JP7295488B2 - リベット継手の製造方法、リベット継手、及び自動車部品 - Google Patents

リベット継手の製造方法、リベット継手、及び自動車部品 Download PDF

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Description

本発明は、リベット継手の製造方法、リベット継手、及び自動車部品に関する。
本願は、2020年3月30日に、日本に出願された特願2020-060160号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車の軽量化、及び衝突安全性の向上を目的として、高強度鋼板の適用が勧められている。しかしながら、高強度鋼板から構成されるスポット溶接継手には、母材鋼板の引張強さが780MPaを超えると十字引張強さ(Cross Tension Strength、CTS)が低下するという課題がある。
スポット溶接継手の強度が低下すると、非常に厳しい条件における衝突などにより部材が変形した時に溶接部の破断が生じる恐れがある。従って、たとえ鋼板の強度を向上させたとしても、部材全体としての耐荷重が不足する恐れがある。そこで、高強度鋼板から構成される継手の強度を向上させる接合方法が求められている。
継手の十字引張強さを向上させる手段の一つとして、本発明者らはリベット接合に着目した。リベット接合とは、鋼板に貫通孔を形成し、この貫通孔に頭部と軸部とを有するリベットを通し、リベットの軸部の先端を室温で塑性変形させ、そしてリベットの頭部及び塑性変形部によって鋼板をかしめる接合法である。本発明者らは、高強度鋼板をリベット接合することにより得られる継手(リベット接合継手)の十字引張強さが、スポット溶接継手のそれよりも、著しく高いことを知見した。鋼板を機械的に接合するリベット接合によれば、接合部の脆化が生じないので、高強度鋼板から構成される接合継手のCTSを高く保持可能であると考えられる。
一方、本発明者らの実験によれば、鋼製リベットを用いて継手構造を製造すると、リベットを軸として板材が相互に回転可能な状態となった。これは、リベットの頭部と変形部とによる締結力(軸力)が不足しているからであると考えられた。リベット接合を2箇所以上で実施すれば、板材は回転しない。しかしながら、接合部における軸力不足している場合、接合部にてがたつきが生じ、継手全体の剛性が低下するおそれがあると本発明者らは考えた。
ところで、リベット継手の製造方法に関し、例えば以下のような技術が開示されている。
特許文献1には、締結具によって2個以上の構成部材を互いに結合させる方法であって、各構成部材は、穴を備えるとともに、前記構成部材は、前記穴が互いに重なり合って前記締結具を前記穴内において受けるように配置され、前記穴内に配置される前記締結具は、機械的に加圧および加熱されることで、前記締結具が変形させられて、以って前記構成部材が互いに結合させられる方法において、前記締結具は本質的に前記締結具の変形段階においてのみ加熱されて、前記締結具から結合させられる前記構成部材への熱伝達が最小限に抑えられ、結合は、前記締結具と前記構成部材とのいずれもが金属間合金群の材料に含まれる同一または同様の合金により製作されて行なわれることを特徴とする方法が開示されている。
特許文献2には、1対の電極の間にリベットの頭部と先端部分とをはさんで通電加熱すると共に押圧してリベッティングする方法において、リベットの頭部裏面と被リベット材との間に、断面積が小さく、且つ、リベット穴にリベットの軸部が十分密着充填すると共に、又は、それ以後に、頭部裏面と被リベット材とが接触するような高さを有する間座部を設けて、リベッティングすることを特徴とするリベッティング方法が開示されている。
特許文献3には、リベットを電極ではさみ、電気を通して抵抗熱により加熱し、加圧成形を行うリベットの締結方法において、通電加熱後一旦成形側頭部電極をリベットから話して、リベットの先端部まで加熱をゆきわたらせることを特徴とするリベットの締結方法が開示されている。
特許文献4には、結合されるべき少なくとも2部材に貫通して形成されるリベット穴を少なくとも一部テーパ状穴に形成し、このリベット穴にリベットを嵌合させ、通電かしめによりリベットの軸部をテーパ状穴に沿った形状に膨出変形させ、通電かしめ後のリベットの熱収縮によりリベットの軸部とテーパ状穴とを密着させ隙間なく結合させることを特徴とするリベットの通電かしめによる部材結合方法が開示されている。ここで、通電かしめ時のリベット温度は700~900℃であるとされている。
特許文献5には、複数のワークを、リベットを用いて結合するリベット締め方法であって、複数のワークに挿通したリベットを1対の電極間に挟んで加圧した状態で通電し、通電によるリベット自体の抵抗発熱でリベットを軟化させて、リベットの端部をかしめる、ことを特徴とするリベット締め方法が開示されている。
しかし、特許文献1~5のいずれにおいても、リベット継手の十字引張強さ及び軸力について何ら検討されておらず、また、これらを向上させるための構成についても十分に検討されていない。
日本国特表2006-507128号公報 日本国特開昭55-27456号公報 日本国特開昭53-78486号公報 日本国特開昭61-165247号公報 日本国特開平10-205510号公報
本発明は、十字引張強さ(CTS)及び軸力が高い接合部を製造可能なリベット継手の製造方法、並びに、十字引張強さ及び軸力が高い接合部を有するリベット継手及び自動車部品を提供することを課題とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)本発明の一態様に係るリベット継手の製造方法は、鋼製のリベットの軸部を、重ねられた複数の板材の貫通孔に通すこと、前記リベットを、前記リベットの軸方向に一対の電極の間に挟むこと、一対の前記電極で、前記リベットを加圧及び通電して、前記リベットの軸部の先端を潰すこと、及び、前記リベットを冷却し、冷却後の前記リベットの前記軸部の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすること、を備える。
(2)上記(1)に記載のリベット継手の製造方法は「スポット溶接、レーザ溶接、及びアーク溶接からなる群から選択される一種以上の溶接方法によって複数の前記板材を接合することをさらに有してもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載のリベット継手の製造方法は、複数の前記板材の間の、少なくとも前記貫通孔の周辺に接着剤を塗布して、次いで複数の前記板材を重ねることをさらに有してもよい。
(4)上記(1)~(3)のいずれか一項に記載のリベット継手の製造方法では、隣接する複数の前記板材における、前記貫通孔の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であってもよい。
(5)上記(1)~(4)のいずれか一項に記載のリベット継手の製造方法では、前記通電によって、前記リベットの前記軸部の最高到達温度を900℃超にしてもよい。
(6)上記(1)~(5)のいずれか一項に記載のリベット継手の製造方法では、前記リベットの、式1によって算出される炭素当量Ceqを0.025~0.215質量%としてもよい。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 <式1>
ここで、前記式1に含まれる元素記号には、前記リベットが含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。
(7)本発明の別の態様に係るリベット継手は、それぞれに貫通孔を備える、重ねられた複数の板材と、軸部が前記貫通孔を貫通し、前記複数の板材をかしめるリベットと、を備え、前記リベットの前記軸部の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さが130HV以上300HV未満である。
(8)上記(7)に記載のリベット継手は、スポット溶接部、レーザ溶接部、及びアーク溶接部からなる群から選択される一種以上の溶接部をさらに有してもよい。
(9)上記(7)又は(8)に記載のリベット継手は、複数の前記板材の間の、少なくとも前記貫通孔の周辺に配された接着剤をさらに有してもよい。
(10)上記(7)~(9)のいずれか一項に記載のリベット継手では、隣接する複数の前記板材における、前記貫通孔の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であってもよい。
(11)上記(7)~(10)のいずれか一項に記載のリベット継手では、前記リベットの、式1によって算出される炭素当量Ceqが0.025~0.215質量%であってもよい。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 <式1>
ここで、前記式1に含まれる元素記号には、前記リベットが含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。
(12)本発明の別の態様に係る自動車部品は、上記(7)~(11)のいずれか一項に記載のリベット継手を備える。
本発明によれば、十字引張強さ(CTS)及び軸力が高い接合部を製造可能なリベット継手の製造方法、並びに、十字引張強さ及び軸力が高い接合部を有するリベット継手及び自動車部品を提供することができる。
本実施形態に係るリベット継手の製造方法を示す図である。 本実施形態に係るリベット継手の製造方法を示す図である。 本実施形態に係るリベット継手の製造方法を示す図である。 本実施形態に係るリベット継手の製造方法を示す図である。 本実施形態に係るリベット継手の一例を示す断面図である。 貫通孔の大きさが板材ごとに異なるリベット継手の一例を示す断面図である。 貫通孔の周辺に配された接着剤をさらに有するリベット継手を示す断面図である。 リベット継手と、他の接合手段とを併用したバンパーの斜視図である。 リベットと他の部品との干渉を防止するための手段の一例を示す断面図である。 リベットと他の部品との干渉を防止するための手段の一例を示す断面図である。 リベットと他の部品との干渉を防止するための手段の一例を示す断面図である。 本実施形態に係る自動車部品の一例であるBピラーの断面図である。 本実施形態に係る自動車部品の一例であるバンパーの断面図である。
本発明者らは、十字引張強さ(CTS)及び軸力が高い接合部を製造する方法について、さらなる検討を重ねた。その結果、鋼製リベットの硬さを低くすることにより、軸力が高められることが知見された。
リベットの硬さを低くすることによって軸力が高められる理由は明らかではないが、本発明者らは、リベットのミクロ組織に生じるマルテンサイトが影響していると推定している。
板材のリベット接合は、リベットを加熱し、リベットの先端を変形させ、次いでリベットを冷却することにより行われる。リベットの加熱温度が十分に高く、且つリベットの冷却速度が十分に大きい場合、リベットの冷却の際にリベットが焼入れされて、リベットの硬さが増大する。硬さの増大は、マルテンサイト変態によって生じると考えられる。
ここで、鋼のマルテンサイト変態は、鋼の体積を膨張させる働きを有する。リベットの先端を変形させた後でリベットにマルテンサイト変態が生じると、リベットの軸の長さが増大し、リベットの頭部とリベット先端の変形部との間隔が増大し、軸力が損なわれるのではないかと本発明者らは推定している。
以上の知見に基づいて得られた本発明の一態様に係るリベット継手の製造方法(以下、リベット接合方法と略す場合がある)は、図1A~図1Dに示されるように、鋼製のリベット12の軸部121を、重ねられた複数の板材11の貫通孔111に通すこと、リベット12を、リベット12の軸方向に一対の電極Aの間に挟むこと、一対の電極Aで、リベット12を加圧及び通電して、リベット12の軸部121の先端を潰すこと、及び、リベット12を冷却し、冷却後のリベット12の軸部121の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすること、を備える。換言すると、本発明の一態様に係るリベット12継手の製造方法は、鋼製のリベット12を、重ねられた複数の板材11の通し穴111に挿通させる工程と、リベット12を一対の電極Aの間に挟む工程と、一対の電極Aを介して、リベット12に加圧及び通電し、リベット12の軸部121の先端の変形を生じさせる工程と、リベット12を冷却する工程と、を備え、冷却の後のリベット12の軸部121の平均ビッカース硬さを130HV以上300HV未満とする。以下、この製造方法について詳細に説明する。
まず、リベット12の軸部121を、重ねられた複数の板材の貫通孔111に通し、リベットの軸方向に一対の電極Aの間に挟む。板材11は、リベット継手1の母材となる。リベット12は、通常、軸部121及び頭部122を有し、この軸部121の先端は、リベッティングによって塑性変形されて変形部123を構成する。頭部122は、変形部123とともに板材11を挟持する(かしめる)働きを有する。なお、頭部122を有しないリベット12を貫通孔111に通し、軸部121の両端を塑性変形させたとしても、板材11をかしめることが可能である。この場合、2つの変形部123のうち一方を頭部122とみなすことができる。
板材11の構成は特に限定されない。例えば、板材11を鋼板、特に高強度鋼板(例えば引張強さTSが約590MPa以上の鋼板)とした場合、リベット継手1の強度を向上させることができて好ましい。また、本実施形態に係るリベット接合方法は、CTS低下を招く脆化を高強度鋼板に生じさせないので、高強度鋼板の接合に適用された場合に、高いCTSを有するリベット継手1を提供することができる。高強度鋼板の引張強さが980MPa以上である場合、CTSに関し、本実施形態に係るリベット接合の優位性は、スポット溶接に対して一層顕著となる。より好適には引張強さが1180MPa級以上、さらに最適には1500MPa以上である。引張強さの上限は特に限定されないが、例えば2700MPa以下としてもよい。また、板材11をアルミ板、CFRP板、及びチタン板などとしてもよい。溶接による接合とは異なり、本実施形態に係るリベット接合では、板材11の材質を異ならせてもよい。例えば、鋼板とアルミ板との組み合わせ、又は鋼板とCFRP板との組み合わせでもよい。板材の配置には特に規定はないが、材質の異なる板材の場合、融点の低い板材をリベット12の頭部122側に配置しても良い。板材11に種々の表面処理がなされていてもよい。例えば、板材11がGAめっき、GIめっき、EGめっき、Zn-Mgめっき、Zn-Alめっき、Zn-Niめっき、Zn-Al-Mgめっき、Alめっき、塗装、並びにホットスタンプによって母材金属と合金化されたZn系めっき(Zn-Fe、Zn-Ni-Fe)及びAl系めっき(Al-Fe-Si)等を有してもよい。
板材11の板厚にも特に限定はなく、例えば0.5mm~3.6mmとしてもよい。板材11の厚さを異ならせてもよい。板材11の枚数も特に限定されない。本実施形態に係るリベット接合の説明においては、板材11の枚数を2枚と仮定するが、枚数を3枚以上とすることも妨げられない。好適な組み合わせとして例えば、板厚が約1.6mmの板材と約2.3mmの板材との2枚重ね、又は板厚が0.75mmの板材と、1.8mmの板材と、1.2mmの板材との3枚重ねが挙げられる。板材の好適な組み合わせの範囲として例えば、板厚が約0.6mm~2.9mmの板材と0.6mm~2.9mmの板材との2枚重ね、又は板厚が0.6mm~1.6mm板材と、0.6mm~2.9mmの板材と、0.6mm~2.9mmの板材との3枚重ねが挙げられる。板材は、冷間もしくは熱間でのプレス成形、冷間でのロール成形、ハイドロフォーム成形、又はホットブロー成形された成形品であっても良い。また、板材はパイプ状に成形されていても良い。
貫通孔111の形状は、例えば円形等とすることができる。一方、貫通孔111の形状が4角形、5角形、6角形、8角形など多角形であってもよい。これらの多角形の角部に曲率を持たせても良い。また、貫通孔111の形状が楕円、又は、円の一部に凸部あるいは凹部がある形状であっても良い。貫通孔111を円形状以外の形状とすることにより、リベット接合した板材が、貫通孔のリベットを中心に回転することを防止したり、接合部のガタつきを軽減したりすることができるので、さらに望ましい。
リベット12を通すための貫通孔111は、レーザ切断、金型を用いた打ち抜き、ドリルを用いた穿孔等の任意の手段で形成することができる。板材11がホットスタンプ鋼板である場合は、熱間での金型打ち抜き、あるいはレーザ切断によって貫通孔111を形成することが望ましい。
貫通孔111の大きさは板材11の深さ方向に一定であってもよい。一方、深さ方向に貫通孔111の大きさが相違する段形状、またはテーパ形状を、貫通孔111に適用してもよい。また、複数の被接合材間の貫通孔111の中心軸は一致していなくても良い。
複数の板材11における貫通孔111の直径(貫通孔111が円形でない場合は、円相当径)は、図2に示されるように同一であってもよいし、一方図3に示されるように相違していてもよい。通常のリベット接合においては、接合部の隙間を減少させる観点から、貫通孔111の直径を一定化することが好ましいと考えられる。一方、本実施形態に係るリベット継手の製造方法では、リベット12を加熱して軟化させるので、たとえ貫通孔111の直径が板材11毎に同一でなくとも、隙間を十分に減少させることができる。これにより、接合された状態における軸径を拡大できるため、TSSの向上に寄与する。また、貫通孔111の大きさに差を設けることにより、応力緩和効果や、リベット12を通す作業の効率化が期待できる。貫通孔111の直径の相違の程度は特に限定されないが、例えば、隣接する板材11における貫通孔111の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であることが好ましい。リベット12を通す作業の容易化の観点では、リベット12の入り口となる側(リベットの頭部がある側)とは逆側の板材の貫通孔の直径を大きくする方が好ましい。これにより、リベット12の先端が貫通孔111の中で詰まることを防止できる。
また、貫通孔111の直径の最小値は、この貫通孔111に通すリベットの軸部の直径の最大値よりも0.1mm~5mm大きいことが望ましい。両者の差が0.1mmより小さいと、リベットを通しにくくなる。一方、両者の差が5mmより大きいと、貫通孔111の隙間を十分に充填させることが難しくなる。より望ましくは、貫通孔111の直径の最小値と、この貫通孔111に通すリベットの軸部の直径の最大値との差は0.3mm~3mmの範囲であり、最適には0.3mm~1.5mmの範囲である。また、複数の被接合材間の穴111の中心軸のずれは1.5mm以内が望ましく、0.75mm以下がさらに望ましい。
リベット12は、後述するように、その軸部121の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所の硬さが、リベット接合の完了後に130HV以上300HV未満となるように構成される必要がある。しかしながら、この要求が満たされる限り、リベット12の態様は特に限定されない。
例えば、リベット12の形状は特に限定されず、母材となる板材11の厚さ及び機械特性、並びに貫通孔111の大きさなどに応じて適宜選択することができる。例えば、リベット12の軸部121の径(軸部121の断面が円形ではない場合は、軸部121の円相当径)は、継手強度を確保する観点から3mm以上としてもよい。また、軸部121の径が大きすぎると電流密度が低下し変形部が形成しづらくなる。そのため、軸部121の径の上限は12mm以下としても良い。軸部121の長さ(リベット12の長さから、頭部122の厚さを除いた値)は、板材11の合計板厚より大きくする必要があり、頭部があるリベットの場合、好ましくは、以下の範囲内とする。
板材の合計板厚+軸部の径×0.3≦軸部の長さ≦板材の合計板厚+軸部の径×2.0
リベット12の軸部121の長さを、板材11の合計板厚+軸部121の径×0.3より大きくすることにより、軸部121の先端を変形させた後のかしめ部(変形部123)の大きさを確保し、継手強度を一層高めることができる。軸部121の長さを板材11の合計板厚+軸部121の径×2.0以下とすることにより、製造効率を高めることができる。
また、頭部がないリベットの場合は、軸部121の長さ(即ちリベット12の長さ)は、好ましくは以下の範囲内とする。
板材の合計板厚+軸部の径×0.6≦軸部の長さ≦板材の合計板厚+軸部の径×4.0
頭部がないリベットを用いて接合する場合、リベットの両端を変形させる必要がある。そのため、頭部が無いリベットの軸部121の長さは、頭部があるリベットのそれより大きくすることが好ましい。
なお、軸部121の径は一定であってもよい。一方、軸部121の先端に向かって、軸部121の径が減少する形状(いわゆるテーパ形状)をリベット12が有してもよい。テーパ部が、軸部121の全体にわたって形成されていても、軸部121の先端付近にのみ形成されていてもよい。テーパ形状を有するリベット12は、貫通孔111に通しやすいので好ましい。
リベット12の頭部122の形状は、一般的なフランジ形状とすればよい。例えば頭部122の形状を、半球形(いわゆる丸頭)、円盤形(いわゆる平頭)、又は表面側が平らで根本が円錐形となる形状(いわゆる皿頭)とすることができる。頭部122の平面視での形状は、例えば円形、四角形、又は六角形など多角形とすることができる。頭部122の電極側の中心部に、位置決め用の凹部が設けられていてもよい。また、頭部122の座部(被接合材と接触する面)に、軸部121を取り囲む凹部(いわゆる座部アンダーカット)が設けられていてもよい。このような凹部は、頭部122に弾性を付与し、これによりリベット12のかしめ力を一層増大させる。また、頭部122の座部(被接合材と接触する面)に、1つ以上の突起部が設けられていても良い。このような突起部は、リベッティング時に被接合材にめり込むこと、又は被接合材と接合部とを形成することにより、リベット12のかしめ力を一層増大させる。突起部の形状は、円状、多角形状、軸部を囲むリング状が挙げられる。
リベット12は、その頭部122を用いて板材11をかしめる。そのため、頭部122の直径は、貫通孔111の直径より1.5mm以上大きくすることが好ましい。また、頭部122の厚みは0.8mm~5mmとすることが好ましい。頭部122の厚みが0.8mm未満だと、継手強度が十分に得られない。一方、頭部122の厚みが5mm超であると頭部が大きすぎ、他部品との干渉がおきやすくなる。頭部122のないリベット12の場合、リベット接合後の変形されたリベット端(即ち、変形部123)の直径は、貫通孔111の直径より1.5mm以上大きいことが好ましい。また、変形されたリベット端の厚みは、0.8mm~5mmとすることが好ましい。
リベットは、例えば、コイル線材を切断し、これを切削加工、もしくは冷間鍛造加工することによって製造される。生産性の観点では、リベットの加工方法は、冷間鍛造加工が望ましい。リベットは加工ままで用いてもよいが、加工後に熱処理をしてから接合に供しても良い。
リベット12は、表面処理がされていないものでよい。一方、継手構造1に耐食性が必要な場合は、リベット12に表面処理がなされていてもよい。例えばリベット12に、亜鉛系めっき、アルミ系めっき、クロム系めっき、ニッケル系めっき、及びクロメート処理などがされても良い。
次に、一対の電極Aで、リベット12に加圧及び通電して、リベット12の軸部121の先端を潰す(いわゆるリベッティング)。リベット12への通電は、リベット12に抵抗発熱を生じさせ、リベット12を軟化させ、これにより先端の変形を容易にする働きを有する。
本実施形態に係るリベット接合では、電極Aを用いてリベット12に加圧した後で、リベット12に通電することが好ましい。加圧した状態で通電を開始すると、軸部121の軟化及び軸部121の先端の変形が生じる。この場合、リベット12を電極Aの間に挟み込み、リベット12を加圧し、リベット12に通電し、そしてリベット12を冷却するという手順で、接合が実施されることになる。しかしながら、リベット12への加熱の開始のタイミング、及びリベット12への加圧の開始のタイミングは、上述の好ましい例に限定されない。
リベット12は、板材11が重ね合わされた後で、例えば、リベット供給装置により貫通孔111に挿入される。そして、例えばスポット溶接機を用いて、リベットを加圧しながらリベットを通電加熱する。リベット12への加圧条件及び通電条件(電流値、電圧値、及び通電時間等)は特に限定されず、リベット12の形状及び材質に応じて適宜選択することができる。従って、当業者であれば、種々の条件でリベット12への加圧及び通電を実施することにより、リベット12の形状及び材質に応じた最適な加圧、通電の条件を検討することができる。
リベット12の加圧力及び通電条件として、例えば以下のものを例示することができる。下表において、電圧値の記載は省略されている。電圧値はリベット12及び電流値に応じて決まるからである。リベット12の軸部121の径を増大させた場合、電流値及び通電時間の一方又は両方を増大させて、入熱量を増大させればよい。
・リベット軸径 :4mm~10mm
・リベット軸長さ :5mm~12mm
・電流値 :4kA~16kA
・加圧力 :250kgf~600kgf
・通電時間 :0.2~1.0秒
・保持時間 :0.1~1.0秒
リベット12への加圧及び通電は、一対の電極Aを用いて行う。一対の電極Aの構成は特に限定されない。例えば、スポット溶接用の電極は加圧及び通電を実施することが可能であるので、これを用いて本実施形態に係るリベット接合を行ってもよい。電極Aの形状は、リベット12の形状に合わせて適宜選択することができる。例えば電極Aは、フラット型電極、シングルR型、CF型、及びDR型等であっても良い。電極Aの材質の例としては、導電性に優れたクロム銅、アルミナ分散銅、及びクロムジルコニウム銅等が挙げられる。
溶接機の電源の例としては、単相交流、直流インバータ、及び交流インバータ等が挙げられる。ガンの形式の例としては、定置式もしくはC型、又はX型等が挙げられる。電極Aがリベットに印加する加圧力は、例えば150kgf~1000kgfである。加圧力は、好適には250kgf~600kgfである。加圧力の設定値は一定値で良いが、必要に応じて、加圧力を変化させても良い。電極によるリベットの加圧方向は、リベットの軸が伸びる方向に対して、10°以下の角度とすることが、良好な接合部を得る観点から望ましい。より望ましくは、リベットの加圧方向とリベットの軸線方向とがなす角度は4°以下である。また、通電終了後の保持時間の間に加圧力を変化させてもよい。通電時間は、例えば0.15秒~2秒である。通電時間は好適には0.2秒~1秒である。通電回数は1回でも良い(いわゆる単通電)が、必要に応じて2段通電、3段以上の多段通電や電流を調整して焼き戻しのテンパー通電を行っても良い。また、パルス通電や、電流を徐々に上げるアップスロープ、電流を徐々に下げるダウンスロープの通電でも良い。
通電加熱の際の加熱条件は特に限定されないが、例えば、リベットの軸部の最高到達温度を900℃超としてもよい。リベットの軸部の最高到達温度を900℃超にすることにより、リベットの軟化を促進し、リベット12と板材11の貫通孔111との間の隙間を減少させることができる。これにより、継手強度が一層向上する。リベットの軸部の最高到達温度の上限値は特に規定されない。例えば、リベットの一部に溶融が生じてもよい。
軟化されたリベット12を加圧し、その軸部121の先端を変形させた後で、リベット12を冷却する。これにより、複数の板材11がリベット12によってかしめられ、接合される。具体的には、リベット12の頭部122、及びリベット12の軸部121のつぶされた先端(即ち変形部123)によって、複数の板材11がかしめられる。
本実施形態に係るリベット継手の製造方法では、冷却の後のリベット12の軸部121の、軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とする必要がある。以下、「軸部121の、軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さ」を、単に軸部121のビッカース硬さと称する。
本発明者らの実験によれば、リベット12の軸部121のビッカース硬さを130HV以上とすることにより、継手構造1の十字引張強さ(CTS)を確保することができる。一方、リベット12の軸部121のビッカース硬さを300HV未満とすることにより、リベット12の軸力を確保することができる。リベット12の軸部121の硬さと、リベット12の軸力との間に相関がある理由は現時点で明らかではないが、本発明者らは、リベット12の軸部121の硬さを向上させる働きを有するマルテンサイトが、リベット12の軸部121の長さを増大させ、リベット12の軸力を低下させていると推定している。十字引張強さ、及び軸力の両方を確保するために、リベット12の軸部121のビッカース硬さは130HV以上300HV未満の範囲内とされる必要がある。リベット12の軸部121のビッカース硬さを150HV以上、180HV以上、又は200HV以上としてもよい。リベット12の軸部121のビッカース硬さを280HV以下、250HV以下、又は220HV以下としてもよい。
リベット12の軸部121の、軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さは、以下の手順により測定される。リベット12を、リベット12の中心軸に沿って切断し、断面を適宜調製する。次いで、リベット12の軸部121の長手方向中央にあたる箇所(換言すると、リベット12の頭部122(頭部がないリベットを用いた場合は、2つの変形部の中間)と板材11とが接する面、及び、リベット12の変形部123と板材11とが接する面の中間にあたる個所)において、3か所、ビッカース硬さを測定する。なお、リベット12の内部に引け巣が生じている場合は、引け巣が無い箇所(引け巣より0.2mm以上離れた位置)においてビッカース硬さを測定する。硬さ測定における荷重は0.5kgとする。この硬さ測定値の平均値が、リベット12の軸部121の、軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さである。
リベット12の軸部121のビッカース硬さを上述の範囲内とするための方法は特に限定されない。鋼製のリベット12の硬さに影響を及ぼす要素は、例えば、炭素当量Ceq、及び熱処理条件等である。これらの要素を適宜組み合わせることによって、リベット12の軸部121のビッカース硬さを制御すればよい。
例えば、リベット12の炭素当量Ceqを、0.025~0.215質量%としてもよい。Ceqは、下記式1によって求められる値である。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
<式1>
ここで、前記式1に含まれる元素記号には、前記リベットが含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。Ceqは鋼の焼入れ性指標であり、これが大きいほど、焼入れ後の硬さが大きくなる。Ceqを0.025~0.215質量%の範囲内とすることにより、冷却の後のリベットの軸部の平均ビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすることが容易となる。
また、リベット12の冷却速度が高いほど、リベット12の軸部121のビッカース硬さが大きくなる。従って、リベット12のCeqと、冷却速度とを適宜制御すれば、冷却の後のリベット12の軸部121のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすることができる。リベット12の冷却方法は特に限定されない。リベット12のCeqが高い場合は、通電終了後に、リベット継手1を大気中に放置することで、リベット12を自然冷却させてもよい。なお、リベット12への通電を終了してから、リベット12を電極Aから離すまでの間に若干のタイムラグが存在し、この間にリベット12から電極Aへの熱移動が生じることが多い。また、リベット12のCeqが低い場合は、内部に冷媒を流通させた電極Aをリベット12に接触させることなどにより、リベット12を加速冷却してもよい。加速冷却は、リベット12への通電が終了してから、リベット12を電極Aから解放するまでの時間である保持時間を用いて実施すれば良い。生産性向上の観点から、保持時間は3秒以下が望ましい。保持時間は、より望ましくは0.01秒以上1.0秒以下である。保持時間は、最適には0.1秒以上0.8秒以下である。
また、上述したように、テンパー通電をリベット12に行ってもよい。これにより、リベット12を軟化させることができる。さらに、リベット12を冷却した後で、追加の熱処理を行ってもよい。例えば、継手構造1を炉内で焼戻してもよい。即ち、リベット12には、リベッティングの際の加熱及びこれに続く冷却が行われるので、これを用いてリベット12の軸部121の硬さを制御することが好ましいが、これ以外の熱処理を行ってもよい。
本実施形態に係るリベット継手の製造方法では、他の接合手段を併用することも妨げられない。異なる2種以上の接合手段を組み合わせることにより、リベット継手の接合強度を一層高めることができる。
例えば、本実施形態に係るリベット接合方法が、スポット溶接、レーザ溶接、及びアーク溶接例えばMAG溶接、MIG溶接、CO溶接、及びプラズマ溶接等)からなる群から選択される一種以上の溶接方法によって複数の板材11を接合する工程をさらに有してもよい。溶接は、リベット接合の前に行われても後に行われてもよい。部品の組立て精度確保の観点からは、溶接後にリベット接合をすると、溶接時に複数の板材11が固定されるため、接合する部品の組み付け精度ばらつきが小さくなり、望ましい。スポット溶接の場合、スポット溶接後にリベット接合を行うか、あるいは、スポット溶接で仮止めをしてリベット接合を行い、その後にスポット溶接で増し打ちを実施することがより望ましい。
また、本実施形態に係るリベット接合方法が、複数の板材11の間の、少なくとも貫通孔111の周辺に接着剤13を塗布して、次いで複数の板材11を重ねる工程をさらに有してもよい。これにより、図4に示されるように、板材11が接着される。接着剤13の塗布は、複数の板材11を重ね、リベット12を板材11に通す前に行う必要がある。熱硬化型接着剤の場合、接着剤の硬化は、リベット接合後、電着塗装ラインでの焼き付け工程の加熱で行なってもよい。反応硬化型の接着剤の場合は、接着剤の硬化は、リベット接合後、時間が経過することにより行われる。なお、板材11のスポット溶接においては、爆飛を防止するために、接着剤13の塗布箇所とスポット溶接箇所とを離隔させる必要が生じることがある。しかし本実施形態に係るリベット接合方法では、爆飛が生じないので、接着剤13の塗布箇所が限定されないという利点がある。リベット12と接着剤13とを併用することで接合継手の剛性を一層向上できる利点が得られる。また、リベット12と接着剤13とを併用することで、異種金属の接合や金属とCFRPとの接合において、重ね面の接触腐食を防止することができる。接着剤13の他に、シーラーを板材11の間に塗布してもよい。シーラーはリベット継手1の耐水性及び耐食性を高める。また、接着層として、アイオノマーなどの樹脂接着テープを用いても良い。また、リベット頭部を覆うようにシーラーを塗布しても良い。これによりリベット頭部と鋼板との隙間から水の侵入を防ぐことができる。さらに、異種金属の接合の場合や、金属とCFRPとの接合の場合は、少なくとも片側の金属板に、リベット接合前に化成処理及び塗装を施してもよい。これにより、異種材料間の接触腐食についてもさらに強く抑制し、耐食性を高めることができる。
リベット12と、その他の接合手段とを併用したリベット継手1の例(バンパー)を図5に示す。図5に示されるように、衝突時に負荷される応力が高くなると予想される部位に、本実施形態に係るリベット継手1(図5における黒丸部分)を適用し、その他の箇所では別の接合手段(例えば安価なスポット溶接によって形成されるスポット溶接部2)(図5における白丸部分)を採用してもよい。
本実施形態に係る継手構造1では、図6に示されるように、リベット12の軸部121の軸線に平行な断面視において、頭部122及び/又は変形部123の頂面が、軸部121の軸線に沿った方向において、リベット12の近傍の板材11の面112から、軸部121から離れる側に向けて0.6mm離れた位置よりも、軸部121側にあってもよい。ここで、板材11の面112(外面)とは、板材11において、他の板材と接していない面を意味する。これにより、頭部122及び/又は変形部123が板材11から突出することを抑制し(または、突出部の高さを0.6mm以内に抑制し)、頭部122及び/又は変形部123と、その他の部品との干渉を抑制することができる。
図6および図8の例では、リベット12の変形部123の頂面が、リベット12の近傍の板材11の面112(外面)よりも、軸部121側にある。図7の例では、リベット12の頭部122および変形部123の双方の頂面が、リベット12の近傍の板材11それぞれに対して、これらの板材11の面112(外面)よりも軸部121側にある。なお、図6~図8では頭部122および/又は変形部123の頂面が、リベット12の近傍の板材の面112(外面)よりも軸部121側にあるが、頭部122および/又は変形部123の頂面が最大で0.6mmだけ外面からはみ出していてもよい。即ち、図6~図8において、頭部122および/又は変形部123の頂面が、破線から0.6mm突出したとしても、他の部品との干渉を抑制する効果が得られる。なお、図6~図8に記載の破線は、板材の面112に一致する面を示す。
上述した手法により板材11を接合する前、あるいは、接合してから、板材11をプレス成形することで、頭部122及び/又は変形部123の頂面が、軸部121の軸線に沿った方向において、リベット12の近傍の板材11の面112から0.6mm離れた位置よりも、軸部121側にあるようにしてもよい。図6の例では、2つの板材のうち変形部123側にあるものが、リベット12の近傍において、変形部123側へ変形されている。図7の例では、2つの板材のうち頭部122側にあるものが、リベット12の近傍において頭部122側へ変形され、かつ、2つの板材のうち変形部123側にあるものが、リベット12の近傍において、変形部123側へ変形されている。図8の例では、2つの板材のうち変形部123側にあるものが、リベット12の近傍において変形部123側へ変形され、かつ、2つの板材のうち頭部122側にあるものが、リベット12の近傍において、もう一方の板材に対応して変形されている。
次に、本発明の別の実施形態に係るリベット継手について説明する。本実施形態に係るリベット継手1は、図2に示されるように、それぞれに貫通孔111を備える、重ねられた複数の板材11と、軸部121が貫通孔111を貫通し、複数の板材11をかしめるリベット12と、を備え、リベット12の軸部121の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さが130HV以上300HV未満である。換言すると、本実施形態に係るリベット継手1は、通し穴111を有する、重ねられた複数の板材11と、複数の板材11の通し穴111に挿通された軸部121と、軸部121の両端に配された頭部122及び変形部123とを有する鋼製のリベット12と、を備え、複数の板材11は、頭部122及び変形部123によってかしめられ、リベット12の軸部121の平均ビッカース硬さが130HV以上300HV未満である。
複数の板材11の構成は特に限定されない。また、板材11に形成され、リベット12が挿通される貫通孔111の構成も特に限定されない。これらの具体例は、本実施形態に係るリベット継手の製造方法の説明において詳述された通りである。
複数の板材11における貫通孔111の直径(貫通孔111が円形でない場合は、円相当径)は、同一であってもよいし、相違してしてもよい。通常のリベット接合継手においては、接合部の隙間を減少させる観点から、貫通孔111の直径を一定化することが好ましいと考えられる。一方、本実施形態に係るリベット継手1では、リベット12を加熱して軟化させるので、たとえ貫通孔111の直径が板材11毎に同一でなくとも、隙間を十分に減少させることができる。従って、本実施形態に係るリベット継手1では、貫通孔111の直径が相違していたとしても、リベット12の軸部121の外壁は貫通孔111の内壁に沿った形状を有することとなる。また、貫通孔111の大きさに差を設けることにより、応力緩和効果や、リベット12を通す作業の効率化が期待できる。貫通孔111の直径の相違の程度は特に限定されないが、例えば、隣接する板材11における貫通孔111の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であることが好ましい。
リベット12は、軸部121と、軸部121の両端に設けられた頭部122及び変形部123とを備える。軸部121は、複数の板材11の貫通孔111を貫通し、頭部122及び変形部123は複数の板材11を挟持し、これにより軸部121は複数の板材11をかしめ接合している。変形部123は、軸部121の先端が潰されることによって形成されている。リベット12の構成(形状、材質及び表面処理など)の具体例は、本実施形態に係るリベット継手の製造方法の説明において詳述された通りである。
リベット12の軸部121の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さ(以下、「軸部121の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さ」を、軸部121のビッカース硬さと称する)は、130HV以上300HV未満とされる。これにより、継手構造1の軸力が高められる。その原因は不明であるが、リベット12の軸部121の長さを増大させるマルテンサイト変態が抑制されたからであると推定される。リベット12の軸部121のビッカース硬さを150HV以上、180HV以上、又は200HV以上としてもよい。リベット12の軸部121のビッカース硬さを280HV以下、250HV以下、又は220HV以下としてもよい。
リベット12の化学成分は特に限定されない。例えば、リベット12が、式1によって算出される炭素当量Ceqが0.025~0.215質量%となるような化学成分を有してもよい。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
<式1>
ここで、式1に含まれる元素記号には、リベット12が含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。Ceqは鋼の焼入れ性指標であり、これが大きいほど、焼入れ後の硬さが大きくなる。Ceqを0.025~0.215質量%の範囲内とすることにより、冷却の後のリベットの軸部のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすることが容易となる。ただし、Ceqが上述の範囲外であるリベット12であっても、熱処理条件を好適に選択することにより、その軸部のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすることが可能である。
また、リベット継手1が、スポット溶接部、レーザ溶接部、及びアーク溶接部からなる群から選択される一種以上の溶接部をさらに有してもよい。上述したように、複数の接合手段を組み合わせることにより、リベット継手1の継手強度を一層高めることができる。リベット継手1が、少なくとも複数の板材11の間の貫通孔111の周辺に配された接着剤をさらに有してもよい。また、リベット継手1が、複数の板材11の間に配されたシーラーをさらに有してもよい。これによりリベット継手1の耐水性及び耐食性が高められる。
本発明の別の態様に係る自動車部品は、本実施形態に係るリベット継手を有する。これにより、本実施形態に係る自動車部品は、高い接合強度を有する。本実施形態に係る自動車部品とは、例えば、衝突安全性を確保するために重要な部材であるバンパー、及びBピラーである。図9に、本実施形態に係る自動車部品の一例であるBピラーの断面図を示す。図10に、本実施形態に係る自動車部品の一例であるバンパーの断面図を示す。また、Aピラー、サイドシル、フロアメンバー、フロントサイドメンバー、リアサイドメンバー、フロントサスタワー、トンネルリンフォース、ダッシュパネル、トルクボックス、シート骨格、シートレール、バッテリーケースのフレーム、およびそれらのピラー同士の結合部(Bピラーとサイドシルの結合部、Bピラーとルーフレールの結合部、ルーフクロスメンバーとルーフレールの結合部)を、本実施形態に係る自動車部品としてもよい。
種々の構成を有する鋼製のリベットを、重ねられた2枚の鋼板の貫通孔に通し、一対の電極の間に挟み、これらを用いて加圧及び通電し、リベットの軸部の先端の変形を生じさせ、さらにリベットを冷却することにより、種々のリベット継手を作成した。ここで、接合は1箇所のみで実施した。従って、軸力が不足する場合、板材同士が、接合部を回転軸として回転することとなる。なお、2枚の鋼板は、引張強さが2000MPa級のホットスタンプ鋼板とした。2枚の鋼板の板厚は1.4mmとし、2枚の鋼板の化学成分は0.34%C-0.2%Si-1.2%Mn-0.2%Cr-0.02%Ti-0.0015%B(単位:mass%、残部鉄及び不純物)とした。
リベットの形状は表1に示される通りとした。なお、表1には、板材の穴径をあわせて示した。また、リベットの加圧及び通電は、スポット溶接機を用いて行った。加圧及び通電の条件は表2に示される通りとした。なお、リベットの軸部の最高到達温度が900℃以上にされたことを確認した。
Figure 0007295488000001
Figure 0007295488000002
そして、継手構造の軸力及び十字引張強さ(CTS)、並びにリベットの軸部のビッカース硬さを以下の方法で評価した。評価結果を、表3に示す。発明範囲外の値、及び合否判定基準に満たない値には下線を付した。
(軸力)
板材に、5N・mのトルクを付加した。この際に板材が回転した試料を、軸力が不足した試料と判定した。
(十字引張強さ(CTS))
JIS Z 3137:1999に準じて測定した。CTSが10.0kN未満となった試料を、CTSが不足した試料と判定した。
(リベットの軸部のビッカース硬さ(軸硬さ))
リベットを、リベットの中心軸に沿って切断し、断面を適宜調製した。次いで、リベットの軸部の長手方向中央にあたる箇所において、3か所、ビッカース硬さを測定した。リベットの内部に引け巣が生じている場合は、引け巣が無い箇所においてビッカース硬さを測定した。硬さ測定における荷重は0.5kgfとした。硬さ測定値の平均値を、リベットの軸部のビッカース硬さとみなした。
Figure 0007295488000003
試料B~Jは、冷却の後のリベットの軸部のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とする製造方法によって得られた継手構造である。これら試料では、軸力が確保され、さらに10.0kN以上のCTSが確保された。従って、これら試料B~Jは、十字引張強さ及び軸力が高い接合部を有するリベット継手であったといえる。
一方、試料Aでは、CTSが不足した。これは、リベットの軸部のビッカース硬さが不足していたからであると推定される。
試料K及びLでは、軸力が不足した。これは、リベットの軸部のビッカース硬さが過剰であり、リベット長さが増大したからであると推定される。また、試料LではCTSも不足した。これは、軸硬さが高すぎたために脆化が生じたからであると推定される。
本発明によれば、十字引張強さ(CTS)及び軸力が高い接合部を製造可能なリベット継手の製造方法、並びに、十字引張強さ及び軸力が高い接合部を有するリベット継手を提供することができる。本発明による自動車部品は、高い十字引張強さ及び軸力を有するので、自動車の衝突安全性を向上させる等の種々の貢献が期待できる。従って、本発明は高い産業上の利用可能性を有する。
1 リベット継手
11 板材
111 貫通孔
112 板材の面
12 リベット
121 軸部
122 頭部
123 変形部
13 接着剤
2 スポット溶接部
A 電極

Claims (10)

  1. 鋼製のリベットの軸部を、重ねられた複数の板材の貫通孔に通すこと、
    前記リベットを、前記リベットの軸方向に一対の電極の間に挟むこと、
    一対の前記電極で、前記リベットを加圧及び通電して、前記リベットの軸部の先端を潰すこと、及び、
    前記リベットを冷却し、冷却後の前記リベットの前記軸部の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さを130HV以上300HV未満とすること、
    を備え
    前記リベットの、式1によって算出される炭素当量Ceqを0.025~0.215質量%とすることを特徴とする
    リベット継手の製造方法。
    Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
    <式1>
    ここで、前記式1に含まれる元素記号には、前記リベットが含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。
  2. スポット溶接、レーザ溶接、及びアーク溶接からなる群から選択される一種以上の溶接方法によって複数の前記板材を接合することをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のリベット継手の製造方法。
  3. 複数の前記板材の間の、少なくとも前記貫通孔の周辺に接着剤を塗布して、次いで複数の前記板材を重ねることをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のリベット継手の製造方法。
  4. 隣接する複数の前記板材における、前記貫通孔の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のリベット継手の製造方法。
  5. 前記通電によって、前記リベットの前記軸部の最高到達温度を900℃超にすることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のリベット継手の製造方法。
  6. それぞれに貫通孔を備える、重ねられた複数の板材と、
    軸部が前記貫通孔を貫通し、前記複数の板材をかしめるリベットと、を備え、
    前記リベットの前記軸部の軸方向の中心かつ径方向の中心の箇所のビッカース硬さが130HV以上300HV未満であり、
    前記リベットの、式1によって算出される炭素当量Ceqが0.025~0.215質量%であることを特徴とする
    リベット継手。
    Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
    <式1>
    ここで、前記式1に含まれる元素記号には、前記リベットが含有する成分の質量%を代入し、含有されない元素に関しては、ゼロを代入する。
  7. スポット溶接部、レーザ溶接部、及びアーク溶接部からなる群から選択される一種以上の溶接部をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のリベット継手。
  8. 複数の前記板材の間の、少なくとも前記貫通孔の周辺に配された接着剤をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載のリベット継手。
  9. 隣接する複数の前記板材における、前記貫通孔の直径の差が0.3mm~3mmの範囲内であることを特徴とする請求項6~8のいずれか一項に記載のリベット継手。
  10. 請求項6~9のいずれか一項に記載のリベット継手を備える自動車部品。
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