JP7292947B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、リザーブタンクを有するインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法に関する。
インクジェット記録装置では、インクタンクと記録ヘッドとの間に、リザーブタンクを備えたものが知られている。このようなインクジェット記録装置では、インクタンクが空になってもリザーブタンク内のインクを用いて記録動作を継続することができる。また、リザーブタンク内のインクを用いて記録動作を継続している間にインクタンクを交換することも可能である。
特許文献1には、インクタンクとリザーブタンクを備えたインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)が開示されている。この記録装置では、インクタンク内のインクがリザーブタンクに供給されてから、供給チューブを通じて、記録ヘッドへと供給される。
特開2016-112882号公報
一般に、インクジェット記録装置では、初期設置時において記録装置本体及び記録ヘッドに対してインクを充填させる初期充填処理を行う必要がある。特許文献1に記載の記録装置では、初期充填処理として、インクタンクのインクをリザーブタンクに充填した後、リザーブタンクから記録ヘッドにインクを充填する処理を行う。また、特許文献1に記載の記録装置では、インクタンクと記録ヘッドの両方の装着を検知してから、リザーブタンクへのインクの充填が開始される。このため、記録装置の初期設置に多くの時間を要するという課題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、初期設置時間の短縮化を図ることが可能なインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、記録装置本体に着脱可能に設けられるインクタンクと、前記インクタンクから供給されるインクを収容するリザーブタンクと、前記記録装置本体に着脱可能に設けられ前記リザーブタンクから供給されるインクを吐出する記録ヘッドと、前記インクタンクから前記リザーブタンクにインクを供給する第1の供給手段と、前記インクタンクの前記記録装置本体への着脱を検知する第1検知手段と、前記記録ヘッドの前記記録装置本体への着脱を検知する第2検知手段と、ユーザへの通知を行う通知手段と前記第1の供給手段による前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給と並行して、前記記録ヘッドによる記録動作のための準備動作を促す通知を前記通知手段に行わせる通知制御手段と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記第1の供給手段は、前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給動作中に、前記第1検知手段により前記インクタンクが前記記録装置本体から取り外されたことを検知した場合には、前記供給動作を停止し、前記第1検知手段により再びインクタンクが装着されたことを検知した場合には、前記供給動作を再開することを特徴とする。
本発明によれば、初期設置時間の短縮化を図ることが可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
第1実施形態におけるインクジェット記録装置の斜視概念図である。 第1実施形態におけるインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。 実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態の初期設置処理の手順を示すフローチャートである。 図2に示すインク流路の状態を段階的に示す概念図である。 第1実施形態の変形例の初期設置処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。 第2実施形態における初期設置処理の手順を示すフローチャートである。 図7に示すインク流路のインク充填状態を段階的に示す概念図である。 第3実施形態におけるインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。 第3実施形態における初期設置処理の手順を示すフローチャートである。 図10に示すインク流路のインク充填状態を段階的に示す概念図である。 第3実施形態の変形例におけるインク流路の概念図である。 他の実施形態におけるインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。
(第1実施形態)
以下、図1ないし図6を参照して本発明の第1実施形態について説明する。なお、本実施形態では、インクジェット記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置を例に採り説明する。
1.インクジェット記録装置
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の斜視概念図である。図1に示すように、インクジェット記録装置50(以下、単に「記録装置」と称する)は、記録装置本体50aと、記録装置本体50aを保持する2つの脚部55を備える。記録装置本体50aには、主走査方向(B方向)に沿って往復移動可能にキャリッジ60が設けられている。キャリッジ60には、インクを吐出可能な記録ヘッド1が着脱可能に搭載されている。
また、記録装置本体50aには、ロールホルダユニット56(記録媒体保持部)が設けられている。このロールホルダユニット56には、記録媒体としての連続シートを捲装したロールシートが着脱可能に保持される。
記録装置50により記録動作を行う場合、ロールホルダユニット56にセットされたロールシート(以下、シート)が記録位置まで給送される。シートが記録位置まで給送されると、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ60がキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段62によって主走査方向(B方向)に往復移動する。主走査方向へと移動する間に記録ヘッド1は画像データに基づいてインク滴を吐出する。キャリッジ60がシートのB方向における一端まで移動すると、搬送ローラ(不図示)が所定量だけシートを副走査方向(A方向)へ搬送する。本実施形態では主走査方向と副走査方向は直交する。
このように、記録ヘッド1による記録動作と搬送ローラによる搬送動作とを交互に繰り返すことによりシート全体に画像が形成される。画像形成後は、不図示のカッターによってシートをカットし、カットされた記録媒体はスタッカ53に積載される。
インク供給ユニット63には、記録装置50に対して着脱可能にインクタンクが設けられている。本実施形態では、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどのインク色ごとにインクタンク5が設けられている。複数のインクタンク5の各々は、後述するリザーブタンク4を介して供給チューブ2(インク流路)に接続されている。供給チューブ2はキャリッジ60の往復動作の際に暴れることのないように、チューブガイド61によって束ねられている。
記録ヘッド1におけるシートとの対向面(吐出口面)には、副走査方向(A方向)に沿って、インクを吐出する複数の吐出口が配列されており、それらの吐出口によって吐出口列が構成されている。吐出口列は、インク色毎に設けられており、各吐出口列は対応するインク色の供給チューブ2に接続されている。
キャリッジ60に搭載された記録ヘッド1が記録動作を行う記録領域の外側であって、キャリッジ60の走査領域内には、記録ヘッド1の吐出口面と対向可能な回復ユニット70が設けられている。回復ユニット70はA方向に搬送されるシートの通過領域より主走査方向において外側に位置している。回復ユニット70は、必要に応じて記録ヘッド1の吐出口面からインク又は空気を吸引し、吐出口のクリーニングを行ったり、記録ヘッド1の内部に溜まった空気を強制的に吸引したりする吸引手段を備えている。吸引手段は、記録ヘッド1の吐出口面を覆う被覆位置と吐出口面から離間する離間位置とに移動可能なキャップ35と、キャップ35に負圧を生じさせるポンプとを備える。また、この吸引手段は、リザーブタンクから記録ヘッド1にインクを供給する第2の供給手段としての機能も果たす。
記録装置本体50aには操作パネル54が設けられており、ユーザはこの操作パネル54から記録装置50に対して種々の指令を入力することができる。また、インクタンク5内のインクが空になった際に、ユーザへ警告表示を出してインクタンク5の交換を促すこともできる。
図2は、本実施形態におけるインクジェット記録装置のインク流路の概念図である。なお、本実施形態には複数のインク色毎にインク流路が設けられているが、各インク流路は同一の構成を有しているため、ここでは、一色分のインク流路について説明を行う。図2に示すように、本実施形態の記録装置50は、インクを収容するインクタンク5と、インクタンク5から供給されるインクを収容するリザーブタンク4と、リザーブタンク4から供給されるインクを用いて記録を行う記録ヘッド1と、を備える。
リザーブタンク4は、インクタンク5の重力方向下方に配置されている。インクタンク5とリザーブタンク4との間には、インクタンク5からリザーブタンク4ヘインクを供給するインク供給路6と、リザーブタンク4からインクタンク5へ空気を導入する空気導入路10とが備えられている。リザーブタンク4は大気と連通する大気連通部7を備え、大気に開放されている。
インクタンク5は大気連通部を有しておらず、大気に開放されていない。また、インクタンク5は、記録装置本体50aに保持されているリザーブタンク4に対して着脱可能である。インク供給路6には、インクタンク5からリザーブタンク4へインクを供給する第1の供給手段として、可撓部33とリザーブ弁32(開閉部)とが設けられている。可撓部33は、内部容積を変化させることが可能な可撓性部材によって構成されている。この可撓部33を駆動機構16(図2においては不図示(図3参照))によって変形させ、内部容積を縮小、拡大させることにより、可撓部33においてインクの流入、流出が行われる。また、リザーブタンク4と可撓部33との間にはリザーブ弁32が配置されており、このリザーブ弁32を、開状態と閉状態とに切り換えることによってリザーブタンク4と可撓部33との連通、遮断が切り換えられる。
本実施形態では、可撓部33は、インク供給路6において、重力方向の最下部に設けられている。これにより可撓部33内への気泡の混入が軽減される。なお、本実施形態では、可撓部33の容積変化量は約0.7~1ミリリットルに設定されている。また、可撓部33の配置や内部容積などを適宜変更して実施することも可能である。
インクタンク5は、インクを貯留可能な内部空間を有し、底部の2ヵ所にはジョイント部51、52が設けられている。このジョイント部51、52は、後述する第1の中空管8と第2の中空管9をそれぞれ挿入、抜去させることが可能な弾性部材によって構成されている。また、インクタンク5内に挿入された第2の中空管9の周囲を囲み得るように、インクタンク5の底部内面には筒状の立ち壁42が設けられている。
インク供給路6は、その一端6aが第1の中空管8を介してインクタンク5のジョイント部51に接続、抜去可能であり、他端6bはリザーブタンク4の底部に接続されている。また、リザーブタンク4の上部には、空気導入路10が固定されている。空気導入路10の一端10aは第2の中空管9を介してインクタンク5のジョイント部52に接続、抜去可能であり、他端10bはリザーブタンク4の上面部から内方に挿入されている。空気導入路10の他端には開口10cが形成されている。
リザーブタンク4において、インク供給路6の他端6bに形成されている開口の位置は、空気導入路10の開口10c位置よりも下方に配置されている。このため、水頭差により、第1の中空管8及びインク供給路6を通じてインクタンク5からリザーブタンク4へとインクが供給された際、空気導入路10及び第2の中空管9を通じてリザーブタンク4からインクタンク5へ空気が導入される。一方、リザーブタンク4内の液面の上昇によって開口10cが封止されたとき、リザーブタンク4からインクタンク5への空気の移動が停止され、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給も停止される。
このように本実施形態では、リザーブタンク4内のインクが消費されて液面が下がると、空気導入路10を通じてインクタンク5へ空気が導入される一方、リザーブタンク4ヘインクが自動的に供給されるバードフィード供給方式を採用している。なお、インクタンク5内のインクが無くなるまでは、リザーブタンク4内のインクの液面は空気導入路10の開口10cと略同じ高さに位置する。
リザーブタンク4内には、金属製の金属軸341~343が電極34として設けられている。第1の金属軸341の下端は空気導入路10の開口10cよりも若干下方(本実施形態では約4mm下)に設けられている。これにより、リザーブタンク4が満タン状態に達しているか否かを確実に検出することができる。また、第2の金属軸342と第3の金属軸343は略同じ長さを有し、それぞれの下端は第1の金属軸341の下端よりも下方に位置し、且つリザーブタンク4のインク流出口401の上端よりも上方に位置している。
リザーブタンク4のインクが満タン状態のとき、第1の金属軸341と第3の金属軸343とにインクが接触するため、両金属軸間の電気抵抗は低くなる。このため、第1の金属軸341と第3の金属軸343の間に微弱な電圧を印加した場合、両間が導通状態となる。このように、第1の金属軸341と第3の金属軸343との間か導通したか否かに基づき、リザーブタンク4が「満タン状態」であるか否かを検知することができる。
また、リザーブタンク4内のインク液面が第2の金属軸342の下端よりも低下した状態で、第2の両金属軸342と第3の金属軸343との間に微弱な電圧を印加した場合、両金属軸間には電流が流れない。従って、第2の金属軸342と第3の金属軸343との間が導通したか否かに基づき、リザーブタンク4が「空状態」であるか否かを検知することができる。
なお、前述のように、リザーブタンク4内のインク量の下限(「空状態」)を検知する電極34(第2の金属軸342と第3の金属軸343)は、インク流出口401の上端よりも上方に位置している。電極34によって、リザーブタンク4内の液面が「空状態」(下限値を下まわった状態)を検知した場合、液面が下限値より上昇するまで、インクを消費する全ての動作(記録動作、クリーニング動作等など)が後述の制御部によって禁止される。
このため、通常の使用状態では、リザーブタンク4が「空状態」になっても、リザーブタンク4内のインクの液面がインク流出口401の上端の高さ以上である。従って、リザーブタンク4が「空状態」であっても、インク流出口401がリザーブタンク4内のインクの液面によって閉塞されているため、インク流出口401から記録ヘッド1側へ空気(気泡)が容易に流れ込むことはない。
また、インクタンク5内にインクがある限り、バードフィード供給方式によって、リザーブタンク4内は「満タン状態」が維持される。従って、電極34によってリザーブタンク4内のインクが「満タン状態」ではないことが検知された場合、インクタンク5内のインクが「空状態」になったと推測できる。すなわち、電極34はインクタンク5の「空状態」を検知することもできる。
本実施形態では、インク流出口401が、リザーブタンク4の側面において最も重力方向下方となる位置に設けられている。また、リザーブタンク4と供給チューブ2との間には、リザーブタンク4と供給チューブ2との連通、遮断を切り換える供給弁3が設けられている。
本実施形態では、リザーブタンク4内のインクInの液面と記録ヘッド1の吐出口面1aとの水頭差H(図2を参照)によって記録ヘッド1内のインクの負圧が維持されている。本実施形態ではこの水頭差Hは約80mmに定められている。
なお、記録ヘッド1の内部に空気が溜まっている場合、強制的に記録ヘッド1内の空気を除去する必要がある。記録ヘッド内の空気の除去方法として、供給弁3を閉状態として回復ユニット70(図1)によって記録ヘッド1を吸引する。
具体的には、記録ヘッド1の吐出口面にキャップ35を密着させ、供給弁3を閉状態として回復ユニット70(図1)を構成する吸引ポンプ31を駆動して空気を吸引する。所定時間(本実施形態では約25秒)の吸引を行った後、供給弁3を開放させると、記録ヘッド1内にインクが充填される。すなわち、吸引後に供給弁3を開放させることにより、記録ヘッド1内にチャージされた負圧によってリザーブタンク4から記録ヘッド1へ所定量のインクが吸い込まれ、記録ヘッド1内にインクが充填される。
図3は、本実施形態における記録装置50の制御系を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の記録装置50は、制御部(制御手段)100を有する。制御部100は、検知手段からの検知信号に基づき、駆動機構16及び記録ヘッド1の駆動を制御する。検知手段としては、例えば、リザーブタンク4内のインク量を検知するインク検知手段17、インクタンクの着脱を検知するインクタンク検知センサ18、記録ヘッド1の着脱を検知する記録ヘッド検知センサ(記録ヘッド検知手段)21などが有る。さらに、ロールシートの着脱を検知するロールシート検知センサ22等も検知手段として備えられている。また、駆動機構16は図2に示す各弁を含む種々の弁の開閉や、可撓部33の拡大、縮小等を、共通する駆動源16aの駆動力によって行う機構である。
また、制御部100は、記録装置の各部の駆動を制御するCPU11、CPU11によって実行される制御プログラムを内蔵するROM13、制御プログラムを動作させる際に使用するRAM14及び入出力部(I/O)15等を備える。CPU11は、記録ヘッド1、通知手段としての表示部を備えた操作パネル54、駆動源16a、回復ユニット70に設けられている吸引ポンプ31、キャップ35を昇降させる昇降機構等の駆動を制御する。従ってCPU11は、記録のための準備動作(記録ヘッド1の装着動作やロールシートの装着動作)を促す通知を行う通知手段(操作パネル54の表示部)を制御する通知制御手段としての機能を果す。さらにCPU11は、前述の第1、第2の供給手段を制御する供給制御手段としての機能を果す。
2.初期設置処理
記録装置50を初めて使用する場合には、初期設置処理を行うことが必要となる。以下、図4及び図5を用いて、本実施形態で行われる初期設置処理を説明する。図4は、制御部100のCPU11によって実行される、本実施形態の初期設置処理の手順を示すフローチャートである。また、図5(a)~(f)は、本実施形態におけるインク流路の状態を段階的に示す概念図である。なお、以下の説明において参照するフローチャート(図4、図6、図8及び図11)の各工程番号に付されているSはステップ(工程)を意味する。
図5(a)は、初期設置開始時の状態を示しており、この状態では、記録装置50にはインクタンク5及び記録ヘッド1が記録装置本体50aに装着されていない。また、リザーブ弁32は開状態、供給弁3は閉状態にある。
ここで、記録装置50の電源が投入(ON)されると(S401)、図5(b)に示すように、リザーブ弁32を閉状態とすると共に(S402)、ユーザにインクタンク5の装着を促す表示を、操作パネル54によって行う(S403)。例えば、「インクタンクを取り付けてください」等の表示を行う。この表示に従い、ユーザはインクタンク5を記録装置本体50aに装着する。これにより、インクタンク5のジョイント部51、52には、第1の中空管8、第2の中空管9がそれぞれ挿入される。
ここで、インクタンク検知センサ18によりインクタンク5の記録装置本体50aへの装着が検知されると(S404)、インク供給路6内にインクを充填するために、可撓部33を所定時間作動させる(S405)。具体的には、図5(c)に示すように、リザーブ弁32を閉じた状態で、内部容積が縮小するように可撓部33を変形(縮小変形)させ、インク供給路6内の空気をインクタンク5へ押し出す(流出させる)。次に、内部容積が拡大するように可撓部33を変形(拡大変形)させてインクタンク5からインク供給路6へとインクを引き込む。このような容積変化動作を所定時間中に繰り返し行う。
なお、可撓部33の容積変化量をV1とし、第1の中空管8内部の容積をV2とした場合、V1>V2の関係が成立するように可撓部33と第1の中空管8とが構成されている。また、連続的に可撓部33を容積変化させることにより、インクタンク5とリザーブ弁32の間のインク供給路6の内部(容積V3)において気液交換が進み、最終的にインク供給路6の内部は、図5(d)に示すようにインクによって満たされる。
次に、インク供給路6内にインクが満たされた状態で、リザーブ弁32を開状態にする(S406)。その結果、水頭差を利用したバードフィード供給方式により、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給が開始され(S407)、リザーブタンク4内のインク液面は上昇していく。この間、電極34(第1の金属軸341及び第3の金属軸343)を用いてリザーブタンク4内に供給されているインクが満タン状態になったか否かの検知が行われる(S412)。
本実施形態では、インク供給路6内にインクを充填するために可撓部33を所定時間動作させてから(S405)、リザーブ弁32を開状態とする(S406)までに約10秒の時間がかかる。その後、インクタンク5からリザーブタンク4ヘインクが供給されて(S407)、リザーブタンク4が満タン状態となるまでに約2分30秒の時間がかかる。よって、インク供給路6へのインク供給の開始からリザーブタンク4が満タン状態となるまでには、およそ2分40秒の時間を要することとなる。
本実施形態では、リザーブタンク4へのインク供給に並行して、ユーザに対し、記録ヘッド1の装着作業を促す表示を行う。インクタンク検知センサ18によりインクタンク5の装着が検知されると(S404)、記録ヘッド1の装着を促す表示を操作パネル54にて行うと共に(S408)、記録ヘッド1の装着が可能な位置にキャリッジ60を移動させる(S409)。なお、操作パネル54には、例えば「記録ヘッドを取り付けてください」等の表示を行う。この表示に従い、ユーザは記録ヘッド1をキャリッジ60に装着する。
この後、記録ヘッド検知センサ21によって記録ヘッド1の装着が検知されているか否かの判断を行う(S410)。記録ヘッド検知センサ21によって記録ヘッド1の装着が検知されると、キャリッジ60を回復ユニット70と対向する吸引位置へと移動し(S411)、回復ユニット70により記録ヘッド1内のインクを吸引可能な状態にする。
本実施形態では、操作パネル54に記録ヘッド1の装着を促す表示が行われてから、記録ヘッド1が記録装置本体50aに装着されたのを検知するまで(S408~S410)には、約1分の時間がかかる。このため、S405からS407の処理によってリザーブタンク4にインクが充填されるまでの間(2分40秒)に、記録ヘッド1の装着作業を行うことが可能となる。
その後、第1及び第2の金属軸341、342によって、リザーブタンク4内のインクが満タン状態になったことが検知されると(S412)、吸引ポンプ31の吸引動作によってリザーブタンク4内のインクを記録ヘッド1へと供給し、充填する(S413)。なお、リザーブタンク4内のインクを供給チューブ2から記録ヘッド1まで充填する方法は次のように行う。まず、図5(e)に示すように、キャップの昇降機構を動作させ、記録ヘッド1の吐出口面1aにキャップ35を密着させる。次いで、供給弁3を閉状態にして吸引ポンプ31による吸引動作を所定時間行い、キャップ35から記録ヘッド1を経て供給弁3に至るインクの流路部分の負圧を上昇させる。その後、供給弁3を開状態にする。これにより、前記流路部分に生じている負圧によってリザーブタンク4内のインクが供給チューブ2側へと供給される。このキャップ35を用いた吸引動作を繰り返すことにより、図5(f)に示すように、記録ヘッド1へとインクを充填することができる。
以上のように、本実施形態では、初期設置時において、インクタンク5が装着された後、リザーブタンク4へのインク供給動作を開始すると同時に、ユーザに記録ヘッド1を記録装置本体50aへ装着させることを促す通知を、操作パネル54の表示によって行う。この表示に従ってユーザが記録ヘッド1の装着作業を行うことにより、リザーブタンク4へのインクの充填が終了する間に記録ヘッド1の装着作業を終了させることが可能になる。すなわち、インクタンク5の装着を検知した後、記録ヘッド1の装着を検知する前にリザーブタンク4へのインク供給動作を開始する。そして、リザーブタンク4の満タンと記録ヘッド1の装着の2つが検知されると、記録ヘッド1へのインクの充填を開始する。これにより、リザーブタンク4への充填処理に続いて、記録ヘッド1へのインクの充填処理を速やかに開始することができる。インクタンク5の装着から記録ヘッド1へのインクの充填までの時間を短縮することが可能になり、初期設置時間を短縮することができる。
なお、図4に示す処理では、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給と並行して、記録ヘッド1の装着を行う例を示した。しかし、リザーブタンク4へのインク供給と並行して、記録ヘッド1の装着だけでなく、記録媒体であるロールシートの装着を実施するようにしてもよい。通常、初期設置後には、記録ヘッド1による記録状態の確認、調整を行うための調整記録が行われる。このため、次に説明する本実施形態の変形例(図6)のように、記録ヘッド1にインクを充填する前にロールシートを装着しておけば、記録ヘッド1にインクを充填した後に、自動で記録ヘッド1の調整記録を実施することが可能になる。
以下、本実施形態の変形例を、図6のフローチャートに基づき説明する。この変形例では、初期設置時に、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給と並行して、ユーザにより記録へツド1の装着と共にロールシートの装着を行う。なお、図6に示すフローチャートに基づく説明は、図4のフローチャートと異なる点を中心に行う。
記録装置50の電源が投入(ON)されると(S601)、リザーブ弁32を閉状態とし(S602)、インクタンク5の装着を促す表示を行う(S603)。ユーザはこの表示に従ってインクタンク5を記録装置本体50aに装着する。インクタンク検知センサ18によりインクタンク5の装着が検知されると(S604)、インク供給路6へのインクの充填を及びリザーブタンク4へのインクの供給を行う(S605~S607)。このインク供給路6へのインクの充填及びリザーブタンク4へのインクの供給(S605~S607)は、第1実施形態におけるS405~S407と同様に行う。
このリザーブタンク4へのインクの供給と並行して、記録ヘッド1の装着を促す表示を行う(S608)と共に、キャリッジ60を記録ヘッド1の装着位置へと移動させる(S609)。この表示に従い、ユーザは記録ヘッド1をキャリッジ60に装着する。この後、記録ヘッド検知センサ21によって記録ヘッド1の装着が検知されると(S610)、キャリッジ60を回復ユニット70と対向する吸引位置へと移動させる(S611)。
次に、操作パネル54にロールシートの装着を促す表示を行う(S612)。例えば、「口-ルシートを取り付けてください」等の表示を行う。ここでユーザは、記録装置本体50aにロールシートを装着するか否かを示す設定操作を操作パネル54によって行う。すなわち、ロールシートの装着を促す表示が行われた時点で、ロールシートの装着を行うか否かをユーザが選択できる。ロールシートが準備されている場合には、ユーザはロールシートを現時点で装着することを示す設定操作を行う。また、ロールシートが準備されていない状況、あるいは後述の調整記録を行わない場合には、現時点でのロールシートの装着をキャンセルする設定操作を行う。このユーザの設定操作に基づき、S613では、現時点で記録装置本体50aにロールシートが装着されるか否かを判断し、ロールシートが装着されないと判断した場合にはS616へ移行し、ロールシートが装着されると判断した場合にはS614へ進む。
S614では、ロールシート検知センサ22によりロールシートの装着が検知されたか否かの判断を行う。ここでロールシートの装着が検知されたと判断すると、ロールシートを記録装置本体50aの記録位置へと給送した後(S615)、S616へと進む。本実施形態では、ロールシートの装着を促す表示が行われてから、ロールシートが記録装置50の記録位置に給送されるまで(S612~S615)に、約2分の時間がかかる。
S616では、リザーブタンク4が満タン状態になったか否かを判定する。ここでリザーブタンクが満タン状態になったと判断すると(S616)、吸引ポンプ31の吸引によってリザーブタンク4内のインクを記録ヘッド1へと供給する(S617)。その後、記録ヘッド1の調整記録を行う(S618)。この調整記録は、ロールシートが記録装置本体50aに装着されている場合にのみ実行する。
なお、上記変形例では、インクタンク5の装着を促す表示、記録ヘッド1の装着を促す表示及びロールシートの装着を促す表示を、記録装置本体50aに設けられた操作パネル54で行う例を示した。しかし、上記のような装着を促す表示を操作パネル54以外によって行うようにしてもよい。例えば、記録装置本体50aに接続する周辺機器(パーソナルコンピュータのディスプレイ等)に表示させるようにしてもよい。
以上のように、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給(約2分40秒)と並行して、記録ヘッド1の装着(約1分)と、ロールシートの装着(約2分)をユーザに促すことにより、初期設置時間の短縮化を図ることが可能になる。さらにリザーブタンク4へのインクの供給と並行してロールシートの装着を行えば、リザーブタンクへのインクの充填終了に続いて自動的に調整記録を開始することが可能になり、記録開始までの待機時間を短縮することが可能になる。
(第2実施形態)
図7ないし図9を参照して本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成を含んでおり、ここでは第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7は、第2実施形態における記録装置50のインク流路の概念図である。なお、本実施形態においても、複数のインク色に対応して複数のインク流路が設けられているが、各流路の構成は同一であるため、1色分のインク流路を例に採り説明する。
インク供給路6には、インクタンク5からリザーブタンク4にインクを供給する第1の供給手段として、可撓部33と、リザーブ弁32と、メイン弁36とが設けられている。可撓部33及びリザーブ弁32は、第1実施形態に示したものと同様である。また、メイン弁36は可撓部33とインク供給路6の端部6aとの間に配置されている。リザーブ弁32、メイン弁36、可撓部33及び供給弁3は共通の駆動源(例えば、モータ)16aを有する駆動機構(不図示)により駆動され、その駆動源16aの制御はCPU11によって行われる。従って、CPU11は、本発明の第1の供給手段の駆動を制御する供給制御手段としての機能を果す。その他の構成は第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の記録装置50によって行う初期設置処理を、図8及び図9を用いて説明する。図8は、CPU11(図3)によって実行される初期設置処理を示すフローチャートである。また、図9(a)~(f)は、本実施形態の初期設置時におけるインク流路の状態を段階的に示す概念図である。
図9(a)は、初期設置開始時の状態を示しており、この状態ではインクタンク5、記録ヘッド1が記録装置本体50aに装着されていない。また、リザーブ弁32及びメイン弁36は開状態にあり、供給弁3は閉状態にある。
記録装置50の電源が投入(ON)されると(S801)、記録装置本体50aへのインクタンク5の装着を促す表示を、操作パネル54によって行う(S802)。ユーザはこの表示に従い、図9(b)に示すように、インクタンク5を記録装置本体50aに装着する。インクタンク検知センサ18によりインクタンク5の装着が検知されると(S803)、インク供給路6内にインクを充填させる動作を行う(S804)。
具体的には、図9(b)のように、リザーブ弁32を閉状態とすると共に、メイン弁36及び供給弁3を開状態とし、可撓部33の容積を縮小させる。その後、図9(c)のように、リザーブ弁32を開状態とすると共にメイン弁36を閉状態とし、可撓部33の容積を拡大させる。この動作を繰り返すことにより、リザーブタンク4からインク供給路6、インクタンク5、空気導入路10、リザーブタンク4へと循環するインクの流れが発生する。その結果、インク供給路6内の空気はインクタンク5へ押し出され、インクタンク5から空気導入路10を経由してリザーブタンク4にインクが供給される。以上の動作により、図9(d)に示すように、インク供給路6にインクが充填される。なお、前述のように、リザーブ弁32、メイン弁36、可撓部33及び供給弁3は共通の駆動源によって駆動されるようになっており、図9(b)、(c)のように可撓部33を駆動する際には、供給弁3は開状態になっている。
次に、図9(d)に示すように、インク供給路6内にインクが充填された状態で、リザーブ弁32、メイン弁36を開状態とし、供給弁3を閉状態とする(S805)。これにより、水頭差を利用したバードフィード供給方式により、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給(S806)が開始される。
本実施形態では、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給(S806)が開始されてからリザーブタンク4が満タン状態となるまでに約2分30秒を要する。この時間に並行して、ユーザが記録装置本体50aへの記録ヘッド1の装着作業を行うように通知を行う。すなわち、インクタンク5からリザーブタンク4にインクの供給が開始されると(S806)、操作パネル54に記録ヘッド1の装着を促す表示を行うと共に(S807)、記録ヘッドが装着可能な位置へとキャリッジ60を移動させる(S808)。
なお、前述の第1実施形態では、インクタンク5とリザーブタンク4の間に設けられているインク供給路6へのインク充填中に記録ヘッド1の装着を促す表示を行った。これに対し、第2実施形態では、インク供給路6へのインク充填中は供給弁3が開状態にあるため、インク供給路6にインクが充填されて供給弁3が閉状態となってから(S805)、操作パネル54に記録ヘッド1の装着を促す表示を行う(S807)。これは、供給チューブ2に十分にインクが充填されておらず、供給弁3が開放されている状態でキャリッジ60が動作すると、供給チューブ2内の空気によって加圧されて記録ヘッド1内に含まれる検査用インクが吐出口から垂れる虞があるからである。
この後、記録ヘッド検知センサ21からの出力に基づき、キャリッジ60に記録ヘッド1が装着されたか否かを判断する(S809)。ここで、記録ヘッド検知センサ21が記録ヘッド1の装着を検知すると、キャリッジ60を回復ユニット70と対向する位置(吸引位置)へ移動させ(S810)、回復ユニット70により記録ヘッド1内のインクを吸引可能な状態にする。
次に、ロールシートの装着を促す表示を行う(S811)。例えば、「記録ヘッドを取り付けてください」などの表示を行う。この後、S812では、現時点で記録装置本体50aにロールシートが装着されるか否かを判断する。この判断は、前述の第1実施形態の変形例におけるS613の処理と同様に、ユーザの設定操作に基づいて行う。ロールシートが装着されないと判断された場合にはS815へ移行し、ロールシートが装着されると判断された場合にはS813へ進む。
S813では、ロールシート検知センサ22によりロールシートの装着が検知されたか否かの判断を行う。ここでロールシートの装着が検知されると、次に、ロールシートから繰り出したシートを記録装置50の記録位置へと給送し(S814)、S815へと進む。
S815では、リザーブタンク4が満タン状態になったか否かの判断を行う。ここでリザーブタンクが満タン状態になったと判断すると(S815)、吸引ポンプ31の吸引によってリザーブタンク4内のインクを記録ヘッド1へと供給する(S816)。その後、ロールシートが記録装置本体50aに装着されている場合は記録ヘッド1の調整記録を行う(S817)。
なお、図9(b)、(c)のインクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給動作中に、インクタンク5が取り外された場合はインクの供給動作を停止する。これは第1の中空管8からインクが漏れ出し、周囲がインクで汚れることを防止するためである。また、インクタンク5を着脱する際に開閉するインクタンクカバー(不図示)を有し、そのインクタンクカバーの開閉をカバーセンサで検知する構成を備える場合には、インクタンクカバーが開けられた時点で、インクの供給動作を停止するようにしてもよい。
また、インクタンク5を取り外した後、再度インクタンク5が装着された場合、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給動作をすぐに実行してしまうと、記録ヘッド1の吐出口からインクが垂れてしまうことが懸念される。すなわち、リザーブタンク4へのインク供給動作時には供給弁3が開状態になっているため、前述のようにキャリッジ60が動作すると、記録ヘッド1内の検査用インクが記録ヘッド1の吐出口から垂れてしまうことがある。そこで、供給弁3が閉状態で、記録ヘッド1が装着され、キャリッジ60が回復ユニット70と対向する吸着位置に移動した後、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給動作を再開させるようにする。
以上より、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給動作と並行して、記録装置50に記録ヘッド1の装着やロールシートの装着を行うことにより、初期設置時間を短縮することが可能になる。
(第3実施形態)
以下、図10ないし図12を参照して本発明の第3実施形態について説明する。なお、以下の説明は、第1、第2実施形態と本実施形態との異なる点を中心に行う。
第1実施形態及び第2実施形態では、リザーブタンクへのインクの供給にバードフィード供給方式を採用した記録装置を例として示した。これに対し、第3実施形態に示す記録装置50は、バードフィード方式とは異なる供給方式でリザーブタンクへの充填を行う。
図10は、本実施形態のインクジェット記録装置50のインク流路の概念図である。本実施形態においても、複数のインク色に対応して複数のインク流路が設けられているが、一色分のインク流路を例として説明する。
図10に示すように、本実施形態の記録装置50は、インクタンク5と、リザーブタンク4と、記録ヘッド1と、大気連通路38を介して大気に連通する大気連通室37とを備える。リザーブタンク4及び大気連通室37は、記録装置50の記録装置本体50a(図1参照)に保持されている。
インクタンク5の底部には、第1実施形態と同様に、ジョイント部51及び52が設けられている。これらのジョイント部51及び52は、記録装置本体50aに設けられた第1の中空管8および第2の中空管9を挿入、抜去させることが可能である。第2の中空管9は、大気連通室37に保持されている。大気連通室37は、大気連通路38を介して大気に連通している。また、第1中空管8はリザーブタンク4Aの内部に連通するように保持されている。
インクタンク5を記録装置本体50aに装着することにより、インクタンク5に対して接続可能な接続部としての第1の中空管8及び第2の中空管9が、インクタンク5のジョイント部51及び52を貫通してインクタンク5の内部に挿入される。これにより、インクタンク5は第2の中空管9及び大気連通室37の大気連通路38を介して大気に連通すると共に、第1の中空管8を介してリザーブタンク4に連通する。
リザーブタンク4は供給チューブ2を介して記録ヘッド1に接続されている。供給チューブ2はリザーブタンク4の側面の最も低い位置に形成された流出口48に接続されている。また、リザーブタンク4と供給チューブ2の間には、リザーブタンク4と供給チューブ2との連通、遮断を切り換える供給弁3(開閉弁)が設けられている。また、リザーブタンク4の底部には内部容積が変化可能な可撓部39が設けられている。本実施形態では、可撓部39の容積変化量は約0.7~1ミリリットルに設定されている。但し、可撓部39の配置や内部容積などについては、適宜に変更可能である。
また、リザーブタンク4には、第1の金属軸40及び第2の金属軸41が設けられている。第1の金属軸40と第2の金属軸41の間に所定の電圧を印加し、両金属軸40と41とが導通したか否かによって、リザーブタンク4内のインク液面が両金属軸40及び41の先端に到達したか否かを検知することができる。なお、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
次に、上記構成を有する第3実施形態の記録装置50における初期設置処理を、図11及び図12を用いて説明する。図11は、CPU11(図3)によって実行される、初期設置処理の手順を示すフローチャートである。また、図12(a)~(e)は、本実施形態の初期設置時におけるインク流路の状態を段階的に示す概念図である。
図12(a)は、初期設置開始時の状態を示しており、この状態ではインクタンク5、記録ヘッド1が記録装置本体50aに装着されていない。また、供給弁3は閉状態にある。
記録装置50の電源が投入(ON)されると(S1101)、操作パネル54にインクタンク5の装着を促す表示を行う(S1102)。ユーザはこの表示に従い、図12(b)に示すように、インクタンク5を記録装置本体50aに装着する。インクタンク検知センサ18によりインクタンク5の装着が検知されると(S1103)、リザーブタンク4にインクを充填するために、図12(b)、(c)に示すように、可撓部39を作動させる(S1104)。
具体的には、供給弁3を閉状態として可撓部39の容積を縮小させて、リザーブタンク4内の空気をインクタンク5へ押し出す(流出させる)。次に、可撓部39の容積を拡大させてインクタンク5からリザーブタンク4ヘインクInを引き込む(流入させる)。この動作を繰り返すことにより、インクタンク5からリザーブタンク4ヘインクInが供給される。なお、本実施形態においても、可撓部39の容積変化をV1とし、第1の中空管8内部の容積をV2とした場合、V1>V2の関係が成立するように可撓部39と第1の中空管8とが構成されている。
また、連続的に可撓部39を容積変化させることにより、インクタンク5とリザーブタンク4とで気液交換が進み、図12(c)に示すように、インクタンク5内のインクの液面は下降し、リザーブタンク4内のインクの液面は上昇する。そして、図12(d)に示すように、リザーブタンク4内のインクの液面が第1の金属軸40と第2の金属軸41とに接触した時点で、リザーブタンク4が満タン状態に達した(充填された)ことが検知される。
本実施形態では、可撓部39を連続動作させ、リザーブタンク4内にインクを充填するのに、約2分の時間がかかる。この時間に並行して、ユーザに対し、記録ヘッド1の装着作業を促す表示を操作パネル54によって行う。すなわち、図11に示すフローチャートに示すように、インクタンク検知センサ18によってインクタンク5の装着が検知されると(S1103)、記録ヘッド1の装着を促す表示を操作パネル54によって行う(S1105)。さらに、記録ヘッド1の装着が可能な位置にキャリッジ60を移動させる(S1106)。ここで、ユーザは、操作パネル54に表示された「記録ヘッドを取り付けてください」等の指示に従い記録ヘッド1を装着する。
この後、記録ヘッド検知センサ21によって記録ヘッド1の装着が検知されると(S1107)、キャリッジ60を回復ユニット70と対向する吸引位置へと移動し(S1108)、回復ユニット70によって記録ヘッド1内のインクを吸引可能な状態にする。
次に、操作パネル54に、ロールシートの装着を促す表示を行う(S1109)。その後、ロールシートを記録装置本体50aに装着するか否かを判断する(S1110)。この判断は、前述の第1実施形態の変形例におけるS410の処理と同様に、ユーザの設定操作に基づいて行う。ここでロールシートを装着しないと判断された場合には、S1113へ移行する。また、ロールシートを装着すると判断された場合にはS1111へ進み、ロールシート検知センサ22によりロールシートの装着が検知されたか否かの判断を行う。ロールシートの装着が検知されると、次に、ロールシートから送り出したシー卜を記録装置50の記録位置へと給送する(S1112)。
この後、第1、第2の金属軸40、41により、リザーブタンク4のインクが満タン状態になったことが検知されると(S1113)、インクタンク5からリザーブタンク4にインクを充填するために動作させていた可撓部39の動作を停止する(S1114)。続いて、吸引ポンプ31の吸引により、供給チューブ2及びリザーブタンク4内のインクを記録ヘッド1へと供給し、インク供給チューブ2及び記録ヘッド1へのインクの充填を行う(S1115)。記録ヘッド1にインクが充填された後、ロールシートが記録装置本体50aに装着されている場合には、自動的に記録ヘッド1の調整記録を行う(S1116)。
なお、本実施形態において、図12(b)、(c)に示すように、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給動作中に、ユーザによってインクタンク5が取り外された場合にはインクの供給動作を停止する。これは第1の中空管8からインクが噴き出し、周囲がインクで汚れることを防止するためである。また、インクタンク5を取り外した後、再度インクタンク5が装着された場合にも、本実施形態では、供給弁3が閉状態にあるため、インクタンク5からリザーブタンク4にインクの供給動作を直ちに開始することが可能である。
以上のように、この第3実施形態においても、インクタンク5からリザーブタンク4へのインク供給の時間と並行して、記録装置50に記録ヘッド1の装着々ロール紙の装着をすることにより、初期設置時間を短縮することが可能になる。
また、上記の第3実施形態では、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給を、可撓部33を用いて行う例を示した。しかし、インクタンク5からリザーブタンク4へのインクの供給は、水頭差を利用して行うことも可能である。
一例として、図13に第3の実施形態の変形例を示す。この変形例では、リザーブタンク4に大気連通路44と大気弁45が設けられている。大気弁45を開状態とすることによって、インクタンク5とリザーブタンク4との水頭差によって、インクタンク5からリザーブタンクへとインクを供給することができる。このようなインクの供給方式を採る場合にも、第3実施形態と同様に、リザーブタンクへのインクの供給動作中に記録ヘッド1及びロールシートの装着を促す表示を行うことで、初期設定時間の短縮化を図ることが可能になる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、リザーブタンク4内に供給されたインク量が所定量(例えば、満タン状態)に達したか否かを、電極34、または第1、第2の金属軸40、41により検知する例を示した。しかし、リザーブタンクに供給されたインク量を検知する手段は、上記の例に限定されない。例えば、可撓部39の動作をカウントし、所定回数動作した時点で、リザーブタンク4内に供給されたインク量を検知するようにしてもよい。
また、ユーザにインクタンクの装着を促す通知を、上記実施形態では、操作パネル等を用いて表示する例を示したが、インクタンクの装着を促す通知を音声、あるいは音声と表示の双方を用いて行うようにすることも可能である。
また、記録装置に用いられるインクタンクやリザーブタンクは、特定の形状及び構造に限定されない。例えば、図14に示すように、袋状のインク収容部5Cを備えたインクタンク5Aと、供給ポンプ43によって容積変化可能なリザーブタンク4Bとを備えた記録装置にも、本発明を適用することができる。すなわち、供給ポンプ43によってインクタンク5Aのインク収容部5Cからリザーブタンク4Bへのインクの供給を開始すると共に、記録ヘッド1の装着やロールシートの装着を促す通知を行うようにする。これにより、インクタンク5Aからリザーブタンク4Bへのインクの供給と並行して、ユーザは記録ヘッド1やロールシート等の装着作業を行うことが可能になり、初期設定時間の短縮化を図ることができる。なお、図14において、参照符号8はインク収容部5Cに挿抜可能な中空管を示し、参照符号64は、中空管8の流通、遮断を切り換える切換弁を示している。
また、上記実施形態では、記録装置本体に装着する記録媒体としてロールシートを用いるインクジェット記録装置を例示したが、本発明に係るインクジェット記録装置は、ロールシート以外の記録媒体を用いるものにも適用可能である。例えば、記録媒体としてカットシートを用いる記録装置にも本発明は適用可能である。この場合、リザーブタンクへのインクの供給動作と並行して、カットシートあるいはカットシートを収容したカセットなどの装着を促す通知を行うようにすることで、上述の実施形態及び変形例と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態では、インクタンクからリザーブタンクへのインクの供給動作と並行して行う準備処理としては、記録ヘッドの装着及びロールシートの装着以外の準備処理を行うことも可能である。例えば記録装置本体に対して着脱可能な廃インクタンクの装着などを行うことも可能である。
さらに、上記実施形態では、記録媒体を間欠的に移動させつつ記録を行うシリアル型の記録装置に本発明を適用したが、記録媒体を連続的に移動させつつ記録を行う、所謂フルライン型の記録装置にも本発明は適用可能である。
1 記録ヘッド
4 リザーブタンク
5 インクタンク
11 CPU(通知制御手段)
32 リザーブ弁
33 可撓部
50 インクジェット記録装置
50a 記録装置本体
54 操作パネル(通知手段)
70 回復ユニット

Claims (14)

  1. 記録装置本体に着脱可能に設けられるインクタンクと、
    前記インクタンクから供給されるインクを収容するリザーブタンクと、
    前記記録装置本体に着脱可能に設けられ前記リザーブタンクから供給されるインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記インクタンクから前記リザーブタンクにインクを供給する第1の供給手段と、
    前記インクタンクの前記記録装置本体への着脱を検知する第1検知手段と、
    前記記録ヘッドの前記記録装置本体への着脱を検知する第2検知手段と、
    ユーザへの通知を行う通知手段と
    前記第1の供給手段による前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給と並行して、前記記録ヘッドによる記録動作のための準備動作を促す通知を前記通知手段に行わせる通知制御手段と、を備え、
    前記第1の供給手段は、前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給動作中に、前記第1検知手段により前記インクタンクが前記記録装置本体から取り外されたことを検知した場合には、前記供給動作を停止し、前記第1検知手段により再びインクタンクが装着されたことを検知した場合には、前記供給動作を再開することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記準備動作は、前記記録装置本体への前記記録ヘッドの装着動作であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記準備動作は、前記記録装置本体への前記記録ヘッドの装着動作と、前記記録ヘッドにより記録される記録媒体の前記記録装置本体への装着動作と、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記通知手段は、ユーザに対する指示を表示する表示手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記供給動作中に前記第1検知手段により前記インクタンクが前記記録装置本体から取り外されたことを検知した後、再びインクタンクが装着されたことを検知した場合には、前記第2検知手段により前記記録ヘッドが前記記録装置本体に装着されたことを検知した後に、前記供給動作を再開させることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記リザーブタンクから前記記録ヘッドにインクを供給する第2の供給手段と、
    前記リザーブタンク内のインク量が所定量に達したか否かを検するインク検知手段と、さらに備え、
    前記記録ヘッドの前記記録装置本体への装着が前記第2検知手段により検知され、かつ前記リザーブタンク内のインク量が前記所定量に達したことを前記インク検知手段が検知すると、前記第2の供給手段により、前記記録ヘッドへのインクの供給を開始させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第2の供給手段は、前記リザーブタンクと前記記録ヘッドとの連通、遮断を切り換える供給弁を含み、
    前記供給弁は、前記記録ヘッドが前記記録装置本体に装着される際前記リザーブタンクと前記記録ヘッドとの連通を遮断することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の供給手段は、前記インクタンクから当該インクタンクより重力方向下方に設けられた前記リザーブタンクへ、インクの水頭差によって前記供給動作を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1の供給手段は、前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給、遮断を切り換える少なくとも1つの切換弁を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1の供給手段は、部容積が変化可能な可撓部と、前記可撓部の内部容積を変化させる駆動機構と、を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記リザーブタンクは、前記インクタンクの底部に接続可能なインク流路と前記インクタンクの底部に接続可能な空気導入路とが接続されいることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記インクタンクに対して挿抜可能な大気連通室をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 記第1検知手段により前記インクタンクの装着が検知された後であって、前記第2検知手段により前記記録ヘッドの装着が検知される前に、前記供給動作を開始することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 記録装置本体に着脱可能に設けられるインクタンクと、
    前記インクタンクから供給されるインクを収容するリザーブタンクと、
    前記記録装置本体に着脱可能に設けられ前記リザーブタンクから供給されるインクを吐出する記録ヘッドと、前記インクタンクの前記記録装置本体への着脱を検知する第1検知手段と、前記記録ヘッドの前記記録装置本体への着脱を検知する第2検知手段と、を備えるインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給動作と並行して、前記記録ヘッドによる記録動作のための準備動作を促す通知を行う通知工程と、
    前記インクタンクから前記リザーブタンクへのインクの供給動作中に、前記第1検知手段により前記インクタンクが前記記録装置本体から取り外されたことを検知した場合には、前記供給動作を停止させ、再びインクタンクが装着されたことを検知した場合には、前記供給動作を再開させる制御工程と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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