JP7297390B2 - 机及び座位立位可変机 - Google Patents

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Description

本発明は、机に関する。
これまで、立位の姿勢(以下、単に「立位」と呼ぶ)の利用者により利用される机において、脚を乗せるフットレストが存在する。例えば、新たに取付のための部品を用意することなく、支柱が複数あるテーブル(机)に対してもフットレストとして適用可能な足掛リングの取付け装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-202030号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来の技術では、足掛け(フットレスト)は、設計された一か所に固定されているに過ぎず、利用者の夫々に適した配置であるとは言えなかった。
本発明は、利用者にとって利便性の高い足掛けを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の机は、
自然人により立位で用いられるのに適する高さに設定可能である天板と、
前記天板を支える1以上の脚と、
前記脚に備えられ、立位の前記自然人が足を置いて利用するための、所定の範囲において可動するフィジェットバーと、
を備える。
本発明によれば、利用者にとって利便性の高い足掛けを備えた机を提供することができる。
本発明の机の一実施形態に係る座位立位可変机の立位状態における斜視図である。 図1の座位立位可変机の座位状態における斜視図である。 図2の座位立位可変机の正面図である。 図2の座位立位可変机の右側面図である。 図2の座位立位可変机の底面図である。 図1の座位立位可変机を利用する利用者の姿勢のうち、座位立位可変机に寄りかからない姿勢及び寄りかかる姿勢の例を示す図である。 図1の座位立位可変机が備えるフィジェットバーの奥行、高さ、及び振り幅の検討に係る実験器具の一例を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの奥行及び高さの実験結果を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの奥行及び高さの実験結果を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの振り幅の実験結果を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの振り幅の実験結果を示す図である。 図1の座位立位可変机に備えられるフィジェットバーの有効性に関する比較に係る実験器具の一例を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの有効性の実験結果を示す図である。 図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの有効性の実験結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、特に断りのない限り、次のように定義する方向を用いるものとする。
即ち、以下、重力が働く方向と垂直な面(以下、「水平面」と適宜呼ぶ)を、軸X及び軸YからなるX-Y平面と呼ぶ。
本実施形態における座位立位可変机は、X-Y平面に設置されるものとして、X-Y平面と略平行に長方形状の天板を備えるものとする。なお、座位立位可変机の利用者は、天板の長手方向に対向して着座し、利用しているものとして説明する。
ここで、X-Y平面において、天板の短手方向に三次元直交座標系の軸Xが取られるものとする。この場合における、座位立位可変机側からみて、利用者が座る側の方向を、「軸Xが正の方向」と呼び、この反対方向を、「軸Xが負の方向」と呼ぶものとする。
また、X-Y平面において、天板の長手方向に三次元直交座標系の軸Yが取られるものとする。この場合における、利用者からみて、右側の向きを、「軸Yが正の方向」と呼び、この反対方向を、「軸Yが負の方向」と呼ぶものとする。
また、重力が働く方向と逆の方向に軸Z及びその方向をとる。即ち、座位立位可変机が設置された水平面(所謂、床面)に対して高さが高くなる方向を、「軸Zが正の方向」と呼び、この反対方向を「軸Zが負の方向」と呼ぶものとする。
図1は、本発明の机の一実施形態に係る座位立位可変机の立位状態における斜視図である。
図2は、図1の座位立位可変机の座位状態における斜視図である。
図3は、図2の座位立位可変机の正面図である。
図4は、図2の座位立位可変机の右側面図である。
図5は、図2の座位立位可変机の底面図である。
図1に示すように、座位立位可変机1は、天板11と、机面上下昇降部12R,12Lと、脚部13R,13Lと、キャスター14RF,14RB,14LF,14LBと、フィジェットバー15と、フィジェットバー保持部16と、を備える。
なお、以下、図1に示すように、天板11を構成する面のうち軸Zが正の方向の面11Tを、「上面11T」と呼ぶ。また、天板11を構成する面のうち、上面11Tと対の逆の面11Bを、「下面11B」と呼ぶ。
ここで、座位立位可変机1の構成要素のうち軸Yが正の方向(利用者にとって右側)に配置されている構成要素には、「R」を含む符号が付されている。また、座位立位可変机1の構成要素のうち軸Yが負の方向(利用者にとって左側)に配置されている構成要素には、「L」を含む符号が付されている。また、座位立位可変机1の構成要素のうち軸Xが正の方向(即ち、利用者にとって手前側)に配置されている構成要素には、「F」を含む符号が付されている。また、座位立位可変机1の構成要素のうち軸Xが負の方向(即ち、利用者にとって奥側)に配置されている構成要素には、「B」を含む符号が付されている。
また、以下、机面上下昇降部12R,12Lを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「机面上下昇降部12」と呼ぶ。また、脚部13R,13Lを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「脚部13」と呼ぶ。また、キャスター14RF,14RB,14LF,14LBを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「キャスター14」と呼ぶ。
なお、以下、天板11乃至フィジェットバー保持部16の夫々の座位立位可変机1の構成要素を「パーツ」とも呼ぶ。
ここで、図1の座位立位可変机1は、立位の利用者により利用される状態で描かれている。詳細は後述するが、フィジェットバー15は、図1等に示すように、座位立位可変机1の脚部13Rの支持軸13ARと、脚部13Lの支持軸13ALとに支持されている。また、フィジェットバー15は、床面と平行な足掛部位15Aを有する。立位の利用者は、フィジェットバー15の足掛部位15Aに片足を乗せて、座位立位可変机1を利用する。
また、詳細については後述するが、座位立位可変机1は、机面上下昇降部12を有することで、天板11の上面11Tの高さを変更されることが可能である。即ち例えば、図2に示すように、座位立位可変机1は、机面上下昇降部12を有することで、天板11の上面11Tの高さを下げられることができる。この場合、利用者は、図示せぬ椅子を利用することで、座位の姿勢(以下、単に「座位」と呼ぶ)で座位立位可変机1を利用することもできる。座位立位可変机1の座位の利用者により利用される状態については、図2等を用いて後述する。
なお、詳細は後述するが、座位の利用者は、座位において利用しないフィジェットバー15をフィジェットバー保持部16に保持させることができる。この場合、フィジェットバー15は、座位において邪魔になる位置ではない位置に保持される。ここで、図2乃至図5の座位立位可変机1は、座位の利用者に利用される天板11の上面11Tの高さで描かれているが、説明や図示の簡単のため、フィジェットバー15はフィジェットバー保持部16に保持されていない状態で描かれている。
以下、本明細書において、フィジェットバー15の「奥行」とは、フィジェットバー15の足掛部位15Aと、天板11の上面11Tの4つの辺の中で、自然人(利用者)が利用している状態において、その自然人の腹部と対向する辺との、軸Xの方向の長さをいう。つまり、図1や図4等に示すように、フィジェットバー15の足掛部位15Aと、天板11の軸Xが正の方向の辺との軸X方向の長さDが、フィジェットバー15の奥行Dである。
また、本明細書において、フィジェットバー15の「高さ」とは、フィジェットバー15の足掛部位15Aと、座位立位可変机1が設置された床面からの長さをいう。つまり、図1や図4等に示すように、フィジェットバー15の足掛部位15Aと、座位立位可変机1の設置された水平面からの長さHが、フィジェットバー15の高さHである。
また、本明細書において、フィジェットバー15の「長さ」とは、詳細は後述するが、フィジェットバー15の足掛部位15Aの回転半径となる長さをいう。つまり、図3や図4等に示すように、フィジェットバー15の足掛部位15Aと、フィジェットバーを支持する、脚部13Rの支持軸13ARや脚部13Lの支持軸13ALとの軸Zの方向の長さLが、フィジェットバー15の長さLである。なお、以下、支持軸13ARと、支持軸13ALとを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「支持軸13A」と呼ぶ。
以下、図1乃至図5を用いて、座位立位可変机1を構成する夫々のパーツの相互の配置及び機能について説明する。
天板11は、座位立位可変机1のうち軸Zが正の方向に備えられた、X-Y平面に略平行な板である。利用者は、天板11の上面11Tの上(軸Zが正の方向)に適宜必要なものを置いて、作業等を行う。
机面上下昇降部12は、天板11を上下に昇降することを可能とする、天板11の軸Zが負の方向の面、即ち、天板11の下面11Bに接続されて設けられたパーツである。机面上下昇降部12R,12Lの夫々は、軸Yが正の方向及び軸Yが負の方向の夫々に設けられている。
机面上下昇降部12は、天板11を上下に昇降することを可能とするため、所定の軸Zの方向に伸縮する機構を有する。机面上下昇降部12の軸Zの方向に伸縮する機構として任意の機構が採用されてよい。ただし、机面上下昇降部12の軸Zの方向に伸縮する機構は、利用者により、「ワンタッチ、短時間、簡単な操作で天板11を上下に昇降」でき、「利用者は正しい座位及び立位の姿勢をとること」ができる機構が採用されると好適である。
利用者は、机面上下昇降部12により、天板11の高さを、座位において適切な高さと、立位において適切な高さとに変更することが可能である。更に言えば、利用者の夫々にとって適切な高さの夫々は、利用者の身長等により異なる。そこで、机面上下昇降部12は、複数の天板の高さに変更することが可能である。
また例えば、詳細は後述するが、利用者は座位立位可変机1に寄りかかるか否かにより、立位において適切な高さが異なる。そこで、机面上下昇降部12は、利用者が座位立位可変机1に寄りかかるか否かの夫々に対応した、適切な高さの夫々に変更することが可能である。
脚部13は、机面上下昇降部12の軸Zが負の方向に接続されて設けられたパーツである。脚部13R,13Lの夫々は、軸Yが正の方向及び軸Yが負の方向の夫々に設けられている。脚部13は、軸Zが負の方向に伸びる部材と、軸Xが正の方向に伸びる部材と、軸Xが正の方向且つ軸Zが正の方向に位置する部材と、を備える。
脚部13の軸Zが負の方向に伸びる部材及び軸Xが正の方向に伸びる部材は、主として机面上下昇降部12等の重量を支えることに資する部材であって、机面上下昇降部12に対してZ軸が負の方向に接続されて設けられる。
脚部13の軸Xが正の方向且つ軸Zが正の方向に位置する部材は、脚部13の軸Zが負の方向に伸びる部材及び軸Xが正の方向に伸びる部材の夫々と接続して設けられている。また、脚部13の軸Xが正の方向且つ軸Zが正の方向に位置する部材は、後述するフィジェットバー15を支持する脚部13の支持軸13Aを有する。
脚部13は、上述の各部材の配置により、机面上下昇降部12の軸Zの方向の長さを確保した上で、強度を持たせることができる。即ち、脚部13が上述の構造をとることで、軸Zの方向の長さが長い机面上下昇降部12が採用される。これにより、利用者は、自身にとって適切な天板11の上面11Tの高さに昇降可能となる。逆に言えば、机面上下昇降部12の軸Zの方向の長さが短い場合、利用者は、目的の高さに天板11を上下に昇降することができなくなってしまう。換言すれば、脚部13の構造は、図1に描かれた上述の例に限らず、利用者は、自身にとって適切な天板11の上面11Tの高さに昇降可能な机面上下昇降部12が採用され得る構造であればよい。
キャスター14は、脚部13の軸Zが負の方向に接続されて設けられる回転するパーツである。キャスター14は、適宜回転することにより、座位立位可変机1の移動を容易とすることができる。キャスター14RF,14RBの夫々は、軸Xが正の方向及び軸Xが負の方向の夫々に、脚部13Rに接続して設けられている。また、キャスター14LF,14LBの夫々は、軸Xが正の方向及び軸Xが負の方向の夫々に、脚部13Lに接続して設けられている。即ち、キャスター14RF,14RB,14LF,14LBの夫々は、座位立位可変机1のX-Y平面上の4つの角の夫々に備えられている。
なお、キャスター14は、座位立位可変机1が移動しないようにすることができる機構を備えると好適である。具体的には例えば、キャスター14は、トータルロック機構やセルフブレーキ機構を備えるとよい。ここで、トータルロック機構とは、キャスターの向き及びキャスターの回転の両方をロックする機構である。また、セルフブレーキ機構とは、上から荷重がかかることで自動的にキャスターにブレーキがかかる機構である。
フィジェットバー15は、図1等に示すように、座位立位可変机1の脚部13Rの支持軸13ARと、脚部13Lの支持軸13ALとに支持されている。また、フィジェットバー15は、床面と平行な足掛部位15Aを有する。利用者は、立位において、フィジェットバー15の足掛部位15Aに片足を乗せて、座位立位可変机1を利用する。なお、本実施形態におけるフィジェットバー15の太さは、13mmである。
フィジェットバー15の足掛部位15Aは、脚部13の支持軸13Aを中心に、回転が可能である。利用者は、軸Xの方向に力を加えることにより、X-Z平面において、フィジェットバー15に載せた足を揺らすことができる。
ここで、「フィジェットバー」とは、利用者にとっての「そわそわ」、「いらいら」といった、「手持無沙汰」等を、解消することが可能な棒である。即ち、上述したように、利用者はフィジェットバー15に載せた足を揺らすことで、所謂貧乏ゆすり等と類似する動作により、手持無沙汰等を解消することができる。フィジェットバー15の効果については、図7乃至図14を用いて後述する。
フィジェットバー保持部16は、利用者がフィジェットバー15を利用しない場合に、利用者にとって邪魔にならない位置にフィジェットバー15を保持することができる。即ち、利用者は、フィジェットバー15を利用しない場合、フィジェットバー15をフィジェットバー保持部16に保持させることができる。ここで、フィジェットバー保持部16は、フィジェットバー15をひっかけて保持する、フック部16AR,16ALを有する。なお、以下、フック部16ARと、フック部16ALとを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「フック部16A」と呼ぶ。
即ち例えば、図4において、フィジェットバー15は、脚部13の支持軸13Aからみて、軸Zが負の方向にぶら下がっている。しかしながら、利用者は、座位立位可変机1を図示せぬ椅子を用いて座位で利用する場合、図4を見ると、フィジェットバー15は通常椅子が配置される位置にあり、邪魔である。そこで、利用者は、フィジェットバー15を利用しない場合、図4において、脚部13の支持軸13Aを中心に時計周りで回転させることにより、フィジェットバー保持部16のフック部16Aにひっかけることができる。これにより、フィジェットバー15は、脚部13の支持軸13Aからみて、軸Zが負の方向にぶら下がらずに、脚部13の支持軸13Aからみて、軸Xが負の方向に保持される。
これにより、利用者は、フィジェットバー15を利用しない場合において、フィジェットバー15が邪魔とならない。
上述をまとめると、座位立位可変机1は、利用者にとっての「手持無沙汰」等を、解消することができるフィジェットバー15を備える。また、座位立位可変机1は、フィジェットバー15が不要な場合に、利用者にとって邪魔にならない位置にフィジェットバー15を保持することが可能な構造を有する。
本願発明の発明者(以下、単に「発明者」と呼ぶ)は、フィジェットバーを教育現場等の机に備えさせることにより、利用者の手持無沙汰を解消したり、第2の心臓ともいわれる利用者の足の運動を促すことにより、学習効率等が向上すると考えた。そこで、発明者は、現在及び将来の教育現場のニーズに基づき、適したフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLを、実験を行うことにより導き出した。
以下、教育現場のニーズに適切なフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLについて検討すべき条件等について説明する。
小学校から高等学校までの教室において、生徒(利用者)により1人掛けの机が利用されている。1人掛けの机は、1人の利用者により容易に動かされることが可能である。また、1人掛けの机は、任意の位置に配置されることが可能である。また、1人掛けの机が利用される場合、ペーパーテスト等が実施される際に、机の間の距離が保たれるという、教育現場における条件が満たされる。
更には、発明者は、以下のように将来的な授業の形態の変化について考察した。
中央教育審議会による答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」には、「学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である」と述べられている。即ち、大学等においては、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業が求められている。
ここで、上述の答申によれば、アクティブ・ラーニングとは、「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」である。また、アクティブ・ラーニングにより、「学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る」ことができる。具体的には、「発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である」とされている。
発明者は、「従来の机は、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習を含むアクティブ・ラーニング等の多様な学習方法を取り入れた授業に適している」とは言えないことに気が付いた。そこで、発明者は、以下に示す、アクティブ・ラーニング等の多様な学習方法を取り入れた授業に適した学習用の机の機能要件を抽出した。
即ち、学習用の机は、「立っても座っても学習できる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「様々な人数でグループ編成できる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「様々な方向に移動しやすい」机が望ましい。
また、学習用の机は、「短時間で机面を上下昇降できる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「立位学習時の足・腰の疲れを軽減できる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「机同士を隙間なく合わられる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「立位でも前にいる他の生徒が視界を遮らない」机が望ましい。
また、学習用の机は、「机を合わせて大きな教材資料を広げられる」机が望ましい。
また、学習用の机は、「発表で演台として使える」机が望ましい。
発明者は、小学校から高等学校までの教室において、上述の機能要件を満たす机として、フィジェットバーを備えた机を導入すると各要件を満たすということに想到した。即ち、アクティブ・ラーニング等においてディスカッションをする場合、利用者は立位での作業が増加する。この場合、利用者は、長時間の立位の維持により足に疲労がたまる。一方、自然人は、通常、歩行等の移動を伴わずに立位を長時間維持する場合、自身の足を片足ずつ休ませることが通常である。しかしながら、利用者は、歩行等の移動を伴わずに立位を長時間維持する場合、効率的に足を休ませることは難しかった。そこで、発明者は、フィジェットバーを備えた机により、足を自身の体重から解放するとともに、積極的に運動可能とすることにより、足の疲労を取り除く効果があるのではないかと考えた。
しかしながら、適切なフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLは、利用者の体格や好みにより異なる。そこで、発明者は、フィジェットバー15の奥行D、高さH、長さLについて考察した。具体的には例えば、フィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLの夫々は、以下に示す条件の夫々を満たすと好適である。
奥行Dは、座位立位可変机1の天板11の上面11Tを成す辺のうち、利用者が対向する辺から、天板11の上面11Tの4つの辺の中で、自然人(利用者)が利用している状態において、その自然人の腹部と対向する辺を基準として定められるのが好適である。即ち、利用者は、座位立位可変机1の天板11に対して自身の位置を決定し、その位置から把握される軸Xが負の方向の長さに基づいて、利用者の足を乗せるフィジェットバー15の足掛部位15Aが配置されるのが好適である。
例えば、奥行Dは利用によりフィジェットバー15が揺らされた場合において、フィジェットバー15が利用者の他の足にぶつかる距離よりも長い奥行Dであると好適である。また例えば、奥行Dは、利用者の膝が伸びすぎる長さより短く、適度に屈曲する長さであると好適である。
また例えば、高さHは、利用者が自然に足を屈曲することができる高さが望ましい。即ち例えば、高さHは、利用者の膝が90度よりも屈曲して内側が鋭角な角度となる高さより低いと望ましい。また例えば、高さHは、利用者の膝が伸びすぎず、膝が適度に屈曲する程度より高いと望ましい。
また例えば、長さLは、利用によりフィジェットバー15が揺らされた場合において、フィジェットバー15が利用者の他の足にぶつかる距離よりも短い長さLであると好適である。また例えば、長さLは、利用によりフィジェットバー15が揺らされた場合において、フィジェットバー15の動く範囲が十分に大きくなる長さLであると好適である。
なお、フィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLの夫々に対する条件の夫々は、最低限満たすべき条件であって、実際には利用者の体格や好みによるところが大きい。そこで、発明者は、フィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLについて、複数の利用者の夫々にとって適切な長さを検証するための実験とその検証を行った。以下、発明者による実験とその検証の結果について説明する。
以下、図6乃至図12を用いて、座位立位可変机1の幅W及び奥行Dの検討に係る実験とその結果について説明する。
図6は、図1の座位立位可変机を利用する利用者の姿勢のうち、座位立位可変机に寄りかからない姿勢及び寄りかかる姿勢の例を示す図である。
図6に示すように、立位状態の座位立位可変机1の天板11の上面11Tは、立位の利用者に対して適切な高さを有する。上述したように、利用者は、机面上下昇降部12の状態を異ならせることにより、利用者自身の身長等に応じた天板11の上面11Tの高さに、変更させることができる。
図6(A)は、図1の座位立位可変机1を利用する利用者の姿勢のうち、座位立位可変机に寄りかからない姿勢の例を示す図である。
図6(B)は、図1の座位立位可変机1を利用する利用者の姿勢のうち、座位立位可変机に寄りかかる姿勢の例を示す図である。
図6(A)及び(B)の例の夫々は、利用者が座位立位可変机1を利用する様子を軸Yが正の方向から描かれている。
図6(A)及び(B)の例の夫々において、利用者は、片足をフィジェットバー15に載せている。また、利用者は、フィジェットバー15に載せていない方の足を床面についている。
ここで、図6(A)及び(B)の例の夫々は、以下の点で互いに異なる。
図6(A)の例において、利用者は、座位立位可変机1の天板11の上面11Tに、利用者自身の手首や前腕部の一部のみを乗せている。一方、図6(B)の例において、利用者は、座位立位可変机1の天板11の上面11Tに、利用者自身の手首や前腕部の全て、さらには肘を乗せている。
また、図6(A)の例において、利用者は、フィジェットバー15に載せていない方の足について、足首と膝と腰とを軸Zの方向に略平行になるように配置して立っている。また、図6(B)の例において、利用者は、フィジェットバー15に載せていない方の足について、足首と膝と腰とを軸Zの方向に平行でないように配置して立っている。具体的には、利用者は、足首と膝と腰とを床面から軸Xが負の方向且つ軸Zが正の方向である方向に配置して立っている。
上述のように、利用者は、座位立位可変机に寄りかからない姿勢及び寄りかかる姿勢で座位立位可変机1を利用することができる。
この時、図6(A)及び(B)に描かれているように、利用者が座位立位可変机1に寄りかかった場合、適切な座位立位可変机1の天板11の上面11Tの高さは、利用者が座位立位可変机1に寄りかかっていない場合と比較して高い。具体的には、利用者が座位立位可変机1に寄りかかった場合、適切な座位立位可変机1の天板11の上面11Tの高さは、利用者が座位立位可変机1に寄りかかっていない場合と比較して10cm程度高くなる。
このように、利用者の姿勢や身長等により、適切な座位立位可変机1の天板11の上面11Tの高さは異なる。同様に、利用者の姿勢や身長等により、適切なフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLは、異なる。そこで、利用者の姿勢や身長等により、どのようなフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLが適切であるか、及びフィジェットバー15の有効性に関して、以下のような実験を行った。
図7は、図1の座位立位可変机が備えるフィジェットバーの奥行、高さ、及び長さの検討に係る実験器具の一例を示す図である。
図7に示す実験器具21は、様々な座位立位可変机1におけるフィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLを再現するための実験器具である。
図7に示すように、実験器具21は、フィジェットバー211を備え、フィジェットバー支持軸212R,212Lを有する。なお、以下、支持軸212Rと、支持軸212Lとを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「支持軸212」と呼ぶ。
また、実験者は、異なる支持軸212にフィジェットバー211を支持させることにより、様々なフィジェットバー15の奥行Dや高さHを再現可能である。
また、フィジェットバー211の奥行D、高さH、及び長さLの夫々は、フィジェットバー15の奥行D、高さH、及び長さLの夫々と基本的に同様である。
ここで、図7に示すように、実験器具21は、支持部位212の軸Zの方向の位置を4つの段階に変更可能となっている。また、図7に示すように、実験器具21は、支持部位212の軸Xの方向の位置を4つの段階に変更可能となっている。即ち、実験器具21は、各種各様なフィジェットバー211の奥行D、及び高さHを再現することが可能となっている。
実験者は、このような実験器具21を利用し、以下のような実験(以下、「本実験」と適宜呼ぶ)を行った。なお、本実験において、被験者(想定される利用者)の姿勢の基準となる点(以下、「基準点」と呼ぶ)として、以下の通り定義した。即ち、基準点P1とは、本実験用の座位立位可変机における天板の上面の4つの辺の中で、被験者が利用している状態において、その被験者の腹部と対向する辺の軸Yの方向に対する長さの中間の点である。また、基準点P2とは、基準点P1からみて、軸Zが負の方向の床面上の点である。
実験者は、図示せぬ本実験用の座位立位可変机と上述の実験器具21とを利用して実験を行った。なお、本実験用の座位立位可変机は、天板の上面の高さ(軸Zの方向の長さ)を床面から最低62.0cmから最高127.0cmまで無段階で可変できる机面上下昇降部を備えている。
本実験では、フィジェットバー211の奥行Dとして、0mm、80mm、160mm、240mmの4水準から設定可能とした。また、本実験では、フィジェットバー211の高さHとして、60mm、140mm、220mm、300mmの4水準から設定可能とした。即ち、フィジェットバー211を設置することが可能な位置は、奥行4水準×高さ4水準の計16水準であった。
本実験では、作業姿勢として以下の2つの姿勢を取り上げた。
1つ目の姿勢では、立位の被験者は、本実験用の座位立位可変机に体を寄りかからない姿勢をとる。即ち、被験者は、図6(A)を用いて説明したように、本実験用の座位立位可変机に体を寄りかからない姿勢で作業を行う。このような前提のもと、被験者は、被験者自身にとって作業しやすいと考える天板の上面の高さに設定する。
2つ目の姿勢では、立位の被験者(想定される利用者)は、本実験用の座位立位可変机に体を寄りかかる姿勢をとる。即ち、被験者は、図6(B)を用いて説明したように、本実験用の座位立位可変机に体を寄りかかる姿勢で作業を行う。このような前提のもと、被験者は、被験者自身にとって作業しやすいと考える天板の上面の高さに設定する。
なお、本実験の被験者は、大学生20名(男性10名、女性10名)であった。また、被験者の健康状態は「普通」5名、「やや良い」10名、「非常に良い」5名であった。
この被験者の年齢等の平均値及び標準偏差は、以下の通りであった。
被験者の年齢は、21.2±0.8歳であった。また、被験者の身長は、1662.9±93.0mmであった。また、被験者の体重は、59.8±11.6kgであった。また、被験者のBMIは、21.5±3.3kg/mであった。また、被験者の立位肘頭高は、1016.6±58.6mmであった。また、被験者の股下高は、744.4±54.1mmであった。また、被験者の利き手は、右手19名、左手1名であった。また、被験者の利き足は、右足20名であった。また、被験者の実験時の軸足(床上に接地する足)は全員左足であった。
実験者は、被験者に、文章を書き写す書字作業を行わせた。
実験者は、本実験に際して被験者に以下の通り教示した。
本実験用の座位立位可変机に体を寄りかからない姿勢の条件では、「立机に体を寄りかからないで自然な立位姿勢をとってください。そして、机の高さを調節し字を書きやすい最適な机の高さを設定してください。つぎに、立机と体との適切な距離をとってください」と教示した。
本実験用の座位立位可変机に体を寄りかかる姿勢条件では、「立机に体を寄りかかる立位姿勢をとってください。その際に、字を書きやすく、体重分散できる楽な姿勢になるよう、立机の高さを設定してください」と教示した。
実験者は、本実験に際し、以下の項目を記録した。
実験者は、立位の被験者の姿勢として、以下の項目を測定し、記録した。
実験者は、被験者に本実験用の座位立位可変机の天板の上面の高さを書字しやすい高さに調節してもらい、その高さを測定した。なお、本実験用の座位立位可変机の天板の上面の高さはフィジェットバー211の設置の位置を変えても変更しない。
次に、実験者は、被験者に最も良い軸足の位置を調節してもらい、被験者の軸足の中心の位置を軸足中心位置とした。実験者は、軸足中心位置に印をつけてずれないように基準点P2と軸足中心間の距離を床に貼り付けた定規により測定した。なお、被験者の軸足の位置は、フィジェットバー211の設置位置を変えても変更しない。
次に、実験者は、フィジェットバー211に乗せている足の位置を被験者が履いている靴に貼り付けた定規により測定した。被験者の靴の軸Xの方向の中央点をゼロとし、つま先側をプラス、踵側をマイナスとし、フィジェットバー211の足掛部の中心までの距離を測定した。
次に、実験者は、被験者に書字しやすい位置に書字用のシートを置いてもらい、書字点と基準点P1までの距離を測定した。なお、書字用のシートの位置はフィジェットバー211の設置の位置を変えても変更しない。
次に、実験者は、被験者の重心の位置を測定した。なお、通常、立位姿勢における人間の重心位置は骨盤の中心にある。そこで、被験者の腰の中心から重りを下垂し、軸足中心位置から重りの中心までの距離を測定した。
次に、実験者は、被験者による評価として、以下の項目を記録した。
即ち、実験者は、被験者にフィジェットバー211の奥行Dと高さHに対して、以下の項目を主観により評価してもらい、記録した。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211を揺らさないで乗せた場合のフィジェットバー211の奥行感について、「非常に近い」、「かなり近い」、「やや近い」、「丁度良い」、「やや遠い」、「かなり遠い」、「非常に遠い」の7段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211を揺らさないで乗せた場合のフィジェットバー211の高さ感について、「非常に低い」、「かなり低い」、「やや低い」、「丁度良い」、「やや高い」、「かなり高い」、「非常に高い」の7段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211を揺らして使用した場合のフィジェットバー211の奥行感について、「非常に近い」、「かなり近い」、「やや近い」、「丁度良い」、「やや遠い」、「かなり遠い」、「非常に遠い」の7段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211を揺らして使用した場合のフィジェットバー211の高さ感について、「非常に低い」、「かなり低い」、「やや低い」、「丁度良い」、「やや高い」、「かなり高い」、「非常に高い」の7段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211の揺らしやすさ感について、「非常に揺らしにくい」、「かなり揺らしにくい」、「やや揺らしにくい」、「少し揺らしにくい」、「よくも悪くもない」、「少し揺らしやすい」、「やや揺らしやすい」、「かなり揺らしやすい」、「非常に揺らしやすい」の9段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211使用による姿勢の安定性について、「安定しない」、「少し安定する」、「やや安定する」、「かなり安定する」、「非常に安定する」の5段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211使用による下肢の負担の軽減感について、「全く軽減しない」、「少し軽減する」、「やや軽減する」、「かなり軽減する」、「非常に軽減する」の5段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211に体重を乗せられているかについて、「乗せられていない(足を乗せているだけ)」、「少し乗せられる」、「やや乗せられる」、「かなり乗せられる」、「大いに乗せられる」の5段階評定尺度を用いて評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、軸足にかかる体重分散度合、フィジェットバー211にかかる体重分散度合、天板の上面にかかる体重分散度合を、全体重を10として評価してもらった。
実験者は、被験者に対して、フィジェットバー211への体重のかけやすさとバーの揺らしやすさを総合して、フィジェットバー211のよいか/悪いかについて、「非常に悪い」、「かなり悪い」、「やや悪い」、「少し悪い」、「よくも悪くもない」、「少しよい」、「ややよい」、「かなりよい」、「非常によい」の9段階評定尺度を用いて評価してもらった。
次に、実験者は、被験者によるフィジェットバー211の使用状況として、以下の項目を記録した。
即ち、実験者は、被験者にフィジェットバー211を利用してもらい、以下の項目を測定し、記録した。
まず、実験者は、実験器具21の底に貼った10mm間隔のメジャーとフィジェットバー211とを、本実験の座位立位可変机の天板の裏面に設置したビデオカメラで撮影した。次に、実験者は、被験者に利用されたフィジェットバー211の振り幅として、各被験者のフィジェットバー211の最適な設置の位置に最も近い設置の位置における振り幅だけを測定した。即ち、実験者は、各被験者のバー最適奥行きを0mmとし、つま先側、踵側の最大振り幅を3サイクル分、ビデオ再生画像に基づき測定した。実験者は、つま先側と踵側の振り幅の合計をフィジェットバー211の振り幅とし、その結果を記録した。
実験者は、被験者に対して、以下の順番でフィジェットバー211の設置の位置を提示した。本実験におけるフィジェットバー211の設置の順序は、以下の通りである。実験者は、設置の位置は最も高い位置で高さを固定し、奥行を最前から1列ずつ最奥まで移動した。その後、実験者は、高さを1段ずつ下げながら、最も低い位置まで同様の移動を繰り返した。
上述の立机に寄りかからない姿勢の条件における測定の結果は、以下の通りであることがわかった。
被験者により調整された座位立位可変机の天板の上面の高さの平均は1086.8mm、標準偏差は55.8mmであった。また、被験者の軸足中心位置の平均は210.8mm、標準偏差は49.1mmであった。即ち、被験者の軸足中心位置の平均は基準点Cから平均210mm離れることがわかった。
フィジェットバー211の奥行が0mmの場合、いずれの被験者も、どの高さでも、足中心位置の平均は、-35mm乃至-25mmに位置した。つまり、フィジェットバー211に乗せている足は踵側に25~35mmずれていることがわかった。また、フィジェットバー211の奥行が奥になるほど、どのフィジェットバー211の高さでも、足中心位置はバーに近づく傾向がみられた。つまり、バーの位置が奥になるにしたがって、バー上に足中心を近づけて乗せていることがわかった。
また、基準点Bからの平均書字点位置は221.4mm、標準偏差は28.9mmであった。
また、発明者は、フィジェットバー211の奥行Dの主観による評価の結果に対して、「非常に近い」-3点、「かなり近い」-2点、「やや近い」-1点、「丁度よい」0点、「やや遠い」1点、「かなり遠い」2点、「非常に遠い」3点として数値化し、被験者毎にフィジェットバー211の最適奥行の推定を行った。
また、被験者のフィジェットバー211の設置高さ毎に、フィジェットバー211の奥行と奥行に対する奥行感スコアとの回帰分析を行った。フィジェットバー211の設置高さ別に奥行感スコアをy、フィジェットバー211の奥行をxとし、回帰式を求めた。得られた回帰式より、丁度よい奥行(y=0のときのx値)を算出した。即ち、丁度良いと感じる奥行(奥行感スコア0の奥行)がみられ、その奥行はバーの高さによって異なっていた。
また、発明者は、フィジェットバー211の奥行Dの主観による評価の結果に対する推定と同様に、フィジェットバー211の高さの主観による評価の結果に基づき、被験者毎にフィジェットバー211の最適高さの推定を行った。
上述のような実験を行い、図8乃至図11に示す結果が得られた。
なお、図8及び図9において、被験者は、sub1乃至sub20という名称で特定されている。
図8は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの奥行及び高さの実験結果を示す図である。
全被験者の推定される最適な設置の位置の平均を成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置とした。座位立位可変机に寄りかからない姿勢における成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置は、奥行118.78mm、標準偏差34.21mmであった。また、座位立位可変机に寄りかからない姿勢における成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置は、高さ166.62mm、標準偏差65.47mmであった。また、12歳から15歳の平均身長とフィジェットバー実験の被験者の平均身長との比を乗じて中学生用のフィジェットバーの最適な設置の位置を推定した。その結果、座位立位可変机に寄りかからない姿勢における中学生用のフィジェットバーの最適な設置の位置は奥行111.21mm、高さ156.01mmであった。
図9は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの奥行及び高さの実験結果を示す図である。
全被験者の推定最適な設置の位置の平均を成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置とした。座位立位可変机に寄りかかる姿勢における成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置は、奥行140.04mm、標準偏差31.71mmであった。また、座位立位可変机に寄りかかる姿勢における成人用のフィジェットバーの最適な設置の位置は、高さ181.29mm、標準偏差58.24mmであった。また、12歳から15歳の平均身長とフィジェットバー実験の被験者の平均身長との比を乗じて中学生用のフィジェットバーの最適な設置の位置を推定した。その結果、座位立位可変机に寄りかかる姿勢における中学生用のフィジェットバーの最適な設置の位置は奥行131.12mm、高さ169.74mmであった。
図10は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの振り幅の実験結果を示す図である。
全被験者の座位立位可変机に寄りかからない姿勢におけるフィジェットバー211の振り幅平均と最大値、最小値、90%ile、95%ile、および平均振り角度、90%ile振り角度、95%ile振り角度は、図10に示す通りである。なお、振り角度は、振り幅角度=arctan(x/L)の式により求めた。ただし、この式において、xはフィジェットバー211の振り幅であって、Lはフィジェットバー211の長さ(270mm)である。
ここで、「%ile」とは、データを大きさ順で並べ、小さいほうからのどの位置にあるかを見る指標であって、当該位置をパーセントで表現した指標である。即ち例えば、「振り幅(mm)の90%ileの値が190mmである」とは、「図10に係る実験の被験者毎の振り幅を大きさ順で並べ、小さいほうから90%の振り幅が190mmである」ということを示す。換言すれば、この場合、190mmの振り幅が確保されていれば、90%の被験者自身の(好みの)振り幅が確保されていると認識する。
また、図10の結果は、各種データの分布を正規分布であるものとして分析した。即ち、実験結果として各種データに関して、平均値及び標準偏差を導出し、当該平均値及び当該標準偏差を持つ正規分布に対して、-∞から所定の幅Wまでを積分することにより、分析した。即ち例えば、当該正規分布の全体の積分値に対して、95%の積分値となる所定の振り幅を導出することで、95%ileとなる振り幅を導出した。
具体的には、全被験者のフィジェットバーの振り幅平均は194mm(振り角度平均37.97度)、標準偏差は109mmであった。また、フィジェットバーの振り幅最大値は510mm、最小値は40mmであった。バーの振り幅は、かかと側よりもつま先側に大きい傾向がみられた。
図11は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの振り幅の実験結果を示す図である。
全被験者の座位立位可変机に寄りかかる姿勢におけるフィジェットバー211の振り幅平均と最大値、最小値、90%ile、95%ile、および平均振り角度、90%ile振り角度、95%ile振り角度は、図10に示す通りである。なお、振り角度は、上述の図10における式により同様に求めた。
具体的には、全被験者のフィジェットバーの振り幅平均は229mm(振り角度平均44.56度)、標準偏差は103mmであった。また、フィジェットバーの振り幅最大値は510mm、最小値は50mmであった。バーの振り幅は、かかと側よりもつま先側に大きい傾向がみられた。
座位立位可変机1の設計者は、フィジェットバー15の奥行D、及び高さH等を、図8乃至図11に示す結果等に基づいて設計することができる。
即ち例えば、中学生の利用者が座位立位可変机1に寄りかからない姿勢での利用をすることを前提とすれば、以下のようになる。即ち、フィジェットバー15の奥行Dとして、111mmを採用することができる。また、設計者は、フィジェットバー15の高さHとして、156mmを採用することができる。また、設計者は、フィジェットバー15の振れ幅が95%ileである392.5mmが確保される設計とすることができる。
また例えば、中学生の利用者が座位立位可変机1に寄りかかる姿勢での利用をすることを前提とすれば、以下のようになる。即ち、フィジェットバー15の奥行Dとして、131mmを採用することができる。また、設計者は、フィジェットバー15の高さHとして、170mmを採用することができる。また、設計者は、フィジェットバー15の振れ幅が95%ileである403.5mmが確保される設計とすることができる。
なお、上述の数値は、一例である。即ち例えば、上述の奥行D等は、実際の設計においては、きりのいい値(例えば、10mm単位で四捨五入した値)を採用することができる。
また、座位立位可変机1の設計者は、フィジェットバー15の長さLを、以下のような実験結果等に基づいて設計することができる。
実験者は、図8乃至図11に示す実験と同様に、フィジェットバー15の長さLを模した実験器具を設計及び作成の上で使用して、フィジェットバー15の最適な長さLについて検討を行った。
実験器具が有するフィジェットバーの長さLが長くなるほど、フィジェットバーの可動範囲が広くなる。また、振り子の原理に基づけば、利用者が力を加えない場合のフィジェットバーの周期に対して、フィジェットバーの長さLが影響を及ぼす。
そこで、実験者は、被験者による評価として、「リズム(時間間隔)の好ましさ」を評価してもらった。また、実験者は、被験者による評価として、「総合的な好ましさ」を評価してもらった。
なお、実験器具のフィジェットバーの長さLとして、30mm、110mm、150mm、190mm、270mm、350mmの6種類について測定を行った。
この実験の結果、回帰分析等によれば、寄りかからない姿勢において、被験者による「リズム(時間間隔)の好ましさ」に基づく最適なフィジェットバーの長さLは、279.8mmであった。
また、この実験の結果、寄りかからない姿勢において、被験者による「総合的な好ましさ」に基づく最適なフィジェットバーの長さLは、296.9mmであった。
これらをまとめると、寄りかからない姿勢において、フィジェットバー15の最適な長さLは、270mm乃至300mmの範囲に存在することがわかった。
また、この実験の結果、回帰分析等によれば、寄りかかる姿勢において、被験者による「リズム(時間間隔)の好ましさ」に基づく最適なフィジェットバーの長さLは、305.9mmであった。
また、この実験の結果、寄りかかる姿勢において、被験者による「総合的な好ましさ」に基づく最適なフィジェットバーの長さLは、312.0mmであった。
これらをまとめると、寄りかかる姿勢において、フィジェットバー15の最適な長さLは、306mm乃至312mmの範囲に存在することがわかった。
以上、実験の結果を説明した。
以下、揺れるフィジェットバー15が、揺れないフットレストバーに対してどれだけ有効性を有するかを検証した結果について説明する。
図12は、図1の座位立位可変机に備えられるフィジェットバーの有効性に関する比較に係る実験器具の一例を示す図である。
即ち、発明者は、フィジェットバー15の有効性を検証するため、揺れないフットレストバーを備える実験器具22を作成して検証した。
図12に示すように、実験器具22は、フットレストバー221を備え、フットレストバー支持軸222R,222Lを有する。なお、以下、支持軸222Rと、支持軸222Lとを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて、「支持軸222」と呼ぶ。
また、実験者は、異なる支持軸222にフットレストバー221を支持させることにより、様々なフットレストバーの奥行Dや高さHを再現可能である。
実験者は、以下の通り実験を行った。
基本的な条件は、上述の実験と同様である。即ち、実験者は、20人の被験者に対し、座位立位可変机の天板の高さを調整させ、1分間の書字を行わせた。この時実験者は、上述の実験器具21,22の夫々を利用させ、フィジェットバーとフットレストバーを比べて、長時間使用したいと思うのはどちらかについて、「フィジェットバーを使用したい」、「ほぼ同じ」、「フットレストバーを使用したい」の3件法で評価してもらった。
図13は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかからない姿勢における、フィジェットバーの有効性の実験結果を示す図である。
図14は、図6の利用者の姿勢のうち座位立位可変机に寄りかかる姿勢における、フィジェットバーの有効性の実験結果を示す図である。
即ち、図13及び図14に示すように、被験者は、座位立位可変机に寄りかかる姿勢及び寄りかからない姿勢のいずれにおいても、フィジェットバーを長時間利用したいと評価した。即ち、フィジェットバー15は、フットレストバーと比較して有効であると把握される。
以上、揺れるフィジェットバーが、揺れないフットレストバーに対してどれだけ有効性を有するかを検証した結果について説明した。
以下、利用者がどのように座位立位可変机1を利用するのかについて説明する。
利用者は、座位立位可変机1を、立位又は座位で利用することができる。即ち、利用者は、座位立位可変机1を座位で利用する場合、机面上下昇降部12を伸縮させることにより、天板11の高さを座位において適切な高さに設定することができる。
この時、利用者は、座位において利用しないフィジェットバー15をフィジェットバー保持部16に保持させることができる。即ち、利用者は、フィジェットバー15を利用しない場合、フィジェットバー15をフィジェットバー保持部16に保持させることができる。具体的には、利用者は、フィジェットバー保持部16が有するフック部16Aに、フィジェットバー15をひっかけて保持することができる。
また、利用者は、座位立位可変机1を立位で利用する場合、机面上下昇降部12を伸縮させることにより、天板11の高さを立位において適切な高さに設定することができる。
この時、利用者は、フィジェットバー15を利用するとき、フィジェットバー保持部16に保持させられているフィジェットバー15をフィジェットバー保持部16のフック部16Aから外し、利用することができる。
また、利用者は、キャスター14を利用することにより、座位立位可変机1を様々な方向に移動することができる。これにより、複数の座位立位可変机1を利用する複数の利用者は、様々な人数でグループ編成できる。
利用者は、座位立位可変机1を上述のように動作させることで、アクティブ・ラーニング等の多様な学習方法を取り入れた授業に快適に取り組むことができる。
以上、利用者がどのように座位立位可変机1を利用するのかについて説明した。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での、変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、座位立位可変机1は、上述の説明において、アクティブ・ラーニング等の多様な学習に用いられるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち、座位立位可変机1は、特にアクティブ・ラーニング等の多様な学習に適しているものの、従来の授業や会議等、任意の用途に利用されてよい。
例えば、座位立位可変机1は、上述の説明において、天板11と、机面上下昇降部12R,12Lと、脚部13R,13Lと、キャスター14RF,14RB,14LF,14LBと、フィジェットバー15と、フィジェットバー保持部16とを備えるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、キャスター14を備えない構成としてもよい。また例えば、机面上下昇降部12及び脚部13は一体となっていてもよい。更に言えば、机面上下昇降部12、脚部13、及びキャスター14は、天板11を支える脚部であれば足りる。
以上まとめると、本発明が適用される机は、次のようなものであれば足り、各種各様な実施形態をとることができる。
即ち、本発明が適用される机(例えば、図1の座位立位可変机1)は、
自然人により立位で用いられるのに適する高さ(例えば、図1の天板11の高さ)に設定可能である天板と、
前記天板を支える1以上の脚(例えば、図1の机面上下昇降部12、脚部13、キャスター14からなる脚)と、
前記脚に備えられ、立位の前記自然人が足を置いて利用するための、所定の範囲において可動するフィジェットバー(例えば、図1のフィジェットバー15)と、
を備える机でれば足りる。
これにより、このような机を利用する自然人は、立位において、フィジェットバーに自身の足を乗せ、所定の範囲において可動させ、所謂貧乏ゆすり等のように、利用者にとっての「そわそわ」、「いらいら」といった、「手持無沙汰」等を、解消することができる。
また、利用者は、一方の足を軸足として体重をかけることができる。この場合、利用者の体重は、分散される。これにより、利用者は、自身の下肢や腰に対する負担を軽減させることができる。また、利用者は、フィジェットバー15を揺らすことにより、机を利用しながらにして下肢を動かすことができる。これにより、利用者は、自身の筋肉によるポンプとしての作用により血の流れが促進される。従って、改善することにより、利用者の脳は活性化することが考えられる。
また、このような机は、上述のように、手持無沙汰等を解消することができるとともに、血流の改善に伴って脳の活性化を図ることができる。更に言えば、このような机のうち一人用のものは、移動が容易である。即ち、このような机は、特に学習用において好適であると言える。
また、前記フィジェットバーを、利用されない状態として保持する保持部(例えば、図1のフィジェットバー保持部16)、
をさらに備えることができる。
前記フィジェットバーは、
前記自然人が所定の作業をするのに適するとして予め設定された範囲(例えば、設置場所や利用目的から決まる取りうる奥行Dの範囲)の中から選択されたパラメータ(例えば、当該自然人の判断結果)に基づいて設定された奥行と、
前記自然人が所定の作業をするのに適するとして予め設定された範囲(例えば、設置場所や利用目的から決まる取りうる高さHの範囲)の中から選択されたパラメータ(例えば、当該自然人の判断結果)に基づいて設定された高さとを有する、
ことができる。
また、前記フィジェットバーは、
前記自然人が長時間作業をするのに適するとして予め設定された範囲(例えば、設置場所や利用目的から決まる取りうる長さLの範囲)の中から選択されたパラメータ(例えば、当該自然人の判断結果)に基づいて設定された長さを有する、
ことができる。
1・・・座位立位可変机、11・・・天板、12,12R,12L・・・机面上下昇降部、13,13R,13L・・・脚部、14,14RF,14RB,14LF,14LB・・・キャスター、15・・・フィジェットバー、16・・・フィジェットバー保持部

Claims (4)

  1. 利用者により立位で用いられるのに適する高さに設定可能である天板(11)と、
    前記天板(11)床面上に支える1以上の脚部(13)と、
    立位の前記利用者が足を置いて利用するためのフィジェットバー(15)を備え、
    前記フィジェットバー(15)は、前記脚部(13)設けられた支持軸(13A)の周りに回動可能な足掛部位(15A)を備え、
    前記足掛部位(15A)は、前記利用者が足を前記足掛部位(15A)に置かない状態においては、自重によって前記支持軸(13A)に対し垂下した垂下位置を呈し、
    前記利用者が足を置いて前記足掛部位(15A)を移動させた場合、前記足掛部位(15A)は前記支持軸(13A)を支点に前記垂下位置を含む所定範囲の振り幅で揺動可能である
    机。
  2. 前記フィジェットバー(15)を、前記垂下位置よりも前記天板(11)の利用者が相対する側と反対側において利用されない状態として保持するフィジェットバー保持部(16)
    をさらに備える請求項1に記載の机。
  3. 前記天板(11)は矩形であり、
    前記支持軸(13A)は前記天板(11)の下方であって、前記天板(11)の前記利用者と対向する辺から反対側の辺側へ所定の奥行(D)の長さ位置に設けられ、
    前記フィジェットバー(15)の前記足掛部位(15A)は、
    前記支持軸(13A)から所定の長さ(L)の位置に配置されると共に、前記支持軸(13A)の垂下位置において、前記床面から所定の高さ(H)の位置に配置され、
    前記支持軸(13A)は、前記利用者が立位において片足を前記足掛部位(15A)に乗せた状態において、前記足掛部位(15A)に乗せた片足の膝の位置よりも前記床面側に配置され、
    前記高さ(H)は、前記利用者の立位において足を前記足掛部位(15A)に乗せた状態において、膝が鈍角に屈曲する位置である
    請求項1又は2に記載の机。
  4. 天板(11)と、机面上下昇降部(12)と、脚部(13)と、フィジェットバー(15)を備える座位立位可変机(1)であって、
    前記天板(11)は、長方形であって、当該長方形の長辺の一辺は利用者に対し左右方向に延在して相対し、当該長方形の短辺は前記利用者に対して前後方向に延在し、
    前記机面上下昇降部(12)は、前記天板(11)の左短辺側に固定された左机面上下昇降部(12L)と前記天板(11)の右短辺側に固定された右机面上下昇降部(12R)を含み、
    前記脚部(13)は、前記左机面上下昇降部(12L)を支える左の脚部(13L)と、前記右机面上下昇降部(12R)を支える右の脚部(13R)を含み、
    前記左の脚部(13L)は、前記左机面上下昇降部(12L)に連続して下方に配置されるパーツと、前記左机面上下昇降部(12L)に連続して下方に配置されるパーツの下端部が取り付けられ、所定の長さで床面と並列に前記前後方向に延在されるパーツと、前記左机面上下昇降部(12L)に連続して下方に配置されるパーツの上部から前記前後方向の前方へ前記床面と並列に延在された後、下方に指向されて前記床面と並列に前記前後方向に延在されるパーツの前端部に固定されたパーツを含み、
    前記右の脚部(13R)は、前記右机面上下昇降部(12R)に連続して下方に配置されるパーツと、前記右机面上下昇降部(12R)に連続して下方に配置されるパーツの下端部が取り付けられ、所定の長さで床面と並列に前記前後方向に延在されるパーツと、前記右机面上下昇降部(12R)に連続して下方に配置されるパーツの上部から前記前後方向の前方へ前記床面と並列に延在された後、下方に指向されて前記床面と並列に前後方向に延在されるパーツの前端部に固定されたパーツを含み、
    前記フィジェットバー(15)は、前記左の脚部(13L)を構成する前記左机面上下昇降部(12L)に連続して下方に配置されるパーツの上部から前記前後方向の前方へ前記床面と並列に延在された後、下方に指向されて前記床面と並列に前後方向に延在して配置されるパーツの前記床面と並列に延在された部分に回転自在に支持される左の支持軸(13AL)と、前記左の支持軸(13AL)と同一軸線を有し、前記右の脚部(13R)に前記右机面上下昇降部(12R)に連続して下方に配置されるパーツの上部から前記前後方向の前方へ前記床面と平行に延在された後、下方に指向されて前記床面と平行に前後方向に延在して配置されるパーツの前記床面と平行に延在された部分に回転自在に支持される右の支持軸(13AR)と、前記左の支持軸(13AL)と前記右の支持軸(13AR)に対し所定の長さ(L)で偏倚した位置に設けられた足掛部位(15A)によってクランク形に形成され、
    さらに、フィジェットバー保持部(16)は、前記左の脚部(13L)と前記右の脚部(13R)に固定され、前記利用者が相対する辺と反対側の辺側に延在するように設けられた棒状体と、前記棒状体に取り付けられたフック部(16AR、16AL)を含む
    座位立位可変机
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