JP7290487B2 - 圧電デバイス及び電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、例えばIC(Integrated Circuit)などの半導体素子を搭載する素子搭載部材備えた例えば温度補償型水晶発振器(以下「TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)」という。)などの圧電デバイス、及びこの圧電デバイスを備えた電子機器に関する。
フリップチップ(以下「FC(Flip Chip)」という。)の一例として、回路形成面にはんだバンプを設けたICチップがある。FC実装は、FCの回路形成面を基板の電極パッドに向けて、はんだバンプを介してFCを基板に実装する方法である。このFC実装は、電子部品の実装密度を高めるために、プリント配線板の他、圧電デバイスなどにも用いられる(例えば特許文献1、2)。
特開2003-168695号公報 特開2015-095717号公報
ICチップに形成されたはんだバンプは、はんだが固化する際に表面張力によって半球状になったものである。一方、基板の電極パッドは、はんだバンプの外形を囲むような正方形になっている。そのため、はんだバンプが溶融して電極パッドに接合したとき、はんだバンプは電極パッド全体に濡れ広がってほぼ正方形になる。
もしも、はんだバンプが電極パッドに接合しなかったときは、はんだバンプは円形のままになる。この場合は、はんだバンプと電極パッドとの電気的接続が不安定になるため、不良品扱いとなる。したがって、実装後のはんだバンプの形状をX線で平面視することにより、はんだバンプの接合状態の良否を判定することができる。すなわち、実装後のはんだバンプの平面形状が、正方形ならば良品、円形ならば不良品である。
しかしながら、コンピュータソフトウェアによって、実装後のはんだバンプの接合状態について良否を自動的に判定することは難しかった。なぜなら、一般的なパターン認識のアルゴリズムでは、縦横比を用いるため、縦横比がともに1:1になる正方形と円形とを区別できないからである。
本開示に係る圧電デバイスは、表裏関係にある第一面及び第二面を有する基板部を含む素子搭載部材と、前記第一面側に位置する圧電素子と、前記第二面側に位置する半導体素子と、備え、前記半導体素子は、平面視して長軸及び短軸からなる略楕円形の端子電極と、前記端子電極上のはんだバンプと、を有し、前記素子搭載部材は、前記第二面に位置する金属パターンを更に含み、前記金属パターンは、平面視して略正方形であるとともに前記はんだバンプが接合される素子搭載領域と、前記素子搭載領域に電気的に繋がる引き回し領域と、を有する。本開示に係る電子機器は、本開示に係る圧電デバイスを備える。
本開示に係る素子搭載部材によれば、実装後のはんだバンプの接合状態について縦横比の違いに基づく良否判定を自動化できる。
実施形態1の素子搭載部材を示し、図1[A]は裏側から見た平面図、図1[B]は図1[A]におけるIb部拡大図、図1[C]は図1[B]に対応する比較例の部分拡大図である。 図1[B]におけるII-II線断面図である。 実施形態1の圧電デバイスを示す分解斜視図である。 図3におけるIV-IV線断面図である。 図5[A]は電子機器の第一例を示す正面図であり、図5[B]は電子機器の第二例を示す正面図である。 図6[A]は実施形態2の素子搭載部材における金属パターンを示す平面図、図6[B]は実施形態2の素子搭載部材における金属パターンの変形例を示す平面図、図6[C]は実施形態1の素子搭載部材における金属パターンの変形例を示す平面図である。 図7[A]は実施形態3の圧電デバイスにおける半導体素子の一部を示す平面図、図7[B]は図7[A]の半導体素子の一部を示す側面図、図7[C]は実施形態3の圧電デバイスにおける金属パターンを示す平面図である。 比較例、実施形態1及び実施形態3における良否判定を概説するための図表である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いることにより、重複説明を省略する。図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。
<実施形態1>
図1[A]、図1[B]、図3及び図4に示すように、本実施形態1の素子搭載部材20は、表裏関係にある第一面21及び第二面22を有する基板部25と、第二面22に位置する金属パターン60と、を備えている。金属パターン60は、平面視して縦の寸法と横の寸法とが異なる形状であるとともに半導体素子50のはんだバンプ55が接合されるIC用パッド61と、IC用パッド(素子搭載領域)61に電気的に繋がる配線パターン(引き回し領域)62と、を有する。IC用パッド61及び配線パターン62は、特許請求の範囲における「素子搭載領域」及び「引き回し領域」の一例である。
IC用パッド61の形状は、平面視して長辺611及び短辺612からなる略矩形としてもよい。このとき、長辺611の寸法をa1、短辺612の寸法をb1としたとき、次式(1)の関係が成り立つ、としてもよい。
1.25≦a1/b1<2 ・・・(1)
「略矩形」は、例えば四隅が丸みを帯びた矩形なども含む。IC用パッド61の形状は、略矩形に限らず、例えば略楕円形などとしてもよい。IC用パッド61、横方向が長辺611かつ縦方向が短辺612(すなわち横長)となっているが、縦方向が長辺611かつ横方向が短辺612(すなわち縦長)としてもよい(図6[C])。
金属パターン60はIC用パッド61と配線パターン62との境界に位置するとともに表面が金属酸化物からなる溝部63を更に有し、配線パターン62は長辺611よりも小さい幅621で長辺611から引き出されている(又は短辺612よりも小さい幅621で短辺612から引き出されている(図6[C]))、としてもよい。
図3及び図4に示すように、本実施形態1の圧電デバイス10は、本実施形態1の素子搭載部材20と、第一面21側に位置する圧電素子40と、第二面22側に位置する半導体素子50と、を備える。
次に、本実施形態1の素子搭載部材20及び圧電デバイス10の構成について、更に詳しく説明する。
素子搭載部材20は、パッケージとも呼ばれ、半導体素子50及び圧電素子40を搭載する。蓋部材30は、素子搭載部材20上に設けられる。凹部空間11は、素子搭載部材20に形成され、圧電素子40を収容する。凹部空間12は、素子搭載部材20に形成され、半導体素子50を収容する。
素子搭載部材20は、圧電素子40を搭載する第一面21及び半導体素子50を搭載する第二面22を有する基板部25の他にも、基板部25の第一面21の周縁に設けられた枠部26aと、基板部25の第二面22の周縁に設けられた枠部26bとを備える。基板部25と枠部26aとによって凹部空間11が形成され、基板部25と枠部26bとによって凹部空間12が形成される。第二面22と半導体素子50との隙間13は、アンダーフィル樹脂(図示せず)で満たされる。
素子搭載部材20における基板部25及び枠部26a,26bは、例えば複数のグリーンシートが積層及び焼成された積層セラミックス板からなる。枠部26aは、基板部25の第一面21側の周縁に沿って環状に設けられている。枠部26bは、基板部25の第二面22側の周縁に沿って環状に設けられている。内部配線28(一部のみ図示)は、例えばグリーンシートに印刷された導体パターンやビアホール導体からなる。凹部空間11の第一面21には圧電素子用パッド23が設けられ、凹部空間12の第二面22にはIC用パッド61が設けられている。IC用パッド61は、長辺611が素子搭載部材20の長手方向に平行(すなわち図1[A]において横長)になっているが、長辺611が素子搭載部材20の短手方向に平行(すなわち図1[A]において縦長)としてもよい。
基板部25の第一面21には、圧電素子用パッド23が設けられる。圧電素子用パッド23は、圧電素子40の電極44に対向する位置に設けられ、導電性接合材27によって電極44に電気的に接続される。導電性接合材27は、例えば銀ペーストなどの導電性接着剤であり、硬化前は流動性を有する。枠部26bの四隅の突端面には、それぞれ外部接続端子29が設けられている。外部接続端子29には、例えば、周波数制御端子、接地端子、出力端子、電源電圧端子などがある。なお、圧電素子用パッド23、IC用パッド61及び外部接続端子29は、内部配線28(一部のみ図示)によって相互にかつ電気的に接続されている。なお、枠部26bは、基板部25と一体ではなく、例えばガラスエポキシ樹脂からなる別基板としてもよい。その場合は、基板部25の下面の四隅と枠部26bの上面の四隅にパッドを設け、それらを導電性接合材で電気的かつ機械的に接合する。
図2に示すように、金属パターン60の断面は例えば三層構造からなる。その三層構造は、下層601がモリブデン(Mo)、中層602がニッケル(Ni)、上層603が金(Au)である。溝部63は、金属パターン60にレーザ光を照射して、中層602のニッケルと上層603の金を除去することにより設けられる。このとき、図2において溝部63の両端には突起631,632が形成される。突起631,632は、中層602のニッケルがレーザ光照射時の熱によって空気と反応した金属酸化物からなるので、溶融したはんだバンプ55がIC用パッド61から配線パターン62へ広がることを抑える。金属酸化物ははんだ濡れ性が悪いからである。
図4に示すように、半導体素子50は、表側にはんだバンプ55付きの電子回路面52を有し、裏側に裏面51を有する。半導体素子50は、FCと呼ばれるICチップであり、平面視して略円形の端子電極56と、端子電極56上の接続端子としてのはんだバンプ55を有する。電子回路面52は、一般的なIC製造技術によって、シリコンからなる半導体基板53の一方の面に電子回路が形成されたものである。電子回路面52には、圧電素子40に接続される発振回路と、圧電素子40の周波数温度特性を補償する温度補償回路とが形成されている。なお、半導体素子50は、ICに限らず、例えばダイオード、トランジスタ、サーミスタ、光素子又は各種のセンサとしてもよい。半導体基板53は、シリコンに限らず、化合物半導体からなるものとしてもよい。
はんだバンプ55は、IC用パッド61に電気的に接続される。つまり、はんだバンプ55とIC用パッド61とは、同じ数だけ設けられている。例えば、電子回路面52の端子電極56にクリームはんだを印刷し、それをリフロー炉で加熱し溶かすことにより、半球状のはんだバンプ55が得られる。はんだバンプ55及びIC用パッド61の個数は、それぞれ本実施形態1では六個であるが、四個でも、八個でも、何個でもよい。はんだバンプ55の具体例を述べれば、直径が80~100μm程度、高さが60~100μm程度、材質がSn-Ag-Cu系である。
図3は、圧電素子40及び半導体素子50を素子搭載部材20に搭載する前の状態を示している。ただし、図3では、凹部空間12及びIC用パッド61が隠れているので図示されていない。圧電デバイス10は、表裏関係にある第一面21及び第二面22を有する素子搭載部材20と、第一面21側に位置する圧電素子40と、圧電素子40の発振回路を有するとともに第二面22側に位置する半導体素子50と、を備えている。このように、圧電デバイス10は、圧電素子40と、圧電素子40に電気的に接続された半導体素子50とを備え、所定の発振周波数からなる出力信号を生成する。
換言すると、圧電デバイス10は、凹部空間12を有する素子搭載部材20と、素子搭載部材20に搭載された圧電素子40と、凹部空間12の第二面22に電子回路面52が接続するようにFC実装された半導体素子50と、を備えている。圧電デバイス10は、凹部空間11、蓋部材30などを、更に備えたTCXOである。
圧電デバイス10は、圧電素子40が素子搭載部材20に搭載された状態で、素子搭載部材20と蓋部材30とがシーム溶接などによって接合されることにより、圧電素子40が凹部空間11内に気密封止された構造となっている。つまり、枠部26aの上端に金属枠(図示せず)を設け、その金属枠と蓋部材30とに電流を流すことにより、ジュール熱を発生させてこれらを溶接する。
圧電素子40は、表裏関係にある上面41及び下面42を有する水晶片43と、水晶片43の上面41から下面42まで延設された電極44と、を備えた水晶振動素子である。水晶片43は例えばATカット板からなる。電極44は、互いに絶縁された二つからなり、それぞれ励振電極、引き出し電極、パッド電極などに分けられ、上面41から側面を跨いで下面42まで延びている。なお、圧電素子40は、水晶に限らず、セラミックスなどからなるものとしてもよい。
蓋部材30は、例えばコバール(Kovar)などの金属からなり、略矩形の平板となっている。また、蓋部材30は、素子搭載部材20に電気溶接などにより接合され、凹部空間11を気密封止する。凹部空間11は、本実施形態1では素子搭載部材20側に形成しているが、蓋部材30側に形成してもよい。
圧電デバイス10の製造方法には、次の工程が含まれる。
(1)基板25の第二面22に半導体素子50をFC実装するFC実装工程。
(2)素子搭載部材20に圧電素子40を搭載する工程。
(3)蓋部材30を素子搭載部材20に接合する工程。
FC実装工程では、凹部空間12の第二面22に半導体素子50の電子回路面52を向け、フラックスを塗布したはんだバンプ55をIC用パッド61に接触させた状態で、リフロー炉で加熱することによって、IC用パッド61にはんだバンプ55を接合する。
次に、本実施形態1の素子搭載部材20及び圧電デバイス10について、作用及び効果を説明する。
まず、図1[C]に示す比較例について説明する。比較例は、IC用パッド71、配線パターン72及び溝部73の平面形状を除き、実施形態1と同じ構成である。実装前のはんだバンプ55は、はんだが固化する際に表面張力によって半球状になったものである。一方、IC用パッド71は、はんだバンプ55の外形を囲むような正方形になっている。そのため、はんだバンプ55が溶融してIC用パッド71に接合したとき、はんだバンプ55はIC用パッド71全体に濡れ広がってほぼ正方形になる
もしも、はんだバンプ55がIC用パッド71に接合しなかったときは、はんだバンプ55は円形のままになる。この場合は、はんだバンプ55とIC用パッド71との電気的接続が不安定になるため、不良品扱いとなる。したがって、実装後のはんだバンプ55の形状をX線で平面視することにより、はんだバンプ55の接合状態の良否を判定することができる。すなわち、実装後のはんだバンプ55の平面形状が、正方形ならば良品、円形ならば不良品である。
しかしながら、比較例では、コンピュータソフトウェアによって、実装後のはんだバンプ55の接合状態について良否を自動的に判定することは難しかった。なぜなら、一般的なパターン認識のアルゴリズムでは、縦横比を用いるため、縦横比がともに1:1になる正方形と円形とを区別できないからである。なお、比較例において、IC用パッド71の第一辺711の寸法a2と第二辺712の寸法b2とは等しい(a2=b2)。
これに対し、図1[B]に示すように、本実施形態1では、IC用パッド61の長辺611の寸法a1は短辺612の寸法b1よりも大きい(a1>b1)。そのため、はんだバンプ55がIC用パッド61に接合したときははんだバンプ55は矩形(良品)になり、はんだバンプ55がIC用パッド61に接合しなかったときははんだバンプ55は円形(不良品)のままになる。したがって、実装後のはんだバンプ55の接合状態について、縦横比の違いに基づく良否判定を自動化できる。なぜなら、一般的なコンピュータソフトウェアでは、実装後のはんだバンプ55の平面形状を主に縦横比の違いに基づき認識するので、矩形と円形とを容易に区別できるからである。
長辺611の寸法をa1、短辺612の寸法をb1としたとき、1.25≦a1/b1<2の関係が成り立つ場合は、隣接するIC用パッド61又は配線パターン62との接触を回避しつつ、実装後のはんだバンプ55の接合状態について縦横比の違いに基づく良否判定を自動化できる。1.25>a1/b1ではIC用パッド61の縦横比が正方形に近くなり、a1/b1≧2ではIC用パッド61が細長くなって隣接するIC用パッド61、配線パターン62又は他のパターン64に接触しやすくなる。
配線パターン62の幅621の寸法c1がIC用パッド61の長辺611又は短辺612よりも小さい場合(c1<b1<a1)は、その分、溝部63の長さ633を短くできる。そのため、万が一、溝部63を伝わってはんだが流れたとしても、溝部63の長さ633が短かいので、電気的短絡を抑制できる。なお、図1[C]に示す比較例では、配線パターン72の幅721の寸法c2がIC用パッド71の第一辺711及び第二辺712に等しい(c2=b2=a2)ので、その分、溝部73の長さ733が長くなっている。そのため、溝部73を伝わってはんだが流れると、そのはんだが隣接する溝部73、IC用パッド71又は配線パターン72に接触して、電気的短絡を生じやすい。
本実施形態1の圧電デバイス10によれば、素子搭載部材20を備えたことにより、実装後のはんだバンプ55の接合状態について良否を容易かつ正確に判定できるので、良否判定の自動化を実現でき、良否判定に要する費用及び時間を削減できる。
ここで、IC用パッド61,71の寸法の一例を述べる。IC用パッド61の長辺611の寸法a1は230μm、短辺612の寸法b1は130μmである。IC用パッド71の第一辺711の寸法a2及び第二辺712の寸法b2は、ともに160μmである。また、はんだバンプ55の直径は100μmである。
次に、実施形態1の圧電デバイスを備えた電子機器について説明する。
図5[A]及び図5[B]に示すように、電子機器81,82はそれぞれ実施形態1の圧電デバイス10を備えている。図5[A]に例示した電子機器81はスマートフォンであり、図5[B]に例示した電子機器82はパーソナルコンピュータである。
圧電デバイス10は、はんだ付け、Auバンプ又は導電性接着剤などによってプリント基板に外部接続端子29の底面が固定されることによって、電子機器81,82を構成するプリント基板の表面に実装される。そして、圧電デバイス10は、スマートフォン又はパーソナルコンピュータの他、例えば、時計、ゲーム機、通信機、又はカーナビゲーションシステム等の車載機器などの種々の電子機器で発振源として用いられる。
電子機器81,82によれば、圧電デバイス10を備えたことにより、高信頼性の動作を実現できる。圧電デバイス10は、高精度の良否判定がなされているからである。
<実施形態2>
図6[A]に示すように、本実施形態2の素子搭載部材は次の特徴を有する。IC用パッド74の形状は、平面視して長辺741及び短辺742からなる略矩形である。金属パターン70は、一定の幅721で延びる末端において溝部73を境界にしてIC用パッド74と配線パターン72とに分けられている。金属パターン70は、溝部73の位置を除き、比較例(図1[C])における金属パターンをそのまま使用している。本実施形態2の素子搭載部材によれば、既存の素子搭載部材において溝部73の位置を変えるだけで、実装後のはんだバンプ55の接合状態について良否判定を自動化できる。
図6[B]は、本実施形態2の素子搭載部材の変形例を示す。IC用パッド75の形状は、平面視して長辺751及び短辺752からなる略矩形である。金属パターン70は、一定の幅721で延びる末端において溝部73,76を境界にしてIC用パッド75と配線パターン72とに分けられている。金属パターン70は、溝部76を除き、比較例(図1[C])における金属パターンをそのまま使用している。本実施形態2の素子搭載部材によれば、既存の素子搭載部材において溝部76を加えるだけで、実装後のはんだバンプ55の接合状態について良否判定を自動化できる。
本実施形態2及びその変形例の素子搭載部材のその他の構成、作用及び効果は、実施形態1の素子搭載部材のそれらと同様である。
<実施形態3>
図7[A][B][C]に示すように、本実施形態3の圧電デバイスは、次の特徴を有する。半導体素子50aは、平面視して長軸501及び短軸502からなる略楕円形の端子電極56aと、端子電極56a上のはんだバンプ55aと、を有する。金属パターン70は、平面視して略正方形であるとともにはんだバンプ55aが接合される素子搭載領域71と、素子搭載領域71に電気的に繋がる引き回し領域72と、を有する。
半導体素子50aは、端子電極56a及びはんだバンプ55aの平面形状が異なる点を除き、実施形態1における半導体素子50(図3及び図4)と同じ構成である。金属パターン70は、比較例(図1[C])と同じである。端子電極56aの平面形状を略楕円形するには、例えば、端子電極56a形成時のフォトマスクのパターンを変更すればよい。端子電極56aの平面形状を略楕円形にすると、端子電極56a全面にはんだが濡れ広がることにより、はんだバンプ55aの平面形状も略楕円形になる。
図7[C]に示すように、本実施形態3では、端子電極56aの長軸501の寸法a3は短軸502の寸法b3よりも大きい(a3>b3)。そのため、はんだバンプ55aがIC用パッド71に接合したときははんだバンプ55aは正方形(良品)になり、はんだバンプ55aがIC用パッド71に接合しなかったときははんだバンプ55aは楕円形(不良品)のままになる。したがって、実装後のはんだバンプ55aの接合状態について、縦横比の違いに基づく良否判定を自動化できる。なぜなら、一般的なコンピュータソフトウェアでは、実装後のはんだバンプ55aの平面形状を主に縦横比の違いに基づき認識するので、矩正方形と楕円形とを容易に区別できるからである。
このように、本実施形態3の圧電デバイスによれば、半導体素子50aの端子電極56aの平面形状を略楕円形にすることにより、既存の素子搭載部材をそのまま用いても、実装後のはんだバンプ55の接合状態についての良否判定を自動化できる。本実施形態3の圧電デバイスのその他の構成、作用及び効果は、実施形態1の圧電デバイスのそれらと同様である。
ここで、図8に基づき、比較例、実施形態1及び実施形態3における良否判定について概説する。
比較例(図1[C])では、良品のX線画像は正方形であり、縦横比a2/b2=1である。不良品のX線画像は円形であり、縦横比a0/b0=1である。よって、縦横比の違いに基づき良否を判定することは、不可能である。なお、はんだバンプ55の平面形状は円形であり、縦寸法をa0、横寸法をb0とする。
実施形態1(図1[B])では、良品のX線画像は矩形であり、縦横比a1/b1>1である。不良品のX線画像は円形であり、縦横比a0/b0=1である。よって、縦横比の違いに基づき良否を判定することは、容易である。
実施形態3(図7[C])では、良品のX線画像は正方形であり、縦横比a2/b2=1である。不良品のX線画像は楕円形であり、縦横比a3/b3>1である。よって、縦横比の違いに基づき良否を判定することは、容易である。
<その他>
以上、上記各実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記各実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本開示には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
10 圧電デバイス
11,12 凹部空間
13 隙間
20 素子搭載部材
21 第一面
22 第二面
23 圧電素子用パッド
25 基板部
26a,26b 枠部
27 導電性接合材
28 内部配線
29 外部接続端子
60,70 金属パターン
601 下層
602 中層
603 上層
61,71,74,75 IC用パッド(素子搭載領域)
611,741,751 長辺
612,742,752 短辺
711 第一辺
712 第二辺
62,72 配線パターン(引き回し領域)
621,721 幅
63,73,76 溝部
631,632 突起
633,733 長さ
64 他のパターン
30 蓋部材
40 圧電素子
41 上面
42 下面
43 水晶片
44 電極
50,50a 半導体素子
501 長軸
502 短軸
51 裏面
52 電子回路面
53 半導体基板
55,55a はんだバンプ
56,56a 端子電極
81,82 電子機器

Claims (2)

  1. 表裏関係にある第一面及び第二面を有する基板部を含む素子搭載部材と、
    前記第一面側に位置する圧電素子と、
    前記第二面側に位置する半導体素子と、備え、
    前記半導体素子は、平面視して長軸及び短軸からなる略楕円形の端子電極と、前記端子電極上のはんだバンプと、を有し、
    前記素子搭載部材は、前記第二面に位置する金属パターンを更に含み、
    前記金属パターンは、平面視して略正方形であるとともに前記はんだバンプが接合される素子搭載領域と、前記素子搭載領域に電気的に繋がる引き回し領域と、を有する、
    圧電デバイス。
  2. 請求項記載の圧電デバイスを備えた電子機器。
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