JP2015036492A - ユニット式建物の配管構造及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、近年のスマートハウス技術によれば、建物内に多数の設備機器が設置され、これらをネットワーク化するために、従来よりも多くの情報コンセントを必要とする場合がある。
また、特許文献1の技術では、通信線及び電源線の設置数に限界があるため、情報コンセントを増設することができず、情報コンセントが不足する場合がある。
そのようなホームエネルギーマネジメントシステムとしては、例えば建物内において異なるスペースに情報盤と分電盤を設け、建物内の各部屋に情報系ケーブルにより情報盤に接続される情報コンセントを設け、その情報コンセントに家庭内負荷と情報の受け渡しを無線で行う無線送受信部を取り付け、コントローラにより、情報盤を介して無線送受信部と情報の受け渡しを行って、電力供給手段による電力供給量と家庭内負荷による電力消費量とを管理及び制御する。
また、電力供給量の制御のみならず、建物内の環境調節を目的として設備機器の運転の強弱やオン/オフを制御するホームエネルギーマネジメントシステムもある。この場合には、その設備機器に適した制御信号を送るため、情報系ケーブルが当該設備機器に接続されている。
そのため、情報盤を1階建物ユニットや2階建物ユニットに設けておき、建物の建築後将来的に、必要に応じ、新たに設置された設備機器の制御に使用できる情報系ケーブルを情報盤から情報コンセントまで配線できるように、内部を空洞とする空洞管を施工段階で予め情報盤から情報コンセント付近にまで配管するいわゆる先行配管をしておくことが望ましい。
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設する一方、
上階建物ユニット2に情報系ケーブル配線用の配管24を通すための情報パイプスペース21を設け、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下位置に、上階建物ユニット2に敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管24をまとめて備える配管構造を特徴とする。
請求項1に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2の天井部に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通す誘導管3を備えることを特徴とする。
請求項1または2に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下に位置する天井ボードに点検口15を備えることを特徴とする。
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニット1を設置してから、その下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設するとともに、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を、上階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下位置にまとめておき、
下階建物ユニット1の上に上階建物ユニット2を設置してから、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を前記情報パイプスペース21に通して、その配管24を上階建物ユニット2に敷設する配管方法を特徴とする。
従って、建物の建築後将来的に、必要に応じ、下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2に対する情報系ケーブルの配線に容易に対応することができる。
請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニット1及び/又は上階建物ユニット2の天井部を形成する天井ボード17に加工される前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18の位置を、設計段階で図面上にアイコン入力することを特徴とする。
また、天井ボード17に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18を加工しておくことで、現場で間違えることなく、天井ボード17に加工した穴18に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を確実に通すことができる。
請求項5に記載のユニット式建物の配管方法において、
前記天井ボード17の前記穴18に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通す誘導管3を設置し、
この誘導管3に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通すことを特徴とする。
そして、誘導管3により、現場において、先行配管14の落とし位置が直ぐに分かり、先行配管14の落とし位置の間違いがなくなり、先行配管14を引っ掛かりがなくスムーズに落とし込めるといった利点がある。
また、誘導管3を着色しておけば、直ぐに位置を確認できる。
請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下に位置する前記天井ボードに備えた前記点検口15で、下階建物ユニット1に敷設した前記情報系ケーブル配線用の配管24(14)と上階建物ユニット2に敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管25とをソケット4を介して接続することを特徴とする。
(実施形態1)
図1は本発明に係るユニット式建物の一実施形態として1階建物ユニット1の設置を示したものである。
また、1階建物ユニット1の間仕切り壁には、複数個の情報コンセント13が取り付けられている。
情報コンセント13は、間仕切り壁内において、情報盤12から延びる情報系ケーブルと分電盤から延びる電気系ケーブルが接続されて、情報系及び電気系の接続端子がそれぞれ設置された接続口である。
なお、情報系ケーブルとは、例えば電話線、テレビアンテナ線、ケーブルテレビ回線、LANケーブル、光ファイバー等のケーブルをいう。
この誘導管3により、現場において、先行配管14の落とし位置が直ぐに分かり、先行配管14の落とし位置の間違いがなくなり、先行配管14を引っ掛かりがなくスムーズに落とし込めるといった利点がある。
また、誘導管3を着色しておけば、直ぐに位置を確認できる。
先行配管24も、先行配管14と同様、内側が平滑な面を有している。
すなわち、1階建物ユニット1の天井ボード開口15に落とし込まれていた複数本の先行配管24を、点線で示すように、直上の2階建物ユニット2の床開口から情報パイプスペース21に通して天井ボード上に抜いてから、必要に応じ天井梁に設けた穴に通す等して、2階建物ユニット2の間仕切り壁内において、複数の情報コンセント23の近傍にそれぞれ敷設する。
このように、情報系ケーブルの配線用の配管を通すための穴18を先行配管14・24の位置としてCADの図面上にアイコンで入力することで、工場で1階建物ユニット1及び/又は2階建物ユニット2にアイコン位置に対応した天井ボード17に穴18を加工して、現場での施工を容易化して施工性を向上することができる。
なお、穴18には配管がしやすいように誘導管3も工場で設置する。
すなわち、1階建物ユニット1及び2階建物ユニット2に敷設された先行配管14・24に、例えば電話線、LANケーブル、光ファイバー等の必要に応じた情報系ケーブルを通して配線することができる。
図7は実施形態2の1階建物ユニット1の設置を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1には、前述した実施形態1のような情報パイプスペースがなく、実施形態1と同様、間仕切り壁に複数個の情報コンセント13が取り付けられて、2階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下に対応して位置する天井ボード開口15が形成されている。
また、2階建物ユニット2には、図示しないが、電気系ケーブルが敷設されて、例えば、その電気系ケーブルを接続する分電盤が設置される。
さらに、その先行配管24を情報パイプスペース21の天井ボード上に抜いてから、2階建物ユニット2の複数の情報コンセント23の近傍にそれぞれ敷設する。
図11は実施形態3の1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したものである。
そして、点線で示すように、1階建物ユニット1の情報パイプスペース11の情報盤12の近傍に2階用の複数本の先行配管24を敷設してから天井ボード上に引き出して、この先行配管24の先端部を天井ボード開口15まで位置させておく。
なお、図示例では、1階建物ユニット1の下部外面にも、蓄電池や電気自動車用の情報コンセント13が備えられている。
従って、天井ボード開口15は、ソケット接続のための点検口として機能する。
図13は実施形態4の1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したものである。
そして、情報盤22の近傍に複数本の先行配管25を敷設して、その先行配管25の下端部を情報パイプスペース21の床下開口まで位置させておく。
以上の実施形態においては、2階建てのユニット式建物としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3階建てのユニット式建物であってもよい。また、誘導管を配置することとしたが、単に加工された穴に配管することとしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
なお、本発明は情報系ケーブルの配線を目的としているが、設備機器への電力供給のためにする電力線の配線を目的とした配管構造にも転用可能である。
11 情報パイプスペース
12 情報盤
13 情報コンセント
14 情報系ケーブル配線用の先行配管
15 天井ボード開口(点検口)
16 パネル受け材
17 天井ボード
18 穴
2 上階建物ユニット
21 情報パイプスペース
22 情報盤
23 情報コンセント
24 情報系ケーブル配線用の先行配管
25 情報系ケーブル配線用の先行配管
3 誘導管
4 ソケット
5 点検蓋
101 天井梁
102 野縁
Claims (7)
- 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を敷設する一方、
上階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を通すための情報パイプスペースを設け、
下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下位置に、上階建物ユニットに敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管をまとめて備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。 - 請求項1に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニット及び上階建物ユニットの天井部に前記情報系ケーブル配線用の配管を通す誘導管を備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。 - 請求項1または2に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下に位置する天井ボードに点検口を備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。 - 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニットを設置してから、その下階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を敷設するとともに、上階建物ユニットに敷設される情報系ケーブル配線用の配管を、上階建物ユニットの情報パイプスペースの直下位置にまとめておき、
下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを設置してから、上階建物ユニットに敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管を前記情報パイプスペースに通して、その配管を上階建物ユニットに敷設することを特徴とするユニット式建物の配管方法。 - 請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニット及び/又は上階建物ユニットの天井部を形成する天井ボードに加工される前記情報系ケーブル配線用の配管を通すための穴の位置を、設計段階で図面上にアイコン入力することを特徴とするユニット式建物の配管方法。 - 請求項5に記載のユニット式建物の配管方法において、
前記天井ボードの前記穴に前記前記情報系ケーブル配線用の配管を通す誘導管を設置し、
この誘導管に前記情報系ケーブル配線用の配管を通すことを特徴とするユニット式建物の配管方法。 - 請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下に位置する前記天井ボードに備えた前記点検口で、下階建物ユニットに敷設した前記情報系ケーブル配線用の配管と前記上階建物ユニットに敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管とをソケットを介して接続することを特徴とするユニット式建物の配管方法。
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2013
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