JP7301933B2 - 病院支援システム、病院支援方法、病院支援プログラム、及び制御装置 - Google Patents

病院支援システム、病院支援方法、病院支援プログラム、及び制御装置 Download PDF

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Description

本開示は、病院支援システム、病院支援方法、病院支援プログラム、及び制御装置に関する。
従来、病院では、医師、看護師、及び技師等の病院のスタッフが被検体に対する診察等のスケジュールを把握するために、被検体の受付や会計等の情報を被検体毎に表示装置に表示させることが行われている。例えば、特許文献1に記載の技術では、被検体である患畜毎に、予約時間、受付時間、及び検査待ち等の状態を表示装置に表示させる技術が記載されている。
特開2015-69578号公報
特許文献1に記載の技術では、被検体に対して行われる受付や検査等の段階を含む、一連の予め定められた複数の段階のうちのいずれの段階までが終了しているのかや、現在はいずれの段階であるのか等、病院における現在の被検体の状況が把握し難い場合があった。そのため、スタッフが、病院全体における被検体に対するケジュールの把握がし難い場合があった。
本開示は、以上の事情を鑑みて成されたものであり、病院全体における被検体に対するスケジュールの把握を容易に行うことができる、病院支援システム、病院支援方法、病院支援プログラム、及び制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様の病院支援システムは、表示装置と、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの被検体が病院にいる間に、被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、表に対して、被検体の画像及び被検体の氏名を表示させ、また複数の段階のうち、被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、機器による診療及び検査の少なくとも一方を実施している被検体の氏名、及び機器による診療及び検査の少なくとも一方を待機している被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、を備える。
本開示の第2の態様の病院支援システムは、第1の態様の病院支援システムにおいて、第2制御部は、段階情報として、像を該当する段階を示す位置に表示させ、段階の変化に応じて画像を移動させる制御を行う。
本開示の第3の態様の病院支援システムは、第1の態様または第2の態様の病院支援システムにおいて、複数の段階は、被検体の来院予定に関する段階、宿泊に関する段階、入院に関する段階、及び帰院に関する段階のうちの、少なくとも一つの段階をさらに含む。
本開示の第4の態様の病院支援システムは、第1の態様から第3の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、複数の段階は、被検体の診療に関する段階及び被検体の検査に関する段階を含む。
本開示の第5の態様の病院支援システムは、第1の態様から第4の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、稼働状態を表す情報は、実施中の診療または検査のために機器が稼働する残り時間、機器の稼働が終了すると予定されている終了時刻、診療または検査のための機器の稼働の進行状況、及び機器による診療及び検査の少なくとも一方を待機している被検体の数、の少なくとも一つを表す情報である。
本開示の第の態様の病院支援システムは、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、被検体を識別する識別情報が記憶されたタグと、段階毎に定められた位置に設けられ、かつタグから識別情報を読み取る読取機と、をさらに備え
第2制御部は、読取機が、タグから識別情報を読み取った場合、表示装置の表示における、読取機に対応する段階について更新する。
本開示の第の態様の病院支援システムは、第の態様の病院支援システムにおいて、タグは、被検体によって装着される。
本開示の第の態様の病院支援システムは、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、被検体に関して記載された記載情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された記載情報を送信する送信部とを有するウエアラブル機器をさらに備え、第2制御部は、ウエアラブル機器の送信部によって送信された記載情報を受信した場合、段階について更新する。
本開示の第の態様の病院支援システムは、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、第2制御部は、複数の被検体の各々毎に、段階情報を表示装置に表示させる制御を行う。
本開示の第10の態様の病院支援システムは、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、診察室に設けられ、被検体の診療の結果及び検査の結果の少なくとも一方の結果が表示される、表示装置とは異なる表示装置をさらに備えた。
本開示の第11の態様の病院支援システムは、第1の態様から第10の態様のいずれか1態様の病院支援システムにおいて、待合室に設けられ、表示装置に表示される情報の一部が表示される、表示装置とは異なる表示装置をさらに備えた。
上記目的を達成するために、本開示の第12の態様の病院支援システムは、表示装置と、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの被検体が病院にいる間に、被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、表に対して、複数の段階のうち、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を表示装置に表示させ、かつ段階情報として、被検体の画像を該当する段階を示す位置に表示させ、段階の変化に応じて被検体の画像を移動させる制御を行う第2制御部と、病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態を表す情報を表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、を備える。
上記目的を達成するために、本開示の第13の態様の病院支援方法は、第1制御部が、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの被検体が病院にいる間に、被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行い、第2制御部が、表に対して、被検体の画像及び被検体の氏名を表示させ、また複数の段階のうち、被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を表示装置に表示させる制御を行い、第3制御部が、病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、機器による診療及び検査の少なくとも一方を実施している被検体の氏名、及び機器による診療及び検査の少なくとも一方を待機している被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を表示装置にさらに表示させる制御を行う、処理を含む。
上記目的を達成するために、本開示の第14の態様の病院支援プログラムは、コンピュータを、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの被検体が病院にいる間に、被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、表に対して、被検体の画像及び被検体の氏名を表示させ、また複数の段階のうち、被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、機器による診療及び検査の少なくとも一方を実施している被検体の氏名、及び機器による診療及び検査の少なくとも一方を待機している被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部として機能させるためのものである。
上記目的を達成するために、本開示の第15の態様の制御装置は、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの被検体が病院にいる間に、被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、表に対して、被検体の画像及び被検体の氏名を表示させ、また複数の段階のうち、被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、機器による診療及び検査の少なくとも一方を実施している被検体の氏名、及び機器による診療及び検査の少なくとも一方を待機している被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、を備える。
本開示によれば、病院全体における被検体に対するスケジュールの把握を容易に行うことができる。
実施形態の動物病院の構成の一例を示す平面図である。 実施形態の病院支援システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の操作端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の操作端末の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の検査管理端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の待合室用モニタ、診察用モニタ、及び管理用モニタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の操作端末で実行される病院支援処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態の管理用モニタに表示される、状況管理表及び検査機器稼働状況表の一例を説明するための説明図である。 実施形態の状況管理表において表示される情報を説明するための説明図である。 実施形態の検査機器稼働状況表において表示される情報を説明するための説明図である。 実施形態の病院支援システムの構成の他の例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態の病院支援システムの支援対象となる動物病院の一例について説明する。図1には、本実施形態の病院支援システムの支援対象となる動物病院の一例の平面図を示す。
図1に示すように、動物病院1には、待合室10、第1診察室11、第2診察室12、バックヤード14、検査室と手術室とを兼ねる検査室/手術室16、及び入院室18が設けられている。
待合室10には、動物病院1に来院した被検体である動物(以下、罹患の如何にかかわらず「患畜」という)を受け付けるための受付が設けられており、動物病院1の獣医師や看護師等のスタッフ(以下、単に「スタッフ」という)が患畜の受付や会計に用いるための、受付/会計端末20及び受付/会計端末用モニタ30が配置されている。また、待合室10には、診察等を待っている患畜の飼い主を視聴の対象とした内容の情報を表示するための待合室用モニタ32が配置されている。待合室用モニタ32には、患畜関連の各種の広告や、患畜の健康管理に役立つ情報(病気、健康診断、及びペットフード等の情報)や、動物病院1の紹介(ペットホテルの紹介やトリミングを行っている場合はトリミングに関する紹介)を表示させる形態としてもよい。また、待合室用モニタ32には、各患畜の写真を表示させる形態としてもよい。例えば、飼い主が撮影したお気に入りの写真を、1枚または複数枚、表示させることにより、飼い主同士におけるコミュニケーションを円滑にすることができる。
第1診察室11及び第2診察室12の各々では、獣医師により患畜に対する診察や処置(治療)が行われる。第1診察室11には、診察内容に関する情報や、いわゆるカルテ等の患畜に関する情報も表示するための診察用モニタ33が配置されており、同様の目的で第2診察室12には、診察用モニタ34が配置されている。また、本実施形態の診察用モニタ33及び診察用モニタ34には、スタッフの指示により、検査機器群44及び放射線検査装置45による検査の結果、例えば、血液検査の結果や、放射線画像、及び超音波画像等も表示される。
バックヤード14には、操作端末24、操作入力用モニタ38、及び管理用モニタ40が設けられており、操作端末24、操作入力用モニタ38、及び管理用モニタ40を用いて、スタッフにより動物病院1の全体の管理が行われる。本実施形態の操作端末24は、動物病院1の管理に用いられる病院支援システム4(図2参照)の全体を制御する。本実施形態の操作端末24が、本開示の制御装置の一例である。また、本実施形態の管理用モニタ40が、本開示の表示装置の一例である。
また、バックヤード14では、獣医師等により患畜自身または患畜から取得した検体の検査や処置が行われる。そのため、バックヤード14には、検査に用いられる検査機器群44と、検査全般を管理するための検査管理端末26及び検査管理用モニタ42が配置されている。検査機器群44は、例えば、血液化学検査装置、免疫検査装置、放射線検査装置、及び超音波検査装置等が含まれるが、特に限定されず、内視鏡検査装置等が含まれてもよい。なお、血液化学検査装置及び免疫検査装置の各々の具体例としては、富士フイルム株式会社製、商品名、ドライケム(登録商標)等が挙げられる。
検査室/手術室16では、獣医師等により患畜の放射線画像の撮影や、患畜の手術が行われる。検査室/手術室16には、患畜の放射線画像を撮影するための放射線検査装置45が配置されており、放射線検査装置45は、バックヤード14に設けられた検査管理端末26を用いて管理される。
入院室18には、複数の患畜が入院(宿泊)することができ、さらに、いわゆるペットホテルとして複数の動物が宿泊することができる。
さらに、図1に示すように、待合室10にはタグリーダ50が、第1診察室11にはタグリーダ51が、第2診察室12にはタグリーダ52が、バックヤード14にはタグリーダ54及び56が、検査室/手術室16にはタグリーダ58が、さらに入院室18にはタグリーダ59が、患畜を管理するための識別番号(詳細後述)が記憶されたIC(Integrated Circuit)タグを読み取るための読取機として設けられている。なお、本実施形態では、一例として、患畜の診察券にICタグが含まれている。
次に、図2を参照して、本実施形態の病院支援システム4の構成を説明する。図2に示すように、本実施形態の病院支援システム4では、上述した、受付/会計端末20、操作端末24、検査管理端末26、待合室用モニタ32、診察用モニタ33、診察用モニタ34、管理用モニタ40、及びタグリーダ50、51、52、54、56、58、59の各々が、動物病院1内に設けられた、いわゆる院内ネットワークNに通信が可能に接続されている。また、検査管理端末26と、検査機器群44及び放射線検査装置45の各々とは、ネットワークNを介さずに通信が可能に接続されている。なお、検査管理端末26と、検査機器群44及び放射線検査装置45との間の通信は、無線通信で行ってもよいし、有線通信で行ってもよい。
次に、図3を参照して、本実施形態の操作端末24のハードウェア構成を説明する。図3に示すように、操作端末24は、CPU(Central Processing Unit)60、一時記憶領域としてのメモリ61、及び不揮発性の記憶部62を含む。また、操作端末24は、キーボードやマウス等の入力部66、及びネットワークNに接続されるネットワークI/F(InterFace)68を含む。CPU60、メモリ61、記憶部62、入力部66、ネットワークI/F68、及び操作入力用モニタ38は、バス69に通信が可能に接続されている。
記憶部62は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部62には、病院支援プログラム63が記憶される。CPU60は、記憶部62から病院支援プログラム63を読み出してからメモリ61に展開し、展開した病院支援プログラム63を実行する。また、記憶部62には、患畜に関する、いわゆるカルテに記録される患畜情報や、動物病院1全体を管理するための種々の情報を含む病院管理情報64が記憶される。
図4を参照して、本実施形態の操作端末24の機能的な構成について説明する。図4に示すように、操作端末24は、第1制御部6、第2制御部7、及び第3制御部8を有する。CPU60が病院支援プログラム63を実行することで、第1制御部6、第2制御部7、及び第3制御部8として機能する。
第1制御部6は、少なくとも、患畜が動物病院1に来院してから会計が終了するまでの患畜が動物病院1にいる間に、患畜に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目(詳細後述)が時系列順に並んだ状態の状況管理表100(図7参照)を操作入力用モニタ38に表示させる制御を行う機能を有する。第2制御部7は、状況管理表100に対して、複数の段階のうち、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を操作入力用モニタ38に表示させる制御を行う機能を有する。第3制御部8は、検査機器群44及び放射線検査装置45の稼働状態を表す検査機器稼働状況表102を操作入力用モニタ38にさらに表示させる制御を行う機能を有する。
また、図5を参照して、本実施形態の検査管理端末26のハードウェア構成を説明する。図5に示すように、検査管理端末26は、CPU70、一時記憶領域としてのメモリ71、及び不揮発性の記憶部72を含む。また、検査管理端末26は、キーボードやマウス等の入力部76、検査機器群44及び放射線検査装置45と通信するための通信I/F77、及びネットワークNに接続されるネットワークI/F78を含む。CPU70、メモリ71、記憶部72、入力部76、通信I/F77、ネットワークI/F78、及び検査管理用モニタ42は、バス79に通信が可能に接続されている。
記憶部72は、HDD、SSD、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部72には、検査管理プログラム73が記憶される。CPU70は、記憶部72から検査管理プログラム73を読み出してからメモリ71に展開し、展開した検査管理プログラム73を実行する。また、記憶部72には、検査機器群44及び放射線検査装置45を管理するための機器管理情報74が記憶される。
さらに、図6を参照して、本実施形態の待合室用モニタ32のハードウェア構成を説明する。図6に示すように、待合室用モニタ32は、CPU80、一時記憶領域としてのメモリ81、及び不揮発性の記憶部82を含む。また、待合室用モニタ32は、音声を出力するスピーカ等の出力部85、リモートコントローラ等の入力部86、液晶ディスプレイ等の表示部87、及びネットワークNに接続されるネットワークI/F88を含む。CPU80、メモリ81、記憶部82、出力部85、入力部86、表示部87、及びネットワークI/F88は、バス89に通信が可能に接続されている。
記憶部82は、HDD、SSD、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部82には、表示制御プログラム83が記憶される。CPU80は、記憶部82から表示制御プログラム83を読み出してからメモリ81に展開し、展開した表示制御プログラム83を実行する。CPU80は、表示制御プログラム83を実行することにより、操作端末24の制御に応じて表示部87への各種情報の表示の制御を行う。
診察用モニタ33、診察用モニタ34、及び管理用モニタ40各々のハードウェア構成は、待合室用モニタ32と同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施形態の病院支援システム4の作用を説明する。本実施形態の病院支援システム4では、上述のように、操作端末24が、病院支援システム4の全体を制御する。本実施形態では、操作端末24のCPU60が病院支援プログラム63を実行することによって、図7に示す病院支援処理が実行される。図7に示す病院支援処理は、例えば、操作端末24に電源(図示省略)が投入されたタイミング等で実行される。
図7のステップS100で操作端末24のCPU60は、本日の予約情報を取得する。具体的にはCPU60は、病院管理情報64を参照し、本日、来院が予約されている患畜の患畜情報を取得する。
次のステップS102でCPU60は、本日、来院が予約されている患畜を、予約時間が早い順に、時系列に並べた状態の状況管理表100を生成し、管理用モニタ40に表示させる。本実施形態の病院支援システム4では、操作端末24のCPU60が病院支援処理を実行することにより、管理用モニタ40に、図8に一例を示した、状況管理表100が表示される。
図8に示すように状況管理表100は、患畜が動物病院1にいる間に、患畜に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表である。状況管理表100には、各患畜毎に、複数の段階のうち、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報が表示される。本実施形態では、予め定められた複数の段階の一例として、時系列順に、「入院/宿泊」、「受付」、「診察/処置」、「検査」、「診断/処置」、「調剤」、「会計」、及び「入院/宿泊」を採用しており、各々の段階に対応する項目が状況管理表100に時系列順に並んだ状態で表示される。これらの段階のうち、「入院/宿泊」の段階が、本開示の来院予定に関する段階、宿泊に関する段階、入院に関する段階、及び帰院に関する段階の一例である。また、「受付」、「診察/処置」、「診断/処置」、及び「調剤」の段階が本開示の診療に関する段階の一例であり、「検査」が本開示の被検体の検査に関する段階の一例である。
状況管理表100では、各患畜を表すアイコン100Bを、各患畜の現時点の段階の位置に表示させる。そのため、図8に示した状況管理表100では、段階が進むほど、右方向に患畜のアイコン100Bが移動する。患畜のアイコン100Bの具体例としては、患畜の写真を用いたアイコンが挙げられる。なお、患畜の写真を用いる場合、患畜の飼い主から提供された、患畜の写真のデータを利用する形態としてもよい。この場合、飼い主から、患畜の写真のデータを、電子的に病院支援システム4に提供してもらうことにより、飼い主のメールアドレス等の連絡先を取得できるため、動物病院1からの連絡や、患畜の検査結果等の連絡に利用することができる。
状況管理表100は、患畜毎に患畜情報の一部である情報100Aの表示を含む。図9に示すように、本実施形態では、情報100Aは、一例として患畜の氏名110、識別番号111、年齢112、性別114、種類115、品種116、及び予約時間118を含む。なお、予約時間118は、患畜の受付が終了し、現時点の段階が「受付」となった場合、受付時間に変更される。
次のステップS104でCPU60は、段階の更新を指示されたか否かを判定する。本実施形態では、上記タグリーダ50、51、52、54、56、58、59の各々は、上記ICタグから識別情報を読み取ると、識別情報を操作端末24に送信し、現時点における患畜の段階を更新させるための指示を送信する。CPU60は、段階の更新を指示されると、受信した識別情報に対応する患畜について、送信元のタグリーダ50、51、52、54、56、58、59の各々に応じた段階に更新する。
ネットワークI/F68を介して、段階を更新する指示をタグリーダ50、51、52、54、56、58、59のいずれからも受信していない場合、ステップS104の判定が否定判定となり、ステップS120へ移行する。一方、ネットワークI/F68を介して、段階を更新する指示をタグリーダ50、51、52、54、56、58、59のいずれかから受信した場合、ステップS104の判定が肯定判定となり、ステップS106へ移行する。
ステップS106でCPU60は、予約外の患畜を受け付けたか否かを判定する。具体的には、CPU60は、上記ステップS100で取得した本日の予約情報に含まれる患畜の識別番号と異なる識別番号を、タグリーダ50から受信した場合、予約外の患畜を受け付けたと判定する。予約外の患畜を受け付けた場合、ステップS106の判定が肯定判定となり、ステップS108へ移行する。
ステップS108でCPU60は、操作端末24の記憶部62に記憶されている病院管理情報64から、タグリーダ50から受信した識別情報に対応する、情報100Aに相当する患畜情報を取得する。なお、新規に動物病院1に来院した患畜の場合、スタッフが、受付/会計端末20または操作端末24により、来院した患畜の患畜情報を病院管理情報64として記憶部62に記憶させておく。
次のステップS110でCPU60は、予約外の患畜の情報100Aの表示も含む状態に、管理用モニタ40に表示させている状況管理表100を更新させた後、ステップS120へ移行する。
一方、予約外の患畜を受け付けたのではない場合、ステップS106の判定が否定判定となり、ステップS112へ移行する。
ステップS112でCPU60は、タグリーダ50、51、52、54、56、58、59のいずれかから受信した識別信号に基づき、患畜を特定する。
次のステップS114でCPU60は、状況管理表100における、上記ステップS112で特定した患畜の現時点の段階の表示を、タグリーダ50、51、52、54、56、58、59に対応する段階に更新する。
具体的には、診察券を持った患畜(及び飼い主)が動物病院1に来院すると、まず、受付/会計端末20を用いてスタッフにより、受付処理が行われる。受付を行う場合、診察券に含まれるICタグが、待合室10に配置されたタグリーダ50により読み取られ、タグリーダ50から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ50から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「受付」段階とするために、状況管理表100の「受付」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを表示させる。
なお、前日から動物病院1の入院室18に入院または宿泊している患畜の診療が予約されている場合は、「受付」の前段階の「入院/宿泊」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bが表示された状態となった後、飼い主により受付処理が行われると、上記のように、「受付」段階にアイコン100Bが移動する。
また、受付が終了し、獣医師により第1診察室11で診察が行われる場合、診察券に含まれるICタグが、第1診察室11に配置されたタグリーダ51により読み取られ、タグリーダ51から識別信号が送信される。獣医師により第2診察室12で診察が行われる場合も同様に、診察券に含まれるICタグが、第2診察室12に配置されたタグリーダ52により読み取られ、タグリーダ52から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ51またはタグリーダ52から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「診察/処置」段階とするために、状況管理表100における「受付」の後段階である「診察/処置」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを移動させる。なお、CPU60は、タグリーダ51及びタグリーダ52のいずれから識別信号を受信したかを判断し、状況管理表100に、第1診察室11及び第2診察室12のいずれで診察が行われているかを表す情報を表示させてもよい。
また、診察等の後、患畜自身または患畜から取得した検体の検査(以下、「患畜に対する検査」という)が行われる場合、診察券に含まれるICタグが、バックヤード14に配置されたタグリーダ56または検査室/手術室16に配置されたタグリーダ58により読み取られ、タグリーダ56またはタグリーダ58から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ56またはタグリーダ58から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「検査」段階とするために、状況管理表100における「診察/処置」の後段階である「検査」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを表示させる。なお、本実施形態では、患畜に対する検査を行う場合、上述のように、検査全般の管理が検査管理端末26により行われる。CPU60は、図8に示した状況管理表100の一例のように、検査管理端末26から検査内容を表す情報を取得して、表示させることが好ましい。図8に示した状況管理表100の一例では、「検査」の段階に並べて、動物病院1の内部で行われる検査(「院内」参照)の内容を表す情報と、動物病院1の外部で行われる検査(「院外」参照)の内容を表す情報が表示された状態を示している。このように、検査の内容を表す情報を表示する場合において、複数の検査の内容が表示される場合、既に検査が終了した内容と、未だ検査が終了していない内容とをスタッフが認識し易い状態に表示させる形態とすることが好ましい。なお、動物病院1の外部で検査が行われる場合、検査が終了したことに代えて、外部の検査機関への検査の依頼を終了したこととすればよい。また、「検査」の内容、種類、及び数等に応じて、必要となる検体量も表示させる形態とすることが好ましい。
また、患畜に対する検査の後、獣医師により、第1診察室11で診断または処置が行われる場合、診察券に含まれるICタグが、第1診察室11に配置されたタグリーダ51により読み取られ、タグリーダ51から識別信号が送信される。獣医師により第2診察室12で診断または処置が行われる場合も同様に、診察券に含まれるICタグが、第2診察室12に配置されたタグリーダ52により読み取られ、タグリーダ52から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ51またはタグリーダ52から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「診断/処置」段階とするために、状況管理表100における「検査」の後段階の「診断/処置」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを移動させる。なお、CPU60は、タグリーダ51及びタグリーダ52のいずれから識別信号を受信したかを判断し、状況管理表100に、第1診察室11及び第2診察室12のいずれで診断または処理が行われているかを表す情報を表示させてもよい。
また、診断または処置が終了し、調剤が行われる場合、診察券に含まれるICタグが、バックヤード14に配置されたタグリーダ54により読み取られ、タグリーダ54から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ54から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「調剤」段階とするために、状況管理表100における「診断/処置」の後段階である「調剤」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを移動させる。なお、本実施形態では、患畜に投与するための薬の調剤を行う場合、調剤内容の管理が操作端末24により行われる。CPU60は、図8に示した状況管理表100の一例のように、操作端末24から調剤内容を表す情報を取得して、表示させることが好ましい。図8に示した状況管理表100の一例では、「調剤」の段階に並べて、調剤の内容を表す情報が表示された状態を示している。
また、調剤された薬が患畜の飼い主に渡される状態になると、診療に関わる会計が受付/会計端末20を用いてスタッフにより、会計処理が行われる。会計を行う場合、診察券に含まれるICタグが、待合室10に配置されたタグリーダ50により読み取られ、タグリーダ50から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ50から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「会計」段階とするために、状況管理表100における「調剤」の後段階の「会計」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを表示させる。
さらに、この後、患畜が入院する場合、診察券と共に患畜が入院室18に移動し、診察券に含まれるICタグが、入院室18に配置されたタグリーダ59により読み取られ、タグリーダ59から識別信号が送信される。そのため、CPU60は、タグリーダ59から識別信号を受信した場合、患畜の現時点の段階を「入院/宿泊」段階とするために、状況管理表100における「会計」の後段階の「入院/宿泊」に対応する位置に、患畜のアイコン100Bを表示させる。
このように、患畜の現時点の段階の表示を更新すると、次のステップS116でCPU60は、現時点の段階が「検査」段階であるか否かを判定する。現時点の段階が「検査」段階以外の段階である場合、ステップS116の判定が否定判定となり、ステップS120へ移行する。一方、現時点の段階が「検査」段階である場合、ステップS116の判定が肯定判定となり、ステップS118へ移行する。
ステップS118でCPU60は、現時点の検査機器の稼働状況を表示させるために、管理用モニタ40に表示させている検査機器稼働状況表102を更新させた後、ステップS120へ移行する。
図8に示した一例のように、本実施形態の病院支援システム4では、管理用モニタ40に、状況管理表100と共に、検査機器稼働状況表102も表示させる。検査機器稼働状況表102は、検査管理端末26によって管理される検査機器群44及び放射線検査装置45の稼働状況を表す情報が一覧表示される表である。
検査機器稼働状況表102は、検査機器群44に含まれる各検査装置、及び放射線検査装置45毎の稼働状態を表す情報102Aの表示を含む。図10に示すように、本実施形態では、情報102Aは、一例として検査機器の名称120、検査機器の写真122、検査機器により検査中の患畜の氏名124、検査のための稼働の進行状況126、検査の待機中である患畜の数127、及び検査の待機中である患畜の氏名128を含む。なお、図10に示した一例では、進行状況126として、全体の何%程度、処理が行われたかを表す情報を表示させる形態を示しているが、この形態に限定されず、例えば、検査機器が稼働する残り時間や、稼働が終了すると予定されている予定時刻等を表示させる形態としてもよい。また、進行状況126を、待合室10に配置された待合室用モニタ32に表示させる制御を行う形態としてもよい。また、検査の待機中である患畜の数127が、予め定められた数を超えた場合、検査が混み合っていることを表す情報を、待合室10に配置された待合室用モニタ32に表示させる制御を行う形態としてもよい。
なお、本実施形態では、検査機器群44または放射線検査装置45により検査が開始されると、検査が終了するまで、検査管理端末26の指示により、管理用モニタ40に表示される検査機器稼働状況表102の表示内容が制御され、例えば、検査管理端末26の制御により、進行状況126の更新等が行われる。
なお、検査機器稼働状況表102に表示させる情報は本実施形態で例示した情報に限定されず、例えば、検査機器群44の各検査機器及び放射線検査装置45等における消耗品の残量を表す情報等であってもよい。
また例えば、管理用モニタ40の入力部86により、スタッフが検査機器の名称120等を選択した場合、選択された検査機器に関する種々の情報を、検査管理端末26が、情報102Aに表示させる形態としてもよい。この場合の種々の情報としては、例えば、消耗品の残量や、検査機器に異常が生じている場合、生じている異常に関する情報や検査機器のメンテナンスを行うサービスマン等の連絡先等が挙げられる。
上記ステップS110、S116で否定判定となった場合、及びS118の後のステップS120でCPU60は、本病院支援処理を終了するか否かを判定する。例えば、操作端末24のスイッチ(図示省略)がオフ状態とされるまで、ステップS120の判定が否定判定となり、ステップS104に戻り、ステップS106~S118の処理を繰り返す。一方、例えば、操作端末24のスイッチがオフ状態とされた場合、ステップS120の判定が肯定判定となり、本病院支援処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の病院支援システム4は、管理用モニタ40と、少なくとも、患畜が来院してから会計が終了するまでの患畜が病院にいる間に、患畜に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の状況管理表100を管理用モニタ40に表示させる第1制御部、及び状況管理表100に対して、複数の段階のうち、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表すアイコン100Bを管理用モニタ40に表示させる制御を行う第2制御部として機能する操作端末24と、を備える。
このように、本実施形態の病院支援システム4では、管理用モニタ40に、状況管理表100として、患畜に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階のうち、現時点における患畜の段階がいずれの段階であるかが分かり易く表示される。従って、本実施形態の病院支援システム4によれば、動物病院1のスタッフは、動物病院1の全体における患畜に対するスケジュールの把握を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、診察券にICタグが含まれる形態について説明したが、ICタグを、診察券とは別途に設ける形態としてもよく、例えば、患畜に装着可能な形態、具体的には患畜の首輪等に装着可能にICタグを設ける形態としてもよい。
また、ICタグに代わり、GPS(Global Positioning System)内蔵のタグを用いる形態としてもよい。この場合、動物病院1において受付を行った場合に、GPS内蔵のタグを患畜に装着させ、GPS内蔵のタグから送信される患畜の位置情報に基づいて、操作端末24が、患畜の位置に応じた段階(例えば、患畜の位置が第1診察室11であれば「診察/処置」段階)とする制御を行えばよい。
また、ICタグ及びタグリーダ50、51、52、54、56、58、59を用いて患畜の現時点の段階を更新する形態について説明したが、これらに代えて、またはこれらに加えて、例えば、スタッフや患畜の飼い主が用いるウエアラブル機器から予め定められた情報を操作端末24が受信した場合に、患畜の現時点の段階を更新する形態としてもよい。この場合の病院支援システム4の構成の一例を図11に示す。ウエアラブル機器92は、患畜のカルテの記載等、患畜に関して記載された情報を記憶する記憶部93と、記憶部93に記憶された情報を送信する送信部94とを備え、ネットワークNに、通信が可能に接続される。このようなウエアラブル機器92の具体例としては、いわゆる電子ペンや、スタッフが装着するメガネに装着が可能なカメラ、またはメガネと一体型のカメラ等が挙げられる。
また、本実施形態では、管理用モニタ40には、状況管理表100及び検査機器稼働状況表102が表示される形態について説明したが、管理用モニタ40に、状況管理表100及び検査機器稼働状況表102の少なくとも一方と切り替えて、または状況管理表100及び検査機器稼働状況表102と共に、その他の情報も表示させる形態としてもよい。例えば、スタッフが、管理用モニタ40の入力部86を用いて、状況管理表100におけるアイコン100Bを指定した場合、指定したアイコン100Bに対応する患畜の過去の検査結果に関する情報や、詳細な患畜情報等を管理用モニタ40に表示させる形態としてもよい。
また、本実施形態では、状況管理表100及び検査機器稼働状況表102を管理用モニタ40に表示させる形態について説明したが、状況管理表100及び検査機器稼働状況表102の少なくとも一方を、他の表示装置(待合室用モニタ32、診察用モニタ33、診察用モニタ34、操作入力用モニタ38、及び検査管理用モニタ42)等に表示させる形態としてもよい。例えば、診察用モニタ33に状況管理表100を表示させる場合、飼い主への診察の説明用として、状況管理表100から患畜を選択して、検査機器44及び放射線検査装置45による検査の結果、具体的には、血液検査の結果や放射線画像、及び超音波画像等を表示させる形態としてもよい。なお、管理用モニタ40以外の表示装置に表示させる場合、表示させる表示装置、または表示装置が配置された場所に応じて、表示内容を制御することが好ましい。
特に、待合室用モニタ32は、動物病院1のスタッフ以外の人物により視聴されるため、待合室用モニタ32に状況管理表100を表示させる場合、詳細な検査の内容や調剤の内容、及び患畜や飼い主の個人情報に係る情報等が表示されないことが好ましい。そのため、待合室用モニタ32には、各患畜の現時点の段階を表す情報の表示が行われればよく、上述した状況管理表100のうち、一部の情報のみを表示させることが好ましい。このように、待合室用モニタ32に状況管理表100の一部として、各患畜の現時点の段階を表す情報が表示されることにより、待合室10で待機する飼い主も現在の状況を確認できるため、好ましい。このように表示を行うことにより、例えば、診察や検査が混み合っている場合でも、飼い主は、どの程度混み合っているのか、待ち時間の目安等を把握することができる。
このように、管理用モニタ40以外の表示装置に表示させる場合、表示させる表示装置、または表示装置が配置された場所に応じて、表示内容を制御する場合、表示装置における表示の視聴が可能な範囲内にいる人物像を撮像し、撮像された画像に対して顔認識処理等を行って、動物病院1のスタッフであるか判定し、スタッフのみがいる場合と、スタッフ以外がいる場合とで、表示内容を異ならせる形態としてもよい。
また、本実施形態では、人間以外の動物を診療する動物病院1を病院支援システム4が適用される病院の一例とし、被検体を人間以外の動物(患畜)とした形態について説明したが、本実施形態に限定されず、人間を診療する病院を病院支援システム4が適用される病院の一例とし、被検体を人間とした形態であってもよい。
また、上記実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を実行することにより実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記各種処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記実施形態では、病院支援プログラム63が記憶部62に予め記憶(インストール)されており、検査管理プログラム73が記憶部72に予め記憶されており、また、表示制御プログラム83が記憶部82に予め記憶されている態様を説明したが、これに限定されない。病院支援プログラム63、検査管理プログラム73、及び表示制御プログラム83の各々は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、病院支援プログラム63、検査管理プログラム73、及び表示制御プログラム83の各々は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
1 動物病院
4 病院支援システム
6 第1制御部
7 第2制御部
8 第3制御部
10 待合室
11 第1診察室
12 第2診察室
14 バックヤード
16 検査室/手術室
18 入院室
20 受付/会計端末
24 操作端末
26 検査管理端末
30 受付/会計端末用モニタ
32 待合室用モニタ
33、34 診察用モニタ
38 操作入力用モニタ
40 管理用モニタ
42 検査管理用モニタ
44 検査機器群
45 放射線検査装置
50、51、52、54、56、58、59 タグリーダ
60、70、80 CPU
61、71、81 メモリ
62、72、82 記憶部
63 病院支援プログラム
64 病院管理情報
66、76、86 入力部
77 通信I/F
68、78、88 ネットワークI/F
69、79、89 バス
73 検査管理プログラム
74 機器管理情報
83 表示制御プログラム
85 出力部
87 表示部
92 ウエアラブル機器
93 記憶部
94 送信部
100 状況管理表
100A、102A 情報
100B アイコン
102 検査機器稼働状況表
110、124、128 氏名
111 識別番号
112 年齢
114 性別
115 種類
116 品種
118 予約時間
120 名称
122 写真
126 進行状況
127 患畜の数
N ネットワーク

Claims (15)

  1. 表示装置と、
    少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの前記被検体が病院にいる間に、前記被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を前記表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、
    前記表に対して、前記被検体の画像及び前記被検体の氏名を表示させ、また前記複数の段階のうち、前記被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を前記表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、
    前記病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の前記被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を実施している前記被検体の氏名、及び前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を待機している前記被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を前記表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、
    を備えた病院支援システム。
  2. 前記第2制御部は、前記段階情報として、前記画像を該当する段階を示す位置に表示させ、段階の変化に応じて前記画像を移動させる制御を行う、
    請求項1に記載の病院支援システム。
  3. 前記複数の段階は、前記被検体の来院予定に関する段階、宿泊に関する段階、入院に関する段階、及び帰院に関する段階のうちの、少なくとも一つの段階をさらに含む、
    請求項1または請求項2に記載の病院支援システム。
  4. 前記複数の段階は、前記被検体の診療に関する段階及び前記被検体の検査に関する段階を含む、
    請求項1からは請求項3のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  5. 前記稼働状態を表す情報は、実施中の前記診療または前記検査のために前記機器が稼働する残り時間、前記機器の稼働が終了すると予定されている終了時刻、前記診療または前記検査のための前記機器の稼働の進行状況、及び前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を待機している前記被検体の数、の少なくとも一つを表す情報をさらに含む、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  6. 前記被検体を識別する識別情報が記憶されたタグと、
    前記段階毎に定められた位置に設けられ、かつ前記タグから前記識別情報を読み取る読取機と、
    をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記読取機が、前記タグから前記識別情報を読み取った場合、前記表示装置の表示における、前記読取機に対応する段階について更新する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  7. 前記タグは、前記被検体によって装着される、
    請求項6に記載の病院支援システム。
  8. 前記被検体に関して記載された記載情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記記載情報を送信する送信部とを有するウエアラブル機器をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記ウエアラブル機器の前記送信部によって送信された前記記載情報を受信した場合、前記段階について更新する、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  9. 前記第2制御部は、複数の被検体の各々毎に、前記段階情報を前記表示装置に表示させる制御を行う、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  10. 診察室に設けられ、前記被検体の診療の結果及び検査の結果の少なくとも一方の結果が表示される、前記表示装置とは異なる表示装置をさらに備えた、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  11. 待合室に設けられ、前記表示装置に表示される情報の一部が表示される、前記表示装置とは異なる表示装置をさらに備えた、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の病院支援システム。
  12. 表示装置と、
    少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの前記被検体が病院にいる間に、前記被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を前記表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、
    前記表に対して、前記複数の段階のうち、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を前記表示装置に表示させ、かつ前記段階情報として、前記被検体の画像を該当する段階を示す位置に表示させ、段階の変化に応じて前記被検体の画像を移動させる制御を行う第2制御部と、
    前記病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の前記被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態を表す情報を前記表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、
    を備えた病院支援システム。
  13. 第1制御部が、少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの前記被検体が病院にいる間に、前記被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行い、
    第2制御部が、前記表に対して、前記被検体の画像及び前記被検体の氏名を表示させ、また前記複数の段階のうち、前記被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を前記表示装置に表示させる制御を行い、
    第3制御部が、前記病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の前記被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を実施している前記被検体の氏名、及び前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を待機している前記被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を前記表示装置にさらに表示させる制御を行う、
    処理を含む病院支援方法。
  14. コンピュータを、
    少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの前記被検体が病院にいる間に、前記被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、
    前記表に対して、前記被検体の画像及び前記被検体の氏名を表示させ、また前記複数の段階のうち、前記被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を前記表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、
    前記病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の前記被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を実施している前記被検体の氏名、及び前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を待機している前記被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を前記表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部
    として機能させるための病院支援プログラム。
  15. 少なくとも、人間以外の動物である被検体が来院してから会計が終了するまでの前記被検体が病院にいる間に、前記被検体に対応して行われる一連の予め定められた複数の段階に応じた項目が時系列順に並んだ状態の表を表示装置に表示させる制御を行う第1制御部と、
    前記表に対して、前記被検体の画像及び前記被検体の氏名を表示させ、また前記複数の段階のうち、前記被検体に対して、その時点で行われている段階がいずれの段階であるかを表す段階情報を前記表示装置に表示させる制御を行う第2制御部と、
    前記病院における診療及び検査の少なくとも一方に用いられ、かつ来院中の前記被検体に適用する予定が有るか否かにかかわらずに予め定められた機器の稼働状態であって、前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を実施している前記被検体の氏名、及び前記機器による前記診療及び前記検査の少なくとも一方を待機している前記被検体の氏名の少なくとも一方を表す情報を含む稼働状態を前記表示装置にさらに表示させる制御を行う第3制御部と、
    を備えた制御装置。
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