JP7302356B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents
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Description
特許文献1には、通気多孔板による穀物乾燥通路を挟んで相対する熱風室および排風室を機体の正面壁から背面壁に及んで構成し、その正面壁から前方に入り出して設けたバーナケースから熱風室に熱風を供給する一方で、背面壁に設けた吸引排出部によって排風室内を吸引して排風として排出するよう構成することで、穀物乾燥通路を通過する穀物を乾燥させる穀物乾燥機が記載されている。
また特許文献1には、正面壁の下部に設けた清掃窓を開閉する開閉蓋を開くと、吸引排出部における排風ファンの吸引力により排風室に外気が直接流れ込み、これにより排風室内にある遠赤外線放射体等の直下の部位に堆積する塵埃を含め排風室に存在する塵埃を排出することが可能であることが記載されている。
請求項1に記載の発明は、熱風供給部(6)から供給された熱風が通過する熱風室(11)を備えた穀物乾燥機(1)において、
前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で囲まれた断面形状がほぼ菱形の形状からなる空間であって、下端部から上方に対称的に拡大するよう傾斜した状態で配置される前記通気多孔部材(17)からなる下部傾斜多孔板(17c)を有し、
前記熱風室(11)内のうち前記下部傾斜多孔板(17c)の上端部よりも上で左右の側面部付近に、空気を供給して吹き付ける左右一対の第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)が設けられており、
前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記下部傾斜多孔板(17c)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機である。
前記熱風室(11)内であって前記遠赤外線放射体(23)から斜め上の離れた位置に、空気を供給して吹き付ける第3給気パイプ(30C)が設けられており、
前記第3給気パイプ(30C)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記遠赤外線放射体(23)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機である。
前記第1給気パイプ(30A)および前記第2給気パイプ(30B)の排気孔(32)が少なくとも前記桟(25)の近傍になる部位に設けられていることを特徴とする穀物乾燥機である。
前記給気パイプ体(30F)は、空気を供給する供給ホース(35)と、前記熱風室(11)において前記正面壁(10a)と前記背面壁(10b)の間の空間内を前後方向に移動して空気を排気して吹き付ける移動ノズル(36)とで構成されていることを特徴とする穀物乾燥機である。
図1から図4は、本発明の実施の形態1に係る穀物乾燥機1を示している。図1はその穀物乾燥機1の外観の一部を示し、図2および図4はその穀物乾燥機1の内部の一部を示し、図3はその穀物乾燥機1の背面外観の一部を示している。
乾燥部3は、機体10の正面壁10aに設けられた燃焼バーナ6a等を有する熱風供給部6と、機体10の背面壁10bに設けられた排風ファン7a等を有する吸引排出部7と、熱風供給部6からの熱風を受け入れて通過させるよう正面壁10aから背面壁10bに至るように配置された区画空間からなる熱風室11と、正面壁10aから背面壁10bに至って吸引排出部7に接続されるよう配置された区画空間からなる排風室12と、熱風室11と排風室12との間で熱風が横切るように通過することが可能でかつ収容部2内の穀物が流下して通過することが可能な通路空間として設けられ、その流下する穀物を熱風に曝して乾燥させながら通過させる穀物乾燥通路13とを備えている。
エレベータ部5は、集穀部4の繰出し弁14で繰り出された穀物を正面壁10aの外側にむけて移送する搬送螺旋等からなる下部移送装置16と、下部移送搬送16で移送された穀物を正面壁10aの外側を通過させて収容部2の上面部まで持ち上げるよう搬送する図示しないバケット式の昇降機と、昇降機で搬送された穀物を収容部2の上面部を搬送して途中で収容部2の内部に落下させるよう移送する搬送螺旋等からなる図示しない上部移送装置とを備えている。またエレベータ部5は、その下端部が下部移送装置16の下流端部16b(図1、図3)と接続されており、これにより下流端部16bから穀物が受け渡されるようになっている。
熱風室11は、図2に示されるように、2本の穀物乾燥通路13,13の間になる内側に介在した状態で配置されている。排風室12は、図2に示されるように、2本の穀物乾燥通路13,13の各外側に機体10の左側面壁10cおよび右側面壁10dとにそれぞれ挟まれた状態で配置されている。図1や図2における符号24は、熱風室11の内部を点検するための開閉可能な点検蓋を示している。
2本の穀物乾燥通路13,13は、その各上流の入口側に、その各入口側の通路を一時的に二分する断面が例えば菱形状からなる筒状の分流部13a,13aが、前後方向にわたってそれぞれ設けられている。
実施の形態1における熱風室11は、特に上端部から左右の方向に対称的に拡大するように傾斜する上部傾斜面部と下端部から左右の方向に対称的に拡大するように形成する下部傾斜面部と、上部傾斜面部と下部傾斜面部の間を左右においてつなぐ中間垂直面部とを有する形態からなる空間として構成されている。
桟25は、上下方向に途中で屈曲しながら延びる複数の縦桟25aと、上下端部や縦桟25aの屈曲部等で左右方向にほぼ水平に延びる複数の横桟25bとで構成されている。
熱風室11を仕切るように配置される多孔板17は、図4~図7等に示されるように、熱風室11の上部傾斜部に対応するよう傾斜した状態で配置される上部傾斜多孔板17aと、熱風室11の中間垂直面部に対応するよう垂直の状態で配置される中間垂直多孔板17bと、熱風室11の下部傾斜面部に対応するよう傾斜した状態で配置される下部傾斜多孔板17cとに分けられる。
案内ダクト6dには、バーナケース6cで生成した熱風を熱風室11内における遠赤外線放射体23の本体23aに導入するための熱風通路が設けられている。
また第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cは、図3等に示されるように、その各一端部30Aa,30Ba,30Caが、正面壁10aの外側において空気を供給する供給ホース46との連結が行われるための連結部41と接続ホース42により接続されている。
第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cに供給する空気は、熱風室11内に存在する塵埃や藁屑を吹き飛ばして取り除くことができる程度の風圧を有するものであればよく、例えば、吸引排出部7の吸引作用で発生する排風の風圧よりも大きい風圧を有する空気であることが好ましい。
この内側第1取付けホルダ51Bは、そのピン51Bc,51Bdを正面壁10aの内側から正面壁10aに設けられる図示しないピン通し孔を通してその外側に突出させた状態にして正面壁10aの内側に装着される。一方、外側第1取付けホルダ51Aは、そのボルト通し溝を正面壁10aの外側に突出したピン51Bc,51Bdに嵌め入れて正面壁10aに接触させた状態にされたうえで、ピン51Bc,51Bdの突出部分にナット等をねじ止めして正面壁10aの外側に装着される。これにより、外側第1取付けホルダ51Aは、内側第1取付けホルダ51Bと協働することで正面壁10aに固定されるようになっている。
この一端部30Aa,30Ba,30Caは、図9等に示されるように、その一端部の取り付け位置を調整可能に固定する位置固定用ナット33が取り付けられているとともに、先端部の外周面に、例えば接続パイプ42の接続固定ナット43をねじ止めするためのねじ山が設けられる。図7(B)では、位置固定用ナット33の図示を省略している。
パイプ受部52bは、各給気パイプ30A,30B,30Cの外径よりも大きい内径からなる円筒の形状で設けられている。
この他端部30Ab,30Bb,30Cbは、その端部先端縁にパイプ孔の開口が存在する場合、その開口を塞ぐ終端封鎖処理が施される。終端封鎖処理としては、例えば、その開口内に封鎖用の円板を嵌め入れて溶接等の手段により固定する処理や、その開口内に封鎖用の円柱状のプラグを挿入して差込み固定用のスプリングピン等の固定具により固定する処理が採用される。
これにより、回動操作用のレバー55A,55B,55Cは、図9や図10に示されるように、一端部30Aa,30Ba,30Caを支点にして上下に揺動させるよう操作した際、その上下の辺部が外側第1取付けホルダ51Aにおける曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatのいずれか一方にそれぞれ接触して停止させられるようになる。この結果、その揺動範囲が制限されるようになっている。
この揺動範囲について変更する場合は、例えば、曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatの間隔を設定変更することで対応することが可能である。
接続ホース42Aや分岐接続ホース42B,42C,42Dとしては、圧縮空気の通過にも耐える耐圧性と設置作業がしやすい程度の可撓性とを有するホースが使用される。
弁本体43aは、その入口部43a1に接続ホース42Aが、その出口部43a2,43a3,43a4に分岐接続ホース42B,42C,42Dが、それぞれ接続されるよう取り付けられている。また、取付けブラケット43bには、弁本体43aの切替え部の一部(弁操作部44)を貫通させて外側に露出させる取付け孔43baが設けられている。弁本体43aを固定した取付けブラケット43bは、正面壁10aの所要の位置にねじ止め等により取り付けられる。
また、第3給気パイプ30Cは、図2や図5に示されるように、熱風室11内の遠赤外線放射体23の延長管23bから斜め右上に離れた位置に配置されており、また、その排気孔32が遠赤外線放射体23の本体23aの上面部に空気を吹きつけること(図5で二点鎖線で例示するような状態の空気の吹き付け)が可能な位置に設けられている。
これにより、熱風室11の下部傾斜面部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。このとき吹き飛ばされて除去された塵埃等は、熱風室11の下部に形成されている開口から前述のロータリバルブ等からなる繰出し弁14に落下し、繰出し弁14にて繰り出される。
これにより、縦桟25aに留まる塵埃や藁屑を除去することができる。
特にこの実施の形態1では、第1および第2給気パイプ30A,30Bを縦桟25aのうち熱風室11の中間垂直面部を構成する中間垂直多孔板17bの下部側に配置し、しかも排気孔32を少なくとも下部傾斜縦桟25acのある側に向くように設けられているので、塵埃や藁屑が相対的に溜まりやすい下部傾斜縦桟25acに堆積する又は堆積しそうな塵埃や藁屑を的確に吹き飛ばして除去することができる。
この点、実施の形態1における第1および第2給気パイプ30A,30Bのように中間垂直多孔板17bの下部側に配置している場合は、例えば図12に併せて示されるように、その第1給気パイプ30Aと中間垂直面部を構成する中間垂直多孔板17bとの隙間には藁屑100等が落下する状態にあってブリッジしにくくなるので、上記塵埃溜り100xが発生しにくくなる利点がある。
この際、各給気パイプ30A,30B,30Cの回動させることができる範囲は、図10に示されるようにレバー55A,55B,55Cが外側第1取付けホルダ51Aにおける曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatとの位置関係で制限される揺動可能な範囲に対応した範囲になる。
実施の形態1では、レバー55A(55B,55C)を揺動可能な範囲の最大の位置まで揺動させたとき、各給気パイプ30A(30B,30C)の排気孔32から噴出される空気Jの吹き付ける向きが、図10に二点鎖線J1,J2で例示する2種類の向きに変更されるようになっている。
このうち二点鎖線J1で例示する空気は、レバー55A(55B,55C)を上方側に最大に揺動させたときの排気孔32からの空気の吹き付ける向きを示しており、下部傾斜縦桟25acの上部側や下部傾斜多孔板17cの上部側に向けて吹き付けられる。また、二点鎖線J2で例示する空気は、レバー55A(55B,55C)を下方側に最大に揺動させたときの排気孔32からの空気の吹き付ける向きを示しており、下部傾斜縦桟25acの下部側や下部傾斜多孔板17cの中央部や下部側に向けて吹き付けられる。
またこのように空気の所望の送り先を3つある給気パイプ30A,30B,30Cのいずれか1つを選択するようにして空気の吹き付けを行う場合は、空気供給装置45から供給される圧縮空気を2つの給気パイプ30A,30Bや3つの給気パイプ30A,30B,30Cに同時に送るようにする場合に比べて、各給気パイプ30A,30B,30Cにそれぞれ供給されるときの空気の圧力の分散による低下が抑えられ、十分な圧力の空気を供給して吹き付けを行うことが可能になる。
なお、この穀物乾燥機1においては、切替弁43における弁操作部44の操作を手動で行う手動モードに代えて、切替弁43における弁操作部44の操作を自動で行う自動モードを採用することもできる。この場合、自動モードは、例えば切替弁43として電磁作動式の切替弁などを用いて構成すればよい。
これにより、給気パイプ30A,30B,30Cからの空気の吹き付けによる塵埃や藁屑の除去をし忘れることが防止され、熱風室11内における塵埃や藁屑の堆積を効率よく確実になくすことができる。
このように構成した場合は、パージ処理の所要時間を短縮させることができ、燃焼バーナ6aにおける熱のみならず遠赤外線放射体23の本体23aにおける熱も速やかに排気して排除することができる。
このように構成した場合は、遠赤外線放射体23の本体23aを強制的に冷却して、その本体23aの温度を低下させることができる。このときの第3給気パイプ30Cによる空気の吹き付け動作については、その制御時期の全般にわたって行うように構成しても、あるいは、その制御時期において断続的に行うように構成してもよい。
図13は、本発明の実施の形態2に係る穀物乾燥機1Bを示すものである。
この穀物乾燥機1Bは、熱風室11と排風室12の配置する位置を変更することと、第3給気パイプ30Cに代えて第4および第5給気パイプ30D,30Eを配置することと、熱風室11内に設置していた遠赤外線放射体23に代えて排風室12の正面壁10a側の端部に遠赤外線放射板27を配置したことを主に変更した以外は実施の形態1に係る穀物乾燥機1と同じ構成からなるものである。
また、図13における符号11aは、バーナケース6cで生成した熱風を左右2つの熱風室11,11に導入するための導入口を示す。符号18は、排風室12を通過した排風の一部を熱風供給部6に戻すように流すための排風戻し通路である。符号22は、正面壁10aに設けられ、熱風供給部6等とも連通する熱風通路部である。
この第4給気パイプ30Dは、両端部が開口された直線状に短いパイプであり、その端部30Dbが正面壁10aを貫通して排風室12の内部に所要の長さだけ入り込んだ状態で取り付けられている。また、第4給気パイプ30Dは、その反対側の端部30Daを正面壁10aの外側に露出させた状態で取り付けられている。
この第5給気パイプ30Eは、両端部が開口されていて下方にむけて曲げられた短いパイプであり、その下方に向けられた端部30Dbが排風室12の内部に所要の長さだけ入り込んた状態でかつ遠赤外線放射板27の内側面27bに向いた状態で取り付けられている。また、第5給気パイプ30Eは、その反対側の端部30Eaを正面壁10aの外側に露出させた状態で取り付けられている。
第5給気パイプ30Eにおける端部30Eaには、図17に示されるように、切替弁43Bで分岐された延びる分岐接続ホース42Fが接続されている。
これにより、排風室12の底部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
これにより、遠赤外線放射板27の内側面27bの球面における下部の曲面部分に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
また、この穀物乾燥機1Bにおいても、切替弁43又は切替弁43Bから第1および第2給気パイプ30A,30Bのいずれか一方に空気が供給された場合には、実施の形態1で説明したような空気の吹き付けが、熱風室11から排風室12に変更されるものの、排風室12内において同様に行われる。
図18は、本発明の実施の形態3に係る穀物乾燥機1Cを示すものである。
この穀物乾燥機1Cは、第3給気パイプ30Cに代えて移動式の給気パイプ体30Fを配置することを主に変更した以外は実施の形態1に係る穀物乾燥機1と同じ構成からなるものである。
本体361は、上部の左右角部がテーパー面になった立方体状の本体部361aと、本体部361aの前端部に本体部361aよりも一回り大きい面からなるフランジ部361bとで構成されている。2つのノズル口38A,38Bは、本体部361aの左右の上部テーパー面にそれぞれ1つずつ設けられている。
一方、開口部10gは、図19に示されるように、移動ノズル36のフランジ部361bを通過させない形状および寸法で形成されている。このため、開口部10gは、移動ノズル36の本体部361aが通過してブラケット19内に格納されるときに、そのフランジ部361bが背面壁10bに接触して停止した状態で塞がれるようになっている。反対に移動ノズル36のフランジ部361bは、開口部10gを開閉する開閉蓋の一部として機能するようになっている。
この場合、駆動装置65は、その駆動が図示しない操作盤に付設されている制御装置により制御される。また、回転検知装置66は、その検知情報が図示しない操作盤に付設されている制御装置に入力される。操作盤の制御装置では、回転検知装置66からの検知情報に基づいて移動ノズル36の移動量(ボールネジ61のネジピッチとその回転数から算出)や位置を把握するよう構成されている。
この際、ノズル口38Aから吹き付けられる空気は、図20(B)に二点鎖線J5で例示されるように、移動ノズル36の前進の移動方向における右側斜め前方に吹き出す空気である。また、ノズル口38Bから吹き付けられる空気は、図20(B)に二点鎖線J6で例示されるように、移動ノズル36の前進の移動方向における左側斜め前方に吹き出す空気である。
これにより、熱風室11の左右側面部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
これにより、熱風室11の前後方向における所望の位置での左右側面部分に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
このとき、移動ノズル36におけるフランジ部361bが、背面壁10bにおける開口部10gを塞いだ状態になる(図19の実線で示す状態)。またこのとき、給気パイプ体30Fにおける供給ホース35は、移動ノズル36の本体部361aに押されてブラケット19の内部に収容された状態になる。これにより、供給ホース35は、熱風室11内の高温の状態にさらされてしまうことから防がれて保護される。
このように構成した場合は、給気パイプ体30Fによる空気の吹き付け動作が自動で実行されるので、熱風室11内の清掃が自動で行われて塵埃や藁屑の堆積などの発生を予防することができる。
これにより、移動ノズル36を熱風室11内で自動的に往復移動させて空気の吹き付け動作を自動で行うことができる。また、熱風室11内で塵埃や藁屑の溜まりやすい場所に移動ノズル36を移動させて空気の吹き付け動作を集中的に行うように対応することが可能になる。
このように構成した場合は、例えば乾燥運転が終了した後に行う排出運転と連動させて熱風室11内の空気の吹き付けによる清掃動作を自動で行うことができ、熱風室11内における塵埃や藁屑の堆積を確実にかつ効率よく行うことが可能になる。
このように4つのノズル口38A,38B,38C,38Dを有する移動ノズル36を採用した場合は、熱風室11内において空気を左右前後の4方向に同時に吹き付けることができ、塵埃や藁屑を除去する清掃をより効率よく行うことができる。
本発明は、実施の形態1-3で例示した内容に何ら限定されるものではなく特許請求の範囲に記載の各発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変更が可能である。
6 熱風供給部
7 吸引排出部
10 機体
10a 正面壁
10b 背面壁
11 熱風室
12 排風室
13 穀物乾燥通路
25 桟
30 給気パイプ
32 排気孔
41 連結部
42 接続ホース
43 切替弁
44 弁操作部
46 供給ホース
Claims (6)
- 熱風供給部(6)から供給された熱風が通過する熱風室(11)を備えた穀物乾燥機(1)において、
前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で囲まれた断面形状がほぼ菱形の形状からなる空間であって、下端部から上方に対称的に拡大するよう傾斜した状態で配置される前記通気多孔部材(17)からなる下部傾斜多孔板(17c)を有し、
前記熱風室(11)内のうち前記下部傾斜多孔板(17c)の上端部よりも上で左右の側面部付近に、空気を供給して吹き付ける左右一対の第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)が設けられており、
前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記下部傾斜多孔板(17c)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機。 - 前記熱風室(11)内に遠赤外線を放射する遠赤外線放射体(23)を備え、
前記熱風室(11)内であって前記遠赤外線放射体(23)から斜め上の離れた位置に、空気を供給して吹き付ける第3給気パイプ(30C)が設けられており、
前記第3給気パイプ(30C)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記遠赤外線放射体(23)に向けて吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の穀物乾燥機。 - 前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の穀物乾燥機。
- 前記第3給気パイプ(30C)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の穀物乾燥機。
- 前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で仕切られる穀物乾燥通路(13)の間に設けられているとともに、熱風室(11)の内側に前記通気多孔部材(17)を支持する桟(25)を備えており、
前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)の排気孔(32)が少なくとも前記桟(25)の近傍になる部位に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の穀物乾燥機。 - 前記熱風室(11)内に移動式の給気パイプ体(30F)が設けられており、
前記給気パイプ体(30F)は、空気を供給する供給ホース(35)と、前記熱風室(11)において前記正面壁(10a)と前記背面壁(10b)の間の空間内を前後方向に移動して空気を排気して吹き付ける移動ノズル(36)とで構成されている請求項1に記載の穀物乾燥機。
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