JP7302898B2 - 17型コラーゲンの発現促進剤及び17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、17型コラーゲンの発現促進剤及び17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法に関するものである。
ほとんどの生物にとって酸素は不可欠であるが、体内に取り込まれた酸素の数%は活性酸素となり、細菌感染などの防御に使用される。しかし、余剰の活性酸素は、恒常性を維持するために生体内の抗酸化酵素や食品中の外来の抗酸化物質により消去されることが必要である。
また紫外線、喫煙、排気ガス、大気汚染、ストレスなどによって過剰の活性酸素が産生されると生体組織へ酸化的障害を与える(例えば、非特許文献1参照)。その結果、生活習慣病、加齢性疾患をはじめ、がん、痴呆症などを引き起こし、90%以上の疾病は過剰に産生される活性酸素と因果関係があると言われている(例えば、非特許文献2参照)。
そこで、体内のSuperoxide dismutase (SOD)の活性化とともに食品中の抗酸化物質が注目され、アメリカ農務省(USDA)で開発された抗酸化力の測定方法(ORAC;Oxygen Radical Absorbance Capacity)が確立され、それが普及している(例えば、非特許文献3参照)。また、ORAC値の高い食品、即ち抗酸化力の高い食品ベスト100の中に12品目のベリー系食品が存在している(例えば、非特許文献4参照)。
加齢に伴い脱毛して毛髪が減少するが、脱毛及び毛乳頭細胞の増殖機構について多くの解析が行われている。脱毛現象は、毛包幹細胞の17型コラーゲンの分解が起因し毛包がミニチュア化することに起因することが明らかになっている(例えば、非特許文献5参照)。また、コラーゲン専用の保護作用を有する熱ショックタンパク質であるHsp47が高発現すれば、17型コラーゲンの分解が抑制され、結果的に脱毛抑制につながると考えられている。
還元酵素である5α-リダクターゼは、テストステロン(男性ホルモン)をジヒドロテストステロン(DHT)に変換する。ここで、DHTは男性の毛髪の脱毛・薄毛を促進する最も強力な男性ホルモンである(例えば、非特許文献6参照)。そのため、5α-リダクターゼの酵素活性を阻害することによって脱毛を防ぐことができると考えられている。
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本発明の目的は、毛髪についての脱毛や薄毛を抑制することができる作用を有するベリー系の抽出物を用いた17型コラーゲンの発現促進剤及び17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法を提供することである。
本発明者らは、抗酸化力を有する食品としてベリー系食品に着目し、ベリー系食品と毛髪の脱毛を抑制する作用との相関性について検討し、その結果、ブラックラズベリーの抽出物が上記目的を達成することを発見し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、
(1) ブラックラズベリー抽出物を有効成分とする17型コラーゲンの発現促進剤、
(2) (1)に記載の17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法であって、ブラックラズベリーの果実を冷凍する冷凍工程と、前記ブラックラズベリーの果実を解凍する解凍工程と、前記解凍工程にて解凍した前記ブラックラズベリーの果実に溶媒を加えて撹拌する撹拌工程と、前記撹拌工程により撹拌した前記ブラックラズベリーの果実および溶媒を静置し抽出を行う抽出工程と、前記溶媒を蒸発させる溶媒除去工程とを含む17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法
が提供される。
本発明によれば、毛髪の脱毛を抑制することができる作用を有す毛髪についての脱毛や薄毛を抑制することができる作用を有するベリー系の抽出物を用いた17型コラーゲンの発現促進剤及び17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法を提供することができる。
毛乳頭細胞の増殖促進効果の検討の結果を示すグラフである。 毛乳頭細胞におけるHsp47及び17型コラーゲンm-RNAレベルの測定結果を示すグラフである。 5α-リダクターゼ阻害活性の検討の結果を示すグラフである。
以下、本発明のブラックラズベリー抽出物について説明する。本発明のブラックラズベリー抽出物は、毛乳頭細胞の増殖を促進させる作用を有する。また、本発明のブラックラズベリー抽出物は、毛髪の脱毛を抑制する作用を有する。
ブラックラズベリー抽出物の原料となるブラックラズベリーはバラ科キイチゴ属に属する。また、本発明のブラックラズベリー抽出物は、主にブラックラズベリーの果実からの抽出物が好適に用いられる。
ブラックラズベリー抽出物をブラックラズベリーの果実から抽出する方法は、特に限定されないが、溶媒抽出、超臨界抽出等を用いることができる。
溶媒抽出を行う場合に用いる抽出溶媒としては、特に限定されず、水、有機溶媒およびこれらの混合溶媒を用いることができる。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、酢酸エチル、アセトン等を用いることができる。これらの有機溶媒は一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、水等の水系溶媒と有機溶媒とを混合して用いてもよい。
これらの中でも、エタノール、エタノールと水とを混合したエタノール水溶液が好ましく、エタノール水溶液中のエタノールの濃度は、好ましくは1~80v/v%(EtOH)、より好ましくは10~60v/v%(EtOH)、さらに好ましくは20~40v/v%(EtOH)である。
なお、超臨界抽出を行う場合には、超臨界状態とした二酸化炭素を用いることが好ましい。
また、溶媒抽出を行う場合の抽出方法としては、撹拌抽出、浸漬抽出、振とう抽出、還流抽出、超音波抽出等を用いることができる。これらのなかでも、攪拌抽出が好ましい。攪拌抽出の方法は、特に限定されないが、撹拌子を用いた攪拌、ブレンダーを用いた撹拌等を行うことができる。
攪拌抽出を行う際は、好ましくは500~20000rpm、より好ましくは1000~10000rpm、さらに好ましくは6000~10000rpmの撹拌速度にて攪拌しながら好ましくは数分~60分間、より好ましくは30分~60分間抽出を行う。なお、攪拌後、静置し、静置抽出を行うことが好ましい。より具体的には、ホモジナイザーを用い、6000~10000rpmで30分~60分間ホモジナイズを行い、その後24時間静置し抽出を行うことが好ましい。なお、静置し、抽出を行うことにより、固液分離を行うことができる。
また、溶媒抽出を行う場合の温度は、室温であってもよいし、加熱条件下であってもよい。また、溶媒抽出を行う場合の圧力は常圧であってもよいし、加圧下であってもよい。
また、溶媒抽出によって得られた抽出液は、必要に応じて濾過等の処理を行ってもよい。
また、溶媒抽出によって得られた抽出液を乾燥させて粉末としてもよい。乾燥方法としては、公知の方法を用いることができるが、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の手法を用いることができる。
なお、ブラックラズベリー抽出物としては、液体や粉末状とされた市販品または既製品を用いてもよい。
本発明のブラックラズベリー抽出物は、食品や飲料等に配合することができる。食品としては、パン類、麺類、菓子類、食肉加工品、魚介加工品、冷凍食品、ゼリー類、アイスクリーム類、乳製品、各種調味料等が挙げられる。また、一般食品の他、特定保健用食品、医薬部外品、健康食品、サプリメントにも配合させることができる。飲料としては、清涼飲料水、乳飲料、酒類、茶、紅茶飲料、コーヒー、果汁飲料、炭酸飲料、ミネラルウォーター類、果実・野菜飲料等が挙げられる。
また、本発明のブラックラズベリー抽出物を配合させた食品や飲料を、錠剤、カプセル剤、シロップ等の経口投与製剤と同様の形態としてもよい。
本発明のブラックラズベリー抽出物を配合させた食品や飲料を製造する際に、本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて、甘味料、着色料、保存料、増粘剤、安定化剤、ゲル化剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、乳化剤、膨張剤、酸味料、光沢剤、香料等の添加剤、溶剤、油を添加してもよい。これらの添加剤は一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上記食品や飲料中に配合されるブラックラズベリー抽出物の割合は、使用目的に応じて適宜調整することができるが、上記食品や飲料中に配合されるブラックラズベリー抽出物の割合は、好ましくは0.0001~80重量%、より好ましくは0.003~50重量%、さらに好ましくは0.005~30重量%である。
本発明のブラックラズベリー抽出物は、毛髪の脱毛抑制に有用である。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本実施例における部および%は、特記しない限り重量基準である。実施例及び比較例においては、ORAC値による抗酸化作用の評価、毛乳頭細胞の増殖促進効果、毛乳頭細胞におけるHsp47及び17型コラーゲンのm-RNAレベルの測定および5αリダクターゼの酵素活性阻害効果について検討を行った。
試料について
(試料の準備)
試料としては、ベリー系試料3種(ブラックラズベリー(バラ科キイチゴ属)(以下、「BR」ということがある。)、ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)(以下、「BB」ということがある。)およびラズベリー(バラ科キイチゴ属)(以下、「RB」ということがある。))の抽出物、およびブラックラズベリーの抽出物を配合した粉末製剤であるBlabina(登録商標)を用いた。
(抽出液の調製)
ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーの抽出液は、以下の手法により得た。
まず、ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーの果実をそれぞれ冷凍状態にて保存した。次に、それぞれの果実を解凍してカットした。ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーをそれぞれ秤量(約100g)し、5倍量の30v/v%(EtOH)エタノール水溶液(およそ500mL)を加え、ブレンダーを用いて8000rpm、30分の条件にて撹拌抽出を行った。さらに、室温にて24時間静置することにより、静置抽出を行い、150メッシュで濾過して上記ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーのエタノール抽出液をそれぞれ得た。後述するORACの測定はエタノール溶解状態で行うため、エタノール抽出液を用いて測定を行った。
なお、Blabinaについては、30v/v%(EtOH)にBlabinaを9mg/mLとなるように溶解させた。
(抽出物の調製)
上記抽出液の調製にて得られたブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーそれぞれについてのエタノール抽出液、Blabinaのエタノール溶液から、それぞれエバポレーターを用いてエタノール成分を蒸発除去し、抽出物を得た。なお、ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーのエタノール抽出液は、9mg/mLの抽出物(エキス)を含んでいた。
測定及び評価
(ORAC値による抗酸化作用の評価)
上記にて得られたベリー系検体3種(ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリーのエタノール抽出液)のORAC値を測定した。結果を表1に示す。なお、Blabinaについては、ORAC値の測定を行わなかった。
Figure 0007302898000001
一般的な抗酸化食品と比較して、ベリー系検体3種のORAC値はいずれも高い値を示した(一般的な抗酸化食品のORAC値については、上記非特許文献4参照)。ベリー系検体3種の中ではブルーベリーが最も高い値を示したが、これはエタノール抽出液を用いて測定した結果であるため、水溶性成分について言及することはできない。
また、0.1%程度以上のエタノールは細胞への影響があるため、細胞を用いた測定および評価を行う場合には、30vol%エタノール水溶液を用いたエタノール抽出液を用いることは適切ではない。そのため、以下の毛乳頭細胞を用いた検討では、それぞれエタノール抽出液から、エバポレーターによってエタノール成分を蒸発除去した検体を用いた(上記「抽出物の調製」参照)。
(毛乳頭細胞の増殖促進効果)
実験に用いる毛乳頭細胞としては、ヒト毛乳頭細胞を用いた。なお、ヒト毛乳頭細胞としては、Human Follicle Dermal Papilla Cells; C-12071(PromoCell社より購入)を用い、専用培地(Follicle Dermal Papilla Cell Growth Medium Supplement Pack; C-39620, PromoCell社より購入)を使用して37℃、5%COの条件にて培養した。実験の直前に0.25%Trypsin/EDTA溶液で細胞を回収し、細胞数をトリパンブルー染色処理後、Countess(Invitrogen)にて算出した。その後、24ウェルプレートまたは96ウェルプレートに播種し、24時間、前培養したのち実験に用いた。
また、上記抽出物の調製において得られた3種のベリー系(ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリー)抽出物、Blabinaのエタノール除去抽出物を、それぞれ超純水に溶解させて約11.5mg/mLとし、検体を得た。次にそれぞれの検体を段階希釈(100000倍希釈から10倍希釈)し、それぞれ毛乳頭細胞に加えた。
そして、毛乳頭細胞に上記4種の検体を段階希釈したものをそれぞれ添加し、培養48時間後の細胞数をCountess(Invitrogen)にて算出した。結果を図1に示す。4種共に毛乳頭細胞を濃度依存的に増殖促進する効果がControlに比べて3~20%程度同等に増強する効果が認められた。
(毛乳頭細胞におけるHsp47及び17型コラーゲンのm-RNAレベルの測定)
実験に用いる毛乳頭細胞としては、上記毛乳頭細胞の増殖促進効果にて用いたヒト毛乳頭細胞と同様のものを用い、実験に供する前の処理も毛乳頭細胞の増殖促進効果にて行った処理と同様に行った。
上記抽出物の調製において得られた3種のベリー系(ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリー)抽出物、Blabinaのエタノール除去抽出物を、それぞれ超純水に溶解させて約11.5mg/mLとし、検体を得た。次にそれぞれの検体を段階希釈(100000倍希釈から10倍希釈)し、それぞれ毛乳頭細胞に加えた。そして、毛乳頭細胞に検体添加後、1時間におけるHsp47及び17型コラーゲンのmRNAレベルを定量PCR法により測定した。
定量PCR法の具体的な手順としては以下のように行った。検体を添加した毛乳頭細胞からTrizol試薬(ambion)を用いてTotal RNAの抽出を行った。抽出したRNAからPrimeScript RT Master Mix (Takara)の方法に準じてcDNAに逆転写し、SYBR Premix EX Taq II (Takara)により増幅を行った。なお、PCR反応液としては、50μL(25μL SYBR Green Mix (2x), 1μL cDNA, 2μL primer pair mix (5pmol/μL each primer), 22μL HO)のPCR反応液を用い、反応は95℃にて30秒を1サイクル、さらに95℃にて5秒および60℃にて30秒のサイクルを50サイクルの条件にて行った。比較Ct法(ΔΔCt法)より相対定量を行った。RT-PCRに用いた各種ターゲット及びハウスキーピング遺伝子(GAPDH)のPrimerは表2に示した。
Figure 0007302898000002
また、それぞれ検体を毛乳頭細胞に添加してから1時間後における結果を図2に示す。DeltaDeltaCt値として2以上の高値を有意の差と判定した。なお、BRの希釈倍率10倍の結果については、バラツキまたは濃すぎるためにDeltaDeltaCt値が下がったものと考えられる。
図2に示す結果より、4種の検体はすべてHsp47と連動して17型コラーゲンの発現を濃度依存的に誘導する傾向は認めたが、Blabina、BRについては、他の2種より高い誘導能を示すことが分かった。
(5α-リダクターゼ阻害活性)
実験に用いる毛乳頭細胞としては、上記毛乳頭細胞の増殖促進効果にて用いたヒト毛乳頭細胞と同様のものを用い、実験に供する前の処理も毛乳頭細胞の増殖促進効果にて行った処理と同様に行った。
上記抽出物の調製において得られた3種のベリー系(ブラックラズベリー、ブルーベリーおよびラズベリー)抽出物、Blabinaのエタノール除去抽出物を、それぞれ超純水に溶解させて約11.5mg/mLとし、検体を得た。次にそれぞれの検体を段階希釈(100000倍希釈から10倍希釈)し、それぞれ毛乳頭細胞に加えた。
そして、テストステロンからジヒドロテストステロンへ代謝する還元酵素である5α-リダクターゼが阻害されると、結果的にジヒドロテストステロン産生が抑制されるため、ジヒドロテストステロン(DHT)産生量をELISA法により測定した。方法はDHT ELISA Kit(E18-220; IMMUNOSPEC社)に準じた。結果を図3に示す。図3においては、無処置のDHT値140pg/mLに対する最大抑制値である20pg/mL(BR、10倍希釈添加、1時間値)を100%抑制値と設定して% of inhibitionとして表示した。
図3より、BRが最も強い抑制を示し、Blabinaがそれに準ずることが認められ、また、その効果は濃度依存的に1~12時間まで持続的に認められた。

Claims (2)

  1. ブラックラズベリー抽出物を有効成分とする17型コラーゲンの発現促進剤。
  2. 請求項1に記載の17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法であって、
    ブラックラズベリーの果実を冷凍する冷凍工程と、
    前記ブラックラズベリーの果実を解凍する解凍工程と、
    前記解凍工程にて解凍した前記ブラックラズベリーの果実に溶媒を加えて撹拌する撹拌工程と、
    前記撹拌工程により撹拌した前記ブラックラズベリーの果実および溶媒を静置し抽出を行う抽出工程と、
    前記溶媒を蒸発させる溶媒除去工程と
    を含む17型コラーゲンの発現促進剤の製造方法。

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