JP7297484B2 - 注出用スパウト、閉鎖部材付き注出用スパウト - Google Patents
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Description
繰り返し使用する包装容器は、内容物を注出するための注出ユニットを備えている。注出ユニットは、注出ノズルと、この注出ノズルの周囲に設けられた周壁とを備えることにより構成されている。詰め替え容器は、こうした構成の包装容器の注出ユニットに詰め替え容器の注出口を単に差し込んで詰め替えを行うものが一般的であったが、近年、詰め替え時の漏れ防止や作業性を向上させるために、注出用スパウトを連結することにより、内容物を包装容器に補充するように構成されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示される詰め替え容器の注出用スパウトは、内容物流路が貫通形成された筒状注出部を有するスパウト本体と、内容物流路の内側にはめこまれて内容物流路を閉鎖する閉鎖部材とを有し、内容物流路内側にはめこんだ閉鎖部材によって内容物が外気に触れることを防止できる。また、この注出用スパウトは、筒状注出部を包装容器の注出ユニットの周壁内側にはめこんだときに筒状注出部内側に包装容器の注出ノズルが挿入され、この注出ノズルによって閉鎖部材が内容物流路から突き出されて内容物流路が開放され、詰め替え容器内の内容物を内容物流路を通じて包装容器に充填できるように構成されている。詰め替え容器の内容物は包装容器の注出ノズルを介して包装容器へ充填される。
第1の態様の注出用スパウトは、内容物が収容される容器に取り付けられる取付部と、前記取付部から突出された筒状注出部と、前記筒状注出部の内側を含み且つ前記取付部を貫通して形成された内容物流路と、前記内容物流路の内周面に突出形成され、前記内容物流路に挿入されるノズルの外周に嵌合される嵌合リブ及び前記ノズルの側周に当接される可撓性のフィンの一方または両方とを有し、前記嵌合リブ及び前記フィンは前記内容物流路の内周面の周方向に延在形成されている。
前記嵌合リブの内周面は前記内容物流路の前記取付部に開口する一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状に形成されていても良い。
上述の注出用スパウトは、前記フィンが前記嵌合リブからその内周側に突出されたフィン付き嵌合リブを有していても良い。
前記内容物流路の内周面には前記ノズルにその先端から基端側へ延在形成されたスリットに挿入される筒状のガイドが突出形成されていても良い。
前記内容物流路の一端部には、前記内容物流路を閉じるための閉鎖部材が嵌合される嵌合溝が前記内容物流路の内周方向に延在形成され、前記嵌合リブ及び前記ガイドは前記嵌合溝から前記内容物流路の他端側へ延在形成されていても良い。
第2の態様の閉鎖部材付き注出用スパウトは、上記の注出用スパウトと、前記閉鎖部材とを有する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の第1実施形態の注出用スパウト10を示す。
また、図1は、注出用スパウト10と、注出用スパウト10に貫通形成された内容物流路13に嵌め込まれて内容物流路13を塞ぐ閉鎖部材30とで構成される閉鎖部材付き注出用スパウト10Aも示している。
図1に示す注出用スパウト10は、詰め替え容器20の容器部21に取り付けられる取付部11と、取付部11から突出された筒状注出部12とを有する。
図1に示す注出用スパウト10の内容物流路13は、円筒状内周面(但し後述のガイド14を除く)を有する円形孔である。
内容物流路13の他端は筒状注出部12先端に開口され、注出用スパウト10の注出口を構成している。
なお、取付部11の基端面11aは注出用スパウト10の基端面を兼ねる。内容物流路13の一端側の開口を、以下、基端開口、とも言う。
閉鎖部材30の外周部31は閉鎖部材30外周側へ行くにしたがって厚みが小さくなるテーパ状に形成されている。以下、閉鎖部材30の外周部31をテーパ状外周部とも言う。閉鎖部材30のテーパ状外周部31の厚み方向両側の面は、閉鎖部材30外周側へ行くにしたがって、閉鎖部材30の厚みの中央部を通り且つ閉鎖部材30の厚みに垂直に延在する仮想平面に接近する傾斜面となっている。嵌合溝15は、閉鎖部材30のテーパ状外周部31の外形に対応するV溝状に形成されている。
図1に示す注出用スパウト10は、内容物流路13の一端部の内周面13aに、嵌合リブ17と縦リブ18とで構成されたノズル保持突壁19を有する。
図1において、嵌合溝15は、係止突部16と嵌合リブ17との間に確保された領域である。
係止突部16は嵌合溝15の内容物流路13一端側(基端開口側)、嵌合リブ17は嵌合溝15の内容物流路13他端側(注出口側)に位置し、それぞれ嵌合溝15の内壁面の一部を形成している。
嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端部は嵌合溝15の内容物流路13他端側の内壁面を形成している。
図5に示すように、包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52には、その突端から基端に向かって延在するスリット53が形成されている。
図6に示すように、ガイド14は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の円筒状の周壁51内側に挿入してはめこむときに、包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52のスリット53(図5参照)に挿入されて、包装容器の注出ユニット50に対して注出用スパウト10を案内して挿入を円滑にする役割を果たす。
図1、図2に示すように、注出用スパウト10のガイド14は、内容物流路13軸線に沿って延在する筒状部14aと、筒状部14aの内容物流路13一端側を塞ぐ底板部14bとを有する有底筒状に形成されている。ガイド14の筒状部14aは内容物流路13軸方向に沿う軸線を中心に延在形成されている。
図1、図2に示す注出用スパウト10のガイド14は円筒状の筒状部14aと円板状の底板部14bとを有する有底円筒状に形成されている。
また、図1に示すガイド14の底板部14bにおける内容物流路13内周面付近に位置する部分は嵌合溝15の内容物流路13他端側の内壁面の一部を形成している。
嵌合リブ17は、内容物流路13一端側の内周面13aの周方向全周の60%以上の範囲に形成される。
ガイド14の底板部14bの内容物流路13内周面付近に位置する部分は内容物流路13内周方向における嵌合リブ17の延長上に位置し、嵌合リブ17と繋がっており、嵌合リブ17と一体に形成されている。
図1の注出用スパウト10において、ガイド14の底板部14bの内容物流路13一端側の面は、嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端面と連続して形成され、内容物流路13軸方向に垂直に延在している。
注出用スパウト10のノズル保持突壁19の内周面は、嵌合リブ17の内周面17aと各縦リブ18の突端面とによって構成されている。
注出ノズル52はノズル支持壁54の内周端から周壁51先端側へ突出形成され、ノズル支持壁54を介して周壁51の内側に周壁51に同軸に支持されている。注出ノズル52は、ノズル支持壁54側の基端から突端側へ行くにしたがって径小となるテーパ円筒状に形成されている。
また、図1に示す注出ユニット50の注出ノズル52の突端部は周壁51先端から外側へ突出されている。
図1の注出用スパウト10の嵌合リブ17は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入したときに注出ノズル52外側に嵌合される。
ノズル保持突壁19の縦リブ18は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50に挿入、嵌合する際に、内容物流路13に挿入された注出ユニット50の注出ノズル52先端部が当接されることで注出ノズル52先端部を嵌合リブ17内側へ導いて嵌合リブ17の注出ノズル52への嵌合を円滑にする案内突部の役割を果たす。
また、縦リブ18は嵌合リブ17を補強する補強リブの役割も果たす。
縦リブ18は、内容物流路13内周方向の3以上の箇所に分散配置されている。
縦リブ成形溝42iは第2コアピン42aの側面から窪んで第2コアピン42a軸線方向に沿って延在形成されている。
また、縦リブ成形溝42iは第2コアピン42aの先端側に行くにしたがって第2コアピン42a側面からの深さが深くなるように形成されている。
テーパ状先端部42fのピン主部42g側の基端は、ピン主部42g突端に比べて径小に形成されている。
ピン主部42g先端部の各縦リブ成形溝42iの延在方向片端は、テーパ状先端部42fの基端とピン主部42g先端外周との間の段差面に開口されている。
また、各縦リブ成形溝42iの溝底面のピン主部42g先端側の端は、テーパ状先端部42fの基端外周に位置合わせされている。各縦リブ成形溝42iの溝底面はテーパ状先端部42fの基端から第2コアピン42a基端側に行くにしたがって第2コアピン42a側面からの深さが浅くなるように形成されている。
コアピン41a、42aの先端面41e、42h同士の突き合わせは、コアピン41a、42aの先端面41e、42h同士の閉じ合わせとなる。
注出用スパウト10の脱型の際、第1コアピン41aは、注出用スパウト10の嵌合溝15に入り込んだ溝形成突部41c、及び注出用スパウト10の係止突部16が入り込んだ係止突部成形溝41d形成部分を無理抜きして注出用スパウト10から離脱させる。
第2コアピン42aのピン主部42gの縦リブ成形溝42iはピン主部42g先端側に行くにしたがってピン主部42g側面からの深さが深くなるテーパ状、テーパ状先端部42fは第2コアピン42a先端側に行くにしたがって径小となるテーパ状にそれぞれ形成されているため、注出用スパウト10の脱型の際、第2コアピン42aは注出用スパウト10から円滑に抜き去ることができる。
図1の注出用スパウト10は、内容物流路内周面13aからの突出寸法が係止突部16に比べて大きい嵌合リブ17を有する。
ガイド14の底板部14bは第2コアピン42aのガイド端部成形部42d内面と第1コアピン41aの先端面41eとの間に形成される。
閉鎖部材30は、内容物流路13の一端部に押し込む際に、テーパ状外周部31の厚み方向片側の傾斜面を注出用スパウト10の係止突部16に当接させ、内容物流路13への押し込みによって係止突部16を乗り越えさせたテーパ状外周部31を嵌合溝15に嵌合させる。閉鎖部材30のテーパ状外周部31の傾斜面は、テーパ状外周部31の係止突部16に対する乗り越えを円滑にする役割を果たす。
注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入して嵌め込んだとき、スリット53における注出ユニット50のノズル支持壁54に位置する部分は、注出用スパウト10のガイド14によって塞がれずに開放状態が維持され、詰め替え容器20から包装容器への内容物充填進行に伴う包装容器内の空気の押し出しを可能にする空気孔として機能させることができる。
また、注出用スパウト10を嵌合させた注出ユニット50の注出ノズル52のスリット53におけるガイド14が挿入された部分は、ガイド14によって、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ充填される内容物の通過が容易でないレベルに塞がれる。
その結果、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ充填される内容物は、その全量が、注出用スパウト10の内容物流路13の一端部から嵌合リブ17内側に嵌合された注出ノズル52突端部を介して注出ユニット50へ流入する。
このため、注出ノズル52突端部が周壁51から上方へ突出する向きとした注出ユニット50にその上方から注出用スパウト10を嵌合させた詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ内容物を充填する場合、注出ユニット50の注出ノズル52の嵌合リブ17から下方に位置する側周面を内容物の付着によって汚すことを回避できる。
その結果、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ内容物充填完了後の注出ユニット50へのキャップ装着作業等において、ユーザーが注出ノズルに触れた手指を内容物によって汚すことを容易に回避でき、注出ユニット50へのキャップ装着等の作業性を向上できる。
詰め替え容器20の注出用スパウト10は、包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に筒状注出部12を挿入したときに、注出ノズル52の突端部が嵌合リブ17内側にはまり込んで注出ユニット50に嵌合される場合は、注出ノズル52の側周面への内容物の付着を防止または抑制できる。
図7に示す注出用スパウト110は、図1に示す注出用スパウト10について縦リブ18を省略したものである。また、図7に示す注出用スパウト110は、図1に示す注出用スパウト10の嵌合リブ17の内容物流路13軸方向寸法をノズル保持突壁19の存在範囲全体に拡張した嵌合リブ17Aを採用している。
注出用スパウトは、図7に示す構成も採用可能である。但し、嵌合リブ17Aの内容物流路13軸方向寸法は適宜変更可能である。
また、注出用スパウトは、内容物流路13内周方向に延在する嵌合リブ17Aの内容物流路13他端全体から内容物流路13他端側に行くにしたがって径大となるテーパ壁部が内容物流路内周面13aに形成された構成も採用可能である。
図1において、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32は、注出用スパウト10の嵌合リブ17に当接されている。より具体的には、嵌合リブ17には、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32片面の外周部が当接されている。
このため、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30は、詰め替え容器20内の内容物によって押圧されても嵌合リブ17に支持され、嵌合溝15から内容物流路13他端側(注出口側)への押し込みを生じない。
取っ手33は、注出用スパウト10外側から内容物流路内周面13aの嵌合溝15への閉鎖部材30の挿入、嵌合、嵌合溝15に対する閉鎖部材30の向き調整、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の取り出し、等に用いることができる。
なお、図1の閉鎖部材30は、円板状の主板部32の外周全周にテーパ状外周部31を有する円板状本体35と、円板状本体35の主板部32から突出された取っ手33とで構成されている。
このため、図1に示す注出用スパウト10では、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を嵌合リブ17及びガイド14によって支持して、閉鎖部材30の嵌合溝15から内容物流路13他端側(注出口側)への押し込みを規制できる。
図8~図10に示すように、注出用スパウトは、嵌合リブ17からその内周側に突出された可撓性のフィン61aを有する構成も採用可能である。
図8~図10に示す注出用スパウト120は、図1等に例示した注出用スパウト10について、嵌合リブ17にその内周側に突出する可撓性のフィン61aを設けたものである。図8~図10に示す注出用スパウト120は、嵌合リブ17と嵌合リブ17からその内周側に突出された可撓性のフィン61aとで構成されたフィン付き嵌合リブ61を有する。
また、図8、図9に示すフィン61aは樹脂によって嵌合リブ17と一体に形成されている。図8に示すように、フィン61aの内容物流路13一端側の面は、嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端面から連続して延在している。
フィン61aは、変形を与える外力(重力を除く)が作用していないときに、嵌合リブ17から内容物流路13軸線に垂直の方向へ延出した状態となる。
フィン61aは内容物流路13軸方向の押圧力によって容易に湾曲変形させることができる。
図10に示すように、嵌合リブ17内側に挿入された注出ユニット50の注出ノズル52は、フィン付き嵌合リブ61のフィン61aを押圧して嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ曲げ変形(弾性変形)させ、注出用スパウト120の嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を内容物流路13一端から注出用スパウト120外側へ突き出すことができる。
注出ノズル52側周面に密着されたフィン61aは、注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間を塞いで、内容物流路13の基端開口から注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間への内容物の流入を阻止する。
注出ユニット50の注出ノズル52は、注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させる際に、注出用スパウト120のフィン61aを嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させることが可能なサイズを有するものであれば、その側周面に、内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させたフィン61aを密着させることができる。
すでに述べたように、注出ノズル52は基端側から先端側へ行くにしたがって径小のテーパ円筒状に形成されている。注出ノズル52に押圧されて曲げ変形させたフィン61aはその弾性により注出ノズル52側周面に密着される。
この場合、注出ノズル52によって曲げ変形されたフィン61aは、少なくとも嵌合リブ17側とは逆の突端部(内周側端部)の内容物流路13内周方向に沿う延在方向全体を注出ノズル52側周面に当接、密着させて、注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間を塞ぐ。
図11、図12に示す第3実施形態の注出用スパウト130は、第2実施形態の注出用スパウト120について、その内容物流路13の一端部のフィン付き嵌合リブ61を省略し、内容物流路13の軸方向中央部の内周面にフィン付き嵌合リブ62を突出成形したものである。
図11、図12に示す第3実施形態の注出用スパウト130のフィン付き嵌合リブ62は、内容物流路13の軸方向中央部の内周面に突出形成された嵌合リブ62aと、嵌合リブ62aの内容物流路13他端側(注出口側)の端部から嵌合リブ62a内周側(内容物流路13軸線側)へ突出されたフィン62bとを有する。
図11、図12に示す注出用スパウト130の嵌合リブ62aの内周面62cは、内容物流路13の径方向に垂直で内容物流路13内周方向に延在する湾曲面に形成されている。
また、この実施形態の注出用スパウト130のフィン62bは、嵌合リブ62aの内容物流路13内周方向全長にわたって嵌合リブ62aから突出形成されている。フィン62bは,内容物流路13内周方向に沿う円弧状に延在形成されている。
図11、図12に示す注出用スパウト130のフィン62bの内容物流路13他端側の面は、嵌合リブ62aの内容物流路13他端側の端面から連続して延在している。
このフィン62bは弾性変形可能に形成されている。
図11に示すように、フィン62bは、変形を与える外力(重力を除く)が作用していないときに嵌合リブ62aから内容物流路13軸線に垂直の方向へ延出した状態となる。
フィン62bは内容物流路13軸方向の押圧力によって容易に湾曲変形させることができる。
注出ノズル52側周面に密着されたフィン62bは、注出ノズル52側周面と嵌合リブ62aとの間を塞ぐ。注出ノズル52側周面に密着されたフィン62bは、内容物流路13の基端開口側から注出口へ向かって流れる内容物が、フィン62bから内容物流路13の注出口側における注出ノズル52側周面と内容物流路内周面13aとの間の領域に流入することを阻止する。
注出用スパウト130は、フィン62b基端部内周側への注出ノズル52の嵌合のみによって注出ユニット50に嵌合させることも可能である。
注出用スパウト130の注出ユニット50に対する嵌合は、注出ユニット50の周壁51内側に挿入した筒状注出部12の注出ノズル52基端部への嵌合、嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bの基端部の内周側への注出ノズル52の嵌合、の一方または両方によって実現される。
注出用スパウトの筒状注出部12の内周面に突出形成されるフィン付き嵌合リブは、図13に示すように、筒状注出部12の内周面の内周方向に延在する嵌合リブ63aと、嵌合リブ63aの内周面63cの内容物流路13軸方向中央部から嵌合リブ63aの内周側に突出する可撓性のフィン63bとを有する構成も採用可能である。図13のフィン付き嵌合リブに符号63を付記する。フィン63bの嵌合リブ63aに対する突出位置以外の構成は、第2実施形態にて説明したフィン61aと同様である。
図13のフィン付き嵌合リブ63の嵌合リブ63aの内周面63cのフィン63bから内容物流路13注出口側の部分は、内容物流路13基端開口側に行くにしたがって径小のテーパ状に形成できる。但し、嵌合リブ63aの内周面63cは、その全体が内容物流路13の径方向に垂直で内容物流路13内周方向に延在する湾曲面であっても良い。
また、注出用スパウトは、第3実施形態の注出用スパウト130のフィン付き嵌合リブ62にかえて、フィン付き嵌合リブ62の形成位置に、嵌合リブの内周面の内容物流路13一端側(基端開口側)端部から嵌合リブ内周側にフィンが突出形成されたフィン付き嵌合リブ(例えば図8~図10に例示したフィン付き嵌合リブ61と同様の構成のもの)を設けた構成も採用可能である。
図14に示す注出用スパウト150は、第3実施形態の注出用スパウト130についてフィン付き嵌合リブ62にかえて、フィン付き嵌合リブ62の形成位置に、筒状注出部12の内周面から直接突出形成されたフィン64を有する構成としたものである。
フィン64の注出用スパウトにおける形成位置以外の構成は、第2実施形態にて説明したフィン61aと同様である。フィン64は内容物流路13内周方向に沿って延在形成される。
この注出用スパウト150の注出ユニット50に対する嵌合は、注出ユニット50の周壁51内側に挿入した筒状注出部12の注出ノズル52基端部への嵌合によって実現される。
なお、図14は、閉鎖部材30がそのテーパ状外周部31を注出用スパウト150の嵌合溝15に嵌め込んで注出用スパウト150に装着された閉鎖部材付き注出用スパウト150Aも示している。
第2実施形態の注出用スパウト120のフィン付き嵌合リブ61の形成位置に設けられるフィン64は、嵌合溝15の内容物流路13他端側(基端開口側)の内壁面の一部を形成する。
注出用スパウトは、嵌合溝が存在せず、閉鎖部材30を装着しない構成も採用可能である。
嵌合リブの内周面は内容物流路一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状に限定されず、内容物流路軸方向に一定径で延在する形状であっても良い。
Claims (4)
- 内容物が収容される容器に取り付けられる取付部と、前記取付部から突出された筒状注出部と、前記筒状注出部の内側を含み且つ前記取付部を貫通して形成された内容物流路と、前記内容物流路の内周面に突出形成され、前記内容物流路に挿入されるノズルの外周に嵌合される嵌合リブとを有し、前記嵌合リブは前記内容物流路の内周面の周方向に延在形成され、前記嵌合リブの内周面は、前記内容物流路の前記取付部に開口する一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状であって、前記ノズルの側周面に合致するサイズの仮想テーパ円筒面上に形成されている注出用スパウト。
- 前記内容物流路の内周面には、前記ノズルにその先端から基端側へ延在形成されたスリットに挿入される筒状のガイドが突出形成されている請求項1に記載の注出用スパウト。
- 前記内容物流路の一端部には、前記内容物流路を閉じるための閉鎖部材が嵌合される嵌合溝が前記内容物流路の内周方向に延在形成され、
前記嵌合リブ及び前記ガイドは前記嵌合溝から前記内容物流路の他端側へ延在形成されている請求項2に記載の注出用スパウト。 - 請求項3に記載の注出用スパウトと、前記閉鎖部材とを有する、閉鎖部材付き注出用スパウト。
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