JP2015036492A - ユニット式建物の配管構造及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニット式建物において、情報盤を下階建物ユニットや上階建物ユニットに設けておき、建物の建築後将来的に、必要に応じ、情報系ケーブルの配線に対応できる配管構造及び方法を提供する。【解決手段】下階建物ユニット1を設置してから、その下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設するとともに、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を、上階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下位置にまとめておく。そして、下階建物ユニット1の上に上階建物ユニット2を設置してから、上階建物ユニット2に敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管24を情報パイプスペース21に通して、その配管24を上階建物ユニット2に敷設する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユニット式建物における情報系ケーブル用の配管構造と、その配管方法に関する。
近年、スマートグリッド技術等、電力の有効利用に対する関心の高まりから、家庭用設備機器や電気自動車等を電気的に接続してネットワーク化し、それらの最適制御を行うスマートハウスに関する技術が注目されている。
例えば特許文献1に記載の技術では、建物内に空調設備を設置する場合において、空調設備や空調コントローラ、パソコン等から延びる電源線や通信線等のケーブルを、EPS(Electric Pipe Shaft)内に設置される分電盤やルーターに接続することで、これらをネットワーク化している。
また、例えば特許文献2には、第1の上階建物ユニットに設けた第1の水回り設備と第2の上階建物ユニットに設けた水回り設備とを配管によりつなぐユニット式建物において、第1の上階建物ユニットが搭載される予定の第1の下階建物ユニットの天井裏に、第1の水回り設備と第2の水回り設備をつなぐ予定の配管が取付けられる配管構造及び方法が提案される。
特開2011−137595号公報 特開2008−274655号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、一つのEPSに通信線と電源線が集約されているため、EPSの大きさ等の設備上、通信線及び電源線を増設可能な数には限界がある。
一方、近年のスマートハウス技術によれば、建物内に多数の設備機器が設置され、これらをネットワーク化するために、従来よりも多くの情報コンセントを必要とする場合がある。
また、特許文献1の技術では、通信線及び電源線の設置数に限界があるため、情報コンセントを増設することができず、情報コンセントが不足する場合がある。
このため、従来よりも多くのケーブルを情報盤及び分電盤に接続可能とし、建物内に多数の設備機器が設置された場合にもそれらを容易にネットワーク化することができるホームエネルギーマネジメントシステムが提案される。
そのようなホームエネルギーマネジメントシステムとしては、例えば建物内において異なるスペースに情報盤と分電盤を設け、建物内の各部屋に情報系ケーブルにより情報盤に接続される情報コンセントを設け、その情報コンセントに家庭内負荷と情報の受け渡しを無線で行う無線送受信部を取り付け、コントローラにより、情報盤を介して無線送受信部と情報の受け渡しを行って、電力供給手段による電力供給量と家庭内負荷による電力消費量とを管理及び制御する。
また、電力供給量の制御のみならず、建物内の環境調節を目的として設備機器の運転の強弱やオン/オフを制御するホームエネルギーマネジメントシステムもある。この場合には、その設備機器に適した制御信号を送るため、情報系ケーブルが当該設備機器に接続されている。
そして、1階建物ユニットの上に2階建物ユニットを設置するユニット式建物において、前述したようなホームエネルギーマネジメントシステムを対応させる場合、建物の建築後将来的に、どのような設備機器が設置されるかは、その時の顧客のニーズに左右されるので施工段階では分からない。さらに、技術の進歩により通信制御対応可能となり、新たに設置できるようになる設備機器が増えることも考えられる。これらに伴い、新たに設置された設備機器を制御するために、どのような情報系ケーブルが必要になるかも施工段階では十分に予測することが難しい。
そのため、情報盤を1階建物ユニットや2階建物ユニットに設けておき、建物の建築後将来的に、必要に応じ、新たに設置された設備機器の制御に使用できる情報系ケーブルを情報盤から情報コンセントまで配線できるように、内部を空洞とする空洞管を施工段階で予め情報盤から情報コンセント付近にまで配管するいわゆる先行配管をしておくことが望ましい。
そこで、本発明は、ユニット式建物において、情報盤を下階建物ユニットや上階建物ユニットに設けておき、建物の建築後将来的に、必要に応じ、情報系ケーブルの配線に対応できる配管構造及び方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図4から図6に示すように、
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設する一方、
上階建物ユニット2に情報系ケーブル配線用の配管24を通すための情報パイプスペース21を設け、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下位置に、上階建物ユニット2に敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管24をまとめて備える配管構造を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設する一方、上階建物ユニット2に情報系ケーブル配線用の配管24を通すための情報パイプスペース21を設け、下階建物ユニット1の上階情報パイプスペース21の直下位置に、上階建物ユニット2に敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管24をまとめて備えておくことで、情報系ケーブル配線用の配管14・24を、ユニット式建物の上下階間に確実に敷設できるため、建物の建築後将来的に、必要に応じ、下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2に対する情報系ケーブルの配線に容易に対応することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2に示すように、
請求項1に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2の天井部に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通す誘導管3を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2の天井部に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通す誘導管3を備えておくことで、下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2ともに、その天井部に備えた誘導管3に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を容易に通すことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図12(または図14)に示すように、
請求項1または2に記載のユニット式建物の配管構造において、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下に位置する天井ボードに点検口15を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、下階建物ユニット1の上階情報パイプスペース21の直下に位置する天井ボードに点検口15を備えておくことで、その点検口15において、下階建物ユニット1の前記情報系ケーブル配線用の配管24(14)と上階建物ユニット2の前記情報系ケーブル配線用の配管25を、例えばソケット4等の接続具を使用するなどして容易に接続することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図4から図6に示すように、
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
下階建物ユニット1を設置してから、その下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設するとともに、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を、上階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下位置にまとめておき、
下階建物ユニット1の上に上階建物ユニット2を設置してから、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を前記情報パイプスペース21に通して、その配管24を上階建物ユニット2に敷設する配管方法を特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、下階建物ユニット1を設置してから、その下階建物ユニット1に情報系ケーブル配線用の配管14を敷設するとともに、上階建物ユニット2に敷設される情報系ケーブル配線用の配管24を上階情報パイプスペース21の直下位置にまとめておくことで、下階建物ユニット1の上に上階建物ユニット2を設置してから、上階建物ユニット2に敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管24を上階情報パイプスペース21に通して、その配管24を上階建物ユニット2に敷設することができる。
従って、建物の建築後将来的に、必要に応じ、下階建物ユニット1及び上階建物ユニット2に対する情報系ケーブルの配線に容易に対応することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1から図14に示すように、
請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニット1及び/又は上階建物ユニット2の天井部を形成する天井ボード17に加工される前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18の位置を、設計段階で図面上にアイコン入力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、下階建物ユニット1及び/又は上階建物ユニット2の天井部を形成する天井ボード17に加工される前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18の位置を、設計段階で図面上にアイコン入力することで、工場で建物ユニットに前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18を加工して、現場での施工を容易化して施工性を向上することができる。
また、天井ボード17に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を通すための穴18を加工しておくことで、現場で間違えることなく、天井ボード17に加工した穴18に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24・25を確実に通すことができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図2に示すように、
請求項5に記載のユニット式建物の配管方法において、
前記天井ボード17の前記穴18に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通す誘導管3を設置し、
この誘導管3に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を通すことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、天井ボート17の穴18に通して設置した誘導管3に前記情報系ケーブル配線用の配管14・24を容易に通すことができる。
そして、誘導管3により、現場において、先行配管14の落とし位置が直ぐに分かり、先行配管14の落とし位置の間違いがなくなり、先行配管14を引っ掛かりがなくスムーズに落とし込めるといった利点がある。
また、誘導管3を着色しておけば、直ぐに位置を確認できる。
請求項7に記載の発明は、例えば図12(または図14)に示すように、
請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
下階建物ユニット1における上階建物ユニット2の前記情報パイプスペース21の直下に位置する前記天井ボードに備えた前記点検口15で、下階建物ユニット1に敷設した前記情報系ケーブル配線用の配管24(14)と上階建物ユニット2に敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管25とをソケット4を介して接続することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、下階建物ユニット1の上階情報パイプスペース21の直下に位置する天井ボードに備えた点検口15において、下階建物ユニット1に敷設した前記情報系ケーブル配線用の配管24(14)と上階建物ユニット2に敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管25を容易にソケット4で接続することができる。
本発明によれば、ユニット式建物において、情報盤を下階建物ユニットや上階建物ユニットに設けておき、建物の建築後将来的に、必要に応じ、情報系ケーブルの配線に対応することができる。
本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示すもので、下階建物ユニットの設置を示した概略正面図である。 図1の下階建物ユニットの誘導管配置箇所を示した拡大縦断面図である。 図2の配管の一部拡大斜視図である。 図1の下階建物ユニット上への上階建物ユニットの吊り込みを示した図である。 図4の下階建物ユニット上への上階建物ユニットの設置を示した図である。 図5のユニット式建物の先行配管敷設の完了を示した図である。 実施形態2を示すもので、下階建物ユニットの設置を示した概略正面図である。 図7の下階建物ユニット上への上階建物ユニットの吊り込みを示した図である。 図8の下階建物ユニット上への上階建物ユニットの設置を示した図である。 図9のユニット式建物の先行配管敷設の完了を示した図である。 実施形態3を示すもので、下階建物ユニット上への上階建物ユニットの設置を示した概略正面図である。 図11のユニット式建物の先行配管敷設の完了を示した図である。 実施形態4を示すもので、下階建物ユニット上への上階建物ユニットの設置を示した概略正面図である。 図13のユニット式建物の先行配管敷設の完了を示した図である。 建物ユニットの概略構成例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係るユニット式建物の一実施形態として1階建物ユニット1の設置を示したものである。
1階建物ユニット1は、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ梁で直結した略直方体状のフレームを有して、下面を床、上面を天井、周囲を必要に応じて壁で覆った建物ユニット(図15参照)を、例えば仮想線で示したように、水平方向に複数組み合わせたものである。この1階建物ユニット1には、図示しないが、電気系ケーブルが敷設されて、例えば、その電気系ケーブルを接続する分電盤が設置される。
そして、1階建物ユニット1には、図示のように、縦方向に貫通して天井内(天井ボード)に開口する情報パイプスペース11が形成されて、この情報パイプスペース11が背面に位置するパイプスペース壁の室内側に情報盤12が設置されている。
また、1階建物ユニット1の間仕切り壁には、複数個の情報コンセント13が取り付けられている。
情報盤12は、パイプスペース壁に設けた開口を通して、外部からの電話線や光ケーブル等の情報用引込線などの情報系ケーブルが背面から引き出して接続されるもので、分電盤からの電力線等の電気系ケーブルも同様に接続される。
情報コンセント13は、間仕切り壁内において、情報盤12から延びる情報系ケーブルと分電盤から延びる電気系ケーブルが接続されて、情報系及び電気系の接続端子がそれぞれ設置された接続口である。
なお、情報系ケーブルとは、例えば電話線、テレビアンテナ線、ケーブルテレビ回線、LANケーブル、光ファイバー等のケーブルをいう。
以上の1階建物ユニット1において、点線で示すように、情報パイプスペース11及び間仕切り壁内において、情報盤12の近傍と複数の情報コンセント13の近傍との間を各々繋ぐ情報系ケーブル配線用の複数本の先行配管14をそれぞれ敷設する。この先行配管14の一部は、情報パイプスペース11及び間仕切り壁の上方に引き出されて、必要に応じ天井梁に設けた穴に通されている。
先行配管14としては、例えばCD(Combined Duct)管やPF(Plastic Flexible Conduit)管等の可撓性を具備する管が用いられる。
さらに、情報パイプスペース11において、情報盤12の近傍に2階用の情報系ケーブル配線用の複数本の先行配管24を敷設してから上方に引き出して、この先行配管24を1階建物ユニット1に設けた天井ボード開口15に落とし込んでおく。
天井ボード開口15は、図4から図6に示すように、2階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下に対応して位置するもので、工場で加工されている。
先行配管24も、先行配管14と同様、CD管やPF管等の可撓性を具備する管である。
図2は1階建物ユニット1の誘導管3の配置箇所を拡大したもので、工場において、図示のように、天井部のパネル受け材16の一部を切り欠くとともに、天井ボード17に穴18を加工しておき、この穴18に誘導管3を斜めに設置しておく。
誘導管3は、先行配管14を落とし込んで通すものである。
この誘導管3により、現場において、先行配管14の落とし位置が直ぐに分かり、先行配管14の落とし位置の間違いがなくなり、先行配管14を引っ掛かりがなくスムーズに落とし込めるといった利点がある。
また、誘導管3を着色しておけば、直ぐに位置を確認できる。
図3は先行配管14の一部を拡大したもので、先行配管14の内側は平滑な面を有していて、ユニット式建物施工後での必要に応じた情報系ケーブルの通線がスムーズに行える。
先行配管24も、先行配管14と同様、内側が平滑な面を有している。
ここで、建物ユニットは、図15に示すように、天井梁101に架け渡した野縁102の下面に前記天井ボード17が取り付けられている。野縁102は天井梁101の梁成より低く、野縁102の間には図示しない断熱材が敷き詰められている。そして、断熱材上には、図示しない電気系ケーブルが配線されて、前記先行配管14・24が配管される。その先行配管14・24は、天井梁101に形成される図示しない穴に通して隣接する建物ユニットの天井内に配管される。
図4は先行配管14の敷設と先行配管24の天井ボード開口15への落とし込みを終えた1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の吊り込みを示したものである。
2階建物ユニット2も、1階建物ユニット1と同様、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ梁で直結した略直方体状のフレームを有して、下面を床、上面を天井、周囲を必要に応じて壁で覆った建物ユニットを水平方向に複数組み合わせたものである。この2階建物ユニット2にも、図示しないが、電気系ケーブルが敷設される。
そして、2階建物ユニット2には、図示のように、縦方向に貫通して床及び天井内(天井ボード)に開口する情報パイプスペース21が形成されて、間仕切り壁に複数個の情報コンセント23が取り付けられている。
図5は1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したものである。
すなわち、1階建物ユニット1の天井ボード開口15に落とし込まれていた複数本の先行配管24を、点線で示すように、直上の2階建物ユニット2の床開口から情報パイプスペース21に通して天井ボード上に抜いてから、必要に応じ天井梁に設けた穴に通す等して、2階建物ユニット2の間仕切り壁内において、複数の情報コンセント23の近傍にそれぞれ敷設する。
なお、2階建物ユニット2の天井内(天井ボード)にも誘導管3が設置されており、その誘導管3に先行配管24を落とし込んで通す。
図6はユニット式建物の先行配管14・24の敷設の完了を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1の情報盤12の近傍から先行配管24を2階建物ユニット2の情報コンセント23の近傍まで途中の継ぎ無しで敷設している。
以上において、天井ボード17に加工する情報系ケーブルの配線用の配管を通すための穴18を、先行配管14・24の位置として、設計段階で使用されるCADの図面上にアイコンで入力することにより行う。
このように、情報系ケーブルの配線用の配管を通すための穴18を先行配管14・24の位置としてCADの図面上にアイコンで入力することで、工場で1階建物ユニット1及び/又は2階建物ユニット2にアイコン位置に対応した天井ボード17に穴18を加工して、現場での施工を容易化して施工性を向上することができる。
なお、穴18には配管がしやすいように誘導管3も工場で設置する。
以上、実施形態によれば、ユニット式建物において、1階建物ユニット1に情報盤12を設けて、その情報盤12から1階建物ユニット1の情報コンセント13への先行配管14と2階建物ユニット2の情報コンセント23への先行配管24を敷設したので、建物の建築後将来的に、必要に応じ、情報系ケーブルの配線に対応することができる。
すなわち、1階建物ユニット1及び2階建物ユニット2に敷設された先行配管14・24に、例えば電話線、LANケーブル、光ファイバー等の必要に応じた情報系ケーブルを通して配線することができる。
(実施形態2)
図7は実施形態2の1階建物ユニット1の設置を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1には、前述した実施形態1のような情報パイプスペースがなく、実施形態1と同様、間仕切り壁に複数個の情報コンセント13が取り付けられて、2階建物ユニット2の情報パイプスペース21の直下に対応して位置する天井ボード開口15が形成されている。
そして、点線で示すように、複数の情報コンセント13の近傍に複数本の先行配管14が敷設されている。この先行配管14を1階建物ユニット1の上方に引き出してから天井ボード開口15に落とし込んでおく。
図8は先行配管14の敷設と天井ボード開口15への落とし込みを終えた1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の吊り込みを示したものである。
2階建物ユニット2には、図示のように、実施形態1と同様の情報パイプスペース21が背面に位置するパイプスペース壁に情報盤22が設置されるとともに、間仕切り壁に複数個の情報コンセント23が取り付けられている。
なお、1階建物ユニット1には、図示しないが、電気系ケーブルが敷設される。
また、2階建物ユニット2には、図示しないが、電気系ケーブルが敷設されて、例えば、その電気系ケーブルを接続する分電盤が設置される。
図9は1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したもので、1階建物ユニット1の天井ボード開口15に落とし込まれていた複数本の先行配管14を、点線で示すように、直上の2階建物ユニット2の情報パイプスペース21に通して情報盤22の近傍にそれぞれ敷設する。
そして、点線で示すように、情報盤22の近傍に複数本の先行配管24をそれぞれ敷設する。
さらに、その先行配管24を情報パイプスペース21の天井ボード上に抜いてから、2階建物ユニット2の複数の情報コンセント23の近傍にそれぞれ敷設する。
図10はユニット式建物の先行配管14・24の敷設の完了を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1の情報コンセント13から先行配管14を2階建物ユニット2の情報盤22まで途中の継ぎ無しで敷設している。
以上、実施形態2によれば、ユニット式建物において、2階建物ユニット2に情報盤22を設けて、その情報盤22から1階建物ユニット1の情報コンセント13への先行配管14と2階建物ユニット2の情報コンセント23への先行配管24を敷設したので、建物の建築後将来的に、必要に応じ、情報系ケーブルの配線に対応することができる。
(実施形態3)
図11は実施形態3の1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したものである。
実施形態3は、前述した実施形態1と同様、1階建物ユニット1及び2階建物ユニット2ともに情報パイプスペース11・21を備えて、1階建物ユニット1の情報パイプスペース11が背面に位置するパイプスペース壁に情報盤12を備えるユニット式建物において、1階建物ユニット1の情報盤12の近傍からの先行配管24と、2階建物ユニット2の情報コンセント23の近傍への情報系ケーブル配線用の先行配管25とを、ソケット4で接続する。
すなわち、図11に示すように実施形態1と同様、1階建物ユニット1に情報パイプスペース11の情報盤12の近傍と間仕切り壁内の複数の情報コンセント13の近傍との間を各々繋ぐ複数本の先行配管14をそれぞれ敷設する。
そして、点線で示すように、1階建物ユニット1の情報パイプスペース11の情報盤12の近傍に2階用の複数本の先行配管24を敷設してから天井ボード上に引き出して、この先行配管24の先端部を天井ボード開口15まで位置させておく。
なお、図示例では、1階建物ユニット1の下部外面にも、蓄電池や電気自動車用の情報コンセント13が備えられている。
また、2階建物ユニット2には、点線で示すように、間仕切り壁内で複数の情報コンセント23の近傍に複数本の先行配管25を敷設して天井ボード上に抜いてから、その先行配管25の下端部を情報パイプスペース21に落とし込んでその床下開口まで位置させておく。
図12はユニット式建物の先行配管14・24・25の敷設の完了を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1の天井ボード開口15において、1階の情報盤12の近傍に敷設した複数本の先行配管24と、2階建物ユニット2の複数の情報コンセント23の近傍に敷設した複数本の先行配管25とを、管状のソケット4でそれぞれ接続する。
なお、天井ボード開口15には、着脱式の点検蓋5を設けておく。この点検蓋5を外して、先行配管24・25のソケット4による接続を行った後、点検蓋5を装着する。
従って、天井ボード開口15は、ソケット接続のための点検口として機能する。
このように、1階建物ユニット1の天井点検口15において、1階の情報盤12の近傍に敷設した先行配管24と2階建物ユニット2に敷設した先行配管25とをソケット4で接続するようにしてもよい。
(実施形態4)
図13は実施形態4の1階建物ユニット1上への2階建物ユニット2の設置を示したものである。
実施形態4では、前述した実施形態2と同様、2階建物ユニット2に情報パイプスペース21及び情報盤22を備えるユニット式建物において、1階建物ユニット1の情報コンセント13からの先行配管14と、2階建物ユニット2の情報盤22からの先行配管25とを、ソケット4で接続する。
すなわち、図13に点線で示すように実施形態2と同様、1階建物ユニット1の複数の情報コンセント13の近傍に複数本の先行配管14を敷設して天井ボード上に引き出してから、その先行配管14の先端部を天井ボード開口15まで位置させておく。
また、2階建物ユニット2の情報盤22の近傍に敷設した複数本の先行配管24を情報パイプスペース21の天井ボード上に抜いてから、複数の情報コンセント23の近傍にそれぞれ敷設する。
そして、情報盤22の近傍に複数本の先行配管25を敷設して、その先行配管25の下端部を情報パイプスペース21の床下開口まで位置させておく。
図14はユニット式建物の先行配管14・24・25の敷設の完了を示したもので、図示のように、1階建物ユニット1の天井ボード開口15において、複数の情報コンセント13の近傍に敷設した複数本の先行配管14の先端部と、2階の情報盤22の近傍に敷設した複数本の先行配管25の下端部とを、実施形態3と同様、ソケット4でそれぞれ接続する。
このように、1階建物ユニット1の天井点検口15において、1階に敷設した先行配管14と2階建物ユニット2の情報盤22の近傍に敷設した先行配管25とをソケット4で接続するようにしてもよい。
以上のとおり、ユニット式建物の規模や先行配管数量等に応じて、1階2階に渡る途中のソケットジョイント有無どちらにも対応することができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、2階建てのユニット式建物としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3階建てのユニット式建物であってもよい。また、誘導管を配置することとしたが、単に加工された穴に配管することとしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
なお、本発明は情報系ケーブルの配線を目的としているが、設備機器への電力供給のためにする電力線の配線を目的とした配管構造にも転用可能である。
1 下階建物ユニット
11 情報パイプスペース
12 情報盤
13 情報コンセント
14 情報系ケーブル配線用の先行配管
15 天井ボード開口(点検口)
16 パネル受け材
17 天井ボード
18 穴
2 上階建物ユニット
21 情報パイプスペース
22 情報盤
23 情報コンセント
24 情報系ケーブル配線用の先行配管
25 情報系ケーブル配線用の先行配管
3 誘導管
4 ソケット
5 点検蓋
101 天井梁
102 野縁

Claims (7)

  1. 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
    下階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を敷設する一方、
    上階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を通すための情報パイプスペースを設け、
    下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下位置に、上階建物ユニットに敷設する前記情報系ケーブル配線用の配管をまとめて備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物の配管構造において、
    下階建物ユニット及び上階建物ユニットの天井部に前記情報系ケーブル配線用の配管を通す誘導管を備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。
  3. 請求項1または2に記載のユニット式建物の配管構造において、
    下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下に位置する天井ボードに点検口を備えることを特徴とするユニット式建物の配管構造。
  4. 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて上下に設置するユニット式建物において、
    下階建物ユニットを設置してから、その下階建物ユニットに情報系ケーブル配線用の配管を敷設するとともに、上階建物ユニットに敷設される情報系ケーブル配線用の配管を、上階建物ユニットの情報パイプスペースの直下位置にまとめておき、
    下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを設置してから、上階建物ユニットに敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管を前記情報パイプスペースに通して、その配管を上階建物ユニットに敷設することを特徴とするユニット式建物の配管方法。
  5. 請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
    下階建物ユニット及び/又は上階建物ユニットの天井部を形成する天井ボードに加工される前記情報系ケーブル配線用の配管を通すための穴の位置を、設計段階で図面上にアイコン入力することを特徴とするユニット式建物の配管方法。
  6. 請求項5に記載のユニット式建物の配管方法において、
    前記天井ボードの前記穴に前記前記情報系ケーブル配線用の配管を通す誘導管を設置し、
    この誘導管に前記情報系ケーブル配線用の配管を通すことを特徴とするユニット式建物の配管方法。
  7. 請求項4に記載のユニット式建物の配管方法において、
    下階建物ユニットにおける上階建物ユニットの前記情報パイプスペースの直下に位置する前記天井ボードに備えた前記点検口で、下階建物ユニットに敷設した前記情報系ケーブル配線用の配管と前記上階建物ユニットに敷設される前記情報系ケーブル配線用の配管とをソケットを介して接続することを特徴とするユニット式建物の配管方法。
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