JP7302356B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents

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Description

この発明は、穀物乾燥機に関するものである。
従来、穀物乾燥機としては、例えば特許文献1(特許第6410052号公報)に記載されたものが知られている。
特許文献1には、通気多孔板による穀物乾燥通路を挟んで相対する熱風室および排風室を機体の正面壁から背面壁に及んで構成し、その正面壁から前方に入り出して設けたバーナケースから熱風室に熱風を供給する一方で、背面壁に設けた吸引排出部によって排風室内を吸引して排風として排出するよう構成することで、穀物乾燥通路を通過する穀物を乾燥させる穀物乾燥機が記載されている。
また特許文献1には、正面壁の下部に設けた清掃窓を開閉する開閉蓋を開くと、吸引排出部における排風ファンの吸引力により排風室に外気が直接流れ込み、これにより排風室内にある遠赤外線放射体等の直下の部位に堆積する塵埃を含め排風室に存在する塵埃を排出することが可能であることが記載されている。
特許第6410052号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたタイプの穀物乾燥機は、吸引排出部における排風ファンの吸引力により排風室に排風を発生させているか又は清掃窓を開けた際に外気を流し込むようにしているという構成を備えたものであるため、その排風室に例えば引っ掛かるような状態で存在する塵埃や藁屑を十分に除去することが困難であることに加え、熱風室に存在する塵埃や藁屑を除去することができなかった。
この発明は、穀物乾燥機における熱風室に存在する塵埃や藁屑を十分に除去できるようにすることを技術的課題とする。
この発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、熱風供給部(6)から供給された熱風が通過する熱風室(11)を備えた穀物乾燥機(1)において、
前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で囲まれた断面形状がほぼ菱形の形状からなる空間であって、下端部から上方に対称的に拡大するよう傾斜した状態で配置される前記通気多孔部材(17)からなる下部傾斜多孔板(17c)を有し、
前記熱風室(11)内のうち前記下部傾斜多孔板(17c)の上端部よりも上で左右の側面部付近に、空気を供給して吹き付ける左右一対の第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)が設けられており
前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記下部傾斜多孔板(17c)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の穀物乾燥機において、前記熱風室(11)内に遠赤外線を放射する遠赤外線放射体(23)を備え、
前記熱風室(11)内であって前記遠赤外線放射体(23)から斜め上の離れた位置に、空気を供給して吹き付ける第3給気パイプ(30C)が設けられており、
前記第3給気パイプ(30C)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記遠赤外線放射体(23)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の穀物乾燥機において、前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項4に記載の発明は、請求項に記載の穀物乾燥機において、前記第3給気パイプ(30C)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の穀物乾燥機において、前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で仕切られる穀物乾燥通路(13)の間に設けられているとともに、熱風室(11)の内側に前記通気多孔部材(17)を支持する桟(25)を備えており、
前記第1給気パイプ(30A)および前記第2給気パイプ(30B)の排気孔(32)が少なくとも前記桟(25)の近傍になる部位に設けられていることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項6に記載の発明は、請求項に記載の穀物乾燥機において、前記熱風室(11)内に移動式の給気パイプ体(30F)が設けられており、
前記給気パイプ体(30F)は、空気を供給する供給ホース(35)と、前記熱風室(11)において前記正面壁(10a)と前記背面壁(10b)の間の空間内を前後方向に移動して空気を排気して吹き付ける移動ノズル(36)とで構成されていることを特徴とする穀物乾燥機である。
請求項1に記載の発明によれば、熱風室内に空気を供給して吹き付ける給気パイプとして左右一対の第1給気パイプおよび第2給気パイプが設けられているので、熱風室に存在する塵埃や藁屑を十分に除去することができ、特に熱風室の下部傾斜面部に留まって溜まりやすい塵埃や藁屑を吹き飛ばして除去することができる
請求項2に記載の発明によれば、塵埃や藁屑が相対的に溜まりやすい遠赤外線放射体の上面部に堆積する又は堆積しそうな塵埃や藁屑を的確に吹き飛ばして除去することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1給気パイプや第2給気パイプを回動させることにより熱風室内の広範囲に空気を吹き付けることができ、これにより熱風室に存在する塵埃や藁屑の除去効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第3給気パイプを回動させることにより熱風室内の広範囲に空気を吹き付けることができ、これにより熱風室に存在する塵埃や藁屑の除去効果を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1給気パイプおよび第2給気パイプの排気孔から空気が桟に吹き付けられやすくなるので、桟に例えば引っ掛かるような状態で溜まる塵埃や藁屑の除去を的確に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、熱風室の前後方向における所望の位置で塵埃や藁屑の除去を行うことができる。
実施の形態1に係る穀物乾燥機の外観の一部を示す斜視図である。 図1の穀物乾燥機を正面側から見たときの内部を示す概要図である。 図1の穀物乾燥機の背面側から見たときの外観の一部を示す背面図である。 図1の穀物乾燥機を縦断面で切断したときの状態を示す断面斜視図である。 図4の穀物乾燥機を斜め下方から見たときの状態を示す断面斜視図である。 図4の穀物乾燥機の一部を示す断面斜視図である。 (A)は給気パイプを示す斜視図、(B)は給気パイプの取付け構造等を示す概略斜視図である。 (A)は給気パイプと切替弁等の構成および配置状態を示す要部斜視図、(B)は切替弁および弁操作部の構成を示す分解斜視図である。 (A)は給気パイプのレバーの一動作状態を示す要部斜視図、(B)は給気パイプのレバーの他の動作状態を示す要部斜視図である。 (A)は図5(A)のレバーの一動作状態等を示す要部概要図、(B)は図5(B)のレバーの他の動作状態等を示す要部概要図である。 給気パイプの配置位置と空気の吹き付け状態を示す要部側面図である。 給気パイプの配置位置と塵埃の除去効果との関係を要部概要図である。 実施の形態2に係る穀物乾燥機を正面側から見たときの内部を示す概要図である。 図13の穀物乾燥機を縦断面で切断したときの状態を示す断面斜視図である。 図13の穀物乾燥機を縦断面で切断したときの状態を示す断面図である。 図13の穀物乾燥機を上方から見たときの状態を示す要部斜視図である。 図13の穀物乾燥機を正面側から見たときの状態を示す要部斜視図である。 実施の形態3に係る穀物乾燥機を縦断面で切断したときの状態を示す断面斜視図である。 図18の穀物乾燥機を給気パイプ体の構成を示す断面概要図である。 (A)は移動ノズルを背面側から見たときの状態を示す概要図、(B)は(A)の移動ノズルを上方から見たときの状態と追加の構成を示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図4は、本発明の実施の形態1に係る穀物乾燥機1を示している。図1はその穀物乾燥機1の外観の一部を示し、図2および図4はその穀物乾燥機1の内部の一部を示し、図3はその穀物乾燥機1の背面外観の一部を示している。
穀物乾燥機1は、上方側に配置されて張り込まれる穀物を収容する収容部2と、収容部2の下方側に連続して配置されて穀物を乾燥する乾燥部3と、乾燥部3で乾燥された穀物を集める集穀部4と、集穀部4で集めた穀物を収容部2に戻すよう搬送するエレベータ部5とを備えた機体10とで構成されている。
このうち収容部2は、直方体状の収容空間を有する箱型の構造部分として構成されている。
乾燥部3は、機体10の正面壁10aに設けられた燃焼バーナ6a等を有する熱風供給部6と、機体10の背面壁10bに設けられた排風ファン7a等を有する吸引排出部7と、熱風供給部6からの熱風を受け入れて通過させるよう正面壁10aから背面壁10bに至るように配置された区画空間からなる熱風室11と、正面壁10aから背面壁10bに至って吸引排出部7に接続されるよう配置された区画空間からなる排風室12と、熱風室11と排風室12との間で熱風が横切るように通過することが可能でかつ収容部2内の穀物が流下して通過することが可能な通路空間として設けられ、その流下する穀物を熱風に曝して乾燥させながら通過させる穀物乾燥通路13とを備えている。
集穀部4は、乾燥部3の穀物乾燥通路13を流下して通過する穀物を穀物乾燥通路13の下端部で集めた後、その穀物を所定量ずつ繰り出すロータリバルブ等からなる繰出し弁14と、穀物を繰出し弁14に集合させるように移動させる左右の傾斜板15とを備えている。
エレベータ部5は、集穀部4の繰出し弁14で繰り出された穀物を正面壁10aの外側にむけて移送する搬送螺旋等からなる下部移送装置16と、下部移送搬送16で移送された穀物を正面壁10aの外側を通過させて収容部2の上面部まで持ち上げるよう搬送する図示しないバケット式の昇降機と、昇降機で搬送された穀物を収容部2の上面部を搬送して途中で収容部2の内部に落下させるよう移送する搬送螺旋等からなる図示しない上部移送装置とを備えている。またエレベータ部5は、その下端部が下部移送装置16の下流端部16b(図1、図3)と接続されており、これにより下流端部16bから穀物が受け渡されるようになっている。
穀物乾燥通路13は、図2に示されるように、正面壁10aから背面壁10bに至る前後方向にわたって存在するととも収容部2の下部から2本の穀物乾燥通路13,13として始まった後に下端部で最終的に合流する形態からなる通路として配置されている。
熱風室11は、図2に示されるように、2本の穀物乾燥通路13,13の間になる内側に介在した状態で配置されている。排風室12は、図2に示されるように、2本の穀物乾燥通路13,13の各外側に機体10の左側面壁10cおよび右側面壁10dとにそれぞれ挟まれた状態で配置されている。図1や図2における符号24は、熱風室11の内部を点検するための開閉可能な点検蓋を示している。
また、2本の穀物乾燥通路13,13の下端部の合流部には、図2や図4に示されるように集穀部4の繰出し弁14が前後方向にわたって存在するよう配置されている。
2本の穀物乾燥通路13,13は、その各上流の入口側に、その各入口側の通路を一時的に二分する断面が例えば菱形状からなる筒状の分流部13a,13aが、前後方向にわたってそれぞれ設けられている。
さらに、穀物乾燥通路13は、その内側に配置される熱風室11との境界を仕切る部分と、その外側に配置される排風室12との境界を仕切る部分とを、通気多孔部材の一例としての多孔板17を配置することで仕切っている。多孔板17は、穀物が通過しない程度の孔径からなる排気孔が多数整然と設けられた乾燥網等とも称される板材である。分流部13a,13aについても、その周囲が上記多孔板17と同じ多孔板17を配置することで仕切られている。
熱風室11は、図2,図4,図6等に示されるように、正面壁10aの側から見たときの断面形状がほぼ菱形の形状からなる空間として構成されている。
実施の形態1における熱風室11は、特に上端部から左右の方向に対称的に拡大するように傾斜する上部傾斜面部と下端部から左右の方向に対称的に拡大するように形成する下部傾斜面部と、上部傾斜面部と下部傾斜面部の間を左右においてつなぐ中間垂直面部とを有する形態からなる空間として構成されている。
また熱風室11の内側には、多孔板17を支持する桟25が設けられている。
桟25は、上下方向に途中で屈曲しながら延びる複数の縦桟25aと、上下端部や縦桟25aの屈曲部等で左右方向にほぼ水平に延びる複数の横桟25bとで構成されている。
熱風室11を仕切るように配置される多孔板17は、図4~図7等に示されるように、熱風室11の上部傾斜部に対応するよう傾斜した状態で配置される上部傾斜多孔板17aと、熱風室11の中間垂直面部に対応するよう垂直の状態で配置される中間垂直多孔板17bと、熱風室11の下部傾斜面部に対応するよう傾斜した状態で配置される下部傾斜多孔板17cとに分けられる。
さらに熱風室11の内部には、左右両側に存在する2本の穀物乾燥通路13,13に向けて遠赤外線(図2中の点線矢印)を放射する遠赤外線放射体23が配置されている。
遠赤外線放射体23は、図2、図4等に示されるように、例えば外周面等に放射塗料が塗布された鋼材からなるほぼ円筒状の本体23aと、本体23aの後端部から突出した後に熱風室11内を上方側に曲がって再び前方側に延びるよう配置されて遠赤外線の放射や排気が行われる延長管23bとで構成されている。遠赤外線放射体23の本体23aは、図4に示されるように、正面壁10a側において熱風供給部6の燃焼バーナ6aと接続されて熱風が直接送り込まれるようになっている。図2における符号23cは、本体23aの燃焼バーナ6aと接続する部分を簡略化して示している。
熱風供給部6は、図4等に示されるように、外気を取り込んで加熱しつつ熱風を生成する燃焼バーナ6aと、燃焼バーナ6aに空気を送る送風ファン6b、燃焼バーナ6aや送風ファン6bの周囲を覆うバーナケース6cと、生成した熱風を熱風室11側に案内する案内ダクト6d等を有している。
案内ダクト6dには、バーナケース6cで生成した熱風を熱風室11内における遠赤外線放射体23の本体23aに導入するための熱風通路が設けられている。
吸引排出部7は、熱風室11の後方側に配置される排風ファン7aと、排風ファン7aで発生する排風の空気を後方側に送って排出させるよう接続される排気接続ダクト7bと、排風ファン7aの排風動作で熱風室11から吸引された排風の空気の一部を分岐して熱風室11に戻すための分流部13a,13aに送るための排風分岐ダクト7cと、排風分岐ダクト7cへ戻す排風の量を調整するための調節弁7d等を有している。排気接続ダクト7bは、その排出口に図示しない排気延長ホースなどが接続される場合もある。
そして、この穀物乾燥機1においては、図2,図5,図6等に示されるように、熱風室11内に空気を供給して吹き付けるための給気パイプ30を設けている。
実施の形態1では、給気パイプ30として、図2や図6に示されるように熱風室11内の左右の側面部付近に配置する左右一対の第1給気パイプ30Aおよび第2給気パイプ30Bと、図2や図5に示されるように熱風室11内の遠赤外線放射体23から斜め右上に離れた位置に配置する第3給気パイプ30Cとを設けている。
これら第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cは、図7(A)等に示されるように直線状に延びる金属製の円筒パイプが使用されており、図5や図6に示されるように熱風室11内で正面壁10aから背面壁10bに至る前後方向に配置されているとともに、その途中の所要の部位(位置)に排気孔32(図7(B))が複数設けられている。
また第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cは、図3等に示されるように、その各一端部30Aa,30Ba,30Caが、正面壁10aの外側において空気を供給する供給ホース46との連結が行われるための連結部41と接続ホース42により接続されている。
ここで、連結部41は、供給ホース46と例えばワンタッチカプラ等の接続継手を介して連結できる構造物として構成されている。供給ホース46は、エアーコンプレッサ等の空気供給装置45と接続される。空気供給装置45は、穀物乾燥機1の外側に別途置かれているものが使用されるが、穀物乾燥機1の機体10の一部に備え付けるように構成しても差し支えない。
第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cに供給する空気は、熱風室11内に存在する塵埃や藁屑を吹き飛ばして取り除くことができる程度の風圧を有するものであればよく、例えば、吸引排出部7の吸引作用で発生する排風の風圧よりも大きい風圧を有する空気であることが好ましい。
また、第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cは、図5、図6、図7(B)等に示されるように、正面壁10aと背面壁10bに取付けホルダ51,52を介して回動可能に支持されているとともに、図10等に示されるように排気孔32の位置を回動により変更することが可能な状態に取り付けられている。
まず給気パイプ30A,30B,30Cは、図7(B)等に示されるように、その手前側になる一端部30Aa,30Ba,30Caが、正面壁10aに設けたパイプ通し孔10eを貫通させた状態で、その正面壁10aを挟んで配置される外側第1取付けホルダ51Aおよび内側第1取付けホルダ51Bにより回動可能に支持されている。図7(B)では、第1給気パイプ30Aを代表して示しているが、他の第2給気パイプ30Bおよび第3給気パイプ30Cについても同様に取り付けられている。
外側第1取付けホルダ51Aは、図7(B)や図9に示されるように、長手方向の中央部において外側に突出して断面が矩形状になるよう折り曲げられた曲げ凸部51Aaを有するブラケット状の細長い板材である。また、外側第1取付けホルダ51Aは、その曲げ凸部51Aaに各一端部30Aa,30Ba,30Caを支持する横長のパイプ受溝が設けられ、また、その曲げ凸部51Aaの両隣になる上下の端部に横長のボルト通し溝がそれぞれ設けられている。
一方、内側第1取付けホルダ51Bは、長手方向の中央部にパイプ通し孔が設けられた細長い板材であり、その長手方向の上下端部にボルト状のピン51Bc,51Bdが外側に突出するようそれぞれ設けられている。
この内側第1取付けホルダ51Bは、そのピン51Bc,51Bdを正面壁10aの内側から正面壁10aに設けられる図示しないピン通し孔を通してその外側に突出させた状態にして正面壁10aの内側に装着される。一方、外側第1取付けホルダ51Aは、そのボルト通し溝を正面壁10aの外側に突出したピン51Bc,51Bdに嵌め入れて正面壁10aに接触させた状態にされたうえで、ピン51Bc,51Bdの突出部分にナット等をねじ止めして正面壁10aの外側に装着される。これにより、外側第1取付けホルダ51Aは、内側第1取付けホルダ51Bと協働することで正面壁10aに固定されるようになっている。
上記各パイプの一端部30Aa,30Ba,30Caは、正面壁10aのパイプ通し孔10eを貫通した状態で、外側第1取付けホルダ51Aの曲げ凸部51Aaにおけるパイプ受溝と内側第1取付けホルダ51Bにおけるパイプ通し孔とにより回動可能に支持されている。
この一端部30Aa,30Ba,30Caは、図9等に示されるように、その一端部の取り付け位置を調整可能に固定する位置固定用ナット33が取り付けられているとともに、先端部の外周面に、例えば接続パイプ42の接続固定ナット43をねじ止めするためのねじ山が設けられる。図7(B)では、位置固定用ナット33の図示を省略している。
また、給気パイプ30A,30B,30Cは、図7(B)等に示されるように、その奥側になる他端部30Ab,30Bb,30Cbが、背面壁10bに設けた取付け孔10fを貫通して内側に突出する円筒状のパイプ受部52bを設けた第2取付けホルダ52により回動可能に支持されている。
パイプ受部52bは、各給気パイプ30A,30B,30Cの外径よりも大きい内径からなる円筒の形状で設けられている。
第2取付けホルダ52は、長手方向の中央部にパイプ受部52bが設けられた細長い板材52aであり、その長手方向の上下端部に円柱状のピン52c,52dが外側に突出するようそれぞれ設けられている。この第2取付けホルダ52は、そのピン52c,52dを背面壁10bの外側から背面壁10bに設けられる図示しないピン取付けねじ孔を通してその内側に突出させた状態にして、ピン52c,52dを回して背面壁10bのピン取付けねじ孔にねじ止めすることにより背面壁10bの内側に装着される。
上記各パイプの他端部30Ab,30Bb,30Cbは、背面壁10bの取付け孔10fを貫通して内側に突出する第2取付けホルダ52のパイプ受部52bに嵌め入れられて回動可能に支持される。
この他端部30Ab,30Bb,30Cbは、その端部先端縁にパイプ孔の開口が存在する場合、その開口を塞ぐ終端封鎖処理が施される。終端封鎖処理としては、例えば、その開口内に封鎖用の円板を嵌め入れて溶接等の手段により固定する処理や、その開口内に封鎖用の円柱状のプラグを挿入して差込み固定用のスプリングピン等の固定具により固定する処理が採用される。
また、給気パイプ30A,30B,30Cの正面壁10a側(手前側)になる一端部30Aa,30Ba,30Caには、図3,図7(B)、図9等に示されるように、回動操作用のレバー55A,55B,55Cが取り付けられている。
レバー55A,55B,55Cはいずれも、一端部をほぼ直角に折り曲げて全体がL字状の断面形状からなる板材で構成しており、その取付け側の端部に上記各パイプの一端部30Aa,30Ba,30Caを貫通させて固定する円筒状の取付部が設けられている。またレバー55A,55B,55Cは、図10に示されるように排気孔32と所要の角度(位置)関係に保たれるよう、その取付け部を各パイプの一端部30Aa,30Ba,30Caに溶接等の手段により固定されて取り付けられている。
レバー55A,55B,55Cは、その取付け部を有する取付け側の端部が、外側第1取付けホルダ51Aにおける曲げ凸部51Aaの内部空間内に存在する状態で取り付けられている。
これにより、回動操作用のレバー55A,55B,55Cは、図9や図10に示されるように、一端部30Aa,30Ba,30Caを支点にして上下に揺動させるよう操作した際、その上下の辺部が外側第1取付けホルダ51Aにおける曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatのいずれか一方にそれぞれ接触して停止させられるようになる。この結果、その揺動範囲が制限されるようになっている。
この揺動範囲について変更する場合は、例えば、曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatの間隔を設定変更することで対応することが可能である。
第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cの一端部30Aa,30Ba,30Caは、図3に示されるように、連結部41から延びる接続ホース42Aが途中で3つに分岐して配管される分岐接続ホース42B,42C,42Dと接続されている。
接続ホース42Aや分岐接続ホース42B,42C,42Dとしては、圧縮空気の通過にも耐える耐圧性と設置作業がしやすい程度の可撓性とを有するホースが使用される。
また、接続ホース42Aが分岐する分岐部には、図3や図8(A)に示されるように、空気の送り先を第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cの1つ又は複数のいずれかを切り替える切替弁43が設けられている。また、切替弁43には、その空気の送り先を切り替える操作をするための弁操作部44が設けられている。
切替弁43は、図8(B)に示されるように、供給される空気が入る入口部43a1と、各送り先に空気を出力する3つの出口部43a2,43a3,43a4と、入口部43a1に入った空気を出口部43a2,43a3,43a4の1つ又は複数(例えば出口部43a2と出口部43a3)に切り替える図示しない切替え部とを有する弁本体43aと、弁本体43aを取り付ける取付けブラケット43bとで構成されている。
弁本体43aは、その入口部43a1に接続ホース42Aが、その出口部43a2,43a3,43a4に分岐接続ホース42B,42C,42Dが、それぞれ接続されるよう取り付けられている。また、取付けブラケット43bには、弁本体43aの切替え部の一部(弁操作部44)を貫通させて外側に露出させる取付け孔43baが設けられている。弁本体43aを固定した取付けブラケット43bは、正面壁10aの所要の位置にねじ止め等により取り付けられる。
弁操作部44は、弁本体43aの切替え部を手で回して操作するダイヤル式のハンドルで構成されている。
また、左右一対の第1給気パイプ30Aおよび第2給気パイプ30Bは、図6や図11に示されるように、熱風室11の左右の側面部(中間垂直多孔板17bが配置される部分)の下部側に配置されており、また、その排気孔32が少なくとも縦桟25aのうち熱風室11の下部傾斜面部に存在する下部傾斜縦桟25acの近傍になる部位に空気を吹きつけること(図6で二点鎖線で例示するような状態の空気の吹き付け)が可能な位置に設けられている。図11における符号26は、縦桟25aを支持する支持フレームである。
また、第3給気パイプ30Cは、図2や図5に示されるように、熱風室11内の遠赤外線放射体23の延長管23bから斜め右上に離れた位置に配置されており、また、その排気孔32が遠赤外線放射体23の本体23aの上面部に空気を吹きつけること(図5で二点鎖線で例示するような状態の空気の吹き付け)が可能な位置に設けられている。
また、穀物乾燥機1は、正面壁10a側の所定の位置に配置される図示しない操作盤を操作して所望の運転(張込運転、循環運転、乾燥運転、排出運転等)を選択指示することにより稼動するようになっている。
そして、穀物乾燥機1においては、例えば排出運転時や専用に設ける清掃運転等の所要の動作時期になると、熱風室11に存在する塵埃や藁屑を除去するため、第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cによる空気の吹き付け動作が行われるよう構成されている。
ここで、熱風室11に存在する塵埃や藁屑とは、吸引排出部7の吸引作用により生じる排風動作を伴なう乾燥運転が行われるときに、図2に二重線の矢印で例示されるように熱風供給部6等から供給される熱風が熱風室11から穀物乾燥通路13を通過して排風室12内に取り込まれる際、穀物乾燥通路13を流下する穀物に付着する又はその穀物と混在する塵埃や藁屑のうち穀物乾燥通路13と熱風室11の間を仕切る多孔板17の孔を通過して排風室12内に侵入して留まったものである。ちなみに、この穀物乾燥機1は、内側にある熱風室11からの熱風が穀物乾燥通路13を介して外側にある排風室12内に取り込まれるように流すことで乾燥を行う方式、いわゆる内熱風式を採用している。
この穀物乾燥機1では、上記動作時期になると、エアーコンプレッサ等の空気供給装置45で生成された圧縮空気が供給ホース46を通して連結部41まで供給された後、その連結部41から接続ホース42Aを経由して切替弁43まで送られ、しかる後、その切替弁43で選択される空気の送り先となる分岐接続ホース42B,42C,42Dのいずれかを通して第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cの各一端部30Aa,30Ba,30Caまでそれぞれ供給される。
これにより、空気が供給された第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cでは、その設置位置に対応して、図5、図6、図11等に二点鎖線で例示されるように、その空気が熱風室11内に位置する複数の排気孔32からそれぞれ噴出して熱風室11内の複数個所に吹き付けられる。
具体的には、左右一対である第1および第2給気パイプ30A,30Bに空気が供給された場合は、その給気パイプ30A,30Bが熱風室11の中間垂直面部を構成する中間垂直多孔板17bの下部側に存在するよう設置されているので、図6や図11に二点鎖線Jで例示されるように、空気の吹き付けが熱風室11の下部傾斜面部に対して部分的になされる。
これにより、熱風室11の下部傾斜面部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。このとき吹き飛ばされて除去された塵埃等は、熱風室11の下部に形成されている開口から前述のロータリバルブ等からなる繰出し弁14に落下し、繰出し弁14にて繰り出される。
また、第1および第2給気パイプ30A,30Bは、図6や図11に二点鎖線Jで示されるように、その排気孔32が少なくとも縦桟25aの近傍になる部位に設けられているので、その縦桟25aの一部にむけて空気が吹き付けられる。
これにより、縦桟25aに留まる塵埃や藁屑を除去することができる。
特にこの実施の形態1では、第1および第2給気パイプ30A,30Bを縦桟25aのうち熱風室11の中間垂直面部を構成する中間垂直多孔板17bの下部側に配置し、しかも排気孔32を少なくとも下部傾斜縦桟25acのある側に向くように設けられているので、塵埃や藁屑が相対的に溜まりやすい下部傾斜縦桟25acに堆積する又は堆積しそうな塵埃や藁屑を的確に吹き飛ばして除去することができる。
ちなみに、図12に例示するように、第1および第2給気パイプ30A,30Bを下部傾斜縦桟25acの近傍に設置した場合は、例えば下部傾斜縦桟25acに合わせて配置される下方側で傾斜した状態で存在する下部傾斜多孔板17cと第1給気パイプ30A等の隙間に藁屑100等がブリッジしやすく、そのブリッジ等をきっかけにして塵埃溜り100xが発生してしまうことがある。この場合、その塵埃溜り100xは第1給気パイプ30A等から空気を吹き付けても除去することが難しくなるおそれがある。
この点、実施の形態1における第1および第2給気パイプ30A,30Bのように中間垂直多孔板17bの下部側に配置している場合は、例えば図12に併せて示されるように、その第1給気パイプ30Aと中間垂直面部を構成する中間垂直多孔板17bとの隙間には藁屑100等が落下する状態にあってブリッジしにくくなるので、上記塵埃溜り100xが発生しにくくなる利点がある。
残りの第3給気パイプ30Cに空気が供給された場合は、第3給気パイプ30Cが熱風室11内の遠赤外線放射体23の延長管23bから斜め右上に離れた位置に配置されており、しかも、排気孔32が遠赤外線放射体23の本体23aの上面部に向くように設けられているので、図5に2点鎖線Jで例示するように、その本体23aの上面部の一部にむけて空気が吹き付けられる。
これにより、塵埃や藁屑が相対的に溜まりやすい遠赤外線放射体23の本体23aの上面部に堆積する又は堆積しそうな塵埃や藁屑を的確に吹き飛ばして除去することができる。また、遠赤外線放射体23の本体23aは、乾燥運転等で熱風供給部6から熱風が供給されて加熱されると、その本体23aの上面部が高温の状態になるので、その高温の状態にある本体23aの上面部に塵埃や藁屑が堆積することを防止できて有効である。
また、この穀物乾燥機1では、図7や図9に示されるように、第1~第3給気パイプ30A,30B,30Cの一端部30Aa,30Ba,30Caに回動操作用のレバー55A,55B,55Cが設けられているので、そのレバー55A,55B,55Cをそれぞれ所望の方向に揺動させるように操作することができる。この揺動させる操作をすれば、各給気パイプ30A,30B,30Cを取付けホルダ51,52に支持させた状態で回動させて、図10に示されるように各給気パイプ30A,30B,30Cにおける排気孔32の位置を変更することができる。
この際、各給気パイプ30A,30B,30Cの回動させることができる範囲は、図10に示されるようにレバー55A,55B,55Cが外側第1取付けホルダ51Aにおける曲げ凸部51Aaの上面部51Aasおよび下面部51Aatとの位置関係で制限される揺動可能な範囲に対応した範囲になる。
これにより、各給気パイプ30A,30B,30Cは、図10に例示されるように、その排気孔32から噴出させる空気Jの吹き付ける向き(エアーブローの向き)を任意に変更することができる。
実施の形態1では、レバー55A(55B,55C)を揺動可能な範囲の最大の位置まで揺動させたとき、各給気パイプ30A(30B,30C)の排気孔32から噴出される空気Jの吹き付ける向きが、図10に二点鎖線J1,J2で例示する2種類の向きに変更されるようになっている。
このうち二点鎖線J1で例示する空気は、レバー55A(55B,55C)を上方側に最大に揺動させたときの排気孔32からの空気の吹き付ける向きを示しており、下部傾斜縦桟25acの上部側や下部傾斜多孔板17cの上部側に向けて吹き付けられる。また、二点鎖線J2で例示する空気は、レバー55A(55B,55C)を下方側に最大に揺動させたときの排気孔32からの空気の吹き付ける向きを示しており、下部傾斜縦桟25acの下部側や下部傾斜多孔板17cの中央部や下部側に向けて吹き付けられる。
さらに、この穀物乾燥機1では、切替弁43における弁操作部44を手動で操作するよう構成されているため、使用者が弁操作部44のノズルを手動で操作して切替弁43における空気の所望の送り先を任意に選択することができる。この場合、その送り先の選択は、例えば塵埃や藁屑を十分に除去して清掃したい場所に配置されている給気パイプ30を優先して選ぶように行えばよい。
これにより、空気供給装置45から供給される圧縮空気を、例えば第1給気パイプ30Aのみや、第2給気パイプ30Bのみや、第3給気パイプ30Cのみにそれぞれ送るように切り替えることができる。3つある給気パイプ30A,30B,30Cのうちから所望の給気パイプ30A等からの空気の吹き付けを個別に行うことができる。
またこのように空気の所望の送り先を3つある給気パイプ30A,30B,30Cのいずれか1つを選択するようにして空気の吹き付けを行う場合は、空気供給装置45から供給される圧縮空気を2つの給気パイプ30A,30Bや3つの給気パイプ30A,30B,30Cに同時に送るようにする場合に比べて、各給気パイプ30A,30B,30Cにそれぞれ供給されるときの空気の圧力の分散による低下が抑えられ、十分な圧力の空気を供給して吹き付けを行うことが可能になる。
<実施の形態1の変形例>
なお、この穀物乾燥機1においては、切替弁43における弁操作部44の操作を手動で行う手動モードに代えて、切替弁43における弁操作部44の操作を自動で行う自動モードを採用することもできる。この場合、自動モードは、例えば切替弁43として電磁作動式の切替弁などを用いて構成すればよい。
自動モードでは、配置されている給気パイプ30A,30B,30Cのすべてに空気を順次所定の間隔で切り替えて送るように切替弁43の切替えが行われるよう制御の設定をすればよい。また、この自動モードによる動作は、例えば排出運転等の選択設定と関連付けて実行されるように設定すればよい。
これにより、給気パイプ30A,30B,30Cからの空気の吹き付けによる塵埃や藁屑の除去をし忘れることが防止され、熱風室11内における塵埃や藁屑の堆積を効率よく確実になくすことができる。
ちなみに、この穀物乾燥機1では清掃運転のモードを増設することも可能である。また、その清掃運転のモードでは、上記切替弁43における弁操作部44の操作を自動モードと手動モードのいずれかを選択できるように構成してもよい。
また、この穀物乾燥機1は、乾燥運転の終了した後に熱風供給部6における燃焼バーナ6aに対するパージ処理(熱排除)を行う構成がある場合、そのパージ処理に併せて第3給気パイプ30Cによる遠赤外線放射体23の本体23aへの空気の吹き付けを行うように構成してもよい。パージ処理は、一般に熱風供給部6における送風ファン6bのみを回転させることで行われる。
このように構成した場合は、パージ処理の所要時間を短縮させることができ、燃焼バーナ6aにおける熱のみならず遠赤外線放射体23の本体23aにおける熱も速やかに排気して排除することができる。
さらに、この穀物乾燥機1は、乾燥運転中に熱風室11内における風量を検知し、そのときの風量が所定の量(閾値)以下に低下したときに、その風量低下に対する制御動作が実行される構成がある場合、その風量低下に対する制御動作に併せて第3給気パイプ30Cによる遠赤外線放射体23の本体23aへの空気の吹き付けを行うように構成してもよい。風量低下に対する制御動作とは、例えば、熱風供給部6における燃焼バーナ6aを止めて送風ファン6bによる送風のみを行う動作である。
このように構成した場合は、遠赤外線放射体23の本体23aを強制的に冷却して、その本体23aの温度を低下させることができる。このときの第3給気パイプ30Cによる空気の吹き付け動作については、その制御時期の全般にわたって行うように構成しても、あるいは、その制御時期において断続的に行うように構成してもよい。
[実施の形態2]
図13は、本発明の実施の形態2に係る穀物乾燥機1Bを示すものである。
この穀物乾燥機1Bは、熱風室11と排風室12の配置する位置を変更することと、第3給気パイプ30Cに代えて第4および第5給気パイプ30D,30Eを配置することと、熱風室11内に設置していた遠赤外線放射体23に代えて排風室12の正面壁10a側の端部に遠赤外線放射板27を配置したことを主に変更した以外は実施の形態1に係る穀物乾燥機1と同じ構成からなるものである。
このため、穀物乾燥機1Bは、実施の形態1に係る穀物乾燥機1の場合と同様に乾燥部3を有している。しかし、その乾燥部3は、実施の形態1に係る穀物乾燥機1における乾燥部3と対比した場合、熱風供給部6、吸引排出部7、熱風室11、排風室12および穀物乾燥通路13を備えている点で共通するが、図13に示されるように、熱風室11が2本の穀物乾燥通路13,13の各外側に機体10の左側面壁10cおよび右側面壁10dとにそれぞれ挟まれた状態で配置されている点と、排風室12が2本の穀物乾燥通路13,13の間になる内側に介在した状態で配置されている点で異なる。
ちなみに、この穀物乾燥機1Bは、外側にある熱風室11からの熱風が穀物乾燥通路13を介して内側にある排風室12内に取り込まれるように流すことで乾燥を行う方式、いわゆる外熱風式を採用している。
また、図13における符号11aは、バーナケース6cで生成した熱風を左右2つの熱風室11,11に導入するための導入口を示す。符号18は、排風室12を通過した排風の一部を熱風供給部6に戻すように流すための排風戻し通路である。符号22は、正面壁10aに設けられ、熱風供給部6等とも連通する熱風通路部である。
穀物乾燥機1Bにおける第4給気パイプ30Dは、図13から図15に示されるように、排風室12の正面壁10a側の端部下部に配置され、排風室12の内部における下部にむけて空気を吹き付けるものである。
この第4給気パイプ30Dは、両端部が開口された直線状に短いパイプであり、その端部30Dbが正面壁10aを貫通して排風室12の内部に所要の長さだけ入り込んだ状態で取り付けられている。また、第4給気パイプ30Dは、その反対側の端部30Daを正面壁10aの外側に露出させた状態で取り付けられている。
第4給気パイプ30Dにおける端部30Daには、図14や図17に示されるように、切替弁43Bで分岐された延びる分岐接続ホース42Eが接続されている。切替弁43Bは、連結部41から接続ホース42Aを通して供給される空気の送り先を分岐接続ホース42Eに切り替えることができる切替弁である。この切替弁43Bは、実施の形態1における切替弁43とは別途新たに設けたものであっても、あるいは、その切替弁43に切り替え可能な送り先を追加した構成のものであってもよい。
穀物乾燥機1Bにおける第5給気パイプ30Eは、図13、図15から図16に示されるように、排風室12の正面壁10a側の端部上部に配置され、正面壁10a側の端部に配置される遠赤外線放射板27の内側面27bにむけて空気を吹き付けるものである。
この第5給気パイプ30Eは、両端部が開口されていて下方にむけて曲げられた短いパイプであり、その下方に向けられた端部30Dbが排風室12の内部に所要の長さだけ入り込んた状態でかつ遠赤外線放射板27の内側面27bに向いた状態で取り付けられている。また、第5給気パイプ30Eは、その反対側の端部30Eaを正面壁10aの外側に露出させた状態で取り付けられている。
第5給気パイプ30Eにおける端部30Eaには、図17に示されるように、切替弁43Bで分岐された延びる分岐接続ホース42Fが接続されている。
穀物乾燥機1Bにおける遠赤外線放射板27は、正面壁10aのうち熱風供給部6と向き合う部分において排風室12の外側(熱風供給部6のある側)に突出する球面形状の放射板である。この遠赤外線放射板27は、熱風供給部6の燃焼バーナ6aからの熱風が吹き付けられて加熱されることで、遠赤外線を主に排風室12の内側にむけて発生するようになっている。
そして、この穀物乾燥機1Bでは、第1および第2給気パイプ30A,30Bの動作時期や第4および第5給気パイプ30D,30Eの動作時期になると、以下に説明する各給気パイプ30による空気の吹き付け動作が行われる。
すなわち、上記動作時期になると、空気供給装置45から供給ホース46を通して連結部41まで供給された圧縮空気が、接続ホース42Aを経由して切替弁43Bまで送られた後、その切替弁43Bで選択される空気の送り先となる分岐接続ホース42B,42C,42E,42Fのいずれかを通して第1、第2、第4および第5給気パイプ30A,30B,30D,30Eの各一端部30Aa,30Ba,30Da,30Eaまでそれぞれ供給される。
特に実施の形態2においては、切替弁43Bから空気が供給された第4給気パイプ30Dでは、図15に二点鎖線Jで例示されるように、その空気が排風室12内に存在する端部30Dbの開口からなる排気孔32から噴出して排風室12の下部(底部)にむけて吹き付けられる。
これにより、排風室12の底部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
また、切替弁43Bから空気が供給された第5給気パイプ30Eでは、図15に二点鎖線Jで例示されるように、その空気が排風室12内に下方にむけて曲がって存在する端部30Ebの開口からなる排気孔32から噴出して、排風室12の内部において遠赤外線放射板27の内側面27bにむけて吹き付けられる。
これにより、遠赤外線放射板27の内側面27bの球面における下部の曲面部分に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
このとき第4および第5給気パイプ30D,30Eから供給されて吹き付けられる空気により吹き飛ばされて除去された塵埃等は、排風動作により排風室12内で発生する排風の気流に運ばれて機体10の外部に排出される。
また、この穀物乾燥機1Bにおいても、切替弁43又は切替弁43Bから第1および第2給気パイプ30A,30Bのいずれか一方に空気が供給された場合には、実施の形態1で説明したような空気の吹き付けが、熱風室11から排風室12に変更されるものの、排風室12内において同様に行われる。
[実施の形態3]
図18は、本発明の実施の形態3に係る穀物乾燥機1Cを示すものである。
この穀物乾燥機1Cは、第3給気パイプ30Cに代えて移動式の給気パイプ体30Fを配置することを主に変更した以外は実施の形態1に係る穀物乾燥機1と同じ構成からなるものである。
穀物乾燥機1Cにおける給気パイプ体30Fは、図18や図19に示されるように、空気を供給する供給ホース35と、熱風室11内において供給ホース35の端部が接続された状態で背面壁10bと正面壁10aの間の空間内を前後方向に移動して空気を排気して吹き付ける移動ノズル36とで構成されている。
移動ノズル36は、図20(A)に示されるように、その本体361に、供給ホース35の接続口37、2つのノズル口38A,38B、および、接続口37とノズル口38A,38Bをそれぞれ通気可能に接続する通気路39A,39Bが設けられたものである。
本体361は、上部の左右角部がテーパー面になった立方体状の本体部361aと、本体部361aの前端部に本体部361aよりも一回り大きい面からなるフランジ部361bとで構成されている。2つのノズル口38A,38Bは、本体部361aの左右の上部テーパー面にそれぞれ1つずつ設けられている。
また、移動ノズル36は、図18や図19に示されるように、熱風室11の下部側を通過して背面壁10bおよび正面壁10aの部分で回転可能に配置されたボールネジ61と、同様に通過して背面壁10bおよび正面壁10aの部分で固定して配置されたガイド棒62とに支持された状態で両矢印で示す方向(穀物乾燥機1Cの前後方向)に移動可能に設けられている。このため、移動ノズル36の本体361には、図20(A)等に示されるように、ボールネジ61を通過させるとともにボールネジ61の回転に応じてネジが噛み合うことで推進力が得られるボールネジ孔365と、ガイド棒62をスライド可能な状態で通過させるガイド孔366とが貫通した状態で設けられている。
ボールネジ61とガイド棒62は、図19に示されるように、その一端部が、背面壁10bの外側に設けられたブラケット19に回転可能に又は固定して取り付けられている。ブラケット19は、移動ノズル36の少なくとも本体部361aを格納することが可能な形状および寸法で構成されている。
背面壁10bには、図19に示されるように、移動ノズル36の本体部361aが通過可能な形状および寸法からなる開口部10gが設けられている。この開口部10gに対してボールネジ61およびガイド棒62の一端部は、貫通した状態で配置されている。
一方、開口部10gは、図19に示されるように、移動ノズル36のフランジ部361bを通過させない形状および寸法で形成されている。このため、開口部10gは、移動ノズル36の本体部361aが通過してブラケット19内に格納されるときに、そのフランジ部361bが背面壁10bに接触して停止した状態で塞がれるようになっている。反対に移動ノズル36のフランジ部361bは、開口部10gを開閉する開閉蓋の一部として機能するようになっている。
ボールネジ61は、ブラケット19に装着されるモータ等で構成される駆動装置65からの動力を得て正逆の方向に必要な量だけ回転するよう構成されている。また、ボールネジ61は、その回転数(回転量)が磁気式センサ等で構成される回転検知装置66により検知されるようになっている。
この場合、駆動装置65は、その駆動が図示しない操作盤に付設されている制御装置により制御される。また、回転検知装置66は、その検知情報が図示しない操作盤に付設されている制御装置に入力される。操作盤の制御装置では、回転検知装置66からの検知情報に基づいて移動ノズル36の移動量(ボールネジ61のネジピッチとその回転数から算出)や位置を把握するよう構成されている。
供給ホース35は、例えば耐熱性のあるフレキシブルなホースが適用されている。この供給ホース35は、その一端部が移動ノズル36の接続口(37)に接続される一方で、その他端部が分岐接続ホース42Gとの接続が行われる接続部47に対して接続される。分岐接続ホース42Gは、例えば、実施の形態1における分岐接続ホース42Dに代えて、正面壁10a側に配置された切替弁43の43a4(図8(B))に接続される。
この実施の形態3における供給ホース35は、図19等に示されるように、ガイド棒62に螺旋状に軽く巻き付けられた状態で配置されている。また、この供給ホース35は、移動ノズル36の移動に応じてガイド棒62に沿って螺旋状態を保ったまま伸縮するよう変化し、移動ノズル36の本体部361aがブラケット19内に格納される際に、同じくそのブラケット19内に格納された状態になる。このときの供給ホース35は、ガイド棒62の周囲に螺旋状に巻かれたままの状態で存在する。
そして、この穀物乾燥機1Cでは、第1および第2給気パイプ30A,30Bの動作時期や給気パイプ体30Fの動作時期になると、以下に説明する各給気パイプ30や給気パイプ体30Fによる空気の吹き付け動作が行われる。
すなわち、上記動作時期になると、空気供給装置45から供給ホース46を通して連結部41まで供給された圧縮空気が、接続ホース42Aを経由して切替弁43Bまで送られた後、その切替弁43Bで選択される空気の送り先となる分岐接続ホース42B,42Cのいずれかを通して第1および第2給気パイプ30A,30Bの各一端部30Aa,30Baまでそれぞれ供給されるか、あるいは分岐接続ホース42Gを通して給気パイプ体30Fまで供給される。
特に実施の形態3においては、例えば切替弁43から分岐接続ホース42Gを通して空気が供給された給気パイプ体30Fでは、図20(A)に二点鎖線Jで例示されるように、その空気が移動ノズル36における左右のノズル口38A,38Bから噴出して熱風室11の下部側から上部の左右にむけて吹き付けられる。
この際、ノズル口38Aから吹き付けられる空気は、図20(B)に二点鎖線J5で例示されるように、移動ノズル36の前進の移動方向における右側斜め前方に吹き出す空気である。また、ノズル口38Bから吹き付けられる空気は、図20(B)に二点鎖線J6で例示されるように、移動ノズル36の前進の移動方向における左側斜め前方に吹き出す空気である。
これにより、熱風室11の左右側面部に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
また、給気パイプ体30Fでは、図18や図19に例示されるように、ボールネジ61を所定の方向に回転させることで移動ノズル36を熱風室11内の前後方向における所望の位置まで移動させ、その移動させた位置において移動ノズル36におけるノズル口38A,38Bから空気の吹き付けを任意に行うことができる。
これにより、熱風室11の前後方向における所望の位置での左右側面部分に留まって溜まりやすい塵埃等を吹き飛ばして除去することができる。
ちなみに、穀物乾燥機1Cにおける給気パイプ体30Fは、空気の吹き付け動作を行わないときに、移動ノズル36がブラケット19の内部に格納された位置まで移動するように構成されている。
このため、給気パイプ体30Fは、空気の吹き付け動作が終了すると、移動ノズル36がブラケット19の内部に格納された位置まで移動して停止する。
このとき、移動ノズル36におけるフランジ部361bが、背面壁10bにおける開口部10gを塞いだ状態になる(図19の実線で示す状態)。またこのとき、給気パイプ体30Fにおける供給ホース35は、移動ノズル36の本体部361aに押されてブラケット19の内部に収容された状態になる。これにより、供給ホース35は、熱風室11内の高温の状態にさらされてしまうことから防がれて保護される。
また、穀物乾燥機1Cにおいては、ボールネジ61の駆動装置65の動作について図示しない操作盤の制御装置により自動制御して、清掃運転を行うべき時期になると給気パイプ体30Fの移動ノズル36を熱風室11内で前後方向に往復移動させながら空気の吹き付け動作を行うように構成するとよい。この場合、空気供給装置45、切替弁43等の関連装置や部品についても自動で制御するように構成することになる。
このように構成した場合は、給気パイプ体30Fによる空気の吹き付け動作が自動で実行されるので、熱風室11内の清掃が自動で行われて塵埃や藁屑の堆積などの発生を予防することができる。
上記給気パイプ体30Fにおける移動ノズル36の往復移動については、ボールネジ61の回転量を検知する回転検知装置66による検知情報を利用して移動ノズル36の移動位置を把握し、折り返し位置まで移動したときにボールネジ61の回転方向を逆転させるように切り替えて制御するように構成すればよい。つまり、この場合、ボールネジ61の回転量とそのネジピッチを乗算することで移動ノズル36の格納位置(ホームポジション)から移動した距離を計測することで、移動ノズル36の位置を把握することができる。その位置情報に応じてボールネジ61の回転駆動を制御することで、移動ノズル36を所望の位置まで移動させることが可能になる。
これにより、移動ノズル36を熱風室11内で自動的に往復移動させて空気の吹き付け動作を自動で行うことができる。また、熱風室11内で塵埃や藁屑の溜まりやすい場所に移動ノズル36を移動させて空気の吹き付け動作を集中的に行うように対応することが可能になる。
さらに、穀物乾燥機1Cにおいては、穀物を穀物乾燥機1から外部に排出する排出運転時に、給気パイプ体30Fにおける移動ノズル36の自動で往復移動させて空気の吹き付け動作を実行するように構成してもよい。
このように構成した場合は、例えば乾燥運転が終了した後に行う排出運転と連動させて熱風室11内の空気の吹き付けによる清掃動作を自動で行うことができ、熱風室11内における塵埃や藁屑の堆積を確実にかつ効率よく行うことが可能になる。
この他、給気パイプ体30Fにおける移動ノズル36としては、図20(B)に二点鎖線で例示するように、移動ノズル36の前進の移動方向における右側斜め後方(J7)および左側斜め後方(J8)に空気を吹き出すための2つのノズル口38C,38Dを追加して設けてもよい。
このように4つのノズル口38A,38B,38C,38Dを有する移動ノズル36を採用した場合は、熱風室11内において空気を左右前後の4方向に同時に吹き付けることができ、塵埃や藁屑を除去する清掃をより効率よく行うことができる。
[変形例]
本発明は、実施の形態1-3で例示した内容に何ら限定されるものではなく特許請求の範囲に記載の各発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変更が可能である。
1 穀物乾燥機
6 熱風供給部
7 吸引排出部
10 機体
10a 正面壁
10b 背面壁
11 熱風室
12 排風室
13 穀物乾燥通路
25 桟
30 給気パイプ
32 排気孔
41 連結部
42 接続ホース
43 切替弁
44 弁操作部
46 供給ホース

Claims (6)

  1. 熱風供給部(6)から供給された熱風が通過する熱風室(11)を備えた穀物乾燥機(1)において、
    前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で囲まれた断面形状がほぼ菱形の形状からなる空間であって、下端部から上方に対称的に拡大するよう傾斜した状態で配置される前記通気多孔部材(17)からなる下部傾斜多孔板(17c)を有し、
    前記熱風室(11)内のうち前記下部傾斜多孔板(17c)の上端部よりも上で左右の側面部付近に、空気を供給して吹き付ける左右一対の第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)が設けられており
    前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記下部傾斜多孔板(17c)に向けて吹き付けることを特徴とする穀物乾燥機。
  2. 前記熱風室(11)内に遠赤外線を放射する遠赤外線放射体(23)を備え、
    前記熱風室(11)内であって前記遠赤外線放射体(23)から斜め上の離れた位置に、空気を供給して吹き付ける第3給気パイプ(30C)が設けられており、
    前記第3給気パイプ(30C)は、前記熱風室(11)内で機体の正面壁(10a)から機体の背面壁(10b)に至るよう配置されるとともに途中の部位に複数の排気孔(32)が設けられたパイプであって、前記複数の排気孔(32)から噴出させる空気を少なくとも前記遠赤外線放射体(23)に向けて吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の穀物乾燥機。
  3. 前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載の穀物乾燥機。
  4. 前記第3給気パイプ(30C)は、前記正面壁(10a)および背面壁(10b)に回動可能に支持されているとともに、前記排気孔(32)の位置が回動により変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の穀物乾燥機。
  5. 前記熱風室(11)は、穀物を通過させない通気多孔部材(17)で仕切られる穀物乾燥通路(13)の間に設けられているとともに、熱風室(11)の内側に前記通気多孔部材(17)を支持する桟(25)を備えており、
    前記第1給気パイプ(30A)および第2給気パイプ(30B)の排気孔(32)が少なくとも前記桟(25)の近傍になる部位に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の穀物乾燥機。
  6. 前記熱風室(11)内に移動式の給気パイプ体(30F)が設けられており、
    前記給気パイプ体(30F)は、空気を供給する供給ホース(35)と、前記熱風室(11)において前記正面壁(10a)と前記背面壁(10b)の間の空間内を前後方向に移動して空気を排気して吹き付ける移動ノズル(36)とで構成されている請求項に記載の穀物乾燥機。
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