JP7302034B2 - 内視鏡用対物光学系及び内視鏡 - Google Patents

内視鏡用対物光学系及び内視鏡 Download PDF

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Description

本開示は、内視鏡用対物光学系、及び内視鏡に関する。
従来、医療分野において患者の体内の観察及び/又は治療等を行うために内視鏡が用いられている。特許第2596827号公報、特許第5635678号公報、特許第6266503号公報、特許第6313241号公報及び特開2019-109356号公報には、内視鏡用対物光学系として使用可能なレンズ系が記載されている。
近年、より広い視野角を有しながら、色収差を含む諸収差がより良好に補正された内視鏡用対物光学系が要望されている。
本開示は、より広い視野角を有しながら、色収差を含む諸収差がより良好に補正された内視鏡用対物光学系、及びこの内視鏡用対物光学系を備えた内視鏡を提供する。
本開示の第1の態様は、内視鏡用対物光学系であって、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する前群と、開口絞りと、正の屈折力を有する後群とからなり、前群は、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとからなる3枚のレンズのみをレンズとして備え、後群は、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズと、正の屈折力を有する第5レンズと、負の屈折力を有する第6レンズとからなる3枚のレンズのみをレンズとして備え、第2レンズと第3レンズとは互いに接合されており、第5レンズと第6レンズとは互いに接合されており、前群の焦点距離をfA、後群の焦点距離をfBとした場合、
0<|fB/fA|<0.38 (1)
で表される条件式(1)を満足する。
本開示の第1の態様において、下記条件式(1-1)を満足することが好ましい。
0<|fB/fA|<0.36 (1-1)
本開示の第2の態様は、上記態様において、第1レンズの物体側のレンズ面が平面であることが好ましい。
本開示の第3の態様は、上記態様において、全系の焦点距離をfとした場合、下記条件式(2)を満足することが好ましく、下記条件式(2-1)を満足することがより好ましい。
0<|f/fA|<0.18 (2)
0<|f/fA|<0.15 (2-1)
本開示の第4の態様は、上記態様において、全系の焦点距離をfとした場合、下記条件式(3)を満足することが好ましく、下記条件式(3-1)を満足することがより好ましく、下記条件式(3-2)を満足することがさらに好ましい。
0<|f/fB|<0.45 (3)
0.3<|f/fB|<0.45 (3-1)
0.39<|f/fB|<0.43 (3-2)
本開示の第5の態様は、上記態様において、第1レンズの焦点距離をf1とした場合、下記条件式(4)を満足することが好ましく、下記条件式(4-1)を満足することがより好ましい。
0<|f1/fA|<0.2 (4)
0<|f1/fA|<0.19 (4-1)
本開示の第6の態様は、上記態様において、第2レンズと第3レンズの合成焦点距離をf23とした場合、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5-1)を満足することがより好ましい。
0<|f23/fA|<0.68 (5)
0<|f23/fA|<0.56 (5-1)
本開示の別の態様は、内視鏡であって、本開示の上記態様に係る内視鏡用対物光学系を備えている。
なお、本明細書の「~からなり」、「~からなる」は、挙げられた構成要素以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書において、「正の屈折力を有する~群」は、群全体として正の屈折力を有することを意味する。同様に「負の屈折力を有する~群」は、群全体として負の屈折力を有することを意味する。「単レンズ」は、接合されていない1枚のレンズを意味する。ただし、複合非球面レンズ(つまり、球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱う。非球面を含むレンズについて、屈折力の符号、及びレンズ面の面形状は、特に断りが無い限り近軸領域で考えることとする。「全系」は、「内視鏡用対物光学系」を意味する。条件式で用いている「焦点距離」は、近軸焦点距離である。条件式の値は、d線を基準とした場合の値である。本明細書に記載の「d線」、「C線」、「F線」、及び「h線」は輝線であり、d線の波長は587.56nm(ナノメートル)、C線の波長は656.27nm(ナノメートル)、F線の波長は486.13nm(ナノメートル)、h線の波長は404.66nm(ナノメートル)である。
上記態様によれば、本開示の内視鏡用対物光学系、及びこの内視鏡用対物光学系を備えた内視鏡は、広角化と色収差を含む諸収差の良好な補正とを両立できる。
一例示的実施形態に係る内視鏡用対物光学系(実施例1の内視鏡用対物光学系)の構成と光路を示す断面図である。 実施例1の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 実施例2の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図である。 実施例2の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 実施例3の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図である。 実施例3の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 実施例4の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図である。 実施例4の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 実施例5の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図である。 実施例5の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 実施例6の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図である。 実施例6の内視鏡用対物光学系の各収差図である。 一例示的実施形態に係る内視鏡の概略構成を示す図である。
以下、本開示の例示的実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本開示の一例示的実施形態に係る内視鏡用対物光学系の光軸Zを含む断面における構成と光路を示す図であり、後述の実施例1のレンズ構成に対応している。図1では左側が物体側、右側が像側であり、光路は軸上光束2及び最大画角の光束3の各光路を示し、光束3の主光線の半画角ωも図示している。図1に示すωは最大全画角の半値に相当する。
本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する前群GAと、開口絞りStと、正の屈折力を有する後群GBとからなる。物体側から順に、負レンズ群、正レンズ群を配置することによってレトロフォーカスタイプのレンズ系となり、バックフォーカスを確保できるとともに、内視鏡に要求される広い視野角に好適に対応可能な光学系となる。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさ及び形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
前群GAは、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3とからなる3枚のレンズのみをレンズとして備える。第1レンズL1は単レンズである。第2レンズL2と第3レンズL3とは互いに接合されて第1の接合レンズCE1を構成している。第1レンズL1によって歪曲収差及び像面湾曲を抑えることができる。第1の接合レンズCE1によって、軸上色収差及び倍率色収差を抑えることができ、波長400nm(ナノメートル)付近の短波長域から可視域までの全域において軸上色収差及び倍率色収差を抑えることに有利となる。
第1レンズL1の物体側のレンズ面は平面であることが好ましく、このようにした場合は、第1レンズL1の外径を小さくすることができる。また、第1レンズL1の物体側のレンズ面を平面にした場合は、製造性を向上させることができ、また、第1レンズL1の物体側の面へのゴミ及び/又は液体等の付着を低減することができる。
なお、図1の例では、第1レンズL1と第2レンズL2の間に光学部材PP1が配置されている。光学部材PP1は、入射面と出射面が平行な屈折力を有しない部材であり、レンズではない。本例示的実施形態においては光学部材PP1を省略した構成も可能である。なお、必要に応じ、光学部材PP1にフィルタ機能を持たせるように構成してもよい。
後群GBは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズL4と、正の屈折力を有する第5レンズL5と、負の屈折力を有する第6レンズL6とからなる3枚のレンズのみをレンズとして備える。第4レンズL4は単レンズである。第5レンズL5と第6レンズL6とは互いに接合されて第2の接合レンズCE2を構成している。第4レンズL4によって球面収差を抑えることができる。第2の接合レンズCE2によって、倍率色収差を抑えることができ、波長400nm(ナノメートル)付近の短波長域から可視域までの全域において倍率色収差を抑えることに有利となる。
なお、図1の例では、第6レンズL6と像面Simの間に光学部材PP2が配置されている。光学部材PP2は、入射面と出射面が平行な屈折力を有しない部材であり、レンズではない。光学部材PP2は、プリズム、フィルタ、及び/又はカバーガラス等を想定したものである。なお、光学部材PP2に光路を折り曲げるプリズムを用いた場合は、光路は屈曲光路となるが、理解を容易にするために図1では光路を展開した図を示している。本例示的実施形態においては光学部材PP2を省略した構成も可能である。
本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、前群GAの焦点距離をfA、後群GBの焦点距離をfBとした場合、条件式(1)を満足する。条件式(1)の範囲内となるようにすることによって、前群GAが有する負の屈折力と後群GBが有する正の屈折力とのバランスを好適に制御することができるので、広角化を図りつつ、歪曲収差及び像面湾曲を良好に抑えることができる。なお、条件式(1-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<|fB/fA|<0.38 (1)
0<|fB/fA|<0.36 (1-1)
また、本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、全系の焦点距離をfとした場合、条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の範囲内となるようにすることによって、前群GAが有する負の屈折力と後群GBが有する正の屈折力とのバランスを好適に制御することができるので、広角化を図りつつ、歪曲収差及び像面湾曲をより良好に抑えることができる。なお、条件式(2-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<|f/fA|<0.18 (2)
0<|f/fA|<0.15 (2-1)
また、本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、前群GAが有する負の屈折力と後群GBが有する正の屈折力とのバランスを好適に制御することができるので、広角化を図りつつ、像面湾曲をより良好に抑えることができる。なお、条件式(3-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、条件式(3-1)の下限以下とならないようにすることによって、小型化に有利となる。また、条件式(3-2)を満足する構成とすれば、さらに良好な特性とすることができる。
0<|f/fB|<0.45 (3)
0.3<|f/fB|<0.45 (3-1)
0.39<|f/fB|<0.43 (3-2)
また、本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、第1レンズL1の焦点距離をf1とした場合、条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の範囲内となるようにすることによって、広角化を図りつつ、歪曲収差及び像面湾曲をより良好に抑えることができる。なお、条件式(4-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<|f1/fA|<0.2 (4)
0<|f1/fA|<0.19 (4-1)
また、本例示的実施形態の内視鏡用対物光学系は、第2レンズと第3レンズの合成焦点距離をf23とした場合、条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の範囲内となるようにすることによって、広角化を図りつつ、球面収差及び像面湾曲をより良好に抑えることができる。なお、条件式(5-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<|f23/fA|<0.68 (5)
0<|f23/fA|<0.56 (5-1)
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。
次に、本開示の内視鏡用対物光学系の数値実施例について説明する。なお、内視鏡の使用状況を考慮し、以下で説明する実施例1~6の基本レンズデータと収差図は、有限距離にある曲率を有する物体(不図示)を観察する場合のものを示している。
[実施例1]
実施例1の内視鏡用対物光学系の構成と光路を示す断面図は図1に示されており、その図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を省略する。実施例1の内視鏡用対物光学系の基本レンズデータを表1に、諸元を表2に示す。表1において、Snの欄には最も物体側の面を第1面とし像側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその像側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。また、Ndの欄には各構成要素のd線に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示す。
表1では、物体側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を正、像側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を負としている。表1には、物体、開口絞りSt、光学部材PP1、及び光学部材PP2も合わせて示している。表1では、物体、及び開口絞りStに相当する面の面番号の欄には、それぞれOBJ、及び面番号と(St)という語句を記載している。表1のDの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。
表2に、全系の焦点距離f、空気換算距離での全系のバックフォーカスBf、FナンバーFNo.、及び最大全画角2ωの値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
Figure 0007302034000001

Figure 0007302034000002

図2に、実施例1の内視鏡用対物光学系の各収差図を示す。図2では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差を示す。球面収差図では、d線、C線、F線、及びh線における収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、及び二点鎖線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、及びh線における収差をそれぞれ長破線、短破線、及び二点鎖線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1に関する各データの記号、意味、記載方法、及び図示方法は、特に断りが無い限り以下の実施例においても同様なので、以下では重複する説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の内視鏡用対物光学系について、構成と光路の断面図を図3に示し、基本レンズデータを表3に示し、諸元を表4に示し、各収差図を図4に示す。
Figure 0007302034000003

Figure 0007302034000004

[実施例3]
実施例3の内視鏡用対物光学系について、構成と光路の断面図を図5に示し、基本レンズデータを表5に示し、諸元を表6に示し、各収差図を図6に示す。
Figure 0007302034000005

Figure 0007302034000006

[実施例4]
実施例4の内視鏡用対物光学系について、構成と光路の断面図を図7に示し、基本レンズデータを表7に示し、諸元を表8に示し、各収差図を図8に示す。
Figure 0007302034000007

Figure 0007302034000008

[実施例5]
実施例5の内視鏡用対物光学系について、構成と光路の断面図を図9に示し、基本レンズデータを表9に示し、諸元を表10に示し、各収差図を図10に示す。
Figure 0007302034000009

Figure 0007302034000010

[実施例6]
実施例6の内視鏡用対物光学系について、構成と光路の断面図を図11に示し、基本レンズデータを表11に示し、諸元を表12に示し、各収差図を図12に示す。
Figure 0007302034000011

Figure 0007302034000012

表13に実施例1~6の内視鏡用対物光学系の条件式(1)~(5)の対応値を示す。実施例1~6はd線を基準波長としている。表13にはd線基準での値を示す。
Figure 0007302034000013

以上のデータから、実施例1~6の内視鏡用対物光学系はそれぞれ条件式(1)~(5)を満たし、155度以上の広角に構成されながら、波長400nm(ナノメートル)付近の短波長域から可視域までの全域における色収差を含む諸収差が良好に補正されていることが分かる。
次に、本開示の例示的実施形態に係る内視鏡について説明する。図13に本開示の一例示的実施形態に係る内視鏡の概略的な全体構成図を示す。図13に示す内視鏡100は、主として、操作部102と、挿入部104と、コネクタ部(不図示)と接続されるユニバーサルコード106とを備える。挿入部104の大半は挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部107であり、この軟性部107の先端には湾曲部108が連結され、この湾曲部108の先端には先端部110が連結されている。湾曲部108は、先端部110を所望の方向に向けるために設けられるものであり、操作部102に設けられた湾曲操作ノブ109を回動させることにより湾曲操作が可能となっている。先端部110の内部先端に本開示の例示的実施形態に係る内視鏡用対物光学系1が配設される。図13では内視鏡用対物光学系1を概略的に図示している。
本例示的実施形態の内視鏡は、本開示の例示的実施形態に係る内視鏡用対物光学系を備えているため、広い視野で観察が可能である。また、波長400nm(ナノメートル)付近の短波長域から可視域までの全域において良好な画像を取得することができるので、白色光と波長400nm(ナノメートル)付近のレーザ光の使用と画像処理を組み合わせて得られる血管及び表面構造等を強調させた画像の観察に好適に適用可能である。
以上、例示的実施形態及び実施例を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記例示的実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
2020年1月20日に出願された日本国特許出願2020-007024号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (12)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する前群と、開口絞りと、正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群は、物体側から像側へ向かって順に、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとからなる3枚のレンズのみをレンズとして備え、
    前記後群は、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズと、正の屈折力を有する第5レンズと、負の屈折力を有する第6レンズとからなる3枚のレンズのみをレンズとして備え、
    前記第2レンズと前記第3レンズとは互いに接合されており、
    前記第5レンズと前記第6レンズとは互いに接合されており、
    前記前群の焦点距離をfA、
    前記後群の焦点距離をfB
    全系の焦点距離をfとした場合、
    -0.38<fB/fA<0 (1a)
    0<f/fB<0.45 (3a)
    で表される条件式(1a)及び(3a)を満足する内視鏡用対物光学系。
  2. 前記第1レンズの物体側のレンズ面が平面である請求項1に記載の内視鏡用対物光学系。
  3. -0.18<f/fA<0 (2a)
    で表される条件式(2a)を満足する請求項1又は2に記載の内視鏡用対物光学系。
  4. 前記第1レンズの焦点距離をf1とした場合、
    0<f1/fA<0.2 (4a)
    で表される条件式(4a)を満足する請求項1からのいずれか1項に記載の内視鏡用対物光学系。
  5. 前記第2レンズと前記第3レンズの合成焦点距離をf23とした場合、
    0<|f23/fA|<0.68 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1からのいずれか1項に記載の内視鏡用対物光学系。
  6. -0.36<fB/fA<0 (1-1a)
    で表される条件式(1-1a)を満足する請求項1に記載の内視鏡用対物光学系。
  7. -0.15<f/fA<0 (2-1a)
    で表される条件式(2-1a)を満足する請求項3に記載の内視鏡用対物光学系。
  8. 0.3<f/fB<0.45 (3-1a)
    で表される条件式(3-1a)を満足する請求項に記載の内視鏡用対物光学系。
  9. 0.39<f/fB<0.43 (3-2a)
    で表される条件式(3-2a)を満足する請求項に記載の内視鏡用対物光学系。
  10. 0<f1/fA<0.19 (4-1a)
    で表される条件式(4-1a)を満足する請求項に記載の内視鏡用対物光学系。
  11. 0<|f23/fA|<0.56 (5-1)
    で表される条件式(5-1)を満足する請求項に記載の内視鏡用対物光学系。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の内視鏡用対物光学系を備えた内視鏡。
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