JP7298803B1 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7298803B1
JP7298803B1 JP2023518135A JP2023518135A JP7298803B1 JP 7298803 B1 JP7298803 B1 JP 7298803B1 JP 2023518135 A JP2023518135 A JP 2023518135A JP 2023518135 A JP2023518135 A JP 2023518135A JP 7298803 B1 JP7298803 B1 JP 7298803B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus line
room
busbar
bus
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023518135A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2024062660A1 (ja
Inventor
祐介 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority claimed from PCT/JP2023/010782 external-priority patent/WO2024062660A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7298803B1 publication Critical patent/JP7298803B1/ja
Publication of JPWO2024062660A1 publication Critical patent/JPWO2024062660A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

甲母線室3に甲母線断路器5が収納される。甲母線操作器は甲母線断路器5を操作する。甲母線操作機構7は、甲母線操作器と甲母線断路器5とを連結し、甲母線操作器の操作に応じて甲母線断路器5を操作する。乙母線室4は甲母線室3から見て甲母線操作器の反対側に配置され、乙母線断路器6が収納される。乙母線操作器は、甲母線室3から見て乙母線室4の反対側に配置され、乙母線断路器6を操作する。乙母線操作機構8は、乙母線操作器と乙母線断路器6とを甲母線室3を貫通して連結する。乙母線操作機構8は、乙母線操作器の操作に応じて乙母線断路器6を操作する。複母線タイプのガス絶縁開閉装置において、タンクの小型化と、タンクと閉鎖盤との取り合い部の簡易化を図る。

Description

本発明は、複母線タイプのキュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS:Cubicle Gas Insulated Switchgear、以下、ガス絶縁開閉装置と称する)に搭載される母線断路器の操作機構の構造に関する。
ガス絶縁開閉装置の中には、甲母線室と乙母線室を有する複母線タイプの機種も存在する(例えば、特許文献1)。
複母線タイプのガス絶縁開閉装置は、甲母線室と乙母線室にそれぞれ甲母線断路器と乙母線断路器が収納され、甲母線断路器、乙母線断路器は甲母線操作器、乙母線操作器により操作される。また、甲母線操作器と甲母線断路器は甲母線操作機構で連結され、乙母線操作器と乙母線断路器は乙母線操作機構で連結される。
また、甲母線室と乙母線室の下側には、遮断器室が設けられ、これらを1つの箱体(タンク)として、絶縁ガスが充填される。
従来の複母線タイプのガス絶縁開閉装置において、甲母線操作機構,乙母線操作機構は、タンクの正面側及び背面側に配置しているため、タンクの正面側及び背面側に、操作機構の接続リンクの逃げを設ける必要があった。
また、IP保護等級の対策で閉鎖盤に、甲母線操作機構,乙母線操作機構及びリンクが閉鎖盤を貫通する部分にカバーを取り付ける必要があった。
以上示したようなことから、複母線タイプのガス絶縁開閉装置において、タンクの小型化と、タンクと閉鎖盤の取り合い部の簡易化を図ることが課題となる。
特開2009-81910号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、複母線タイプのガス絶縁開閉装置であって、甲母線断路器が収納された甲母線室と、前記甲母線断路器を操作する甲母線操作器と、前記甲母線操作器と前記甲母線断路器とを連結し、前記甲母線操作器の操作に応じて前記甲母線断路器を操作する甲母線操作機構と、前記甲母線室から見て前記甲母線操作器の反対側に配置され、乙母線断路器が収納された乙母線室と、前記甲母線室から見て前記乙母線室の反対側に配置され、前記乙母線断路器を操作する乙母線操作器と、前記乙母線操作器と前記乙母線断路器とを前記甲母線室内の絶縁リンクを介して貫通して連結し、前記乙母線操作器の操作に応じて前記乙母線断路器を操作する乙母線操作機構と、を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、前記甲母線室と前記乙母線室の仕切り板における前記乙母線操作機構の貫通箇所に軸受部を備え、前記軸受部は、前記乙母線操作機構を支持するブッシュと、前記甲母線室と前記乙母線室のガス機密性能を維持する直線シール部と、を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、前記甲母線室と前記乙母線室の下に配置された遮断器室と、前記遮断器室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に設けられ、前記遮断器室内が所定の圧力に達すると前記遮断器室内の熱ガスを放出する第一背面側放圧口と、前記乙母線室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に設けられ、前記乙母線室内が所定の圧力に達すると前記乙母線室内の熱ガスを放出する第二背面側放圧口と、前記乙母線室および前記遮断器室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に配置され、前記第一背面側放圧口および前記第二背面側放圧口から排出された熱ガスを外部に放出する背面閉鎖盤と、前記背面閉鎖盤の上部開口部に設けられ、前方に傾斜するスロープを有する第一放出口と、を備え、前記第一放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第一放出口から排出された熱ガスが天井に当たらない角度とすることを特徴とする。
また、その一態様として、前記甲母線室の上面に設けられ、前記甲母線室内が所定の圧力に達すると前記甲母線室内の熱ガスを外部に放出する上側放圧口と、前記上側放圧口が設けられた位置に配置され、前方に傾斜するスロープを有する第二放出口を有し、前記第二放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第二放出口から排出された熱ガスが天井に当たらない角度とすることを特徴とする。
また、その一態様として、前記第二放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第一放出口における前記スロープと水平面との傾斜角よりも大きいことを特徴とする。
また、その一態様として、前記甲母線室および前記遮断器室の前記背面閉鎖盤が設けられた方向の反対側の面に前面閉鎖盤が配置され、前記前面閉鎖盤および前記背面閉鎖盤の高さは、前記甲母線室および前記乙母線室の高さよりも高いことを特徴とする。
本発明によれば、複母線タイプのガス絶縁開閉装置において、タンクの小型化やタンクと閉鎖盤の取り合い部の簡易化を図ることが可能となる。
実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の正面図。 実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の側面図。 実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の断面図。 甲母線室と乙母線室間のパーティションに設けた軸受部を示す図。 甲母線操作機構の構成・動作を示す図。 乙母線操作機構の構成・動作を示す図。 実施形態2におけるガス絶縁開閉装置を示す側面図。 ガス絶縁開閉装置の形式試験(内部閃絡試験)を示す図。 スロープの傾斜角度の説明図。
以下、本願発明における複母線タイプのガス絶縁開閉装置の実施形態1、2を、図1~図9に基づいて詳述する。
[実施形態1]
図1に実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の正面図、図2に実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の側面図、図3に実施形態1におけるガス絶縁開閉装置の断面図を示す。
本実施形態1は、甲母線と乙母線を有する複母線タイプのガス絶縁開閉装置である。
図2に示すように、甲母線室3には甲母線断路器5が収納される。乙母線室4には乙母線断路器6が収納される。乙母線室4は、甲母線室3よりも奥側に設けられる。
また、甲母線室3と乙母線室4の下側には、図示省略の遮断器室が設けられ、2つの母線室と併せて1つのタンクとして、六フッ化硫黄ガスやドライエア等の絶縁ガスが充填される。
図1、図3に示すように、甲母線室3の甲母線断路器5を操作する甲母線操作器1と、乙母線室4の乙母線断路器6を操作する乙母線操作器2がガス絶縁開閉装置の正面(手前側)に配置されている。
換言すると、乙母線室4は、甲母線室3から見て甲母線操作器1の反対側に配置される。乙母線操作器2は甲母線室3から見て乙母線室4の反対側に配置される。すなわち、甲母線操作器1および乙母線操作器2は、ガス絶縁開閉装置の正面(手前側)に集約されている。
ガス絶縁開閉装置は、図3に示すように、甲母線操作器1と甲母線断路器5とを連結し甲母線操作器1の操作に応じて甲母線断路器5を操作する甲母線操作機構7と、乙母線操作器2と乙母線断路器6を連結し乙母線操作器2の操作に応じて乙母線断路器6を操作する乙母線操作機構8と、を備える。
ここで、図3に示すように、甲母線操作機構7で甲母線操作器1と甲母線断路器5とを連結するために、甲母線室3に軸受部9aが設けられる。また、乙母線操作機構8で乙母線操作器2と乙母線断路器6を連結するために、甲母線室3と乙母線室4のパーティション(仕切り板)に軸受部9bが設けられ、甲母線室3に軸受部9cが設けられる。
図4に、軸受部9の構成を示す。図4では、例として軸受部9bを示している。図4に示すように、甲母線室3と乙母線室4との間にパーティション(仕切り板)が設けられ、このパーティション(仕切り板)における乙母線操作機構8の貫通箇所に軸受部9bが設けられる。この軸受部9bは、ブッシュ10と直線シール部(例えば、シールパッキン)11とを備える。
ブッシュ10は、乙母線操作機構8を支持する。直線シール部11は、甲母線室3と乙母線室4のガス気密性能を維持する。図4では、軸受部9bについて説明したが、軸受部9a、9cも構成は同様である。
次に、甲母線操作機構7と乙母線操作機構8の構成と動作について説明する。まず、図5に基づいて、甲母線操作機構7の構成について説明する。
図5に示すように、甲母線断路器5は第1導体12と、第1導体12に回転可能に支持された第1ブレード13と、を備える。この第1ブレード13がDSコンタクト14に接触するとDS(断路器)が「ON」となり、ESコンタクト15に接触するとES(接地開閉器)が「ON」となる。
この第1ブレード13には、甲母線操作機構7が接続される。甲母線操作機構7の第1絶縁リンク16の一端が、第1ブレード13に接続される。第1絶縁リンク16の他端は、第1主軸17に接続される。また、第1主軸17には、第1リンク18、第1ロッド19、第2リンク20を介して甲母線操作器1の第1出力レバー21が接続される。第1主軸17及び第1出力レバー21は回転可能に設けられる。
次に、図5に基づいて、甲母線操作機構7の動作について説明する。
「甲母線操作機構7:DS操作」
甲母線操作器1の第1出力レバー21を時計回りに動かす→第2リンク20、第1ロッド19、第1リンク18が奥側(図5の右側)に押し込まれる→第1主軸17が時計回りに回転する→第1絶縁リンク16が奥側(図5の右側)に押し込まれる→第1ブレード13が時計回りに回転しDSコンタクト14に接触する→DS(断路器)が「ON」となる。
「甲母線操作機構7:ES操作」
甲母線操作器1の第1出力レバー21を反時計回りに動かす→第2リンク20、第1ロッド19、第1リンク18が手前側(図5の左側)に引き出される→第1主軸17が反時計回りに回転する→第1絶縁リンク16が手前側(図5の左側)に引き出される→第1ブレード13が反時計回りに回転しESコンタクト15に接触する→ES(接地開閉器)が「ON」となる。
次に、図6に基づいて、乙母線操作機構8の構成について説明する。
図6に示すように、乙母線断路器6は第2導体22と、第2導体22に回転可能に支持された第2ブレード23と、を備える。この第2ブレード23がDSコンタクト24に接触するとDS(断路器)が「ON」となる。
この第2ブレード23には、乙母線操作機構8が接続される。乙母線操作機構8の第2絶縁リンク25の一端が第2ブレード23に接続される。第2絶縁リンク25の他端は第2主軸26に接続される。また、第2主軸26には、第3リンク27、第2ロッド28、第3絶縁リンク29、第3ロッド30、第4リンク31を介して乙母線操作器2の第2出力レバー32が接続される。第2主軸26,第2出力レバー32は回転可能に設けられる。
次に、図6に基づいて、乙母線操作機構8の動作について説明する。
「乙母線操作機構:DS操作」
乙母線操作器2の第2出力レバー32を反時計回りに動かす→第4リンク31、第3ロッド30、第3絶縁リンク29、第2ロッド28、第3リンク27が手前側(図6の左側)に引き出される→第2主軸26が反時計回りに回転する→第2絶縁リンク25が手前側(図6の左側)に引き出される→第2ブレード23が反時計回りに回転しDSコンタクト24に接触する→DS(断路器)が「ON」となる。
以上示したように、本実施形態1のガス絶縁開閉装置によれば、正面の操作器で甲母線および乙母線の断路器を操作することが可能となる。
また、断路器の操作機構がガス中(母線室)にあるため、タンク幅を縮小することができる。
さらに、母線操作器は、正面(手前側)に集約されており、操作機構を通すための逃げを設ける必要がない。そのため、タンクの正面側及び背面側がフラットになり、背面側でのタンクと閉鎖盤との取り合い部もシンプルにできる。
これにより、ガス絶縁開閉装置の設置面積を削減することが可能となる。
[実施形態2]
従来、タンク内部において内部閃絡などにより圧力上昇があった場合、放圧口から外部に放圧し、事故波及の拡大が防止されている。放圧口はタンクの正面側以外の閉鎖盤(背面閉鎖盤など)に設けられるものや、上側に設けられているものがある。
しかし、従来のガス絶縁開閉装置は、内部閃絡時の熱ガスの勢いを閉鎖盤内で弱めるため閉鎖盤の容量を大きくする必要があった。本実施形態2の目的は、正面(前面)側での保守点検者の安全確保と保護であり、その安全性を証明するために、インジケータを配備した形式試験(内部閃絡試験)が行われるものである。
図7に本実施形態2におけるガス絶縁開閉装置を示す。本実施形態2は、実施形態1と同様に甲母線と乙母線を有する複母線タイプのガス絶縁開閉装置である。ただし、実施形態1とは図の向きが逆であり、図7では、右側が正面(前面)側、左側が背面側となっている。
図7に示すように、ガス絶縁開閉装置は、遮断器室33と、甲母線室3と、乙母線室4と、を備える。遮断器室33は、甲母線室3、乙母線室4の下側に設けられる。遮断器室33には、遮断器などが収納される。遮断器室33、甲母線室3、乙母線室4を合わせて1つのタンク46として、六フッ化硫黄ガスやドライエア等の絶縁ガスが充填される。甲母線室3、乙母線室4内の構成については、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
遮断器室33および甲母線室3の前面(手前側)には、ガス絶縁開閉装置を覆うように前面閉鎖盤34が設けられる。前面閉鎖盤34には、甲母線断路器を操作する甲母線操作器と、乙母線断路器を操作する乙母線操作器と、が収納される。
遮断器室33および乙母線室4の背面(奥側)には、ガス絶縁開閉装置を覆うように背面閉鎖盤35が設けられる。
ガス絶縁開閉装置は、内部閃絡時などのタンク46内の異常な圧力上昇を抑制するために各コンパートメント(遮断器室33、甲母線室3、乙母線室4)に放圧口を設けている。
具体的には、遮断器室33と背面閉鎖盤35との間には、第一背面側放圧口36が設けられる。乙母線室4と背面閉鎖盤35との間には、第二背面側放圧口37が設けられる。甲母線室3の上面には上側放圧口38が設けられる。また、第一背面側放圧口36、第二背面側放圧口37、上側放圧口38の開口部には、放圧板36a、37a、38aが設けられている。
遮断器室33、乙母線室4が所定の圧力に達すると、放圧板36a、37aが開き、第一背面側放圧口36、第二背面側放圧口37から熱ガスが背面閉鎖盤35に放出される。また、甲母線室3が所定の圧力に達すると、放圧板38aが開き、熱ガスが上側放圧口38から第二放出口41に放出される。
背面閉鎖盤35の内部は、一部のセンサが設置されるのみで、熱ガスが第一背面側放圧口36、第二背面側放圧口37から放出された際の排気ダクトとなっている。背面閉鎖盤35の上部開口部には、金属のメッシュ40が設けられる。
また、背面閉鎖盤35の上部開口部には、第一放出口39が設けられる。
第一放出口39は、背面閉鎖盤35の上部開口部から立設した基部39aと、基部39aから延設されて前方に傾斜したスロープ39bと、を有する。本実施形態2において、スロープ39bと水平面の角度は20°とする。
甲母線室3の上側放圧口38の放圧板38aが設けられた位置には、第二放出口41が設けられる。第二放出口41は、上面から垂直に立設した基部41aと、基部41aから延設されて前方に傾斜したスロープ41bと、を有する。本実施形態2において、スロープ41bと水平面の角度は30°とする。
タンク46(甲母線室3、乙母線室4)の上部より前面閉鎖盤34、背面閉鎖盤35の上部が高くなっている。これにより、熱ガスの勢いを抑えられる。
次に、内部閃絡時の熱ガスの流れを説明する。図7内の矢印は熱ガスの流れを示す。
遮断器室33で内部閃絡が発生した場合には、遮断器室33が所定の圧力に達すると放圧板36aが開き、放圧口36から背面閉鎖盤35に熱ガスが放出される。同様に、乙母線室4で内部閃絡が発生した場合には、乙母線室4が所定の圧力に達すると放圧板37aが開き、放圧口37から背面閉鎖盤35に熱ガスが放出される。
背面閉鎖盤35の内部は、放圧ダクトとして機能し、熱ガスを第一放出口39から放出する。第一放出口39は、スロープ39bが斜め前方に傾斜されているため、熱ガスは上部前方に向かって放出される。
また、ガス絶縁開閉装置の甲母線室3で内部閃絡が発生した時には、甲母線室3が所定の圧力に達すると、放圧板38aが開き、熱ガスが上側放圧口38から第二放出口41に放出される。上部の第二放出口41に設けたスロープ41bは、斜め前方に傾斜しているため、熱ガスは上部前方に向かって放出される。
図8は、ガス絶縁開閉装置の形式試験(内部閃絡試験)を示す図である。図8(a)は上面図、図8(b)は背面図、図8(c)は側面図、8(d)は正面図である。
図8に示すように、内部閃絡試験時においては、ガス絶縁開閉装置42の周囲には鉄枠43が設けられている。この鉄枠43の側面および上面にはインジケータ(布)が設けられる。格子状の箇所が、インジケータ(布)が設けられた箇所であり、鉄枠43のガス絶縁開閉装置42側にインジケータ(布)が設けられる。また、ガス絶縁開閉装置42の周囲には側壁44が配置され、上部には天井45が設けられる。
本実施形態2において、第一放出口39、第二放出口41のスロープ39b、41bの傾斜角は、図9に示すように、熱ガスが天井45で跳ね返らないように、天井45の前面側端部と第一放出口39、第二放出口41とを線で結んで決めたものである。すなわち、第一放出口39におけるスロープ39bと水平面との傾斜角は第一放出口39から排出された熱ガスが天井45に当たらない角度とする。
また、第二放出口41におけるスロープ41bと水平面との傾斜角は、第二放出口41から排出された熱ガスが天井45に当たらない角度とする。このため、天井45の前面側端部との距離の関係から、第一放出口39(スロープ39b)の傾斜角<第二放出口41(スロープ41b)の傾斜角となっている。なお、元々の天井45の位置が高く、熱ガスが跳ね返らない環境であれば第一放出口39、第二放出口41は不要である。
IEC規格では、内部閃絡時にガス絶縁開閉装置の内部から放出された熱ガスでインジケータが燃えないことという記載がある。本実施形態2は、第一放出口39、第二放出口41に設けたスロープ39b、41bに角度をつけることで、ガス絶縁開閉装置42から排出される熱ガスの排出方向をコントロールし、熱ガスがインジケータに及ばないようになっている。
以上示したように、本実施形態2によれば、背面閉鎖盤35の上部に設けた第一放出口39およびタンク上部に設けた第二放出口41に、スロープ39b、41bを設け、内部閃絡時に発生する熱ガスをスロープ39b、41bで角度をつけて放出することによって、IEC規格で定められた領域に熱ガスが及ばないようにした。その結果、背面閉鎖盤35内で熱ガスの勢いを抑える必要がなくなるため、背面閉鎖盤35を小型化することができ、設置面積を減らすことができる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。

Claims (6)

  1. 複母線タイプのガス絶縁開閉装置であって、
    甲母線断路器が収納された甲母線室と、
    前記甲母線断路器を操作する甲母線操作器と、
    前記甲母線操作器と前記甲母線断路器とを連結し、前記甲母線操作器の操作に応じて前記甲母線断路器を操作する甲母線操作機構と、
    前記甲母線室から見て前記甲母線操作器の反対側に配置され、乙母線断路器が収納された乙母線室と、
    前記甲母線室から見て前記乙母線室の反対側に配置され、前記乙母線断路器を操作する乙母線操作器と、
    前記乙母線操作器と前記乙母線断路器とを前記甲母線室内の絶縁リンクを介して貫通して連結し、前記乙母線操作器の操作に応じて前記乙母線断路器を操作する乙母線操作機構と、
    を備えたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記甲母線室と前記乙母線室の仕切り板における前記乙母線操作機構の貫通箇所に軸受部を備え、
    前記軸受部は、
    前記乙母線操作機構を支持するブッシュと、
    前記甲母線室と前記乙母線室のガス機密性能を維持する直線シール部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 前記甲母線室と前記乙母線室の下に配置された遮断器室と、
    前記遮断器室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に設けられ、前記遮断器室内が所定の圧力に達すると前記遮断器室内の熱ガスを放出する第一背面側放圧口と、
    前記乙母線室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に設けられ、前記乙母線室内が所定の圧力に達すると前記乙母線室内の熱ガスを放出する第二背面側放圧口と、
    前記乙母線室および前記遮断器室の前記甲母線操作器が設けられた方向の反対側に配置され、前記第一背面側放圧口および前記第二背面側放圧口から排出された熱ガスを外部に放出する背面閉鎖盤と、
    前記背面閉鎖盤の上部開口部に設けられ、前方に傾斜するスロープを有する第一放出口と、
    を備え、
    前記第一放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第一放出口から排出された熱ガスが天井に当たらない角度とすることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 前記甲母線室の上面に設けられ、前記甲母線室内が所定の圧力に達すると前記甲母線室内の熱ガスを外部に放出する上側放圧口と、
    前記上側放圧口が設けられた位置に配置され、前方に傾斜するスロープを有する第二放出口を有し、
    前記第二放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第二放出口から排出された熱ガスが天井に当たらない角度とすることを特徴とする請求項3記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記第二放出口における前記スロープと水平面との傾斜角は、前記第一放出口における前記スロープと水平面との傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項4記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 前記甲母線室および前記遮断器室の前記背面閉鎖盤が設けられた方向の反対側の面に前面閉鎖盤が配置され、
    前記前面閉鎖盤および前記背面閉鎖盤の高さは、前記甲母線室および前記乙母線室の高さよりも高いことを特徴とする請求項3記載のガス絶縁開閉装置。
JP2023518135A 2022-09-20 2023-03-20 ガス絶縁開閉装置 Active JP7298803B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022149264 2022-09-20
JP2022149264 2022-09-20
PCT/JP2023/010782 WO2024062660A1 (ja) 2022-09-20 2023-03-20 ガス絶縁開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7298803B1 true JP7298803B1 (ja) 2023-06-27
JPWO2024062660A1 JPWO2024062660A1 (ja) 2024-03-28

Family

ID=86900684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023518135A Active JP7298803B1 (ja) 2022-09-20 2023-03-20 ガス絶縁開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7298803B1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249304U (ja) * 1988-09-27 1990-04-05
JPH03159506A (ja) * 1989-11-17 1991-07-09 Toshiba Corp ガス絶縁開閉装置
JPH0421114U (ja) * 1990-06-15 1992-02-21
JPH11299014A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Fuji Electric Co Ltd 開閉装置の補助スイッチ回路
JP2001112126A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Takaoka Electric Mfg Co Ltd ガス絶縁開閉装置
JP3159506B2 (ja) 1992-02-10 2001-04-23 大日本印刷株式会社 画像保存装置
WO2014174612A1 (ja) * 2013-04-24 2014-10-30 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249304U (ja) * 1988-09-27 1990-04-05
JPH03159506A (ja) * 1989-11-17 1991-07-09 Toshiba Corp ガス絶縁開閉装置
JPH0421114U (ja) * 1990-06-15 1992-02-21
JP3159506B2 (ja) 1992-02-10 2001-04-23 大日本印刷株式会社 画像保存装置
JPH11299014A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Fuji Electric Co Ltd 開閉装置の補助スイッチ回路
JP2001112126A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Takaoka Electric Mfg Co Ltd ガス絶縁開閉装置
WO2014174612A1 (ja) * 2013-04-24 2014-10-30 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2024062660A1 (ja) 2024-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101445479B1 (ko) 스위치 기어
JP6143990B1 (ja) ガス絶縁開閉装置
TW589773B (en) Gas insulated switching gear
EP0212197B1 (en) Circuit breaker with arc gas vent baffle
JP5260702B2 (ja) 配線用遮断器
CN113328370B (zh) 一种上隔离上接地环保气体绝缘环网柜
US4388506A (en) Circuit interrupter
JP7298803B1 (ja) ガス絶縁開閉装置
WO2015129716A1 (ja) 閉鎖形配電盤
JP2011004530A (ja) スイッチギヤの換気装置
JP2015095458A (ja) 配線用遮断器
WO2024062660A1 (ja) ガス絶縁開閉装置
KR101901618B1 (ko) 회로 차단기
CN106602452A (zh) 一种采用环保气体绝缘的隔离断路器
KR102055151B1 (ko) 배전반
JP6462972B1 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP6710922B2 (ja) スイッチギヤ及びスイッチギヤのガス封入方法
KR100356512B1 (ko) 가스 절연 배전반
KR20160117031A (ko) 배선용 차단기
JPH08168125A (ja) 開閉装置
JP7422954B1 (ja) スイッチギヤ
JP4519076B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
KR102648597B1 (ko) 배전반의 아크 배출 시스템
KR100364825B1 (ko) 배선용차단기의 아크가스 배기장치
JP5341693B2 (ja) 金属閉鎖形スイッチギヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230320

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7298803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150