JP2018134834A - インクジェット記録装置およびインク回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置において、装置からのインク回収動作を速やかに実行でき、また、インクを不必要に消費しない回収動作を実行することを可能とする。
【解決手段】インクタンクからインク供給経路を介して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドから供給されたインクを吐出させるインクジェット記録装置は、インクジェット記録装置において電源オンによる起動時に行われる第1起動時処理と、電源オンによる起動時処理であってインク供給経路からインクを回収する回収動作を含む第2起動時処理と、を制御する制御部と、回収動作を実行する回収動作機構と、を具え、制御部は、第1起動時処理で行われるチェック処理のうち、回収動作に用いる機能に関するチェック処理を実行し、回収動作に用いない機能に関するチェック処理の少なくとも1つを省略するよう第2起動時処理を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインク回収方法に関し、詳しくは、インクタンクから記録ヘッドまでのインク供給系からインクを回収する技術に関するものである。
使用していたインクジェット記録装置(以下、単に記録装置とも言う)を別の場所へ輸送するときなどには、インク供給系からインクを回収することが行われている。これにより、例えば、輸送中にインクが漏れないようにすることができる。
このインク回収は、記録装置が備える、例えば、記録ヘッドのノズルを介してインクを吸引する吸引機構を用いて行われる。このようにインク回収に記録装置が備える機構を用いる場合、記録装置の起動時に行われる種々の処理によって、インク回収動作が実行されなかったり、煩雑な処理が必要となりインク回収動作の実行までに時間を要することがある。例えば、起動時には、記録動作を実行するのに必要な種々のチェック処理や初期化処理が行われるが、それらの処理においてエラーが検出されると、そのエラーによってその後の処理が行え得ず、また、エラーの解除のために時間を要することがある。
これに対し、特許文献1には、画像形成装置が、起動モードとして、通常起動モードとセーフモードの2つを有することが記載されている。通常モードは、画像形成装置が提供するすべての機能が動作可能な起動モードで、セーフモードは、機能の一部を動作させて特定の目的のための処理を行う起動モードである。具体的には、セーフモードは、コントローラ、操作部、エンジンのファームウェア更新を行う際にも適用されるモードである。
特開2009−259197号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるセーフモードは、通常起動モードによる起動が前提であり、それによって起動されたコントローラが再起動(リブート)の要求に応じてセーフモードを起動するものである。このため、特許文献1の場合は、画像形成装置における、通常起動時の種々の処理が行われることになる。一方、特許文献1においては、装置の廃棄時における処理を効率的に実行する点については考慮されていなかった。 本発明の目的は、装置の廃棄時における処理を効率化することが可能なインクジェット記録装置およびインク回収方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、インクタンクからインク供給経路を介して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドから供給されたインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記インクジェット記録装置において電源オンによる起動時に行われる第1起動時処理と、電源オンによる起動時処理であって前記インク供給経路からインクを回収する回収動作を含む第2起動時処理と、を制御する制御手段と、前記回収動作を実行する回収動作手段と、を具え、前記制御手段は、前記第1起動時処理で行われるチェック処理のうち、前記回収動作に用いる機能に関するチェック処理を実行し、前記回収動作に用いない機能に関するチェック処理の少なくとも1つを省略するよう前記第2起動時処理を制御することを特徴とする。
以上の構成によれば、インクジェット記録装置において、装置からのインク回収動作を速やかに実行でき、また、インクを不必要に消費しない回収動作を実行することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 図1に示した実施形態の記録装置におけるインク供給経路を示す図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の電源キーによる起動時のモードを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る記録装置における廃棄モードの電源キーによる起動時のモードを示すフローチャートである。 図5に示すステップS511の廃棄動作の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る廃棄モードにおける、ハードディスクのデータ消去するための処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、単に記録装置とも言う)の構成を示す斜視図である。図1において、キャリッジ303には、不図示の記録ヘッドが装着され、キャリッジ303が移動することにより、記録ヘッドによる記録媒体に対する走査を行うことができる。そして、この走査の間に記録ヘッドからインクが吐出されることにより、記録媒体に画像などの記録が行われる。記録媒体は、記録ヘッドの上記走査方向に交差する方向に所定量ずつ搬送され、これにより、記録媒体の全体に記録を行うことができる。プラテン306は、記録ヘッドの走査領域に対応して設けられ、搬送される記録媒体を裏面から支持する。
キャリッジ303の移動範囲の両端それぞれに対応した位置に、インクタンクボックス301が設けられる。本実施形態のインクタンクボックス301は、それぞれ6つのインクタンク401を着脱自在に搭載でき、2つのインクタンクボックス301で12個のインクを搭載することができる。本実施形態では、インクタンク401は、図2にて後述されるように、インクタンクボックス301に設けられたサブタンク(不図示)に対して装着され、直接にはこのサブタンクに対してインク供給を行う。12個のインクタンク401は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、色材濃度がより低い淡シアン、同じく淡マゼンタ、ブラック、グレー、ブルー、レッドなどの特色のインクをそれぞれ収容している。記録ヘッドも、これら12色のインクをそれぞれ吐出するものが装着されている。なお、本発明を適用する上で、インクの色の数やタンクの個数が限定されないことは以下の説明からの明らかである。それぞれのインクタンクボックス301は、インク供給チューブ302によってキャリッジ303に接続している。これにより、それぞれのインクタンク401から対応する記録ヘッドにインクを供給することができる。
キャリッジ303の移動範囲の一方の端に対応した位置には、回復装置304が設けられる。回復装置304は、それぞれの記録ヘッドのノズルが設けられた面にキャップをした状態で負圧吸引を行うことができる。これにより、ノズルを介して記録ヘッド内、さらにはインク供給チューブ302などのインク供給経路からインクを排出することができる。排出されたインクは、廃インクタンク305に回収され、収容される。
図2は、図1に示した本実施形態の記録装置におけるインク供給経路を示す図である。なお、図2は、図示および説明を簡略化するため1つの色のインクタンクおよび記録ヘッドと、それらを接続するインク供給経路を示している。インクタンク401はサブタンク402に対して着脱自在に装着される。サブタンク402とキャリッジ303における記録ヘッド407とは、供給チューブ302によって接続し、これにより、サブタンク402から記録ヘッド407へインクを供給することができる。インクタンクボックス301内には、供給チューブ302の経路を開閉する供給弁403が設けられる。そして、供給弁モータ404の駆動を制御することにより、供給弁403を開閉することができる。
記録ヘッド407のメンテナンス時には、キャップ408を記録ヘッド407のノズル配設面に当接させる。そして、この状態で不図示の回復モータによってポンプ409を駆動し、キャップ408内に負圧を生じさせ、記録ヘッド407のノズルを介して記録ヘッド内のインクを排出させる。なお、ポンプ409による吸引力または吸引量は、回復処理のモードによって異なり、図6にて後述する廃棄モードでは、最も強力な吸引力または吸引量に設定される。これにより、記録ヘッド内だけでなく、インク供給チューブおよびサブタンクに存在するインクも吸引、排出することが可能となる。通常の回復モードでは、記録ヘッドのノズル内のインクを吸引、排出できる吸引力または吸引量に設定され、これにより、記録ヘッド407のノズル内の増粘したインクを除去することができる。記録ヘッドから排出されたインクは廃インクタンク305に回収される。
図3は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。ホストコンピュータ501のプリンタドライバは、記録データなどを記録装置502に送信する。記録装置502は、送信されたデータをハードディスク507に保存する。コントローラ部503は、記録データを処理し、メモリ(不図示)に適宜格納しながら、記録タイミングに合わせて記録データに基づき記録ヘッド407を駆動しインクを吐出させる。コントローラ部503は、内蔵するファームウェアに従い、上記記録ヘッドの駆動、操作部504、表示パネル・キー505に関する制御を行う。また、センサ508、ファン509、モータ510の駆動制御を行う。コントローラ部503は、図4、図5にて後述される本実施形態の各モードの制御も実行する。
図4は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の電源キーによる起動時のモードを示すフローチャートであり、電源キーが押されてからホスト装置501からの記録データを待機する状態になるまでの処理を示している。詳細には、本実施形態の記録装置における通常の起動環境(第1の起動環境)において電源キーが押されたときの処理を示している。
コントローラ部503は、電源キーの押下(ON;電源オン)を検知すると(S401)、本実施形態の記録装置における各種デバイスとソフトウェアの初期化を行う(S402)、次に、記録装置の駆動部分(エンジン)の状態をチェックする(S403)。ここで、各種デバイスとソフトウェアの初期化(S402)は、メイン基板上のASICの初期化、プログラムのロード、メイン基板上の各種電源供給回路の電圧出力、モータドライバの初期設定動作、表示パネルの初期化動作、各種センサーの初期状態チェック、内蔵ハードディスクの動作チェック、およびメイン基板上のメモリーチェックが含まれる。さらにエンジン状態チェック(S403)のときに、前回の電源OFF時の状態チェックを行い、前回の電源OFF時に正常に記録ヘッドがキャッピングされていたかをチェックする。仮に、キャッピングされていないと判断した場合、表示パネル上にエラー表示なされ、後述される回復処理が強制的に実施される(S412)。
次に、記録ヘッド/インクタンクのチェックを行う(S404)。ここでは、記録ヘッドやインクタンクの装着状態を確認する。そして、装着が無いことまたは不完全であることを検知した場合、同様に表示パネル上にエラー表示するとともに、ユーザが記録ヘッド/インクタンクチェックの装着状態を正常な状態に戻すまでチェックを行う(S413)。また、給紙系初期化を行う(S405)。ここでは、記録媒体の給紙の初期化、ローラの原点出し、給紙に係わるセンサのチェックを行う。これら給紙の初期化などができていない場合は、表示パネルにエラーを表示し、ユーザが正しい給紙状態に戻したり、紙ジャムなどの解除をして、正常な給紙状態に戻ることをチェックする(S414)。さらに、回復系初期化を行い(S406)、回復系の原点だし、回復系に係わるセンサのチェックを行う。この初期化が不十分な場合は、エラー表示をするとともに、回復系の原点出しなどをチェックする(S415)。さらに、キャリッジ位置初期化を行い(S407)、キャリッジモータの原点出しを行う。原点出しができない場合は、エラー表示をするとともに、修正処理が行われることをチェックする(S416)。さらに、インク残量検知/廃インク検知を行う(S408)。具体的には、各色インクのインクタンク401にインクが存在するか否かを検知し、また、廃インクタンク305にインクが存在するか否かを、それぞれのセンサによって検知する。これにより、それぞれのインクの有無またはタンクの存在の有無を判断することができる。また、検知動作が正常に行われるか否かを判断することもできる。ここで、正常に検知できない場合は、エラー表示をするとともに、インクタンクの装着などを促す表示を行い、ユーザによる正常に戻す操作をエラーが解除されるまで監視する。
ステップS408で、上述したインク残量検知および廃インク検知が正常に行われると判断すると、起動時の回復処理を行う(S409)。そして、コントローラ部503は、キャリッジを回復装置304の位置に移動させ、記録ヘッドのノズル配設面をキャップ408で覆うキャッピングを行う(S410)。そして、ホスト装置501とオンライン状態とし(S411)、記録動作を待機する。
なお、上述したステップS412〜S417それぞれのエラー処理で、そのエラーを解除できない異常状態の場合は、表示によってユーザに電源を切るように促す。あるいは、それぞれのエラーのしきい値に基づいて判定する状態に応じて部品交換を促す。また、上述した第1の起動環境におけるS411のオンライン状態では、記録動作やユーザが選択したメンテナンスを実行することが可能である。
図5は、本発明の第1実施形態に係る記録装置における廃棄モード(第2の起動環境)の電源キーによる起動時のモードを示すフローチャートであり、電源キーと同時に所定のキーを押すことによって起動される処理である。この廃棄モードは、記録装置を別の場所へ輸送するときや、記録装置を長時間使用しないときに、利用可能なモードである。
本処理では、先ず、コントローラ部503は、電源キーと同時に特定キーの押下(ON)を検知すると(S501)、廃棄モードの起動(第2の起動環境)と認識する。そして、コントローラ部503は、メイン基板上のASICの初期化、プログラムのロード、メイン基板上の各種電源供給回路の電圧出力、モータドライバの初期設定動作、表示パネルの初期化動作、各種センサーの初期状態チェック、内蔵ハードディスクの動作チェック、およびメイン基板上のメモリーチェックといったデバイス/リソース初期化を行う(S502)。なお、電源キーと特定キーの押下は必ずしも同時である必要はない。例えば、電源キーの押下から比較的短い所定時間後に特定キーが押下されたときに、廃棄モードの起動と認識してもよい。
コントローラ部503は、次に、インクタンクの装着状態のチェックを行う(S503)。S503の判定結果は、後述するS511で使用される。ここで、本モードはインクを廃棄するモードであることから、最終的にインクタンク401は記録装置から外す。このため、本判定工程(S503)は、その判断の結果にかかわらず、次の工程に進み処理を継続する。なお、このように判断の可否にかかわらず、次の工程に進む判断工程は、必ずしも本廃棄モードの起動時処理に必要なものではない。このため、この判断工程自体が実行されなくてもよい。後述するステップS508の判断工程も同様である。
コントローラ部503は、次に、記録ヘッドの装着状態を確認する(S504)。本実施形態の廃棄モードでは、記録ヘッドを介してインクの吸引、排出を行うことから、記録ヘッドが装着されていることを確認する。このように、廃棄モードでは、記録ヘッドが装着されていることがないとインクの吸引、排出処理ができないため、この判定工程が必要となる。記録ヘッドが装着されていないと判断すると、廃棄動作2を行う(S512)。この廃棄動作2は、表示パネル505にインクタンクを外すことを促す旨、およびプリンタ内部にインクが残っている旨を表示する処理である。ユーザは、この表示によって、サブタンクやインク供給経路にインクが残っている可能性があることを知ることができ、例えば、手動でインク供給経路などからインクを排出する操作を行うことができる。なお、本工程では、記録ヘッドの装着の有無の他、記録ヘッドにおけるノズルの吐出不良の有無を判断してもよい。但し、記録ヘッドの一部のノズルに不吐出などの吐出不良があると判断される場合、後述するステップ512の廃棄動作では、残りのノズルを介してインクを吸引、排出できることから、次のステップS505に進む。
コントローラ部503は、次に、回復装置304が正常に動作するか否かを判断する(S505)。具体的には、上述した図4のステップS406と同様の判断を行う。この判断工程も、本実施形態の廃棄モードが、記録ヘッドを介した回復動作を利用して、インクの排出を行うことから、回復装置が正常に動作できるか否かの確認が必要となる。正常動作ができないと判断すると、上述した廃棄動作2を行う(S512)。
コントローラ部503は、次に、キャリッジ位置が初期化されているか否かの判断を行う(S506)。具体的には、キャリッジ位置が、キャリッジを駆動するモータが記録ヘッドの回復処理を行う位置である、モータ回転の原点であるか否かを判断する。本実施形態の廃棄モードにおいて、記録ヘッドを回復装置304の位置に位置させ、キャップ408を当接させた回復動作を利用して、インクの排出が行われる。そのため、キャリッジ位置がその初期位置である回復装置304に対応する位置に位置するか否かの確認が必要となる。この判断で、キャリッジ位置が原点に対応する位置にあると判断できていない場合は、回復装置304の位置までキャリッジを移動させることを促す旨の表示を行う(S507)。この表示によって、ユーザが手動でキャリッジを移動させたことを検知すると(S506)、ステップS508に進む。
次のステップS508では、記録ヘッドに対してキャップ408によってキャッピングを行い、スタンバイ状態になる。図4に示した第1の起動環境の起動によるオンライン状態での待機(S411)と異なり、スタンバイでは、記録動作は受け付けない。
次に、表示パネル505に、廃棄処理モードを実行するか否かを表示し、ユーザに選択させる(S509)。誤って第2の起動環境を起動したユーザはここでキャンセルをすることができる(S510)。廃棄処理モードの実行が選択されると、廃棄動作を実行し(S511)、処理終了後に電源をオフとする(S513)。なお、S511において、S503の判定結果を使用する例について説明する。例えば、S503の判定結果が「インクタンクチェックが存在する」であった場合、供給チューブ302にインクが残っている可能性が高い。そのため、S511において、コントローラ部503は、供給チューブ302のインクの破棄動作を行う。一方、S503の判定結果が「インクタンクチェックが存在しない」であった場合、供給チューブ302にインクが残っている可能性が低い。そのため、S511において、コントローラ部503は、供給チューブ302のインクの破棄動作を行わない。なお、廃棄モードが有効かされた廃棄動作が実行された後、その装置においては印刷処理が行われない。そのため、コントローラ部503は、印刷に必要な処理(例えば、S405の給紙系初期化動作、パワーON自動回復動作)を廃棄モードにおいて省略することで廃棄モードの廃棄動作を効率的に行うことができる。
図6は、図5に示すステップS511の廃棄動作の詳細を示すフローチャートである。廃棄動作が開始されると(S601)、先ず、表示パネル505にユーザにインクタンクを外すことを促す旨の表示を行う(S602)。インクタンク401が外されると、回復モータによってポンプ409を駆動して、サブタンク402、インク供給チューブ302,および記録ヘッド407内のインクを吸引し(S603)、廃インクタンク308にインクを回収、収容する。その後、キャップ408に設けられた気圧調整用の大気弁(不図示)を開け(S604)、キャップ内に大気圧を導入した状態で、再び吸引する(S605)。これにより、キャップ内のインクも廃インクタンク308に回収、収容することができる。
以上説明した第2の起動環境での本起動処理では、基本的に、上述した、ステップS504、S505、S506の判定工程のみを行い、その他の図4に示した判定工程は行わない。すなわち、記録ヘッドを介したインクの排出に必要な機能の判断のみを行う。これにより、通常起動によってチェック処理や初期化処理が行われて、エラーによってインクの排出動作が実行されなかったり、インクの排出動作を実行するまでに時間を要したりすることを防止できる。 なお、上述した処理におけるステップS501で用いる特定キーについて説明する。特定キーとは、起動後には各々「メニューキー」、「用紙交換キー」などの用途が割り当てられているが、電源キーと同時に押される起動時に限り前述の用途とは別に第2起動環境を起動させるために割り当てたキーのことである。このキーは、1つでも複数キーでもよい。さらに、廃棄モード(第2の起動環境)では、記録ヘッド407にインクが無い場合、インクを記録ヘッドへ供給せず、また、メンテナンスをしないで起動処理を終了する。
本実施形態によれば、コントローラ部503は、廃棄モードが有効化された場合、印刷に関わるチェック処理(例えば、S405の給紙系初期化動作、パワーON自動回復動作)を省略して、廃棄動作を実行できる。つまり、回収動作に用いない機能に関するチェック処理を省略できる。その結果、廃棄モードにおける廃棄動作の処理を効率的に行うことが可能となる。なお、廃棄モードが有効化された場合、印刷に関わる全てのチェック処理を省略する必要はなく少なくとも1つのチェック処理が省略されれば良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、起動時の処理としての廃棄モードにおいて、インク廃棄に加え、ハードディスクのデータ消去処理を行う形態に関する。図7は、本発明の第2実施形態に係る廃棄モードにおける、ハードディスクのデータ消去するための処理を示すフローチャートである。図5に示した処置における工程と同様の工程には同じ番号を付してその説明を省略する。インクを廃棄することがユーザによって選択されると(S509)、次に、ハードディスクのデータも消去するか否かを確認する(S709)。インク廃棄とハードディスクのデータ消去が選択されると、ステップS512で、インクの廃棄動作ととともに、ハードディスクのデータの消去を行う。ステップS709で、ユーザがデータの消去を選択しない場合は、廃棄モードをキャンセルして電源をオフとする(S510)。
この形態は、記録装置を破棄する際に有効である。すなわち、ハードディスクのデータの消去が行われることにより、記録装置を用いていたときのデータが不用意に公になるなどの弊害を未然に防止することができる。なお、ハードディスクのデータを消去するには、モータやセンサが動作する必要はない。ハードディスクデータ消去のキーを受け付けるコントローラ部とハードディスクの間でコマンドのやりとりができれば実現可能である。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態は、記録装置内のインクを廃棄するために、装置内からインクを排出するものとしたが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、記録装置から排出したインクを所定の容器に収容し、それを記録装置において再使用するようにしてもよい。本明細書では、インクの回収は、インクの廃棄およびインクの再使用のためのインクの回収の両方を含むものとする。
また、以上説明した実施形態は、ポンプによってキャップ内に負圧を生じさせてインクを回収する形態に関するものであるが、この形態に限られない。例えば、インクタンクを含むインク供給経路の一部を加圧して、記録ヘッドやサブタンクなどの所定の箇所からインクを排出するようにしてもよい。
301 インクタンクボックス
302 インク供給チューブ
304 回復装置
305 廃インクタンク
401 インクタンク
402 サブタンク
407 記録ヘッド
408 キャップ
409 ポンプ
503 コントローラ
505 表示パネル

Claims (10)

  1. インクタンクからインク供給経路を介して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドから供給されたインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェット記録装置において電源オンによる起動時に行われる第1起動時処理と、電源オンによる起動時処理であって前記インク供給経路からインクを回収する回収動作を含む第2起動時処理と、を制御する制御手段と、
    前記回収動作を実行する回収動作手段と、
    を具え、前記制御手段は、前記第1起動時処理で行われるチェック処理のうち、前記回収動作に用いる機能に関するチェック処理を実行し、前記回収動作に用いない機能に関するチェック処理の少なくとも1つを省略するよう前記第2起動時処理を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2起動時処理には、メモリのデータ消去処理がさらに含まれ、前記制御手段は、前記第1起動時処理で行われるチェック処理のうち、前記回収動作に加え、前記データ消去処理に用いる機能に関するチェック処理を実行するよう前記第2起動時処理を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記回収動作は、前記インク供給経路と前記記録ヘッドからインクを排出する動作であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2起動時処理で実行するチェック処理には、前記インクジェット記録装置に記録ヘッドが装着されているか否かをチェックする処理が含まれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2起動時処理で実行するチェック処理には、前記記録ヘッドのノズルを介してインクを吸引する回復装置をチェックする処理が含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第2起動時処理で実行するチェック処理には、前記記録ヘッドが前記回復装置によって前記インクを吸引する位置に位置するか否かをチェックする処理が含まれることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インク供給経路はサブタンクと接続し、前記インクタンクから前記サブタンクと前記インク供給経路を介して記録ヘッドにインクが供給され、前記回収動作では、前記インク供給経路のインクとともに、前記サブタンクのインクも回収されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2起動時処理では、前記第1起動時処理における記録媒体の初期位置のチェック処理、センサのチェック処理、回収されたインクを収容するタンクのチェック処理、インク残量のチェック処理を実行しないよう制御することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2起動時処理では、チェック処理の結果としてのエラーの検知にかかわらず、当該第2起動時処理を継続するよう制御することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. インクタンクからインク供給経路を介して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドから供給されたインクを吐出させるインクジェット記録装置におけるインク回収方法であって、
    前記インクジェット記録装置において電源オンによる起動時に行われる第1起動時処理と、電源オンによる起動時処理であって前記インク供給経路からインクを回収する回収動作を含む第2起動時処理と、を制御する制御工程と、
    前記回収動作を実行する回収動作工程と、
    を有し、前記制御工程では、前記第1起動時処理で行われるチェック処理のうち、前記回収動作に用いる機能に関するチェック処理を実行し、前記回収動作に用いない機能に関するチェック処理の少なくとも1つを省略するよう前記第2起動時処理を制御することを特徴とするインク回収方法。
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