JP7302126B2 - 耐火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、耐火構造に関する。
下記特許文献1には、石膏ボードと木質材とを組合わせて形成した床材が示されている。
特開2012-172342号公報
上記特許文献1に示された床材は、複数枚並べて設置することで複層フローリングを形成できる。しかし、この複層フローリングにおいては、床材同士の接合部と、石膏ボードによって形成された耐火層の継ぎ目とが一致する。このため、接合部の耐火性能が他の部分より低下する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮して、木質構造体の接合部の耐火性能が低下し難い耐火構造を提供することを目的とする。
請求項1の耐火構造は、板状の木質構造体の耐火構造であって、板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、を備えている。
請求項1の耐火構造においては、複数の木質構造体の端面に形成された凹凸部が互いに係合している。これにより、木質構造体の間で応力を伝達できる。また、木質構造体は第1耐火材と第2耐火材によって被覆されている。このため、木質構造体に耐火性能を確保できる。さらに、第1耐火材は凹凸部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆している。これにより、木質構造体の接合部の耐火性能が低下し難い。
請求項2の耐火構造は、板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、前記木質構造体の表面に間隔を空けて固定された複数のつなぎ材と、を備え、前記第2耐火材は、前記つなぎ材の間に配置されると共に、前記つなぎ材の外側にも配置され前記第1耐火材と接している。
請求項2の耐火構造においては、つなぎ材の外側に配置された第2耐火材と第1耐火材とが接している。このため、第2耐火材と第1耐火材との間につなぎ材が配置される構成と比較して、耐火材の設置幅が大きくなる。これにより、木質構造体の接合部における耐火性能を高めることができる。
請求項3の耐火構造は、板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、前記木質構造体の表面に間隔を空けて固定された複数のつなぎ材と、複数の前記つなぎ材に跨って配置され、前記つなぎ材に固定された表面材と、を備え、前記表面材は前記凹凸部の前方を被覆している。
請求項3の耐火構造においては、木質構造体に、つなぎ材を介して表面材が固定されている。この表面材は、凹凸部の前方を被覆している。このため、木質構造体の接合部に、木質構造体、表面材及びつなぎ材によって閉塞空間を形成し、この閉塞空間に湿式の耐火材を打設できる。これにより、木質構造体の接合部に密実な耐火層を形成できる。
本発明に係る耐火構造によると、木質構造体の接合部の耐火性能が低下し難い。
本発明の実施形態に係る耐火構造の概略を示す断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る耐火構造を示す詳細断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線矢視図である。 本発明の実施形態に係る耐火構造の施工手順を示した断面図であり、(A)は木質構造体につなぎ材を固定している状態を示しており(B)はつなぎ材に表面材を固定している状態を示しており(C)は木質構造体に端部材を仮固定している状態を示しており(D)は木質構造体に端部材を仮固定した状態を示している。 本発明の実施形態に係る耐火構造の施工手順を示した断面図であり、(A)は木質構造体同士を連結して表面材と木質構造体との間に耐火材を打設した状態を示しており(B)端部材を取り外した状態を示しており(C)は木質構造体の端部に形成された凹凸部を耐火材で被覆した状態を示している。 (A)は本発明の実施形態に係る耐火構造において木質構造体の端部に形成された凹凸部を表面材で被覆した状態を示しており(B)は凹凸部と表面材との間に耐火材を打設した状態を示しており(C)は凹凸部を表面材で被覆せず凹凸部を被覆する耐火材とその他の部分を被覆する耐火材との間につなぎ材を配置した状態を示している。 (A)は本発明の実施形態に係る耐火構造において保持材としてビスを用いた変形例を示す断面図であり(B)は保持材を木質構造体とつなぎ材との間で挟んで保持した変形例を示す断面図であり(C)は耐火材をプレキャストの湿式石膏材で形成した変形例を示す断面図であり(D)は耐火材をプレキャストの湿式石膏材で形成し保持材をビスとした変形例を示す断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る耐火構造において木質構造体の両側に耐火層及び表面層を形成した変形例を示す断面図であり(B)は図1に示す耐火構造が適用された木質構造体を背中合わせに配置して木質構造体の厚さを変更した変形例を示す断面図であり(C)は背中合わせに配置した木質構造体の間に空気層を形成した変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る耐火構造の実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。なお、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。また、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<耐火構造>
本発明の実施形態に係る耐火構造は、図1に示す木質構造体10を耐火被覆するための構造であり、燃え止まり層としての耐火層20と、燃え代層としての表面材30と、を備えて形成されている。
「燃え代層」とは、火災時に炎に晒されることにより着火して、燃焼後炭化する層である。燃え代層は、炭化することにより木質構造体10への熱伝達を抑制する。また、「燃え止まり層」とは、この層を構成する耐火材が吸熱することで木質構造体10への熱伝達を抑制する層である。これにより、木質構造体10の温度上昇を抑制する。
なお、図1及び後述する図7(A)、(B)、(C)は本発明の実施形態に係る耐火構造の構成の概略を示すものであり、耐火層20を形成する部材の詳細構成や木質構造体10の端部構成は図示が省略されている。
(木質構造体)
木質構造体10(以下、構造体10と称す)はCLT(Cross-Laminated-Timber)を用いて形成された建築用構造材料で、壁材、床材、柱、梁等として用いる事ができる。
以下の説明においては、特に断らない限り構造体10を板状の壁材として説明するが、本発明の耐火構造は、壁材、床材、柱、梁等としての木質構造体全般(間仕切り壁、揚げ床、小梁、附け柱等の主要構造部以外の構造体も含む)に適用できる。また、木質構造体を形成する材料は、CLTのほか、LVL、集成材、木質成形材(パーティクルボード、MDF等)等とすることができる。
図2(A)、(B)に示すように、構造体10の端面には凹凸部12が形成されている。凹凸部12は、構造体10の面内方向外側へ突出する凸部12Aと、構造体10の面内方向内側へ陥入する凹部12Bと、が端面に沿って交互に配置されて形成されている。
互いに隣接する構造体10同士は、それぞれにおける凹凸部12同士が係合することで連結される。すなわち、一方の構造体10における凸部12Aに、他方の構造体10における凹部12Bが係合することで、構造体10同士の間で応力(せん断応力及び圧縮応力)が伝達可能となる。なお、凹凸部12同士は接着剤やビス等を用いて互いに接合してもよいし、しなくてもよい。
(耐火層)
耐火層20は、つなぎ材22と、耐火材24、26と、保持材28と、を備えている。
つなぎ材22は、構造体10の表面に所定の間隔を空けて固定された長尺の木質部材である。つなぎ材22は、例えばビス等を用いて構造体の10に固定されている。
耐火材24、26は、つなぎ材22の間に充填されて構造体10を被覆する耐火材料である。耐火材24、26を形成する材料としては、少なくとも木材より熱容量が大きな素材を選定することが好ましい。
一例として、耐火材24は石膏ボードを用いて形成され、耐火材26は、石膏ボードより含水率が大きい湿式石膏材を用いて形成されている。湿式石膏材は、石膏を主原料とする粉体を水と混錬することで未硬化のフレッシュモルタル状となり、時間が経過すると硬化する。湿式石膏材としては、例えば床の不陸を調整するセルフレベリング材を用いる事ができる。
耐火材24は、構造体10の凹凸部12に跨って複数枚積層して配置され、互いに隣接する構造体10の双方の端部を被覆している。耐火材24は、互いに隣接する構造体10に固定された最も外側の耐火材26の間に配置され、表面材30の表面と略面一に形成されている。また、耐火材24は耐火材26と接して配置される。
耐火材26は、構造体10の端部以外の部分を被覆する耐火材である。耐火材26は、同一の構造体10に固定されたつなぎ材22の間に配置され、つなぎ材22の表面と略面一に形成されている。また、耐火材26は、つなぎ材22の外側にも配置されている。すなわち、耐火材26は、構造体10の最も端部側に固定されたつなぎ材22の外側にも配置され、当該耐火材26は耐火材24と接して配置されている。
保持材28は、互いに隣接するつなぎ材22の双方に固定されたスチールメッシュである。また、保持材28は耐火材26に内包されており、耐火材26をつなぎ材22の間に保持している。換言すると、耐火材26は、つなぎ材22に固定された保持材28に付着することで、つなぎ材22の間に保持されている。
(表面層)
表面材30は、木質材料の面材で形成され、耐火層20の表面を被覆している。より詳しくは、耐火層20におけるつなぎ材22及び耐火材26の表面を被覆している。上述したように、表面材30は耐火材24と隣接して配置され、表面材30の表面は、耐火材24の表面と略面一とされている。
<施工方法>
本発明の実施形態に係る耐火構造は、以下の手順で施工される。
まず、図3(A)に示すように、ビス等を用いてつなぎ材22を構造体10へ固定する。この際、隣接するつなぎ材22のそれぞれに保持材28を架け渡し、保持材28の端部をタッカー等を用いてつなぎ材22に固定しておく。保持材28は、つなぎ材22の裏面(構造体10側の面)から離間した位置に配置されるように固定することが好ましい。これにより、つなぎ材22を構造体10へ固定した際に、保持材28と構造体10との間に隙間が形成される。
なお、つなぎ材22を構造体10へ固定した後で、保持材28をつなぎ材22に固定してもよい。このようにすれば、つなぎ材22の施工性が向上する。また、本明細書において固定方法として「ビス等」と記載する場合、釘や接着剤による固定方法を含むものとする。
次に、図3(B)に示すように、ビス等を用いて表面材30をつなぎ材22へ固定し、図3(C)に示すように、端部材22Aを構造体10へ仮固定する。端部材22Aは、保持材28を挟み込んだ状態で構造体10へ仮固定する。さらに図3(D)に示すように保持材28の端部を折り返して端部材22Aへ仮固定する。なお、表面材30は端部材22Aの後から施工してもよい。
次に、図4(A)に示すように、2つの構造体10におけるそれぞれの凹凸部12を係合させて構造体10同士を連結し、表面材30と構造体10の間の空間へ未硬化の耐火材26を打設する。未硬化の耐火材26を打設する際、耐火材26と保持材28とが絡み易いように、耐火材26は、保持材28と表面材30との間、保持材28と構造体10の間へ、略均等に打設することが好ましい。
なお、保持材28はスチールメッシュで形成されているため、耐火材26を何れか一方の空間(保持材28と表面材30との間又は保持材28と構造体10の間)へ打設しても他方へ流動させることができる。但し、スチールメッシュの線径や強度によっては、流動圧によって保持材28が偏って配置される可能性がある。このため、双方の空間に打設することが好ましい。
耐火材26の硬化後、図4(B)に示すように、端部材22Aを取り外す。その後、図4(C)に示すように、構造体10へ耐火材24を固定する。耐火材24は、保持材28を挟み込んだ状態で構造体10へ固定する。また、耐火材24は、耐火材26に接して配置する。以上の工程により、本発明の実施形態に係る耐火構造が施工される。
<作用・効果>
本発明の実施形態に係る耐火構造では、図2(A)に示すように、構造体10の表面に長尺のつなぎ材22が固定され、このつなぎ材22の間に耐火材24、26が保持されている。このため、耐火材24、26によって構造体10の耐火性能を確保し、つなぎ材22によって構造強度を確保できる。
また、構造体10は耐火材24と耐火材26とによって被覆されている。このため、木質構造体10に耐火性能を確保できる。
さらに、耐火材24は凹凸部12の表面に跨って配置され木質構造体10の端部を被覆している。これにより、構造体10の接合部の耐火性能が低下し難い。
なお、本実施形態においてつなぎ材22は木質部材とされているが、強度確保の観点から、C型チャンネル等の鋼材で形成してもよい。または、軽鉄で形成されたスタッド材で形成してもよい。
また、耐火材26は、保持材28によってつなぎ材22の間に保持されている。このため、表面材30が燃え落ちてもつなぎ材22の間に留まって耐火性能を維持できる。
さらに、耐火材26は湿式石膏材とされ、スチールメッシュで形成された保持材28を内包した状態で硬化している。この保持材28は、つなぎ材22に固定されている。このため湿式石膏材とスチールメッシュとの付着効果により、耐火材26とつなぎ材22とが固定される。
これにより、例えば耐火材26を接着剤などを用いて構造体10へ固定する場合と比較して耐火材26が剥落し難く、耐火性能を維持し易い。
また、本発明の実施形態に係る耐火構造においては、図2(A)、(B)に示すように、互いに隣接する構造体10のそれぞれの端面に形成された凹凸部12が互いに係合している。これにより、構造体10の間で応力を伝達できる。
また、本実施形態に係る耐火構造においては、つなぎ材22の外側に配置された耐火材24と耐火材26とが接している。このため、耐火材24と耐火材26との間につなぎ材22が配置される構成と比較して、耐火材の設置幅が大きくなる。さらに、耐火材24が炎に晒された際には、耐火材24より含水率が大きな耐火材26が吸熱することで、接合部の温度上昇を抑制できる。これにより、構造体10の接合部における耐火性能を高めることができる。
なお、上記の実施形態においては表面材30と耐火材24とが隣接して配置され、表面材30は凹凸部12の前方に配置されていないが本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図5(A)に示すように、表面材30を凹凸部12の前方に配置してもよい。この際、表面材30の端部にも凹凸部32を形成して、表面材30同士を連結すると好適である。
表面材30をこのように形成することで、凹凸部12と表面材30との間に閉塞空間を形成できる。これにより図5(B)に示すように、構造体10の端部に、乾式材料と比較して含水率の高い湿式材料の耐火材26を施工することができる。
なお、構造体10の端部を被覆する耐火材料を湿式材料の耐火材26とすれば、図5(C)に示すように、この耐火材26と隣接する耐火材24とは接して配置しなくてもよい。すなわち、耐火材26と耐火材24との間に、つなぎ材22を配置してもよい。この際、構造体10の端部を被覆する耐火材26に際しては、適宜型枠26S等を配置すればよい。
また、本実施形態においては、図2(A)に示すように、保持材28をスチールメッシュで形成しつなぎ材22に固定しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図6(A)に示す保持材40のように、保持材をビスやアンカーボルトで形成し、ビス頭やボルト頭を耐火材26へ埋設させてもよい。
または、図6(B)に示す保持材42のように、保持材はつなぎ材22に直接固定せず、つなぎ材22と構造体10との間で挟んで保持する形式としてもよい。
また、本実施形態においては耐火材26を現場打ちの湿式石膏材としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。たとえば図6(C)に示す耐火材50のように、プレキャストの湿式石膏材としてもよい。
プレキャストの湿式石膏材を成形する際は、型枠の中にスチールメッシュの保持材28を配置しておく。また、保持材28は、両端部が湿式石膏材から突出するように配置しておく。耐火材50は、硬化後脱型し、現場へ搬入する。そして、現場において保持材28の両端部を、つなぎ材22と構造体10との間で挟み込むようにして、つなぎ材22を構造体10へ固定する。
さらに、プレキャストの湿式石膏材には予め保持材を配置しておかなくてもよい。例えば図6(D)に示す耐火材52のように、表面から保持材としてのビス46を打ち込んで構造体10へ固定しても、耐火材はつなぎ材22の間に配置して保持することができる。
このように、耐火材をプレキャスト材料とすれば、現場において乾式施工できる。このため、耐火材を現場において湿式施工する場合と比較して、工期を短縮できる。
なお、湿式耐火材としては、必ずしも湿式石膏材を用いる必要はない。例えば石膏材に代えて、石灰系材料や、セメント、モルタル等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、図1に示すように、耐火層20及び表面材30が構造体10の片側に配置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7(A)に示すように、耐火層20及び表面材30を構造体10の両側に配置してもよい。
なお、構造体10は、図7(A)及び図7(B)に示すように、厚さを適宜変更することができる。すなわち、使用される用途(壁、床、梁、柱)や求められる構造強度によって必要な厚さを確保すればよい。
さらに、図7(C)に示すように、片側に耐火層20及び表面材30を配置した構造体10同士を対面させ離間して配置し、構造体10の間に空間を確保してもよい。この空間は、遮音層、断熱層、設備配管スペース等として利用できる。遮音層や断熱層として用いる場合は、ロックウール、グラスウール、発泡ウレタン等の材料を充填してもよい。
また、本実施形態においては、構造体10につなぎ材22が固定されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばつなぎ材22を設けなくても、耐火材24及び耐火材26を構造体10に固定して、かつ、構造体10における凹凸部12を耐火材24又は耐火材26で被覆すればよい。これにより構造体10の接合部の耐火性能を低下し難くすることができる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 木質構造体
12 凹凸部
22 つなぎ材
24 耐火材(第1耐火材)
26 耐火材(第2耐火材)
28 保持材(メッシュ)
30 表面材

Claims (3)

  1. 板状の木質構造体の耐火構造であって、
    板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、
    係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、
    前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、
    を備えた耐火構造。
  2. 板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、
    係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、
    前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、
    前記木質構造体の表面に間隔を空けて固定された複数のつなぎ材と、を備え、
    前記第2耐火材は、前記つなぎ材の間に配置されると共に、前記つなぎ材の外側にも配置され前記第1耐火材と接している、耐火構造。
  3. 板状に形成され、端面に沿って交互に配置された凸部及び凹部が互いに係合する複数の木質構造体と、
    係合された状態の前記凸部及び凹部の表面に跨って配置され前記木質構造体の端部を被覆する第1耐火材と、
    前記木質構造体における前記端部以外の部分を被覆する第2耐火材と、
    前記木質構造体の表面に間隔を空けて固定された複数のつなぎ材と、
    複数の前記つなぎ材に跨って配置され、前記つなぎ材に固定された表面材と、を備え、
    前記表面材は前記凸部及び凹部の前方を被覆している、耐火構造。
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