JP7289017B2 - ピロリジニルウレア誘導体の結晶及びその使用 - Google Patents

ピロリジニルウレア誘導体の結晶及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、TrkA阻害剤の結晶及びその調製方法、並びに痛み、癌、炎症、神経変性疾患及び特定の感染症に関連する疾患を治療する医薬の調製における使用に関する。
本出願は下記の優先権を主張する:
CN202010027389.4、出願日は2020年01月10日である。
トロミオシン関連キナーゼ(Trk)は、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経栄養因子(NT)と呼ばれる可溶性成長因子のグループによって活性化された高親和性受容体チロシンキナーゼであり、そのファミリーは3つのメンバー(TrkA、TrkB、TrkC)で構成されている。NGF、BDNF、NT-4/5は、受容体Trkを介して神経細胞のシグナル維持、神経細胞のシグナル伝達、細胞増殖、細胞分化、細胞生存など、多くの生理学的調節プロセスにおいて、重要な役割を果たしている。NGF/Trkシグナル伝達経路の阻害剤が痛みの多くの前臨床モデルで有効であるという多くの証拠があり、NGF/Trkシグナル伝達経路の阻害剤が炎症性疾患の多くの前臨床モデルで有効であることがさらに示されている。また、Trkキナーゼの過剰発現、活性化、増幅及び/又は突然変異は、多くの腫瘍又は癌に関連している。従って、Trkは、重要な治療標的となっており、広範な研究と開発の関心を集めている。本発明に記載のTrkA阻害剤は、痛み、癌、炎症、神経変性疾患及び特定の感染症の治療ニーズを解決することができる。
WO2015175788特許において、TrkAに対する阻害活性を有する単一の化合物及びその薬学的に許容可能な塩が報告されている。WO2012158413、WO2016116900、WO2016021629、WO2017006953特許に置いて、本発明で使用されているピロリジノ尿素構造が含まるTrkAに対する阻害活性を有する一連の化合物が報告されている。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:13.40±0.20°、18.71±0.20°、19.51±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のA型結晶を提供する。
Figure 0007289017000001
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.34±0.20°、13.40±0.20°、14.57±0.20°、15.59±0.20°、16.95±0.20°、18.71±0.20°、19.51±0.20°、24.07±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:6.06°、8.30°、9.05°、9.34°、10.52°、11.86°、12.34°、13.40°、14.25°、14.57°、15.30°、15.59°、16.95°、17.74°、18.45°、18.71°、19.51°、19.88°、20.33°、21.03°、21.60°、22.61°、23.64°、24.07°、24.53°、25.37°、26.41°、27.05°、27.74°、28.10°、30.48°、34.72°、36.84°、37.60°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶のXRPDパターンは図1に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶のXRPDパターンの分析データは表1に示される通りである。
Figure 0007289017000002
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、75.3±3.0℃、99.6±3.0℃及び167.9±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、132.3±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶のDSCパターンは図2に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶の熱重量分析曲線は、55.0℃±3.0℃で重量減少が1.75%に達し、100.0±3.0℃で重量減少が3.08%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記A型結晶のTGAパターンは図3に示される通りである。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.56±0.20°、14.80±0.20°、19.33±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のB型結晶をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.94±0.20°、9.56±0.20°、10.76±0.20°、12.09±0.20°、14.80±0.20°、19.33±0.20°、20.56±0.20°、21.60±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.94°、9.56°、9.86°、10.76°、12.09°、13.73°、14.80°、15.59°、17.63°、19.33°、19.79°、20.56°、21.60°、21.98°、22.84°、23.86°、24.29°、24.77°、26.61°、27.65°、28.97°、29.83°、30.62°、31.51°、34.92°、38.93°、39.61°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶のXRPDパターンは図4に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶のXRPDパターンの分析データは表2に示される通りである。
Figure 0007289017000003
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、99.6±3.0℃、159.5±3.0℃及び172.9±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶のDSCパターンは図5に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶の熱重量分析曲線は、130.0℃±3.0℃で重量減少が5.96%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記B型結晶のTGAパターンは図6に示される通りである。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.55°±0.20°、12.07°±0.20°、19.32°±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のC型結晶をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.88±0.20°、9.55±0.20°、10.73±0.20°、12.07±0.20°、14.77±0.20°、19.32±0.20°、20.55±0.20°、22.80±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.88°、9.55°、9.84°、10.73°、12.07°、14.37°、14.77°、15.58°、19.32°、19.76°、20.55°、22.80°、23.09°、23.89°、24.72°、25.83°、28.58°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶のXRPDパターンは図7に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶のXRPDパターンの分析データは表3に示される通りである。
Figure 0007289017000004
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、90.0±3.0℃、156.2±3.0℃及び175.0±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、98.3±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶のDSCパターンは図8に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶の熱重量分析曲線は、70.0℃±3.0℃で重量減少が4.68%に達し、100.0±3.0℃で重量減少が5.38%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記C型結晶のTGAパターンは図9に示される通りである。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.53°±0.20°、19.33°±0.20°、20.56°±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のD型結晶をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.53±0.20°、10.76±0.20°、12.09±0.20°、14.81±0.20°、18.86±0.20°、19.33±0.20°、20.56±0.20°、22.83±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.96°、9.53°、10.76°、12.09°、13.72°、14.81°、15.61°、17.55°、18.86°、19.33°、19.79°、20.56°、21.53°、22.83°、24.29°、24.77°、27.65°、28.94°、29.86°、30.61°、31.51°、38.91°、39.60°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶のXRPDパターンは図10に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶のXRPDパターンの分析データは表4に示される通りである。
Figure 0007289017000005
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、89.2±3.0℃、157.6±3.0℃及び162.7±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、127.1±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶のDSCパターンは図11に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶の熱重量分析曲線は、130.0℃±3.0℃で重量減少が5.13%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記D型結晶のTGAパターンは図12に示される通りである。
本発明は、その粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.56°±0.20°、12.08°±0.20°、19.29°±0.20°に特徴的な回折ピークを有し、但し、nが0又は2であることを特徴とする式(II)の化合物のE型結晶をさらに提供する。
Figure 0007289017000006
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.56°±0.20°、12.08°±0.20°、19.29°±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のE型結晶をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.20°、10.75±0.20°、12.08±0.20°、14.78±0.20°、15.60±0.20°、19.29±0.20°、20.55±0.20°、22.82±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:4.91°、9.56°、10.75°、12.08°、13.70°、14.78°、15.60°、17.62°、19.29°、19.78°、20.55°、21.58°、22.82°、23.85°、24.29°、24.74°、25.86°、26.59°、27.70°、28.56°、28.94°、30.67°、31.50°、37.80°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶のXRPDパターンは図13に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶のXRPDパターンの分析データは表5に示される通りである。
Figure 0007289017000007
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、94.0±3.0℃、154.0±3.0℃及び171.7±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、123.8±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶のDSCパターンは図14に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶の熱重量分析曲線は、130.0℃±3.0℃で重量減少が5.84%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記E型結晶のTGAパターンは図15に示される通りである。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:6.30°±0.20°、13.62°±0.20°、18.92°±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(IV)の化合物のF型結晶をさらに提供する。
Figure 0007289017000008
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:6.30°±0.20°、13.62°±0.20°、18.92°±0.20°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする式(I)の化合物のF型結晶をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:6.30±0.20°、9.25±0.20°、13.62±0.20°、15.80±0.20°、17.16±0.20°、17.96±0.20°、18.92±0.20°、20.09±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:6.30°、8.48°、9.25°、9.71°、12.57°、13.62°、14.46°、15.80°、17.16°、17.96°、18.67°、18.92°、19.69°、20.09°、21.26°、22.15°、23.68°、24.29°、25.58°、26.64°、27.32°、27.95°、28.28°、30.71°、35.16°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶のXRPDパターンは図16に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶のXRPDパターンの分析データは表6に示される通りである。
Figure 0007289017000009
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶の示差走査熱量曲線はそれぞれ、100.0±3.0℃及び172.7±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、126.0±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶のDSCパターンは図17に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶の熱重量分析曲線は、130.0℃±3.0℃で重量減少が3.92%に達する。
本発明の幾つかの形態において、上記F型結晶のTGAパターンは図18に示される通りである。
本発明は、任意の形態の式(I)の化合物をアルコール系溶媒、アルコール系溶媒と水の混合溶媒、アセトニトリルと水の混合溶媒に加え、所定の温度下で所定の時間撹拌し、次に遠心分離し、残留物をドライ乾燥させて式(I)の化合物のE型結晶を得ることを含む、式(I)の化合物のE型結晶の調製方法をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記アルコール系溶媒は、メタノールとエタノールから選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記アルコール系溶媒、アセトニトリルと水の体積比は、1:1~4から選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記撹拌温度は、20℃~60℃から選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記撹拌時間は、48時間~96時間から選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記式(I)の化合物と溶媒の重量体積(mg/mL)比は、10~100:1から選ばれる。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.56±0.40°、12.08±0.40°、19.29±0.40°に特徴的な回折ピークを有し、但し、n0又は2であることを特徴とする式(II)の化合物の結晶をさらに提供する。
Figure 0007289017000010
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.40°、12.08±0.40°、19.29±0.40°、20.55±0.40°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.40°、10.75±0.40°、12.08±0.40°、14.78±0.40°、19.29±0.40°、20.55±0.40°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.40°、10.75±0.40°、12.08±0.40°、14.78±0.40°、19.29±0.40°、20.55±0.40°、22.82±0.40°、24.74±0.40°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶は、B型結晶、C型結晶、D型結晶及びE型結晶から選ばれる。
本発明は、下記の式の構造を有する式(II)の化合物の結晶をさらに提供する。
Figure 0007289017000011
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは下記の2θ角:9.3138°±0.2000°、19.0764°±0.2000°、19.5885°±0.2000°に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.3138°±0.2000°、10.515°±0.2000°、11.9125°±0.2000°、19.0764°±0.2000°、19.5885°±0.2000°、22.7144°±0.2000°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.3138°±0.2000°、10.515°±0.2000°、11.9125°±0.2000°、14.5999°±0.2000°、19.0764°±0.2000°、19.5885°±0.2000°、20.2743°±0.2000°、21.3180°±0.2000°、22.7144°±0.20°、24.5829°±0.20°に特徴的な回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.0233°、9.3138°、9.4821°、10.5145°、10.7290°、11.9125°、14.5999°、18.9000°、19.0764°、19.2297°、19.5885°、19.7576°、20.2743°、20.4715°、21.3180°、21.5603°、22.7144°、23.6499°、24.5829°に特徴的回折を有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶のXRPDパターンは図20に示される通りである。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶のXRPDパターンの分析データは表15に示される通りである。
Figure 0007289017000012
本発明は、式(I)の化合物をアルコール系溶媒と水の混合溶媒に加え、次に室温の条件下で10日間徐々に揮発させた後、固体を析出して式(II)の化合物の結晶を得ることを含む式(II)の化合物の結晶の調製方法をさらに提供する。
約5mgの式(I)の化合物を取り、2mLの褐色バイアルに置き、500μLのメタノール:水(4:1)を加えて十分に溶解させた後、室温で10日間静置して、式(II)の化合物の結晶を得る。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記の2θ角:9.56±0.30°、19.29±0.30°、19.78±0.20°に特徴的な回折ピークを有し、但し、nが好ましくは2であることを特徴とする式(II)の化合物の結晶をさらに提供する。
Figure 0007289017000013
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.30°、12.08±0.30°、19.29±0.30°、19.78±0.20°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.56±0.30°、10.75±0.30°、12.08±0.30°、19.29±0.30°、19.78±0.20°、22.82±0.30°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは下記の2θ角:4.91°、9.56°、10.75°、12.08°、13.70°、14.78°、15.60°、17.62°、19.29°、19.78°、20.55°、21.58°、22.82°、23.85°、24.29°、24.74°、25.86°、26.59°、27.70°、28.56°、28.94°、30.67°、31.50°、37.80°角に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶の粉末X線回折パターンは、下記の2θ角:9.0233°、9.3138°、9.4821°、10.5145°、10.7290°、11.9125°、14.5999°、18.9000°、19.0764°、19.2297°、19.5885°、19.7576°、20.2743°、20.4715°、21.3180°、21.5603°、22.7144°、23.6499°、24.5829°に特徴的な回折ピークを有する。
本発明の幾つかの形態において、上記式(II)の化合物の結晶は、E型結晶及び式(II)の化合物の結晶から選ばれる。
本発明は、式(I)の化合物をアルコール系、ニトリル系、エステル系又はアルコール系、ニトリル系と水の混合溶媒に加え、所定の温度下で所定の時間撹拌し、次に遠心分離し、残留物を乾燥させて式(II)の化合物の結晶の形態を得ることを含む式(II)の化合物の結晶の調製方法をさらに提供する。
本発明の幾つかの形態において、上記アルコール系溶媒はメタノールとエタノールから選ばれ、ニトリル系溶媒はアセトニトリルから選ばれ、エステル系溶媒は酢酸エチルから選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記アルコール系、ニトリル系と水の混合溶媒は、メタノールと水、エタノールと水、アセトニトリルと水から選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記撹拌温度は、20℃~60℃から選ばれる。
本発明の幾つかの形態において、上記撹拌時間は、48時間~96時間から選ばれる。
本発明は、痛み、癌、炎症、神経変性疾患及び特定の感染症に関連する疾患を治療する医薬の調製における、上記のA型結晶又はB型結晶又はC型結晶又はD型結晶又はE型結晶又はF型結晶又は上記の方法により調製されたE型結晶の使用をさらに提供する。
<技術的効果>
本発明の化合物の各結晶は、安定的であり、光、熱及び湿度による影響が少なく、良好な体内投与の有効性を有し、医薬品になる広い見通しを有する。式(I)の化合物は、有意なTrkA酵素阻害作用、高い血漿タンパク質非結合率、低い薬物―薬物相互作用のリスク及び優れた肝臓ミクロソームの代謝安定性を有する。式(I)の化合物のE型結晶は、良好な薬物動態特性と生物学的利用能を有する。
定義及び説明
特に明記されていない限り、本明細書で使用される以下の用語及びフレーズは、以下の意味を有することを意図する。特定のフレーズ又は用語は、特定の定義なしに不確定又は不明確であると見なされるべきではなく、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が記載される場合、対応する商品又はその活性成分を指すことを意図する。
本発明の中間体化合物は、以下に列挙される特定の実施形態、他の化学合成方法と組み合わせて形成された実施形態及び当業者によく知られている同等代替方法が含まれる、当業者によく知られている様々な合成方法により調製することができる。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の特定の実施形態の化学反応は、本発明の化学変化及びそれらの必要な試薬や材料に適合する、適切な溶媒で実施される。本発明の化合物を得るために、当業者は既存の実施形態に基づいて合成ステップ又は反応プロセスを修正又は選択することが必要な場合がある。
本発明の化合物の構造は、当業者によく知られている従来の方法によって確認することができる。本発明が化合物の絶対配置に関する場合、この絶対配置は当該分野における従来の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折法(SXRD)である。培養された単結晶は、Bruker D8 venture回折計によって回折強度データを収集し、光源はCuKα放射線、走査モードはφ/ω走査であり、関連データを収集した後、さらに直接法(Shelxs97)を用いて結晶構造を解析し、絶対配置を確認することができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明に対する任意の制限を意味するものではない。
本発明で使用されるすべての溶媒は市販されるものであり、さらに精製することなく直接使用できる。
本発明で使用される溶媒は市販品から入手可能である。本発明は以下の略語を使用している。EtOHはエタノールを表し、MeOHはメタノールを表し、TFAはトリフルオロアセテートを表し、TsOHはp-トルエンスルホン酸を表し、mpは融点を表し、EtSO3Hはエタンスルホン酸を表し、MeSOHはメタンスルホン酸を表し、THFはテトラヒドロフランを表し、EtOAcは酢酸エチルを表す。
化合物は、当該分野における従来の命名法に従って、又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアを使用して命名され、市販の化合物は供給業者のカタログ名を使用する。
本発明の粉末X線回折(X-ray powder diffractometer、XRPD)方法
機器型式:PANalytical(パナコ)社のX’Pert3型X線回折計
試験方法:XRPD検出に約10mgのサンプルが使用された。
詳細なXRPDパラメータは以下のとおりである。
光線源:Cu、kα(Kα1=1.540598Å、Kα2=1.544426Å、Kα2/Kα1強度比:0.5)
ライトパイプ電圧:45kV、ライトパイプ電流:40mA
発散スリット:固定1/8deg
第1ソラスリット:0.04rad、第2ソラスリット:0.04rad
受け入れスリット:なし、散乱防止スリット:7.5mm
測定時間:5min
走査角度範囲:3~40deg
ステップ幅角度:0.0263deg
ステップ長:46.665秒
サンプルトレイの回転速度:15rpm
本発明の粉末X線回折(X-ray powder diffractometer、XRPD)方法
回折計システム:PNalytical XPERT-PRO
詳細なXRPDパラメータは以下のとおりである。
光線源:Cu、kα(Kα1=1.54060Å、Kα2=1.54443Å、Kβ=1.39225Å、Kα2/Kα1強度比:0.5)
ライトパイプ電圧:40kV、ライトパイプ電流:40mA
発散スリット:固定0.2177deg
走査タイプ:連続型
走査角度範囲:3.0131~59.9791deg
ステップ幅角度:0.0263deg
ステップ長:0.0260
走査ステップ時間:14.0927秒
本発明の示差熱分析(Differential Scanning Calorimeter、DSC)方法
機器型式:TA Q2000/Discovery 2500示差走査熱量測定装置
試験方法:サンプル(約1~5mg)を取り、DSCアルミニウムトレイ内に置いて試験を行い、50mL/minの窒素ガス条件下で、10℃/minの昇温速度で、25℃(室温)からサンプルが分解するまで、サンプルを加熱した。
本発明の熱重量分析(Thermal Gravimetric Analyzer、TGA)方法
機器型式:TA Q5000/Discovery 5500熱重量分析装置
試験方法:サンプル(約1~5mg)を取り、TGAアルミニウムトレイに置いて試験を行い、10mL/minの窒素ガス条件下で、10℃/minの昇温速度で、室温から350℃まで、サンプルを加熱した。
本発明の動的蒸気吸着分析(Dynamic Vapor Sorption、DVS)方法
機器型式:Intrinsic動的蒸気吸着装置
試験条件:サンプル(10~30mg)を取り、DVSサンプルトレイに置いて試験を行った。
詳細なDVSパラメータは以下のとおりである。
温度:25℃
バランス:dm/dt=0.002%/min(最短:10min、最長:180min)
RH(%)試験勾配レベル:10(0~90%)、5(90~95%)
RH(%)試験勾配レベル範囲:70-95-0-95
吸湿性評価は以下のように分類される。
Figure 0007289017000014

本発明の高速液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatograph、HPLC)方法
詳細なパラメータは以下のとおりである。
Figure 0007289017000015
式(I)の化合物のA型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のA型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のA型結晶のTGAパターンである。 式(I)の化合物のB型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のB型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のB型結晶のTGAパターンである。 式(I)の化合物のC型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のC型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のC型結晶のTGAパターンである。
式(I)の化合物のD型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のD型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のD型結晶のTGAパターンである。 式(I)の化合物のE型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のE型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のE型結晶のTGAパターンである。 式(I)の化合物のF型結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。 式(I)の化合物のF型結晶のDSCパターンである。 式(I)の化合物のF型結晶のTGAパターンである。 式(I)の化合物のE型結晶のDVSパターンである。 式(II)の化合物の結晶のCu-Kα放射線のXRPDパターンである。
本発明の内容をより良く理解するために、以下に具体的な実施例に合わせてさらに説明したが、具体的な実施形態は本発明の内容を制限するものではない。
実施例1:式(I)の化合物の調製
Figure 0007289017000016
ステップ1:化合物2の合成
化合物1(15g、60.00mmol)とトリメチルシリルエチレン(12.03g、120.01mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解させ、活性化された銅粉末(190.65mg、3.00mmol)を加え、反応液を65℃に昇温させ、15時間撹拌し続けた。冷却させ、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~5%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物2を得た。HNMR(400MHz,CDCl):4.18(q,J=7.2Hz,2H),2.94-2.90(m,1H),2.52-2.37(m,2H),1.20(t,J=7.2Hz,3H),0.00(s,9H)。
ステップ2:化合物3の合成
-30℃下で、化合物2(5g、14.28mmol)を無水テトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、水素化ジイソブチルアルミニウム(1M、28.55mL)を徐々に滴下し、反応液を20℃に徐々に昇温させ、2時間撹拌し続けた。反応液に60mLの0.5Nの塩酸水溶液を加え、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合併後の有機相を200mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去して、粗化合物3を得、当該化合物は、さらに精製することなく、次の反応で直接使用された。
ステップ3:化合物5の合成
氷水浴条件下で、化合物4(8.7g、45.02mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解させ、トリエチルアミン(13.67g、135.06mmol)を加え、メタンスルホニルクロリド(11.35g、99.05mmol)を徐々に滴下し、反応液を25℃に徐々に昇温させ、3時間撹拌し続けた。反応液に80mLの水を加え、ジクロロメタン(80mL×2)で抽出し、合併後の有機相を150mL飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:20~50%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物5を得た。HNMR(400MHz,CDCl):7.38-7.21(m,5H),5.12(t,J=4.8Hz,2H),3.70-3.55(m,2H),3.14-3.08(m,2H),3.07(s,6H),2.75(dd,J=4.0,10.8Hz,2H)。
ステップ4:化合物6の合成
化合物5(15g、42.93mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解させ、アジ化ナトリウム(8.37g、128.78mmol)を加え、反応液を100℃に昇温させ、16時間撹拌し続けた。冷却させ、反応液に200mLの水を加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、合併後の有機相を水(300mL×2)と飽和食塩水(300mL)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~2%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物6を得た。HNMR(400MHz,CDCl):7.43-7.28(m,5H),3.90(t,J=4.4Hz,2H),3.75-3.61(m,2H),3.02(dd,J=6.4,10.0Hz,2H),2.70-2.58(m,2H)。
ステップ5:化合物7の合成
化合物6(7g、28.77mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解させ、水(1.04g、57.55mmol)を加え、バッチでトリフェニルホスフィン(6.79g、25.90mmol)を徐々に加え、反応液を25℃下でガスが排出しなくなるまで撹拌し、80℃に昇温させ、1時間撹拌し続けた。冷却させ、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物に80mLの4Nの塩酸水溶液を加え、80mLのジクロロメタンで抽出し、水相をアンモニア水でpHが約10になるまで調節し、ジクロロメタン(80mL×2)で抽出し、合併後の有機相を100mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去して、粗化合物7を得、当該化合物は、さらに精製することなく、次の反応で直接使用された。HNMR(400MHz,CDCl):7.35-7.24(m,5H),3.64(q,J=13.2Hz,2H),3.56(td,J=3.6,6.8Hz,1H),3.48-3.40(m,1H),3.07-2.90(m,2H),2.64(dd,J=4.4,10.4Hz,1H),2.31(dd,J=5.2,9.6Hz,1H)。
ステップ6:化合物8の合成
化合物7(6.4g、29.46mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解させ、トリエチルアミン(5.96g、58.91mmol)と二炭酸ジ-tert-ブチル(7.71g、35.35mmol)を加え、反応液を25℃下で15時間撹拌し続けた。減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~10%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物8を得た。HNMR(400MHz,CDCl):7.40-7.25(m,5H),4.87(s,1H),4.07(s,1H),3.81(s,1H),3.70-3.56(m,2H),3.07(dd,J=6.8,10.4Hz,1H),2.93-2.77(m,1H),2.56-2.32(m,2H),1.47(s,9H)。
ステップ7:化合物9の合成
化合物8(8.8g、27.73mmol)をメタノール(100mL)に溶解させ、パラジウム炭素(0.5g、27.73mmol、純度10%)を加え、反応液を20℃、水素ガスの圧力15psi下で3時間撹拌し続けた。珪藻土で濾過し、減圧下で有機溶媒を除去して、粗化合物9を得、当該化合物は、さらに精製することなく、次の反応で直接使用された。HNMR(400MHz,CDCl):7.33-7.25(m,5H),5.04(d,J=6.4Hz,1H),3.70(s,1H),3.63-3.54(m,2H),3.34-3.23(m,1H),3.07(t,J=8.4Hz,1H),2.82(dd,J=7.2,9.6Hz,1H),2.51-2.43(m,1H),2.21-2.09(m,1H),1.44(s,9H)。
ステップ8:化合物10の合成
化合物9(2.35g、8.06mmol)をアセトニトリル(50mL)に溶解させ、化合物3(1.98g、6.45mmol)を加え、反応液を50℃に昇温させ、15時間撹拌し続けた。冷却させ、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~30%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物10を得た。HNMR(400MHz,CDCl):7.40-7.27(m,5H),6.61(s,1H),6.53(s,1H),5.87(dd,J=2.0,2.8Hz,1H),4.82(s,1H),4.29-4.17(m,1H),4.15-4.05(m,1H),3.73-3.58(m,2H),3.16-3.03(m,2H),2.85-2.76(m,1H),2.58-2.43(m,1H),1.43(s,9H)。
ステップ9:化合物11の合成
化合物10(840mg、2.34mmol)をトルエン(30mL)に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(422.86mg、3.27mmol)を加え、氷水浴条件下で、a-クロロギ酸-1-クロロエチルエステル(434.35mg、3.04mmol)を徐々に滴下し、反応液を90℃に昇温させ、1時間撹拌し続けた。冷却させ、減圧下で有機溶媒を除去し、メタノール(30mL)を加え、20℃下で17時間撹拌した。減圧下で有機溶媒を除去して、粗化合物11を得、当該化合物は、さらに精製することなく、次の反応で直接使用された。MSm/z=270.1[M+1]
ステップ10:化合物12の合成
化合物11(630mg、2.34mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(906.98mg、7.02mmol)と2-ブロモエチルメチルエーテル(536.92mg、3.51mmol)を加え、反応液を20℃下で64時間撹拌し続けた。反応液に100mL酢酸エチルを加えて希釈し、60mLの水と60mLの飽和食塩水で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:25%~60%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物12を得た。HNMR(400MHz,CDCl):6.60(s,1H),6.54(s,1H),5.88(dd,J=2.0,2.8Hz,1H),4.91(s,1H),4.24(s,1H),4.12-4.05(m,1H),3.51(t,J=5.6Hz,2H),3.37(s,3H),3.19(s,1H),3.08(d,J=8.0Hz,1H),2.84-2.64(m,3H),1.43(s,9H)。
ステップ11:化合物13の合成
化合物12(100mg、305.44μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、反応液を20℃下で0.5時間撹拌し続けた。減圧下で有機溶媒を除去して、粗化合物13を得、当該化合物は、さらに精製することなく、次の反応で直接使用された。MSm/z=228.1[M+1]
ステップ12:化合物15の合成
化合物14(4.0g、14.04mmol)を無水テトラヒドロフラン(40mL)に溶解させ、-78℃に降温させ、オキセタノン(1.2g、16.85mmol)を加え、n-ブチルリチウム(2.5M、8.4mL)溶液を徐々に滴下し、反応液を当該温度下で20分間撹拌し続けた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を徐々に加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合併後の有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~20%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物15を得た。HNMR:(400MHz,CDCl):8.89(s,2H),5.06-4.95(m,4H)。
ステップ13:化合物16の合成
氷水浴下で、化合物15(1.8g、7.75mmol)をジクロロメタン(13mL)に溶解させ、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.5g、15.50mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液を加え、反応液を当該温度下で20分間撹拌し続けた。反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合併後の有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~10%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物16を得た。HNMR(400MHz,CDCl):8.91(s,2H),5.20-5.05(m,4H)。
ステップ14:化合物17の合成
化合物16(300mg、1.29mmol)を1,4-ジオキサン(8.0mL)に溶解させ、ビス(ピナコラート)ジボロン(392mg、1.54mmol)と酢酸カリウム(379mg、3.86mmol)を順次に加え、窒素ガスで3回置換し、1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセンパラジウムジクロリド(94mg、128.73μmol)をさらに加え、反応液を100℃に昇温させ、11時間撹拌し続けた。冷却させ、減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~50%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物17を得た。HNMR(400MHz,CDCl):9.11(s,2H),5.24-5.05(m,4H),1.37(s,12H)。
ステップ15:化合物19の合成
化合物18(20.00g、184.95mmol)と2-シアノプロピオン酸エチル(23.51g、184.95mmol)を1,4-ジオキサン(40mL)に溶解させ、反応液を110℃に昇温させ、72時間撹拌し続けた。冷却させ、反応液を約20mLに濃縮して、固体を析出させ、濾過し、ケーキを酢酸エチル(30mL)で洗浄し、ケーキを収集して、化合物19を得た。HNMR(400MHz,CDOD):7.53-7.46(m,2H),7.42-7.35(m,3H),1.77(s,3H)。
ステップ16:化合物20の合成
化合物19(10.00g、52.85mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(150mL)に溶解させ、次にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(20.49g、158.55mmol)とN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(19.82g、55.49mmol)を順次に加え、反応液を25℃下で16時間撹拌し続けた。反応液を500mLの水に注入し、続いて酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和食塩水(300mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濾液を濃縮して、粗化合物20を得た。HNMR(400MHz,CDCl):7.54-7.44(m,4H),7.40-7.34(m,1H),3.76(s,2H),1.95(s,3H)。
ステップ17:化合物21の合成
化合物20(320mg、1.14mmol)をジオキサン(2.5mL)と水(0.5mL)の混合溶液に溶解させ、化合物17(293mg、912.00umol)と1,1’-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセンパラジウムジクロリド(83mg、114.00umol)を加え、最後に炭酸ナトリウム(242mg、2.28mmol)を加え、さらに窒素ガスで3回置換し、反応液を100℃に昇温させ、14時間撹拌した。無水硫酸ナトリウムで反応液を乾燥させ、濾過して濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶出剤:0~25%の酢酸エチル/石油エーテル)により分離・精製して、化合物21を得た。HNMR(400MHz,CDCl):9.11(s,2H),7.64-7.27(m,5H),5.32-4.88(m,4H),3.67(s,2H),2.10(s,3H)。
ステップ18:式(I)の化合物の合成
化合物21(60mg、184.42umol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリホスゲン(43.78mg、147.54umol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(71.50mg、553.27umol、96.37μL)を加え、反応液を20℃下で20分間撹拌し、化合物13(139.72mg、184.42μmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(71.50mg、553.27umol、96.37μL)を加え、反応液を20℃下で15時間撹拌し続けた。減圧下で有機溶媒を除去し、得られた粗生成物を高速液体クロマトグラフィー法(クロマトグラフィーカラム:Xtimate C18 150*25mm*5μm;流動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:37%~58%、10.5min)により分離・精製して、式(I)の化合物を得た。HNMR(400MHz,CDOD):9.28(s,2H),7.67-7.40(m,5H),6.66-6.49(m,2H),5.84(s,1H),5.33-5.20(m,2H),5.14-5.00(m,2H),4.34-4.16(m,2H),3.53(t,J=5.2Hz,2H),3.37(s,3H),3.17-3.05(m,2H),2.87-2.78(m,1H),2.79-2.63(m,2H),2.58-2.47(m,1H),2.23(s,3H);MSm/z=579.4[M+1]
実施例2:式(I)の化合物のA型結晶の調製
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLの水を加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のA型結晶を得た。
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのアセトンと水(1:4)の混合溶媒を加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(20℃)に置いて試験を行い、20℃下で96時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のA型結晶を得た。
実施例3:式(I)の化合物のB型結晶の調製
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのエタノールを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後、溶液を透明にさせ、溶媒を揮発させた後に残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のB型結晶を得た。
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのアセトニトリルを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(20℃)に置いて試験を行い、20℃下で一晩撹拌した後、溶液を透明にさせ、溶媒を揮発させた後に残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物B型結晶を得た。
実施例4:式(I)の化合物のC型結晶の調製
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLの酢酸エチルを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後、溶液を透明にさせ、半分の溶液を取って20mgの式(I)の化合物を補充し、20℃下で48時間撹拌し続けた後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のC型結晶を得た。
実施例5:式(I)の化合物のD型結晶の調製
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLの酢酸エチルを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後、溶液を透明にさせ、溶媒を揮発させた後に残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のD型結晶を得た。
実施例6:式(I)の化合物のE型結晶の調製
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのメタノールと水(1:1)の混合溶媒を加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のE型結晶を得た。
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのメタノールを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(20℃)に置いて試験を行い、20℃下で96時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のE型結晶を得た。
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのアセトニトリルと水(1:1)の混合溶媒を加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(20℃)に置いて試験を行い、20℃下で96時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のE型結晶を得た。
50mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのエタノールを加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で48時間撹拌した後、溶液を透明にさせ、半分の溶液を取って20mgの式(I)の化合物を補充し、20℃下で48時間撹拌し続けた後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のE型結晶を得た。
100mgの式(I)の化合物を取って4.0mLのガラスバイアルに加え、1mLのエタノールと水(1:4)の混合溶媒を加えて懸濁液に調製した。磁子を加えた後、上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(40℃)に置いて試験を行い、40℃下で60時間撹拌した後に遠心分離し、残留物を真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のE型結晶を得た。
実施例7:式(I)の化合物のF型結晶の調製
17gの式(I)の化合物を取って1Lのガラスバイアルに加え、200mLのエタノールと水(1:4)の混合溶媒を加えて懸濁液に調製した。上記の懸濁液サンプルを磁気加熱攪拌機(50℃)に置いて試験を行い、50℃下で24時間撹拌した後に濾過した。ケーキを収集し、得られたサンプルに対して上記の操作を5回繰り返した後、真空乾燥箱(60℃)に置いて一晩乾燥させて、式(I)の化合物のF型結晶を得た。
実施例8:式(I)の化合物のE型結晶の固体安定性試験
『原薬および製剤安定性試験に関するガイドライン』(中国薬局方2015版第4部通則9001)に従って、高温(60℃、開口)、高湿度(室温/相対湿度92.5%、開口)及び強光(5000Lx、密閉)条件下での式(I)の化合物のE型結晶の安定性を調査した。
式(I)の化合物のE型結晶をそれぞれ約15mgずつ10部を並行して秤量し、ガラスサンプルバイアルの底部に置いて、薄層に広げた。それぞれ高温(60℃)、高湿度(92.5%湿度,室温)、高温高湿度(60℃/75%湿度、60℃/75%湿度)及び光安定性の条件下に置いた。高温及び高湿度の条件下で置かれたサンプルをアルミホイル紙で密封し、サンプルを周囲の空気と十分に接触させるようにアルミニウム紙に幾つかの小さな孔を開けた。強光の条件下に置かれたサンプルをスクリューキャップで密封した。高温(60℃)及び高湿度(92.5%湿度、室温)の条件下に置かれたサンプルは、5日目と10日目にサンプリングして検出した(XRPDと純度)。高温高湿度(60℃/75%湿度、60℃/75%湿度)の条件下に置かれたサンプルは、30日目と60日目にサンプリングして検出した(XRPDと純度)。光照条件下に置かれたサンプルは、総照度が1.2×106Lux・hrに達した時にサンプリングして検出した。検出結果を0日目の初期検出結果と比較し、試験結果は表7に示される通りである。
Figure 0007289017000017
結論:式(I)の化合物のE型結晶は、影響因子である高温、高湿度、強光の条件及び加速の条件下で優れた安定性を有している。
実施例9:式(I)の化合物のE型結晶の吸湿性研究
実験材料:
Intrinsic動的蒸気吸着装置
実験方法:
式(I)の化合物のE型結晶10~15mgをDVSサンプルトレイ内に置いて試験を行った。
実験結果:
式(I)の化合物のE型結晶のDVSパターンは図19に示される通りであり、△W=6.228%であった。
実験結論:
式(I)の化合物のE型結晶の25℃及び80%のRH下での吸湿性重量増加は6.228%であり、吸湿性を有している。
実験例1:TrkA酵素活性試験
実験材料
TrkA Invitrogen-PV4114
TK検出キット Cisbio-62TK0PEJ
検出プレート PerkinElmer-6007299
Envision PerkinElmer-2104
キナーゼ反応緩衝液
50mMのHepes(pH7.5)、5mMのMgCl(塩化マグネシウム)、0.01mMのOrthovanadate(バナジン酸ナトリウム)、1%のBSA(ウシ血清アルブミン)、1mMのDTT(ジチオスレイトール)。
実験方法
本試験では、Cisbio社の均一時間分解蛍光共役エネルギー移動(HTRF(登録商標)法)を使用して活性検出を行った。検出プレートにおいて、酵素、ビオチン標識ポリペプチド基質、ATP及び検出化合物を混合し、反応を培養した。反応後、エチレンジアミン四酢酸を加えて反応を停止させ、同時にEu標識抗体、ストレプトアビジン標識XL665を加えて反応させて検出した。データは、蛍光シグナル665nm及び620nmの読み取り値でそれぞれ表し、但し、665nm/620nmの高い比率は高い活性を示し、665nm/620nmの低い比率は活性が阻害されたことを表す。
実験手順
1.化合物の希釈:試験化合物を3倍に希釈し、合計11濃度で、最終的反応系の濃度は10μM~0.17nMであった。
2.緩衝液が50mMのHepes(pH7.5)、5mMのMgCl、0.01mMのバナジン酸ナトリウム、1%のBSA、1mMのDTTである10μLの反応系には、0.5nMのTrkAキナーゼ、0.3μMのbiotin-TK peptide(ビオチン標識チロシンキナーゼ基質ポリペプチド)、90μMのATPが含まれ、23℃で90分間培養した。20mMのEDTA、1.34nMのリン酸化基質抗体、100nMのストレプトアビジン標識蛍光分子XL-665を含む10μLの停止溶液を加え、23℃で60分間培養し、多機能マイクロプレートリーダーEnvisionでデータを読み取った。
3.機器によって読み取られたデータを使用して化合物の阻害率を計算し、次にIDBSのXLFIT5のモード205を使用してIC50値を計算した。
実験結果
結果は表8に示される通りである。
Figure 0007289017000018
結果により、式(I)の化合物は、有意なTrkA酵素阻害作用を有することが示されている。
実験例2:血漿タンパク質結合率(PPB)試験
実験目的
ヒト及びSDラットの血漿における試験化合物のタンパク質結合率を測定する。
実験手順
ヒト及びSDラットのブランク血漿796μLを取り(血漿は、BioreclamationIVTから購入した)、血漿サンプル中の試験化合物とワルファリンの最終濃度がいずれも2μMになるように4μLの試験化合物作業溶液(400μM)又はワルファリン作業溶液(400μM)を加えた。サンプルを十分に混合した。有機相DMSOの最終濃度は0.5%であった。50μLの試験化合物とワルファリン血漿サンプルをサンプル受け取りプレートに移し、各サンプルウェルの最終体積が100μLになるように対応する体積(血漿:透析緩衝液の体積比は1:1である)の対応するブランク血漿又は緩衝液をすぐ加え、次にこれらのサンプルに400μLの停止液を加え、当該サンプルは、Tサンプルとして回収率及び安定性の測定に使用された。Tサンプルを2℃~8℃で保存し、他の透析済みのサンプルを待って一緒に後続の処理を実行した。150μLの試験化合物とワルファリン血漿サンプルを各透析ウェルの投与端に加え、透析ウェルに対応する受取端に150μLのブランク透析緩衝液を加えた。次に透析プレートを通気性のある膜で密封した後、加湿した5%のCOのインキュベーターに置いて、37℃、100rpmで4時間振とうして培養した。透析終了後、50μLの透析後の緩衝液サンプルと透析後の血漿サンプルを新しいサンプル受け取りプレートに移した。各サンプルウェルの最終体積が100μLになるように対応する体積(血漿:透析緩衝液の体積比は1:1)の対応するブランク血漿又は緩衝液をサンプルに加えた。すべてのサンプルは、タンパク質を沈殿させた後にLC/MS/MS分析を行い、下記の式により血漿タンパク質の非結合率、結合率及び回収率を計算した。
%非結合率=100*膜緩衝液側遊離化合物の濃度/膜血漿側化合物の総濃度
%タンパク質結合率=100-%非結合率
%回収率=100*(膜緩衝液側遊離化合物の濃度+膜血漿側化合物の総濃度)/透析前の化合物の総測定濃度。
実験結果
結果は表9に示される通りである。
Figure 0007289017000019
結果により、式(I)の化合物は、高い血漿タンパク質非結合率を有することが示されている。
実験例3:シトクロムP450アイソザイム阻害活性試験
実験目的
ヒトシトクロムP450アイソザイムの異なるサブタイプに対する試験化合物の阻害活性を測定する。
実験手順
試験化合物、標準阻害剤(100×最終濃度)及び混合基質の作業溶液を調製した。-80℃の冷蔵庫で冷凍したミクロソームを取り出して解凍した。2μLの試験化合物と標準阻害剤溶液を対応するウェルに加え、同時に2μLの対応する溶媒を非阻害剤対照ウェル(NIC)とブランク対照ウェル(Blank)のウェルに加えた。次に、20μLの混合基質溶液を、ブランクウェルを除いた対応するウェルに加えた(20μLのPBをブランクウェルに加えた)。ヒト肝臓ミクロソーム溶液を準備し(使用後、すぐ日付を書いてて冷蔵庫に戻した)、続いて、158μLのヒト肝臓ミクロソーム溶液をすべてのウェルに加えた。上記のサンプルプレートを、37℃の水浴でプレインキュベートし、補酵素因子(NADPH)溶液を調製した。10分間後、20μLのNADPH溶液をすべてのウェルに加え、サンプルプレートをよく振とうし、37℃の水浴で10分間培養した。対応する時点で、400μLの冷アセトニトリル溶液(内部標準:200ng/mLのトルブタミドとラベタロール)を加えて反応を停止させた。サンプルプレートを均一に混合した後、4000rpmで20分間遠心分離し、タンパク質を沈殿させた。200μLの上清を取って100μLの水に加え、よく振とうした後にLC/MS/MSに送って検出した。
実験結果
結果は表10に示される通りである。
Figure 0007289017000020
結果により、式(I)の化合物は、薬物―薬物相互作用のリスクが低いことが示されている。
実験例4:肝臓ミクロソームにおける代謝安定性(MMS)の研究
実験目的
ヒト及びラットの肝臓ミクロソームにおける試験品の代謝安定性を試験する。
実験材料
試験品(10mM)、テストステロン(Testosterone、対照品、10mM)、ジクロフェナク(Diclofenac、対照品、10mM)、プロパフェノン(Propafenone、対照品、10mM)。
緩衝系
1.100mMのリン酸カリウム緩衝剤(pH7.4)。
2.10mMのMgCl
化合物の希釈
1.中間体溶液:45μLのDMSO(450μLの1:1のメタノール/水を含む)を使用して5μLの試験品又は対照品を希釈した。
2.作業液:450μLの100mMのリン酸カリウム緩衝剤を使用して中間体溶液を希釈した。
NADPH再生系
1.β-リン酸アミドアデニンジヌクレオチド、Sigma社で購入、Cat.No.N0505。
2.イソクエン酸塩、Sigma社で購入、Cat.No.I1252。
3.イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、Sigma社で購入、Cat.No.I2002。
Figure 0007289017000021
停止液
100ng/mLのトルブタミド(Tolbutamide)と100ng/mLのラベタロール(Labetalol)を含む冷アセトニトリルを内部標準物として使用した。
実験方法
10μLの試験品又は対照品の作業液をすべてのプレートに加えた(T、T、T10、T20、T30、T60、NCF60)。
680μL/ウェルの肝臓ミクロソーム溶液を96ウェルプレートに分注し、次に80μL/ウェルを各プレートに加え、上記のインキュベートプレートを37℃で約10分間プレインキュベートした。
NCF60プレートの各ウェルに10μLの100mMのリン酸カリウム緩衝液を加えた。
プレインキュベート終了後、90μL/ウェルのNADPH再生系作業液を96ウェルプレートに分注し、次に反応を開始するために10μL/ウェルを各プレートに加えた。
適切な時間(例えば、5、10、20、30及び60分間)培養した。
各サンプルウェルに300μL/ウェルの停止液(4℃で冷藏し、100ng/mLのトルブタミド(Tolbutamide)と100ng/mLのラベタロール(Labetalol)を含む)をそれぞれ加えた。
サンプルプレートを約10分間よく振とうし、4℃下で4000rpmで20分間遠心分離した。
遠心分離時、300μLのHPLC水を各ウェルに加え、100μLの上清液をLC-MS/MS分析に使用した。
データ分析
下記の式により半減期T1/2と肝臓ミクロソームの固有クリアランス率Clint(mic)を計算した。
Figure 0007289017000022
グラム当たりの肝臓には、45mgのミクロソームタンパク質が含まれ、マウス、ラット、イヌ、サル及びヒトの肝臓の重量はそれぞれ、88g/kg、40g/kg、32g/kg、30g/kg及び20g/kgであった。
はt時点の濃度、tは培養時間、Cは0時点の濃度、kは排出速度定数、Clint(mic)は肝臓ミクロソーム固有クリアランス率、Clint(liver)は肝臓固有クリアランス率である。
実験結果
結果は表11に示される通りである。
Figure 0007289017000023

結果により、式(I)の化合物は、ヒトとラットの両方の種において優れた肝臓ミクロソームの代謝安定性を有することが示されている。
実施例5:単回投与後のラットにおける式(I)の化合物のE型結晶の体内薬物動態研究
実験目的
オスのSDラットを試験動物として使用し、単回投与後に化合物の血中薬物濃度を測定して薬物動態挙動を評価する。
実験材料:
Sprague Dawleyラット(オス、200~300g、7~9週齢、Shanghai Charles River Laboratory Animal Co.,Ltd.)
実験手順:
標準プロトコルによって、齧歯類動物への静脈内注射及び経口投与後の試験化合物の薬物動態特性を試験し、実験では、試験化合物を透明な溶液又は均質な懸濁液に調製し、単回静脈内注射及び経口投与によってラットに投与した。静脈内注射群では、溶媒は所定の比率のエタノールと生理食塩水溶液又は所定の比率のジメチルスルホキシドのHP-βシクロデキストリン溶液であり(pH=3~4に調節)、1mg/mLの透明な溶液を得るためにボルテックス攪拌して調製し、ミクロポーラス膜で濾過して使用に備えた。経口溶媒は、所定の比率のカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液又は所定の比率のジメチルスルホキシドのHP-βシクロデキストリン溶液であり(約pH=4に調節)、試験化合物と溶媒を混合した後、30mg/mLの均一な懸濁液を得るためにボルテックス攪拌して調製し、使用に備えた。2mg/kgの静脈内投与又は300mg/kgの経口投与によってラットに投与した後、所定量の全血サンプルを収集し、3000gで15分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを得、内部標準を含むアセトニトリル溶液を3倍の体積で加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取り、2倍の体積の水を加え、さらに遠心分離して上清を取ってサンプリングし、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度を定量的に分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(米国Pharsight社)を使用して、ピーク到達濃度、ピーク到達時間、クリアランス率、半減期、薬物-時間曲線下面積及び生物学的利用能など薬物動態パラメータを計算した。
実験結果:
Figure 0007289017000024
但し、Cは開始濃度、T1/2は消失半減期、Vdssは定常状態の見かけの分布容積、Clは総クリアランス率、AUC-infは0時間から無限大まで外挿される時の血漿濃度-時間曲線下面積、Cはピーク到達濃度、Tはピーク到達時間である。
結果により、式(I)の化合物は、ラットにおいて優れた薬物動態特性と経口生物学的利用能を有することが示されている。
実施例6:単回投与後のマウスにおける体内薬物動態研究
実験目的
オスのCD-1マウスを試験動物として使用し、単回投与後に化合物の血中薬物濃度を測定して薬物動態挙動を評価した。
実験材料:
CD-1マウス(オス、20~40g、6~9週齢、Shanghai SIPPR-BK Laboratory Animal Co.,Ltd.)。
実験手順:
標準プロトコルによって、齧歯類動物への静脈内注射及び経口投与後の試験化合物の薬物動態特性を試験し、実験では、試験化合物を透明な溶液又は均質な懸濁液に調製し、単回静脈内注射及び経口投与によってマウスに投与した。静脈内注射群では、溶媒は所定の比率のエタノール、Cremophor EL及び生理食塩水溶液であり、1mg/mLの透明な溶液を得るためにボルテックスして調製し、ミクロポーラス膜で濾過して使用に備えた。経口溶媒は所定の比率のメチルセルロース溶液又は所定の比率のメチルセルロースとトウェイン80水溶液であり、試験化合物と溶媒を混合した後、10mg/mLの透明溶液又は均一な混濁液を得るためにボルテックスして調製し、準備に備えた。2mg/kgの静脈内投与又は100mg/kgの経口投与によってマウスに投与した後、所定量の全血サンプルを収集し、3200gで10分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを得て、実際の必要に応じてサンプルをブランク血漿で所定の倍数に希釈した。内部標準を含むアセトニトリル溶液に20倍の体積の血漿サンプルを加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取り、2倍の体積の水を加えてさらに遠心分離して上清を取ってサンプリングし、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度を定量的に分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(米国Pharsight社)を使用して、ピーク到達濃度、ピーク到達時間、クリアランス率、半減期、薬物-時間曲線下面積及び生物学的利用能など薬物動態パラメータを計算した。
実験結果:
Figure 0007289017000025
但し、Cは開始濃度、T1/2は消失半減期、Vdssは定常状態の見かけの分布容積、Clは総クリアランス率、AUC0-infは0時間から無限大まで外挿される時の血漿濃度-時間曲線下面積、Cmaxはピーク到達濃度、Tmaxはピーク到達時間である。
結果により、本発明の式(I)の化合物は、マウスにおいて優れた薬物動態特性と経口生物学的利用能を有することが示されている。
実施例7:単回投与後のビーグルイヌにおける式(I)の化合物のE型結晶の体内薬物動態研究
実験目的
オスビーグルイヌを試験動物として使用し、単回投与後に化合物の血中薬物濃度を測定して薬物動態挙動を評価した。
実験材料:
ビーグルイヌ(オス、6~12kg、6月齢以上、北京マーズバイオテックノロジー株式会社)
実験手順:
試験の目的は、非齧歯類動物への静脈内注射及び経口投与後の試験化合物の薬物動態特性を試験することであり、実験では、試験化合物を透明な溶液又は均質な懸濁液に調製し、単回静脈内注射又は経口投与によってビーグルイヌに投与した。静脈内注射群では、溶媒は所定の比率のジメチルスルホキシドのHP-β-シクロデキストリン溶液又は所定の比率のエタノール、ポリエチレングリコール400及び生理食塩水溶液であり、2mg/mLの透明な溶液を得るためにボルテックスと超音波処理を行って調製し、ミクロポーラス膜で濾過して使用に備えた。経口溶媒は所定の比率のジメチルスルホキシドのHP-β-シクロデキストリン溶液又は所定の比率のカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液であり、試験化合物と溶媒を混合した後、2mg/mLの均一な懸濁液を得るためにボルテックスと超音波処理を行って調製し、使用に備えた。2mg/kgの静脈内投与及び10mg/kgの経口投与によってビーグルイヌに投与した後、所定量の全血サンプルを収集し、3000gで10分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを得、内部標準を含むアセトニトリル溶液を10倍の体積に加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上清を取ってサンプリングし、LC-MS/MS分析法によって血中薬物濃度を定量的に分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(米国Pharsight社)を使用して、ピーク到達濃度、ピーク到達時間、クリアランス率、半減期、薬物-時間曲線下面積及び生物学的利用能など薬物動態パラメータを計算した。
実験結果:
Figure 0007289017000026
但し、Cは開始濃度、T1/2は消失半減期、Vdssは定常状態の見かけの分布容積、Clは総クリアランス率、AUC0-infは0時間から無限大まで外挿される時の血漿濃度-時間曲線下面積、Cmaxはピーク到達濃度、Tmaxはピーク到達時間である。
結果により、式(I)の化合物のE型結晶は、低用量(10mpk)の経口投与下で、曝露量が超直線的に増加し、当該化合物が優れたビーグルイヌの経口薬物動態特性と生物学的利用能を有することが示されている。

Claims (12)

  1. 粉末X線回折パターンが、下記の2θ角:9.56°±0.20°、12.08°±0.20°、19.29°±0.20°に特徴的な回折ピークを有し、但し、nは2である、ことを特徴とする式(II)の化合物のE型結晶。
    Figure 0007289017000027
  2. 粉末X線回折パターンが、下記の2θ角:9.56±0.20°、10.75±0.20°、12.08±0.20°、14.78±0.20°、15.60±0.20°、19.29±0.20°、20.55±0.20°、22.82±0.20°に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載のE型結晶。
  3. 粉末X線回折パターンが、下記の2θ角:4.91°、9.56°、10.75°、12.08°、13.70°、14.78°、15.60°、17.62°、19.29°、19.78°、20.55°、21.58°、22.82°、23.85°、24.29°、24.74°、25.86°、26.59°、27.70°、28.56°、28.94°、30.67°、31.50°、37.80°に特徴的な回折ピークを有する、請求項に記載のE型結晶。
  4. 示差走査熱量曲線がそれぞれ、94.0±3.0℃、154.0±3.0℃及び171.7±3.0℃に一つの吸熱ピークのピーク値を有し、123.8±3.0℃に一つの放熱ピークのピーク値を有する、請求項1又は3に記載のE型結晶。
  5. 熱重量分析曲線が、130.0℃±3.0℃で重量減少が5.84%に達する、請求項1又は3に記載のE型結晶。
  6. 任意の形態の式(I)の化合物をアルコール系溶媒、アルコール系溶媒と水の混合溶媒、アセトニトリルと水の混合溶媒に加え、所定の温度下で所定の時間撹拌し、次に遠心分離し、残留物を乾燥させて前記E型結晶を得ることを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のE型結晶の調製方法。
    Figure 0007289017000028
  7. アルコール系溶媒、アセトニトリルと水の体積比が、1:1~4から選ばれる、請求項に記載の調製方法。
  8. アルコール系溶媒が、メタノール及びエタノールから選ばれる、請求項又はに記載の調製方法。
  9. 撹拌温度が、20℃~60℃から選ばれる、請求項に記載の調製方法。
  10. 撹拌時間が、48時間~96時間から選ばれる、請求項に記載の調製方法。
  11. 式(I)の化合物と溶媒の重量体積(mg/mL)比が、10~100:1から選ばれる、請求項に記載の調製方法。
  12. 痛み、癌、炎症、神経変性疾患及び感染症を治療する医薬の調製における、請求項1~のいずれか1項に記載のE型結晶又は請求項11のいずれか1項に記載の方法で調製されたE型結晶の使用。
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