JP7303732B2 - ユニット建物の配線方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ユニット建物の配線方法に関するものである。
住宅などの建物には、複数の建物ユニットで構成されたユニット建物がある。このようなユニット建物では、建築現場での建物ユニットの構築時や構築後に、ユニット建物に備えられる機器などに対する配線作業が行われるが、このような配線作業を容易化するための手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-196525号公報
上記特許文献1に記載されたユニット建物では、隣接する建物ユニットの天井梁間の位置に各機器に対する配線を導いて、天井梁間の位置にて配線どうしを互いに接続するようにしていた。そのため、機器の間を接続する配線が、途中に結線部分を有する分割線となってしまい、ノイズ等による通信不良や、騒音発生の原因になっていた。
そこで、本発明は、上記した問題点の改善に寄与することを主な目的としている。
上記課題に対して、本発明は、
複数の建物ユニットで構成されるユニット建物に対し、該ユニット建物に備えられる機器に接続する配線を設置するユニット建物の配線方法であって、
前記機器が、少なくとも、上階の外壁面に設置されるパワコンと、上階の居室に設置される蓄電池と、前記ユニット建物に設置される分電盤とを備え、
前記パワコンが設置される上階の前記建物ユニット、および、前記蓄電池が設置される上階の前記建物ユニットの少なくとも一方に、前記パワコンと前記分電盤との間を接続する第一の配線、および、前記蓄電池と前記パワコンとの間を接続する第二の配線の少なくとも一方を、天井の上に束ねた状態で設置しておき、
建築現場で、下階の前記建物ユニットの上に、上階の前記建物ユニットを設置した後で、上階の前記建物ユニットの前記天井の上で束ねられている前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方を、前記天井に沿って横引きし、前記パワコンと、前記分電盤および前記蓄電池との少なくとも一方との間を、前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方で接続することを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、機器の間を一本の配線で接続することなどが容易にできる。
実施例にかかるユニット建物の構成を示す側面図である。 第一の配線および第二の配線を設置した状態を示す図1と同様の側面図である。 上階の建物ユニットに対し、例えば、パワコンから分電盤への第一の配線を天井の上に束ねた状態で設置した様子を示す部分的な斜視図である。 パワコンと分電盤との間を接続する第一の配線を設置する様子を示す側面図である。 パワコンと蓄電池との間を接続する第二の配線を設置する様子を示す側面図である。 パワコンを設置するバルコニーの平面図である。 パワコンを設置するバルコニーの側面図である。 パワコンからの第一の配線の設置方向を示す側面図である。 配線の立下げ部が設けられた上階の建物ユニットの斜視図である。 立下げ部の様子を示す建物ユニットの部分的な斜視図である(仮固定の場合)。 立下げ部の様子を示す建物ユニットの部分的な斜視図である(無固定の場合)。 保護管を配線と共に束ねた状態を示す斜視図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図12は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1は、この実施例のユニット建物1の側面図である。ユニット建物1は、予め工場で製造した箱型の建物ユニット2,3を建築現場へ搬送して建築現場で組み立てることにより、短期間のうちに構築できるようにした建物である。
建物ユニット2,3には、鉄骨系のものと、木質系のものとが存在しているが、そのどちらでも良い。
ユニット建物1は、地面4に設けられた基礎5の上に下階の建物ユニット2を設置し、下階の建物ユニット2の上に上階の建物ユニット3を設置し、上階の建物ユニット3の上に屋根6を設置したものとなっている。図では、下階の建物ユニット2と上階の建物ユニット3は、それぞれ1つずつとなっているが、それぞれ複数ずつ設けても良い。上階の建物ユニット3には、バルコニー7が設置されている。屋根6の上には太陽電池パネルを設置することができるようになっている。
ユニット建物1には、各種の機器8などが備えられており、機器8の間を配線9で適宜接続する必要がある。
そして、上記のような構成に対し、この実施例のユニット建物1の配線方法は、ユニット建物1に対し、ユニット建物1に備えられる機器8に接続するための配線9を設置するものであり、以下のような構成を備えることができる。
(1)機器8が、少なくとも、上階の外壁面11に設置されるパワコン12と、上階の居室13に設置される蓄電池14と、ユニット建物1に設置される分電盤15とを備えている。
そして、パワコン12が設置される上階の建物ユニット3、および、蓄電池14が設置される上階の建物ユニット3の少なくとも一方に、パワコン12と分電盤15との間を接続する第一の配線16、および、蓄電池14とパワコン12との間を接続する第二の配線17の少なくとも一方を、天井18の上に束ねた状態で設置しておくようにする(束ね部21)。
そして、図2に示すように、建築現場で、下階の建物ユニット2の上に、上階の建物ユニット3を設置した後で、上階の建物ユニット3の天井18の上で束ねられている第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方を、天井18に沿って横引きし(横引き部22)、パワコン12と、分電盤15および蓄電池14との少なくとも一方との間を、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方で接続できるようにする。
この実施例では、図3に示すように、工場で、パワコン12などが設置される上階の建物ユニット3に対し、パワコン12から分電盤15への第一の配線16を、天井18の上に束ねた状態で設置しておくようにしている。そして、図4に示すように、建築現場で、下階の建物ユニット2の上に、上階の建物ユニット3を設置した後で、上階の建物ユニット3の天井18の上で束ねられている第一の配線16を、天井18に沿って横引きして、パワコン12と分電盤15との間を、最終的に第一の配線16で接続できるように設置している。
なお、図3は、鉄骨系の建物ユニット3となっており、鉄骨系の建物ユニット3は、4本の柱24の上端間を4本の天井梁25で矩形枠状に接続し、4本の柱24の下端間を4本の床梁で矩形枠状に接続して成るボックスラーメン構造のユニットフレームを有している。そして、矩形枠状の天井梁25の内部には、複数本の天井小梁27が平行に設置され、天井小梁27の下側には、天井面材28が取付けられて、天井18を構成している。
また、図5に示すように、工場で、蓄電池14が設置される上階の建物ユニット3に、蓄電池14からパワコン12への第二の配線17を天井18の上に束ねた状態で設置しておくようにしている。そして、建築現場で、上階の建物ユニット3の天井18の上で束ねられている第二の配線17を、天井18に沿って横引きして、パワコン12と蓄電池14との間を、最終的に第二の配線17で接続できるように設置している。
なお、図5の拡大部分に示すように、各配線9(第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9)には、例えば、電力線9aや、アース線9bや、通信線9cなどの複数の種類のものを同時に含むことができる。電力線9aおよびアース線9bは強電線であり、通信線9cは弱電線である。
また、外壁面11には、配線9を通すための、内外間を貫通する配線穴11a,11bが適宜設けられる。配線穴11a,11bは強電線用と弱電線用とに分けて設けることができる。
上記において、天井18の上への束ねた状態での配線9の設置や、接続経路に沿った配線9の設置は、第一の配線16と第二の配線17のどちらか一方だけとしても良い。
また、パワコン12や蓄電池14や分電盤15などの機器8は、それぞれ、建物ユニット2,3に対し、工場で取付けても良いし、建築現場で取付けても良い。建築現場で取付ける場合には、第一の配線16や第二の配線17などの配線9の設置前や、設置時や、設置後のどの時点で取付けても良い(一般的には、設置後となる)。よって、「第一の配線16で接続する」、および、「第二の配線17で接続する」には、機器8にその場で実際に第一の配線16や第二の配線17などの配線9を接続する場合と、配線9を先に設置しておき、後から第一の配線16や第二の配線17などの配線9を機器8に接続する場合との両方が含まれる。また、パワコン12が設置される上階の建物ユニット3と、蓄電池14が設置される上階の建物ユニット3とは、同じ建物ユニット3であっても良いし、異なる建物ユニット3であっても良い(一般的には、異なる建物ユニット3となることが多い)。
ここで、機器8には、上記の他に、例えば、図1に示すような、リモコン31や、VtoH装置32やその他のものなどを備えることができる。リモコン31は、パワコン12や蓄電池14や分電盤15などの少なくとも一つの機器8をコントロールするためのものなどとされる。リモコン31は、例えば、パワコン12が設置された上階の建物ユニット3の内部などに設置することができる。VtoH装置32(Vehicle to home)は、電気自動車(EV)や、プラグインハイブリッドカー(PHV)などの大型のバッテリーを搭載した次世代の自動車が蓄電している電力を、家庭用の電力としても使えるようにするための電力連携装置である。VtoH装置32は、ユニット建物1や車庫などの近くの地面4などに設置される。リモコン31やVtoH装置32は、蓄電池14や分電盤15などと同様に、その他の配線9(例えば、第三の配線33や第四の配線34など)を用いて、パワコン12にそれぞれ接続させることができる。この場合、その他の配線9は、第一の配線16などと一緒に束ねて天井18の上に設置しておくことができる。
外壁面11は、外壁の屋外側の面のことである。
パワコン12は、例えば、太陽電池パネルで発電した直流電流を、家庭用コンセントで使える交流電流に変換するなどのための変換装置(パワーコンディショナ)である。この実施例では、パワコン12は、太陽電池パネルと蓄電池14との両方に対して併用できるタイプのものとなっているが、それぞれ別々のものとしても良い。
蓄電池14は、例えば、太陽電池パネルで発電した電気や安価な深夜電力などを蓄えるための装置である。蓄電池14は、例えば、上階の居室13の収納内、例えば、床35の上などに設置される。
分電盤15には、自立分電盤15aや情報分電盤15bなどがある。自立分電盤15aは、建物(ユニット建物1)内の各所に設けられた家庭用コンセントなどに電気を分配したりするための装置である。情報分電盤15bは、建物内の各所に設けられた情報用コンセントなどに情報を分配したりするための装置である。分電盤15は、例えば、下階の建物ユニット2や上階の建物ユニット3などに適宜設置される(この実施例では、下階の建物ユニット2に設置されている)。
束ねるとは、配線9を1つにまとめてくくっておくことである。例えば、配線9をループ状またはコイル状に丸めて縛っておくようにしても良い。
(2)図6、図7に示すように、パワコン12は、上階のバルコニー7に面した外壁面11に設置しても良い。
ここで、バルコニー7は、ユニット建物1に対して屋外へ張出すように設けられた部分(張出部)であり、張出部は、バルコニー床7aなどとなっており、バルコニー床7aの周囲には手すり7bなどが設けられる。バルコニー7には、ベランダのような屋根の付いたものなども含まれる。
バルコニー7に面した外壁面11とは、外壁面11のうち、バルコニー7が設置されている範囲内に位置して、バルコニー7の真上となる部分(例えば、手すり7bよりも高い位置など)のことである。なお、パワコン12は、バルコニー7の手すり7bを跨がないように、バルコニー7の内側に収まるような位置に設置するのが好ましい。バルコニー7に面した外壁面11には、例えば、バルコニー7の長辺に面した面41と、バルコニー7の短辺に面した面42との両方が含まれる。パワコン12は、バルコニー7の長辺に面した面41に取付けるのが好ましいが、状況によっては、短辺に面した面42に取付けても良い。
パワコン12は、上階のバルコニー7の位置に設けられた窓43や物干44などとの干渉などを避けるために設定された隙間45を有して取付けるようにする。
(3)図8(図4)に示すように、パワコン12からの第一の配線16は、外壁内に上方へ向けて設置するようにしても良い。
ここで、外壁内は、外壁面11を構成する外壁材と、上階の建物ユニット3の屋内側に設置される内壁51などとの間に形成される空間52のことである。上方は、パワコン12のほぼ真上となる方向のことである。第一の配線16は、外壁材にほぼ沿って天井18まで上へ導かれる(立ち上げ部)。
(4)図9~図11に示すように、ユニット建物1内に、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方を立下げる立下げ部61が設けられ、建物ユニット2,3は、立下げ部61に臨む位置で、内壁材63を仮固定または無固定の状態にして製造したものとされても良い。
ここで、立下げ部61は、図9に示すように、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9を機器8などへ向けて下方へ導く部分である。立下げ部61は、例えば、上下階の建物ユニット2,3のいずれかの壁の内部や隣接する建物ユニット2,2間および建物ユニット3,3間の隙間などに設けられる。立下げ部61には、立下げ距離が大きい場合も小さい場合も含むことができる。
立下げ部61に臨む位置は、配線9の立下げ部61が設置される位置(立下げ部61を塞ぐ位置)のことであり、建物ユニット2,3の場合、例えば、間仕切となる位置の内壁51や、外壁材の内側に設置される内壁51の位置などに設定される。立下げ部61に臨む位置では、内壁材63を1枚分取付けられるスペースを空けておくようにする。
内壁材63には、例えば、石膏ボードなどの面材が使われる。
仮固定は、図10に示すように、立下げ部61への本固定を行わずに、立下げ部61に数カ所程度の簡易的な固定で仮に設置しておくことである。
無固定は、図11に示すように、立下げ部61への内壁材63の本固定や仮固定を行わずにおくことである。立下げ部61に取付けられる内壁材63は、例えば、隣接または近接する位置にある内壁51の部分(別の内壁材)などと重ね合わせた状態で仮固定しておくことにより、建物ユニット2,3内に待機させておくようにしても良い。なお、外しておいた内壁材63は、横桟65などに対して取付けられる。また、立下げ部61は、立上げ部と読み替えることもできる。
(5)図2に示すように、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方は、天井18の上に束ねた状態で設置されている位置(図1)から、立下げ部61を介して、機器8に接続するまでの配線経路の少なくとも一部に沿って設けられた保護管71の内部を通して設置されても良い。
ここで、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9は、保護管71を通さずにそのまま直接配線経路に沿って設置することができる。しかし、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9は、保護管71を通して設置するのが好ましい。また、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9は、予め保護管71に通した状態で、上階の建物ユニット3の天井18の上に束ねた状態で設置しておき、その後にこれらの横引きや立下げなどを行って設置するようにしても良いが、例えば、配線経路の一に、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9などを設置し、配線経路の他側に、保護管71を設置して、これらを両側から延ばして、第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9を、保護管71に通させるようにするのが好ましい。
保護管71には、例えば、樹脂製の可撓管(例えば、CD管)などを使用することができる。保護管71は、接続する機器8間の配線経路の全域または大部分の領域に亘る長さで連続した状態で設けるのが最も好ましいが、状況によっては、配線経路の一部分に相当する長さの短いものを、単数または複数不連続させた状態で設けても良い。例えば、図では、保護管71が上階の天井18および下階の天井18の横行部分22や、第二の配線17の上階の天井18の位置からパワコン12へと向かう外壁内の立下げ部61などに設けられているが、保護管71の設置位置は、これに限るものではない。また、保護管71自体は、一本物として構成するのが最も好ましいが、状況によっては、複数本を継ぎ足して使ったり、途中で分岐や合流などを行う形態にして使ったりしても良い。
保護管71は、使用前に、(配線9の挿通作業を補助するための)呼び線72(図12)などを両端が保護管71から突出するように、予め保護管71の内部に入れた状態にして、建物ユニット2,3に設置しておくようにする。そして、使用時に、呼び線72を用いて第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9などを保護管71の内部へ挿通させるようにする。
保護管71は、第一の配線16や第二の配線17のためのものに限らず、例えば、VtoH装置32などの機器8に接続されるその他の配線9(例えば、第四の配線34)を通すための専用のものなどを設けるようにしても良い。その他の配線9を通すための保護管71は、VtoH装置32などの機器8を後から設置する場合に備えて、ユニット建物1内に保護管71のみ先行して設けておくようにしても良い(先行配管)。
図12に示すように、保護管71を、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方と共に束ねた状態で設置するようにしても良い。
ここで、保護管71と第一の配線16や第二の配線17などとを束ねるのには、テープ(や針金や結束バンドなどの結束部材81)などを用いることができる。これらの配線9や保護管71は、配線経路の系統(接続先や接続元)ごとにまとめて束ねた状態にすることができる。例えば、保護管71と第一の配線16とをテープなどで束ね、また、保護管71と第二の配線17とをテープなどで束ねるようにすることができる。この場合、保護管71には、配線経路の系統がわかり易くなるように、予め、「パワコン」「分電」「蓄電」などと表示したラベルを付しておくのが望ましい。なお、各系統内では、更に電力線9aおよびアース線9bと、通信線9cとの種類ごとに分けて束ねることで、強電と弱電の離隔を図るようにするのが好ましい。
また、保護管71と第一の配線16および第二の配線17などとは配線9の種類ごとにまとめて束ねることができる。例えば、保護管71と、第一の配線16の電力線9aやアース線9bなどと、第二の配線17の電力線9aやアース線9bなどとを、テープなどで一つに束ね、また、保護管71と、第一の配線16の通信線9cと、第二の配線17の通信線9cとをテープなどで一つに束ねた状態にすることができる。この場合、保護管71には、配線9の種類がわかり易くなるように、予め、「電力」や「通信」などと表示したラベルを付しておくのが望ましい。
「束ねた状態で設置」は、保護管71と、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方とを、配線作業前に束ねた状態にして天井18の上などに予め置いておくことや、配線作業後の少なくとも機器8に接続するまでの間に、取り扱い易いように端部や中間部の近傍などを適宜束ねた状態でまとめておくことなどの、少なくとも一方または双方を含むことができる。
図12には、建物ユニット2の床梁85や天井梁25と床梁85との間に設けられる間柱86が示されており、保護管71などと一緒に束ねた配線9は間柱86間の位置に設置されている。
なお、保護管71は、上記のような使い方の他にも、例えば、図4に示すように、分電盤15の側(例えば、下階の建物ユニット2の天井18の上など)に、保護管71のみを単独で束ねて設置しておき、上階の建物ユニット3を下階の建物ユニット2の上に据え付けた後で、保護管71を立下げ部61の位置まで引き回し、配線作業の時に、上階の建物ユニット3の天井18の上に設置したパワコン12からの第一の配線16を、立下げ部61から立下げて、保護管71の内部へ通すことで分電盤15に接続できるようにするなどの使い方が可能である
<作用効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(作用効果 1)複数の建物ユニット2,3を組み合わせてユニット建物1を構成する。この際、ユニット建物1に備えられる機器8の間を配線9で接続できるように、配線9をユニット建物1内の配線経路に沿って設置する。これにより、ユニット建物1が構築されると共に、ユニット建物1内に配線9が設置されるので、ユニット建物1に機器8を設置して、機器8に配線9を接続することで、機器8が使えるようになる。
ユニット建物1では、機器8として、少なくとも、パワコン12が上階の外壁面11に設置され、蓄電池14が上階の居室13(収納内等)に設置され、ユニット建物1に分電盤15が設置されるようになっている。そして、ユニット建物1に蓄電池14が備えられることで、例えば、台風や集中豪雨等の災害による停電時に備えて自前の電源を確保することができる。また、パワコン12や蓄電池14がユニット建物1の上階という高い位置に設置されるので、パワコン12や蓄電池14を浸水被害などから護ることができる。
そのために、工場での建物ユニット2,3の製造時に、パワコン12が設置される上階の建物ユニット3に対し、パワコン12から分電盤15への第一の配線16を天井18の上に束ねた状態で設置したり、蓄電池14が設置される上階の建物ユニット3に対し、蓄電池14からパワコン12への第二の配線17を天井18の上に束ねた状態で設置したりしておく。これにより、第一の配線16や第二の配線17を建物ユニット3の天井18の上に効率良くセットした状態で工場から出荷することができ、工場や、建築現場での配線作業を行い易くすることができる。なお、その他の配線9についても、上記第一の配線16や第二の配線17と同様に、天井18の上に束ねた状態で設置しておくようにしても良い。
そして、建築現場では、下階の建物ユニット2の上に、上階の建物ユニット3を設置した後で、上階の建物ユニット3の天井18の上で束ねられている第一の配線16や第二の配線17などの配線9を、それぞれ天井18に沿って横引きし、パワコン12と分電盤15との間をそれぞれ第一の配線16で接続できるようにし、パワコン12と蓄電池14との間を第二の配線17で接続できるようにする。これにより、機器8の間を接続する第一の配線16や第二の配線17などの配線9を、配線経路とほぼ同じ長さに連続した1本物の配線9で構成することが容易にできるようになり、例えば、第一の配線16や第二の配線17が配線経路の途中の位置で結線された分割線になるような場合と比べて、ノイズ等による通信不良や、騒音発生などを抑制・低減することができる。
(作用効果 2)パワコン12を、上階のバルコニー7に面した外壁面11に設置しても良い。これにより、パワコン12がバルコニー7のある位置に設置されるため、パワコン12の設置作業やメンテナンス作業などをバルコニー7から容易に行うことができる。
(作用効果 3)パワコン12からの第一の配線16が、外壁内に上方へ向けて設置されるようにしても良い。これにより、外壁面11に設置されるパワコン12から第一の配線16を伝わった雨水などが外壁内に溜まるのを抑制または防止できる。
(作用効果 4)建物ユニット2,3は、立下げ部61に臨む位置にある内壁材63を仮固定または無固定の状態にして製造しても良い。これにより、上記位置に設置する内壁材63だけが予め外された状態で工場から出荷され、建築現場で立下げ部61に臨む位置が開放された状態で、建物ユニット2,3が組み立てられるので、建築現場において立下げ部61の配線作業がし易くなり、上下階間に亘る配線作業なども容易にできるようになる。また、配線作業が終わった後は、その部分の内壁材63だけを取付ければ良いので、配線9の立下げ部61を塞ぐ作業も容易である。
(作用効果 5)第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方を配線経路の少なくとも一部に沿って設けられた保護管71の内部を通して設置するようにしても良い。これにより、保護管71を使って容易に配線作業を行うことが可能になる。また、ユニット建物1が完成して将来的に第一の配線16や第二の配線17やその他の配線9などの配線作業を行う必要が生じた場合でも、保護管71が用いられていれば、保護管71を使って容易に配線作業を行うことができる。
保護管71を、第一の配線16および第二の配線17の少なくとも一方と共に束ねた状態で設置しても良い。これにより、保護管71を、第一の配線16や第二の配線17と組み合わせて分かり易くコンパクトに設置することができ、第一の配線16や第二の配線17を天井18に沿って横引きしたときに、同時に配線経路の少なくとも一部に沿って保護管71を展開することができるので、保護管71を容易に設置でき、また、保護管71を使って容易に配線作業を行うことが可能になる。
また、ユニット建物1が完成して将来的に配線作業を行う必要が生じた場合でも、保護管71が予め設置されていれば、保護管71を使って新たな配線9(例えば、第四の配線34)を容易に追加できる。即ち、保護管71を先行設置しておけば、ユニット建物1に新たな機器8(例えば、VtoH装置32など)や設備などに対する追加機能などを持たせることができるようになる。
1 ユニット建物
2 下階の建物ユニット
3 上階の建物ユニット
7 バルコニー
8 機器
9 配線
11 外壁面
12 パワコン
13 居室
14 蓄電池
15 分電盤
16 第一の配線
17 第二の配線
18 天井
61 立下げ部
63 内壁材
71 保護管

Claims (5)

  1. 複数の建物ユニットで構成されるユニット建物に対し、該ユニット建物に備えられる機器に接続する配線を設置するユニット建物の配線方法であって、
    前記機器が、少なくとも、上階の外壁面に設置されるパワコンと、上階の居室に設置される蓄電池と、前記ユニット建物に設置される分電盤とを備え、
    前記パワコンが設置される上階の前記建物ユニット、および、前記蓄電池が設置される上階の前記建物ユニットの少なくとも一方に、前記パワコンと前記分電盤との間を接続する第一の配線、および、前記蓄電池と前記パワコンとの間を接続する第二の配線の少なくとも一方を、天井の上に束ねた状態で設置しておき、
    建築現場で、下階の前記建物ユニットの上に、上階の前記建物ユニットを設置した後で、上階の前記建物ユニットの前記天井の上で束ねられている前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方を、前記天井に沿って横引きし、前記パワコンと、前記分電盤および前記蓄電池との少なくとも一方との間を、前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方で接続することを特徴とするユニット建物の配線方法。
  2. 請求項1に記載されたユニット建物の配線方法であって、
    前記パワコンを、上階のバルコニーに面した前記外壁面に設置することを特徴とするユニット建物の配線方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたユニット建物の配線方法であって、
    前記パワコンからの前記第一の配線を、前記外壁内に上方へ向けて設置することを特徴とするユニット建物の配線方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたユニット建物の配線方法であって、
    前記ユニット建物内に、前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方を立下げる立下げ部が設けられ、前記建物ユニットは、前記立下げ部に臨む位置で内壁材を仮固定または無固定の状態にして製造されることを特徴とするユニット建物の配線方法。
  5. 請求項4に記載されたユニット建物の配線方法であって、
    前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方は、前記天井の上に束ねた状態で設置されている位置から、前記立下げ部を介して、前記機器に接続するまでの配線経路の少なくとも一部に沿って設けられた保護管の内部を通して設置し、
    前記保護管を、前記第一の配線および前記第二の配線の少なくとも一方と共に束ねた状態で設置することを特徴とするユニット建物の配線方法。
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