JP7303282B2 - 接点入力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、接点入力制御装置に関する。
鉄道の分野では、列車を安全かつ効率的に運行するため、信号機や転てつ機等の現場機器の相互間で、その取り扱いについて一定の順序と制限を設ける電子連動装置が使用されている。この電子連動装置に対して、現場機器の動作状態をリレーを介して取り込むために、接点入力制御装置が使用されている。
例えば、特許文献1の技術では、接点入力部の他に検査電圧印加部を接点入力制御装置に設けることで、接点入力部による接点入力の有無を判定するとともに、装置自身のHIGH故障及びLOW故障の検出を実現している。
特開2017-65482号公報
しかし、特許文献1の技術では、HIGH故障及びLOW故障を検出するために、接点入力部の回路構成とほぼ同規模の回路構成でなる検査電圧印加部を新たに追加する必要があり、回路構成が複雑化する問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、回路構成を複雑化することなく、HIGH故障及びLOW故障の検出を実現可能な技術を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、接点入力回路部が所定の処理周期の照査パルス信号に応じて出力する接点入力信号に基づいて、接点入力の有無を判定する接点入力判定手段(例えば、図1の接点入力判定部131)と、前記照査パルス信号に応じた前記接点入力信号が当該照査パルス信号の有無に関わらず継続してHIGHの場合に前記接点入力回路部のHIGH故障を検出するHIGH故障検出手段(例えば、図1のHIGH故障検出部132)と、前記照査パルス信号に応じた前記接点入力信号が所定の発生間隔時間の間、継続してLOWの場合に前記接点入力回路部のLOW故障を検出するLOW故障検出手段(例えば、図1のLOW故障検出部135)と、を備える接点入力制御装置である。
第1の発明によれば、接点入力回路部が照査パルス信号に応じて出力する接点入力信号に基づいて、接点入力の有無を判定することができる。また、当該接点入力信号に基づいて、接点入力回路部のHIGH故障を検出することができる。また、当該接点入力信号が発生間隔時間の間継続してLOWの場合に、接点入力回路部のLOW故障を検出することができる。したがって、接点入力回路部からの接点入力信号に基づいて接点入力の有無を判定するとともに、当該接点入力信号に基づく演算処理によって、接点入力回路部のHIGH故障及びLOW故障を検出することが可能となる。HIGH故障及びLOW故障の検出のために回路構成が複雑化することはない。
また、第2の発明は、前記発生間隔時間が、前記接点入力回路部の検出対象の接点の動作時間間隔より長い時間であり、初期値を検出無しとし、前記接点入力判定手段により接点入力有りと判定されて以降はリセットするまで検出有りとしてLOW故障検出用データを記憶する制御を行うLOW故障検出用データ記憶制御手段(例えば、図1のLOW故障検出用データ記憶制御部133)、を更に備え、前記LOW故障検出手段は、前記発生間隔時間が経過した時点の前記LOW故障検出用データが検出無しの場合に、前記接点入力回路部のLOW故障を検出する、第1の発明の接点入力制御装置である。
第2の発明によれば、検出対象の接点の動作時間間隔よりも長い時間を発生間隔時間とすることができる。そして、初期値を検出無しとし、接点入力有りと判定された場合は発生間隔時間が経過するまで検出有りとするLOW故障検出用データを記憶しておき、発生間隔時間が経過した時点で検出無しのままの場合に、接点入力回路部のLOW故障を検出することができる。
また、第3の発明は、所定の伝送周期を計数するカウンタであって、カウンタ値の上限値を前記発生間隔時間を示す値とし、当該上限値に達した後に当該カウンタ値をリセットするカウンタ、を更に備え、前記LOW故障検出用データ記憶制御手段は、前記カウンタ値のリセットに応じて前記LOW故障検出用データを検出無しにリセットし、前記LOW故障検出手段は、前記カウンタ値が前記上限値に達した時点を前記発生間隔時間が経過した時点として、当該時点の前記LOW故障検出用データが検出無しの場合に、前記接点入力回路部のLOW故障を検出する、第2の発明の接点入力制御装置である。
第3の発明によれば、カウンタによって伝送周期を計数することによって発生間隔時間を計時して、LOW故障検出用データの記憶制御と、LOW故障の検出とに用いることができる。
また、第4の発明は、前記LOW故障検出手段が、初期値を正常値としたLOW故障データを記憶するLOW故障データ記憶制御手段であって、前記カウンタ値が前記上限値に達した時点で、当該LOW故障データの値を、当該値と前記LOW故障検出用データとに基づいて更新して記憶するLOW故障データ記憶制御手段(例えば、図1のLOW故障データ記憶制御部134)、を有する、第3の発明の接点入力制御装置である。
第4の発明によれば、初期値を正常値としたLOW故障データを記憶しておき、発生間隔時間が経過した時点で、LOW故障データの値とLOW故障検出用データとに基づいてLOW故障データを更新することができる。
接点入力制御装置の構成例を示すブロック図。 処理周期と、伝送周期と、発生間隔時間とを示す図。 正常時のタイミングチャート。 HIGH故障時のタイミングチャート。 LOW故障時のタイミングチャート。 正常時におけるLOW故障検出用データの記憶制御と、LOW故障データの記憶制御とを示す図。 LOW故障時におけるLOW故障検出用データの記憶制御と、LOW故障データの記憶制御とを示す図。 接点入力制御装置における処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
1.全体構成について
図1は、本実施形態における接点入力制御装置10の構成例を示すブロック図であり、上位装置である電子連動装置30と、保全モニタ装置50とを併せて示している。図1に示すように、接点入力制御装置10は、接点入力回路部110と、接点入力処理部130と、伝送周期計数部(カウンタ)150と、接点入力情報作成処理部170と、を備えて構成されている。
接点入力制御装置10において接点入力処理部130は、処理周期で照査パルス信号を接点入力回路部110に出力する。そして、この照査パルス信号に応答する形で接点入力回路部110が検出対象の接点1からの入力を取り込み、接点入力信号として接点入力処理部130へ出力する。接点入力処理部130においては、この入力される接点入力信号の値を照査パルス信号のHIGHとその直後のLOWとの2つのタイミングで取り込んで、例えば「LL」や「HL」といった値とする。そして、接点入力処理部130が、電子連動装置30から所定の伝送周期で通知される送信要求に応答するタイミングで接点入力データを決定し、接点入力情報作成処理部170へ出力する。接点入力データは、今回の伝送周期に係る接点入力データ(接点の有り/無しのデータ)である。また、接点入力処理部130は、接点入力回路部110のHIGH故障の検出を行って、検出結果のHIGH故障データを接点入力情報作成処理部170へ出力するとともに、接点入力回路部110のLOW故障の検出を行って、検出結果のLOW故障データを接点入力情報作成処理部170へ出力する。そして、接点入力情報作成処理部170は、接点入力処理部130から入力される接点入力データ、HIGH故障データ、及びLOW故障データを含む接点入力情報を、電子連動装置30からの送信要求の通知に応答して電子連動装置30へ送信する。
電子連動装置30は、伝送周期毎に、接点入力制御装置10に対し、接点入力情報の送信要求を通知する。そして、電子連動装置30は、接点入力制御装置10から送信されてくる接点入力情報を用いて、連動処理を行う。
また、電子連動装置30は、接点入力制御装置10からの接点入力情報に基づいて、保全モニタ情報を作成して保全モニタ装置50へ送信する。例えば、電子連動装置30は、当該接点入力情報に含まれるHIGH故障データと、LOW故障データと、を保全モニタ情報として保全モニタ装置50へ送信する。
保全モニタ装置50は、電子連動装置30から入力される保全モニタ情報に基づく表示を行い、故障の発生時には警報を出力する制御を行う。例えば、保全モニタ装置50は、当該保全モニタ情報に含まれるHIGH故障データが「0(異常)」の場合はHIGH故障が発生した旨の報知処理を行い、LOW故障データが「0(異常)」の場合はLOW故障が発生した旨の報知処理を行う。報知処理において、保全モニタ装置50は、発生した故障の種類(HIGH故障なのかLOW故障なのか)等をモニタに表示したり、当該種類の故障の発生を報知する警告音を音出力する等の制御を行う。
2.接点入力制御装置の構成について
接点入力制御装置10の接点入力処理部130は、所定の処理周期で接点入力処理を繰り返し行う。接点入力処理にあたり、接点入力処理部130は、処理周期で照査パルス信号を生成して接点入力回路部110へ出力する。この照査パルス信号に応じて接点入力回路部110が接点入力信号を接点入力処理部130に出力する。照査パルス信号は、接点入力処理の処理周期(例えば、50msec)毎に、所定のパルス幅(例えば、500μsec)で1つのパルスを出力するパルス信号である。接点入力処理部130は、接点入力回路部110から入力した接点入力信号を用いて接点入力処理を行う。
図2は、処理周期と、上記した伝送周期との関係を示す図である。図2では、LOW故障の検出周期である発生間隔時間を併せて示している。図2に示すように、伝送周期は、処理周期よりも長い周期とされる。具体的には、例えば、処理周期の整数倍の周期(例えば、200msec)として定められる。
そして、上記したように、電子連動装置30は、伝送周期毎に接点入力情報の送信要求を通知して接点入力制御装置10から接点入力情報を取得し、当該伝送周期に係る連動処理に用いる。一方、接点入力制御装置10では、接点入力処理部130が、照査パルス信号を処理周期毎に接点入力回路部110へ出力し、この照査パルス信号に応答する接点入力信号を接点入力回路部110から入力して接点入力処理を行う。そして、電子連動装置30からの送信要求の通知に応答し、接点入力情報作成処理部170が、接点入力情報を作成して電子連動装置30へ送信する。
図1に戻り、接点入力処理部130は、接点入力判定部131と、HIGH故障検出部132と、LOW故障検出用データ記憶制御部133と、LOW故障検出部135と、を備える。
接点入力判定部131は、接点入力回路部110からの接点入力信号に基づいて、伝送周期毎に、電子連動装置30に送信する当該伝送周期に係る接点入力の有無を決定し、接点入力データとする。そして、接点入力データを接点入力制御装置10が備えるメモリ(不図示)に記憶する制御を行う。
HIGH故障検出部132は、接点入力回路部110からの接点入力信号に基づいて、伝送周期毎に接点入力回路部110のHIGH故障を検出する。そして、HIGH故障検出部132は、検出結果に従ってHIGH故障データを決定し、メモリに記憶する制御を行う。
LOW故障検出用データ記憶制御部133は、伝送周期毎に、接点入力データを用いてLOW故障検出用データを決定して、メモリに記憶する制御を行う。このLOW故障検出用データ記憶制御部133は、LOW故障データ記憶制御部134を有する。LOW故障データ記憶制御部134は、発生間隔時間毎に、LOW故障検出用データを用いてLOW故障データを決定して、メモリに記憶する制御を行う。
LOW故障検出部135は、発生間隔時間毎に、LOW故障データに従って接点入力回路部110のLOW故障を検出する。
伝送周期計数部150は、伝送周期を計数するカウンタであり、伝送周期毎にカウンタ値をカウントアップする。この伝送周期計数部150は、LOW故障の検出周期である発生間隔時間の経過を監視するためのものである。発生間隔時間は、検出対象の接点1の動作時間間隔に基づいて、当該動作時間間隔よりも長い時間であって、伝送周期のN倍(N≧2)の時間として予め定められる(図2を参照)。つまり、検出対象の接点1が発生間隔時間内に一度はオン(開放状態)となるように、その時間長が接点入力制御装置10毎に調整される。そのため、伝送周期計数部150は、上限値を「N」としてカウンタ値をカウントアップし、伝送周期を計数する。例えば、伝送周期計数部150のカウンタ値は、電子連動装置30からの送信要求の通知を受けて電子連動装置30へと接点入力情報が送信されるたびにカウントアップされるようになっている。そして、カウンタ値は、上限値のNに達したときには、初期値「0」にリセットされる。
接点入力情報作成処理部170は、電子連動装置30から送信要求が通知された場合に、今回の伝送周期に係る接点入力データと、HIGH故障データと、LOW故障データと、伝送周期計数部150のカウンタ値と、を接点入力情報として電子連動装置30へ送信する制御を行う。
図3~図5は、接点入力処理を説明するタイミングチャートである。図3は、接点入力回路部110にHIGH故障及びLOW故障の何れも発生していない場合(正常時)のタイミングチャートであり、図4は、HIGH故障が発生した場合のタイミングチャートであり、図5は、LOW故障が発生した場合のタイミングチャートである。各図において、上から順に、接点1からの接点入力、照査パルス信号、及び接点入力信号を示し、接点1は最初オフで、伝送周期C12の途中でオンになった例を示している。
(1)正常時の動作
図3に示すように、本実施形態の接点入力回路部110は、その正常時には、接点入力が無い場合(接点1がオフの場合)であれば、処理周期毎の照査パルス信号のパルスのHIGH/LOWに応答して、LOW/LOWとなる接点入力信号を接点入力制御装置10へ出力する。また、接点入力回路部110は、接点入力が有る場合(接点1がオンの場合)には、処理周期毎の照査パルス信号のパルスのHIGH/LOWに応答して、HIGH/LOWとなる接点入力信号を接点入力制御装置10へ出力する。
接点入力判定部131は、処理周期毎に接点入力信号の値を決定する。例えば、処理周期毎の照査パルスのHIGH/LOWに対してLOW/LOWとなる接点入力信号が入力された場合には、当該処理周期に係る接点入力信号の値は「LL」となる。一方、処理周期毎の照査パルスのHIGH/LOWに対してHIGH/LOWとなる接点入力信号が入力された場合には、当該処理周期に係る接点入力信号の値は「HL」となる。
そして、接点入力判定部131は、伝送周期毎のタイミングにおいて、最新の接点入力信号が「LL」であれば、当該伝送周期に係る接点入力データを「0(接点入力無し)」に決定する。図3の例では、伝送周期C11の終期タイミングにおいて最新の接点入力信号「LL」に基づいて、伝送周期C11に係る接点入力データが「0(接点入力無し)」に決定されている。
一方、図3の例では、伝送周期C12の終期タイミングにおいて最新の接点入力データ「HL」に基づいて、伝送周期C12に係る接点入力データが「1(接点入力有り)」に決定されている。
なお、接点入力判定部131は、接点入力データの決定方法として、当該伝送周期において、接点入力信号の値が最後に所定回数(例えば2回)連続して同じとなったその値を採用するとしてもよい。これによれば、接点1がオン/オフになったことを確実に判定することができる。具体的には、例えば、接点入力判定部131は、接点入力データの候補データとして、接点入力信号の値が所定回数連続して同じとなった値を随時更新して保持する。そして、当該伝送周期に係る接点入力データを決定するタイミングにおける候補データを、接点入力データとして決定すればよい。図3の例であれば、一点鎖線で囲った接点入力信号の値R11の時点では、それまでの「LL」の値である「0(接点入力無し)」が候補データとされているが、値R11の次も同じ「HL」であるので、この時点で候補データが「1(接点入力有り)」に更新されることとなる。
(2)HIGH故障時の動作
図4に示すように、本実施形態の接点入力回路部110は、HIGH故障が発生すると、照査パルス信号のパルスの有無に関わらず継続してHIGHの接点入力信号を接点入力処理部130に出力する。したがって、接点入力処理部130では、処理周期毎の照査パルス信号のパルスのHIGH/LOWに対して、HIGH/HIGHとなる接点入力信号が接点入力制御装置10から入力される。
接点入力処理部130のHIGH故障検出部132は、このHIGH/HIGHの接点入力信号に基づいてHIGH故障を検出する。
具体的には、HIGH故障検出部132は先ず、HIGH故障データを初期値「1(正常)」にリセットする。そして、HIGH故障検出部132は、処理周期毎の照査パルス信号のHIGH/LOWに対してLOW/LOW又はHIGH/LOWとなる接点入力信号が入力されている間は、HIGH故障は発生しておらず正常であるとして、HIGH故障データを「1」のままとする。
また、HIGH故障検出部132は、処理周期毎の照査パルス信号のHIGH/LOWに対してHIGH/HIGHとなる接点入力信号が入力された時点で、接点入力回路部110にHIGH故障が発生しており異常であるとして、HIGH故障データを「0(異常)」に更新する。また、一旦「0」にした後は、HIGH故障データを「0」のままとする。
なお、所定回数(例えば2回)連続して接点入力信号が「HH」となった場合にHIGH故障を検出する構成としてもよい。これによれば、HIGH故障の誤判定を抑制することができる。
(3)LOW故障時の動作
図5に示すように、本実施形態の接点入力回路部110は、LOW故障が発生すると、照査パルス信号のパルスの有無に関わらず継続してLOWの接点入力信号を接点入力処理部130に出力する。したがって、接点入力処理部130では、処理周期毎の照査パルス信号のパルスのHIGH/LOWに対して、LOW/LOWとなる接点入力信号が接点入力制御装置10から入力されることとなる。これは、接点入力回路部110の正常時において接点入力が無い場合(例えば、図3の伝送周期C11)の出力と同じである。そのため、接点入力制御装置10は、このままでは両者を区別することができない。
そこで、LOW故障の検出にあたっては、LOW故障検出用データ記憶制御部133がLOW故障検出用データを記憶する制御を行い、LOW故障データ記憶制御部134がLOW故障データを記憶する制御を行って、LOW故障の検出に用いる。図6及び図7は、LOW故障検出用データの記憶制御と、LOW故障データの記憶制御とを説明する図であり、発生間隔時間T21,T22の間に伝送周期毎に決定される接点入力データの値と、当該値に応じて記憶されるLOW故障検出用データ及びLOW故障データの値と、を示している。図6は正常時の例であり、図7はLOW故障時の例である。
発生間隔時間は、検出対象の接点1の動作時間間隔よりも長い時間とされることから、接点入力データは、発生間隔時間中に1回は「1(接点入力有り)」になる。正常時の例である図6では、発生間隔時間T21,T22の何れにおいても、途中で接点入力データが「1(接点入力有り)」になっている。これに対し、図7では、発生間隔時間T22の間に接点入力データが一度も「1(接点入力有り)」になっていない。発生間隔時間T22において接点1がオンになったタイミングよりも前に、LOW故障が発生したためである。なお、図6及び図7では、発生間隔時間T21,T22を伝送周期23回分の時間、つまり、伝送周期計数部150の上限値であるNを「23」として図示しているが、Nの数は一例であり、接点1の動作時間間隔に応じて適宜設定することができる。
図6及び図7に示すように、LOW故障検出用データ記憶制御部133は、先ず、初期値を「0(検出無し)」としてLOW故障検出用データを記憶する制御を行う。そして、LOW故障検出用データ記憶制御部133は、当該初期設定の後、接点入力判定部131により接点入力有りと判定されて接点入力データが「1(接点入力有り)」となった時点で、LOW故障検出用データを「1(検出有り)」として記憶する制御を行う。具体的には、例えば、前回記憶されたLOW故障検出用データと、今回の伝送周期に係る接点入力データとの論理和(OR)を求めて、今回の伝送周期に係るLOW故障検出用データを決定する。その後は、LOW故障検出用データ記憶制御部133は、伝送周期計数部150のカウンタ値が初期値にリセットされるタイミングに応じて、LOW故障検出用データを「0(検出無し)」にリセットする。
ここで、伝送周期計数部150のカウンタ値は、発生間隔時間を示すNが上限値とされ、発生間隔時間が経過するたびにリセットされる。そのため、LOW故障検出用データは、発生間隔時間が経過するたびに、初期値である「0(検出無し)」にリセットされることとなる。したがって、LOW故障検出用データが前回初期値にリセットされてから発生間隔時間が経過するまでの間に接点入力有りと判定されていれば、当該発生間隔時間の経過時点でのLOW故障検出用データは「1(検出有り)」となる。一方、接点入力が無いまま当該発生間隔時間が経過したのであれば、当該発生間隔時間の経過時点でのLOW故障検出用データは「0(検出無し)」となる。
例えば、図6の各発生間隔時間T21,T22や、図7の前半の発生間隔時間T21の経過時点でのLOW故障検出用データは「1(検出有り)」である。しかし、図7の発生間隔時間T22のように、途中でLOW故障が発生した場合は、当該発生間隔時間T22の経過時点でのLOW故障検出用データは「0(検出無し)」のままである。よって、発生間隔時間毎のタイミングにおけるLOW故障検出用データの値によって、LOW故障が発生したことを検出することが可能となる。
本実施形態では、LOW故障データ記憶制御部134が、初期値を正常値である「1」としたLOW故障データを記憶する制御を行う。そして、LOW故障データ記憶制御部134は、発生間隔時間が経過して伝送周期計数部150のカウンタ値がNとなった時点で、LOW故障データの値を、当該値と、LOW故障検出用データとに基づいて更新する制御を行う。具体的には、例えば、前回記憶・更新されたLOW故障データの値と、今回の伝送周期に係るLOW故障検出用データとの論理積(AND)を求めて、今回の発生間隔時間に係るLOW故障データを決定する。ここでの処理により、図7の各発生間隔時間T21,T22や、図7の前半の発生間隔時間T22のように、途中一度でも接点入力有りと判定された場合のLOW故障データは「1」となる。一方、図7の後半の発生間隔時間のように、途中で一度も接点入力有りと判定されなかった場合、発生間隔時間T22の終期タイミングでのLOW故障データは異常値である「0」となる。
そして、LOW故障検出部135が、伝送周期計数部150のカウンタ値がNの時点でLOW故障データを参照し、LOW故障データの値が「0」の場合に、接点入力回路部110のLOW故障を検出する。なお、カウンタ値がNの時点でのLOW故障検出用データが「0(検出無し)」の場合に、接点入力回路部110のLOW故障を検出する構成としてもよい。
図8は、接点入力制御装置10における処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、接点入力制御装置10では先ず、初期設定を行う(ステップS1)。具体的には、接点入力処理部130が、HIGH故障データを「1(正常)」とし、LOW故障検出用データを「0(検出無し)」とし、LOW故障データを正常値である「1」として記憶する制御を行う。また、伝送周期計数部150のカウンタ値を「0」にリセットする。
その後は、接点入力処理部130は、処理周期毎のタイミングを実行タイミングとして、接点入力処理を実行する。すなわち、接点入力処理部130は、処理周期毎の実行タイミングになったら(ステップS2:YES)、照査パルス信号を接点入力回路部110へ出力して、当該処理周期に係る接点入力処理を実行する(ステップS3)。接点入力処理では、接点入力判定部131が、接点入力回路部110からの接点入力信号に基づいて、その値を判定する。ここでの処理により、処理周期毎に接点入力信号の値(「LL」「HL」又は「HH」)が得られる。得られた接点入力信号の値が「HH」の場合は、HIGH故障検出部132が接点入力回路部110のHIGH故障を検出し、HIGH故障データを「0(異常)」に更新する。
また、電子連動装置30からの送信要求の通知を受信したならば(ステップS5;YES)、接点入力判定部131は、今回の伝送周期に係る接点入力データを決定する(ステップS7)。
続いて、LOW故障検出用データ記憶制御部133が、前回記憶されたLOW故障検出用データとステップS7で得られた接点入力データとの論理和(OR)を求めて、今回の伝送周期に係るLOW故障検出用データを記憶する制御を行う(ステップS9)。
続いて、伝送周期計数部150のカウンタ値をカウントアップする(ステップS11)。そして、カウンタ値がNとなった場合(発生間隔時間の経過時点の場合)には(ステップS13:YES)、LOW故障データ記憶制御部134が、前回記憶・更新されたLOW故障データの値と、ステップS9で得られたLOW故障検出用データとの論理積(AND)を求めて、今回の発生間隔時間に係るLOW故障データを記憶する制御を行う(ステップS15)。このとき、LOW故障検出部135が、LOW故障データの値が「0」の場合に、接点入力回路部110のLOW故障を検出する。
そして、接点入力情報作成処理部170が、接点入力データと、HIGH故障データと、LOW故障データと、伝送周期計数部150のカウンタ値と、を接点入力情報として電子連動装置30へ送信する制御を行う(ステップS17)。接点入力情報を送信したならば、伝送周期計数部150のカウンタ値がNの場合は(ステップS19:YES)、カウンタ値を「0」にリセットし(ステップS21)、LOW故障検出用データを「0(検出無し)」にリセットする(ステップS23)。その後、ステップS2に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、回路構成を複雑化することなく、接点入力回路部110からの接点入力信号を用いた演算処理によって、接点入力回路部110のHIGH故障及びLOW故障を検出することができる。
なお、上記実施形態では、接点入力回路部110のHIGH故障とLOW故障とを別個に検出する例を説明した。これに対し、故障の種類(HIGH故障なのかLOW故障なのか)を識別する必要がない場合には、HIGH故障データと、LOW故障データとの論理和を求める。そして、得られた値を、HIGH故障及びLOW故障の何れかの故障の有無を示す接点入力回路部故障データとして記憶する制御を行う構成としてもよい。その場合は、当該接点入力回路部故障データを接点入力情報に含めて、電子連動装置30へ送信するようにしてもよい。
1 接点、10 接点入力制御装置、110 接点入力回路部、130 接点入力処理部、131 接点入力判定部、132 HIGH故障検出部、133 LOW故障検出用データ記憶制御部、134 LOW故障データ記憶制御部、135 LOW故障検出部、150 伝送周期計数部(カウンタ)、170 接点入力情報作成処理部、30 電子連動装置、50 保全モニタ装置

Claims (3)

  1. 接点入力回路部が所定の処理周期の照査パルス信号に応じて出力する接点入力信号に基づいて、接点入力の有無を判定する接点入力判定手段と、
    前記照査パルス信号に応じた前記接点入力信号が当該照査パルス信号の有無に関わらず継続してHIGHの場合に前記接点入力回路部のHIGH故障を検出するHIGH故障検出手段と、
    初期値を検出無しとし、前記接点入力判定手段により接点入力有りと判定されて以降はリセットするまで検出有りとしてLOW故障検出用データを記憶する制御を行うLOW故障検出用データ記憶制御手段と、
    前記照査パルス信号に応じた前記接点入力信号が、前記接点入力回路部の検出対象の接点の動作時間間隔より長い時間である所定の発生間隔時間の間、継続してLOWの場合に前記接点入力回路部のLOW故障を検出するLOW故障検出手段であって、前記発生間隔時間が経過した時点の前記LOW故障検出用データが検出無しの場合に、前記接点入力回路部のLOW故障を検出するLOW故障検出手段と、
    を備える接点入力制御装置。
  2. 所定の伝送周期を計数するカウンタであって、カウンタ値の上限値を前記発生間隔時間を示す値とし、当該上限値に達した後に当該カウンタ値をリセットするカウンタ、
    を更に備え、
    前記LOW故障検出用データ記憶制御手段は、前記カウンタ値のリセットに応じて前記LOW故障検出用データを検出無しにリセットし、
    前記LOW故障検出手段は、前記カウンタ値が前記上限値に達した時点を前記発生間隔時間が経過した時点として、当該時点の前記LOW故障検出用データが検出無しの場合に、前記接点入力回路部のLOW故障を検出する、
    請求項に記載の接点入力制御装置。
  3. 前記LOW故障検出手段は、
    初期値を正常値としたLOW故障データを記憶するLOW故障データ記憶制御手段であって、前記カウンタ値が前記上限値に達した時点で、当該LOW故障データの値を、当該LOW故障データの値と前記LOW故障検出用データとに基づいて更新して記憶するLOW故障データ記憶制御手段、
    を有する、
    請求項に記載の接点入力制御装置。
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