JP7289391B2 - 面状材布設方法 - Google Patents

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本願発明は、肉厚寸法に比して表裏面の縦横寸法の方が著しく大きな面状の材料(以下、「面状材」という。)をコンクリート構造物の表面に布設する技術であり、より具体的には、コンクリート構造物に設置された樹脂製アンカー等を利用して面状材を布設する方法に関するものである。
コンクリートは、水とセメントが反応(水和反応)することによって、時間の経過とともに硬化し、その強度が増していく。つまりコンクリートが目的の強度を発揮するには適切量の水分を必要とするが、日光の直射による温度上昇や風等による乾燥に伴って、打ち込み直後のコンクリートから水分が蒸発することもある。コンクリートからの水分蒸発は、セメントの水和反応を阻害するだけでなく、プラスチック収縮ひび割れが生じるなど、その品質に悪影響を与える要因となる。そこで、打ち込み後のコンクリートの湿潤状態を維持する目的で、表面にコンクリート養生マットを布設し、この養生マットに散水を行う「湿潤養生」が実施されることもある。
従来の湿潤養生では、一定量の水分を維持するため定期的に養生マットに散水しなければならなかったが、近年開発されたアクアカーテン(登録商標)工法によれば定期的に散水することなく湿潤状態を保つことができる。このアクアカーテン(登録商標)工法は給水養生工法のひとつであり、具体的には、脱型後のコンクリート表面を養生シートで覆い、養生シート内の空気を吸引することによって養生シート内を負圧とし、その状態でコンクリート表面と養生シートの間に養生水を常時流水させる方法である。このように、従来手法やアクアカーテン(登録商標)工法などによってコンクリートを養生する場合、いずれにしてもコンクリート表面には養生シート等の面状材を布設する必要がある。
一方、相当期間供用されたコンクリート構造物は、塩害や中性化などを原因とする鉄筋腐食が進行したものも少なくない。このようなコンクリート構造物に対しては計画的に補修が行われており、補修にあたってはこれまで様々な手法が採用されている。脱塩工法や再アルカリ化工法といった電気化学的補修方法も、鉄筋腐食を補修する方法のひとつである。この電気化学的補修方法は、図16に示すように、外部電極Rmを陽極、コンクリート内の鉄筋Rbを陰極として通電する手法であり、通常、外部電極RmとコンクリートCoとの間には電解質溶液Esが湛水され、そのため表面側には養生シートSc(水密シート)が布設される。コンクリート面が鉛直面や天井面となる場合、電解質溶液の湛水を維持することは困難であるが、発明者らはリペアカーテン(登録商標)工法を採用すればこのような場合であっても好適に電解質溶液が湛水されることを見出している。つまり、腐食した鉄筋を補修する場合も、コンクリート表面に養生シート等の面状材を布設することがある。
従来、コンクリート構造物の表面に養生シートなどの面状材を布設するには、テープ類や桟木等を用いてその端部を固定する手法が採られていた。しかしながら、テープ類を用いる手法、桟木等を用いる手法ともに問題を指摘することができる。テープ類を用いる手法は、コンクリート表面が濡れていると固定することが難しく、その場合コンクリート表面を乾燥する必要があり、追加の作業が必要となるうえその分工期も長引くことになる。一方の桟木等を用いる手法は、桟木等を固定するためコンクリートにアンカーを打ち付ける必要があり、コンクリートに損傷を与えるうえ煩雑なアンカー打ち付け作業を強いられることになる。また、テープ類を用いる手法、桟木等を用いる手法ともに、面状材を端部のみで固定することから、特に広い範囲で面状材を布設するケースではその中央部を支持することができず、風によるバタつきや弛みといった不都合が生じることもある。
アクアカーテン(登録商標)工法によれば、負圧を利用して養生シート(面状材)を面的に押さえる(いわば吸着する)ことができるため、テープ類や桟木等を用いる手法が抱える問題を解決することができるが、負圧を維持するための吸引装置が故障等によって停止した場合やはり問題が生じる。すなわち、負圧が抜けた養生シートは風によるバタつきや弛みが生じるおそれがあり、天井面に布設したケースでは養生シート内の給水管や養生シートそのものが落下する危険もある。
そのため、コンクリート構造物の表面にシート類を布設するための好適な技術が望まれており、これまでにもいくつかの改良技術が提案されている。例えば特許文献1では、セパレータの端部に形成される小孔(いわゆる「セパ孔」)とセパレータ端部のネジ部を利用し、ホース留め具で給水用ホースを保持するとともに、シートストッパーによって養生用シートを押さえることができる技術を提案している。
特開2012-167426号公報
特許文献1によれば、従来は必要であった養生用シートの仮止め作業等を省略できるなど作用効率が向上するうえ、養生用シートの表面に表れるのはシートストッパーの一部のみであり養生中の外観を良好にするといった効果を期待することができる。また、ホース留め具を利用することによって給水用ホースを容易かつ確実に保持することができることから、アクアカーテン(登録商標)工法にも好適に利用できるという効果を有する。その反面、特許文献1の技術は、ホース留め具やシートストッパーといった特殊な材料を調達する必要があり、これらの設置にもやや手間がかかるという問題も抱えていた。さらに、「セパ孔」を利用するため、Pコンなどの孔埋め補修材が設置されているケースでは利用し難いという問題もある。
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわちホース留め具など特殊な材料を調達することなく、また「セパ孔」に孔埋め補修材が設置されているケースでも実施でき、しかもアクアカーテン(登録商標)工法やリペアカーテン(登録商標)工法にも好適に実施できる方法であって、端部に限らず中間部でも面状材を押さえることができる面状材布設方法を提供することである。
本願発明は、コンクリート構造物の表面に埋設された基礎材を利用し複数個所において面状材を押さえる、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われた発明である。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された樹脂製アンカーを基礎材として利用し、コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法であって、ビス止め工程を備えた方法である。このビス止め工程では、面状材を穿通して、基礎材にビスを打設する。そして、複数個所の基礎材においてビス止めすることによって、コンクリート構造物の表面に面状材を布設する。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用する方法とすることもできる。なお、この孔埋め補修材は、コンクリート打ち込み時に用いられたセパレータの端部に形成される小孔(セパ孔)を塞ぐための材料である。
本願発明の面状材布設方法は、梁材配置工程をさらに備えた方法とすることもできる。この梁材配置工程では、面状材の表面側であって複数の基礎材の前方に位置するように、梁材を配置する。この場合、ビス止め工程では、梁材に設けられた挿通孔にビスを挿通したうえで、面状材を穿通して基礎材にビスを打設する。その結果、その表面を梁材で抑えながら、面状材がコンクリート構造物の表面に布設される。
本願発明の面状材布設方法は、管材配置工程をさらに備えた方法とすることもできる。この管材配置工程では、コンクリート構造物の表面と面状材との間に管材を配置する。この場合、梁材配置工程では、管材の両側に沿うように2つの梁材を配置する。その結果、管材は2つの梁材の間に架け渡された面状材に支持される。
本願発明の面状材布設方法は、マーキング工程をさらに備えた方法とすることもできる。このマーキング工程では、基礎材のうちビスを打設する基礎材を選出するとともに、選出された基礎材に対してマーキングする。この場合、ビス止め工程では、マーキングされた基礎材にビスを打設する。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された樹脂製アンカーを基礎材として利用する方法であって、基礎側磁具設置工程と表面側磁具設置工程を備えた方法とすることもできる。このうち基礎側磁具設置工程では、基礎材に磁性体を設置し、一方の表面側磁具設置工程では、面状材の表面側であって基礎材の前方に磁石を設置する。そして、複数個所の基礎材において磁石固定することによって、コンクリート構造物の表面に面状材を布設する。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された樹脂製アンカーを基礎材として利用する方法であって、基礎側磁具設置工程で基礎材に磁石を設置し、表面側磁具設置工程で磁性体又は磁石を設置する方法とすることもできる。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用する方法であって、基礎側磁具設置工程と表面側磁具設置工程を備えた方法とすることもできる。このうち基礎側磁具設置工程では、基礎材に磁性体を設置し、一方の表面側磁具設置工程では、面状材の表面側であって基礎材の前方に磁石を設置する。そして、複数個所の基礎材において磁石固定することによって、コンクリート構造物の表面に面状材を布設する。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用する方法であって、基礎側磁具設置工程で基礎材に磁石を設置し、表面側磁具設置工程で磁性体又は磁石を設置する方法とすることもできる。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用する方法であって、表面側磁具設置工程を備えた方法とすることもできる。この場合の孔埋め補修材は、磁性体の材料とされる。
本願発明の面状材布設方法は、磁性体及び磁石を利用する方法であって、梁材配置工程をさらに備えた方法とすることもできる。この梁材配置工程では、梁材の表面側であって基礎材の前方に、磁石又は磁性体を設置する。その結果、その表面を梁材で抑えながら、面状材がコンクリート構造物の表面に布設される。
本願発明の面状材布設方法には、次のような効果がある。
(1)特殊な材料を用いることなく、すなわち市場で提供されているビス等を利用して面状材を布設することができるため、従来に比して容易に作業することができる。
(2)端部や周辺部に限らず面状材の中間部でも固定することから、風によるバタつきや中間部の弛みなどが生じることなく、確実に面状材を布設することができる。
(3)既設の基礎材(樹脂製アンカーや孔埋め補修材)を利用することによって、コンクリートに損傷を与えることがなく、また煩雑なアンカー打ち付け作業を回避することができる。
(4)テープ類を要することなく面状材を布設することができるため、コンクリート表面が濡れているケースでも好適に実施することができる。
(5)アクアカーテン(登録商標)工法やリペアカーテン(登録商標)工法にも好適に利用することができ、さらに吸引装置が停止した場合であっても面状材は堅固に固定されることから、天井面に布設したケースでも面状材や機材等が落下するおそれがない。
(a)はビス方式の本願発明の概要を説明する断面図、(b)は磁石方式の本願発明の概要を説明する断面図。 樹脂製アンカーを基礎材として利用するビス方式の面状材布設方法を説明するステップ図。 複数個所の基礎材において固定された養生シートを示す正面図。 (a)はセパレータから取り外されるプラスチックコーンを示す断面図、(b)はセパ孔に設置される孔埋め補修材を示す断面図。 埋め補修材を基礎材として利用するビス方式の面状材布設方法を説明するステップ図。 (a)は本願発明の面状材布設方法で利用する梁材を示す正面図、(b)は梁材を利用して養生シートをビス固定する状況を示す断面図。 複数の梁材で押さえながら固定された養生シートを示す正面図。 2つの梁材の間に架け渡された養生シートによって支持された管材を示す断面図。 マーキングされた基礎材を示す正面図。 ビス方式の面状材布設方法における主な工程の流れの一例を示すフロー図。 基礎材に磁性体を取り付ける磁石方式の面状材布設方法を説明するステップ図。 (a)は磁性体とともに樹脂製アンカーをコンクリート構造物に設置する状況を示す断面図、(b)は磁性体とともに新設した樹脂製アンカーを利用して養生シートを磁石固定する状況を示す断面図。 基礎材に磁石を取り付ける磁石方式の面状材布設方法を説明するステップ図。 磁性体の孔埋め補修材500を利用して養生シートを磁石固定する状況を示す断面図。 磁石方式の面状材布設方法における主な工程の流れの一例を示すフロー図。 電気化学的補修方法を示す断面図。
本願発明の面状材布設方法の実施形態の例を図に基づいて説明する。
本願発明の面状材布設方法は、コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法である。なお、ここでいう「面状材」とは、肉厚寸法に比して表裏面の代表寸法(縦横寸法など)が著しく大きなシート状あるいは板状の材料を指し、例えば、養生シートや防湿シート、防水シートなど様々な用途のシート類、あるいはブルーシートや塩化ビニールシート、カーボンシート、ファイバーシートなど種々の材質によるシート類が含まれる。以下、便宜上ここでは、面状材が養生シートの場合で説明する。
また本願発明の面状材布設方法は、樹脂製アンカーや孔埋め補修材などコンクリート構造物に設置された材料(以下、これらを総称して「基礎材」という。)を利用して面状材を固定することを特徴のひとつとしており、その固定方法はビスを利用して固定する方法(以下、「ビス方式」という。)と磁石を利用して固定する方法(以下、「磁石方式」という。)に大別することができる。
ビス方式は、図1(a)に示すように、ビス110によって養生シート300を固定する方法である。より詳しくは、ビス110によって養生シート300を穿通したうえで、そのビス110を基礎材に打ち付ける。このとき、養生シート300の穿通部分から漏気あるいは漏水しないように、ブチルゴム等を利用した止水材120をビス110とともに設置するとよい。なおこの図では、コンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400を基礎材として利用している。
一方の磁石方式は、図1(b)に示すように、磁石210と磁性体220によって養生シート300を固定する方法である。より詳しくは、磁性体用ビス230等を用いて磁性体220を基礎材に取り付け、磁石210と磁性体220の間に養生シート300を挟むように配置し、磁力によって養生シート300を固定する。ここで「磁性体」とは、磁石につく材料のことであり、鉄やニッケル、コバルトなどの強磁性体を含み、強力な磁石210を用いるときはアルミニウムやマンガン、白金、遷移金属といった常磁性体も含まれる。また、ここで用いる磁石210は、永久磁石のほか電磁石などを採用することもできる。なおこの図でも図1(a)と同様、コンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400を基礎材として利用している。
以下、ビス方式と磁石方式それぞれの面状材布設方法について順に説明する。
1.ビス方式の面状材布設方法
図2は、樹脂製アンカー400を基礎材として利用するビス方式の面状材布設方法を説明するステップ図である。図2(a)は、コンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400を示しており、この樹脂製アンカー400を基礎材として養生シート300を固定していく。なお、既にコンクリート構造物CSに樹脂製アンカー400が設置されているケースではそのまま既設の樹脂製アンカー400を基礎材として利用し、樹脂製アンカー400が設置されていないケース、あるいは養生シート300を布設するには樹脂製アンカー400が不足するケースでは新たに樹脂製アンカー400を設置するとよい。
基礎材としての樹脂製アンカー400の設置位置や設置数を確認すると、図2(b)に示すように、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当てていく。その後、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する。養生シート300を所定位置に配置すると、図2(c)に示すように、養生シート300と止水材120を縫い付けながらビス110を樹脂製アンカー400に打ち付ける。この結果、図2(d)に示すように、養生シート300は基礎材(樹脂製アンカー400)において固定される。
図3は、複数個所の樹脂製アンカー400(基礎材)において固定された養生シート300を示す正面図である。この図に示すように養生シート300は、図2に示す一連の工程を、複数個所の樹脂製アンカー400において行うことによって布設される。本願発明によれば、図3に示すように養生シート300が全体的に(いわば面的に)固定されるため、すなわち端部や周辺部に限らず中間部でも固定されるため、従来技術のように風によるバタつきや弛みといった不都合が生じることがない。この点は、天井面や側壁面(鉛直面)に布設する場合に特に効果的となる。
図2では、樹脂製アンカー400を基礎材として利用するケースを示しているが、本願発明の面状材布設方法は、樹脂製アンカー400のほか「孔埋め補修材」などを基礎材として利用することもできる。ここで「孔埋め補修材」とは、コンクリート打ち込み時に用いられたセパレータの端部に形成される小孔(いわゆる「セパ孔」)を塞ぐための材料である。通常、コンクリートを打ち込むため型枠を組み立てる際には、図4(a)に示すように相対向する型枠板(コンクリートパネル)を連結するセパレータSPが設置され、さらにこのセパレータSPの端部にはプラスチックコーンPCといった型枠保持具が取り付けられる。そして、型枠脱型時にはプラスチックコーンPCが取り外され、その結果、セパレータSPの端部にはセパ孔GPが形成されることから、図4(b)に示すようにこのセパ孔GPを塞ぐための孔埋め補修材500が設置されるわけである。孔埋め補修材500としては、樹脂製や金属製の既製材料が利用されることもあり、あるいは無収縮モルタルを充填することもあるが、本願発明の面状材布設方法はいずれのタイプの孔埋め補修材500も基礎材として利用することができる。
図5は孔埋め補修材500を基礎材として利用するビス方式の面状材布設方法を説明するステップ図である。図5(a)は、コンクリート構造物CSのセパ孔GPに設置された孔埋め補修材500を示しており、この孔埋め補修材500を基礎材として養生シート300を固定していく。なお、既にセパ孔GPに孔埋め補修材500が設置されているケースではそのまま孔埋め補修材500を基礎材として利用し、セパ孔GPに孔埋め補修材500が設置されていないケース、あるいは養生シート300を布設するには孔埋め補修材500が不足するケースでは新たにセパ孔GPに孔埋め補修材500を設置するとよい。
基礎材としての孔埋め補修材500の設置位置や設置数を確認すると、図5(b)に示すように、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当てていく。その後、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する。養生シート300を所定位置に配置すると、図5(c)に示すように、養生シート300と止水材120を縫い付けながらビス110を孔埋め補修材500に打ち付ける。この結果、図5(d)に示すように、養生シート300は基礎材(孔埋め補修材500)において固定される。
基礎材としての孔埋め補修材500の設置位置や設置数を確認すると、図5(b)に示すように、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当てていく。その後、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する。養生シート300を所定位置に配置すると、図5(c)に示すように、養生シート300と止水材120を縫い付けながらビス110を孔埋め補修材500に打ち付ける。この結果、図5(d)に示すように、養生シート300は孔埋め補修材500において固定される。
本願発明の面状材布設方法は、図3に示すようにいわば複数の「点(ポイント)」で押さえることによって養生シート300を布設することもできるし、梁材を利用していわば複数の「線(ライン)」で押さえることによって養生シート300を布設することもできる。
図6(a)は、本願発明の面状材布設方法で利用する梁材600を示す正面図、図6(b)は、梁材600を利用して養生シート300をビス固定する状況を示す断面図である。梁材600は軸方向に長い板状あるいは棒状の材料であり、例えば図6(a)に示す梁材600は断面視「コ字状」のアルミ製DINレールである。もちろん軸方向に長い材料であって相当の強度を有する材料であれば、アルミ製DINレールに限らず種々の形状や種々の材質製のものを梁材600として利用することができる。
また梁材600には、その軸方向に間隔をあけて配置される複数の挿通孔601が設けられる。この挿通孔601はビス110を通すための小孔であり、円形や矩形など種々の形状とすることができるが、図6(a)に示すように長孔形状とすると精密に位置合わせすることなくビス110を通すことができて好適となる。
梁材600を利用して養生シート300をビス固定する場合、図6(b)に示すように、コンクリート構造物CSの表面に養生シート300を配置し、さらに養生シート300の前方に梁材600を配置する。このとき、複数の樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)の前方に位置するように、特に挿通孔601が樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)の前方に位置するように梁材600を配置する。なおここでいう「前方」とは、図6(b)に示すようにコンクリート構造物CSの表面側(図では右側)の方向である。
梁材600を所定位置に配置すると、養生シート300と梁材600、止水材120を縫い付けながらビス110を樹脂製アンカー400に打ち付ける。もちろん、梁材600を縫い付けるにあたっては、ビス110を挿通孔601に挿通させる。この結果、図7に示すように、複数の「線(ライン)」で押さえつつ養生シート300を布設することができる。このように梁材600を利用すれば、固定するビス110の間隔をあけて(飛ばして)、すなわちより少ない数のビス110によって、養生シート300を布設することができるわけである。なお、図7では複数の梁材600を鉛直方向に配置しているが、これに限らず水平方向や斜方向に梁材600を配置することもできるし、略鉛直方向と水平方向を組み合わせた(あるいは対角状に組み合わせた)格子状に梁材600を配置することもできる。
ところで、コンクリートを養生する場合、あるいは脱塩工法や再アルカリ化工法といった電気化学的補修を行う場合、既述したようにアクアカーテン(登録商標)工法やリペアカーテン(登録商標)工法を採用することができる。そしてアクアカーテン(登録商標)工法では、コンクリート構造物CSの表面に養生シート300を布設し、さらにコンクリート構造物CSと養生シート300の間に給水用の管材を設置することがある。従来、天井面や側壁面に管材を設置するにあたっては、コンクリート構造物CSにアンカー固定した吊環(例えばU字環)を利用することが多かった。しかしながら、吊環をコンクリート構造物CSにアンカー固定する作業は手間がかかるうえ、コンクリート構造物CSの表面を傷つけることにもなる。
一方、梁材600を利用すれば、吊環をコンクリート構造物CSにアンカー固定することなく天井面や側壁面に管材を設置することができる。図8は、2つの梁材600の間に架け渡された養生シート300によって支持された管材700を示す断面図である。この図を参照しながら、管材700を設置する手順について説明する。まず、所定位置に管材700を配置するとともに、管材700を収容し得る程度の空間が設けられるように(つまり中間部が弛むように)養生シート300を配置する。そして、管材700を挟んで略平行(平行含む)に2列の梁材600を配置し、これら梁材600とビス110よって養生シート300を固定する。これにより、梁材600間の養生シート300が管材700を支持し、管材700に沿って設置された2列の梁材600が養生シート300と管材700を支持するわけである。
コンクリート構造物CSに数多くの樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)が設置されている場合、すべての樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)を基礎材として利用することなく養生シート300を布設することもある。すなわち、あらかじめ複数の樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)の中から基礎材として利用するものを選出したうえで、養生シート300を布設することもある。このとき、抽出された基礎材を明示すべく、対象となる樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングするとよい。
図9は、マーキングされた基礎材(樹脂製アンカー400あるいは孔埋め補修材500)を示す正面図である。この図に示すように選出された基礎材に対してマーキングするにあたっては、他とは異なる色で樹脂製アンカー400(孔埋め補修材500)に着色したり(中段の2つ)、樹脂製アンカー400(孔埋め補修材500)に印(図では×印)を付したり(上段の2つ)、周辺に矢印等を貼付する(下段の2つ)など、種々の態様でマーキングすることができる。選出された基礎材に対してマーキングすることによって、ビス110を打ち込む樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)が明確になり、またビス110を取り外す際の樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)が明確になり、これらの作業が効率化する。したがって、基礎材に対してマーキングするときは、面状材を通してマーキングが判別できるように、気泡緩衝シートなど透明あるいは半透明の面状材を採用するとよい。
図10は、ビス方式の面状材布設方法における主な工程の流れの一例を示すフロー図である。この図に示すように、ビス方式の面状材布設方法を実施するにあたっては、まずコンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)の中から基礎材として利用するものを選出するとともに、対象の樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングを行う(Step101)。なお、コンクリート構造物CSに樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500が設置されていないときは、新たに樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500を設置する。その際、あらかじめマーキングされた樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500を設置するとよい。
基礎材として選出された樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングを行うと、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当て、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する(Step102)。養生シート300を所定位置に配置すると、梁材600を配置したうえで(Step103)、養生シート300と梁材600、止水材120を縫い付けながらビス110を基礎材(樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500)に打ち付ける(Step104)。このように養生シート300が布設されると、アクアカーテン(登録商標)工法による給水養生やリペアカーテン(登録商標)工法による脱塩工法、再アルカリ化工法といった電気化学的補修を行い、その後、梁材600やビス110とともに養生シート300を取り外して撤去する(Step105)。もちろん、養生シート300が本設として計画された場合(仮設ではない場合)は、撤去することなくそのまま養生シート300を布設しておく。
2.磁石方式の面状材布設方法
次に、磁石方式の面状材布設方法ついて図を参照しながら説明する。なお、ビス方式の面状材布設方法で説明した内容と重複する説明は避け、磁石方式の面状材布設方法に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、ビス方式の面状材布設方法で説明したものと同様である。
図11は、基礎材に磁性体を取り付ける磁石方式の面状材布設方法を説明するステップ図である。図11(a)は、コンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400を示しており、この樹脂製アンカー400を基礎材として養生シート300を固定していく。なお、既にコンクリート構造物CSに樹脂製アンカー400が設置されているケースではそのまま既設の樹脂製アンカー400を基礎材として利用し、樹脂製アンカー400が設置されていないケース、あるいは養生シート300を布設するには樹脂製アンカー400が不足するケースでは新たに樹脂製アンカー400を設置するとよい。
基礎材としての樹脂製アンカー400の設置位置や設置数を確認すると、図11(b)に示すように、磁性体用ビス230を利用して磁性体220を樹脂製アンカー400に取り付ける。そして、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当て、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する。養生シート300を所定位置に配置すると、図11(c)に示すように、養生シート300の表面側であって樹脂製アンカー400(基礎材)の前方に磁石210を設置する。この結果、図11(d)に示すように、養生シート300は基礎材(樹脂製アンカー400)において磁力により固定される。なお図11では、樹脂製アンカー400を基礎材として利用するケースを示しているが、孔埋め補修材500を基礎材として利用するケースでも図11と同様の手順で養生シート300を固定することができる。
樹脂製アンカー400が設置されていないケース、あるいは養生シート300を布設するには樹脂製アンカー400が不足するケースでは新たに樹脂製アンカー400を設置すると説明したが、この場合、金属性のワッシャなど磁性体220とともに樹脂製アンカー400を設置するとよい。具体的には、図12(a)に示すように磁性体220を取り付けたうえで樹脂製アンカー400をコンクリート構造物CSに設置し、図12(b)に示すように養生シート300の表面側であって樹脂製アンカー400(基礎材)の前方に磁石210を設置する。
磁石方式の面状材布設方法では、基礎材に磁性体220を取り付ける代わりに、基礎材に磁石210を取り付けることもできる。図13は、基礎材に磁石を取り付ける磁石方式の面状材布設方法を説明するステップ図である。図13(a)は、コンクリート構造物CSのセパ孔GPに設置された孔埋め補修材500を示しており、この孔埋め補修材500を基礎材として養生シート300を固定していく。なお、既にセパ孔GPに孔埋め補修材500が設置されているケースではそのまま孔埋め補修材500を基礎材として利用し、セパ孔GPに孔埋め補修材500が設置されていないケース、あるいは養生シート300を布設するには孔埋め補修材500が不足するケースでは新たにセパ孔GPに孔埋め補修材500を設置するとよい。
基礎材としての孔埋め補修材500の設置位置や設置数を確認すると、図13(b)に示すように、磁石210を孔埋め補修材500に取り付ける。このとき、磁石210がリング状(ドーナツ状)であれば磁性体用ビス230を利用して取り付けることができ、磁性体用ビス230を挿通する小孔が形成されていない磁石210を用いるときは、接着剤や両面テープなどを利用して取り付けることができる。そして、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当て、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する。養生シート300を所定位置に配置すると、図13(c)に示すように、養生シート300の表面側であって孔埋め補修材500(基礎材)の前方に磁性体220(あるいは磁石210)を設置する。この結果、図13(d)に示すように、養生シート300は基礎材(孔埋め補修材500)において磁力により固定される。なお図13では、孔埋め補修材500を基礎材として利用するケースを示しているが、樹脂製アンカー400を基礎材として利用するケースでも図13と同様の手順で養生シート300を固定することができる。
ところで、金属製のものなど孔埋め補修材500そのものが磁性体であるケースもある。この場合、基礎材に磁石210や磁性体220を取り付けることなく、磁力により養生シート300を固定することができる。図14に示す孔埋め補修材500は磁性体(例えば金属製材料)であり、養生シート300の表面側であってこの孔埋め補修材500(基礎材)の前方に設置された磁性体220(あるいは磁石210)と、この孔埋め補修材500(基礎材)によって養生シート300が固定されている。なお、磁性体の孔埋め補修材500は、既設の物を利用することもできるし、新たにコンクリート構造物CSのセパ孔GPに設置することもできる。
ところで、金属製のものなど孔埋め補修材500そのものが磁性体であるケースもある。この場合、基礎材に磁石210や磁性体220を取り付けることなく、磁力により養生シート300を固定することができる。図14に示す孔埋め補修材500は磁性体(例えば金属製材料)であり、養生シート300の表面側であってこの孔埋め補修材500(基礎材)の前方に設置された磁性体220(あるいは磁石210)と、この孔埋め補修材500(基礎材)によって養生シート300が固定されている。なお、磁性体の孔埋め補修材500は、既設の物を利用することもできるし、新たにコンクリート構造物CSのセパ孔GPに設置することもできる。
なお、磁石方式の面状材布設方法もビス方式の面状材布設方法と同様、図7に示すように梁材600を利用して複数の「線(ライン)」で押さえつつ養生シート300を布設することもできるし、図8に示すように梁材600を利用して管材700を設置することもできるし、さらに図9に示すように基礎材として選出された樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングを行うこともできる。またこの場合の梁材600は、断面視「ロ字状」の配線ダクトなども好適に使用することができる。
図15は、磁石方式の面状材布設方法における主な工程の流れの一例を示すフロー図である。この図に示すように、磁石方式の面状材布設方法を実施するにあたっては、まずコンクリート構造物CSに設置された樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)の中から基礎材として利用するものを選出するとともに、対象の樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングを行う(Step201)。なお、コンクリート構造物CSに樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500が設置されていないときは、新たに樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500を設置する。その際、あらかじめマーキングされた樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500を設置するとよい。
基礎材として選出された樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に対してマーキングを行うと、マーキングされた樹脂製アンカー400(あるいは孔埋め補修材500)に磁性体220又は磁石210(基礎側磁具)を取り付ける(Step201)。そして、計画した範囲を覆うように位置を調整したうえで養生シート300をコンクリート構造物CSの表面に押し当て、テープ等を用いて養生シート300を仮固定するか、作業者が養生シート300を支えることでその位置を維持する(Step203)。養生シート300を所定位置に配置すると、梁材600を配置したうえで(Step204)、養生シート300の表面側であって基礎材(樹脂製アンカー400や孔埋め補修材500)の前方に磁石210又は磁性体220(表面側磁具)を設置する(Step205)。このように養生シート300が布設されると、アクアカーテン(登録商標)工法による給水養生やリペアカーテン(登録商標)工法による脱塩工法、再アルカリ化工法といった電気化学的補修を行い、その後、梁材600やビス110とともに養生シート300を取り外して撤去する(Step206)。もちろん、養生シート300が本設として計画された場合(仮設ではない場合)は、撤去することなくそのまま養生シート300を布設しておく。
本願発明の面状材布設方法は、橋脚や橋台、擁壁など側壁を有するコンクリート構造物、あるいはトンネルやボックスカルバートなど天井面を有するコンクリート構造物に特に有効に利用することができる、本願発明が、社会インフラストラクチャーを支える鉄筋コンクリート構造物の高品質化や長寿命化に資することを考えれば、産業上利用できるばかりでなく社会的にも大きな貢献を期待し得る発明といえる。
110 ビス
120 止水材
210 磁石
220 磁性体
230 磁性体用ビス
300 養生シート
400 樹脂製アンカー
500 孔埋め補修材
600 梁材
601 (梁材の)挿通孔
700 管材
CS コンクリート構造物
Rm 外部電極
Rb 鉄筋
Rm 外部電極
Co コンクリート
Es 電解質溶液
Sc 養生シート
SP セパレータ
PC プラスチックコーン
GP セパ孔

Claims (4)

  1. コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用し、該コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法であって、
    前記孔埋め補修材は、コンクリート打ち込み時に用いられたセパレータの端部に形成される小孔を塞ぐための材料であり、
    前記面状材を穿通して、前記基礎材にビスを打設するビス止め工程を備え、
    複数個所の前記基礎材においてビス止めすることによって、前記コンクリート構造物の表面に前記面状材を布設する、
    ことを特徴とする面状材布設方法。
  2. コンクリート構造物に設置された樹脂製アンカーを基礎材として利用し、該コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法であって、
    前記基礎材に磁性体を設置する基礎側磁具設置工程と、
    前記面状材の表面側であって前記基礎材の前方に、磁石を設置する表面側磁具設置工程と、を備え、
    複数個所の前記基礎材において磁石固定することによって、前記コンクリート構造物の表面に前記面状材を布設する、
    ことを特徴とする面状材布設方法。
  3. コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用し、該コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法であって、
    前記孔埋め補修材は、コンクリート打ち込み時に用いられたセパレータの端部に形成される小孔を塞ぐための材料であり、
    前記基礎材に磁性体を設置する基礎側磁具設置工程と、
    前記面状材の表面側であって前記基礎材の前方に、磁石を設置する表面側磁具設置工程と、を備え、
    複数個所の前記基礎材において磁石固定することによって、前記コンクリート構造物の表面に前記面状材を布設する、
    ことを特徴とする面状材布設方法。
  4. コンクリート構造物に設置された孔埋め補修材を基礎材として利用し、該コンクリート構造物の表面に面状材を布設する方法であって、
    前記孔埋め補修材は、コンクリート打ち込み時に用いられたセパレータの端部に形成される小孔を塞ぐための磁性体の材料であり、
    前記面状材の表面側であって前記基礎材の前方に、磁石を設置する表面側磁具設置工程を備え、
    複数個所の前記基礎材において磁石固定することによって、前記コンクリート構造物の表面に前記面状材を布設する、
    ことを特徴とする面状材布設方法。
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