JP7295781B2 - 温湿度調節庫 - Google Patents

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Description

本発明は、収納室の温度および湿度を調節可能な温湿度調節庫に関する。温湿度調節庫としては、収納室に収納したパン生地を冷凍あるいは冷蔵保存し、また、パン生地の解凍、予熱、発酵を実行する機能を備えるドゥコンディショナー等を挙げることができる。
収納室の空気を冷却するための冷凍装置を備える温湿度調節庫を含む貯蔵庫やショーケースの分野においては、冷凍装置を構成する蒸発器で生じる結露水および除霜水などの排水を庫外に排出するための排出口に排水トラップが設けられる。該排水トラップには、排水とともに収納室の底に落下した食品屑が流れ込むため、排水トラップは定期的に分解清掃を行う必要がある。特許文献1には、食品屑による詰まりを抑制して清掃間隔を拡大できる排水トラップが開示されている。
特許文献1の排水トラップは、排水が流入する排水管(流入筒)と、側面に排水の流出口(流出筒)を有する溜水容器(貯水容器)とを備えており、排水管の下端を溜水容器の底面よりも高く、かつ流出口よりも低く位置させることによりトラップ構造を構成している。そして、溜水容器の底面を流出口側に向かって下り傾斜するように形成することにより、排水管から溜水容器内に流入した食品屑(ゴミ等)を溜水容器の傾斜に沿って流出口側に集めるようにしている。
特開2002-322705号公報
特許文献1の排水トラップでは、食品屑を流出口側に集めることで、排水管の下方に食品屑が堆積するのを防止できるので、排水管の下端が食品屑で塞がれて排水トラップが詰まることを抑制して、清掃間隔を拡大できる。しかし、定期的に分解清掃を行う手間は変わりなく、清掃を失念するといずれは排水トラップが詰まり、排水が収納室に逆流するおそれがある。また、排水トラップ内に、長期間食品屑が滞留していると、食品屑が腐敗し雑菌が繁殖して、収納室の内部を衛生的な状態に保持することができない。
本発明は、貯水容器に流れ込んだ食品屑を排水トラップの外部へと排出できるようにして、清掃の手間を排除でき、さらに収納室の内部を衛生的な状態に保持できる温湿度調節庫を提供することを目的とする。
本発明は、本体ケース2の内部に形成された収納室1の底部2Aに排水口36が設けられており、該排水口36に排水トラップ40が接続されている温湿度調節庫を対象とする。収納室1の内部空気を加湿する加湿装置7が設けられており、該加湿装置7は、給水源20に接続されて同装置7に水を供給する給水管18を備えている。排水トラップ40は、上壁41および下壁42と、上下の壁41・42の周縁部どうしを接続する周壁43とを備えた、排水を貯留する貯水容器44と、上壁41を貫通しその下端が下壁42と隙間を介して対向する状態で設けられ、排水を貯水容器44へ案内する流入筒45と、周壁43に設けられ、排水が排出される流出筒46とを備えている。そして、給水管18と貯水容器44との間に、中途部に管路を開閉する供給バルブ58を備える注水管57が設けられて、給水管18の水が排水トラップ40の貯水容器44に注入されるように構成されていることを特徴とする。
貯水容器44の周壁43が円筒状に形成されて、該周壁43に注水管57が接続される注水筒47が設けられている。平面視において、流出筒46と注水筒47とが、貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置されている。
注水筒47の開口下端位置が、流出筒46の開口下端位置よりも上方に配置されている。
注水管57は、供給バルブ58が設けられる上流側の第1注水管57Aと、下流側の第2注水管57Bとを備えている。両注水管57A・57Bは、上下に伸びる第1注水管57Aの下流側端部57Cに、第2注水管57Bの上流側端部57Dが被さるように接続されている。第1注水管57Aの下流側端部57Cの管外径d1が、第2注水管57Bの上流側端部57Dの管内径d2よりも小さく設定されて、両注水管57A・57Bの間に隙間が形成されている。
本発明の温湿度調節庫においては、給水管18と貯水容器44との間に、中途部に管路を開閉する供給バルブ58を備える注水管57を設けて、給水管18の水が排水トラップ40の貯水容器44に注入されるように構成した。こうした温湿度調節庫によれば、必要に応じて供給バルブ58を開弁することにより給水管18の水を貯水容器44に注入できるので、注入した水で貯水容器44の内部に滞留した食品屑を押し流し流出筒46から排水とともに排出することができる。従って、本発明によれば、排水トラップ40を分解することなく、供給バルブ58を開弁するだけで貯水容器44の内部を清掃できるので、清掃の手間を排除でき、さらに収納室1の内部を衛生的な状態に保持できる。また、既存の加湿装置7の給水管18と排水トラップ40とを供給バルブ58を設けた注水管57で接続するだけであるので、大きな構造変更を伴うことなく、温湿度調節庫に排水トラップ40の洗浄構造を搭載することができる利点もある。
貯水容器44の周壁43が円筒状に形成されて、該周壁43に注水管57が接続される注水筒47が設けられていると、注水筒47から貯水容器44に注入された水を、貯水容器44の中央方向に向かって拡散させ、中央を超えたのち注水筒47の反対側で収束するように流動させることができる。さらに、平面視において、流出筒46と注水筒47とが、貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置されていると、注水筒47から貯水容器44に注入され拡散し収束した水を流出筒46へとスムーズに流すことができるので、貯水容器44に滞留した食品屑を流出筒46から的確に排出できる。
注水筒47の開口下端位置が、流出筒46の開口下端位置よりも上方に配置されていると、注水筒47から貯水容器44へと流れ込んだ水の全てが流出筒46から排出される。従って、注入した水が注水管57側へと逆流するのを防止できるので、貯水容器44に滞留した食品屑を流出筒46からより的確に排出できる。
注水管57を構成する第1注水管57Aと第2注水管57Bとは、上下に伸びる第1注水管57Aの下流側端部57Cに、第2注水管57Bの上流側端部57Dが被さるように接続されており、第1注水管57Aの下流側端部57Cの管外径d1が、第2注水管57Bの上流側端部57Dの管内径d2よりも小さく設定されて、両注水管57A・57Bの間に隙間が形成されている。これによれば、第1注水管57Aから供給された水、あるいは貯水容器44内の排水が第2注水管57Bを逆流した場合でも、逆流した水は両注水管57A・57Bの接続部分の隙間から注水管57の外にオーバーフローするので、汚れた水が第1注水管57Aに逆流するのを防止できる。従って、第1注水管57Aが接続されている加湿装置7の給水管18が汚染されるのを防止でき、加湿装置7を衛生的な状態に保持できる。
本発明に係る温湿度調節庫の全体を示す縦断側面図である。 排水トラップの構造を示す縦断正面図である。 図2におけるA-A線断面図であり、排水トラップの横断平面図である。 温湿度調節庫の水路系統の一部を示す背面図である。 温湿度調節庫の水路系統の全体を示すブロック図である。
(実施例) 図1から図5に本発明に係る温湿度調節庫をパン生地に対して前処理を施すドゥコンディショナーに適用した実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1から図3に示す交差矢印と、各交差矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2において、ドゥコンディショナーは、上下2つの収納室1A(1)・1B(1)を備える断熱箱体からなる本体ケース2と、各収納室1A・1Bの前面に形成された前面開口を開閉する断熱扉3・3とを備える。上下の収納室1A・1Bの間は、本体ケース2の上下中途部に設けた中間壁4で区分されており、本体ケース2の上方には、機械室5が設けられている。
ドゥコンディショナーは、各収納室1A・1Bの温度および湿度を調節するために、内部空気を冷却する冷凍装置6と、内部空気を加湿する加湿装置7とを備えている。冷凍装置6は、機械室5に設置される圧縮機10、凝縮器11、凝縮器ファン12と、各収納室1A・1Bにそれぞれ設置される蒸発器13・13とを備えている。各蒸発器13への冷媒の供給は、各蒸発器13に対応する開閉弁(図示していない)によって制御される。
加湿装置7は、各収納室1A・1Bに設置される、ガラス管ヒーターからなるヒーター(発熱源)15およびヒーター15に向かって水を噴射するスプレーノズル(散水器)16を備える加湿器17と、本体ケース2の背面に設置される、スプレーノズル16に水を供給する給水管18と、給水管18の中途部に設けられ、スプレーノズル16への水の供給を制御する給水バルブ19とを備えている。給水管18は銅管からなり、ドゥコンディショナーの設置場所に引き込まれた上水道からなる給水源20に元バルブ21を介して接続されている。ヒーター15とスプレーノズル16の間にはヒーター15で加熱される加熱板15Aが設けられており、スプレーノズル16から噴射される水は加熱板15Aで遮られ、ヒーター15に直接水が接触することはない。加湿装置7のヒーター15のみを駆動すると、ヒーター15および加熱板15Aで収納室1A・1Bの内部空気を加熱することができるので、加湿装置7は収納室1A・1Bの内部空気を加熱する加熱装置を兼ねている。
本実施例では、上下の収納室1A・1Bにそれぞれ加湿器17を設置しているので、給水管18は、元バルブ21から伸びる主管18Aと、主管18Aから分岐して上側の収納室1Aのスプレーノズル16に接続される第1分岐管18Bと、主管18Aから分岐して下側の収納室1Bのスプレーノズル16に接続される第2分岐管18Cとで構成されており、各分岐管18B・18Cに電磁弁からなる第1と第2の給水バルブ19A・19Bがそれぞれ設けられている。元バルブ21を解放した状態で、第1給水バルブ19Aを開弁すると、第1分岐管18Bを介して上側の収納室1Aのスプレーノズル16から水が噴射され、第2給水バルブ19Bを開弁すると、第2分岐管18Cを介して下側の収納室1Bのスプレーノズル16から水が噴射される。
収納室1Aの後方には、仕切壁24により熱交換室25が画成されており、熱交換室25には、循環ファン26と、先の蒸発器13および加湿器17とが上から記載順に設置されている。下部を除く仕切壁24の壁面には、熱交換室25へ空気を取り込むための吸込孔27の一群が形成されており、仕切壁24の下部の壁面には、収納室1Aへ空気を吹出すための吹出孔28の一群が形成されている。循環ファン26を駆動すると、収納室1Aの空気が循環ファン26によって吸込孔27から熱交換室25へと吸引され、この空気が蒸発器13および加湿器17を通過する間に熱交換され、吹出孔28から収納室1Aに吹出される。
冷凍装置6を駆動した状態で循環ファン26を駆動すると、吸込孔27から熱交換室25へと吸引された空気は、蒸発器13で冷却されたのち、吹出孔28から収納室1Aに吹出される。また、加湿装置7のヒーター15を駆動した状態で循環ファン26を駆動すると、吸込孔27から熱交換室25へと吸引された空気は、ヒーター15および加熱板15Aで加熱されたのち、吹出孔28から収納室1Aに吹出される。また、加湿装置7のヒーター15を駆動し、さらにスプレーノズル16から水を噴射している状態で循環ファン26を駆動すると、吸込孔27から熱交換室25へと吸引された空気は、ヒーター15および加熱板15Aで加熱され、さらに加熱板15Aに接触して蒸発した水蒸気により加湿されたのち、吹出孔28から収納室1Aに吹出される。冷凍装置6および加湿装置7の動作は、機械室5に設置された制御部29で制御されており、制御部29は不図示の温度センサおよび湿度センサの検出値に基づいて、収容室1Aの内部空気の温度および湿度を調節する。
収納室1Aの左右の側壁には、前後一対の棚柱32がそれぞれ装着されており、これら棚柱32で複数の棚板33が多段状に支持される。棚板33には、多数のパン生地が載せられた耐熱トレイが載置される。収納室1Bの構成は、収納室1Aの構成と同様であるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
収納室1Aの底面を構成する中間壁4の上面前寄りには、上集水部34が設けられており、上集水部34を除く底面は、上集水部34に向かって下り傾斜している。同様に、収納室1Bの底面を構成する本体ケース2の底壁(底部)2Aの上面前寄りには、下集水部35が設けられており、下集水部35を除く底面は、下集水部35に向かって下り傾斜している。蒸発器13で生じる結露水および除霜水やスプレーノズル16から噴射されて蒸発しなかった水等の排水は、上集水部34および下集水部35に集められたのち、本体ケース2の底壁2Aに設けた排水口36から外部へと排出される。なお、上集水部34で集められた排水は、流下管37を介して下集水部35へと移動されたのち排水口36から排出される。
排水口36には、該排水口36から収納室1Bへ外部空気および害虫が侵入するのを防止するために排水トラップ40が接続されている。排水トラップ40は、円盤状の上壁41および下蓋(下壁)42と、上壁41と下蓋42との周縁部どうしを接続する円筒状の周壁43とを備えた貯水容器44と、上壁41を貫通しその下端が下蓋42と隙間を介して対向する状態で設けられる丸パイプ状の流入筒45と、水平方向に伸びるように周壁43に設けられる丸パイプ状の流出筒46および注水筒47とを備えている。排水トラップ40は、排水口36の下端に形成された装着凹部48に流入筒45の上端が差込み装着されて、本体ケース2の底壁2Aに固定されている。流出筒46には、同筒46から排出される排水を、排水ピットへと導く排水ホース49が差込み装着されている。
図3に示す排水トラップ40の平面視において、流入筒45は、その中心軸が貯水容器44の中心に一致するように配置されている。流出筒46と注水筒47とは、その中心軸が貯水容器44の半径方向に沿うように指向し、かつ貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置されている。また、図2に示す排水トラップ40の側面視において、注水筒47の開口下端位置は、流出筒46の開口下端位置よりも上方に配置されており、流出筒46の開口下端位置は、流入筒45の開口下端位置よりも上方に配置されている。
貯水容器44を構成する上壁41および周壁43、流入筒45、流出筒46、および注水筒47は一体に形成されており、貯水容器44を構成する下蓋42は周壁43に対して着脱可能に装着されている。具体的には、下蓋42は、周壁43の外径よりも大きな直径寸法に形成された円盤であり、その周縁部から上向きに周回状の筒部51を備えている。筒部51の内面には、雌ねじ部52が形成されており、この雌ねじ部52は周壁43の下端周面に形成された雄ねじ部53に螺合できる。装着状態の下蓋42は、平面視において反時計方向に回転操作することにより、雌雄のねじ部52・53の螺合が解除されて周壁43から分離できる。逆に、分離状態の下蓋42は、平面視において時計方向に回転操作することにより、雌雄のねじ部52・53が螺合されて周壁43に装着できる。図2において符号54は、周壁43の下端面と下蓋42の上面との間に介在させたシールリングであり、該シールリング54で雌雄のねじ部52・53の螺合部分から水が漏れだすのを防止している。このように、下蓋42を周壁43に対して着脱できるように排水トラップ40を構成することにより、貯水容器44の内面に食品屑が固着した場合であっても、固着した食品屑を簡便に除去できる。
排水口36に流れ込んだ排水は、流入筒45で案内されて貯水容器44内に貯留される。貯水容器44内に貯留された排水が、流出筒46の開口下端位置を超えると、超えた分の排水は流出筒46から排出される。この状態では、流入筒45の下端が貯水容器44内に貯留された排水に浸かっており、貯水容器44内の排水がトラップとして機能しており、外部から空気や害虫が収納室1B内に侵入するのを阻止している。
収納室1A・1Bの底面には、耐熱トレイの出し入れ時にパン生地の小片や焼成後のパンのかけら等(以下単に「食品屑」と記す。)が落下するため、排水トラップ40には、排水とともに食品屑が流れ込むのを避けられない。そのため、本実施例のドゥコンディショナーにおいては、貯水容器44内に流入し滞留している食品屑を押し流すための構造を設けて、下蓋42を取り外すことなく貯水容器44内の清掃を行えるように構成されている。具体的には、加湿装置7と排水トラップ40との間に、一端が給水管18に接続され、他端が貯水容器44に接続される注水管57が設けられており、注水管57の中途部に設けた電磁弁からなる供給バルブ58を制御部29で開閉制御することにより、洗浄用の水が給水管18から排水トラップ40へと供給されるようになっている。
図1および図5に示すように注水管57は、上下に伸びる上流側の第1注水管57Aと、L字状に折り曲げられた下流側の第2注水管57Bとに分割されており、第1注水管57Aに供給バルブ58が配置されている。第1注水管57Aは銅管からなり、その上流端は給水管18の主管18Aに接続されている。第2注水管57Bは塩化ビニル製のパイプからなり、その下流端は排水トラップ40の注水筒47にソケット59を介して接続されている。本体ケース2の底壁2Aの下側に配置される第2注水管57Bの横行部分は、排水トラップ40に向かって僅かに下り傾斜している。第1注水管57Aの下流端と、第2注水管57Bの上流端とは、第1注水管57Aに第2注水管57Bが被さるように接続されている。具体的には、図4に示すように、第1注水管57Aの下流側端部57Cの管外径d1は、第2注水管57Bの上流側端部57Dの管内径d2よりも小さく設定されており(d1<d2)、上流側端部57Dに下流側端部57Cを差込んだ状態で両注水管57A・57Bをブラケット60で本体ケース2に固定することにより、両注水管57A・57Bの間に隙間が形成された状態で接続される。
排水トラップ40の洗浄動作は、供給バルブ58を開弁し、所定時間経過したのち供給バルブ58を閉弁する。供給バルブ58を開弁すると、第1注水管57Aの下端から出た水は、第2注水管57Bの上端で受止められ、第2注水管57Bを流れたのち注水筒47を通って貯水容器44内へと注入される。注入された水は、貯水容器44に滞留している食品屑を押し流しながら流出筒46側へと流れ、食品屑とともに流出筒46側から排出される。所定時間(例えば10秒)水を貯水容器44へ注入したのち供給バルブ58を閉弁すると、排水トラップ40の洗浄が完了する。
注水筒47から貯水容器44内へと注水された水の流れは、貯水容器44内で拡散したのち収束して流出筒46へと至る。具体的には、注入された水は、下蓋42および貯水容器44の左右の内面に沿うように拡散しながら流れ、貯水容器44の前後中央に至る。貯水容器44の前後中央を超えると、下蓋42および貯水容器44の左右の内面に沿うように収束しながら流れ、収束したのち流出筒46から排出される。本実施例では、貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置した流出筒46と注水筒47との位置関係により、拡散した水が収束する位置に流出筒46が配置されているので、水はその流れが滞ることなくスムーズに貯水容器44内を移動し注水筒47から流出筒46へと至る。
先に説明したように冷凍装置6、加湿装置7、第1給水バルブ19A、第2給水バルブ19B、供給バルブ58などを含むドゥコンディショナーの全体は、制御部29で制御されている。制御部29は、各収納室1A・1Bの温度を冷凍温度あるいは冷蔵温度に維持して、収納されたパン生地を冷凍保存あるいは冷蔵保存する保存運転と、冷凍保存されているパン生地を解凍する解凍運転と、各収納室1A・1Bの温度を予熱温度に維持して、解凍された、あるいは冷蔵保存されているパン生地を予熱する予熱運転と、各収納室1A・1Bの温度および湿度を発酵に最適な状態に維持して、予熱が完了したパン生地を発酵させる発酵運転などの各種運転条件が予め登録されて実行できるように構成されている。また制御部29は、これら各運転を個別に実行する単独運転モードと、保存運転、解凍運転、予熱運転、発酵運転を順序だって実行する自動運転モードとを備えている。単独運転モードおよび自動運転モードは、ドゥコンディショナーの正面に設けられた不図示の操作パネルで実行できるようになっている。なお、自動実行モードにおいて、冷蔵温度にて保存運転が実行された場合には解凍運転が省略される。
排水トラップ40の洗浄は、単独運転モードにおける運転の前段あるいは後段、または、自動運転モードにおけるいずれかの運転の前段あるいは後段のタイミングで実施できる。ドゥコンディショナーにおいては、メーカーは単独運転モードあるいは自動運転モード前に、ユーザーによる収納庫1内の清掃を推奨している。そのため、清掃を行った後では貯水容器44内に食品屑が滞留しているおそれがある。そこで本実施例では、単独運転モードにおける運転の前段、および自動運転モードにおける保存運転の前段に、排水トラップ40の洗浄を行うようにしている。また、本実施例では、排水トラップ40の洗浄動作を実行させる洗浄モードを備えており、洗浄モードを実行すると上記の排水トラップ40の洗浄動作が実行される。
以上のように、本実施例のドゥコンディショナーにおいては、給水管18と貯水容器44との間に、中途部に管路を開閉する供給バルブ58を備える注水管57を設けて、給水管18の水が排水トラップ40の貯水容器44に注入されるように構成した。こうしたドゥコンディショナーによれば、必要に応じて供給バルブ58を開弁することにより給水管18の水を貯水容器44に注入できるので、注入した水で貯水容器44の内部に滞留した食品屑を押し流し、流出筒46から排水とともに排出することができる。従って、排水トラップ40を分解することなく、供給バルブ58を開弁するだけで貯水容器44の内部を清掃できるので、清掃の手間を排除でき、さらに収納室1の内部を衛生的な状態に保持できる。また、既存の加湿装置7の給水管18と排水トラップ40とを供給バルブ58を設けた注水管57で接続するだけであるので、大きな構造変更を伴うことなく、温湿度調節庫に排水トラップ40の洗浄構造を搭載することができる利点もある。
貯水容器44の周壁43を円筒状に形成し、該周壁43に注水管57が接続される注水筒47を設けたので、注水筒47から貯水容器44に注入された水を、貯水容器44の中心方向に向かって拡散させ、中心を超えたのち注水筒47の反対側で収束するように流動させることができる。さらに、平面視において、流出筒46と注水筒47とを、貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置したので、注水筒47から貯水容器44に注入され拡散し収束した水を流出筒46へとスムーズに流すことができ、貯水容器44に滞留した食品屑を流出筒46から的確に排出できる。
注水筒47の開口下端位置を、流出筒46の開口下端位置よりも上方に配置したので、注水筒47から貯水容器44へと流れ込んだ水の全てが流出筒46から排出される。従って、注入した水が注水管57側へと逆流するのを防止できるので、貯水容器44に滞留した食品屑を流出筒46からより的確に排出できる。
第1注水管57Aの下流側端部57Cの管外径d1を、第2注水管57Bの上流側端部57Dの管内径d2よりも小さく設定して、両注水管57A・57Bの間に隙間を形成したので、第1注水管57Aから供給された水、あるいは貯水容器44内の排水が第2注水管57Bを逆流した場合でも、逆流した水は両注水管57A・57Bの接続部分の隙間から注水管57の外にオーバーフローするので、汚れた水が第1注水管57Aに逆流するのを防止できる。従って、第1注水管57Aが接続されている加湿装置7の給水管18が汚染されるのを防止でき、加湿装置7を衛生的な状態に保持できる。
上記実施例の加湿装置7は、収納室1内にヒーター15とスプレーノズル16とを備えるスプレー式の加湿装置7で構成したが、収納室1外の加湿缶内で発生させた蒸気を収納室1内に供給する形態である加湿缶式の加湿装置7であってもよい。具体的には、加湿缶式の加湿装置7は、蒸気源となる水を貯留する加湿缶および該加湿缶に貯留された水を加熱し蒸発させる加熱源を備える蒸気発生器と、加湿缶内で発生した蒸気を収納室1に供給する蒸気管と、給水源20に元バルブ21を介して接続され加湿缶に水を供給する給水管18などを備える。蒸気管の中途部には同管を開閉して蒸気の供給を制御する蒸気バルブが設けられている。また、給水管18の中途部には同管18を開閉して給水源20からの水の供給を制御する給水バルブが設けられている。
加湿缶式の加湿装置7を備える温湿度調節庫においては、給水源20から給水バルブに至る給水管18と貯水容器44との間に、中途部に管路を開閉する供給バルブ58を備える注水管57を設けて、給水管18の水が排水トラップ40の貯水容器44に必要に応じて注入されるように構成する。このように加湿缶式の加湿装置7であっても排水トラップ40を分解することなく、供給バルブ58を開弁するだけで貯水容器44の内部を清掃できるので、清掃の手間を排除でき、さらに収納室1の内部を衛生的な状態に保持できる。また、既存の加湿装置7の給水管18と排水トラップ40とを供給バルブ58を設けた注水管57で接続するだけであるので、大きな構造変更を伴うことなく、温湿度調節庫に排水トラップ40の洗浄構造を搭載することができる。
上記の実施例では、注水筒47は周壁43に設けたが、注水筒47は貯水容器44の上壁41に設けることもできる。注水管57は分割する必要はなく、1本の管で構成することができる。流出筒46と注入筒47とは、その中心軸が平面視においてハ字状になるように設けることができる。また、流出筒46と注入筒47とは、必ずしも貯水容器44の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置する必要はない。本発明は、ドゥコンディショナー以外に、チョコレートの熟成を行う、いわゆるショコラエイジングストッカーや、野菜、果物、玄米、ワイン等の保冷庫にも適用することができる。
1 収納室
2 本体ケース
2A 底部(底壁)
6 冷凍装置
7 加湿装置
13 蒸発器
15 発熱源(ヒーター)
16 散水器(スプレーノズル)
17 加湿器
18 給水管
20 給水源
29 制御部
36 排水口
40 排水トラップ
41 上壁
42 下壁(下蓋)
43 周壁
44 貯水容器
45 流入筒
46 流出筒
57 注水管
57A 第1注水管
57B 第2注水管
57C 下流側端部
57D 上流側端部
58 供給バルブ
d1 下流側端部の管外径
d2 上流側端部の管内径

Claims (4)

  1. 本体ケース(2)の内部に形成された収納室(1)の底部(2A)に排水口(36)が設けられており、該排水口(36)に排水トラップ(40)が接続されている温湿度調節庫であって、
    収納室(1)の内部空気を加湿する加湿装置(7)が設けられており、
    加湿装置(7)は、給水源(20)に接続されて同装置(7)に水を供給する給水管(18)を備えており、
    排水トラップ(40)は、上壁(41)および下壁(42)と、上下の壁(41・42)の周縁部どうしを接続する周壁(43)とを備えた、排水を貯留する貯水容器(44)と、上壁(41)を貫通しその下端が下壁(42)と隙間を介して対向する状態で設けられ、排水を貯水容器(44)へ案内する流入筒(45)と、周壁(43)に設けられ、排水が排出される流出筒(46)とを備えており、
    給水管(18)と貯水容器(44)との間に、中途部に管路を開閉する供給バルブ(58)を備える注水管(57)が設けられて、給水管(18)の水が排水トラップ(40)の貯水容器(44)に注入されるように構成されていることを特徴とする温湿度調節庫。
  2. 貯水容器(44)の周壁(43)が円筒状に形成されて、該周壁(43)に注水管(57)が接続される注水筒(47)が設けられており、
    平面視において、流出筒(46)と注水筒(47)とが、貯水容器(44)の中心を対称中心にして点対称となる位置にそれぞれ配置されている請求項1に記載の温湿度調節庫。
  3. 注水筒(47)の開口下端位置が、流出筒(46)の開口下端位置よりも上方に配置されている請求項2に記載の温湿度調節庫。
  4. 注水管(57)は、供給バルブ(58)が設けられる上流側の第1注水管(57A)と、下流側の第2注水管(57B)とを備えており、
    両注水管(57A・57B)は、上下に伸びる第1注水管(57A)の下流側端部(57C)に、第2注水管(57B)の上流側端部(57D)が被さるように接続されており、
    第1注水管(57A)の下流側端部(57C)の管外径(d1)が、第2注水管(57B)の上流側端部(57D)の管内径(d2)よりも小さく設定されて、両注水管(57A・57B)の間に隙間が形成されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の温湿度調節庫。
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