JP7290651B2 - Atr阻害剤及びその応用 - Google Patents

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Description

本願は、2018年2月7日出願の第CN201810124494.2号、及び2018年11月15日出願の第CN201811361512.5号の優先権を主張するものである。
本発明は、ATR阻害剤としての一群の化合物、及びATR阻害剤としての薬物の製造におけるその応用に関する。具体的には、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩に関する。
ATR(毛細血管拡張性運動失調及びRAD-3関連プロテインキナーゼ)は、PIKKs(ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ-関連キナーゼ)ファミリーに属し、DNAの損傷修復に関与して遺伝子の安定性を維持する。ATRプロテインキナーゼは、DNAの損傷、複製ストレス及び細胞周期の妨害に対して相乗的応答を生じる。ATR及びATMは、いずれもセリン/スレオニンプロテインキナーゼのPIKKファミリーに属し、それらは、細胞周期及びDNAの損傷修復の共通組成部分であり、それら以外、Chkl、BRCAl、p53をさらに含む。ATRは、主にDNA複製ストレス(複製フォーク停止)、一本鎖切断の修復を担当する。
DNA二本鎖切断において切除又は複製フォーク停止が発生すると、ATRは、DNA一本鎖構造によって活性化される。DNAポリメラーゼがDNA複製過程に留まり、複製ヘリカーゼがDNA複製フォークの先端で巻き戻し続けて、長い一本鎖DNA(ssDNA)の生成を招き、その後、一本鎖DNAがRPA(複製プロテインA)と結合する。複製ストレス又はDNA損傷の場合に、RPAによってリクルートされたATR/ATRは、タンパク質の複合体を損傷部位に作用させ、RPA-一本鎖DNA複合体は、RAD17/rfc2-5複合体を活性化して損傷部位に結合させ、DNA-ssDNA接合部でRad9-HUS1-RAD1(9-1-1)ヘテロ三量体を活性化し、逆に9-1-1は、ATRを活性化するためにTopBP1をリクルートする。ATRが活性化されると、ATRは、下流標的によってDNAの修復、安定化を促進し、そして停止した複製フォークを再開し、一時的な細胞周期停止を再活性化する。これらの機能は、ATRが下流標的Chk1を媒介することで実現されている。ATRは、S期にDNA損傷細胞周期チェックポイントの役割を果たしている。それは、Chk1によりCDC25Aの分解を媒介することにより、DNAの複製過程を遅延させ、複製フォークの修復に時間を提供する。ATRもG2/M細胞周期チェックポイントの主要な調節者であり、DNA複製が完了するか又はDNAが損傷される前に、細胞が有糸分裂に早期に入ることを阻止する。このようなATRに依存するG2/M細胞周期停止は、主に以下の2つのメカニズムによって媒介される。1.CDC25Aの分解。2.Chk1によりCdc25Cをリン酸化して14-3-タンパク質に結合させること。Cdc25Cと14-3-3タンパク質との結合は、細胞核からのCdc25Cの輸送及び細胞質の隔離を促進することにより、Cdc25Cが核Cdc2を脱リン酸化して活性化する能力を抑制し、さらに有糸分裂に入ることを阻止する。
ATR遺伝子の突然変異は、極めてまれであり、少数のSeckel症候群患者のみにATR遺伝子の突然変異があり、その特徴は発育遅延と小頭症である。ATR関連経路の中断は、ゲノムの不安定を招く一方、ATRタンパク質は多くの癌化学療法によって活性化される。また、ATR遺伝子の重複は、横紋筋肉腫の危険因子として記述されている。
ATRは、細胞の自己複製に不可欠であり、そして複製開始点を調節し、損傷した複製フォークを修復するためにS期に活性化される。複製フォークが損傷すると、プラチナ系とヒドロキシウレア系抗癌剤に対する癌細胞の感度を増加させ、癌細胞の薬剤耐性を低下させることができる。したがって、ATRの阻害は、将来の癌治療において有効な方法となる可能性がある。
WO2011154737号の特許には、AZD6738が開示されており、ATR阻害剤としては、具体的構造は、次のとおりである。
Figure 0007290651000001
国際公開第2011154737号
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007290651000002
ただし、
nは、1、2、3又は4であり、
、Z、Zは、それぞれ独立に、CH及びNから選ばれ、少なくとも1つはNであり、
、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
環Aは、5~6員ヘテロアリール基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のRで置換された、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基及びC3-6シクロアルキル基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、COOH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のR’で置換された、C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基から選ばれ、
R’は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH及びNHから選ばれ、
前記5~6員ヘテロアリール基は、-NH-、-O-、-S-及びNから独立に選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び-O-CHから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、1、2又は3個のRで置換された、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基及びシクロプロピル基から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、CHF、CHF、CF、Et、-CHOH、-O-CH
Figure 0007290651000003
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、COOH、CH、Et及び-CH-OHから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基及びピリジル基から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、
Figure 0007290651000004
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000005
は、
Figure 0007290651000006
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000007
は、
Figure 0007290651000008
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000009
は、
Figure 0007290651000010
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000011
は、
Figure 0007290651000012
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩をさらに提供する。
Figure 0007290651000013
ただし、
nは、1、2、3又は4であり、
、Z、Zは、それぞれ独立に、CH及びNから選ばれ、少なくとも1つはNであり、
、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
環Aは、5~6員ヘテロアリール基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のRで置換された、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基及びC3-6シクロアルキル基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のR’で置換された、C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基から選ばれ、
R’は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH及びNHから選ばれ、
前記5~6員ヘテロアリール基は、-NH-、-O-、-S-及びNから独立に選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び-O-CHから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、1、2又は3個のRで置換された、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基及びシクロプロピル基から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、CHF、CHF、CF、Et、-CHOH、-O-CH
Figure 0007290651000014
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び-CH-OHから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基及びピリジル基から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、
Figure 0007290651000015
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000016
は、
Figure 0007290651000017
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000018
は、
Figure 0007290651000019
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000020
は、
Figure 0007290651000021
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000022
は、
Figure 0007290651000023
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩をさらに提供する。
Figure 0007290651000024
ただし、
nは、1、2、3又は4であり、
、Z、Zは、それぞれ独立に、CH及びNから選ばれ、少なくとも1つはNであり、
、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
環Aは、5~6員ヘテロアリール基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、及び任意に1、2又は3個のR’で置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
R’は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH及びNHから選ばれ、
前記5~6員ヘテロアリール基は、-NH-、-O-、-S-及びNから独立に選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、CHF、CHF、CF、Et及び-CHOHから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記Rは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基及びイミダゾリル基から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記環Aは、
Figure 0007290651000025
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000026
は、
Figure 0007290651000027
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000028
は、
Figure 0007290651000029
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000030
は、
Figure 0007290651000031
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記構造単位
Figure 0007290651000032
は、
Figure 0007290651000033
から選ばれ、その他の変量は、本明細書で定義された通りである。
本発明の更なるいくつかの態様は、上記各変量の任意の組み合わせからなる。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 0007290651000034
から選ばれ、
ただし、
、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
、R、Z、Z及びZは、本明細書で定義された通りである。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 0007290651000035
から選ばれ、
ただし、
、R、Z、Z及びZは、本明細書で定義された通りである。
本発明は、以下の式で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩をさらに提供する。
Figure 0007290651000036
Figure 0007290651000037
Figure 0007290651000038
本発明は、ATR関連疾患を治療する薬物の製造における、上記化合物又はその薬学的に許容される塩の応用をさらに提供する。
本発明のいくつかの態様では、上記応用は、前記薬物が、固形腫瘍又は血液腫瘍を治療するための薬物であることを特徴とする。
新たなATR阻害剤として、本発明の化合物は、ATRキナーゼに対して優れた阻害活性を有すると共に、動物モデルにおいて優れた抗腫瘍効果を示し、新たな抗腫瘍薬物になる潜在力がある。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。1つの特定の用語又は連語は、特に定義されない場合に、不確定的又は不明確であると考えられるべきではなく、一般的な意味で理解されるべきである。本明細書で商品名が記載されている場合、対応する商品又はその活性成分を指すことを意図する。本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、信頼できる医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織に接触させるのに好適であり、毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に見合った化合物、材料、組成物及び/又は剤形をいうとして定義する。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明に係る化合物の塩を意味し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基により調製されたものを指す。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウム塩或いは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含む無機酸塩と、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸及びメタンスルホン酸などの類似する酸を含む有機酸塩と、その他、アミノ酸(例えば、アルギニンなど)の塩と、グルクロン酸などの有機酸の塩とを含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含むため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基を含む母体化合物から通常の化学的方法で合成することができる。通常の場合に、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒或いは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何異性体又は立体異性体の形態で存在してもよい。本発明に想定された全ての化合物は、シスとトランス異性体、(-)-と(+)-鏡像異性体、(R)-と(S)-鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、それらのラセミ体混合物、及び他の混合物を含み、例えば、鏡像異性体又はジアステレオマーに富む混合物であり、これらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基には、他の不斉炭素原子が存在してもよい。これらの異性体及びそれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「鏡像異性体」又は「光学異性体」とは、互いに鏡像の関係にある立体異性体を指す。
別途に説明しない限り、用語「シス-トランス異性体」又は「幾何異性体」とは、二重結合又は環形成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによって生じされるものを指す。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは、分子が2つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士が非鏡像体の関係にある立体異性体を指す。
別途に説明しない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋を表し、「(L)」又は「(-)」は左旋を表し、「(DL)」又は「(±)」はラセミ体を表す。
別途に説明しない限り、
Figure 0007290651000039
本発明の化合物は、特定の形態で存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体形態」とは、異なる官能基異性体が室温で動的平衡にあり、かつ互いに急速に変換され得ることを指す。互変異性体が可能であれば(溶液中など)、互変異性体の化学的平衡に達することができる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトン移動による相互変換、例えば、ケト-エノール異性化及びイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、いくつかの結合電子の再構成による相互変換を含む。ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オンの2つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つの鏡像異性体に富む」又は「鏡像異性体に富む」とは、1つの異性体又は鏡像異性体の含有量が100%未満で、かつ当該異性体又は鏡像異性体の含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることを指す。
別途に説明しない限り、用語「異性体過剰率」又は「鏡像異性体過剰率」とは、2つの異性体又は2つの鏡像異性体の間の相対百分率の差を指す。例えば、1つの異性体又は鏡像異性体の含有量が90%で、もう1つの異性体又は鏡像異性体の含有量が10%である場合、異性体又は鏡像異性体の過剰率(ee値)は80%である。
光学活性の(R)-と(S)-異性体及びDとL異性体を、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常技術により製造することができる。本発明のある化合物の1つの鏡像異性体を得ようとする場合には、不斉合成又はキラル補助剤による誘導作用によって製造することができ、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて所望の純粋な鏡像異性体が提供される。或いは、分子の中に塩基性官能基(例えば、アミノ基)又は酸性官能基(例えば、カルボキシ基)が含まれる場合、適当な光学活性の酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成し、次に本分野で公知の通常の方法でジアステレオマーの分割を行い、回収して純粋な鏡像異性体を得る。また、鏡像異性体とジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法は、キラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えば、アミンによりカルバミン酸塩を生成する)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する1つ又は複数の原子に非天然比率の原子同位元素を含有してもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成し、重水素と炭素からなる結合は、通常の水素と炭素からなる結合よりも強く、重水素化されない薬物と比べ、重水素化薬物は、毒性と副作用を低下させ、薬物の安定性を増加させ、治療効果を増強し、薬物の生物半減期を延長させるなどの優勢がある。本発明の化合物のすべての同位元素で構成された変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
「任意」又は「任意に」とは、後記の事件又は状況が出現する可能性があるが、必ずしも出現するわけではないことを意味し、かつ当該記述は、前記事件又は状況が発生する場合及び前記事項又は状況が発生しない場合を含む。
用語「置換された」とは、特定の原子における任意の1つ又は複数の水素原子が置換基で置換されたことを指し、特定の原子の原子価状態が正常で、かつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキシ基(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。オキシ基置換は、アリールで発生しない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は、化学的に安定して実現できれば任意であってよい。
任意の変量(例えば、R)が化合物の組成又は構造中に1回以上現れる場合、いずれの場合において独立に定義される。したがって、例えば、1つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は、多くとも2個のRで任意に置換されてよく、かついずれの場合においてもRが独立に選択される。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせが安定した化合物を生じる場合に限り許容される。
1つの連結基の数が0である場合、例えば、-(CRR)-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの1つの変量が単結合から選ばれる場合、これが連結している2つの基が直接連結していることを意味し、例えばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造が実際にA-Zであることを表す。
1つの置換基が空いている場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えばA-XにおけるXが空いている場合、当該構造が実際にA-であることを表す。挙げられた置換基において、どの原子を介して置換された基に連結しているかを明記しない場合、このような置換基は、その任意の原子によって結合してもよく、例えば、ピリジル基は、置換基としてピリジン環のいずれかの炭素原子を介して置換された基に連結してもよい。
挙げられた連結基に対して、その連結方向を明記しない場合、その連結方向は任意であり、例えば、
Figure 0007290651000040
における連結基Lが-M-W-であり、この時-M-W-は左から右への読み取り順序と
同じ方向で環Aと環Bを連結して
Figure 0007290651000041
を構成してもよく、左から右への読み取り順序と逆の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 0007290651000042
を構成してもよい。前記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせが安定した化合物を生じる場合に限り許容される。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロ」は、ヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を表し、炭素(C)と水素(H)以外の原子、及びこれらのヘテロ原子を含む原子団を含み、例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、-O-、-S-、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、及び任意に置換された-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-又は-S(=O)N(H)-を含む。
別途に定義しない限り、「環」は、置換されるか又は置換されていないシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を表す。前記環は、単環を含み、スピロ環、縮合環又は架橋環などの二環又は多環系も含む。環における原子の数は、通常、環の員数と定義され、例えば、「5~7員環」とは、環状に並ぶ5~7個の原子を指す。別途に定義しない限り、当該環は、任意に1~3個のヘテロ原子を含む。したがって、「5~7員環」は、例えば、フェニル基、ピリジル基及びピペリジニル基を含み、一方、用語「5~7員のヘテロシクロアルキル基」は、ピリジル基及びピペリジニル基を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」は、さらに少なくとも1つの環を含む環系を含み、その中の各「環」はいずれも独立に上記定義に準じる。
別途に定義しない限り、用語「アルキル基」は、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表し、いくつかの実施形態では、前記アルキル基はC1-12アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルキル基はC1-6アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルキル基はC1-3アルキル基である。それは、単置換(例えば-CHF)又は多置換されたもの(例えば-CF)であってもよく、1価(例えばメチル基)、2価(例えばメチレン基)又は多価のもの(例えばメチン基)であってもよい。アルキル基の実例としては、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基及びイソプロピル基を含む)、ブチル基(n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基及びt-ブチル基を含む)、ペンチル基(n-ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基)、ヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-6アルキル基」は、直鎖又は分岐鎖の、1~6個の炭素原子からなる飽和炭化水素基を表す。前記C1-6アルキル基は、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C及びCアルキル基などを含み、また1価(例えばメチル基)、2価(例えばメチレン基)又は多価のもの(例えばメチン基)であってもよい。C1-6アルキル基の実例としては、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基及びイソプロピル基を含む)、ブチル基(n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基及びt-ブチル基を含む)、ペンチル基(n-ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基)、ヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキル基」は、直鎖又は分岐鎖の、1~3個の炭素原子からなる飽和炭化水素基を表す。前記C1-3アルキル基は、C1-2及びC2-3アルキル基などを含み、また1価(例えばメチル基)、2価(例えばメチレン基)又は多価のもの(例えばメチン基)であってもよい。C1-3アルキル基の実例としては、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基及びイソプロピル基を含む)などを含むが、これらに限定されない。別途に定義しない限り、「アルケニル基」は、直鎖又は分岐鎖の、1つ又は複数の炭素-炭素二重結合を含む炭化水素基を表し、炭素-炭素二重結合は、当該基の任意の位置に位置してもよい。いくつかの実施形態では、前記アルケニル基はC2-8アルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルケニル基はC2-6アルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルケニル基はC2-4アルケニル基である。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよい。アルケニル基の実例としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ブタジエニル基、ペンタジエニル基、ヘキサジエニル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「アルキニル基」は、直鎖又は分岐鎖の、1つ又は複数の炭素-炭素三重結合を含む炭化水素基を表し、炭素-炭素三重結合は、当該基の任意の位置に位置してもよい。いくつかの実施形態では、前記アルキニル基はC2-8アルキニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルキニル基はC2-6アルキニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アルキニル基はC2-4アルキニル基である。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよい。アルキニル基の実例としては、エチニル基、プロパギル基、ブチニル基、ペンチニル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロアルキル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、一定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団からなる、安定した直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はその組成物を表す。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選ばれ、窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は、任意に第四級化される。別のいくつかの実施形態では、ヘテロ原子団は、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-及び-S(=O)N(H)-から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロアルキル基はC1-6ヘテロアルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアルキル基はC1-3ヘテロアルキル基である。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、当該アルキル基が分子の残りの部分に結合した位置を含む、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に位置してもよいが、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」及び「アルキルチオ基」(又はチオアルコキシ基)は、慣習的な表現に属し、それぞれ1つの酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を介して分子の残りの部分に連結しているアルキル基を指す。ヘテロアルキル基の実例としては、-OCH、-OCHCH、-OCHCHCH、-OCH(CH、-CH-CH-O-CH、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CH)(CHCH)、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-SCH、-SCHCH、-SCHCHCH、-SCH(CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(=O)-CH、-CH-CH-S(=O)-CH、-CH=CH-O-CH、-CH-CH=N-OCH及び-CH=CH-N(CH)-CHを含むが、これらに限定されない。多くとも2つのヘテロ原子が連続することができ、例えば、-CH-NH-OCHがある。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロアルケニル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、一定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団からなる、安定した直鎖又は分岐鎖のアルケニル基又はその組成物を表す。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選ばれ、窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は、任意に第四級化される。別のいくつかの実施形態では、ヘテロ原子団は、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-及び-S(=O)N(H)-から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロアルケニル基はC2-6ヘテロアルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアルケニル基はC2-4ヘテロアルケニル基である。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、当該アルケニル基が分子の残りの部分に結合した位置を含む、ヘテロアルケニル基の任意の内部位置に位置してもよいが、用語「アルケニルオキシ基」、「アルケニルアミノ基」及び「アルケニルチオ基」は、慣習的な表現に属し、それぞれ1つの酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を介して分子の残りの部分に連結しているアルケニル基を指す。ヘテロアルケニル基の実例としては、-O-CH=CH、-O-CH=CHCH、-O-CH=C(CH、-CH=CH-O-CH、-O-CH=CHCHCH、-CH-CH=CH-OCH、-NH-CH=CH、-N(CH=CH)-CH、-CH=CH-NH-CH、-CH=CH-N(CH、-S-CH=CH、-S-CH=CHCH、-S-CH=C(CH、-CH-S-CH=CH、-S(=O)-CH=CH及び-CH=CH-S(=O)-CH3を含むが、これらに限定されない。多くとも2つのヘテロ原子が連続してもよく、例えば、-CH=CH-NH-OCHである。
特別に定義しない限り、用語「ヘテロアルキニル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、一定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団からなる、安定した直鎖又は分岐鎖のアルキニル基又はその組成物を表す。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選ばれ、窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は、任意に第四級化される。別のいくつかの実施形態では、ヘテロ原子団は、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-及び-S(=O)N(H)-から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロアルキニル基はC2-6ヘテロアルキニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアルキニル基はC2-4ヘテロアルキニル基である。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、当該アルキニル基が分子の残りの部分に結合した位置を含む、ヘテロアルキニル基の任意の内部位置に位置してもよいが、用語「アルキニルオキシ基」、「アルキニルアミノ基」及び「アルキニルチオ基」は、慣習的な表現に属し、それぞれ1つの酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を介して分子の残りの部分に連結しているアルキニル基を指す。ヘテロアルキニル基の実例としては、
Figure 0007290651000043
を含むが、これらに限定されない。多くとも2つのヘテロ原子が連続することができ、例えば、
Figure 0007290651000044
がある。
別途に定義しない限り、用語「シクロアルキル基」は、単環、二環又は三環系の任意の安定した環状アルキル基を含み、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含む。いくつかの実施形態では、前記シクロアルキル基はC3-8シクロアルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記シクロアルキル基はC3-6シクロアルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記シクロアルキル基はC5-6シクロアルキル基である。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよい。このようなシクロアルキル基の実例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルナニル基、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3-6シクロアルキル基」は、単環及び二環系の3~6個の炭素原子からなる飽和環状炭化水素基を表し、前記C3-6シクロアルキル基は、C3-5、C4-5及びC5-6シクロアルキル基などを含み、一価、二価又は多価のものであってもよい。C3-6シクロアルキル基の実例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。別途に定義しない限り、「シクロアルケニル基」は、任意の位置に1つ又は複数の不飽和の炭素-炭素二重結合が含まれる、単環、二環又は三環系の任意の安定した環状アルケニル基を含み、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含むが、このような系の任意の環はいずれも非芳香性である。いくつかの実施形態では、前記シクロアルケニル基はC3-8シクロアルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記シクロアルケニル基はC3-6シクロアルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記シクロアルケニル基はC5-6シクロアルケニル基である。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよい。これらのシクロアルケニル基の実例としては、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「シクロアルキニル基」は、任意の位置に1つ又は複数の炭素-炭素三重結合が含まれる、単環、二環又は三環系の任意の安定した環状アルキニル基を含み、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含む。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよい。
別途に定義しない限り、「ヘテロシクロアルキル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、それぞれ単環、二環及び三環系の環化された「ヘテロアルキル基」を表し、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「ヘテロシクロアルキル基」に関しては、ヘテロ原子は、ヘテロシクロアルキル基が分子の残りの部分に結合した位置を占めることができる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルキル基は4~6員ヘテロシクロアルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルキル基は5~6員ヘテロシクロアルキル基である。ヘテロシクロアルキル基の実例としては、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン-2-イル及びテトラヒドロチオフェン-3-イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル基(テトラヒドロフラン-2-イルなどを含む)、テトラヒドロピラン基、ピペリジニル基(1-ピペリジニル基、2-ピペリジニル基及び3-ピペリジニル基などを含む)、ピペラジニル基(1-ピペラジニル基及び2-ピペラジニル基などを含む)、モルホリニル基(3-モルホリニル基及び4-モルホリニル基などを含む)、ジオキサニル基、ジチアニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2-オキサジン基、1,2-チアジニル基、ヘキサヒドロピリダジン基、ホモピペラジニル基、ホモピペリジニル基又はオキサシクロヘプタン基を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「ヘテロシクロアルケニル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、それぞれ単環、二環及び三環系の環化された「ヘテロアルケニル基」を表し、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含むが、このような系の任意の環はいずれも非芳香性である。また、当該「ヘテロシクロアルケニル基」に関しては、ヘテロ原子は、ヘテロシクロアルケニル基が分子の残りの部分に結合した位置を占めることができる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルケニル基は4~6員ヘテロシクロアルケニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルケニル基は5~6員ヘテロシクロアルケニル基である。ヘテロシクロアルケニル基の実例としては、
Figure 0007290651000045
を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「ヘテロシクロアルキニル基」は、その自身又は別の用語と組み合わせて、それぞれ単環、二環及び三環系の環化された「ヘテロアルキニル基」を表し、二環系及び三環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「ヘテロシクロアルキニル基」に関しては、ヘテロ原子は、ヘテロシクロアルキニル基が分子の残りの部分に結合した位置を占めることができる。いくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルキニル基は4~6員ヘテロシクロアルキニル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロシクロアルキニル基は5~6員ヘテロシクロアルキニル基である。別途に定義しない限り、用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、その自身又はもう1つの置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素の原子を表す。また、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキル基とポリハロアルキル基を含むことを意味する。例えば、用語「ハロ(C-C)アルキル基」とは、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、4-クロロブチル基及び3-ブロモプロピル基などを含むが、これらに限定されないことを意味する。別途に定義しない限り、ハロアルキル基の実例としては、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル及びペンタクロロエチルを含むが、これらに限定されない。
「アルコキシ基」は、酸素橋で連結された特定の数の炭素原子を有する上記アルキル基を表し、別途に定義しない限り、C1-6アルコキシ基は、C、C、C、C、C及びCのアルコキシ基を含む。いくつかの実施形態では、前記アルコキシ基はC1-3アルコキシ基であるアルコキシ基の実例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペンチルオキシ基及びS-ペントキシ基を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-6アルコキシ基」は、1つの酸素原子を介して分子の残りの部分に連結している、1~6個の炭素原子を含むアルキル基を表す。前記C1-6アルコキシ基は、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、C及びCアルコキシ基などを含む。C1-6アルコキシ基の実例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)、ブトキシ基(n-ブトキシ基、イソブトキシ基、s-ブトキシ基及びt-ブトキシ基を含む)、ペンチルオキシ基(n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びネオペンチルオキシ基を含む)、ヘキシロキシ基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルコキシ基」は、1つの酸素原子を介して分子の残りの部分に連結している、1~3個の炭素原子を含むアルキル基を表す。前記C1-3アルコキシ基は、C1-2、C2-3、C及びCアルコキシ基などを含む。C1-3アルコキシ基の実例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「芳香環」と「アリール基」とは、交換して使用されてもよく、用語「芳香環」又は「アリール基」は、多不飽和炭素環系を表し、単環、二環又は多環系であってもよく、少なくとも1つの環が芳香族性であり、前記二環及び多環系における各環が縮環している。それは、単置換又は多置換されたものであってもよく、1価、2価又は多価のものであってもよく、いくつかの実施形態では、前記アリール基はC6-12アリール基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アリール基はC6-10アリール基である。アリール基の実例としては、フェニル基、ナフチル基(1-ナフチル基及び2-ナフチル基などを含む)を含むが、これらに限定されない。上記いずれかのアリール基環系の置換基は、本発明の前記許容される置換基から選ばれる。
別途に定義しない限り、本発明の用語「ヘテロ芳香環」と「ヘテロアリール基」とは、交換して使用されてもよく、用語「ヘテロアリール基」とは、B、N、O及びSから選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子を含むアリール基(又は芳香環)を指し、単環、二環又は三環系であってもよく、窒素原子は、置換でも非置換でもよく(即ちN又はNRで、RはH又は本明細書で定義された他の置換基である)、かつ任意に第四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化される(即ちNO及びS(O)で、pは1又は2である)。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合してもよい。いくつかの実施形態では、前記ヘテロアリール基は5-10員ヘテロアリール基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアリール基は5-6員ヘテロアリール基である。前記ヘテロアリール基の実例としては、ピロリル基(N-ピロリル基、2-ピロリル基及び3-ピロリル基などを含む)、ピラゾリル基(2-ピラゾリル基及び3-ピラゾリル基などを含む)、イミダゾリル基(N-イミダゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基及び5-イミダゾリル基などを含む)、オキサゾリル基(2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基及び5-オキサゾリル基などを含む)、トリアゾリル基(1H-1,2,3-トリアゾリル基、2H-1,2,3-トリアゾリル基、1H-1,2,4-トリアゾリル基及び4H-1,2,4-トリアゾリル基などを含む)、テトラゾリル基、イソオキサゾリル基(3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基及び5-イソオキサゾリル基などを含む)、チアゾリル基(2-チアゾリル基、4-チアゾリル基及び5-チアゾリル基などを含む)、フリル基(2-フリル基及び3-フリル基などを含む)、チエニル基(2-チエニル基及び3-チエニル基などを含む)、ピリジル基(2-ピリジル基、3-ピリジル基及び4-ピリジル基などを含む)、ピラジニル基、ピリミジニル基(2-ピリミジニル基及び4-ピリミジニル基などを含む)、ベンゾチアゾール基(5-ベンゾチアゾール基などを含む)、プリニル基、ベンズイミダゾリル基(2-ベンズイミダゾリル基などを含む)、インドリル基(5-インドリル基などを含む)、イソキノリニル基(1-イソキノリニル基及び5-イソキノリニル基などを含む)、キノキサリン基(2-キノキサリン基及び5-キノキサリン基などを含む)、キノリル基(3-キノリル基及び6-キノリル基などを含む)、ピラジニル基、プリニル基、ベンゾオキサゾール基を含むが、これらに限定されない。上記いずれかのヘテロアリール基の環系の置換基は、本発明の前記許容される置換基から選ばれる。
別途に定義しない限り、本発明の用語「5-6員ヘテロ芳香環」と「5-6員ヘテロアリール基」とは、交換して使用されてもよく、用語「5~6員ヘテロアリール基」は、5~6個の環原子からなる、共役π電子系を有する単環基を表し、その1、2、3又は4個の環原子は、独立にO、S及びNから選ばれるヘテロ原子であり、残りは炭素原子である。窒素原子は、任意に第四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化される(即ちNO及びS(O)で、pは1又は2である)。5-6員ヘテロアリール基は、ヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の残りの部分に結合してもよい。前記5-6員ヘテロアリール基は、5員及び6員ヘテロアリール基を含む。前記5-6員ヘテロアリール基の実例としては、ピロリル基(N-ピロリル基、2-ピロリル基及び3-ピロリル基などを含む)、ピラゾリル基(2-ピラゾリル基及び3-ピラゾリル基などを含む)、イミダゾリル基(N-イミダゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基及び5-イミダゾリル基などを含む)、オキサゾリル基(2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基及び5-オキサゾリル基などを含む)、トリアゾリル基(1H-1,2,3-トリアゾリル基、2H-1,2,3-トリアゾリル基、1H-1,2,4-トリアゾリル基及び4H-1,2,4-トリアゾリル基などを含む)、テトラゾリル基、イソオキサゾリル基(3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基及び5-イソオキサゾリル基などを含む)、チアゾリル基(2-チアゾリル基、4-チアゾリル基及び5-チアゾリル基などを含む)、フリル基(2-フリル基及び3-フリル基などを含む)、チエニル基(2-チエニル基及び3-チエニル基などを含む)、ピリジル基(2-ピリジル基、3-ピリジル基及び4-ピリジル基などを含む)、ピラジニル基又はピリミジニル基(2-ピリミジニル基及び4-ピリミジニル基などを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「アラルキル基」は、アリール基がアルキル基に結合している基を含むことを意味し、いくつかの実施形態では、前記アラルキル基はC6-10アリール基-C1-4アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アラルキル基はC6-10アリール基-C1-2アルキル基である。アラルキル基の実例としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基などを含むが、これらに限定されない。「アリールオキシ基」及び「アリールチオ基」は、アラルキル基における炭素原子(例えばメチル)が既に酸素又は硫黄原子によって置換された基をそれぞれ表し、いくつかの実施形態では、前記アリールオキシ基はC6-10アリール基-O-C1-2アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アリールオキシ基はC6-10アリール基-C1-2アルキル基-O-である。いくつかの実施形態では、前記アリールチオ基はC6-10アリール基-S-C1-2アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記アリールチオ基はC6-10アリール基-C1-2アルキル基-S-である。アリールオキシ基及び「アリールチオ基の実例としては、フェノキシメチル基、3-(1-ナフトキシ)プロピル基、フェニルチオメチル基などを含むが、これらに限定さらない。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロアラルキル基」は、ヘテロアリール基がアルキル基に結合している基を含むことを意味し、いくつかの実施形態では、前記ヘテロアラルキル基は5-8員ヘテロアリール基-C1-4アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアラルキル基は5-6員ヘテロアリール基-C1-2アルキル基である。ヘテロアラルキル基の実例としては、ピロリルメチル基、ピラゾリルメチル基、ピリジルメチル基、ピリミジニルメチル基などを含むが、これらに限定されない。「ヘテロアリールオキシ基」及び「ヘテロアリールチオ基」は、ヘテロアラルキル基における炭素原子(例えばメチル)が既に酸素又は硫黄原子によって置換された基をそれぞれ表し、いくつかの実施形態では、前記ヘテロアリールオキシ基は5-8ヘテロアリール基-O-C1-2アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアリールオキシ基は5-6ヘテロアリール基-C1-2アルキル基-O-である。いくつかの実施形態では、前記ヘテロアリールチオ基は5-8ヘテロアリール基-S-C1-2アルキル基であり、別のいくつかの実施形態では、前記ヘテロアリールチオ基は5-6ヘテロアリール基-C1-2アルキル基-S-である。ヘテロアリールオキシ基及びヘテロアリールチオ基の実例としては、ピロリルオキシメチル基、ピラゾリルオキシメチル基、2-ピリジルオキシメチル基、ピロリルチオメチル基、ピラゾリルチオメチル基、2-ピリジルチオメチル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はCn-n+mは、n~n+m個の炭素のいずれか1種の状況を含み、例えばC1-12がC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12を含み、またn~n+mのいずれかの範囲も含み、例えばC1-12がC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12及びC9-12を含み、同様に、n員~n+m員は、環上の原子数がn~n+m個であることを表し、例えば3~12員環が3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環及び12員環を含み、またn~n+mのいずれかの範囲も含み、例えば、3-12員環が3-6員環、3-9員環、5-6員環、5-7員環、6-7員環、6-8員環及び6-10員環などを含む。
用語「脱離基」とは、別の官能基又は原子で置換反応(例えば求核置換反応)によって置換されてもよい官能基又は原子を指す。例えば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p-ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステルなどのようなスルホン酸エステル基、アセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基などのようなアシルオキシ基を含む。
用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とは、アミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基としては、ホルミル基、アルカノイル基(例えばアセチル基、トリクロロアセチル基又はトリフルオロアセチル基)のようなアシル基、t-ブトキシカルボニル(Boc)基のようなアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)基及び9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基のようなアリールメトキシカルボニル基、ベンジル基(Bn)、トリフェニルメチル基(Tr)、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチル基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基としては、メチル基、エチル基及びt-ブチル基のようなアルキル基、アルカノイル基(例えばアセチル基)のようなようアシル基、ベンジル基(Bn)、p-メトキシベンジル基(PMB)、9-フルオレニルメチル基(Fm)及びジフェニルメチル(DPM)基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基及びt-ブチルジメチルシリル基(TBS)のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、以下に列挙する具体的な実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせることによって形成される実施形態、及び当業者に周知の等価な置換形態を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって製造でき、好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、本明細書に列挙された特定の用途又は適応疾患を含むが、これらに限定されない様々な用途又は適応疾患を有することができる。
本発明で使用される溶媒は、市販品として入手可能である。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。HATUは、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表す。EDCは、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。m-CPBAは、3-クロロペルオキシ安息香酸を表す。eqは、当量又は等価を表す。CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表す。DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるt-ブトキシカルボニルを表す。HOAcは、酢酸を表す。NaCNBHは、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BoCOは、ジ-t-ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。CS2は、二硫化炭素を表す。TsOHは、p-トルエンスルホン酸を表す。NFSIは、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表す。NCSは、N-クロロスクシンイミドを表す。n-BuNFは、テトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。iPrOHは、2-プロパノールを表す。mpは、融点を表す。LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを表す。
化合物は、人工的に又はChemDrawソフトウェアで命名され、市販の化合物は、サプライヤーによるカタログ名称を採用する。
ヒト結腸直腸癌LoVo細胞の皮下異種移植腫瘍モデルの担癌マウスに本発明の化合物を投与した後の腫瘍増殖曲線である。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を不利に限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、具体的な実施形態をも開示しているが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の実施形態に対して様々な変更及び改良を行うのは当業者にとって自明である。
Figure 0007290651000046
合成経路:
Figure 0007290651000047
工程1、化合物A1の合成
化合物A1-1(65g、331.56mmol)のジメチルスルホキシド(1L)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(126.29g、497.34mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(12.13g、16.58mmol)及び酢酸カリウム(113.89g、1.16mol)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で16時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル1L(500mL×2)で抽出し、有機相を水3L(1L×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、4:1)で精製して化合物A1を得た。
MS-ESI m/z:243.9[M+H]H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm1.42(s,13H)7.09(t,J=2.13Hz,1H)7.21-7.25(m,1H)7.52(d,J=8.03Hz,1H)7.67(d,J=7.03Hz,1H)8.23(bRs,1H)。
Figure 0007290651000048
合成経路:
Figure 0007290651000049
工程1、化合物B1-2の合成
化合物B1-1(90g、456.78mmol)のジクロロメタン(1L)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、685.17mL)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(7.75g、22.84mmol)を加え、p-トルエンスルホニルクロリド(174.17g、913.56mmol)をゆっくりと加え、反応液を25℃で15時間撹拌した。反応液をジクロロメタン500mL(250mL×2)で抽出し、有機相を水3L(1L×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、1:0)で精製して化合物B1-2を得た。
MS-ESI m/z:352.9[M+H]
工程2、化合物B1の合成
化合物B1-2(25g、71.18mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(500mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(36.15g、142.36mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(5.21g、7.12mmol)及び酢酸カリウム(20.96g、213.54mmol)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で16時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル1L(500mL×2)で抽出し、有機相を水3L(1L×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、4:1)で精製して化合物B1を得た。
MS-ESI m/z:399.1[M+H]H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.27(d,J=2.76Hz,3H)1.32-1.39(m,1H)1.33-1.38(m,1H)1.36(s,10H)6.95-7.05(m,1H)7.02(d,J=4.02Hz,1H)7.20-7.26(m,1H)7.24(d,J=8.03Hz,1H)7.52(d,J=4.77Hz,1H)7.72-7.78(m,1H)7.75(d,J=3.76Hz,1H)8.02-8.04(m,2H)8.43(d,J=4.77Hz,1H)。
Figure 0007290651000050
合成経路:
Figure 0007290651000051
工程1、化合物C1-3の合成
化合物C1-1(3.00g、12.82mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(30.00mL)溶液にC1-2(7.65g、64.23mmol、8.50mL)を室温で加え、160℃で窒素雰囲気下で8時間撹拌した。反応系を冷却してジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(20ml×5)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物を酢酸(5ml)で溶解させ、沸騰した鉄粉(7.16g、128.19mmol)、酢酸(5mL)溶液に滴下した。その後に反応液を40分間還流させた。反応液を室温になるまで冷却し、飽和炭酸ナトリウム溶液でpHを塩基性に調節し、その後にジクロロメタン(30ml×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/ジクロロメタン=3/1)で精製して化合物C1-3を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 6.50(t,J=2.26Hz,1H)6.96-7.00(m,1H)7.05(dd,J=9.04,2.01Hz,1H)7.16(t,J=2.76Hz,1H)7.47(dd,J=8.52,5.52Hz,1H)8.20(bRs,1H)。
工程2、化合物C1の合成
化合物C1-3(1.00g、4.67mmol)の1,4-ジオキサン(15.00mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(1.78g、7.00mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(341.71mg、467.00μmol)及び酢酸カリウム(1.37g、14.01mmol)を室温で加え、窒素雰囲気で90℃で12時間撹拌した。反応系を冷却して酢酸エチル(40mL)で希釈し、濾過し、その後に有機相を水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/ジクロロメタン=3/1)で精製して化合物C1を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.34(s,12H)6.74(bRs,1H)7.12(dd,J=10.04,2.51Hz,1H)7.30(dd,J=10.04,2.01Hz,1H)7.38(t,J=2.76Hz,1H)11.18(bRs,1H)。
Figure 0007290651000052
合成経路:
Figure 0007290651000053
工程1、化合物D1-2の合成
化合物D1-1(2.00g、10.90mmol、1.25mL)のジクロロメタン(20mL)溶液にトリエチルアミン(3.15g、31.14mmol、4.32mL)を加え、-5℃で(R)-3-メチルモルホリンをゆっくりと滴下し、反応液を15℃までゆっくりと昇温させて15時間撹拌した。化合物を濃縮乾燥させ、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=10:1、5:1)で精製して化合物D1-2を得た。
MS-ESI m/z:247.9[M+H]+。
工程2、化合物D1の合成
化合物D1-2(1.5g、6.05mmol)の1,4-ジオキサン(40mL)溶液にA1(1.62g、6.65mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(424.35mg、604.57μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、9.07mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、110℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル50mL(25mL×2)で抽出し、有機相を水60mL(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、1:1)で精製して化合物D1を得た。
MS-ESI m/z:328.9[M+H]+。
Figure 0007290651000054
合成経路:
Figure 0007290651000055
工程1、化合物E1の合成
化合物D1-2(9.03g、36.41mmol)の1,4-ジオキサン(100mL)溶液にB1(14.5g、36.41mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(2.555g、3.641mmol)及び炭酸ナトリウム(2M、54.61mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、110℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル600mL(200mL×3)で抽出し、有機相を水600mL(200mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=4:1、4:3)で精製して化合物E1を得た。
MS-ESI m/z:484.2[M+H]+。
Figure 0007290651000056
合成経路:
Figure 0007290651000057
工程1、化合物F1の合成
化合物D1-2(0.5g、2.02mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液にC1(578.80mg、2.22mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(70.73mg、100.76μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、3.02mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、110℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水60mL(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=4:1、1:1)で精製して化合物F1を得た。
MS-ESI m/z:347.1[M+H]
Figure 0007290651000058
合成経路:
Figure 0007290651000059
工程1、化合物G1-2の合成
化合物G1-1(1g、5.13mmol)の1,4-ジオキサン(25mL)溶液にA1(1.37g、5.64mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(359.82mg、512.64μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、7.69mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル90mL(30mL×3)で抽出し、有機相を水90mL(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、4:1)で精製して化合物G1-2を得た。
MS-ESI m/z:275.9[M+H]+。
工程2、化合物G1の合成
化合物G1-2(1.09g、3.95mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、5.93mL)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(671.36mg、1.98mmol)を加え、p-トルエンスルホニルクロリド(1.13g、5.93mmol)をゆっくりと加え、反応液を25℃で15時間撹拌し、反応液をジクロロメタン90mL(30mL×3)で抽出し、有機相を水90mL(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、4:1)で精製して化合物G1を得た。
MS-ESI m/z:429.8[M+H]+。
Figure 0007290651000060
合成経路:
Figure 0007290651000061
工程1、化合物H1の合成
化合物G1-1(487.08mg、2.50mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液にB1(1g、2.50mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(87.63mg、124.85μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、3.75mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル90mL(30mL×3)で抽出し、有機相を水90mL(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、5:1)で精製して化合物H1を得た。
MS-ESI m/z:431.0[M+H]+。
Figure 0007290651000062
合成経路:
Figure 0007290651000063
工程1、化合物I1の合成
化合物G1-1(493.09mg、2.53mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液にC1(0.66g、2.53mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(88.71mg、126.39μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、3.79mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル90mL(30mL×3)で抽出し、有機相を水90mL(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、5:1)で精製して化合物I1を得た。
MS-ESI m/z:293.9[M+H]+。
Figure 0007290651000064
合成経路:
Figure 0007290651000065
工程1、化合物XX1-2の合成
化合物XX1-1(500.00mg、2.74mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.00mL)溶液に(R)-3-メチルモルホリン(304.87mg、3.01mmol)、炭酸カリウム(946.74mg、6.85mmol)を室温で加え、その後に100℃で窒素雰囲気下で12時間撹拌した。反応系を酢酸エチル(30mL)で希釈し、有機相を水(20mL×3)で洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、5/1)で精製して化合物XX1-2を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.14(d,J=6.53Hz,3H)3.09(td,J=12.80,3.51Hz,1H)3.44(td,J=11.80,3.01Hz,1H)3.56-3.62(m,1H)3.67-3.73(m,1H)3.82-3.96(m,2H)4.28(bRdd,J=6.52,2.51Hz,1H)6.83(d,J=1.00Hz,1H)6.87(d,J=1.50Hz,1H)。
工程2、化合物XX1の合成
化合物XX1-2(1.05g、4.25mmol)の1,4-ジオキサン(10.00mL)溶液に化合物B1(1.69g、4.25mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(298.23mg、424.89μmol)、炭酸ナトリウム溶液(2M、6.37mL)を室温で加え、その後に100℃で窒素雰囲気下で9時間撹拌した。反応系を20mLの水で希釈し、次に酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機相を水(20mL)で洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1、1/1)で精製して化合物XX1を得た。
MS m/z:483.1[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.19(d,J=6.78Hz,3H)2.34(s,3H)3.17(td,J=12.74,3.89Hz,1H) 3.45-3.54(m,1H)3.62-3.67(m,1H)3.71-3.78(m,1H)3.92-3.99(m,2H)4.42(bRd,J=6.27Hz,1H)6.99(d,J=1.00Hz,1H)7.23(d,J=4.02Hz,1H)7.33(d,J=1.25Hz,1H)7.43(d,J=8.03Hz,2H)7.74(d,J=5.27Hz,1H)7.99(d,J=4.02Hz,1H)8.02(d,J=8.53Hz,2H)8.44(d,J=5.02Hz,1H)。
Figure 0007290651000066
合成経路:
Figure 0007290651000067
工程1、化合物XX2-1の合成
4-メトキシベンジルアルコール(1.11g、8.06mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に水素化ナトリウム(386.89mg、9.67 mmol、60%)を摂氏零度で加え、0.5時間撹拌し、反応液にD1-2(2g、8.09mmol)を加えて窒素ガスで3回置換し、20℃で12時間加熱撹拌した後、水(30ml)でクエンチし、酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機相を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX2-1を得た。
MS-ESI m/z:350.2[M+H]
工程2、化合物XX2-2の合成
化合物XX2-1(4.5g、12.86mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に1,4-ジメチルトリアゾール(1.87g、19.30mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(451.46mg、643.2μmol)、テトラメチルアンモニウムアセテート(2.06g、15.44mmol)を加え、反応液を封管中で130℃で12時間加熱撹拌した後、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(80mL×2)、飽和食塩水(80ml×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX2-2を得た。
MS-ESI m/z:411.3[M+H]+。
工程3、化合物XX2-3の合成
化合物XX2-2(0.85g、2.07mmol)のエタノール(20mL)溶液に湿潤パラジウム炭素(0.2g、2.07mmol、10%)を加え、水素ガスで3回置換し、反応液を30℃で12時間加熱撹拌した後、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物の化合物XX2-3を得た。
MS-ESI m/z:291.2[M+H]+。
工程4、化合物XX2の合成
塩化ホスホリル(20.35g、132.72mmol)に化合物XX2-3(0.6g、2.07mmol)を加え、反応液を100℃で1時間撹拌し、反応液を摂氏零度で飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、pHを9に調節し、ジクロロメタン(100ml)で抽出し、飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物の化合物XX2を得た。
MS-ESI m/z:309.1[M+H]+。
Figure 0007290651000068
合成経路:
Figure 0007290651000069
工程1、化合物XX3の合成
化合物XX3-1(2g、7.87mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(4.00g、15.74mmol)及び(14.72 mg, 12.74 μmol)1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(0.3g、410.00μmol)の1,4-ジオキサン(25mL)溶液に酢酸カリウム(2.32g、23.61mmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を100℃で8時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX3を得た。
MS-ESI m/z:302.1[M+H]+。
Figure 0007290651000070
合成経路:
Figure 0007290651000071
工程1:化合物1の合成
化合物D1-2(3.70g、14.91mmol)、1,4-ジメチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(3.31g、14.91mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(523.36mg、745.64μmol)の1,4-ジオキサン(90mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(22.37mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を110℃で15時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX4を得た。
MS-ESI m/z:308.2[M+H]+。
Figure 0007290651000072
合成経路:
Figure 0007290651000073
工程1、化合物XX5の合成
対応する原料を使用する以外、中間体D1の実施例で化合物D1を合成する方法と同様である。化合物XX5を得た。
MS-ESI m/z:386.2[M+H]+。
Figure 0007290651000074
合成経路:
Figure 0007290651000075
工程1、化合物XX6-2の合成
化合物XX6-1(2g、17.84mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)の溶液に水素化ナトリウム(856.07mg、21.40mmol、純度60%)を0℃で加え、反応液を25℃で1時間撹拌した後、0度まで冷却してヨウ化メチル(11.4g、80.32mmol、5.00mL)を加え、反応液を25℃で10時間撹拌した。反応液に飽和食塩水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて(70mL)、食塩水(70mL)で順次洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して粗生成物の化合物XX6-2を得た。
MS-ESI m/z:253.1[M+H]+。
工程2、化合物XX6の合成
化合物XX6-2(0.5g、3.96mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液にn-ブチルリチウム(2.5M、4.76mL)を0℃で加え、反応液を25℃で1時間撹拌した後に-78℃まで冷却し、イソプロポキシボロン酸ピナコールエステル(818.52mg、4.40mmol)を加え、-78℃で0.5時間撹拌した後、0度まで昇温させて1時間撹拌した。反応液を0~5℃で飽和食塩水でクエンチし、1モル濃度の塩酸でpH=6~7に調節し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX6を得た。
MS-ESI m/z:127.0[M+H]+。
Figure 0007290651000076
合成経路:
Figure 0007290651000077
工程1、化合物XX7-2の合成
化合物XX7-1(1g、5.12mmol)のジクロロメタン(10mL)にベンジルトリエチルアンモニウムクロライド(233.33mg、1.02mmol)、ヨウ化メチル(2.06g、14.51mmol、903.51μL)及び濃度30%の水酸化ナトリウム(10mL)水溶液を0℃でそれぞれ順次加え、反応液を0℃で3時間撹拌し、その後に25℃で2時間撹拌した。反応液を水(130mL)で希釈し、ジクロロメタン(75mL×2)で抽出し、有機相を合わせた後に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX7-2を得た。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=7.90(d,J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.3Hz,2H),4.61(q,J=6.9Hz,1H),2.52(s,3H),1.77ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
工程2、化合物XX7-4の合成
化合物XX7-3(1g、4.10mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液にデス-マーチンペルヨージナン(2.61g、6.16mmol)を加えた。反応液を30℃で8時間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX7-4を得た。
MS-ESI m/z:242.0[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=9.86(s,1H),6.95(s,1H),4.38(bRs,1H),4.06(dd,J=11.8,3.8Hz,1H),4.14(bRd,J=7.5Hz,1H),3.80-3.87(m,1H),3.69-3.76(m,1H),3.58(td,J=12.0,2.9Hz,1H),3.37(bRt,J=11.8Hz,1H),1.38ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
工程3、化合物XX7-5の合成
化合物XX7-4(0.51g、2.11mmol)及びメチルアミン塩酸塩(712.41mg、10.55mmol)のトルエン(20mL)溶液にトリエチルアミン(2.14g、21.10mmol)及び無水硫酸ナトリウム(4.50g、31.65mmol)を順次加え、50℃で13時間撹拌し、有機溶媒を濾過して濃縮して粗生成物の化合物XX7-5を得た。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=8.13(d,J=1.8Hz,1H),6.97(s,1H),4.37(bRs,1H),4.08(bRs,1H),4.00(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.75-3.81(m,1H),3.64-3.71(m,1H),3.49-3.57(m,4H),3.25-3.35(m,1H),1.33ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
工程4、化合物XX7の合成
化合物XX7-5(0.535g、2.10mmol)及びXX7-2(439.54mg、2.10mmol)のエタノール(25mL)溶液に炭酸カリウム(725.71mg、5.25mmol)を加え、反応液を25℃で48時間撹拌した後に70℃まで昇温させて12時間撹拌した。反応液を濾過濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX7を得た。
MS-ESI m/z:308.1[M+H]+。
Figure 0007290651000078
合成経路:
Figure 0007290651000079
工程1、化合物XX8-2の合成
化合物XX8-1(10g、60.98mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(744.96mg、6.10mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に二炭酸-tert-ブチル(29.28g、134.15mmol)を0℃でゆっくりと加え、反応液を30℃で36時間撹拌した後に、氷水(120mL)を入れ、ジクロロメタン(150mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX8-2を得た。
MS-ESI m/z:364.1[M+H]+。
工程2、化合物XX8の合成
化合物XX8-2(6g、16.47mmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(1.83g、18.12mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.13g、16.47mmol)を加え、反応液を50℃で10時間撹拌した後、減圧濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX8を得た。
MS-ESI m/z:429.3[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=6.76(s,1H),4.30(bRs,1H),3.99(bRdd,J=11.5,3.5Hz,2H),3.74-3.81(m,1H),3.64-3.72(m,1H),3.54(td,J=11.9,3.0Hz,1H),3.28(td,J=12.9,3.9Hz,1H),1.54(s,18H),1.31ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
Figure 0007290651000080
合成経路:
Figure 0007290651000081
工程1、化合物XX9-2の合成
化合物XX9-1(6.2g、33.29mmol)のプロピオン酸(10mL)溶液に1,1-ジクロロアセトン(4.57g、35.96mmol)を加え、30℃で14時間撹拌した後、濾過し、濾過ケーキをシクロヘキサン100(mL)で洗浄し、固体を回転させて溶媒を除去して粗生成物の化合物XX9-2を得た。
H NMR(DMSO-d,400MHz):δ=11.88(bRs,1H),9.19(s,1H),7.80(d,J=8.3Hz,2H),7.43(d,J=8.0Hz,2H),2.39(s,3H),1.84ppm(s,3H)。
工程2、化合物XX9の合成
化合物シクロプロピルアミン(1.25g、21.89mmol、1.52mL)のエタノール(50mL)溶液にトリエチルアミン(11.08g、109.45mmol)を0℃で加え、0℃で10分間撹拌した後、XX9-2(7.11g、24.08mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液を加え、反応液を30℃まで昇温させて16時間撹拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX9を得た。
MS-ESI m/z:124.0[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=7.32(s,1H),3.73(m,1H),2.34(s,3H),1.20-1.27(m,2H),1.10-1.17ppm(m,2H)。
Figure 0007290651000082
合成経路:
Figure 0007290651000083
工程1、化合物XX10-2の合成
化合物XX10-1(2g、12.27mmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(1.61g、15.95mmol)の1-メチル-2-ピロリドン(5mL)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.74g、13.50mmol)を加えた。反応液をマイクロ波で180℃で1時間加熱した。反応液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX10-2を得た。
MS-ESI m/z:228.0M+H]+。
工程2、化合物XX10の合成
化合物XX10-2(1.4g、6.15mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1g、8.19mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に二炭酸-tert-ブチル(4.03g、18.45mmol)を0~5℃でゆっくりと加え、反応液を30℃で5時間撹拌した後に、水(30mL)を入れ、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物XX10を得た。
MS-ESI m/z:428.6M+H]+。
実施例1、化合物WX01
Figure 0007290651000084
合成経路:
Figure 0007290651000085
工程1、化合物WX01-2の合成
化合物A1(300.00mg、1.64mmol)の1,4-ジオキサン(10.00mL)溶液に化合物XX1-1(398.70mg、1.64mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(115.11mg、164.00μmol)、炭酸ナトリウム溶液(2M、2.46mL)を室温で加え、その後に90℃で12時間撹拌した。反応系を20mLの水で希釈し、次に酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、6/1)で精製して化合物WX01-2を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 7.03(bRs,1H)7.23(t,J=7.78Hz,1H)7.51(t,J=2.76Hz,1H)7.57(d,J=8.03Hz,1H)7.63(d,J=7.53Hz,1H)7.71(d,J=1.51Hz,1H)8.07(d,J=1.51Hz,1H)11.41(bRs,1H)。
工程2、化合物WX01-3の合成
化合物WX01-2(100.00mg、380.05μmol)の1,4-ジオキサン(3.00mL)溶液に1-メチル-1H-ピラゾール-5-ホウ酸(47.86mg、380.05μmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(26.68mg、38.00μmol)、炭酸ナトリウム溶液(2M、570.08μL)を室温で加え、その後に90℃で12時間撹拌した。反応系を20mLの水で希釈し、次に酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物の化合物をシリカゲルプレートで分離精製して(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)化合物WX01-3を得た。
MS m/z:308.9[M+H]
工程3、化合物WX01の合成
化合物WX01-3(70.00mg、226.71μmol)の1,4-ジオキサン(3.00mL)溶液に(R)-3-メチルモルホリン(45.86mg、453.43μmol)、酢酸パラジウム(26.68mg、38.00μmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(21.62mg、45.34μmol)、炭酸セシウム(221.60mg、680.14μmol)を室温で加え、その後に100℃で窒素雰囲気下で12時間撹拌した。反応系を20mLの水で希釈し、次に酢酸エチル(25mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性)で分離して化合物WX01を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.34(d,J=6.52Hz,3H)3.31-3.38(m,1H)3.49(bRs,1H)3.70-3.77(m,1H)3.88(s,2H)4.04-4.13(m,2H)4.32(s,3H)6.60(d,J=2.00Hz,1H)6.93(d,J=2.52Hz,1H)7.00(bRs,1H)7.19(d,J=2.00Hz,1H)7.31-7.36(m,2H)7.50(d,J=8.52Hz,1H)7.53(d,J=2.00Hz,1H)7.61(d,J=7.52Hz,1H)8.33(bRs,1H).MS m/z:374.0[M+H]
実施例2、化合物WX02
Figure 0007290651000086
合成経路:
Figure 0007290651000087
工程1、化合物WX02の合成
化合物D1(0.08g、243.31μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(75.94mg、364.97μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(17.08mg、24.33μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、364.97μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX02を得た。
MS-ESI m/z:375.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.30(d,J=6.78Hz,3H)3.28-3.32(m,1H)3.31(s,1H)3.55(td,J=11.80,2.76Hz,1H)3.70(dd,J=11.29,2.76Hz,1H)3.79-3.86(m,1H)4.03(dd,J=11.17,3.14Hz,1H)4.29(s,4H)4.68(bRs,1H)6.98-7.04(m,1H)7.01(s,1H)7.00(d,J=2.01Hz,1H)7.22(t,J=7.78Hz,1H)7.30(bRs,1H)7.47(t,J=2.64Hz,1H)7.52-7.57(m,2H)8.13(d,J=7.28Hz,1H)11.22-11.34(m,1H)11.29(bRs,1H)。
実施例3、化合物WX03
Figure 0007290651000088
合成経路:
Figure 0007290651000089
工程1、化合物WX03の合成
化合物D1(0.08g、243.31μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1,3-ジメチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(54.04mg、243.31μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(17.08mg、24.33μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、364.97μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX03を得た。
MS-ESI m/z:389.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.29(d,J=6.53Hz,3H)2.18-2.26(m,1H)2.21(s,1H)2.26-2.27(m,1H)3.23-3.30(m,1H)3.24-3.31(m,1H)3.48-3.59(m,1H)3.69(dd,J=11.42,2.64Hz,1H)3.77-3.88(m,1H)3.77-3.84(m,1H)4.02(bRdd,J=11.29,3.01Hz,1H)4.20(s,2H)4.17-4.22(m,1H)4.26(bRd,J=13.55Hz,1H)4.54-4.80(m,1H)4.65(bRs,1H)6.64-6.85(m,1H)6.69-6.83(m,1H)6.71-6.82(m,1H)6.78(s,1H)6.96(s,1H)6.92-7.03(m,1H)7.21(t,J=7.78Hz,1H)7.27-7.33(m,1H)7.29(bRs,1H)7.46(t,J=2.64Hz,1H)7.55(d,J=8.03Hz,1H)8.11(d,J=7.28Hz,1H)11.27(bRs,1H)。
実施例4、化合物WX04
Figure 0007290651000090
合成経路:
Figure 0007290651000091
工程1、化合物WX04-1の合成
化合物G1(0.3g、697.77μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(188.74mg、907.10μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(48.98mg、69.78μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、1.05mL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、3:1)で精製して化合物WX04-1を得た。
MS-ESI m/z:476.1[M+H]+。
工程2、化合物WX04-2の合成
化合物WX04-1(0.205g、431.05μmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にメタクロロ過安息香酸(87.51mg、431.05μmol)を加え、反応液を20℃で15時間撹拌した。反応液を20℃で飽和亜硫酸ナトリウム溶液20mLでクエンチし、その後にジクロロメタン40mL(20mL×2)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX04-2を得た。
MS-ESI m/z:492.0[M+H]+。
工程3、化合物WX04-3の合成
化合物WX04-2(213.90mg、435.12μmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(220.06mg、2.18mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)の溶液にエチルジイソプロピルアミン(562.36mg、4.35mmol)を加えた。反応液を100℃で65時間撹拌した。反応液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水60mL(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX04-3を得た。
MS-ESI m/z:529.1[M+H]+。
工程4、化合物WX04の合成
化合物WX04-3(0.35g、662.10μmol)のメタノール(5mL)に水酸化ナトリウム(2M、993.14μL)を加えた。反応液を60℃で17時間撹拌し、反応液を酢酸エチル40mL(20mL×2)で抽出し、有機相を60mL(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX04を得た。
MS-ESI m/z:375.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)3.44(td,J=12.99,3.89Hz,1H)3.65(td,J=11.86,2.89Hz,1H)3.77-3.83(m,1H)3.84-3.89(m,1H)4.07(dd,J=11.29,3.51Hz,1H)4.35(s,3H)4.54(bRd,J=13.80Hz,1H)4.90(bRd,J=4.02Hz,1H)6.78(d,J=2.01Hz,1H)7.16(bRs,1H)7.30-7.35(m,1H)7.35-7.38(m,2H)7.52-7.57(m,2H)7.69(d,J=7.53Hz,1H)8.35(bRs,1H)。
実施例5、化合物WX05
Figure 0007290651000092
合成経路:
Figure 0007290651000093
工程1、化合物WX05-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04-1を合成する方法と同様である。WX05-1を得た。
MS-ESI m/z:490.1[M+H]+。
工程2、化合物WX05-2の合成
化合物WX05-1(0.193g、394.19μmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にメタクロロ過安息香酸(80.03mg、394.19μmol)を加え、反応液を20℃で15時間撹拌した。反応液を20℃で飽和亜硫酸ナトリウム溶液20mLでクエンチし、その後にジクロロメタン40mL(20mL×2)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX05-2を得た。
MS-ESI m/z:522.1[M+H]+。
工程3、化合物WX05-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04-3を合成する方法と同様である。WX05-3粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:543.1[M+H]+。
工程4、化合物WX05の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04を合成する方法と同様である。化合物WX05を得た。
MS-ESI m/z:389.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.42(d,J=6.78Hz,3H)2.29(s,3H)3.43(td,J=12.86,3.39Hz,1H)3.59-3.69(m,1H)3.75-3.81(m,1H)3.83-3.88(m,1H)4.06(bRdd,J=11.04,3.26Hz,1H)4.17(bRs,1H)4.15(s,2H)4.56(bRd,J=12.05Hz,1H)4.92(bRd,J=5.02Hz,1H)7.17(bRs,1H)7.20(s,1H)7.29-7.35(m,1H)7.37(bRs,1H)7.40(s,1H)7.55(d,J=8.03Hz,1H)7.68(d,J=7.28Hz,1H)8.42(bRs,1H)。
実施例6、化合物WX06
Figure 0007290651000094
合成経路:
Figure 0007290651000095
工程1、化合物WX06-1の合成
化合物H1(200.46mg、465.18μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(125.82mg、604.73μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(16.33mg、23.26μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、697.77μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、3:1)で精製して化合物WX06-1を得た。
MS-ESI m/z:477.0[M+H]+。
工程2、化合物WX06-2の合成
化合物WX06-1(0.21g、440.65μmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にメタクロロ過安息香酸(89.46mg、440.65μmol)を加え、反応液を20℃で15時間撹拌した。反応液を20℃で飽和亜硫酸ナトリウム溶液20mLでクエンチし、その後にジクロロメタン40mL(20mL×2)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX06-2を得た。
MS-ESI m/z:493.0[M+H]+。
工程3、化合物WX06-3の合成
化合物WX06-2(226.45mg、459.74μmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(232.50mg、2.30mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)の溶液にエチルジイソプロピルアミン(594.17mg、4.60mmol)を加えた。反応液を100℃で65時間撹拌した。反応液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX06-3を得た。
MS-ESI m/z:530.1[M+H]+。
工程4、化合物WX06の合成
化合物WX06-3(0.330g、623.10μmol)のメタノール(5mL)に水酸化ナトリウム(2M、934.65μL)を加えた。反応液を60℃で17時間撹拌し、反応液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX06を得た。
MS-ESI m/z:376.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(bRd,J=6.78Hz,3H)3.37-3.53(m,1H)3.60-3.71(m,1H)3.78-3.84(m,1H)3.84-3.91(m,1H)4.09(bRd,J=9.04Hz,1H)4.35(s,3H)4.54(bRd,J=13.30Hz,1H)5.04(s,1H)4.88(bRd,J=4.52Hz,1H)6.75-6.88(m,1H)6.81(s,1H)6.98-7.13(m,1H)7.06(bRs,1H)7.40(s,1H)7.50(bRs,1H)7.56(s,1H)7.62(bRd,J=5.02Hz,1H)8.47(bRd,J=4.77Hz,1H)9.84(bRs,1H)。
実施例7、化合物WX07
Figure 0007290651000096
合成経路:
Figure 0007290651000097
工程1、化合物WX07-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-1を合成する方法と同様であり、WX07-1を得た。
MS-ESI m/z:491.1[M+H]+。
工程2、化合物WX07-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-2を合成する方法と同様であり、WX07-2粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:507.1[M+H]+。
工程3、化合物WX07-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-3を合成する方法と同様であり、WX07-3粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:544.2[M+H]+。
工程4、化合物WX07の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06を合成する方法と同様であり、化合物WX07を得た。
MS-ESI m/z:390.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)2.31(s,3H)3.44(td,J=12.86,3.64Hz,1H)3.64(td,J=11.92,3.01Hz,1H)3.77-3.82(m,1H)3.84-3.89(m,1H)4.07(dd,J=11.54,3.51Hz,1H)4.16(s,3H)4.55(bRd,J=13.30Hz,1H)4.90(bRd,J=4.77Hz,1H)7.06(bRs,1H)7.24(s,1H)7.41(s,1H)7.48(bRs,1H)7.59-7.66(m,1H)8.46(bRs,1H)9.09(bRs,1H)。
実施例8、化合物WX08
Figure 0007290651000098
合成経路:
Figure 0007290651000099
工程1、化合物WX08-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-1を合成する方法と同様であり、WX08-1を得た。
MS-ESI m/z:491.3[M+H]+。
工程2、化合物WX08-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-2を合成する方法と同様であり、WX08-2粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:507.1[M+H]+。
工程3、化合物WX08-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06-3を合成する方法と同様であり、WX08-3粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:544.2[M+H]+。
工程4、化合物WX08の合成
対応する原料を使用する以外、実施例6で化合物WX06を合成する方法と同様であり、化合物WX08を得た。
MS-ESI m/z:390.0[M+H]H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.29(bRs,3H)1.39(bRs,3H)3.32(bRs,1H)3.51(bRd,J=11.04Hz,1H)3.59-3.81(m,1H)3.71(bRd,J=16.56Hz,1H)3.95(bRd,J=9.79Hz,1H)4.39(bRd,J=11.80Hz,1H)4.72(bRs,3H)6.66(bRs,1H)6.93(bRs,1H)7.13(bRs,1H)7.32-7.74(m,3H)8.35(bRs,1H)9.83(bRs,1H)。
実施例9、化合物WX09
Figure 0007290651000100
合成経路:
Figure 0007290651000101
工程1、化合物WX09-1の合成
化合物I1(0.1g、340.43μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(92.08mg、442.56μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(11.95mg、17.02μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、510.64μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1:0、3:1)で精製して化合物WX09-1を得た。
MS-ESI m/z:340.0[M+H]+。
工程2、化合物WX09-2の合成
化合物WX09-1(102mg、300.54μmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にメタクロロ過安息香酸(61.02mg、300.54μmol)を加え、反応液を20℃で15時間撹拌した。反応液を20℃で飽和亜硫酸ナトリウム溶液20mLでクエンチし、その後にジクロロメタン40mL(20mL×2)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物WX09-2を得た。
MS-ESI m/z:356.0[M+H]+。
工程3、化合物WX09の合成
化合物WX09-2(206mg、579.65μmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(293.15mg、2.90mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)の溶液にエチルジイソプロピルアミン(749.14mg、5.80mmol)を加えた。反応液を100℃で65時間撹拌した。反応液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX09を得た。
MS-ESI m/z:393.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.42(d,J=6.78Hz,3H)3.44(td,J=12.86,3.64Hz,1H)3.65(td,J=11.80,2.76Hz,1H)3.77-3.83(m,1H)3.84-3.89(m,1H)4.07(dd,J=11.29,3.51Hz,1H)4.35(s,3H)4.53(bRd,J=11.80Hz,1H)4.88(bRd,J=6.53Hz,1H)6.79(d,J=1.76Hz,1H)7.08(bRs,1H)7.23(bRd,J=8.78Hz,1H)7.32-7.36(m,2H)7.45-7.50(m,1H)7.48(dd,J=10.67,2.13Hz,1H)7.55(d,J=2.01Hz,1H)8.36(bRs,1H)。
実施例10、化合物WX10
Figure 0007290651000102
合成経路:
Figure 0007290651000103
工程1、化合物WX10-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09-1を合成する方法と同様である。WX10-1を得た。
MS-ESI m/z:353.9[M+H]+。
工程2、化合物WX10-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09-2を合成する方法と同様である。WX10-2粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:370.0[M+H]+。
工程3、化合物WX10の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09を合成する方法と同様である。化合物WX10を得た。
MS-ESI m/z:407.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.42(d,J=6.78Hz,3H)2.30(s,3H)3.43(td,J=12.86,3.64Hz,1H)3.61-3.69(m,1H)3.76-3.81(m,1H)3.83-3.88(m,1H)4.06(dd,J=11.17,3.39Hz,1H)4.15(s,3H)4.55(bRd,J=12.30Hz,1H)4.91(bRd,J=4.52Hz,1H)7.08(bRs,1H)7.16(s,1H)7.23(dd,J=8.78,1.51Hz,1H)7.34(t,J=2.76Hz,1H)7.40(s,1H)7.48(dd,J=10.54,2.26Hz,1H)8.50(bRs,1H)。
実施例11、化合物WX11
Figure 0007290651000104
合成経路:
Figure 0007290651000105
工程1、化合物WX11-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09-1を合成する方法と同様である。WX11-1を得た。
MS-ESI m/z:354.0[M+H]+。
工程2、化合物WX11-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09-2を合成する方法と同様である。WX11-2粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:370.0[M+H]+。
工程3、化合物WX11の合成
対応する原料を使用する以外、実施例9で化合物WX09を合成する方法と同様である。化合物WX11を得た。
MS-ESI m/z:407.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.42(d,J=6.78Hz,3H)1.52(t,J=7.15Hz,3H)3.40-3.48(m,1H)3.64-3.69(m,1H)3.77-3.82(m,1H)3.83-3.89(m,1H)4.04-4.10(m,1H)4.53(bRd,J=13.05Hz,1H)4.73-4.90(m,3H)6.77(d,J=1.76Hz,1H)7.08(bRs,1H)7.23(bRd,J=8.78Hz,1H)7.33(s,2H)7.48(dd,J=10.67,1.88Hz,1H)7.57(d,J=1.51Hz,1H)8.42(bRs,1H)。
実施例12、化合物WX12
Figure 0007290651000106
合成経路:
Figure 0007290651000107
工程1、化合物WX12-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04-1を合成する方法と同様である。WX12-1を得た。
MS-ESI m/z:490.1[M+H]+。
工程2、化合物WX12-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04-2を合成する方法と同様である。黄色いWX12-2を得た。
MS-ESI m/z:522.1[M+H]+。
工程3、化合物WX12-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04-3を合成する方法と同様である。WX12-3粗生成物を得た。
MS-ESI m/z:543.1[M+H]+。
工程4、化合物WX12の合成
対応する原料を使用する以外、実施例4で化合物WX04を合成する方法と同様である。化合物WX12を得た。
MS-ESI m/z:389.0[M+H]
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.41-1.45(m,1H)1.43(d,J=6.78Hz,2H)1.53(t,J=7.15Hz,3H)3.45(td,J=12.92,3.51Hz,1H)3.66(td,J=11.73,2.64Hz,1H)3.77-3.83(m,1H)3.84-3.89(m,1H)4.07(bRdd,J=11.29,3.01Hz,1H)4.55(bRd,J=13.55Hz,1H)4.74-4.86(m,2H)4.88(bRd,J=7.03Hz,1H)6.76(d,J=1.51Hz,1H)7.16(bRs,1H)7.30-7.35(m,1H)7.37(s,2H)7.52-7.58(m,2H)7.69(d,J=7.28Hz,1H)8.41(bRs,1H)。
実施例13、化合物WX13
Figure 0007290651000108
合成経路:
Figure 0007290651000109
工程1、化合物WX13の合成
化合物D1(0.075g、228.11μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1,4-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(75.99mg、342.17μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(8.01mg、11.41μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、342.17μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX13を得た。
MS-ESI m/z:389.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)2.25(s,3H)3.43(td,J=12.74,3.89Hz,1H)3.69(td,J=11.92,3.01Hz,1H)3.80-3.85(m,1H)3.87-3.92(m,1H)4.12(dd,J=11.29,3.51Hz,1H)4.15-4.20(m,1H)4.16(s,2H)4.34(s,1H)4.27(bRd,J=13.30Hz,1H)4.51(bRd,J=4.02Hz,1H)6.41-6.56(m,1H)6.47(s,1H)7.29-7.36(m,1H)7.33-7.35(m,1H)7.41(s,1H)7.50-7.58(m,1H)7.52-7.56(m,1H)8.25-8.37(m,2H)。
実施例14、化合物WX14
Figure 0007290651000110
合成経路:
Figure 0007290651000111
工程1、化合物WX14の合成
化合物D1(0.075g、228.11μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-エチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(75.99mg、342.17μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(8.01mg、11.41μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、342.17μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水30mL(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得て、粗化合物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX14を得た。
MS-ESI m/z:389.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)1.51(t,J=7.15Hz,3H)3.44(td,J=12.74,3.89Hz,1H)3.68(td,J=11.92,3.01Hz,1H)3.79-3.86(m,1H)3.87-3.92(m,1H)4.11(dd,J=11.42,3.64Hz,1H)4.23(bRd,J=13.05Hz,1H)4.58(bRd,J=4.77Hz,1H)4.86(q,J=7.03Hz,2H)6.63(s,1H)6.65(d,J=2.01Hz,1H)7.30-7.36(m,2H)7.50(bRs,1H)7.54(d,J=8.03Hz,1H)7.57(d,J=1.76Hz,1H)8.26(d,J=7.53Hz,1H)8.35(bRs,1H)。
実施例15、化合物WX15
Figure 0007290651000112
合成経路:
Figure 0007290651000113
工程1、化合物WX15-1の合成
化合物E1(0.05g、103.31μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(25.79mg、123.97μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(7.25mg、10.33μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、154.97μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、90℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物の化合物WX15-1を得た。
MS-ESI m/z:530.2[M+H]+。
工程2、化合物WX15の合成
化合物WX15-1(103mg、194.48μmol)のメタノール(2mL)に水酸化ナトリウム(2M、291.72μL)を加えた。反応液を60℃で15時間撹拌し、反応液を酢酸エチル60mL(20mL×3)で抽出し、有機相を60mL(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX15を得た。
MS-ESI m/z:376.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.44(d,J=6.78Hz,3H)3.45(td,J=12.74,3.89Hz,1H)3.68(td,J=11.92,3.01Hz,1H)3.80-3.85(m,1H)3.88-3.94(m,1H)4.13(dd,J=11.29,3.51Hz,1H)4.22(bRd,J=13.05Hz,1H)4.38(s,3H)4.58(bRd,J=4.77Hz,1H)6.66-6.71(m,2H)7.37(d,J=1.51Hz,1H)7.45-7.50(m,1H)7.56(d,J=2.01Hz,1H)8.13(d,J=5.02Hz,1H)8.47(d,J=5.02Hz,1H)9.74(bRs,1H)。
実施例16、化合物WX16
Figure 0007290651000114
合成経路:
Figure 0007290651000115
工程1、化合物WX16-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。粗生成物WX16-1を得た。
MS-ESI m/z:544.1[M+H]+。
工程2、化合物WX16の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX16を得た。
MS-ESI m/z:390.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)2.34(s,3H)3.44(td,J=12.61,3.89Hz,1H)3.67(td,J=11.80,3.01Hz,1H)3.78-3.85(m,1H)3.87-3.93(m,1H)4.12(dd,J=11.29,3.76Hz,1H)4.21(bRd,J=12.80Hz,1H)4.30(s,3H)4.56(bRd,J=4.52Hz,1H)6.47(s,1H)6.66(s,1H)7.3。
実施例17、化合物WX17
Figure 0007290651000116
工程1、化合物WX17-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様であり、粗生成物WX17-1を得た。
MS-ESI m/z:544.1[M+H]+。
工程2、化合物WX17の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様であり、化合物WX17を得た。
MS-ESI m/z:390.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.45(d,J=6.78Hz,3H)2.25(s,3H)3.45(td,J=12.80,3.76Hz,1H)3.69(td,J=11.92,2.76Hz,1H)3.80-3.86(m,1H)3.88-3.93(m,1H)4.11-4.17(m,4H)4.26(bRd,J=12.80Hz,1H)4.50(bRs,1H)6.54(s,1H)7.38-7.44(m,2H)7.46(bRs,1H)8.15(bRd,J=3.51Hz,1H)8.46(bRs,1H)9.67(bRs,1H)。
実施例18、化合物WX18
Figure 0007290651000117
合成経路:
Figure 0007290651000118
工程1、化合物WX18-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。白色固体の粗生成物WX18-1を得た。
MS-ESI m/z:544.2[M+H]+。
工程2、化合物WX18の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様であり、化合物WX18を得た。
MS-ESI m/z:390.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.46(bRd,J=6.53Hz,3H)1.51(bRt,J=6.90Hz,3H)3.42-3.55(m,1H)3.68(bRt,J=11.67Hz,1H)3.75-3.86(m,1H)3.89-3.97(m,1H)4.11-4.22(m,2H)4.54(bRs,1H)4.69-4.82(m,2H)6.70(s,1H)6.78(bRs,1H)7.51-7.60(m,1H)7.60-7.70(m,2H)8.38(bRd,J=18.32Hz,2H)12.42(bRs,1H)。
実施例19、化合物WX19
Figure 0007290651000119
合成経路:
Figure 0007290651000120
工程1、化合物WX19の合成
化合物F1(50mg、144.18μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に1-メチルピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(36.00mg、173.02μmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(10.12mg、14.42μmol)及び炭酸ナトリウム(2M、216.27μL)を加え、反応液を窒素ガスで保護し、9℃で15時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過した後、濾液を酢酸エチル30mL(10mL×3)で抽出し、有機相を水45mL(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物の化合物を得て、粗化合物を分取HPLC(中性条件)で精製して化合物WX19を得た。
MS-ESI m/z:393.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)3.43(td,J=12.61,3.89Hz,1H)3.67(td,J=11.80,2.76Hz,1H)3.79-3.84(m,1H)3.87-3.92(m,1H)4.11(dd,J=11.54,3.51Hz,1H)4.22(bRd,J=13.05Hz,1H)4.36(s,3H)4.56(bRs,1H)6.64(s,1H)6.62-6.65(m,1H)6.67(d,J=1.76Hz,1H)7.23(bRd,J=7.78Hz,1H)7.32(bRs,1H)7.48(bRs,1H)7.55(d,J=1.76Hz,1H)8.03(dd,J=11.17,1.88Hz,1H)8.34(bRs,1H)。
実施例20、化合物WX20
Figure 0007290651000121
合成経路:
Figure 0007290651000122
工程1、化合物WX20の合成
対応する原料を使用する以外、実施例19で化合物WX19を合成する方法と同様である。化合物WX20を得た。
MS-ESI m/z:407.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.42(d,J=6.78Hz,3H)2.34(s,3H)3.42(td,J=12.74,3.64Hz,1H)3.66(td,J=11.80,2.76Hz,1H)3.78-3.83(m,1H)3.86-3.92(m,1H)4.11(bRdd,J=11.42,3.39Hz,1H)4.21(bRd,J=13.30Hz,1H)4.28(s,3H)4.55(bRd,J=5.02Hz,1H)6.46(s,1H)6.61(s,1H)7.21(bRd,J=7.53Hz,1H)7.31(bRs,1H)7.48(bRs,1H)8.02(dd,J=11.17,1.63Hz,1H)8.41(bRs,1H)。
実施例21、化合物WX21
Figure 0007290651000123
合成経路:
Figure 0007290651000124
工程1、化合物WX21の合成
対応する原料を使用する以外、実施例19で化合物WX19を合成する方法と同様である。化合物WX21を得た。
MS-ESI m/z:407.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.29(d,J=6.78Hz,3H)2.10(s,3H)3.28(td,J=12.74,3.64Hz,1H)3.54(td,J=11.86,2.64Hz,1H)3.66-3.71(m,1H)3.73-3.77(m,1H)3.95-4.01(m,4H)4.11(bRd,J=12.30Hz,1H)4.34(bRs,1H)6.34(s,1H)7.05-7.16(m,2H)7.36(bRs,1H)7.90(bRd,J=10.54Hz,1H)8.35(bRs,1H)。
実施例22、化合物WX22
Figure 0007290651000125
合成経路:
Figure 0007290651000126
工程1、化合物WX22の合成
対応する原料を使用する以外、実施例19で化合物WX19を合成する方法と同様であり、化合物WX22を得た。
MS-ESI m/z:407.0[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.43(d,J=6.78Hz,3H)1.52(t,J=7.15Hz,3H)3.43(td,J=12.80,3.76Hz,1H)3.67(td,J=11.92,2.76Hz,1H)3.78-3.84(m,1H)3.87-3.92(m,1H)4.11(dd,J=11.54,3.51Hz,1H)4.21(bRd,J=13.05Hz,1H)4.56(bRd,J=5.02Hz,1H)4.83(q,J=7.03Hz,2H)6.62-6.66(m,2H)7.22(dd,J=8.66,1.88Hz,1H)7.31(t,J=2.64Hz,1H)7.46(bRs,1H)7.57(d,J=1.76Hz,1H)8.01(dd,J=11.42,2.13Hz,1H)8.49(bRs,1H)。
実施例23、化合物WX23
Figure 0007290651000127
合成経路:
Figure 0007290651000128
工程1、化合物WX23-1の合成
化合物E1(0.16g、330.60μmol)の1,4-ジオキサン(2.00mL)溶液に3,5-ジメチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(110.13mg、495.90μmol)、トリス(ジベンジルアセトン)ジパラジウム(30.27mg、33.06μmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(38.26mg、66.12μmol)、リン酸カリウム(210.53mg、991.80μmol)、水(0.2mL)を室温で加え、その後にマイクロ波装置中で120℃で20分間撹拌した。反応系を冷却して酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機相を水(30mL)で洗浄し、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1、2/1)で精製して化合物WX23-1を得た。
MS m/z:544.1[M+H]+。
工程2、化合物WX23の合成
化合物WX23-1(0.045g、82.78μmol)のメタノール(10.00mL)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、206.94μL)を室温で加え、その後に30℃で16時間撹拌した。反応系を45℃で減圧濃縮して混合物を得て、その後に混合物を酢酸エチル(30mL)で溶解させ、水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1、10/1)で精製して化合物WX23を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.30(bRd,J=7.03Hz,3H)2.43-2.45(m,6H)3.37-3.42(m,1H)3.51-3.62(m,1H)3.71(bRd,J=11.54Hz,1H)3.82(bRd,J=11.54Hz,1H)4.03(bRd,J=10.04Hz,1H)4.21(bRd,J=12.55Hz,1H)4.60(bRs,1H)6.67(s,1H)7.24(bRs,1H)7.58(bRs,1H)8.02(d,J=4.77Hz,1H)8.34(d,J=5.02Hz,1H)11.77(bRs,1H)12.54(bRs,1H)。
MS m/z:390.0[M+H]
実施例24、化合物WX24
Figure 0007290651000129
合成経路:
Figure 0007290651000130
工程1、化合物WX24-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2/1、1/2)で精製してWX24-1を得た。
MS m/z:558.1[M+H]
工程2、化合物WX24の合成
化合物WX24-1(0.105g、188.28μmol)のメタノール(10.00mL)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、941.42μL)を室温で加え、その後に30℃で15時間撹拌した。反応系を45℃で減圧濃縮して混合物を得て、その後に混合物をジクロロメタン(30mL)で溶解させ、水(20mL)で洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1、12/1)で精製して化合物WX24を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.27(d,J=6.53Hz,3H)2.36(s,3H)2.51(bRs,3H)3.30(bRs,1H)3.50-3.57(m,1H)3.68(bRd,J=8.53Hz,1H)3.73(s,3H)3.77-3.84(m,1H)4.01(bRd,J=8.53Hz,1H)4.20(bRd,J=11.29Hz,1H)4.55(bRs,1H)6.63(s,1H)7.22(dd,J=3.26,2.01Hz,1H)7.56(t,J=2.89Hz,1H)7.99(d,J=5.02Hz,1H)8.32(d,J=5.02Hz,1H)11.75(bRs,1H)。
MS m/z:404.0[M+H]
実施例25、化合物WX25
Figure 0007290651000131
合成経路:
Figure 0007290651000132
工程1、化合物WX25-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2/1、1/2)で精製して化合物WX25-1を得た。
MS m/z:544.1[M+H]
工程2、化合物WX25の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1、10/1)で精製して化合物WX25を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.27(d,J=6.78Hz,3H)2.55(s,3H)3.20-3.27(m,1H)3.49-3.58(m,1H)3.68(dd,J=11.29,2.76Hz,1H)3.78-3.85(m,4H)4.01(bRd,J=8.28Hz,1H)4.18(bRd,J=13.80Hz,1H)4.60(bRs,1H)6.85(s,1H)7.23(dd,J=3.26,2.01Hz,1H)7.57(t,J=2.89Hz,1H)8.02(d,J=5.02Hz,1H)8.32(d,J=5.02Hz,1H)8.40(s,1H)11.75(bRs,1H)。
MS m/z:390.0[M+H]
実施例26、化合物WX26
Figure 0007290651000133
合成経路:
Figure 0007290651000134
工程1、化合物WX26-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2/1、1/2)で精製して化合物WX26-1を得た。
MS m/z:544.2[M+H]
工程2、化合物WX26の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1、12/1)で精製して化合物WX26を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.27(d,J=6.78Hz,3H)2.74(s,3H)3.22-3.28(m,1H)3.48-3.57(m,1H)3.68(dd,J=11.54,2.76Hz,1H)3.78-3.84(m,4H)3.96-4.04(m,1H)4.21(bRd,J=12.55Hz,1H)4.65(bRs,1H)6.92(s,1H)7.21(dd,J=3.26,2.01Hz,1H)7.55-7.59(m,1H)7.98(d,J=5.02Hz,1H)8.11(s,1H)8.33(d,J=5.02Hz,1H)11.76(bRs,1H)。
MS m/z:390.1[M+H]
実施例27、化合物WX27
Figure 0007290651000135
合成経路:
Figure 0007290651000136
工程1、化合物WX27-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=4/1、2/1)で精製して化合物WX27-1を得た。
MS m/z:598.1[M+H]
工程2、化合物WX27の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1、20/1)で精製して化合物WX27を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.29(d,J=6.76Hz,3H)3.25-3.30(m,1H)3.54(td,J=11.84,3.14Hz,1H)3.69(dd,J=11.52,2.76Hz,1H)3.82(d,J=11.28Hz,1H)3.98-4.06(m,4H)4.19(bRd,J=11.52Hz,1H)4.56(bRs,1H)6.95(s,1H)7.22(dd,J=3.40,1.88Hz,1H)7.55-7.59(m,1H)8.07(d,J=5.28Hz,1H)8.32(d,J=5.04Hz,1H)8.67(s,1H)11.77(bRs,1H)。
MS m/z:444.0[M+H]
実施例28、化合物WX28
Figure 0007290651000137
合成経路:
Figure 0007290651000138
工程1、化合物WX28-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2/1、2/1)で精製して化合物WX28-1を得た。
MS m/z:545.1[M+H]
工程2、化合物WX28の合成
対応する原料を使用する以外、実施例23で化合物WX23を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100/1、9/1)で精製して化合物WX28を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.32(bRd,J=6.28Hz,3H)2.31-2.47(m,3H)2.70(bRs,3H)3.56(bRt,J=11.16Hz,1H)3.71(bRd,J=11.28Hz,1H)3.79-3.89(m,1H)4.04(bRd,J=8.76Hz,1H)4.27(bRd,J=10.56Hz,1H)4.64(bRs,1H)6.84(bRs,1H)7.22(bRs,1H)7.60(bRs,1H)8.02(bRs,1H)8.36(bRs,1H)11.82(bRs,1H)。
MS m/z:391.0[M+H]
実施例29、化合物WX29
Figure 0007290651000139
合成経路:
Figure 0007290651000140
工程1、化合物WX29-2の合成
化合物WX29-1(0.3g、1.59mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(90.16mg、464.91μmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(64.81mg、79.36μmol)、酢酸カリウム(467.32mg、4.76mmol)を室温で加え、マイクロ波装置中で100度で1時間撹拌した。反応系を冷却して酢酸エチル(30mL)で希釈した。濾過した後に濾液から溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、5/1)で精製して化合物WX29-2を得た。
MS m/z:237.0[M+H]
工程2、化合物WX29-3の合成
化合物E1(0.15、309.94μmol)の1,4-ジオキサン(2.00mL)溶液にWX29-2(87.80mg、371.93μmol)、トリス(ジベンジルアセトン)ジパラジウム(28.38mg、30.99μmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(35.87mg、61.99μmol)、リン酸カリウム(197.37mg、929.82μmol)、水(0.2mL)を室温で加え、その後にマイクロ波装置中で120℃で20分間撹拌した。反応系を冷却して酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機相を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1、1/2)で精製して化合物WX29-3を得た。
MS m/z:558.1[M+H]
工程3、化合物WX29-4の合成
化合物WX29-3(0.12g、215.20μmol)のメタノール(8.00mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(16.28mg,430.40μmol)を室温で加え、その後に30℃で4時間撹拌した。反応系を45度で減圧濃縮して混合物を得て、その後に混合物を酢酸エチル(30mL)で溶解させ、水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して化合物WX29-4の粗生成物を得た。
MS m/z:560.1[M+H]
工程4、化合物WX29の合成
化合物WX29-4(0.09g、150.60μmol)のメタノール(10.00mL)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、753.00μL)を室温で加え、その後に30度で15時間撹拌した。反応系を45度で減圧濃縮して混合物を得て、その後に混合物をジクロロメタン(30mL)で溶解させ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100/1、15/1)で精製して化合物WX29を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.30(d,J=6.52Hz,3H)3.26-3.30(m,1H)3.51-3.60(m,1H)3.71(bRd,J=9.04Hz,1H)3.79-3.87(m,1H)3.93(s,3H)4.04(bRd,J=8.04Hz,1H)4.24(bRd,J=12.56Hz,1H)4.65(bRs,1H)5.05(bRd,J=4.52Hz,2H)5.61(bRs,1H)7.04(s,1H)7.23(bRs,1H)7.60(t,J=2.76Hz,1H)7.98(d,J=4.76Hz,1H)8.15(s,1H)8.36(d,J=5.04Hz,1H)11.79(bRs,1H)。
MS m/z:406.0[M+H]
実施例30、化合物WX30
Figure 0007290651000141
合成経路:
Figure 0007290651000142
工程1、化合物WX30-1の合成
化合物XX1(0.1g、207.05μmol)の1,4-ジオキサン(10.00mL)溶液に3,5-ジメチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(55.42mg、248.46μmol)、トリス(ジベンジルアセトン)ジパラジウム(18.96mg、20.70μmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(23.96mg、41.41μmol)、リン酸カリウム(131.85mg、621.14μmol)、水(0.2mL)を室温で加え、その後にマイクロ波装置中で120℃で20分間撹拌した。反応系を冷却して酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機相を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1、1/1)で精製して化合物WX30-1を得た。
MS m/z:566.1[M+Na]
工程2、化合物WX30の合成
化合物WX30-1(0.06g、110.37μmol)のメタノール(10.00mL)溶液に水酸化ナトリウム溶液(2M、551.84μL)を室温で加え、その後に40℃で15時間撹拌した。反応系を45℃で減圧濃縮して混合物を得て、その後に混合物を酢酸エチル(30mL)で溶解させ、水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=40/1、20/1)で精製して化合物WX30を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.23(d,J=6.53Hz,3H)2.34(s,3H)2.52(bRs,3H)3.20(td,J=12.67,3.76Hz,1H)3.50-3.60(m,1H)3.66-3.73(m,1H)3.76-3.82(m,1H)4.00(dd,J=11.04,3.01Hz,1H)4.10(bRd,J=11.29Hz,1H)4.50(bRd,J=6.78Hz,1H)6.80(s,1H)6.93(dd,J=3.39,1.88Hz,1H)7.27(s,1H)7.55-7.60(m,2H)8.30(d,J=5.02Hz,1H)11.79(bRs,1H)。
MS m/z:390.2[M+H]
実施例31、化合物WX31
Figure 0007290651000143
合成経路:
Figure 0007290651000144
工程1、化合物WX31-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX31-1を得た。
MS m/z:543.1[M+H]
工程2、化合物WX31の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX31を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.24(d,J=6.53Hz,3H)2.08(s,3H)3.21(td,J=12.61,3.64Hz,1H)3.55(td,J=11.73,2.89Hz,1H)3.67-3.73(m,1H)3.76-3.81(m,1H)3.84(s,3H)3.97-4.02(m,1H)4.14(bRd,J=12.05Hz,1H)4.50(bRd,J=6.27Hz,1H)6.84(s,1H)6.93(dd,J=3.39,1.88Hz,1H)7.28(s,1H)7.39(s,1H)7.56-7.60(m,2H)8.30(d,J=5.02Hz,1H)11.80(bRs,1H)。
MS m/z:389.2[M+H]
実施例32、化合物WX32
Figure 0007290651000145
合成経路:
Figure 0007290651000146
工程1、化合物WX32-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX32-1を得た。
MS m/z:543.1[M+H]
工程2、化合物WX32の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX32を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.22(d,J=6.53Hz,3H)2.27-2.39(m,6H)3.18(td,J=12.61,3.64Hz,1H)3.50-3.59(m,1H)3.65-3.73(m,1H)3.75-3.81(m,1H)3.95-4.03(m,1H)4.07(bRd,J=11.54Hz,1H)4.47(bRd,J=5.27Hz,1H)6.68(s,1H)6.91(dd,J=3.39,1.88Hz,1H)7.21(s,1H)7.52-7.59(m,2H)8.29(d,J=5.02Hz,1H)11.76(bRs,1H)12.48(bRs,1H)。
MS m/z:389.2[M+H]
実施例33、化合物WX33
Figure 0007290651000147
合成経路:
Figure 0007290651000148
工程1、化合物WX33-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX33-1を得た。
MS m/z:529.1[M+H]
工程2、化合物WX33の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX33を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.24(d,J=6.53Hz,3H)3.22(td,J=12.61,3.64Hz,1H)3.55(td,J=11.73,2.64Hz,1H)3.67-3.74(m,1H)3.76-3.81(m,1H)3.99(s,4H)4.11(bRd,J=11.54Hz,1H)4.55(bRd,J=7.03Hz,1H)6.67(d,J=1.76Hz,1H)6.89-7.01(m,2H)7.40(s,1H)7.54(d,J=1.76Hz,1H)7.56-7.58(m,1H)7.60(d,J=5.02Hz,1H)8.31(d,J=5.02Hz,1H)11.79(bRs,1H)。
MS m/z:375.2[M+H]
実施例34
Figure 0007290651000149
合成経路:
Figure 0007290651000150
工程1、化合物WX34-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。粗生成物を得た後にカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX34-1を得た。
MS-ESI m/z:545.4[M+H]+。
工程2、化合物34の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様であり、化合物WX34を得た。
MS-ESI m/z:391.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.32(d,J=6.53Hz,3H)2.47(s,3H)3.37(bRd,J=3.51Hz,1H)3.56(td,J=11.80,2.76Hz,1H)3.71(dd,J=11.42,2.89Hz,1H)3.79-3.89(m,1H)4.04(dd,J=11.17,3.39Hz,1H)4.22-4.37(m,4H)4.65(bRs,1H)6.99(s,1H)7.20(dd,J=3.39,1.88Hz,1H)7.61(t,J=3.01Hz,1H)8.02(d,J=5.02Hz,1H)8.36(d,J=5.02Hz,1H)11.85(bRs,1H)。
実施例35
Figure 0007290651000151
合成経路:
Figure 0007290651000152
工程1、化合物WX35の合成
対応する原料を使用する以外、実施例13で化合物WX13を合成する方法と同様である。化合物WX35を得た。
MS-ESI m/z:390.3[M+H]+。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.28(s,3H)2.58(bRs,3H)3.49(s,1H)3.73(s,1H)3.91(bRs,2H)4.14(bRs,1H)4.29(s,1H)4.39(bRs,3H)4.53(s,1H)6.52(s,1H)7.34(bRs,1H)7.38(bRs,1H)7.48(bRs,1H)7.57(s,1H)8.27(bRd,J=7.53Hz,1H)8.37(s,1H)。
実施例36
Figure 0007290651000153
合成経路:
Figure 0007290651000154
工程1、化合物WX36の合成
対応する原料を使用する以外、実施例13で化合物WX13を合成する方法と同様である。化合物WX36を得た。
MS-ESI m/z:408.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.32(d,J=6.78Hz,3H)2.46(s,3H)3.36(bRd,J=4.27Hz,1H)3.50-3.62(m,1H)3.67-3.74(m,1H)3.79-3.86(m,1H)4.04(dd,J=10.92,3.14Hz,1H)4.25(s,3H)4.29(bRd,J=11.29Hz,1H)4.63(bRs,1H)6.93(s,1H)7.29(bRs,1H)7.36(dd,J=9.29,2.01Hz,1H)7.48(t,J=2.64Hz,1H)7.90(dd,J=11.29,2.51Hz,1H)11.36(bRs,1H)。
実施例37
Figure 0007290651000155
合成経路:
Figure 0007290651000156
工程1、化合物WX37-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例13で化合物WX13を合成する方法と同様である。化合物WX37-1を得た。
MS-ESI m/z:411.3[M+H]+。
工程2、化合物WX37の合成
化合物WX37-1(0.15g、335.20μmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に水素化リチウムアルミニウム(25.44mg、670.41μmol)を0℃で加え、反応液を0℃で0.5時間撹拌した。反応液に無水硫酸ナトリウムを0℃で加え、その後に水(1ml)を加えてクエンチし、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得て、粗品をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX37を得た。
MS-ESI m/z:420.3[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.32(d,J=6.78Hz,3H)1.34-1.34(m,1H)2.46(s,3H)3.39(bRs,1H)3.56(td,J=11.92,3.01Hz,1H)3.71(dd,J=11.54,2.76Hz,1H)3.83(d,J=11.54Hz,1H)4.04(bRdd,J=11.42,3.14Hz,1H)4.25(s,3H)4.30(bRd,J=12.80Hz,1H)4.65(s,3H)6.88(s,1H)7.24(bRs,1H)7.43(t,J=2.64Hz,1H)7.52(s,1H)8.10(s,1H)11.23(bRs,1H)。
実施例38
Figure 0007290651000157
合成経路:
Figure 0007290651000158
工程1、化合物WX38-1の合成
化合物XX5(0.28g、725.68μmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に1,4-ジメチル-1H-1,2,3-トリアゾール(140.95mg、1.45mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(50.94mg、72.57μmol)、テトラメチルアンモニウムアセテート(115.98mg、870.82μmol)を加え、反応液を封管中で140℃で4時間加熱撹拌した後、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX38-1を得た。
MS-ESI m/z:447.3[M+H]
工程2、化合物WX38の合成
対応する原料を使用する以外、実施例37で化合物WX37を合成する方法と同様である。化合物WX38を得た。
MS-ESI m/z:419.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.23(bRd,J=6.53Hz,3H)2.32(s,3H)3.16-3.23(m,1H)3.50-3.60(m,1H)3.67-3.73(m,1H)3.75-3.81(m,1H)4.00(bRd,J=8.28Hz,1H)4.05(s,3H)4.13(bRd,J=11.80Hz,1H)4.50(bRd,J=4.77Hz,1H)4.63(d,J=5.52Hz,2H)5.13(t,J=5.65Hz,1H)6.79(s,1H)6.88(bRs,1H)7.16(s,1H)7.40(bRs,1H)7.46(d,J=11.80Hz,2H)11.21(bRs,1H)。
実施例39
Figure 0007290651000159
合成経路:
Figure 0007290651000160
工程1、化合物WX39-1の合成
対応する原料を使用する以外、中間体WX38-1の実施例で化合物WX38-1を合成する方法と同様である。化合物WX39-1を得た。
MS-ESI m/z:544.4[M+H]+。
工程2、化合物WX39の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX39を得た。
MS-ESI m/z:390.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.24(d,J=6.78Hz,3H)2.33(s,3H)3.18-3.26(m,1H)3.55(td,J=11.86,2.64Hz,1H)3.66-3.74(m,1H)3.76-3.82(m,1H)4.01(dd,J=11.42,3.14Hz,1H)4.06(s,3H)4.14(bRd,J=10.79Hz,1H)4.51(bRd,J=7.03Hz,1H)6.92(s,1H)6.95(dd,J=3.51,2.01Hz,1H)7.36(s,1H)7.57-7.61(m,2H)8.31(d,J=5.02Hz,1H)11.80(bRs,1H)。
実施例40
Figure 0007290651000161
合成経路:
Figure 0007290651000162
工程1、化合物WX40-1の合成
対応する原料を使用する以外、中間体WX15-1の実施例で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。化合物WX40-1を得た。
MS-ESI m/z:559.1[M+H]+。
工程2:化合物WX40の合成
化合物WX40-1(0.095g、170.06μmol)のメタノール(15mL)溶液に2モルの水酸化ナトリウム(2M、1mL)を加えた。反応は15~20℃で72時間撹拌した後、水(30mL)で希釈し、水相をジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液をス回転乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX40を得た。
MS-ESI m/z:417.0[M+H]+。
H NMR(CDCl,400MHz):δ=9.53(bRs,1H),8.44(d,J=5.0Hz,1H),8.27-8.34(m,1H),8.14(d,J=5.1Hz,1H),7.37-7.47(m,2H),6.72(s,1H),6.55(s,1H),4.62(s,1H),4.53(bRs,1H),4.26(bRd,J=13.3Hz,1H),3.97-4.02(m,3H),3.87-3.94(m,1H),3.79-3.86(m,1H),3.69(td,J=11.9,3.1Hz,1H),3.44(td,J=12.8,3.9Hz,1H),2.54(s,3H),1.44ppm(d,J=6.9Hz,3H)。
実施例41
Figure 0007290651000163
合成経路:
Figure 0007290651000164
工程1、化合物WX41-1の合成
化合物E1(2g、4.13mmol)のエタノール(25mL)溶液に2モル濃度の水酸化ナトリウム(10.33mL)を加え、反応液を15~20℃で14時間撹拌し、さらに60度まで昇温させて5時間撹拌した。反応液に対して2モル濃度の塩酸でpHを6~7まで調節し、水(40mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(80mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を回転乾燥させて粗生成物の化合物WX41-1を得た。
MS-ESI m/z:330.0[M+H]+。
工程2、化合物WX41の合成
化合物WX41-1(0.06g、181.94μmol)、2-フルオロ-6-メチルピリジン-5-ボロン酸(42.28mg、272.91μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(14.72mg、12.74μmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、272.91μL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を95℃で5時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX41を得た。
MS-ESI m/z:405.2[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=10.24(bRs,1H),8.47(d,J=5.0Hz,1H),8.15(d,J=5.3Hz,1H),7.98(t,J=8.0Hz,1H),7.45-7.57(m,1H),7.36-7.41(m,1H),6.91(dd,J=8.3,3.0Hz,1H),6.55(s,1H),4.54(bRs,1H),4.27(bRd,J=12.3Hz,1H),4.13(dd,J=11.5,3.5Hz,1H),3.88-3.96(m,1H),3.78-3.86(m,1H),3.69(td,J=11.9,3.0Hz,1H),3.45(td,J=12.8,3.8Hz,1H),2.71(s,3H),1.45ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例WX42
Figure 0007290651000165
合成経路:
Figure 0007290651000166
工程1、化合物WX42-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例WX37で化合物WX37-1を合成する方法と同様である。化合物WX42-1を得た。
化合物XX4(0.11g、357.40μmol)、XX3(161.44mg、536.10μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.03g、25.96μmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(534.1μL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を100℃で5時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:20~55%)で分離して化合物WX42-1を得た。
MS-ESI m/z:447.1[M+H]+。
工程2、化合物WX42の合成
対応する原料を使用する以外、実施例37で化合物WX37を合成する方法と同様である。化合物WX42を得た。
0~5℃の条件下で化合物WX42-1(0.13g、291.15μmol)のテトラヒドロフラン(10mL)に水素化リチウムアルミニウム(0.05g、1.32mmol)を加え、反応液を0~5℃で1時間撹拌し、その後に25℃まで昇温させて2時間撹拌した。反応液に1滴の水、2滴の10%水酸化ナトリウム、3滴の水を0~5℃でゆっくりと順次加え、その後に濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:50~100%)で分離して化合物WX42を得た。
MS-ESI m/z:419.2[M+H]+。
H NMR(CDCl,400MHz):δ=8.44(bRs,1H),8.25(s,1H),7.54(s,1H),7.49(bRs,1H),7.41(s,1H),7.32(t,J=2.8Hz,1H),6.47(s,1H),4.87(s,2H),4.48(bRd,J=4.5Hz,1H),4.29(bRd,J=13.8Hz,1H),4.14(s,3H),4.11((m,1H),3.86-3.94(m,1H),3.79-3.86(m,1H),3.69(td,J=11.9,3.1Hz,1H),3.43(td,J=12.7,3.9Hz,1H),2.24(s,3H),1.70(t,J=6.0Hz,1H),1.43ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例43
Figure 0007290651000167
合成経路:
Figure 0007290651000168
工程1、化合物WX43-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。粗生成物WX43-1を得た。
MS-ESI m/z:574.4[M+H]+。
工程2、化合物WX43の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX43を得た。
MS-ESI m/z:420.1[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=9.74(bRs,1H),8.46(bRs,1H),8.16(bRs,1H),7.60(s,1H),7.48(d,J=3.3Hz,1H),7.40(d,J=3.0Hz,1H),7.09(s,1H),4.53(bRs,1H),4.38(s,2H),4.26(s,4H),4.13(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.88-3.95(m,1H),3.79-3.85(m,1H),3.65-3.74(m,1H),3.39-3.49(m,4H),1.45ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例44
Figure 0007290651000169
合成経路:
Figure 0007290651000170
工程1、化合物WX44-1の合成
化合物XX7(0.05g、162.45μmol)、B1(77.64mg、194.95μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18.77mg、16.25μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、243.68μL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を100℃で14時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離してWX44-1を得た。
MS-ESI m/z:544.4[M+H]+。
工程2、化合物WX44の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX44を得た。
MS-ESI m/z:390.3[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=9.09(bRs,1H),8.43(d,J=5.0Hz,1H),8.09(d,J=5.0Hz,1H),7.53(bRs,1H),7.44(bRs,1H),7.35(d,J=2.3Hz,1H),6.53(s,1H),4.51(bRd,J=5.4Hz,1H),4.23(bRd,J=12.6Hz,1H),4.13(dd,J=11.5,3.5Hz,1H),3.97(s,3H),3.89-3.93(m,1H),3.80-3.86(m,1H),3.64-3.70(m,1H),3.44(td,J=12.7,3.9Hz,1H),2.48(s,3H),1.44ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例45
Figure 0007290651000171
合成経路:
Figure 0007290651000172
工程1、化合物WX45-1の合成
化合物XX8(1.6g、3.73mmol)、インドール-4-ボロン酸ピナコールエステル(1.18g、4.85mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(183.28mg、261.13μmol)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、5.6mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を95℃で16時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX45-1を得た。
MS-ESI m/z:510.8[M+H]+。
工程2、化合物WX45-2の合成
化合物WX45-1(1.25g、2.45mmol)のN’N-ジメチルホルムアミド(10mL)の溶液に水素化ナトリウム(127.54mg、3.19mmol、純度60%)を0~5℃で加え、反応液を0~5℃で10分間撹拌した後、p-トルエンスルホニルクロリド(561.17mg、2.94mmol)をさらに加えた。反応液を0~5℃で50分間撹拌した後に、水(30mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて水(30mL×2)及び飽和食塩水(50mL×2)で順次洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に濃縮して粗生成物の化合物WX45-2を得た。
MS-ESI m/z:664.5[M+H]+。
工程3、化合物WX45-3の合成
化合物WX45-2(1.7g、2.56mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)の溶液に4モルの塩酸/1,4-ジオキサン(4M、5mL)を加え、反応液を30℃で2時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでpH=7~8に調節し、水(30mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:25~75%)で分離して化合物WX45-3を得た。
MS-ESI m/z:464.7[M+H]+。
工程4、化合物WX45-4の合成
化合物WX45-3(0.3g、647.18μmol)、2,5-ジメチル-1,3,4-オキサジアゾール(190.47mg、1.94mmol)の1-メチル-2-ピロリドン(3mL)の溶液に無水p-トルエンスルホン酸(111.45mg、647.18μmol)を加え、反応液をマイクロ波で200℃で1.5時間撹拌した。水(20mL)を加えて反応液を希釈し、ジクロロメタン(30mL×4)で抽出し、有機相を合わせた後に、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン:0~10%)で分離して化合物WX45-4を得た。
MS-ESI m/z:544.4[M+H]+。
工程5、化合物WX45の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX45を得た。
MS-ESI m/z:390.3[M+H]+。
H NMR(CDCl,400MHz):δ=8.60(bRs,1H),8.26(dd,J=7.5,0.8Hz,1H),7.58(d,J=8.0Hz,1H),7.45(t,J=2.3Hz,1H),7.36(t,J=2.8Hz,1H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),6.20-6.25(m,1H),4.49(bRs,1H),4.25(bRd,J=12.3Hz,1H),4.13(dd,J=11.5,3.8Hz,1H),3.88-3.96(m,1H),3.80-3.87(m,1H),3.68(td,J=11.9,3.1Hz,1H),3.47(td,J=12.8,3.9Hz,1H),2.54(s,6H),1.45ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例46
Figure 0007290651000173
合成経路:
Figure 0007290651000174
工程1、化合物WX46-1の合成
化合物C1(1.3g、3.03mmol)、XX8(830.95mg、3.18mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(148.92mg、212.17μmol)の1,4-ジオキサン(20mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、4.55mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を85℃で16時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX46-1を得た。
MS-ESI m/z:528.4[M+H]+。
工程2、化合物WX46-2の合成
化合物WX46-1(1.35g、2.56mmol)のN’N-ジメチルホルムアミド(10mL)の溶液に水素化ナトリウム(133.06mg、3.33mmol、60%純度)を0~5℃で加え、反応液を0~5℃で10分間撹拌した後、p-トルエンスルホニルクロリド(585.40mg、3.07mmol)をさらに加えた。反応液を0~5℃で30分間撹拌した後に、水(30mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて水(20mL×2)及び飽和食塩水(25mL×2)で順次洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に濃縮して粗生成物の化合物WX46-2を得た。
MS-ESI m/z:682.5[M+H]+。
工程3、化合物WX46-3の合成
化合物WX46-2(1.75g、2.56mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)の溶液に4モル濃度の塩酸/1,4-ジオキサン(4M、10mL)を加え、反応液を30℃で12時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでpH=7~8に調節し、水(40mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX46-3を得た。
MS-ESI m/z:482.3[M+H]+。
工程4、化合物WX46-4の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。化合物WX46-4を得た。
MS-ESI m/z:562.4[M+H]+。
工程5、化合物WX46の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX46を得た。
MS-ESI m/z:408.2[M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=8.27-8.59(m,1H),7.93-7.96(m,1H),7.34(t,J=2.3Hz,1H),7.26(t,J=2.8Hz,1H),7.20(bRd,J=2.4Hz,1H),6.16-6.22(m,1H),4.40(bRs,1H),4.17(bRd,J=10.6Hz,1H),4.06(dd,J=11.6,3.7Hz,1H),3.79-3.87(m,1H),3.72-3.78(m,1H),3.61(td,J=11.9,3.0Hz,1H),3.39(td,J=12.8,3.9Hz,1H),2.46(s,6H),1.37ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例47
Figure 0007290651000175
合成経路:
Figure 0007290651000176
工程1、化合物WX47-1の合成
化合物XX9(0.3g、857.61μmol)、XX2-1(126.74mg、1.03mmol)、炭酸カリウム(237.05mg、1.72mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(126.74mg、1.03mmol)及びトリメチル酢酸(17.52mg、171.52μmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(2mL)の溶液に酢酸パラジウム(19.25mg、85.76μmol)を加え、反応液を窒素ガスで3回置換し、130~150℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX47-1を得た。
MS-ESI m/z:437.4[M+H]+。
工程2、化合物WX47-2の合成
化合物WX47-1(0.45g、1.03mmol)のエタノール(25mL)溶液にPd/C(0.1g、1.03mmol、純度10%)を加え、反応液を水素ガスで数回置換した後、水素(15psi)の30℃の条件下で16時間撹拌した。反応液を珪藻土で濾過し、濾液を濃縮して粗生成物の化合物WX47-2を得た。
MS-ESI m/z:317.2M+H]+。
工程3、化合物WX47-3の合成
塩化ホスホリル(11.75g、76.63mmol)の溶媒にWX47-2(0.33g、1.04mmol)を加え、窒素雰囲気中で反応液を100℃で5時間加熱撹拌した。反応液を濃縮した後、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウムでpH8まで調節し、ジクロロメタン(30mL×8)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して化合物WX47-3を得た。
MS-ESI m/z:335.2M+H]+。
工程4、化合物WX47-4の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15-1を合成する方法と同様である。化合物WX47-4を得た。
MS-ESI m/z:571.4M+H]+。
工程5、化合物WX47の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX47を得た。
MS-ESI m/z:417.3M+H]+。
H NMR(CDCl,400MHz):δ=9.41(bRs,1H),8.45(d,J=5.0Hz,1H),8.13(d,J=5.0Hz,1H),7.45-7.51(m,1H),7.39(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),6.62(s,1H),4.52(bRs,1H),4.28-4.31(m,1H),4.25(tt,J=7.5,3.8Hz,1H),4.12-4.17(m,1H),3.89-3.95(m,1H),3.79-3.88(m,1H),3.70(td,J=11.9,3.0Hz,1H),3.47(td,J=12.7,3.8Hz,1H),2.54(s,3H),1.46(d,J=6.8Hz,3H),1.35-1.42(m,2H),1.04-1.14ppm(m,2H)。
実施例48
Figure 0007290651000177
合成経路:
Figure 0007290651000178
工程1、化合物WX48-1の合成
化合物XX10(1.6g、3.74mmol)、B1(2.23g、5.61mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18.77mg、16.25μmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、4.67mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を100℃で20時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離してWX48-1を得た。
MS-ESI m/z:664.5M+H]+。
工程2、化合物WX48-2の合成
化合物WX48-1(2g、3.01mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)の溶液に4モル濃度の塩酸/1,4-ジオキサン(4M、5mL)を加え、反応液を30℃で35時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでpH=7~8に調節し、水(30mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX48-2を得た。
MS-ESI m/z:464.7M+H]+。
工程3、化合物WX48-3の合成
化合物WX48-2(0.3g、647.18μmol)、2,5-ジメチル-1,3,4-オキサジアゾール(1240.00mg、2.45mmol)の1-メチル-2-ピロリドン(2mL)の溶液に無水p-トルエンスルホン酸(111.44mg、647.18μmol)を加え、反応液をマイクロ波で200℃で1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX48-3を得た。
MS-ESI m/z:544.1M+H]+。
工程4、化合物WX48の合成
対応する原料を使用する以外、実施例15で化合物WX15を合成する方法と同様である。化合物WX48を得た。
MS-ESI m/z:390.3M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=9.75(bRs,1H),8.44(d,J=5.0Hz,1H),7.56(d,J=5.0Hz,1H),7.42-7.51(m,1H),7.06(d,J=1.3Hz,1H),6.94(dd,J=3.4,1.9Hz,1H),6.38(d,J=1.3Hz,1H),4.39(bRd,J=6.5 Hz,1H),4.04-4.21(m,2H),3.87-3.95(m,1H),3.78-3.86(m,1H),3.69(td,J=12.0,3.1Hz,1H),3.39(td,J=12.6,3.9Hz,1H),2.41(s,6H),1.39ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例49
Figure 0007290651000179
合成経路:
Figure 0007290651000180
工程1、化合物WX49-1の合成
化合物WX47-3(0.1g、298.68μmol)、XX3(125.93mg、418.16μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(24.16mg、20.91μmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、448.02μL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を90℃で16時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離してWX49-1を得た。
MS-ESI m/z:474.4M+H]+。
工程2、化合物WX49の合成
0~5℃の条件下で化合物WX49-1(0.06g、126.71μmol)のテトラヒドロフラン(10mL)に水素化リチウムアルミニウム(0.05g、1.32mmol)を加え、反応液を30℃まで昇温させて3時間撹拌した。反応液に1滴の水、2滴の濃度10%水酸化ナトリウム、3滴の水を0~5℃でゆっくりと順次加え、その後に濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで分離して化合物WX49を得た。
MS-ESI m/z:446.1M+H]+。
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=8.43(bRs,1H),8.27(d,J=1.0Hz,1H),7.57(s,1H),7.50(t,J=2.3Hz,1H),7.34(t,J=2.8Hz,1H),6.54(s,1H),4.88(s,2H),4.50(bRd,J=4.5Hz,1H),4.21-4.35(m,2H),4.13(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.88-3.93(m,1H),3.79-3.88(m,1H),3.64-3.73(m,2H),3.45(td,J=12.8,4.0Hz,1H),2.52(s,3H),1.44(d,J=6.8Hz,3H),1.33-1.40(m,2H),1.02-1.11ppm(m,2H)。
実施例50
Figure 0007290651000181
合成経路:
Figure 0007290651000182
工程1、化合物WX50-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30-1を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:0~60%)で分離してWX50-1を得た。
MS-ESI:544.4[M+H]+。
工程2、化合物WX50の合成
対応する原料を使用する以外、実施例30で化合物WX30を合成する方法と同様の方法で製造し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30/1、10/1)で精製して化合物WX50を得た。
MS-ESI:390.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.24(d,J=6.78Hz,3H)2.33(s,3H)3.22(td,J=12.67,4.02Hz,1H)3.37-3.42(m,1H)3.55(td,J=11.86,2.64Hz,1H)3.66-3.73(m,1H)3.76-3.83(m,1H)4.01(dd,J=11.42,3.14Hz,1H)4.06(s,3H)4.14(bRd,J=10.79Hz,1H)4.51(bRd,J=7.03Hz,1H)6.92(s,1H)6.95(dd,J=3.51,2.01Hz,1H)7.36(s,1H)7.57-7.61(m,2H)8.31(d,J=5.02Hz,1H)11.80(bRs,1H)。
実施例51
Figure 0007290651000183
合成経路:
Figure 0007290651000184
工程1、化合物WX51-1の合成
化合物D1-2(4.51g、18.18mmol)、XX3(4.96g、16.47mmol)及びビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(893.11mg、1.27mmol)の1,4-ジオキサン(60mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(27.27mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を110℃で15時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:15~35%)で分離してWX51-1を得た。
MS-ESI:386.9[M+H]
工程2、化合物WX51-2の合成
化合物WX51-1(0.21g、542.87μmol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液に3,5-ジメチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(181.65mg、814.31μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(62.73mg、54.29μmol)、炭酸ナトリウム溶液(2M、814.31μL)を室温で加え、その後に100℃で窒素雰囲気下で12時間撹拌した。反応系を室温になるまで冷却して酢酸エチル(50mL)で希釈し、それぞれ水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に濾液から溶媒を減圧除去して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=33%~50%)で精製して化合物WX51-2を得た。
MS-ESI:448.3[M+H]
工程3、化合物WX51の合成
対応する原料を使用する以外、実施例37で化合物WX37を合成する方法と同様である。化合物WX50を得た。
MS-ESI m/z:420.1[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 1.30(d,J=6.78Hz,3H)2.48(s,3H)2.68(s,3H)3.24-3.30(m,1H)3.51-3.61(m,1H)3.67-3.74(m,1H)3.79-3.86(m,1H)4.03(bRd,J=7.78Hz,1H)4.26(bRd,J=13.05Hz,1H)4.58-4.63(m,1H)4.65(d,J=5.77Hz,2H)5.16(t,J=5.77Hz,1H)5.76(s,1H)6.73(s,1H)7.25 (bRs,1H)7.41(t,J=2.64Hz,1H)7.50(s,1H)8.09(d,J=1.25Hz,1H)11.20(bRs,1H)。
実施例52
Figure 0007290651000185
合成経路:
Figure 0007290651000186
工程1、化合物WX52の合成
対応する原料を使用する以外、実施例13で化合物WX13を合成する方法と同様である。化合物WX52を得た。
MS-ESI m/z:404.21[M+H]+。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ=8.15(bRs,1H),7.99(s,1H),7.30(t,J=2.3Hz,1H),7.28(s,1H),7.20(bRs,1H),6.41(s,1H),4.44(bRs,1H),4.28(s,3H),4.19(bRd,J=12.5Hz,1H),4.05(dd,J=3.6,11.4Hz,1H),3.85-3.80(m,1H),3.77-3.72(m,1H),3.61(dt,J=3.0,11.9Hz,1H),3.36(dt,J=4.0,12.7Hz,1H),2.48(s,3H),2.47(s,3H),1.36(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例53
Figure 0007290651000187
合成経路:
Figure 0007290651000188
工程1、化合物WX53の合成
化合物WX42-1(100mg、166.48μmol)の1,4-ジオキサン(2mL)の溶液に2モル濃度の水酸化ナトリウム水溶液(0.25mL)を加え、反応液を80℃で1.5時間加熱撹拌した後、塩酸でpH値を5まで調節し、その後にジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を飽和食塩水で一回洗浄し、かつ無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をpre-HPLC(中性条件)で分離して化合物53を得た。
MS-ESI m/z:433.31[M+H]+。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=11.65(bRs,1H),8.78(d,J=1.5Hz,1H),8.17(s,1H),7.69(t,J=2.8Hz,1H),7.41(s,1H),7.38(bRs,1H),6.82(s,1H),4.60(bRs,1H),4.29(bRd,J=11.3Hz,1H),4.05(bRs,1H),4.03(s,3H),3.86-3.80(m,1H),3.71(bRd,J=9.4Hz,1H),3.61-3.53(m,1H),3.28(s,1H),2.20(s,3H),1.32(d,J=6.6Hz,3H)。
実施例54
Figure 0007290651000189
合成経路:
Figure 0007290651000190
工程1、化合物WX54-1の合成
化合物XX10(0.35g、817.91μmol)、C1(256.27mg、981.49μmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(66.16mg、57.25μmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に2モル濃度の炭酸ナトリウム(2M、1.02mL)水溶液を加え、窒素ガスで3回置換し、反応液を90℃で36時間加熱撹拌した後、濾過し、溶液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:15~45%)で分離して化合物WX54-1を得た。
MS-ESI m/z:527.4[M+H]+。
工程2、化合物WX54-2の合成
化合物WX54-1(0.43g、816.56mmol)のN’N-ジメチルホルムアミド(10mL)の溶液に水素化ナトリウム(37.56mg、939.05mmol、純度60%)を0~5℃で加え、反応液を0~5℃で15分間撹拌した後、p-トルエンスルホニルクロリド(186.81mg、979.87μmol)をさらに加えた。反応液を0~5℃で2時間撹拌した後に、0~5℃で水(40mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(80mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に濃縮してWX54-2を得た。
MS-ESI m/z:681.5[M+H]+。
工程3、化合物WX54-3の合成
化合物WX54-2(0.56g、822.58mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)の溶液に4モルの塩酸/1,4-ジオキサン(4M、4.67mL)を加え、反応液を30℃で36時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウムでpH=7~8に調節し、水(30mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(40mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル:25~50%)で分離して化合物WX54-3を得た。
MS-ESI m/z:481.3[M+H]
工程4、化合物WX54-4の合成
化合物WX54-3(0.12g、249.71μmol)、2,5-ジメチル-1,3,4-オキサジアゾール(97.99mg,998.85μmol)の1-メチル-2-ピロリドン(2mL)の溶液に無水p-トルエンスルホン酸(43.00mg、249.71umol)を加え、反応液をマイクロ波で220℃で1.5時間撹拌した。反応液を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン:2~8%)で分離して化合物WX54-4を得た。
MS-ESI m/z:561.4[M+H]
工程5、化合物WX54の合成
化合物WX54-4(0.05g、89.18μmol)の1,4-ジオキサン(10mL)の溶液に2モルの水酸化ナトリウム(2M、3mL)を加え、反応液を80℃で12時間撹拌した。1モルの塩酸でpH=7に調節し、水(15mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(25mL*3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後に有機相を濃縮して粗生成物を得て、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン:10:1)で分離して化合物WX54を得た。
MS-ESI m/z:407.2[M+H]
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=8.50(bRs,1H),7.32(dd,J=10.5,2.3Hz,1H),7.25(t,J=2.8Hz,1H),7.12(dd,J=8.9,1.6Hz,1H),6.88(s,1H),6.85(bRs,1H),6.26(s,1H),4.30(bRd,J=6.0Hz,1H),3.97-4.08(m,2H),3.72-3.83(m,2H),3.60(td,J=11.9,3.1Hz,1H),3.29(td,J=12.7,3.9Hz,1H),2.34(s,6H),1.30ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例55
Figure 0007290651000191
合成経路:
Figure 0007290651000192
工程1、化合物WX55-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-1を合成する方法と同様である。化合物WX55-1を得た。
MS-ESI m/z:510.4[M+H]
工程2、化合物WX55-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-2を合成する方法と同様である。化合物WX55-2を得た。
MS-ESI m/z:664.5[M+H]
工程3、化合物WX55-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-3を合成する方法と同様である。化合物WX55-3を得た。
MS-ESI m/z:464.3[M+H]
工程4、化合物WX55-4の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-3を合成する方法と同様である。化合物WX55-4を得た。
MS-ESI m/z:544.4[M+H]
工程5、化合物WX55の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54を合成する方法と同様である。化合物WX55を得た。
MS-ESI m/z:390.2[M+H]
H NMR(CHLOROFORM-d,400MHz):δ=8.80(bRs,1H),7.68(d,J=7.5Hz,1H),7.62(d,J=8.1Hz,1H),7.41-7.45(m,1H),7.34(t,J=7.8Hz,1H),7.13(bRs,1H),6.95(s,1H),4.85(bRs,1H),4.54(bRd,J=12.8Hz,1H),4.08(dd,J=11.4,3.1Hz,1H),3.83-3.92(m,1H),3.74-3.83(m,1H),3.64(td,J=11.9,2.6Hz,1H),3.45(td,J=12.9,3.4Hz,1H),2.58(s,6H),1.44ppm(d,J=6.8Hz,3H)。
実施例56
Figure 0007290651000193
合成経路:
Figure 0007290651000194
工程1、化合物WX56-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-1を合成する方法と同様である。化合物WX56-1を得た。
MS-ESI m/z:528.4[M+H]
工程2、化合物WX56-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-2を合成する方法と同様である。化合物WX56-2を得た。
MS-ESI m/z:682.5[M+H]
工程3、化合物WX56-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-3を合成する方法と同様である。化合物WX56-3を得た。
MS-ESI m/z:482.6[M+H]
工程4、化合物WX56-4の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-3を合成する方法と同様である。化合物WX56-4を得た。
MS-ESI m/z:562.3[M+H]
工程5、化合物WX56の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54を合成する方法と同様である。化合物WX56を得た。
MS-ESI m/z:407.9[M+H]
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δ=8.47(bRs,1H),7.48(bRd,J=10.6Hz,1H),7.39(bRs,1H),7.31(s,1H),7.03(bRs,1H),6.92(s,1H),4.84(bRs,1H),4.51(bRs,1H),4.08(bRd,J=10.4Hz,1H),3.90-3.83(m,1H),3.81-3.75(m,1H),3.64(bRt,J=11.6Hz,1H),3.50-3.39(m,1H),2.58(s,6H),1.44(bRd,J=6.5Hz,3H)。
実施例57
Figure 0007290651000195
合成経路:
Figure 0007290651000196
工程1、化合物WX57-1の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-1を合成する方法と同様である。化合物WX57-1を得た。
MS-ESI m/z:509.4[M+H]+。
工程2、化合物WX57-2の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-2を合成する方法と同様である。化合物WX57-2を得た。
MS-ESI m/z:663.5[M+H]+。
工程3、化合物WX57-3の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-3を合成する方法と同様である。化合物WX57-3を得た。
MS-ESI m/z:463.3[M+H]
工程4、化合物WX57-4の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54-4を合成する方法と同様である。化合物WX57-4を得た。
MS-ESI m/z:542.9[M+H]
工程5、化合物WX57の合成
対応する原料を使用する以外、実施例54で化合物WX54を合成する方法と同様である。化合物WX57を得た。
MS-ESI m/z:389.0[M+H]
H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)δppm 1.38(d,J=6.78Hz,3H)2.41(s,6H)3.37(td,J=12.67,4.02Hz,1H)3.68(td,J=11.86,3.14Hz,1H)3.80-3.89(m,2H)4.05-4.15(m,2H)4.39(bRd,J=6.78Hz,1H)6.28(d,J=1.25Hz,1H)6.98(d,J=1.00Hz,1H)7.01(bRs,1H)7.28-7.33(m,1H)7.36(t,J=2.89Hz,1H)7.52(d,J=8.28Hz,1H)7.58(d,J=7.28Hz,1H)8.69(bRs,1H)。
実験例1、インビトロ評価
IC50を測定することによってヒトATRキナーゼに対する試験化合物の阻害活性を評価した。
ATR/ATRIP(h)を、50nMのGST-cMyc-p53及びMg/ATP(必要に応じた濃度)を含む測定緩衝液中でインキュベートした。Mg/ATP混合物を加えることにより反応を開始した。室温で30分間インキュベートした後、EDTAを含む停止溶液を加えて反応を停止させた。最後に、dで標識された抗GSTモノクローナル抗体を含む検出緩衝液と、抗リン酸化p53のオスミウムで標識された抗リン酸Ser15抗体を加えた。その後に時間分解蛍光モードでプレートを読み取り、かつ均一相時間分解を行った。
公式HTRF=10000×(Em665nm/Em620nm)に基づいて蛍光(HTRF)信号を決定した。
XLFitバージョン5.3(ID Business Solutions)を用いてIC50データを解析した。非線形回帰分析を用いてS形線量反応(可変勾配)曲線をフィッティングした。実験結果を表1に示す。
Figure 0007290651000197
結論:本発明に係る化合物は、ATRに対して優れた阻害活性を有する。
実験例2、インビトロ細胞活性実験
本実験では、腫瘍細胞系LoVoにおける化合物のインビトロ細胞活性への影響を検出することにより化合物の細胞増殖に対する阻害作用を研究した。
CellTiter-Glo発光法による細胞活性の検出
以下の手順は、PromegaCellTiter-Glo発光法による細胞活性の検出用キット(Promega-G 7573)の説明書に従って行った。
(1)、CellTiter-Glo緩衝液を融解させ、かつ室温になるまで放置する。
(2)、CellTiter-Glo基質を室温になるまで放置する。
(3)、1本のCellTiter-Glo基質にCellTiter-Glo緩衝液を加えて基質を溶解させ、CellTiter-Glo作動液を調製する。
(4)、ゆっくりとボルテックスして十分に溶解させる。
(5)、細胞培養プレートを取り出し30分間放置して、室温になるまで平衡させる。
(6)、各ウェルに50μLのCellTiter-Glo作動液(各ウェルにおける細胞培養液の半分の体積に等しい)を加える。光を避けるために細胞プレートをアルミ箔紙で被覆する。
(7)、培養プレートをオービタルシェーカー上で2分間振盪して細胞溶解を誘導する。
(8)、培養プレートを室温で10分間放置して発光信号を安定させる。
(9)、SpectraMax i 3 x oFMoleculaRDevicesプレートリーダー上で発光信号を検出する。
データ分析
次式で検出された化合物の阻害率(Inhibition rate、IR)を計算する。IR(%)=(1-(RLU化合物-RLU空白対照)/(RLU溶媒対照-RLU空白対照))*100%。Excelで異なる濃度の化合物の阻害率を計算し、次にGraphPad Prismソフトウェアを用いて阻害折れ線グラフを作成し、かつ最小抑制率、最大抑制率及びIC 50を含む相関パラメータを計算する。
この実験結果を表2に示す。
Figure 0007290651000198
実験結論:本発明の化合物は、ATMシグナル伝達経路が突然変異してなるLoVo腫瘍細胞に対していずれも優れた阻害作用を有する。
実験例3:インビボ薬物動態性質の研究
供試試料:上記実験に基づいて、その中のいくつかの高活性、構造の代表的な化合物を選択して更なる実験を行う。
実験方法:本研究の目的は、当該化合物の薬物動態パラメータを測定し、かつ雌Balb/CNudeマウスにおける経口バイオアベイラビリティを計算することである。当該項目では、6匹の雌Balb/CNudeマウスを用い、3匹のマウスに対して静脈内投与を行い、投与量が1mg/kgであり、0h(投与前)と投与後0.0833、0.5、1、2、4、6、8、24hの血漿試料を収集し、他の3匹のマウスに対して経口胃内投与を行い、投与量が10mg/kg又は25mg/kgであり、0h(投与前)と投与後0.5、1、2、3、4、6、6、8、24hの血漿試料を収集し、その後に収集された試料に対してLC/MS/MS分析を行い、かつデータを採取し、採取された分析データをPhoenix WinNonlin 6.2.1ソフトウェアを用いて関連薬物動態パラメータを計算した。
実験結果を、表3.1及び3.2に示す。
3.1 静脈内注射投与の結果
Figure 0007290651000199
3.2 経口投与の結果
Figure 0007290651000200
実験結論:本発明の化合物は、経口にも優れた吸収と露出量を有し、経口投与に適する。
実験例4:結腸直腸癌LoVo CDXインビボ薬効研究
実験目的:
LoVoは、MRE11Aが突然変異してなる(MRE11Aは、DNA二本鎖切断修復においてATMシグナル伝達経路に関する重要な組成部分である)結腸直腸腺癌腫瘍細胞であり、ATR阻害剤に敏感である。本実験では、直腸癌LoVo CDXモデルによりATMシグナル伝達経路欠陥による腫瘍に対するATR阻害剤の単剤の阻害作用を検証した。
実験方法:
1、実験動物:
種:マウス
品種:BALB/cヌードマウス
サプライヤ:北京維通利華実験動物技術有限公司
週齢及び体重:6~8週齢、体重18~22グラム
性別:雌性
2.細胞培養
ヒト結腸癌LoVo細胞(ECACC、品番:87060101)を、インビトロで単層培養し、培養条件は、Ham‘s F-12培地に10%ウシ胎児血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン及び2mMのグルタミンを加え、37℃で5%COで培養することである。膵酵素-EDTAで週2回通常消化処理して継代した。細胞飽和度が80%~90%になると、細胞を受け取り、計数し、接種した。0.1mL(10×106個)のLoVo細胞を、各ヌードマウスの右背部に皮下接種し、腫瘍平均体積が173mmに達すると、群分け投与を開始した。
3、受験物の調製と投与量
1)化合物WX15を調製する場合、25.51mgのWX15を0.500mL DMSOに溶解させ、2.000mLのプロピレングリコール及び2.500mL脱イオン水を加え、ボルテックス混合し、PH=6.0に調節し、澄明溶液を得た。化合物WX42、WX45、WX46の調製方法は、化合物WX15の調製方法と同じである。
投与量:全ての試験化合物を、25mg/kgで1日2回経口投与し、1日に8時間間隔で投与した。
4、腫瘍測定及び実験指標
カーソルスケールで週2回腫瘍径を測定した。腫瘍の体積の計算式は、V=0.5a×bであり、ここで、aとbはそれぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の腫瘍抑制効果を、TGI(%)又は相対腫瘍増殖率T/C(%)で評価した。相対腫瘍増殖率T/C(%)=TRTV/CRTV×100%(TRTVは、治療群のRTV平均値であり、CRTVは、陰性対照群のRTV平均値である)。腫瘍測定の結果から相対腫瘍体積(relative tumoRvolume、RTV)を算出し、計算式はRTV=Vt/V0であり、V0は、群分け投与時(即ちD0)で測定された腫瘍体積であり、Vtは、ある測定時の腫瘍体積であり、TRTVとCRTVとは同じ日のデータである。
TGI(%)は、腫瘍成長阻害率を反映するものである。TGI(%)=[1-(ある処理群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
実験終了後に、腫瘍重量を検出し、T/Cweightパーセンテージを計算し、TweightとCweightは、それぞれ投与群と溶媒対照群の腫瘍重量を表す。
5、実験結果
本実験では、ヒト結腸直腸癌異種移植腫瘍モデルにおける化合物の薬効を評価し、溶媒対照群を参照した。各群の異なる時点での腫瘍体積を図1に示す。17日間投与した場合、WX42(25mg/kg)群と溶媒対照群とを比較して、T/CとTGIは、それぞれ27.8%と90.7%であり、WX45(25 mg/kg)群と溶媒対照群とを比較して、T/CとTGIは、それぞれ32.3%と79.9%であり、WX46(25mg/kg)群と溶媒対照群とを比較して、T/CとTGIは、それぞれ43.8%と79.9%であり、WX15(25mg/kg)群はと溶媒対照群とを比較して、T/CとTGIは、それぞれ46.7%と66.8%であった。
6、結論
本実験では、本発明の化合物は、ヒト結腸直腸癌LoVo細胞の皮下異種移植腫瘍モデルの担癌マウスの成長に対して一定の阻害作用がある。

Claims (16)

  1. 式(I)で表される化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007290651000201
    (ただし、
    nは、1、2、3又は4であり、
    、Z、Zは、それぞれ独立に、CH及びNから選ばれ、少なくとも1つはNであり、
    、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
    環Aは、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基及びピリジル基から選ばれ、
    は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のRで置換された、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基及びC3-6シクロアルキル基から選ばれ、
    は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、COOH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC1-3アルキル基から選ばれ、
    Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、任意に1、2又は3個のR’で置換された、C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基から選ばれ、
    R’は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH及びNHから選ばれ
    ただし、式(I)の化合物は、(3R)-3-メチル-4-[6-(ピリジン-3-イル)-2-[1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル]ピリミジン-4-イル]モルホリン、(R)-4-(2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-6-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピリミジン-4-イル)-3-メチルモルホリン、及び(R)-5-(6-(3-メチルモルホリノ)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-アミンを除く)
  2. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007290651000202
    (ただし、
    nは、1、2、3又は4であり、
    、Z 、Z は、それぞれ独立に、CH及びNから選ばれ、少なくとも1つはNであり、
    、T は、それぞれ独立に、C(R )及びNから選ばれ、
    は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH 、COOH、及び任意に1、2又は3個のRで置換されたC 1-3 アルキル基から選ばれ、
    Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH 、任意に1、2又は3個のR’で置換された、C 1-3 アルキル基及びC 1-3 アルコキシ基から選ばれ、
    R’は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH及びNH から選ばれ;
    (i) 環Aは、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3-トリアゾリル基及び1,2,4-トリアゾリル基から選ばれ、
    は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH 、任意に1、2又は3個のRで置換された、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基及びC 3-6 シクロアルキル基から選ばれ、
    或いは、
    (ii) 式(I)における構造単位
    Figure 0007290651000203
    は、
    Figure 0007290651000204
    及び
    Figure 0007290651000205
    からなる群から選択される)
  3. Rは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び-O-CHから選ばれる、請求項1に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、1、2又は3個のRで置換された、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基及びシクロプロピル基から選ばれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  5. は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、CHF、CHF、CF、Et、-CHOH、-O-CH
    Figure 0007290651000206
    から選ばれる、請求項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  6. は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、COOH、CH、Et及び-CH-OHから選ばれる、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  7. 環Aは、
    Figure 0007290651000207
    から選ばれる、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  8. 構造単位
    Figure 0007290651000208
    は、
    Figure 0007290651000209
    から選ばれる、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  9. 構造単位
    Figure 0007290651000210
    は、
    Figure 0007290651000211
    から選ばれる、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  10. 構造単位
    Figure 0007290651000212
    は、
    Figure 0007290651000213
    から選ばれる、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  11. 構造単位
    Figure 0007290651000214
    は、
    Figure 0007290651000215
    から選ばれる、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  12. Figure 0007290651000216
    (ただし、
    、Tは、それぞれ独立に、C(R)及びNから選ばれ、
    、Z及びZは、請求項1又は2の通り定義され、
    は、請求項1、2、3、4又は5のいずれか一項の通り定義され、
    は、請求項1又はで定義された通りである)
    から選ばれる、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  13. Figure 0007290651000217
    (ただし、
    、Z、Zは、請求項1又は2の通り定義され、
    は、請求項1、2、3、4又は5のいずれか一項の通り定義され、
    は、請求項1又はで定義された通りである)
    から選ばれる、請求項12に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  14. Figure 0007290651000218
    Figure 0007290651000219
    Figure 0007290651000220
    Figure 0007290651000221
    で表されるものから選ばれる、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩。
  15. 固形腫瘍又は血液腫瘍を治療するための薬物の製造における、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体又はその薬学的に許容される塩の使用。
  16. 請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
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