JP7298698B2 - 電池管理装置、学習モデル、コンピュータプログラム、電池管理方法、及び情報提供装置 - Google Patents

電池管理装置、学習モデル、コンピュータプログラム、電池管理方法、及び情報提供装置 Download PDF

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Description

本発明は、精度のよい移動可能距離を提示できる電池管理装置、学習モデル、コンピュータプログラム、電池管理方法、及び情報提供装置に関する。
電気自動車、所謂ドローンと呼ばれる無人航空機の普及、電動有人航空機、電動船舶の実用化等の電動移動体の増加によって、充電スタンドの需要も増している。充電スタンドの数は都市部では充分と言えるが、都市部以外における充電スタンドの設置密度は十分であるとは言えず、電動移動体のユーザは、充電スタンドの位置を把握しながら運転する必要がある。
特許文献1には、電気自動車に搭載される蓄電池の蓄電量と道路交通情報とに基づき、走行可能距離を算出し、設定されている最終目的地までに到達できるか否かを判断し、到達できない場合には充電可能な充電スタンドを検索して提示する充電スタンド管理システムが開示されている。
特開2012-160022号公報
都市部で充電スタンドの設置密度も十分ではあるものの、自動車の場合は渋滞、飛行機の場合は発着待機又は天候不良等の予期せぬ電力消費を要する事態が発生する場合もある。エンジンを有さない電気自動車では、特に暖房を使用する時期、都市部以外における充電スタンドへ向かう行程でも、渋滞等の想定外の事象が発生した場合、提案された充電スタンドまでの走行が可能であるか否か、ユーザに不安を感じさせる可能性がある。電動飛行機の場合も、人の乗降の際の待機時間が長かったり、風速が想定外であったりした場合、予定する経路での移動が可能であるか、乗客に不安を感じさせる可能性がある。
本発明は、電動移動体の移動予定経路の状況に応じて精度よく移動可能距離を提示する電池管理装置、学習モデル、コンピュータプログラム、電池管理方法、及び情報提供装置を提供することを目的とする。
本発明に一態様に係る電池管理装置は、電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づいて移動可能距離を算出する算出部を備える。前記算出部は、前記蓄電素子の充電率を取得し、前記電動移動体の予定経路における環境情報を取得し、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量の予測とに基づき予測される電力消費量を算出し、算出された予測電力消費量並びに前記充電率に基づき、前記蓄電素子の残電力による移動可能距離を算出する。
本開示によれば、電動移動体の動力源である蓄電素子の充電率(SOC)を精度よく算出すると共に、渋滞又は事故、天候の影響、移動体に備えられる設備の電力消費状況にも対応して精度よく移動可能距離を提示できる。
電池管理装置を含む情報提供システムのブロック図である。 電池管理装置により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。 電池管理装置により実行される処理手順の他の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における電池管理装置の構成を示すブロック図である。 電池管理装置における学習モデルの概要図である。 学習モデルに基づく走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。 学習モデルの他の例の概要図である。 学習モデルを用いた走行可能距離の算出手順の他の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3における走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4における走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。 出力される充電メッセージの例を示す図である。 実施の形態5における情報提供システムの概要図である。 実施の形態5の電池管理装置により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
電池管理装置は、電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づいて移動可能距離を算出する算出部を備える。前記算出部は、前記蓄電素子の充電率を取得し、前記電動移動体の予定経路における環境情報を取得する。前記算出部は、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量の予測とに基づき予測される電力消費量を算出する。前記算出部は、算出された予測電力消費量並びに前記充電率に基づき、前記蓄電素子の残電力による移動可能距離を算出する。
上記構成により、移動の予定経路の状況、環境状況に応じた設備の利用状況の予測に基づき、予定経路における電力消費量が算出される。予定経路では、移動体がその時点で移動している場所での状態とは異なる事態が発生する可能性がある。予定経路における電力消費量の予測には、混雑情報や移動に影響する外気温、風速、波の高さ等の環境情報を用いた平均旅行時間、平均速度に基づく電動移動体の移動自体に必要な電力量の予測と、環境情報に応じて求められる設備の電力消費量の予測とが加味される。
「電動移動体」は蓄電素子を搭載した電気自動車、飛行機、船舶等の乗り物である。電動移動体は、有人であっても無人であってもよい。「電動移動体」は、駆動の動力源の少なくとも一部が前記蓄電素子であり、動力源は一部エンジン等の他の動力を含んでもよい。
電動移動体が電動飛行機である場合、モータ又はプロペラ等から発生する音が大きい。温度調整のために外気を導入するとその騒音が進入するから、有人機である場合は空調設備が使われることがある。高高度で飛行する場合、外気温が低いため、客室内及び蓄電素子の温度低下を防止するために空調が必要になる。湿度又は温度によって窓が曇る場合、空調又は電熱線によって曇りを防止する必要がある。このように、電動移動体は、設備での電力消費量が移動の経路の場所、又は時間の影響を受けて変化する。したがって、電動移動体の移動自体に必要な電力量のみならず、設備における電力消費量が加味される。
算出時点までの電力消費量の経過のみではなく、その時点以降に移動する予定の経路における蓄電素子の電力消費量を算出し、算出した予測電力消費量から移動可能距離が算出される。蓄電素子と接続される電池管理装置が、蓄電素子の特性に基づいて精度よく電力消費量を予測できるから、移動可能距離が算出される。
前記算出部は、前記電動移動体の予定経路を区分けし、区分けした区間毎に、前記環境情報に基づいて前記必要電力量、及び前記設備での電力消費量を予測し、区間毎に、前記電動移動体が、充電率に基づいて前記区間を移動可能であるか否を判断し、移動可能でないと判断される区間までの距離を移動可能距離として算出してもよい。
環境情報には、渋滞情報が含まれてよい。渋滞情報は、経路の区間毎の渋滞長、区間における時刻毎の平均旅行時間、平均速度等の情報で提供されることがある。提供される情報を有効的に用いるべく、提供される情報に合わせた区間毎の電力消費量を予測することにより、精度よく走行予定経路における予測電力消費量を算出できる。精度よく予測電力消費量を算出することで、精度よく移動可能距離が算出される。
前記算出部は、前記蓄電素子の充電率、前記予定経路における混雑情報、及び、前記予定経路に対して算出される前記予測電力消費量の入力に応じて、前記充電率の蓄電素子を動力源として移動可能な距離を出力するように学習されている学習モデルを用いて移動可能距離を算出してもよい。
移動可能距離は、蓄電素子の個体特性、移動速度、運転者の運転特性、空調設備の設定温度、外気温、湿度、風速、波の高さ、移動体の特性等、各々の閾値との比較に基づく判断によって算出するには困難な条件に影響される。これらの情報を入力する深層学習に基づく学習モデルを使用することによって、蓄電素子の特性を考慮した移動可能距離の精度良い算出が可能になる。
前記算出部は、算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想分布の入力に応じて、前記充電率の蓄電素子を動力源として移動可能な距離、又は前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように学習されている学習モデルを用いて移動可能距離を算出してもよい。
移動可能距離は、時間の経過と共に変化する移動経路の混雑状況、気温の変化、湿度変化等の移動体内外の状況によって影響される。移動体内外の状況を各時点での状況に基づいてシミュレートすることは困難である。時間変化するデータについては画像化して学習モデルに入力して、実際の移動可能距離、又は充電率の時間変化を教師データとしてそれらが出力されるように学習することができる。上記構成により、時間変化、混雑予測の時間分布、外気温の変化の予想分布の入力によって移動可能距離、又は充電率の時間変化予測を精度よく得られる。
前記学習モデルは、前記予定経路の通過予定時刻を入力してもよい。
移動可能距離は、時間の経過と共に変化する移動経路の混雑状況、気温の変化、湿度変化等の移動体内外の状況によって影響される。特に、冬季夜間、夏季昼間、高高度では、空調の消費電力が大きく、電力の消費を移動に必要な電力量のみで見積もった場合に、行程中に電力が不足してしまう可能性がある。したがって、移動可能距離を算出する対象の時刻情報が入力されることで、精度のよい算出が期待できる。
電池管理装置は、算出された移動可能距離に基づき、予定経路の全行程を走行することが可能か否かを判断してもよい。走行予定経路の一部を走行できないと判断された場合、事前に充電を促すメッセージを出力してもよい。
精度よく移動可能距離が予測されることから、途中で充電することなく走行するために必要な充電を促すことができる。出力部はスピーカを含んで音声によってメッセージを出力してもよいし、電動移動体に搭載されたディスプレイでメッセージを文字又は画像によって出力してもよい。移動体のユーザ又はオペレータは、電力が少なくなってからではなく事前に、満充電でなく少なくとも行き先までに必要な電力を把握することができる。ユーザ又はオペレータは、必要な電力を、各所に備えられている充電スタンド群からいずれかを選択して充電することが可能である。
電池管理装置は、前記予定経路上の移動に必要な予測電力消費量及び前記充電率に基づき、前記一部における予測電力消費量を算出し、算出された予測電力消費量に対応する電力を充電するために前記事前充電の充電時間又は充電量を含むメッセージを出力してもよい。
予定経路の全行程を、途中で充電することなく走行するために、現状の充電率からの不足分を充電するための情報(充電時間又は充電量)が出力される。移動体のユーザ又はオペレータは、移動体の蓄電素子の電力が少なくなってからではなく事前に、予定経路を移動させるために事前に、自宅又は移動体の所有者が管理する充電スタンド等で少なくともどれだけ充電すべきかを把握することができる。
自装置が起動中に、前記蓄電素子の充電率を所定のタイミングで取得するようにしてあり、前記充電率を取得する都度に、前記充電率が所定値以下となったか否かを判断し、前記充電率が前記所定値以下となったと判断された場合に、前記算出部による移動可能距離の算出を開始する。
移動可能距離の算出のリクエストのタイミングは、移動体の運転者又は所有者の操作があったタイミングであってもよいが、充電率が所定値以下に低下したタイミングであってもよい。運転者又は所有者が充電率の低下を認識していない場合に、移動可能距離が短くなっていることを知らしめることが可能である。ナビゲーション装置と接続される場合に、ナビゲーション装置にて行き先が設定されたタイミングで電池管理装置へリクエストされてもよい。
前記電動移動体は、有人機であってもよい。有人機である場合は特に、運転室又は客室内の温度調整や、窓の曇りを防止するために空調設備が必要である。無人機である場合よりも設備の電力消費量の影響が大きい。
前記電動移動体の動力源はエンジンを含まなくてよい。
エンジンを有するハイブリッド電動車両に対して、上述の電池管理装置のいずれかを使用することで走行可能距離を提示することも可能であるが、エンジンを有さない電気自動車の場合、電力消費予測量の精度が求められる。特に冬季夜間、夏季昼間では、車内の空調の消費電力が大きく、この場合にエンジンの稼働によって発電ができない電気自動車では、エンジンを有しているハイブリッド車よりも、行程中に電力が不足し停止してしまう可能性が高い。
前記環境情報は、予定経路における交通状況、渋滞、混雑状況、気温、気圧、高度、湿度、風速、波の高さ、及び、潮流に関する情報の内の少なくとも1つを含む。
事故発生、航行不可といった交通情報、渋滞又は混雑状況によって、移動に要する時間が異なるから、予測される電力消費量が変わり得る。気温又は湿度によって、蓄電素子、運転室又は客室の空調設備における電力消費量は異なる。風速又は波の高さによって、移動に要する時間、移動に要する電力が異なるから、予測される電力消費量が変わり得る。これらの情報を用いて精度よく移動可能距離が算出される。
電池管理装置は、前記電動移動体の移動の予定経路における環境情報を取得し、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量の予測とに基づき予測される電力消費量を算出する算出部を備え、算出された予測電力消費量と、前記蓄電素子の充電率に基づき、前記蓄電素子への充電量を決定し、決定した充電量で前記蓄電素子を充電してもよい。
電離管理装置は、移動可能距離を算出するのみならず、予定経路を移動するために必要な電力量を算出し、充電可能な充電装置まで移動したタイミングでその必要な電力量の分、充電してもよい。
学習モデルは、電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率、前記電動移動体の予定経路における環境情報、及び、前記予定経路における予測電力消費量を入力する入力層と、移動可能距離を出力する出力層と、前記電動移動体の蓄電素子の充電率、前記電動移動体が移動した経路における環境情報、及び前記蓄電素子の実際の電力消費量と、対応する実際の移動距離とを含む教師データに基づき学習された中間層とを含み、前記電動移動体の移動可能距離を算出するために用いられる。
学習モデルが、実際の電動移動体の蓄電素子の充電率、前記電動移動体が移動した経路における環境情報、及び前記蓄電素子の実際の電力消費量と、対応する実際の移動距離とを含む教師データに基づき学習されることで、精度よく移動可能距離を算出することができる。
上述の学習モデルの特徴は、学習モデルの生成方法として実現されてもよい。
コンピュータプログラムは、電動移動体の動力源の蓄電素子の状態を管理するコンピュータに処理を実行させる。該コンピュータプログラムは、コンピュータに、前記蓄電素子の充電率を取得し、前記電動移動体の予定経路における環境情報を取得し、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量とに基づいて予測される電力消費量を算出し、算出された予測電力消費量及び前記充電率に基づき移動可能距離を算出する処理を実行させる。
電池管理方法は、電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づき、前記蓄電素子における残電力による移動可能距離を出力する。電池管理方法は、前記蓄電素子の充電率を取得し、前記電動移動体の予定経路における環境情報を取得し、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量の予測とに基づいて予測される電力消費量を算出し、算出された予測電力消費量及び充電率に基づき移動可能距離を算出する処理を含む。
情報提供装置は、電動移動体と通信によって情報を送受信可能であって、前記電動移動体の動力源の蓄電素子の残電力での移動可能距離を算出するための情報を提供する。情報提供装置は、前記蓄電素子の充電率、予定経路、電力消費量の情報を受信し、前記電動移動体の予定経路における環境情報を取得する。情報提供装置は、取得した充電率及び環境情報から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量とに基づいて予測される記予定経路における電力消費量を算出する。情報提供装置は、算出された予測電力消費量を前記電動移動体に向けて送信する。
上記構成により、複数の電動移動体から得られる予定経路における混雑情報、外気温、実際の電力消費量等の情報を加味した移動可能距離の提示サービスが実現できる。複数の電動移動体から情報を収集することで、精度を上げたり、移動体の種別毎の情報として提供したりすることも可能である。
本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。実施の形態1から4では、電動移動体として電気自動車を例に挙げて説明し、実施の形態5では、電動移動体として電動飛行機、 eVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing Aircraft )の一種を例に挙げて説明する。
(実施の形態1)
図1は、電池管理装置1を含む情報提供システム100のブロック図である。情報提供システム100は、電気自動車である車両Vに搭載されている蓄電素子10、蓄電素子10の電池管理装置1、及び情報提供サーバ2を含む。
情報提供サーバ2は、サーバコンピュータである。情報提供サーバ2は、蓄電素子10の製造者によって管理され、情報提供サーバ2は、地図情報、VICS(登録商標)、各車両から提供される交通情報、各地点の天候情報に基づいて、行程の出発地点から目標地点までの電力消費予測量に関する情報を出力する。
電池管理装置1は、蓄電素子10と接続されている。電池管理装置1は、複数の蓄電セルを含むモジュールである蓄電素子10に内蔵された態様であってもよい。
電池管理装置1は、車両Vの位置情報及び走行予定の経路情報を取得できる装置と通信接続が可能である。実施の形態1において電池管理装置1は、例えば車両Vに搭載されているナビゲーション装置31から、車両Vの位置情報及び走行予定の経路情報を取得する。電池管理装置1は他の例では、搭乗者が所持する通信端末装置に搭載されているGPS(Global Positioning System )機能から位置情報を取得してもよい。電池管理装置1は、通信端末装置から走行予定の経路を取得してもよい。電池管理装置1自体がナビゲーション装置31に含まれてもよい。電池管理装置1は、他の車両と通信を行ない、位置情報を取得してもよい。
電池管理装置1は、車外の情報提供サーバ2と通信接続が可能である。実施の形態1において電池管理装置1は、車載ネットワークVNに接続されている車外通信装置32を介して情報提供サーバ2と通信接続する。
電池管理装置1は、車載ネットワークVNを介して、空調装置33、出力装置34と通信接続可能である。出力装置34は、スピーカ、ディスプレイを含み搭乗者に音又は光を出力可能な装置である。出力装置34は、ナビゲーション装置31と一体であってもよい。
電池管理装置1は、制御部11、記憶部12、接続部13、及び通信部14を備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)を用いたプロセッサである。制御部11は、CPUおよびGPUを組み合わせたものであってもよい。制御部11は、内蔵するROM及びRAM等のメモリを用い、各構成部を制御して処理を実行する。制御部11は、記憶部12に記憶されている制御プログラム1Pに基づく処理を実行する。
記憶部12は、例えばハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリである。記憶部12には、上述した制御プログラム1Pが記憶されている。記憶部12に記憶される制御プログラム1Pは、記録媒体6に記憶してある制御プログラム6Pを制御部11が読み出して記憶部12に複製したものであってもよい。
記憶部12は、制御部11の処理によって作成されたデータを記憶する。記憶部12は、蓄電素子10のSOC(State Of Charge:充電率)を記憶する。記憶部12は、電圧、電流、内部抵抗、及び温度に関するデータを記憶してもよい。記憶部12は、制御部11の処理によって予測される電力消費量を記憶する。
接続部13は、蓄電素子10と接続されている。制御部11は、蓄電素子10における電圧、電流、内部抵抗、及び温度の内、少なくとも電圧値を含む測定データを、接続部13を介して取得し、SOCを算出する。制御部11は、蓄電素子10内蔵の演算部によって算出されるSOCを取得してもよい。
通信部14は、車載ネットワークVN及び車外のネットワークNを介した情報提供サーバ2との通信接続を実現する通信デバイスである。
情報提供サーバ2は、制御部20、記憶部21及び通信部22を備える。
制御部20は、CPU又はGPUを用いたプロセッサである。制御部20は、CPUおよびGPUを組み合わせたものであってもよい。制御部20は、内蔵するROM及びRAM等のメモリを用い、各構成部を制御して処理を実行する。制御部20は、記憶部21に記憶してある情報提供プログラム2Pに基づく処理を実行する。
記憶部21は、例えばハードディスク又はSSD等の不揮発性メモリである。記憶部21には、上述した情報提供プログラム2Pが記憶されている。記憶部21に記憶される情報提供プログラム2Pは、記録媒体7に記憶してある情報提供プログラム7Pを制御部20が読み出して記憶部21に複製したものであってもよい。
記憶部21は、制御部20の処理によって作成されたデータを記憶する。制御部20は、通信部22によってネットワークNを介し、公衆通信網上の地図情報、VICS(登録商標)、気温、湿度等を含む天候情報等、車両Vの電力消費に影響する要素に関する情報を取得し、記憶部21に記憶できる。
記憶部21は、電池管理装置1、蓄電素子10、車両V、及び、車両Vの搭乗者、の内の少なくともいずれか1つを識別するための識別情報と対応付け、電力消費予測量に関する情報を記憶してもよい。
通信部22は、ネットワークNを介した通信を実現する通信デバイスである。通信部22は例えば、ネットワークNに対応するネットワークカードである。
ネットワークNは、公衆通信網を含む。情報提供サーバ2は、通信部22によってネットワークNを介し、他のサービス提供者から地図情報、交通情報、天候情報、充電スタンドの位置情報を取得することができる。ネットワークNは、キャリアネットワーク、光ビーコンを含み、走行中の車両Vの車外通信装置32は、情報提供サーバ2と通信接続が可能である。
このように構成される情報提供システム100では、車両Vに搭載されている電池管理装置1が、車両Vの位置情報と、充電スタンドの位置情報と、車両Vの走行経路における電力消費予測量と、蓄電素子10の充電率とに基づいて、車内外における電力消費予測量を加味した走行可能距離を推定する。電力消費予測量の一部については、情報提供サーバ2から提供される。
図2は、電池管理装置1により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部11は、走行可能距離算出のリクエストを受け付ける(ステップS101)。
走行可能距離の算出のリクエストは、車両V内に設けられた運転者が操作可能なボタンによって運転者から受け付ける。走行可能距離の算出のリクエストは、ナビゲーション装置31において行き先が設定された際に、ナビゲーション装置31から出力されてもよい。走行可能距離の算出のリクエストは、制御部11自身によって、SOCが所定値以下となったことを契機に出力されてもよい。
制御部11は、リクエストを受け付けると、接続部13を介して蓄電素子10から測定データを取得し、SOCを算出する(ステップS102)。ステップS102において制御部11は上述したように、接続部13を介して算出済みのSOCを取得してもよい。
制御部11は、空調装置33を含む車内設備における電力消費量を算出する(ステップS103)。ステップS103において制御部11は、定期的(例えば10分毎)に電力消費量を取得しておき、ステップS103で直近の単位時間(例えば1時間)当たりの電力消費量を算出してもよい。
ステップS103において制御部11は、車載温度センサから外気温を取得し、空調装置33から室内温度を取得し、温度差によって電力消費量を予測するか、又は、温度差からステップS103の電力消費量を補正してもよい。
制御部11は、通信部14を介して車両Vの現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS104)。
制御部11は、通信部14を介し、現在位置に関する道路交通情報を情報提供サーバ2から取得する(ステップS105)。道路交通情報には、車両Vの現時点における位置情報に基づく走行中の道路の渋滞情報が含まれる。道路の渋滞情報は、渋滞地点、渋滞の程度及び渋滞長を表す情報であってもよいし、平均予想旅行時間であってもよい。道路交通情報は、情報提供サーバ2からでなく、VICS(登録商標)、交通情報センターから直接的に取得されてもよい。
制御部11は、現在渋滞中の道路を走行中であるか否かを判断する(ステップS106)。ステップS106において制御部11は、過去所定時間における平均速度が所定速度(例えば10km/h)以下であるか否かで判断してもよいし、ステップS105で取得した道路交通情報に含まれる渋滞情報における渋滞地点の情報と車両Vの現在位置から判断してもよい。
渋滞中の道路を走行中であると判断された場合(S106:YES)、制御部11は、通信部14を介して渋滞中の推定走行速度を算出し(ステップS107)、処理をステップS109へ進める。ステップS107において直近の単位時間(例えば10分)当たりの平均を算出してもよいし、ステップS105で取得した渋滞の程度によって平均走行速度を決定してもよい。例えば制御部11は、渋滞が長い場合には10km/h、渋滞が短い場合には20km/hと、程度によって平均速度を推定する。制御部11は、通信部14を介して、渋滞区間における実際の車両群の平均走行速度を取得してもよい。
渋滞中の道路を走行中でないと判断された場合(S106:NO)、走行中の道路の進行先における推定走行速度を取得し(ステップS108)、処理をステップS109へ進める。ステップS108において制御部11は、車両Vの現在位置に対応する走行中の道路の法定速度に基づき、信号で停止することを考慮した速度を取得するとよい。
制御部11は、車両Vの累積された走行距離と電力消費量とから標準電力消費率を算出する(ステップS109)。ステップS109において制御部11は、車両Vの蓄電素子10における実際の燃費効率を算出する。ステップS109において制御部11は、定期的に算出するSOCと走行距離との関係から単位距離当たりの電力消費量を算出してもよいし、定期的に算出するSOCの履歴から単位時間当たりの電力消費量を算出してもよい。ステップS109において制御部11は、定期的に算出されてある標準電力消費率を取得してもよい。
制御部11は、ステップS103からステップS109で算出・取得した情報に基づいて、電力消費予測量を算出する(ステップS110)。ステップS110において制御部11は、ステップS103で算出した現状における車内設備の電力消費量を、現状速度、又は推定走行速度で除算して現状の距離当たりの電力消費量(消費率)とし、ステップS109で算出した標準電力消費率と加算し、距離当たりの電力消費予測量を算出する。ステップS109で時間当たりの電力消費量を算出している場合、現状速度、又は推定走行速度で除算するとよい。
制御部11は、ステップS102で取得したSOCに基づく総電力量を、ステップS110で算出した距離当たりの電力消費予測量で除算し、推定走行可能距離を算出し(ステップS111)、出力装置34、又はナビゲーション装置31へ出力し(ステップS112)、処理を終了する。
図2のフローチャートに示す処理手順では、現状の電力の消費率から急激な変化がないとした前提での電力消費量が予測される。図2のフローチャートに示す処理手順では、行き先が設定されていない状態における走行可能距離が算出される。
このように算出される走行可能距離が提示されることにより、車両Vのユーザは車載の蓄電素子10のSOCに基づく走行可能距離を参考にすることができる。ナビゲーション装置31は、設定された予定の経路の距離に対し、電池管理装置1から上述のようにして取得できる走行可能距離が経路全体の距離以下であると判断できる場合、走行可能距離以内に存在する充電スタンドを探索して経路を再設定することが可能になる。
ナビゲーション装置31にて行き先及び経路が設定された場合に、設定された経路に関する走行可能距離の算出について説明する。図3は、電池管理装置1により実行される処理手順の他の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートに示す処理手順の内、図2のフローチャートに示した手順と共通する手順には、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
電池管理装置1の制御部11は、走行可能距離算出のリクエストを受け付け(S101)、蓄電素子10のSOCを算出する(S102)。
制御部11は、走行予定の経路の情報を取得する(ステップS121)。制御部11は、通信部14を介し、走行予定の経路に関する道路交通情報を取得する(ステップS122)。ステップS121における経路の情報は、ナビゲーション装置31にて設定された経路の位置情報である。ステップS122における道路交通情報は、取得時点における渋滞情報であって情報提供サーバ2から取得できる。渋滞情報は、渋滞予測の情報に代替されてよい。走行予定の経路に関する道路交通情報は、道路の起伏の情報であってもよい。ステップS122で取得される情報には外気温等の電力消費に影響する情報を含む。
制御部11は、取得した道路交通情報に基づき、走行予定の経路を渋滞の有無に基づいて区分けする(ステップS123)。
制御部11は、区分けされた区間を走行順に選択し(ステップS124)、選択された区間における電力消費予測量を、区間における交通情報(平均旅行時間)、区間における外気温、区間における湿度等の情報に基づいて算出する(ステップS125)。
制御部11は、選択された区間を、蓄電素子10における残電力量で区間を走行できるか否かを、ステップS125で算出した電力消費予測量に基づいて判断する(ステップS126)。
走行できると判断された場合(S126:YES)、制御部11は、電力消費予測量を残電力から減算し(ステップS127)、全区間について処理したか否か判断する(ステップS128)。全区間について処理したと判断された場合(S128:YES)、制御部11は、全区間について走行可能と判断した結果をリクエストに対して応答し(ステップS129)、処理を終了する。
ステップS128で全区間について処理していないと判断された場合(S128:NO)、制御部11は処理をステップS124へ戻す。
ステップS126にていずれかの区間において走行できないと判断された場合(S126:NO)、制御部11は、走行できないと判断された区間を識別するための情報と共に、走行可能と判断された区間の積算距離を、リクエストに対して応答し(ステップS130)、処理を終了する。
このように、走行予定の経路においてどれほどの電力を消費するのかを、行程全体における平均値ではなく、区間に分けて渋滞情報及び車内設備における電力消費から推定することで精度よく算出することで、走行可能距離を精度良く求めることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、電池管理装置1は、深層学習によって学習される学習モデルから走行可能距離を特定する。図4は、実施の形態2における電池管理装置1の構成を示すブロック図である。実施の形態2における電池管理装置1の記憶部12には、制御プログラム1Pの他に、学習済みの学習モデル1Mが記憶されている。電池管理装置1及び情報提供システム100の構成は、学習モデル1Mに基づく処理手順以外は実施の形態1と同様であるので詳細な説明を省略する。
図5は、電池管理装置1における学習モデル1Mの概要図である。学習モデル1Mは、入力時点における蓄電素子10のSOC、車内設備における電力消費量、及び、走行予定の経路における予想平均速度の入力に応じて、走行可能距離を出力するように学習されている。学習モデル1Mは、学習モデル1Mは、図5に示すようにニューラルネットワーク(Neural Network)を用いた教師ありの深層学習アルゴリズムによって走行可能距離を出力する。学習モデル1Mの学習アルゴリズムは教師なしの学習アルゴリズムでもよいし、リカレントニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network)でもよい。
学習モデル1Mのニューラルネットワークは、図5に示すように、定義データによって定義される複数段の畳み込み層、プーリング層および全結合層を含み、入力されるSOCを含む情報に基づいて、走行可能距離を出力する。
学習モデル1Mは、走行可能距離を直接的に出力せずに、推定される時間当たり又は距離当たりの電力消費予測量を出力してもよい。
学習モデル1Mは、蓄電素子10を電力源とする車両Vの走行可能距離に影響する他のデータを入力することによって走行可能距離を出力するように学習されてもよい。例えば学習モデル1Mは、車種を入力してもよい。学習モデル1Mは、走行する道路の識別情報を入力してもよい。学習モデル1Mは、走行する時刻を入力してもよい。
学習モデル1Mは、蓄電素子10の製造者、又は車両Vの製造者によって管理されるモデル作成装置によって、実際の車両Vにおける蓄電素子10のSOC、電力消費量、及び、走行経路における速度と、対応する実際の走行距離とを含む教師データによって学習されている。多数の実際に走行している車両Vにおけるデータを収集して学習されている。学習モデル1Mは、各車両Vについて、蓄電素子10の実際のSOC、電力消費量、及び、走行経路における速度と、対応する実際の走行距離とによって再学習が繰り返されていってもよい。
学習モデル1Mは、車種毎に学習されてあり、車種に応じて記憶部12に記憶されていてもよい。学習モデル1Mは、地域別に学習されてあり、地域に応じて記憶部12に記憶されていてもよい。
図6は、学習モデル1Mに基づく走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理手順の内、実施の形態1の図2のフローチャートに示した手順と共通する手順には、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御部11は、走行可能距離算出のリクエストを受け付けて(S101)、SOCの算出(S102)、現状の電力消費量の算出(S103)、位置情報の取得(S104)を実行する。制御部11は、渋滞中の道路であるか否かに応じて速度を算出する(S107,S108)。
ステップS102-S104,S107,S108で算出したSOC、電力消費量、走行経路における予想速度を、学習モデル1Mに入力する(ステップS131)。学習モデル1Mは、入力されたSOC、電力消費量、走行経路における予想速度に応じて走行可能距離を出力する。制御部11は、学習モデル1Mから出力された走行可能距離を取得する(ステップS132)。
制御部11は、ステップS132で取得した走行可能距離を、出力装置34、又はナビゲーション装置31へ出力し(S112)、処理を終了する。
図7は、学習モデル1Mの他の例の概要図である。図7に示す学習モデル1Mは、算出時点までのSOCの時間変化、ナビゲーション装置31にて設定された行き先までの経路において予想される渋滞の程度の時間分布、外気温の時間分布及び設定温度を入力し、経路の何%まで到達できるかを出力するように学習される。学習モデル1Mは、SOCの時間変化のその続きの時間変化予測を出力してもよい。
図7に示すように他の例における学習モデル1Mは、図5に示した例と同様にニューラルネットワークを用いた教師ありの深層学習アルゴリズムによって学習される。
図8は、学習モデル1Mを用いた走行可能距離の算出手順の他の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートに示した処理手順は、図7の学習モデル1Mを用いた場合の処理手順に対応する。図8のフローチャートに示す処理手順の内、実施の形態1の図2のフローチャートに示した手順と共通する手順には、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御部11は、走行可能距離算出のリクエストを受け付けると(S101)、算出時点までのSOCの時間変化を示すグラフ画像を作成する(ステップS141)。
制御部11は、通信部14を介し、走行予定の経路に関する道路交通情報を取得する(ステップS142)。ステップS142における道路交通情報は、到着予想時刻における渋滞予測の情報である。制御部11は、取得した道路交通情報に基づいて混雑の時間分布を示すグラフ画像を作成する(ステップS143)。ステップS143において制御部11は、各地点の時刻毎の渋滞予測情報から混雑の程度(渋滞長)の情報を取得して到着予想時刻毎の混雑の分布を作成する。
制御部11は、走行予定の経路における外気温の予測値を取得する(ステップS144)。ステップS144にて湿度、道路の起伏など、電力消費量に影響する情報を取得してもよい。制御部11は取得した予測値の時間分布を示すグラフ画像を作成する(ステップS145)。
制御部11は、空調装置33の設定温度を取得する(ステップS146)。
制御部11は、ステップS141で作成したSOCの時間変化のグラフ画像、ステップS143で作成した混雑の時間分布のグラフ画像、ステップS145で作成した外気温の時間分布のグラフ画像と、設定温度とを学習モデル1Mに入力する(ステップS147)。
制御部11は、学習モデル1Mから出力される到達可能性を示す割合、又は、SOCの時間変化予測を取得し(ステップS148)、取得した割合、又は時間変化予測に基づき、走行可能距離を算出する(ステップS149)。
制御部11は、算出された走行可能距離を、出力装置34、又はナビゲーション装置31へ出力し(ステップS112)、処理を終了する。
このように、学習モデル1Mを用いることによって、予測が困難であった正確な走行可能距離の算出の精度が向上することが期待される。
(実施の形態3)
実施の形態3では、情報提供サーバ2が、気温、湿度、走行可能距離を算出するために必要な情報を提供する。実施の形態3における情報提供システム100のハードウェア構成は、実施の形態1と同様であるから同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9は、実施の形態3における走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。ナビゲーション装置31にて行き先及び経路が設定された場合に、ナビゲーション装置31が、設定された経路に対する蓄電素子10からの電力による走行可能距離の算出のリクエストを電池管理装置1へ出力すると以下の処理が開始される。
電池管理装置1の制御部11は、走行可能距離算出のリクエストを受け付けると(ステップS301)、蓄電素子10のSOCを算出する(ステップS302)。ステップS302において制御部11は上述したように、接続部13を介して蓄電素子10で算出済みのSOCを取得してもよい。
制御部11は、空調装置33を含む車内設備における電力消費量を算出する(ステップS303)。ステップS303において制御部11は、定期的(例えば10分毎)に電力消費量を取得しておき、ステップS303で直近の単位時間(例えば1時間)当たりの電力消費量を算出してもよい。
制御部11は、走行予定の経路の情報を取得する(ステップS304)。ステップS304において制御部11は、ナビゲーション装置31にて設定された経路の位置情報を取得する。
制御部11は、算出したSOC、電力消費量、及び走行予定経路の情報と、蓄電素子10の識別情報、及び車両の車種の情報とを含む、走行可能距離を算出するための情報提供リクエストを情報提供サーバ2へ送信する(ステップS305)。制御部11は、ステップS304で経路の情報を取得せずに、ナビゲーション装置31から情報提供サーバ2へ直接的に情報が送信されるように制御してもよい。
情報提供サーバ2の制御部20は、情報提供リクエストを通信部22によって受信する(ステップS201)。制御部20は、情報提供リクエストに含まれる走行予定経路の情報に基づいて、走行予定経路における渋滞情報を含む道路交通情報を、ネットワークNを介して取得する(ステップS202)。制御部20は、情報提供リクエストに含まれる走行予定経路の情報に基づいて、走行予定経路における天候情報を、ネットワークNを介して取得する(ステップS203)。
制御部20は、ステップS202及びステップS203において、ネットワークNを介してVICS(登録商標)等から道路交通情報を取得するのみならず、同様の電池管理装置1を搭載している複数の電動車両から情報を収集することもできる。走行予定経路を実際に走行している車両から情報を取得してもよい。この場合、同一又は類似の車種の車両から電力消費量を取得するとよい。
制御部20は、ステップS202で取得した道路交通情報と、情報提供リクエストに含まれるSOC及び電力消費量に基づいて、走行予定経路における電力消費予測量を算出する(ステップS204)。制御部20は、ステップS203で取得した天候情報に基づいて、空調装置33の稼働を加味した電力消費予測量へ修正する(ステップS205)。ステップS205で得られる出力消費予測量は、距離当たりの電力消費量として算出されるとよい。
制御部20はステップS204及びステップS205において、情報提供リクエストに車種の情報が含まれる場合、車種ごとの標準電力消費率から、電力消費予測量を算出するとよい。
制御部20は、修正後の電力消費予測量を電池管理装置1宛てに応答する(ステップS206)。
電池管理装置1の制御部11は、情報提供リクエストに対する応答として電力消費予測量を受信する(ステップS306)。制御部11は、受信した電力消費予測量によって、推定走行可能距離を算出し(ステップS307)、出力装置34、又はナビゲーション装置31へ出力し(ステップS308)、処理を終了する。
情報提供サーバ2側で、図3のフローチャートに示した処理手順に基づく推定走行可能距離の算出まで実行し、ステップS206で制御部20は推定走行可能距離を応答してもよい。
このように、蓄電素子10の製造者が管理する情報提供サーバ2側で、車両Vにおける蓄電素子10の特性に適した情報によって、電力消費予測量、又は、電力消費に影響する情報が提供される。これにより、車内外の状況に影響される走行可能距離の算出精度が向上する。
情報提供サーバ2にて走行可能距離、又は電力消費予測量を算出する場合、情報提供サーバ2は、実施の形態2で開示したような学習モデル1Mを用いてもよい。車種毎の学習モデル1Mを予め作成しておき、作成された学習モデル1Mを用いて算出することで車種に応じた蓄電素子10の電力消費量を精度よく予測し、車両V内で走行可能距離を精度よく算出することを可能とする。
(実施の形態4)
実施の形態4では、不足分の電力消費予測量に基づいて必要な充電時間又は充電量を出力する。実施の形態4における情報提供システム100のハードウェア構成は、実施の形態1と同様であるから同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は、実施の形態4における走行可能距離の算出手順の一例を示すフローチャートである。実施の形態4では、ナビゲーション装置31において行き先が設定又は検索されたことを契機に、ナビゲーション装置31からの走行可能距離算出のリクエストを受け付ける。図10のフローチャートに示す処理手順の内、実施の形態1の図3のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
電池管理装置1の制御部11は、走行可能距離算出のリクエストをナビゲーション装置31から受け付け(S101)、走行予定の経路の情報を取得する(S121)。
制御部11は、蓄電素子10のSOCを算出する(S102)。
制御部11は、取得した経路に関する道路交通情報を取得する(S122)。制御部11は、取得した道路交通情報に基づき、走行予定の経路を渋滞の有無、渋滞の程度に基づいて区分けする(S123)。
制御部11は、区分けされた区間を走行順に選択し(S124)、選択された区間における電力消費予測量の算出(S125)、走行の可否(S126)を実行する。
実施の形態4では、ステップS126にていずれかの区間において走行できないと判断された場合(S126:NO)、制御部11は、ステップS102で算出した車両Vの現状のSOCが満充電に相当するか否かを判断する(ステップS151)。ステップS151において制御部11は、算出したSOCが満充電に至らなくとも、それ以上の充電は、車両V側で停止されるような高いSOCであると判断される場合には、満充電に相当すると判断する。
制御部11は、満充電に相当すると判断された場合(S151:YES)、制御部11は、ステップS126で走行できないと判断された区間を識別するための情報と共に、走行可能と判断された区間の積算距離とをリクエストに対して応答し(S130)、処理を終了する。
満充電に相当しないと判断された場合(S151:NO)、制御部11は、走行できないと判断された区間から行き先(経路終端)までに必要な電力消費予測量を算出する(ステップS152)。制御部11は、算出した電力消費予測量よりも少し多い必要充電量又は、必要充電量を充電するために要する充電時間を算出する(ステップS153)。
制御部11は、走行できないと判断された区間を識別するための情報と、ステップS153で算出した必要充電量又は充電時間とをリクエストに対して応答し(ステップS154)、処理を終了する。
ステップS151で満充電に相当すると判断された場合であっても、制御部11は、電力消費予測量、及び、必要充電量又は充電時間を算出し(S153)、途中での必要な充電時間の情報として応答に加えてもよい。
リクエストに対する応答を受け取ったナビゲーション装置31は、必要充電量又は充電時間を含む応答を電池管理装置1から受信した場合、事前の充電を促すメッセージを、出力装置34に出力する。電池管理装置1の制御部11が直接的に、出力装置34から充電を促すメッセージを出力させてもよい。
図11は、出力される充電メッセージの例を示す図である。図11は、ナビゲーション装置31によるナビゲーション画面を示している。ナビゲーション画面には、ナビゲーション装置31にて設定された経路が地図上に表示されていると共に、車両Vの現状のSOCでは電力が不足する区間が地図上で強調表示されている。図11の例では、車両Vの蓄電素子10は、満充電に相当しないと判断され、必要な電力量と、充電時間とが提示されている。このようにして満充電とせずとも、少しでも充電しておくことで車両Vが全行程を走行できる場合には、ユーザはこれを認識して事前に適宜充電準備し、安心して走行することができる。
電池管理装置1及びナビゲーション装置31との協働により、走行予定経路における行き先(経路終端)までに充電が必要であることが予想される場合には、走行予定経路に充電スタンドを加えて再度図11のフローチャートに示した処理手順を実行し、経由地の充電スタンドにおける必要充電量又は充電時間を提示するようにしてもよい。
実施の形態4に示した処理手順は、車両Vに搭載されたナビゲーション装置31との連携で実現されることに限られない。例えば、運転者の情報端末装置(スマートフォン等)にて車両Vの蓄電素子10のSOCを取得し、情報端末装置にて走行可能距離の算出を実行してもよい。この場合、自宅に充電設備を有するユーザは、翌日の行き先を情報端末装置で検索した際に、蓄電素子10のSOCに基づいてその行き先への行程及び帰宅するまでの行程を含む全行程を走行することが可能か否かを情報端末装置にて調べる。情報端末装置は、電池管理装置1と同様の機能によって、走行可能距離を算出し、全行程を走行できないと判断した場合には、事前の充電を促すことができる。この場合、運転者は、出発までにどの程度充電すべきかを把握することができ、目的地まで不安にならなくて済む。
車両Vは、敷地内において荷物を運搬するAGV(Automated Guided Vehicle)、トラック等の産業用車両であってもよく、電力を駆動力とする電動車両であれば電気自動車に限らない。更には、電池管理装置1の対象は、次の実施の形態5で説明するように、車両ではなく飛行機、船舶、宇宙船等、蓄電素子を動力源として移動するものを対象とすることが可能である。
(実施の形態5)
実施の形態5では、電池管理装置1の対象を、有人のeVTOLである飛行体V2とする。図12は、実施の形態5における情報提供システム100の概要図である。実施の形態5における情報提供システム100の構成は、飛行体V2を対象とする処理を実行すること以外は、実施の形態1と同様であるからハードウェア構成についての詳細な説明は省略する。
実施の形態5における電池管理装置1は、図1に示すような経路で飛行する飛行体V2に搭載されている。電池管理装置1は、飛行体V2の蓄電素子10と接続されている。電池管理装置1は、飛行体V2の位置情報及び移動予定の経路情報を取得する装置と通信接続が可能である。例えば電池管理装置1は、飛行体V2に搭載されているGPS受信機から位置情報を取得し、図示しない航行制御装置から経路情報を取得する。ここで航行制御装置は、運転者又は外部の指示系統から指示された経路と、緯度経度高度とに基づき飛行を制御する装置である。
電池管理装置1は、情報提供サーバ2と通信接続が可能である。実施の形態5において電池管理装置1は、飛行体V2に搭載されている外部との通信装置を介して情報提供サーバ2と通信によるデータ送受信が可能である。
電池管理装置1は、飛行体V2に搭載されている空調装置と通信接続が可能である。電池管理装置1は、飛行体V2に搭載されている気圧調整装置と通信接続が可能でもよい。電池管理装置1は、飛行体V2の運転者に対し情報を出力する出力装置と接続されていてもよい。
実施の形態5の情報提供サーバ2の制御部20は、情報提供プログラム2Pに基づき、地図情報、高度別の外気温データ、風速データ、離発着ポイントごとの混雑状況等、飛行体V2の電力消費に影響する要素に関する情報を取得し、記憶部21に記憶できる。制御部20は、情報提供プログラム2Pに基づき、位置情報に対応付けられる高度別の気圧分布の実測値又は予測値の情報を取得し、記憶部21に記憶できる。
実施の形態5における情報提供システム100では、飛行体V2に搭載されている電池管理装置1が、飛行体V2の位置情報と、充電スタンドESの位置情報と、飛行体V2の移動経路における電力消費予測量と、蓄電素子10の充電率とに基づいて、飛行体V2内外における電力消費量の予測を加味した走行可能距離を推定する。予測される電力消費量の一部については、情報提供サーバ2から提供される。
図13は、実施の形態5の電池管理装置1により実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部11は、移動可能距離のリクエストを受け付ける(ステップS161)。
制御部11は、蓄電素子10から測定データを取得し、SOCを算出する(ステップS162)。ステップS162において制御部11は算出済みのSOCを取得してもよい。
制御部11は、空調装置を含む飛行体V2に搭載されている設備における時間当たりの電力消費量を算出する(ステップS163)。ステップS163において制御部11は、定期的(例えば10分毎)に電力消費量を取得しておき、ステップS163で直近の単位時間(例えば15分、30分、1時間等)当たりの電力消費量を算出してもよい。
ステップS163において制御部11は、図示しない温度・湿度センサから外気温、外気湿度、室内温度及び湿度を取得し、温度差及び湿度差によって、空調装置による電力消費量を予測するか、又は、温度差からステップS163の電力消費量を補正する。制御部11は、図示しない高度センサ及び気圧センサから、高度、外気圧を取得し、気圧調整装置による電力消費を鑑み、電力消費量を予測するか、又は補正してもよい。
制御部11は、飛行体V2の現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS164)。
制御部11は、通信部14を介し、設定されている目的地における離発着の混雑状況を示す情報を情報提供サーバ2から取得する(ステップS165)。ステップS165において制御部11は、目的地の離発着に要する平均時間を取得する。
制御部11は、通信部14を介して、現在位置から設定されている目的地までの間の風速の分布情報を情報提供サーバ2から取得する(ステップS166)。
制御部11は、取得した混雑状況を示す情報及び風速の情報を含む環境情報と、現在地から目的地までの距離に基づいて、目的地までの移動に要する時間を算出し(ステップS167)、移動に要する電力量を予測する(ステップS168)。
制御部11は、ステップS163にて算出した時間当たりの電力消費量に基づいて目的地までに設備で消費される電力量を算出し(ステップS169)、ステップS168で算出した移動に要する電力量と合わせて予測電力消費量を算出する(ステップS170)。
制御部11は、ステップS162で算出したSOCに基づく残電力量と、ステップS170で算出した予測電力消費量とに基づいて、目的地までの距離を、移動可能か否かを判断する(ステップS171)。ステップS171で制御部11は一例として、残電力量と予測電力消費量の大小を比較し、残電力量の方が多い場合に移動可能と判断すればよい。制御部11は、単位時間当たりの電力消費量を算出して距離を算出してから目的地までの距離と比較してもよい。
移動可能であると判断された場合(S171:YES)、制御部11は、残電力量及び予測電力消費量を出力し(ステップS172)、処理を終了する。
ステップS171で移動可能でないと判断された場合(S171:NO)、予測電力消費量と残電力量に対する割合に基づいて移動可能距離を算出し(ステップS173)、出力し(ステップS174)、処理を終了する。
ステップS174において制御部11は、情報提供サーバ2へ、現在地から移動可能距離以内にある充電スタンドESが設けられている離発着場所の検索リクエストを送信してもよい。制御部11は、リクエストに対して応答された離発着場所の候補を共に出力する。制御部11は、離発着場所の候補に到着した場合に充電スタンドESで充電すべき電力量を、残電力量、予測電力消費量を用いて算出する。候補から選択された離発着場所に到着した場合、制御部11は、充電スタンドESと接続されたタイミングで充電電力量を再度決定して充電を実行してよい。
実施の形態5に示したように、電池管理装置1による移動可能距離の算出の対象は、電気自動車に限られない。同様にして電池管理装置1による処理は、ドローンと呼ばれる無人飛行機についても適用できる。電池管理装置1による処理はほかに、蓄電素子を搭載し、電力で航行する電動船舶における電池管理に適用することも可能である。電池管理装置1による処理を電動船舶に適用する場合、制御部11は気温、風速、及び波の高さに加え、潮流に関する情報を鑑みて電力消費量を予測、補正する。電池管理装置1による処理はほかに、電力を用いて航行しより緻密な管理が必要な宇宙船、衛星等の飛行体における電池管理にも適用が可能である。
上述のように開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
1 電池管理装置
10 蓄電素子
11 制御部
12 記憶部
14 通信部
1P 制御プログラム
2 情報提供サーバ
20 制御部
21 記憶部
22 通信部
31 ナビゲーション装置
33 空調装置

Claims (11)

  1. 電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づいて移動可能距離を算出する算出部を備える電池管理装置であって、
    前記算出部は、
    前記蓄電素子の充電率を逐次取得して時間変化を記憶し、
    前記電動移動体の予定経路における混雑時間分布及び外気温の予想時間分布を含む環境情報を取得し、
    算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想時間分布の入力に応じて、前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように、電動移動体個々の、前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量との合計の電力消費実績と、移動中の各時点における前記蓄電素子の充電率の実際の時間変化、実際の移動経路における混雑時間分布、及び、前記移動経路における外気温の実際の時間分布とを含む学習データによって学習されている学習モデルを用いて移動可能距離を算出する、
    電池管理装置。
  2. 前記学習モデルは、前記電動移動体の種類を、充電率の時間変化、混雑時間分布、及び外気温の予想時間分布に加えて入力した場合に、前記充電率の蓄電素子を動力源として移動可能な距離、又は前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように学習してあり、
    前記算出部は、
    前記電動移動体の種類を前記充電率の時間変化、混雑時間分布、及び外気温の予想時間分布に加えて入力する、
    請求項1に記載の電池管理装置。
  3. 前記学習モデルは、前記予定経路の通過予定時刻を入力する、請求項1または2に記載の電池管理装置。
  4. 電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づいて移動可能距離を算出する算出部を備える電池管理装置であって、
    前記電動移動体は、電気自動車、又は電動飛行体であり、
    前記算出部は、
    前記蓄電素子の充電率を取得し、
    前記電動移動体の予定経路における時間別の外気温の変化の予想分布を含む環境情報を取得し、
    取得した充電率及び環境情報に含まれる前記外気温の変化の予想分布から、前記予定経路を前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている曇り防止用電熱線を含む設備での電力消費量の時間別の予測とに基づき予測される前記予定経路における電力消費量を算出し、
    算出された前記予定経路における予測電力消費量並びに前記充電率に基づき、前記蓄電素子の残電力による移動可能距離を算出する
    電池管理装置。
  5. 自装置が起動中に、前記蓄電素子の充電率を所定のタイミングで取得するようにしてあり、
    前記充電率を取得する都度に、前記充電率が所定値以下となったか否かを判断し、
    前記充電率が前記所定値以下となったと判断された場合に、前記算出部による移動可能距離の算出を開始する
    請求項1からのいずれか1項に記載の電池管理装置。
  6. 電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率の時間変化、前記電動移動体の予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び前記予定経路における外気温の予想時間分布を含む環境情報を入力する入力層と、
    記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力する出力層と、
    前記電動移動体の蓄電素子の充電率の実際の時間変化、前記電動移動体が移動した実際の移動経路における混雑時間分布及び前記移動経路における外気温の実際の時間変化分布を含む環境情報と、前記環境情報に対応する実際に移動するために消費した電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量の合計の電力消費実績とを含む教師データに基づき学習された中間層とを含み、
    前記電動移動体の移動可能距離を算出するために用いられる、学習モデル。
  7. 電動移動体の動力源の蓄電素子の状態を管理するコンピュータに、
    前記蓄電素子の充電率を逐次取得して時間変化を記憶し、
    前記電動移動体の予定経路における混雑時間分布及び外気温の予想時間分布を含む環境情報を取得し、
    算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想時間分布の入力に応じて、前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように、電動移動体個々の、前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量との合計の電力消費実績と、移動中の各時点における前記蓄電素子の充電率の実際の時間変化、実際の移動経路における混雑時間分布、及び、前記移動経路における外気温の実際の時間分布とを含む学習データによって学習されている学習モデルを用いて移動可能距離を算出する、
    処理を実行させるコンピュータプログラム。
  8. 電動移動体と通信によって情報を送受信可能なコンピュータが、前記電動移動体の動力源の蓄電素子の充電率に基づき、前記蓄電素子における残電力による移動可能距離を出力する電池管理方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記蓄電素子の充電率を逐次取得して時間変化を記憶し、
    前記電動移動体の予定経路における混雑時間分布及び外気温の予想時間分布を含む環境情報を取得し、
    算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想時間分布の入力に応じて、前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように、電動移動体個々の、前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量との合計の電力消費実績と、移動中の各時点における前記蓄電素子の充電率の実際の時間変化、実際の移動経路における混雑時間分布、及び、前記移動経路における外気温の実際の時間分布とを含む学習データによって学習されている学習モデルを用いて移動可能距離を算出する、
    電池管理方法。
  9. 電動移動体と通信によって情報を送受信可能であって、前記電動移動体の動力源の蓄電素子の残電力での移動可能距離を算出するための情報を提供する情報提供装置であって、
    前記蓄電素子の充電率の時間変化、予定経路、電力消費量の情報を受信し、
    前記電動移動体の予定経路における混雑時間分布及び外気温の予想時間分布を含む環境情報を取得し、
    算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想時間分布の入力に応じて、前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように、電動移動体個々の、前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量との合計の電力消費実績と、移動中の各時点における前記蓄電素子の充電率の実際の時間変化、実際の移動経路における混雑時間分布、及び、前記移動経路における外気温の実際の時間分布とを含む学習データによって学習されている学習モデルを用いて前記予定経路における電力消費量を算出し、
    算出された予測電力消費量を前記電動移動体に向けて送信する
    情報提供装置。
  10. 複数の電動移動体それぞれから、前記環境情報を取得し、
    受信した情報を用いて前記電力消費量を算出する
    請求項に記載の情報提供装置。
  11. 電動移動体の動力源の蓄電素子の充放電を管理する電池管理装置であって、
    前記蓄電素子の充電率を逐次取得して時間変化を記憶する記憶部と、
    前記電動移動体の移動の予定経路における混雑時間分布及び外気温の予想時間分布を含む環境情報を取得し、算出時点までの前記蓄電素子の充電率の時間変化、前記予定経路に対し予測されている混雑時間分布、及び、前記予定経路における外気温の予想時間分布の入力に応じて、前記蓄電素子の算出時点以降の充電率の時間変化を出力するように、前記電動移動体が移動するために必要な必要電力量と、前記電動移動体に搭載されている設備での電力消費量との合計の電力消費実績と、移動中の各時点における前記蓄電素子の充電率の実際の時間変化、実際の移動経路における混雑時間分布、及び、前記移動経路における外気温の実際の時間分布とを含む学習データによって学習されている学習モデルを用いて予測電力消費量を算出する算出部とを備え、
    算出された予測電力消費量と、前記蓄電素子の充電率に基づき、前記蓄電素子への充電量を決定し、決定した充電量で前記蓄電素子を充電する
    電池管理装置。
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