Tokai Rubber Ind Ltd 建築構造物の制振装置
JP2006132791A (ja) 2004-11-02 2006-05-25 Sankyo Frontier Co Ltd 耐砲弾パネル
JP2015036479A (ja) 2013-08-12 2015-02-23 太陽工業株式会社 構造物構築用セット、構造物を構築する方法
JP2015163761A (ja) 2014-01-30 2015-09-10 一般財団法人電力中央研究所 膜状部材の支持方法及び膜状部材の支持構造
JP2017180019A (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱重工業株式会社 防護ネットユニット、プラント設備、および防護ネットユニットの設置方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0213677U (ja) * 1988-07-11 1990-01-29
JPH0213676U (ja) * 1988-07-11 1990-01-29
JPH0220647U (ja) * 1988-07-19 1990-02-09
JPH0339699U (ja) * 1989-08-30 1991-04-17

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182369A (ja) 1999-12-24 2001-07-06 Tokai Rubber Ind Ltd 建築構造物の制振装置
JP2006132791A (ja) 2004-11-02 2006-05-25 Sankyo Frontier Co Ltd 耐砲弾パネル
JP2015036479A (ja) 2013-08-12 2015-02-23 太陽工業株式会社 構造物構築用セット、構造物を構築する方法
JP2015163761A (ja) 2014-01-30 2015-09-10 一般財団法人電力中央研究所 膜状部材の支持方法及び膜状部材の支持構造
JP2017180019A (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱重工業株式会社 防護ネットユニット、プラント設備、および防護ネットユニットの設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020070642A (ja) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7578103B2 (en) Structural system with high absorption capacity to impactive and impulsive loads
JP6639713B2 (ja) 膜状部材の支持方法及び膜状部材の支持構造
KR101963022B1 (ko) 와이어로프형 완충기를 이용한 소화수조 내진장치
JP4726095B1 (ja) 落下防止装置
EP2413089A2 (en) Belly armour for a vehicle
JP2007297854A (ja) 建築構造物
KR101486023B1 (ko) 방폭패널, 방폭패널 어셈블리 및 이를 포함하는 방폭 조립식 구조체
JP6008267B2 (ja) 鋼製タンクのプレハブコンクリート防液堤
JP2012122287A (ja) 落下防止装置及びその据付方法
KR101441255B1 (ko) 방폭패널, 방폭패널 어셈블리 및 이를 포함하는 방폭 조립식 구조체
JP5960934B1 (ja) 飛行体の落下に対する防護建造物
JP7304609B2 (ja) 飛来物防護機能を有するタンク用屋根構造
JP2009013743A (ja) コンクリート系防護柱構造及び防護柱構造物
JP6494054B1 (ja) 免震構造
JP7223397B2 (ja) タンク用屋根防護構造
CN110725437B (zh) 一种波纹钢防爆墙体结构
JP6517050B2 (ja) 飛来物防護設備
US20190271170A1 (en) Protective system for protecting buildings against aircraft crashes
JP2024006387A (ja) 防護柵
JP4589000B2 (ja) 建造物又は設備のための保護装置
KR101509800B1 (ko) 차량의 가스탱크 탑재구조
KR102612434B1 (ko) 콘크리트 구조물의 충격 흡수를 위한 모듈형 댐핑장치 및 이를 이용한 시공방법
JP2018040667A (ja) キャスク
JP2010095884A (ja) 防護構造
JP5327645B2 (ja) 水素関連施設における壁面構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7304609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150